JP3422854B2 - 粉末漂白剤組成物 - Google Patents

粉末漂白剤組成物

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JP3422854B2 JP22797494A JP22797494A JP3422854B2 JP 3422854 B2 JP3422854 B2 JP 3422854B2 JP 22797494 A JP22797494 A JP 22797494A JP 22797494 A JP22797494 A JP 22797494A JP 3422854 B2 JP3422854 B2 JP 3422854B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は親油性の高いペルオキソ
(peroxo)酸漂白剤前駆体と無機過酸化物を含有する粉
末漂白剤組成物に関するものであり、特に親油性汚れに
高い漂白力を有する粉末漂白剤組成物を提供する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】漂白剤
は塩素系漂白剤と酸素系漂白剤に分けられるが、塩素系
漂白剤は使用できる繊維に制限があり、色、柄物には使
用できず、また独特な臭いを有していることから、これ
らの欠点のない酸素系漂白剤が最近著しく普及してい
る。この酸素系漂白剤のうち、過炭酸ナトリウム、過硼
酸ナトリウムが粉末漂白剤として使用されており、また
過酸化水素は液体漂白剤として使用されている。
【0003】しかしながら、これら酸素系漂白剤は塩素
系漂白剤に比べて漂白力が弱く、各種ペルオキソ酸漂白
剤前駆体が併用されている。これらペルオキソ酸漂白剤
前駆体としては、例えばグルコースペンタアセテートな
どに代表されるO−アセチル化物、テトラアセチルエチ
レンジアミンに代表されるN−アシル化物、無水マレイ
ン酸に代表される酸無水物などが挙げられる。これらの
ペルオキソ酸漂白剤前駆体は洗浄浴中で過酢酸を生成さ
せることにより漂白力を高めるものである。しかしなが
ら過酢酸は親水性であることから紅茶、ワインなどの親
水性の汚れには高い漂白力を有するが、皮脂汚れ、油汚
れなどの親油性汚れには効果が低いという欠点がある。
【0004】この欠点を改善したペルオキソ酸漂白剤前
駆体として本発明者らは特開昭63−233969号公報、特開
昭63−315666 号公報、特開昭64−68347 号公報、特開
平1−190654号公報として開示した様に、過酸化水素と
反応して、第4級アンモニウム基を有する有機過酸を生
成する化合物がペルオキソ酸漂白剤前駆体として優れて
いることを見出した。また親油基を分子内に導入した陰
イオン基を有するペルオキソ酸漂白剤前駆体の例が特公
昭63−12520 号公報に開示されている。しかしながら、
これらのペルオキソ酸漂白剤前駆体は親油性汚れにある
程度の効果を示すが未だ満足のできるものではない。
【0005】親油性汚れの漂白力を高めるには長鎖アル
キル基またはアルケニル基をペルオキソ酸漂白剤前駆体
に導入することは効果的である。しかしながらその様な
ペルオキソ酸漂白剤前駆体はそれ自身界面活性剤として
の性質を有することから、水溶液中でそのもの自身のミ
セルを形成するかあるいは他の活性剤と混合ミセルを形
成し、このため過酸化水素との反応が阻害され有機過酸
が生成しないという問題が生じる。
【0006】そこで本発明が解決しようとする課題は、
親油性汚れに高い漂白力を有する有機過酸を水溶液中で
も効率良く生成することができる粉末漂白洗浄剤組成物
を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、特定のペルオキソ
酸漂白剤前駆体と、アミンオキサイド型界面活性剤を組
み合わせて粉末漂白剤組成物を得ることにより、上記目
的を達成し得ることを見出し本発明を完成するに至っ
た。
【0008】即ち本発明は、下記(a)成分(b)成分の混
合物の造粒物、(c)成分及び(d)成分を含有することを特
徴とする粉末漂白剤組成物であって、(a)成分と(b)成分
の混合物の造粒物を含有する粉末漂白剤組成物を提供す
るものである。
【0009】(a)成分:一般式(I)で表わされるペル
オキソ酸漂白剤前駆体 0.1〜20重量%
【0010】
【化3】
【0011】〔式中、R1 :直鎖もしくは分岐鎖の炭素数
8〜17のアルキル基をす。Mは無機性又は有機性の陽
イオンを示す。X:−SO3 Mを示す。ここでMは無機性又は
有機性の陽イオンを示す。〕 (b)成分:一般式(II)で表わされるアミンオキシド 0.0
1〜10重量%
【0012】
【化4】
