JP3330227B2 - 漂白洗浄剤組成物 - Google Patents

漂白洗浄剤組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、親油性の高いペルオク
ソ酸漂白剤前駆体と無機過酸化物を含有する漂白洗浄剤
組成物に関するものであり、特に無機の陽イオンを配合
することにより親油性汚れに高い漂白洗浄力を示す漂白
洗浄剤組成物を提供するものである。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】漂白剤は
塩素系漂白剤と酸素系漂白剤に分けられるが、塩素系漂
白剤は使用できる繊維に制限があり、色、柄物には使用
できず、また独特な臭いを有していることから、これら
の欠点のない酸素系漂白剤が最近著しく普及している。
この酸素系漂白剤のうち、過炭酸ナトリウム、過ほう酸
ナトリウムが粉末漂白剤として使用されており、また過
酸化水素は液体漂白剤として使用されている。
【0003】しかしながら、これら酸素系漂白剤は塩素
系漂白剤に比べて漂白力が弱く、一般に各種ペルオクソ
酸漂白剤前駆体が併用されている。これらペルオクソ酸
漂白前駆体としては例えば、グルコースペンタアセテー
トなどに代表されるO−アセチル化物、テトラアセチル
エチレンジアミンに代表されるN−アシル化物、無水マ
レイン酸に代表される酸無水物などが挙げられる。これ
らのペルオクソ酸漂白剤前駆体は洗濯浴中で過酢酸を生
成させることにより漂白力を高めるものである。しかし
ながら過酢酸は親水性であることから紅茶、ワインなど
の親水性の汚れには高い漂白力を有するが、皮脂汚れ、
油汚れなどの親油性汚れには効果が低いという欠点があ
る。
【0004】この欠点を改善したペルオクソ酸漂白剤前
駆体として本発明者らは、特開昭63−233969号公報、特
開昭63−315666号公報、特開昭64−68347 号公報、特開
平1−190654号公報として開示したように、過酸化水素
と反応して、第4級アンモニウム基を有する有機過酸を
生成する化合物がペルオクソ酸漂白剤前駆体として優れ
ていることを見出した。また、親油基を分子内に導入し
た陰イオン基を有するペルオクソ酸漂白剤前駆体の例が
特公昭63−12520 号公報に開示されている。しかしなが
ら、これら各公報に記載されたペルオクソ酸漂白剤前駆
体を使用しても親油性汚れに対して充分な漂白力を有す
るとはいいがたい。
【0005】ペルオクソ酸漂白剤前駆体は、洗濯浴中と
いうマイルドな条件において過酸化水素と反応してでき
る有機過酸で漂白するものであり、漂白力はこの有機過
酸の構造に影響される。先にも述べたように、テトラア
セチルエチレンジアミン及びグルコースペンタアセテー
トなどのペルオクソ酸漂白剤前駆体は過酢酸を生成する
が、この過酢酸は親水性であることから、親油性汚れに
効果が低くなる。そこで親油性汚れに親和性をもつアル
キル基をペルオクソ酸漂白剤前駆体に導入することは効
果的であると考えられる。しかしながら、長鎖基を導入
したペルオクソ酸漂白剤前駆体は親油性汚れに対する親
和性は高くなるが、そのようなペルオクソ酸漂白剤前駆
体はc.m.c.が低くなることから、洗濯浴中で当該ペルオ
クソ酸漂白剤前駆体自身のミセルを形成するか、もしく
は他の界面活性剤と混合ミセルを形成するために過酸化
水素との反応が阻害され、有効に有機過酸が生成しない
という問題が生じる。
【0006】そこで本発明が解決しようとする課題は、
長鎖基を導入したペルオクソ酸漂白剤前駆体の洗濯浴中
でのミセル形成の問題を解決し、親油性汚れに対して更
に高い漂白力を示すペルオクソ酸漂白剤前駆体を含有す
る漂白洗浄剤組成物を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、特定のペルオクソ
酸漂白剤前駆体と特定の金属塩あるいは酸化物を組み合
わせることにより、目的を達成し得ることを見いだし本
発明を完成するに至った。
【0008】即ち本発明は、(a)水溶液中で過酸化水素
を発生しうる無機過酸化物を1〜95重量%、 (b)一般式(1)に示されるペルオクソ酸漂白剤前駆体であ
って、対応するR-COONaのデービス(Davies)氏の方法に
よって求められたHLBが23以下であり、しかも当該ペル
オクソ酸漂白剤前駆体の表面張力法によって測定した20
℃におけるc.m.c.が5.0×10-3mol/リットル以下である
ペルオクソ酸漂白剤前駆体を0.1〜20重量%、
【0009】
【化3】
【0010】(式中、Rは置換基を有していてもよく、
