JP3329907B2 - 易リサイクル性ノンコートエアーバッグモジュール - Google Patents

易リサイクル性ノンコートエアーバッグモジュール

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JP3329907B2 JP27597493A JP27597493A JP3329907B2 JP 3329907 B2 JP3329907 B2 JP 3329907B2 JP 27597493 A JP27597493 A JP 27597493A JP 27597493 A JP27597493 A JP 27597493A JP 3329907 B2 JP3329907 B2 JP 3329907B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエアーバッグモジュール
に関し、さらに詳しくはエアーバッグがノンコートであ
りながら、ボトムクロスのインフレーター周囲部の融解
破損を防止することができ、かつリサイクル処理の容易
な易リサイクル性ノンコートエアーバッグモジュールに
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、エアーバッグのリサイクル使用に
関するニーズが高まってきた。ノンコートエアーバッ
グ、すなわちシリコンゴムやクロロプレンゴムのような
樹脂を被覆または含浸されていない織物により構成され
たエアーバッグ、はその一つの回答である。
【0003】しかし、従来のノンコートエアーバッグと
しては、コート織物やノンコート織物から構成されたエ
アーバッグのインフレーター周囲部のボトムクロスの外
側および/または内側にコート織物からなるエプロンと
いう織物が少なくとも1枚縫製接合されてインフレータ
ー周囲部の熱遮蔽性を向上させ、これをリテーナーとベ
ースプレートとの間にリベットおよびインフレーター固
着のボルトで接合させたエアーバッグモジュールを構成
するものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなノ
ンコートエアーバッグモジュールにおいては、インフレ
ーション時に高温ガスが噴出する際に、エプロン下のボ
トムクロスがしばしば融解破損するという欠点があっ
た。ここで、ボトムクロスとはドライバー席用エアーバ
ッグにおいてもパッセンジャー席用エアーバッグにおい
てもインフレーター側、すなわちボトム側に位置する織
物をいう。これに対してドライバーやパッセンジャーと
直接接する側の織物をトップクロスという。このよう
に、ボトムクロスがしばしば融解破損するのは、エプロ
ンがノンコート織物では勿論、たとえコート織物であっ
ても、エプロンの縫製部の針孔から高温ガスが貫通し、
融解が直下のボトムクロスに到達するためである。この
現象はボトムクロスが高通気度のフィルタークロスの場
合には縫製部の針穴が拡大しやすいため特に著しい。そ
こで、この縫製部に更にシリコンゴムなどの塗布を行
い、熱遮蔽性を改善する方法がとられてきた。
【0005】しかし、これによりインフレーター周囲の
ボトムクロスの融解破損はかなり回避できるが、塗布作
業が煩雑でありコストも上昇するという問題点があっ
た。またノンコートエアーバッグにおいて、ゴム材料が
エプロンの縫製部に塗布されていると、エアーバッグモ
ジュールを回収して各種用途にリサイクル処理しようと
する場合、それらを分離する必要が生じるが、両者を分
離することが容易ではなく、リサイクル処理が極めて困
難であった。またエプロンがコート織物では更にリサイ
クル処理が困難であった。
【0006】そこで、本発明は、インフレーター周囲の
ボトムクロスの融解破損を回避することができ、しかも
リサイクル処理の容易な易リサイクル性ノンコートエア
ーバッグモジュールを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくともト
ップクロス、ボトムクロス、エプロン、インフレータ
ー、ベースプレートおよびリテーナーを含み、該エプロ
ンがエアーバッグの内面側に少なくとも2枚インフレー
ターの周囲を囲むようにボトムクロスに積層縫製され、
かつ該インフレーター周囲に環状に配されたリテーナー
によりボトムクロスおよびベースプレートと一体的に固
着されたノンコートエアーバッグモジュールにおいて、
該内面側2枚のエプロンのうち、エアーバッグの内側に