【0013】〔式中、R2,R3,R4:R2,R3,R4のうち少
なくとも一つは、エステル結合、アミド結合又はエーテ
ル結合で中断されていてもよい、直鎖又は分岐鎖の炭素
数6〜22のアルキル基又はアルケニル基を示し、その他
の基は炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキ
ル基を示す。〕 (c)成分:過炭酸ナトリウム10〜80重量%(d)成分:陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤及
び陽イオン界面活性剤からなる群より選ばれる少なくと
も1種の界面活性剤0〜10重量% 以下、本発明について詳細に説明する。
【0014】〔(a)成分〕 本発明において、ペルオキソ酸漂白剤前駆体として、前
記一般式(I)で表わされる化合物が使用される。具体
的には例えば次の化合物が例示される。尚、一般式
(I)において、 Mは無機性又は有機性の陽イオンを示
すが、例えばアルカリ金属イオン (Na+ 、 K+ 等)、ア
ンモニウムイオン、又は炭素数1〜18のアルキル基を有
する第4級アンモニウムイオン等が例示される。
【0015】〔(b)成分〕 本発明において、(b)成分として前記一般式(II)で表わ
されるアミンオキシドが使用される。ここでアミンオキ
シド(II)を例示すれば次のとおりである。
【0016】
【化5】
【0017】〔粉末漂白剤組成物〕 本発明において「粉末」なる概念は、「粒状」の場合を
も含む。平均粒径で言えば 100〜300 μm 、好ましくは
350〜1000μm の程度のものが使用される。
【0018】(a) 成分は組成物中 0.1〜20重量%、好ま
しくは1〜10重量%使用される。(a) 成分の配合量が、
20重量%を超える場合、 0.1〜20重量%配合する場合と
比較して、漂白性能が格段向上するわけではなく、経済
的観点より不利であり、一方(a) 成分の配合量が 0.1重
量%未満の場合、本発明が所望する水準の漂白性能が得
られない。
【0019】(b)成分の配合量は組成物中0.01〜10重量
%、好ましくは 0.1〜5重量%であり、0.01〜10重量%
以外の範囲では、本発明が所望する水準の漂白性能が得
られない。
【0020】(c) 成分の配合量は組成物中10〜80重量%
である。
【0021】本発明組成物は上記の (a)成分、 (b)成分
及び (c)成分を必須成分として含有する。 (b)成分を使
用すれば、極めて良好な漂白性能が得られる。この理由
については必ずしも明確ではないが次のように推測され
る。
【0022】本発明の (a)成分は水溶液中でミセルを形
成するので (a)成分の分子同士が密に接近した状態とな
り、その為、次の反応が起き易いと考えられる。
【0023】
【化6】
【0024】即ち、漂白性能に貢献するペルオキソ酸が
消費され、過酸化ジアシルが生成する。この場合におい
て、 (b)成分が存在する場合、 (a)成分を構成する分子
と (b)成分を構成する分子とが電気的な相互作用によ
り、複合体を成形することによって (a)成分の分子同士
の接近を防げ、結果として、上記の反応を抑制する為、
ペルオキソ酸が繊維に対し漂白剤として作用し、良好な
漂白性能が得られるものと推測される。
【0025】本発明組成物において(a)成分及び(b)成分
は、(a)成分と(b)成分の混合物の造粒物として使用され
る。この場合において(a)成分と(b)成分の混合物の造粒
物を得る場合、水溶性有機バインダーが使用される。こ
こで使用される水溶性有機バインダーとしては、ポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコール、非イオ
ン界面活性剤等が挙げられる。ポリエチレングリコール
は分子量が 400〜20000 好ましくは 600〜10000 の範囲
のものが適している。非イオン界面活性剤とてしは、ポ
リオキシエチレン(酸化エチレン付加モル数3〜300)
アルキル (C8〜C22)エーテル、ポリオキシエチレン(酸
化エチレン付加モル数10〜300)アルキル (C8〜C14)フェ
ノールエーテル、またはプルロニック、テトロニック
(アデカ(株)製)の商品名で市販されている非イオン
界面活性剤、炭素数8〜20の脂肪酸グリセライト等が挙
げられる。これらの水溶性有機バインダーの中で、融点
20〜80℃のポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコール及び非イオン界面活性剤がより好ましい。これ
らは、20℃未満の温度では融解せず、20℃以上の温度で
粘着性または皮膜形成性を有する。造粒時の品温は、ペ
ルオキソ酸前駆体の熱分解の点から80℃を超えると好ま