また連結基を含んでいてもよい直鎖又は分岐鎖の炭素数
10〜22のアルキル基もしくはアルケニル基、又はアルキ
ル基で置換されていてもよいアリール基であり、Lは脱
離基を示す)(c)Ti 、Fe、Ni、Cu及びSnから選ばれる金属の硫酸塩、
燐酸塩、ハロゲン酸塩、脂肪酸塩、炭酸塩あるいは酸化
(ただし、Tiの酸化物を除く)の少なくとも1種以上
を0.01〜2重量%、及び (d)陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、陽イオ
ン界面活性剤及び両性界面活性剤から選ばれる少なくと
も1種の界面活性剤を0.1〜50重量%含有する漂白洗浄
剤組成物を提供するものである。
【0011】以下本発明について詳細に説明する。
【0012】本発明の(a) 成分である水溶液中で過酸化
水素を発生しうる無機過酸化物は漂白剤化合物であり、
具体的には粒状又は粉体状の過炭酸塩、過ホウ酸塩、過
燐酸塩、過珪酸塩等が挙げられ、特に過炭酸塩、とりわ
け過炭酸ソーダが有効である。本発明の組成物中の(a)
成分の配合量は1〜95重量%、好ましくは5〜90重量
%、更に好ましくは5〜85重量%である。この配合量が
1重量%未満では充分な漂白性能を得ることができず、
95重量%より多く配合しても漂白性能はそれほど向上し
ない。
【0013】本発明者らは、前記一般式(1) で示される
ペルオクソ酸漂白剤前駆体について検討を進め、特に当
該ペルオクソ酸漂白剤前駆体から生成する有機過酸に対
応する脂肪酸ナトリウム塩 RCOONa のデービス(Davies)
氏の方法〔J.T.Davies, Proc.Intern.Cong. Surface Ac
tive Substances, 2nd(London),Vol.1,p426(1957) 〕に
よって計算されるHLB 及び当該ペルオクソ酸漂白剤前駆
体のc.m.c.と、親油性汚れの漂白力の相関を検討した結
果、HLBが23以下であり、しかも一般式(1)で示されるペ
ルオクソ酸漂白剤前駆体の表面張力法によって測定した
20℃でのc.m.c.が 5.0×10-3 mol/リットル以下のもの
が極めて優れた漂白力を有することを見いだした。かか
るHLB が23を超える或いはc.m.c.が5を超えると、親油
性汚れに対する親和性が低下し親油性汚れの漂白効果が
不充分となる。なお、表面張力法はAlexander, Trans.
Farad-Soc., 38, 248 (1942)に記載されている。このよ
うなペルオクソ酸漂白剤前駆体の例としては一般式(2)
に示される化合物が好ましい。
【0014】
【化4】
【0015】〔式中、R1は-SO3M、-OH、-COOMで置換さ
れていてもよく、また-COO-基、-NHCO-基、-O-基で連結
されていても良い直鎖又は分岐鎖の炭素数10〜22のアル
キル基もしくはアルケニル基、又はアルキル基で置換さ
れていてもよいアリール基を示し、Xは-SO3M又は-COOM
を示す。ここでMは無機あるいは有機の陽イオンを示
す。〕より具体的な例としては下記化合物が挙げられ
る。
【0016】
【表1】
【0017】これらのペルオキソ酸漂白剤前駆体は、対
応するカルボン酸を公知の方法、例えば塩化チオニール
等と反応させて酸クロライドに誘導し、p−フェノール
スルホン酸2ナトリウム塩もしくはp−ヒドロキシ安息
香酸2ナトリウム塩と無水条件下で反応させて合成する
ことができる。
【0018】本発明において、(b) 成分の一般式(1) で
表されるペルオクソ酸漂白剤前駆体は、組成物中に 0.1
〜20重量%、好ましくは 0.5〜10重量%、特に好ましく
は1〜10重量%配合される。
【0019】先にも述べたように、長鎖基を含むペルオ
クソ酸漂白剤前駆体は親油性汚れに対する親和性は高い
が、c.m.c.が低いことから、洗濯浴中でそのもの自身ミ
セルを形成するか、もしくは他の界面活性剤と混合ミセ
ルを形成するために過酸化水素との反応が阻害され、有
効に有機過酸が生成しないという問題が生ずることがあ
る。本発明者らはこの問題を解決すべく鋭意検討を行っ
た結果、特定の金属塩もしくは金属酸化物を併用するこ
とでそのような問題を解決できることを見出した。
【0020】即ち本発明では、(c)成分としてTi、Fe、N
i、Cu及びSnから選ばれる金属の硫酸塩、燐酸塩、ハロ
ゲン酸塩、脂肪酸塩、炭酸塩あるいは酸化物(ただし、
Tiの酸化物を除く)の少なくとも1種以上を0.01〜2重
量%配合することで洗濯条件というマイルドな条件で高
い有機過酸生成率が得られる。
【0021】ハロゲン化塩としてはTiCl3、TiCl4、FeCl