配されたエプロンが、他のエプロンの縫製部を覆い隠す
径を有し、かつ該リテーナーと実質的に重合する区域に
おいてのみボトムクロスと縫製接合されていることを特
徴とする易リサイクル性ノンコートエアーバッグモジュ
ールを提供するものである。
【0008】以下、本発明を図面を用いて説明する。図
1は本発明のノンコートエアーバッグモジュールの一態
様を示す、インフレーター周囲部の側断面図である。
【0009】図1において、Aはノンコート織物からな
るエアーバッグ(以下、ノンコートエアーバッグと称す
る)のボトムクロスを、Bはベースプレートを、C1は
ノンコート織物からなり、エアーバッグの内面側に配さ
れた2枚のエプロンのうち、内側のエプロン(以下、ノ
ンコート内側エプロンまたは内側エプロンと称すること
がある)を、C2は同様にノンコート織物からなる内面
側に配された他のエプロン(以下、他のエプロンと称す
ることがある)を、Dはノンコート織物からなり、エア
ーバッグの外面側に配されたエプロン(以下、他のエプ
ロン、または外面エプロンということがある)を、Eは
縫製糸を、Fはリテーナーを、Gはインフレーターを、
Hはナットを、Iはインフレーターの翼部を、Jはリテ
ーナーに固着されたボルト部を示す。
【0010】図1の態様は、ノンコート内側エプロン
が、リテーナーと実質的に重合する区域の1ケ所におい
て縫製接合されている例である。すなわち、図1におい
ては、リテーナーFとベースプレートBとの間に配され
たノンコートエアーバッグのボトムクロスAのエアーバ
ッグ内面側のインフレーターGの周囲部にエプロンC1
及びC2の2枚と、外面側にも同様にエプロンD2枚が
ボトムクロスAに積層され、それらが縫製糸Eによりボ
トムクロスAに縫製接合されている。エプロンC1は、
他のエプロンC2およびDの縫製糸Eによる多重の縫製
部を覆い隠し、さらに他のエプロンC2の径より大きい
径を有している。また、エプロンC1は、リテーナーF
のインフレーターG側で、リテーナーFと実質的に重合
する部分で1ケ所のみ縫製糸Eで環状に縫製されること
により、他のエプロンC2、DおよびボトムクロスAと
接合されており、これらがナットHとインフレーター固
着のボルトJによりインフレーターの翼部Iを介して一
体的に固着されている。他のエプロンC2、Dはリテー
ナーと実質的に重合する縫製を含んで環状に多重に縫製
され、ボトムクロスと接合されている。
【0011】図2も本発明のノンコートエアーバッグモ
ジュールの一態様を示す、インフレーター周囲部のエア
ーバッグモジュールの側断面図である。図2に示す態様
は、他のエプロンC2の径より大きい径を有するノンコ
ート内側エプロンC1が2枚、リテーナーと実質的に重
合する区域の2ケ所、すなわちリテーナーFの両側にお
いてのみ環状に縫製されている例である。
【0012】図3も本発明のノンコートエアーバッグモ
ジュールの一態様を示す、インフレーター周囲部のエア
ーバッグモジュールの側断面図である。図3の態様にお
いては、テザーベルトLが縫製接合され、ベルトキャッ
チャーを兼ねたノンコートの他のエプロンC2がボトム
クロスAと多重に縫製接合され、これらの縫製部を覆い
隠すような径のノンコート内側エプロンC1が2枚、リ
テーナーFと実質的に重合するようにのみ、リテーナー
Fの両側で縫製されてそれらと接合されている。
【0013】図4は従来のノンコートエアーバッグモジ
ュールの一態様を示す、インフレーター周囲部のエアー
バッグモジュールの側断面図である。図4においては、
コートエプロンC’、ノンコートエプロンC2およびD
がともにリテーナーFの両側でリテーナーと実質的に重
合する縫製を含んで多重に縫製接合され、ボトムクロス
Aと共にナットHとインフレーター固着のボルトJによ
りインフレーターの翼部Iを介してリテーナーFとベー
スプレートBに接合されている。
【0014】本発明においては、少なくともトップクロ
ス、ボトムクロス、エプロンなどのエアーバッグの構成
要素がすべてノンコート織物からなり、縫製部へのシリ
コンゴムなどの塗布がないため、カーペットやカーシー
ト、壁材などへのリサイクル処理が容易である。また再
融解や解重合などへまで戻すリサイクル処理も容易であ
る。コート織物を使用したエアーバッグにおいてはコー
ティングされた樹脂と繊維との分離が困難であるため、
純粋な繊維としてのリサイクル使用が極めて不都合であ
る。
