JPH08225048A - 車両用エアバッグ - Google Patents
車両用エアバッグInfo
- Publication number
- JPH08225048A JPH08225048A JP5664495A JP5664495A JPH08225048A JP H08225048 A JPH08225048 A JP H08225048A JP 5664495 A JP5664495 A JP 5664495A JP 5664495 A JP5664495 A JP 5664495A JP H08225048 A JPH08225048 A JP H08225048A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- airbag
- sewing
- inflator
- thread
- surface side
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 インフレータ取付用開口部の周囲に補強布等
を重合し、これらを縫製してなる車両用エアバッグにお
いて、上記縫製にアラミド繊維を用いインフレータガス
に耐えられるものとして、保護層形成のための工数や時
間を削減する。 【構成】 上記縫製６をエアバッグの内面側Ａから本縫
いによって施すと共に、この本縫いの上糸７をアラミド
繊維により構成し、かつ下糸８のテンションを高めて該
下糸８をエアバッグの外面側Ｂのみに位置せしめたこと
を特徴としている。
を重合し、これらを縫製してなる車両用エアバッグにお
いて、上記縫製にアラミド繊維を用いインフレータガス
に耐えられるものとして、保護層形成のための工数や時
間を削減する。 【構成】 上記縫製６をエアバッグの内面側Ａから本縫
いによって施すと共に、この本縫いの上糸７をアラミド
繊維により構成し、かつ下糸８のテンションを高めて該
下糸８をエアバッグの外面側Ｂのみに位置せしめたこと
を特徴としている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、運転席用エアバッグ装
置等に使用されるエアバッグ袋体に関するものである。
置等に使用されるエアバッグ袋体に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】エアバッグ装置は、車両の衝突時に瞬時
にエアバッグが膨張することによって乗員を保護する装
置であり、通常、ガス発生器であるインフレータと、イ
ンフレータのガスにより膨張するエアバッグとを備えて
いる。
にエアバッグが膨張することによって乗員を保護する装
置であり、通常、ガス発生器であるインフレータと、イ
ンフレータのガスにより膨張するエアバッグとを備えて
いる。
【０００３】そして、上記エアバッグは、インフレータ
取付用の開口部を有するインフレータ側布と、この布と
ほぼ同形の乗員側布の外周縁部同士を縫製することによ
って作製されることが多い。
取付用の開口部を有するインフレータ側布と、この布と
ほぼ同形の乗員側布の外周縁部同士を縫製することによ
って作製されることが多い。
【０００４】上記開口部の周囲には、エアバッグの強度
を高めるために補強布が重合され、上記インフレータ側
布に縫製されているが、この縫製の縫製糸は、エアバッ
グの内面側においてインフレータから噴出するガスにさ
らされ、このことからガス温度が高い場合には耐熱性を
有するシリコーンゴムにより被覆する等の保護層を必要
としていた。
を高めるために補強布が重合され、上記インフレータ側
布に縫製されているが、この縫製の縫製糸は、エアバッ
グの内面側においてインフレータから噴出するガスにさ
らされ、このことからガス温度が高い場合には耐熱性を
有するシリコーンゴムにより被覆する等の保護層を必要
としていた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の開口部周囲の縫製構造であると、前記シリコンゴム
層を形成するための工程や硬化時間にロスがある。
来の開口部周囲の縫製構造であると、前記シリコンゴム
層を形成するための工程や硬化時間にロスがある。
【０００６】本発明は叙上の如き実状に対処し、上記縫
製に新規な構成を見出すことにより、この縫製をインフ
レータガスに耐えられるものとして、上記保護層形成の
ための工数や時間の削減を図ることを目的とするもので
ある。
製に新規な構成を見出すことにより、この縫製をインフ
レータガスに耐えられるものとして、上記保護層形成の
ための工数や時間の削減を図ることを目的とするもので
ある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】すなわち、上記目的に適
合する本発明の車両用エアバッグの特徴は、インフレー
タ取付用開口部の周囲に補強布等を重合し、これらを縫
製してなるエアバッグにおいて、上記縫製の上糸と下糸
とにアラミド繊維からなる縫製糸を用いたところにあ
る。また、請求項２に記載の車両用エアバッグは、上記
縫製をエアバッグの内面側から本縫いによって施すと共
に、この本縫いの上糸をアラミド繊維により構成し、か
つ下糸のテンションを高めて該下糸をエアバッグの外面
側のみに位置せしめたことを特徴とする。
合する本発明の車両用エアバッグの特徴は、インフレー
タ取付用開口部の周囲に補強布等を重合し、これらを縫
製してなるエアバッグにおいて、上記縫製の上糸と下糸
とにアラミド繊維からなる縫製糸を用いたところにあ