しくないため、水溶性有機バインダーは融点が20〜80℃
の物質が好ましく、より好ましくは30〜70℃の融点を有
する物質が使用される。
【0026】水溶性有機バインダーの使用量は、重量比
にて、〔水溶性有機バインダー〕/〔[(a)成分、 (b)成
分もしくは (c)成分] 又は[(a)成分と (b)成分の合計]
〕が、好ましくは 0.005〜0.2 、より好ましくは0.05
〜0.1 である。
【0027】本発明において造粒物を製造するに当たっ
ては、得られた造粒物が溶液中で崩壊または溶解し易い
造粒法により造粒する。造粒法としては、流動造粒法、
転動造粒法、攪拌転動造粒法、押し出し造粒法等が用い
られる。尚、転動造粒法においてはペルオキソ酸漂白剤
前駆体と相互作用を起こさない適当な該粒子を用いるこ
ともできる。該粒子としては、芒硝が最も優れている。
【0028】本発明組成物には、(d)成分として、陰イ
オン界面活性剤、非イオン界面活性剤及び陽イオン界面
活性剤からなる群より選ばれる界面活性剤が添加され
る。これらの例としては、アルキルベンゼンスルホン酸
塩類、アルキルまたはアルケニルエーテル硫酸塩類、ア
ルキルまたはアルケニル硫酸塩類、オレフィンスルホン
酸塩類、アルキルまたはアルケニルエーテルカルボン酸
塩類、α−スルホ脂肪酸塩類、またはα−スルホ脂肪酸
エステル類などの陰イオン界面活性剤、ポリオキシエチ
レンまたはポリオキシプロピレンあるいはこれらのコポ
リマー、ポリオキシエチレンアルキルまたはアルケニル
エーテル類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエー
テル類、高級脂肪酸アルカノールアミド類、またはその
アルキレンオキシド付加物、蔗糖脂肪酸エステル類、ア
ルキルグルコシド類などの非イオン界面活性剤、あるい
は第4級アンモニウム塩類などの陽イオン界面活性剤等
があげられる。
【0029】これらの内、特に炭酸数10〜20のアルキル
ベンゼンスルホン酸塩類、炭素数10〜20のアルキルまた
はアルケニル硫酸塩類、炭素数10〜20のアルキルまたは
アルケニルエーテル硫酸塩類、炭素数10〜20でオキシエ
チレン付加モル数4〜30のポリオキシエチレンアルキル
またはアルケニルエーテル類が好ましい。
【0030】(d)成分の界面活性剤の配合量は0〜10重
量%、好ましくは0〜5重量%が良い。配合量が10重量
%を超えると (b)成分の効果を阻害することになる。
【0031】更に本発明においては (e)成分として金属
イオン封鎖剤を配合することができる。金属イオン封鎖
剤としては、 1) フィチン酸等のリン酸系化合物またはアルカリ金属
塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩もしくはアル
カノールアミン塩 2) エタン−1,1 −ジホスホン酸、エタン−1,1,2−トリ
ホスホン酸、1−ヒドロキシエタン−1,1 −ジホスホン
酸、アミノトリメチレンホスホン酸、エチレンジアミン
テトラメチレンホスホン酸ジエチレントリアミンペンタ
メチレンホスホン酸などのホスホン酸、またはこれらの
アルカリ金属塩アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩も
しくはアルカノールアミン塩 3) アクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、アコニット
酸、メタクリル酸、フマル酸、2−ヒドロキシアクリル
酸、シトラコン酸等のポリマー、あるいは2種以上のコ
ポリマーであり、平均分子量が 500〜100000でこれらの
カルボキシル基の一部または全てがアルカリ金属塩、ア
ルカリ土類金属塩アンモニウム塩、アルカノールアミン
塩になっても良いポリカルボン酸 4) 2−ホスホノブタン−1,2 −ジカルボン酸、1−ホ
スホノブタン−2,3,4 −トリカルボン酸、α−メチルホ
スホノコハク酸などのホスホノカルボン酸、またはこれ
らのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウ
ム塩もしくはアルカノールアミン塩 5) アスパラギン酸、グルタミン酸、グリシン等のアミ
ノ酸、またはこれらのアルカリ金属塩、アルカリ土類金
属塩、アンモニウム塩もしくはアルカノールアミン塩 6) ニトリロ三酢酸、イミノジ酢酸、エチレンジアミン
四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、グリコールエー
テルジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルイミノジ酢酸、