【0015】本発明のエアーバッグモジュールは、少な
くともトップクロス、ボトムクロス、エプロン、インフ
レーター、ベースプレートおよびリテーナーを含み、前
記図1〜3に示すように、該エプロンが、エアーバッグ
の内面側に少なくとも2枚および、必要であれば外面側
にも、インフレーターの周囲部を囲むようにボトムクロ
スに積層されており、かつ該インフレーターの周囲に配
されたほぼ環状のリテーナーにより、ボトムクロスおよ
びベースプレートと一体的に固着されている。
【0016】さらに、本発明のエアーバッグモジュール
においては、前記内面側2枚のエプロンのうち、エアー
バッグの内側に配されたエプロン、すなわち内側エプロ
ン、図1におけるC1が、他のエプロンC2の縫製部を
覆い隠す径を有することが必要である。他のエプロンC
2は、多重縫製されてボトムクロスAと接合されてお
り、また、図3に示すようなベルトキャッチャーを兼ね
ている場合においては、縫製によりベルトと接合されて
おり、インフレーション時にはこれらの縫製部の針孔か
ら高温ガスが貫通してボトムクロスAを融解破損させ
る。内側エプロンC1が、これらの縫製部を覆い隠す径
を有することにより、インフレーションガスの貫通部を
なくすことができ、ボトムクロスAの融解破損を防止す
ることができる。内側エプロンC1の径は、他のエプロ
ンC2自身の径に比べて同等以上の径を有することが好
ましい。
【0017】さらに、本発明のノンコートエアーバッグ
モジュールにおいては、前記内側エプロンC1が、リテ
ーナーFと実質的に重合する区域においてのみ、ボトム
クロスAと縫製接合されていることが必要である。リテ
ーナーと実質的に重合するとは、図1〜3に示すよう
に、インフレーションによりエアーバッグが展開したと
き、リテーナーの中側端部(インフレーター側)および
/または外側端部(インフレーターから遠い側)におい
て、その縫製線がリテーナー自身に実質的に隠れる態様
となることをいう。リテーナーは成型されて端部が湾曲
しているので、丁度その下に縫製線がくる状態に縫製さ
れることが好ましい。但し、例えばリテーナーの外形状
が非円形で、リテーナー外側のエプロンの縫製が円形の
場合などはリテーナーに殆ど隠れる縫製部とわずかに外
れる縫製部を有していてもよい。リテーナーから外れる
距離がわずかであれば、インフレーション時にリテーナ
ー端部の湾曲部に該縫製部が隠れるようにバッグが展開
するので、このような場合もリテーナーに実質的に重合
する区域で縫製されているものといえる。
【0018】このような縫製のみであると、リテーナー
によって実質的にインフレーション時の高温ガスが遮蔽
されるため、内側エプロンC1の縫製部の針穴からの高
温ガスの侵入はなくボトムクロスの融解破損を防止する
ことができる。該エプロンがリテーナーと実質的に重合
しない区域で縫製された場合は、インフレーション時の
高温ガスが該縫製部の針穴を貫通して下部のボトムクロ
スが融解破損する。
【0019】本発明においては、内側エプロンがリテー
ナーと実質的に重合する区域でのみ縫製されている。該
エプロンはインフレーションにおいて変色したり一部融
解することもあるが、インフレーションガスが最も激し
く衝突する部分、すなわちリテーナーから離れたエプロ
ン部分には縫製部がないため針穴を通してボトムクロス
にまで融解が到達することはない。このようにのみ縫製
されたエプロンは2枚、さらには3枚であることが好ま
しい。
【0020】内側エプロンの縫製は、図1のノンコート
内側エプロンC1に示すような、リテーナーの中側、す
なわちインフレーター側のみで環状になされることが好
ましい。リテーナーの中側のみの方が、インフレーショ
ン時のエプロンの損傷は少ない。
【0021】本発明においては、内側エプロンは、フラ
ジール法で0.4cc/cm2/sec at 125pa 以下の通気度の
ノンコート織物で構成されていることが好ましい。この
ような低通気度のエプロンを本発明の縫製方法で、ボト
ムクロスのエアーバッグの内面側に積層縫製することに
より、高温のインフレーションガスをより効果的に遮蔽
することができる。エプロンの通気度が0.4cc/cm2/s
ec at 125pa を超えると、例えインフレーションガスが
貫通する部分のエプロンに縫製部がなくとも高温ガスが
容易にエプロンの織物組織を貫通し、ボトムクロスが融
解破損する危険が大きい。
【0022】内側エプロンの通気度は、0.01〜0.