る。また、請求項２に記載の車両用エアバッグは、上記
縫製をエアバッグの内面側から本縫いによって施すと共
に、この本縫いの上糸をアラミド繊維により構成し、か
つ下糸のテンションを高めて該下糸をエアバッグの外面
側のみに位置せしめたことを特徴とする。
【０００８】
【作用】上記本発明のエアバッグにおいては、耐熱性を
有するアラミド縫製糸がインフレータガスの温度に耐え
ることが可能であり、特に請求項２の発明では、開口部
周囲の縫製が、エアバッグの内面側は耐熱性を有するア
ラミド製上糸のみが露出し、かつ下糸はエアバッグの外
面側のみに位置することから、インフレータガスの噴出
に際しても、上記縫製は保護層なしでもインフレータガ
スに充分対応することが可能である。
有するアラミド縫製糸がインフレータガスの温度に耐え
ることが可能であり、特に請求項２の発明では、開口部
周囲の縫製が、エアバッグの内面側は耐熱性を有するア
ラミド製上糸のみが露出し、かつ下糸はエアバッグの外
面側のみに位置することから、インフレータガスの噴出
に際しても、上記縫製は保護層なしでもインフレータガ
スに充分対応することが可能である。
【０００９】
【実施例】以下、さらに添付図面を参照して、本発明の
実施例を説明する。
実施例を説明する。
【００１０】図１は本発明実施例エアバッグの開口部と
その周囲を示す拡大断面図、図２は同エアバッグの断面
図である。
その周囲を示す拡大断面図、図２は同エアバッグの断面
図である。
【００１１】上記実施例のエアバッグは、図２に示すよ
うに、インフレータ１を取付けるための開口部２を有す
るインフレータ側布３と、このインフレータ側布３に重
合して外周部同士が縫製された乗員側布４とによってそ
の外形が形成されている。
うに、インフレータ１を取付けるための開口部２を有す
るインフレータ側布３と、このインフレータ側布３に重
合して外周部同士が縫製された乗員側布４とによってそ
の外形が形成されている。
【００１２】そして、上記開口部２の周囲には、図２に
も示す如く２枚の補強布５がエアバッグの内側から重合
され、かつ上記インフレータ側布４に開口部２の周りを
３周する縫製６によって取着されている。
も示す如く２枚の補強布５がエアバッグの内側から重合
され、かつ上記インフレータ側布４に開口部２の周りを
３周する縫製６によって取着されている。
【００１３】本発明実施例では、かかる縫製６を、エア
バッグの内面側Ａからの本縫いによって施し、かつこの
本縫いの上糸７をアラミド繊維により構成すると共に、
ナイロンまたはポリエステル等の通常糸からなる下糸８
のテンションを高めることにより、上糸７を縫製穴に引
き込んで、上記下糸８をエアバッグの外面側Ｂのみに位
置せしめている。
バッグの内面側Ａからの本縫いによって施し、かつこの
本縫いの上糸７をアラミド繊維により構成すると共に、
ナイロンまたはポリエステル等の通常糸からなる下糸８
のテンションを高めることにより、上糸７を縫製穴に引
き込んで、上記下糸８をエアバッグの外面側Ｂのみに位
置せしめている。
【００１４】なお、上記上糸７のアラミド繊維としては
５６０ｄ〜１２６０ｄ程度のものが適している。上記下
糸８としてはＰＡ６６またはＰＥＴの各々８４０ｄ〜１
２６０ｄ程度のものが適当である。
５６０ｄ〜１２６０ｄ程度のものが適している。上記下
糸８としてはＰＡ６６またはＰＥＴの各々８４０ｄ〜１
２６０ｄ程度のものが適当である。
【００１５】他方、上記縫製６を通常のテンションの本
縫いによって行うと共に、上記上糸７と下糸８の両方に
アラミド繊維の縫製糸を用いることも可能である。
縫いによって行うと共に、上記上糸７と下糸８の両方に
アラミド繊維の縫製糸を用いることも可能である。
【００１６】しかして、上記本発明実施例のエアバッグ
では、図１に示すように、開口部２周囲の縫製６が、エ
アバッグの内面側Ａにおいては耐熱性を有するアラミド
製上糸７のみが露出し、一方下糸８はエアバッグの外面
側Ｂのみに位置することから、図２に示す如くインフレ
ータ１からガスが噴出した場合でも上記上糸７と下糸８
とは共に焼損することはなく、これにより上記縫製６は
シリコーンゴム等の保護層なしでもインフレータガスに
充分対応することが可能である。
では、図１に示すように、開口部２周囲の縫製６が、エ
アバッグの内面側Ａにおいては耐熱性を有するアラミド
製上糸７のみが露出し、一方下糸８はエアバッグの外面
側Ｂのみに位置することから、図２に示す如くインフレ
ータ１からガスが噴出した場合でも上記上糸７と下糸８
とは共に焼損することはなく、これにより上記縫製６は
シリコーンゴム等の保護層なしでもインフレータガスに
充分対応することが可能である。
【００１７】また、前述の如く上糸７と下糸８の両方に
アラミド繊維を用いてもよいが、上記本発明実施例では
下糸８のテンションを上糸７より高くすることにより下
糸をエアバッグの外面側に位置せしめ、これによって高
価なアラミド繊維の使用を上糸７のみにとどめることが
可能である。
アラミド繊維を用いてもよいが、上記本発明実施例では
下糸８のテンションを上糸７より高くすることにより下
糸をエアバッグの外面側に位置せしめ、これによって高
価なアラミド繊維の使用を上糸７のみにとどめることが
可能である。
【００１８】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の車両用エ
アバッグはインフレータガスに対応してアラミド繊維の
縫製糸を使用するものであり、特にインフレータ取付用
開口部周囲の縫製を、エアバッグの内面側から本縫いに