トリエチレンテトラミン六酢酸、ジェンコール酸などの
アミノポリ酢酸、またはこれらのアルカリ金属塩、アル
カリ土類金属塩、アンモニウム塩もしくはアルカノール
アミン塩 7) コハク酸、ジグリコール酸、オキシジコハク酸、カ
ルボキシメチルオキシコハク酸、クエン酸、乳酸、酒石
酸、シュウ酸、リンゴ酸、グルコン酸、カルボキシメチ
ルコハク酸、カルボキシメチル酒石酸等の有機酸または
これらのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモ
ニウム塩もしくはアルカノールアミン塩 8) ゼオライトAに代表されるアルミノケイ酸塩のアル
カリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩もし
くはアルカノールアミン塩などが挙げられる。
【0032】これらの中で特に2)、3)、6)、7)、8)から
選ばれる少なくとも1種が好ましい。この様な金属イオ
ン封鎖剤の量は漂白剤組成物に対し0〜30重量%、好ま
しくは 0.1〜20重量%が望ましい。 (d)成分及び (e)成
分の添加法としては種々考えられる。これらを組成物中
にそのまま添加することもできるし、又これらが液状の
場合は (a)成分、 (b)成分及び (c)成分と混合し造粒物
として配合することも可能である。しかし、いかなる場
合も組成物の粉末物性を損なうことがあってはならな
い。
【0033】更に本発明では上記成分以外に通常漂白剤
に添加される公知の成分を添加することもできる。例え
ば炭酸ナトリウムなどのアルカリ剤、漂白繊維に対する
漂白効果を増すために蛍光増白剤としてチノパールCB
C、チノパールSWN(チバ・ガイギー社製)、カラー
インデックス蛍光増白剤28、48、61、71のような蛍光増
白剤や、漂白性能を向上させるために従来公知の酵素
(セルラーゼ、アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ)
を必要に応じて配合することもできる。
【0034】本発明は染料や顔料のような着色剤、香
料、シリコーン類、殺菌剤、紫外線吸収剤などの種々の
微量添加物を適量配合することができる。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば親油性汚れに極めて優れ
た漂白力を有する漂白剤組成物を提供することができ
る。
【0036】
【実施例】以下実施例にて本発明を説明するが、本発明
はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0037】実施例1〜及び比較例1〜 (a) 成分として下記(a−1)〜(a−)を使用し、
(b)成分として下記(b−1)を使用し、 (d)成分とし
て下記(d−1)〜(d−2)を使用し、 (e)成分とし
て表1に示す金属封鎖剤を使用し、表1に示す粉末漂白
剤組成物を調製した。又比較例において (a)成分以外の
ペルオキソ酸前駆体(h−1)も使用した。
【0038】
【化7】
【0039】
【化8】
【0040】〔(d)成分〕 (d−1) C12H25OSO3Na (d−2) C12H25O(CH2CH2O)10H
【0041】
【化9】
【0042】〔漂白剤組成物の調製〕 今回用いた漂白剤組成物は全て以下の方法で調製した。
ペルオキソ酸前駆体((a)成分又は (h)成分)、 (b)成
分、 (d)成分、及び (e)成分(コハク酸又はクエン酸)
を表1に示す割合で使用し、下記の方法にてペルオキソ
酸前駆体造粒物を調製し、これと表1に示す割合の過炭
酸ナトリウム、EDTA、炭酸ナトリウム、プロテアー
ゼを混合して漂白剤組成物を調製した。
【0043】〔ペルオキソ酸前駆体造粒物の調製〕 ペルオキソ酸前駆体( (a)成分又は (h)成分)、 (b)成
分、 (d)成分、及び (e)成分(コハク酸又はクエン酸)
を表1に示す割合で混合機(深江工業(株)製:ハイス
ピードミキサーFS−GC−10型)に仕込み、ジャケット温
度を80℃、主軸回転数を200rpm、粉砕羽根の回転数を 1
500rpmとして混合、昇温し、粉体の温度が70℃になった
時点で混合物を抜き出した。
【0044】ついで得られた混合物を押し出し造粒機
(不二パウダル(株)製:ペレッターダブル EXD−100
型)によって、孔径 800μm のスクリーンを通して押し
出し圧密形成を行った。
【0045】得られた押し出し物を振動冷却機(不二パ
ウダル(株)製:バイブロ・フロードライアー VDF−60
00型)にて冷却した後、整粒機(不二パウダル(株)
製:ナイフカッターFL−200 型)にて粉砕した。得られ
た解砕物を分級機(徳寿製作所(株):寿円形振動ふる