2、FeCl3、NiCl2、CuCl2、SnCl3、SnCl4などが例示され
る。硫酸塩としてはFeSO4、Fe2(SO4)3、SnSO4、NiSO4
CuSO4などが例示される。燐酸塩としては
【0022】
【化5】
【0023】等が例示される。脂肪酸塩としては(R2COO
-)2Ti2+、(R2COO-)3Ti3+、(R2COO-)4Ti4+、(R2COO-)2Sn
2+、(R2COO-)4Sn4+、(R2COO-)2Fe2+、(R2COO-)3Fe
3+〔式中、R2は炭素数1〜19のアルキル基あるいはアル
ケニル基を示す〕酸化物としてはSnO2、SnO、Fe2O3、Ni
O等が挙げられる。
【0024】これらの中でSnSO4等の硫酸塩、SnO、SnO2
等の酸化物、(C11H23COO-)2Sn2+、(C11H23COO-)4Sn4+
(C11H23COO-)2Ti2+、(C11H23COO-)3Ti3+、(C11H23COO-)
4Ti4+等の脂肪酸塩が好ましい。
【0025】本発明においては、(d)成分として陰イオ
ン界面活性剤、非イオン界面活性剤、陽イオン界面活性
剤及び両性界面活性剤から選ばれる少なくとも1種の界
面活性剤を組成物中0.1〜50重量%、好ましくは0.5〜50
重量%、特に好ましくは1〜50重量%配合する。これら
の界面活性剤の例としては、アルキルベンゼンスルホン
酸塩類、アルキルまたはアルケニルエーテル硫酸塩類、
アルキルまたはアルケニル硫酸塩類、オレフィンスルホ
ン酸塩類、アルカンスルホン酸塩類、飽和または不飽和
脂肪酸塩類、アルキルあるいはアルケニルエーテルカル
ボン酸塩類、α−スルホ脂肪酸塩類、またはα−スルホ
脂肪酸エステル類などの陰イオン界面活性剤、ポリオキ
シエチレンアルキルまたはアルケニルエーテル類、ポリ
オキシエチレンアルキルフェニルエーテル類、高級脂肪
酸アルカノールアミド類、またはそのアルキレンオキシ
ド付加物、蔗糖脂肪酸エステル類、アルキルグルコシド
類などの非イオン界面活性剤、アミンオキサイド類、ス
ルホベタイン類、カルボベタイン類等の両性界面活性
剤、あるいは第4級アンモニウム塩類などの陽イオン界
面活性剤等が挙げられる。
【0026】これらの内、特に炭素数10〜20のアルキル
ベンゼンスルホン酸塩類、炭素数10〜20のアルキルまた
はアルケニル硫酸塩類、炭素数10〜20のアルキルまたは
アルケニルエーテル硫酸塩類、炭素数10〜20、オキシエ
チレン付加モル数4〜30のポリオキシエチレンアルキル
またはアルケニルエーテル類、炭素数8〜20のアルキル
基を有するスルホベタインあるいはカルボベタインが特
に好ましい。
【0027】さらに本発明においては所望により金属イ
オン封鎖剤を配合することができる。金属イオン封鎖剤
としては、 1)フィチン酸等の燐酸系化合物またはこれらのアルカリ
金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩もしくは
アルカノールアミン塩 2)エタン−1,1 −ジホスホン酸、エタン−1,1,2 −トリ
ホスホン酸、エタン−1−ヒドロキシ−1,1 −ジホスホ
ン酸、エタンヒドロキシ−1,1,2 −トリホスホン酸、エ
タン−1,2 −ジカルボキシ−1,2 −ジホスホン酸、メタ
ンヒドロキシホスホン酸などのホスホン酸またはこれら
のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム
塩もしくはアルカノールアミン塩 3)アクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、アニコット
酸、メタクリル酸、フマル酸、2−ヒドロキシアクリル
酸、シトラコン酸等のポリマーあるいは2種以上のコポ
リマーであり、平均分子量が 500〜100000でこれらのカ
ルボキシル基の1部または全てがアルカリ金属塩、アル
カリ土類金属塩、アンモニウム塩、アルカノールアミン
塩になっていても良いポリカルボン酸類 4)2−ホスホノブタン−1,2 −ジカルボン酸、1−ホス
ホノブタン−2,3,4 −トリカルボン酸、α−メチルホス
ホノコハク酸などのホスホノカルボン酸またはこれらの
アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩
もしくはアルカノールアミン塩 5)アスパラギン酸、グルタミン酸、グリシン等のアミノ
酸またはこれらのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属
塩、アンモニウム塩もしくはアルカノールアミン塩6)ニ