3cc/cm2/sec at 125pa がさらに好ましく、0.02〜
0.2cc/cm2/sec at 125pa がなおさらに好ましい。
【0023】内側エプロンとして、このような低通気度
のものを用いるのがより効果的であるが、前記した2枚
の内側エプロンとも0.4cc/cm2/sec at 125pa 以下で
あることがさらに好ましく、3枚とも0.4cc/cm2/sec
at 125pa 以下であるとなおさらに好ましい。
【0024】このような、0.4cc/cm2/sec at 125pa
以下のエプロン織物は、ナイロン66やポリエステル原
糸を高密度に製織後、精練セットを経て製造することが
できる。また、さらにカレンダを施すと一層低い通気度
のノンコート織物を得ることができる。より低い通気度
のノンコート織物を得るには、原糸デニールが150〜
550de、単繊維デニールが1.0〜3.0deの原
糸を使用することが好ましい。
【0025】本発明のノンコートエアーバッグモジュー
ルにおいては、少なくともトップクロス、ボトムクロス
およびエプロンは、同種のポリマーから製造された繊維
により構成されていることが好ましい。ここで同種のポ
リマーとは、ポリエステル、ナイロン66、ナイロン6
などというポリマーの種類が同じであることを指す。少
なくともトップクロス、ボトムクロスおよびエプロンが
同種のポリマーから製造された繊維から構成されている
と、他用途へのリサイクル使用が容易である。縫製糸も
これらと同種のポリマーよりなることがさらに好まし
い。
【0026】縫製糸が合成樹脂を含浸させた、いわゆる
ボンド糸の場合は、その樹脂もトップクロス、ボトムク
ロスおよびエプロンの繊維と同種のポリマーに属する樹
脂をベースにした樹脂であることが好ましい。この場
合、上記と同様の理由でリサイクル処理が容易である。
【0027】しかし、縫製糸は、ノンボンド糸(非樹脂
含浸糸)であることが更に好ましい。ノンボンド糸の場
合、トップクロス、ボトムクロスおよびエプロン等と一
括してリサイクル処理することが更に容易である。
【0028】エアーバッグが、例えば図3に示すような
テザーベルト付の場合は、テザーベルトも同様に同種の
ポリマーから製造された繊維からなることがリサイクル
処理上好ましい。
【0029】このような繊維を構成するポリマーとして
は、ポリエステルが好ましい。車内用品としてはポリエ
ステル繊維が多く使用されているため、エアーバッグの
リサイクル使用にあたって一括してリサイクル使用に供
することができ、好都合である。
【0030】好適なポリエステルとしては、例えばポリ
エチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリヘキシレンテレフタレート、ポリエチレンナフ
タレート、ポリブチレンナフタレート、ポリエチレン−
1,2−ビス(フェノキシ)エタン−4,4’−ジカル
ボキシレートなどのほか、ポリエチレンイソフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート/ナフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート/デカンジカルボキシレートな
どのような共重合ポリエステルをあげることができる。
中でも機械的性質、繊維形成性のバランスなどのとれた
ポリエチレンテレフタレートが特に好ましい。
【0031】本発明のノンコートエアーバッグモジュー
ルは、ベルトレスエアーバッグにもベルト付エアーバッ
グにも適用できる。またドライバー席用エアーバッグに
も助手席用エアーバッグにも適用できるが、なかでもド
ライバー席用のエアーバッグモジュールに好適である。
ドライバー席用のエアーバッグモジュールはインフレー
ション温度が高く、従来、エプロンとしてはコート織物
や縫製部へのゴム類の塗布が必須であった。本発明のエ
アーバッグモジュールは煩雑な作業もなく低コストで、