い)により分級し、粒子径 350〜1200μm のものを使用
した。このようにペルオキソ酸前駆体造粒物を調製し
た。
【0046】これらの漂白剤組成物について漂白性能と
ペルオキソ酸生成率を下記の方法にて測定した。その結
果を表1 に示した。
【0047】(i)漂白性能の測定 市販の洗剤25gの入った2リットル水溶液に表1に示す
漂白剤組成物を10g添加し、下記の様に調製した親油性
汚れの代表であるカレー汚染布を5枚ずつ15分間浸漬し
た。その後水道水で濯ぎ、乾燥させて次式によって漂白
率を算出した。
【0048】
【数1】
【0049】反射率は日本電色工業(株)製 NDR−101D
P で 460nmフィルターを使用して測定した。
【0050】<カレー汚染布の調製> 大塚食品 (株) 製「ボンカレー」を80℃/30分加熱後ザ
ルでろ過し、固形分を除去した液に木綿金布#2003 を浸
し、15分間加熱した。そのまま2時間ほど放置後、液よ
り布を取り出し余分な液を取り除いて自然乾燥した。プ
レス後10cm×10cmの試験片として実験に供した。
【0051】(ii)ペルオキソ生成率の測定 表1に示す漂白剤組成物1gを20℃の水1リットルに良
く溶解し、10分攪拌した後、 0.3%カタラーゼ溶液10ml
加え、1分間攪拌する。この溶液に10%ヨウ化カリウム
溶液10mlと20%硫酸溶液20mlを添加し0.01N チオ硫酸ナ
トリウム溶液で滴定を行い、下式によってペルオキソ酸
生成率を算出した。
【0052】
【数2】
【0053】ここで算出されたペルオキソ酸生成率が高
い程、高い漂白性能を得る為に好ましい。また、表中、
比較例3は、ペルオキソ酸前駆体h−1(テトラアセチ
ルエチレンジアミン)は過酢酸が2分子遊離するので、
前記過酸生成率計算式の値に1/2を掛けた。
【0054】
【表1】
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−49496(JP,A) 特開 昭61−111400(JP,A) 特開 平6−49487(JP,A) 特開 平6−207196(JP,A) 特開 平1−126399(JP,A) 特開 平5−311197(JP,A) 特開 平5−179295(JP,A) 特開 平5−67496(JP,A) 特開 平5−65497(JP,A) 特開 平5−65498(JP,A) 特開 平5−39500(JP,A) 特開 平4−345695(JP,A) 特開 平7−331295(JP,A) 特開 平8−20797(JP,A) 特開 平8−27484(JP,A) 特開 平8−27487(JP,A) 特開 平8−41492(JP,A) 特開 平8−41493(JP,A) 特開 平8−73898(JP,A) 特開 平6−316700(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C11D 3/395 C11D 1/75 C11D 1/90 C11D 3/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(a)成分(b)成分の混合物の造粒
    、(c)成分及び(d)成分を含有することを特徴とする粉
    末漂白剤組成物。 (a)成分:一般式(I)で表わされるペルオキソ酸漂白
    剤前駆体 0.1〜20重量% 【化1】 〔式中、R1 :直鎖もしくは分岐鎖の炭素数8〜17のアル
    キル基をす。Mは無機性又は有機性の陽イオンを示
    す。X:−SO3 Mを示す。ここでMは無機性又は有機性の陽
    イオンを示す。〕 (b)成分:一般式(II)で表わされるアミンオキシド 0.0
    1〜10重量% 【化2】 〔式中、R2,R3,R4:R2,R3,R4のうち少なくとも一つ
    は、エステル結合、アミド結合又はエーテル結合で中断
    されていてもよい、直鎖又は分岐鎖の炭素数6〜22のア
    ルキル基又はアルケニル基を示し、その他の基は炭素数
    1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基を示
    す。〕 (c)成分:過炭酸ナトリウム10〜80重量% (d)成分:陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤及
    び陽イオン界面活性剤からなる群より選ばれる少なくと
    も1種の界面活性剤0〜10重量%
  2. 【請求項2】 さらに(e)成分として金属イオン封鎖剤
    を含有する請求項 載の粉末漂白剤組成物。
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