トリロ3酢酸、イミノジ酢酸、エチレンジアミン4酢
酸、ジエチレントリアミン5酢酸、グリコールエーテル
ジアミン4酢酸、ヒドロキシエチルイミノジ酢酸、トリ
エチレンテトラミン6酢酸、ジエンコル酸などのアミノ
ポリ酢酸またはこれらのアルカリ金属塩、アルカリ土類
金属塩、アンモニウム塩もしくはアルカノールアミン塩 7)ジグリコール酸、オキシジコハク酸、カルボキシメチ
ルオキシコハク酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、シュウ
酸、リンゴ酸、オキシジコハク酸、グルコン酸、カルボ
キシメチルコハク酸、カルボキシメチル酒石酸等の有機
酸またはこれらのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属
塩、アンモニウム塩もしくはアルカノールアミン塩 8)ゼオライトAに代表されるアルミノケイ酸のアルカリ
金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩もしくは
アルカノールアミン塩などがあげられる。
【0028】これらの中で特に2)、3)、6)、8)から選ば
れる少なくとも1種が好ましい。このような金属イオン
封鎖剤の量は漂白洗浄剤組成物に対し、0.0005〜10重量
%、より好ましくは0.1〜5重量%が望ましい。
【0029】さらに本発明では上記成分以外に通常添加
される公知の成分を添加することもできる。たとえば炭
酸ナトリウムなどのアルカリ剤、漂白繊維に対する漂白
効果を増すために蛍光増白剤として、チノパール CBS
(チバ・ガイギー社製)、チノパール SWN(チバ・ガイ
ギー社製)や、カラー・インデックス蛍光増白剤28、4
0、61、71などのような蛍光増白剤や、漂白性能を向上
させるために従来公知の酵素(セルラーゼ、アミラー
ゼ、プロテアーゼ、リパーゼ)を必要に応じて配合する
ことができる。
【0030】さらに本発明は染料や顔料のような着色
剤、香料、シリコーン類、殺菌剤、紫外線吸収剤などの
種々の微量添加物を適量配合することができる。
【0031】本発明の組成物の製法は、特に限定されな
いが、例えば漂白成分(過炭酸ナトリウムなどの(a) 成
分)や酵素、蛍光染料及びアルカリ溶液中で不安定な基
剤等を、別途造粒しておいた洗浄成分の粒子とドライブ
レンドする方法が好ましく、洗浄成分の造粒方法は例え
ば、特開平5−209200号、特開昭61−69897 号、特開昭
61−69899 号、特開昭61−69900 号各公報に記載されて
いる方法、即ち、洗浄剤成分をスラリーにして噴霧乾燥
後、ハイスピードミキサー等で造粒する方法等が利用で
きる。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば親油性汚れに極めて優れ
た漂白力を有する漂白洗浄剤組成物を提供することがで
きる。
【0033】
【実施例】以下実施例により本発明をさらに詳細に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。
【0034】実施例1〜及び比較例1〜 (a)成分として過炭酸ナトリウム、(b)成分として下記
(b)-1〜(b)-5、(c)成分としてNiCl2、CuCl2、Fe2(S
O4)3、TiCl4、SnCl3、SnO、(C11H23COO-)2Sn2+、(C11H
23COO-)4Ti4+、(d)成分として下記(d)-1〜(d)-4、ま
た、金属封鎖剤としてエタン−1−ヒドロキシ−1,1−
ジホスホン酸のナトリウム塩〔(e)-1〕、エチレンジア
ミン4酢酸〔(e)-2〕及びアクリル酸−マレイン酸コポ
リマー(BASF社製,ソカラン CP-5)〔(e)-3〕を用い、
さらにアルカリ剤として炭酸ナトリウムやその他の成分
を配合し、表2(実施例1〜)及び表4(実施例7〜
)に示す組成の漂白洗浄剤組成物を調製し、下記の方
法によって漂白性能を測定した。その結果を表2,4に
示す。尚各表中の(e)成分の配合量は、(e)成分以外の組
成物に対する重量%である。
【0035】
【化6】
【0036】
【化7】
【0037】また、比較例として上記(b')-1〜(b')-2
(b)成分として用いた結果を表3及び表に示す。
【0038】◎漂白性能の測定 実施例1〜及び比較例1〜 市販洗剤25gの入った2リットル水溶液に表に示す漂白
洗浄剤組成物を10g添加し、下記のように調製した親油
性汚れであるカレー汚染布を5枚ずつ15分間浸漬させ
た。その後水道水ですすぎ、乾燥させて次式によって漂
白率を算出した。