コート織物を使用しないためリサイクル処理の要求に対
する貢献が大である。
【0032】さらには、ドライバー席用エアーバッグの
なかでも、ボトムクロスがノンコートフィルタークロス
であるエアーバッグに好適である。ボトムクロスがノン
コートフィルタークロスの場合は通気度が非常に大きい
ため、従来のノンコートエアーバッグモジュールでは、
インフレーション時に高温ガスがエプロンの縫製部を貫
通してボトムクロスに到達し、ボトムクロスの縫製部の
目ずれが大きくなり、その融解破損が著しい。本発明の
エアーバッグモジュールにおいては、内側エプロンによ
り高温ガスを効果的に遮蔽できるため、ボトムクロスの
融解破損を防止することができる。
【0033】
【作用】本発明のノンコートエアーバッグモジュール
は、少なくともトップクロス、ボトムクロスおよびエプ
ロンがノンコート織物から形成されるため、コート織物
部分を分離することなく、エアーバッグ全体を一括して
リサイクル処理することができる。また、エアーバッグ
の内面側に配されたエプロンのうち、内側エプロンが他
のエプロンの縫製部を覆い隠すことのできる径を有し、
またリテーナーと実質的に重合する区域でのみ縫製され
ているため、インフレーションガスが該エプロンで効果
的に遮蔽され、ボトムクロスの融解破損を防止すること
ができる。
【0034】さらにこの内側エプロンとして0.4cc/c
m2/sec at 125pa 以下の織物からなるものを用いると、
織物組織を通過するインフレーションガス量を抑制する
ことができ、さらに効果的である。
【0035】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明する。なお、実施例におけるエアーバッグの評価は
それぞれ下記の方法に従って行った。
【0036】ボトムクロスの融解破損性評価:ドライバ
ー席用60リットルのエアーバッグを収納し、Morton I
nternational社製タイプ4型インフレーターを装着した
ノンコートエアーバッグモジュールを、95℃で6時間
以上加熱して直ちにインフレーションを実施した。この
ときのボトムクロスのインフレーター周囲部の融解破損
状況を観察した。
【0037】実施例1〜6、比較例1〜3 表1〜3に示す各種ノンコートのボトムクロスに各表に
示す態様でエプロンを縫製接合し、それぞれ60リット
ルのドライバー席用エアーバッグを形成した。ボトムク
ロスとしては、トップクロスと同様の低通気度ノンコー
ト織物(実施例1〜4、比較例1)または高通気度のノ
ンコートフィルタークロス(実施例5、6、比較例2お
よび3)を使用した。次に各エアーバッグを用いてモジ
ュールを作成し、インフレーションにおけるボトムクロ
スの融解破損性を評価した。また、回収時の易リサイク
ル性を検討し、これらを総合判定した。実質的にリテー
ナーと重合する区域で縫製されたエプロンを有しないも
の(比較例1および2)、そのように縫製されたエプロ
ンがコート織物であるもの(比較例3)についても同様
に評価した。内側エプロンの径は、いずれも他のエプロ
ンの径より大きくし、他のエプロンがベルトキャッチャ
を兼ねる場合は図3に示すように該ベルトの縫製部を
も覆い隠すような径とした。これらの結果を併せて表1
〜表3に示す。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】
【表3】
【0041】
【発明の効果】本発明のノンコートエアーバッグモジュ
ールは、エプロンがノンコート織物で形成されているに
もかかわらず、インフレーター周囲のボトムクロスの融
解破損を防止できる。同時にノンコート織物のみで形成
されたエアーバッグであるため、リサイクル処理が容易
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のノンコートエアーバッグモジュールの
一態様を示す、エアーバッグモジュールのインフレータ
ー周囲部の側断面図である。ノンコート内側エプロンが
他のエプロンの径より大きく、リテーナーのインフレー
ター側でリテーナーと実質的に重合するようにのみ縫製
接合されている例を示す。
【図2】本発明のノンコートエアーバッグモジュールの
一態様を示す、エアーバッグモジュールのインフレータ
ー周囲部の側断面図である。他のエプロンの径より大き
い径を有するノンコート内側エプロンが2枚、リテーナ
ーと実質的に重合するようにリテーナーの両側でのみ縫
製接合されている例を示す。
【図3】本発明のノンコートエアーバッグモジュールの
一態様を示す、エアーバッグモジュールのインフレータ
ー周囲部の側断面図である。テザーベルトが接合され、
ボトムクロスの内面側に配された他のエプロンがベルト
キャッチャーを兼ねている例であり、内側エプロンは他
のエプロンの多重縫製部およびテザーベルトとの接合の
ための縫製部を覆い隠す径を有し、図2の態様と同様、
リテーナーの両側でのみ縫製されている例を示す。
【図4】従来のノンコートエアーバッグモジュールの一
態様を示す、エアーバッグモジュールのインフレーター
周囲部の側断面図である。
【符号の説明】
A ボトムクロス B ベースプレート C1 ノンコート内側エプロン C2 他のエプロン(ノンコート) C′ コート内側エプロン E 縫製糸 F リテーナー G インフレーター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−55142(JP,A) 特開 平7−54238(JP,A) 特開 平6−184856(JP,A) 実開 平2−106953(JP,U) 実開 平7−22867(JP,U) 米国特許5141247(US,A) 国際公開92/21534(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 21/16 - 21/32

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともトップクロス、ボトムクロ
    ス、エプロン、インフレーター、ベースプレートおよび
    リテーナーを含み、該エプロンがエアーバッグの内面側
    に少なくとも2枚インフレーターの周囲を囲むようにボ
    トムクロスに積層縫製され、かつ該インフレーター周囲
    に環状に配されたリテーナーによりボトムクロスおよび
    ベースプレートと一体的に固着されたノンコートエアー
    バッグモジュールにおいて、該内面側2枚のエプロンの
    うち、エアーバッグの内側に配されたエプロンが、他の
    エプロンの縫製部を覆い隠す径を有し、かつ該リテーナ
    ーと実質的に重合する区域においてのみボトムクロスと
    縫製接合されていることを特徴とする易リサイクル性ノ
    ンコートエアーバッグモジュール。
  2. 【請求項2】 該エプロンがエアーバッグの内面側に少
    なくとも2枚および外面側においてインフレーターの周
    囲を囲むようにボトムクロスに積層縫製されている請求
    項1記載の易リサイクル性ノンコートエアーバッグモジ
    ュール。
  3. 【請求項3】 エアーバッグの内側に配されたエプロン
    が0.4cc/cm2/secat 125Pa以下の通気度を有するノン
    コート織物で構成されている請求項1または2記載の易
    リサイクル性ノンコートエアーバッグモジュール。
  4. 【請求項4】 少なくともトップクロス、ボトムクロス
    およびエプロンが同種のポリマーから製造された原糸を
    使用してなる請求項1〜3いずれか1項記載の易リサイ
    クル性ノンコートエアーバッグモジュール。
  5. 【請求項5】 原糸がポリエステル原糸である請求項
    記載の易リサイクル性ノンコートエアーバッグモジュー
    ル。
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