【0039】
【数1】
【0040】反射率は日本電色工業(株)製NDR−10
1DPで 460nmフィルターを使用して測定した。
【0041】(カレー汚染布の調製) 大塚製薬製ボンカレーを80℃/30分加熱後ザルで濾過し
固形分を除去した液に木綿金布#2003を浸し、15分間加
熱した。そのまま2時間ほど放置後液より布を取り出し
余分な液を取り除いて自然乾燥した。プレス後10cm×10
cmの試験片として実験に供した。
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】
【0044】 実施例7〜9及び比較例5〜7 表4〜の組成物については、それぞれの組成物25gを
30リットルの水道水に溶解させ、上記のカレー汚染布10
枚を洗濯機で洗浄し、その後水道水ですすぎ、乾燥させ
て上記同様の方法で漂白率を算出した。
【0045】
【表4】
【0046】
【表5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C11D 3/20 C11D 3/20 3/30 3/30 3/34 3/34 3/395 3/395 (72)発明者 花田 美幸 和歌山県海南市鳥居517−1 (72)発明者 斉藤 慎也 和歌山県和歌山市西浜1450 水軒寮133 A 審査官 井上 典之 (56)参考文献 特開 平5−179296(JP,A) 特開 昭59−78298(JP,A) 特開 平3−115496(JP,A) 特開 平6−207196(JP,A) 特開 平6−49487(JP,A) 特開 平5−320696(JP,A) 特開 平5−194995(JP,A) 特開 平5−65496(JP,A) 特開 平2−132195(JP,A) 特開 平7−109490(JP,A) 特開 平7−305094(JP,A) 国際公開94/11484(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C11D 1/00 - 19/00 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)水溶液中で過酸化水素を発生しうる無
    機過酸化物を1〜95重量%、 (b)一般式(1)に示されるペルオクソ酸漂白剤前駆体であ
    って、対応するR-COONaのデービス(Davies)氏の方法に
    よって求められたHLBが23以下であり、しかも当該ペル
    オクソ酸漂白剤前駆体の表面張力法によって測定した20
    ℃におけるc.m.c.が5.0×10-3mol/リットル以下である
    ペルオクソ酸漂白剤前駆体を0.1〜20重量%、 【化1】 (式中、Rは置換基を有していてもよく、また連結基を
    含んでいてもよい直鎖又は分岐鎖の炭素数10〜22のアル
    キル基もしくはアルケニル基、又はアルキル基で置換さ
    れていてもよいアリール基であり、Lは脱離基を示す)(c)Ti 、Fe、Ni、Cu及びSnから選ばれる金属の硫酸塩、
    燐酸塩、ハロゲン酸塩、脂肪酸塩、炭酸塩あるいは酸化
    (ただし、Tiの酸化物を除く)の少なくとも1種以上
    を0.01〜2重量%、及び (d)陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、陽イオ
    ン界面活性剤及び両性界面活性剤から選ばれる少なくと
    も1種の界面活性剤を0.1〜50重量%含有する漂白洗浄
    剤組成物。
  2. 【請求項2】 (b) 成分が一般式(2) で示されるペルオ
    クソ酸漂白剤前駆体である請求項1記載の漂白洗浄剤組
    成物。 【化2】 〔式中、R1は-SO3M、-OH、-COOMで置換されていてもよ
    く、また-COO-基、-NHCO-基、-O-基で連結されていても
    良い直鎖又は分岐鎖の炭素数10〜22のアルキル基もしく
    はアルケニル基、又はアルキル基で置換されていてもよ
    いアリール基を示し、Xは-SO3M 又は-COOMを示す。ここ
    でMは無機あるいは有機の陽イオンを示す。〕
  3. 【請求項3】 (c)成分がTi又はSnの硫酸塩、塩酸塩、
    脂肪酸塩、酸化物(ただし、Tiの酸化物を除く)又は炭
    酸塩である請求項1又は2記載の漂白洗浄剤組成物。
  4. 【請求項4】 更に金属イオン封鎖剤を含有する請求項
    1〜3の何れか1項記載の漂白洗浄剤組成物。
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