よって施すと共に、この本縫いの上糸をアラミド繊維に
より構成し、かつ下糸のテンションを高めて該下糸をエ
アバッグの外面側のみに位置せしめることにより、エア
バッグの内面側は耐熱性を有するアラミド製上糸のみが
露出し、かつ下糸はエアバッグの外面側のみに位置する
ことから、インフレータガスの噴出に際しても上記上糸
と下糸は共に焼損することはなく、これにより上記縫製
は従来の保護層なしでもインフレータガスに充分対応で
き、上記保護層形成のための工数や時間を削減すること
が可能である。
アバッグはインフレータガスに対応してアラミド繊維の
縫製糸を使用するものであり、特にインフレータ取付用
開口部周囲の縫製を、エアバッグの内面側から本縫いに
よって施すと共に、この本縫いの上糸をアラミド繊維に
より構成し、かつ下糸のテンションを高めて該下糸をエ
アバッグの外面側のみに位置せしめることにより、エア
バッグの内面側は耐熱性を有するアラミド製上糸のみが
露出し、かつ下糸はエアバッグの外面側のみに位置する
ことから、インフレータガスの噴出に際しても上記上糸
と下糸は共に焼損することはなく、これにより上記縫製
は従来の保護層なしでもインフレータガスに充分対応で
き、上記保護層形成のための工数や時間を削減すること
が可能である。
【００１９】そしてさらに、上記下糸のテンションを上
糸より高めることにより下糸をエアバッグ外面側に位置
せしめ、これにより高価なアラミド繊維の使用を上糸の
みにとどめるとの経済的効果も奏するものである。
糸より高めることにより下糸をエアバッグ外面側に位置
せしめ、これにより高価なアラミド繊維の使用を上糸の
みにとどめるとの経済的効果も奏するものである。
【図１】本発明実施例エアバッグの開口部とその周囲を
示す拡大断面図である。
示す拡大断面図である。
【図２】同エアバッグの断面図である。
１ インフレータ ２ 開口部 ３ インフレータ側布 ４ 乗員側布 ５ 補強布 ６ 縫製 ７ 上糸 ８ 下糸 Ａ エアバッグの内面側 Ｂ エアバッグの外面側
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾崎 徹 愛知県西加茂郡三好町大字打越字生賀山３ 番地 東洋ゴム工業株式会社自動車部品技 術センター内
Claims (2)
- 【請求項１】 インフレータ取付用開口部の周囲に補強
布等を重合し、これらを縫製してなる車両用エアバッグ
において、上記縫製の上糸と下糸とにアラミド繊維から
なる縫製糸を用いたことを特徴とする車両用エアバッ
グ。 - 【請求項２】 インフレータ取付用開口部の周囲に補強
布等を重合し、これらを縫製してなる車両用エアバッグ
において、上記縫製をエアバッグの内面側から本縫いに
よって施すと共に、この本縫いの上糸をアラミド繊維に
より構成し、かつ下糸のテンションを高めて該下糸をエ
アバッグの外面側のみに位置せしめたことを特徴とする
車両用エアバッグ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5664495A JPH08225048A (ja) | 1995-02-20 | 1995-02-20 | 車両用エアバッグ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5664495A JPH08225048A (ja) | 1995-02-20 | 1995-02-20 | 車両用エアバッグ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08225048A true JPH08225048A (ja) | 1996-09-03 |
Family
ID=13033060
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5664495A Pending JPH08225048A (ja) | 1995-02-20 | 1995-02-20 | 車両用エアバッグ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08225048A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2014034604A1 (ja) | 2012-08-28 | 2014-03-06 | 東レ株式会社 | コート布およびその製造方法 |
| KR101370648B1 (ko) * | 2013-09-24 | 2014-03-12 | 주식회사 한화 | 보강부재가 결합된 리본을 구비한 자탄 |
| KR101441736B1 (ko) * | 2010-10-21 | 2014-09-24 | 코오롱인더스트리 주식회사 | 에어백 및 그 제조방법 |
| KR20160135827A (ko) | 2014-05-28 | 2016-11-28 | 아사히 가세이 가부시키가이샤 | 에어백용 기포 및 에어백 |
-
1995
- 1995-02-20 JP JP5664495A patent/JPH08225048A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101441736B1 (ko) * | 2010-10-21 | 2014-09-24 | 코오롱인더스트리 주식회사 | 에어백 및 그 제조방법 |
| WO2014034604A1 (ja) | 2012-08-28 | 2014-03-06 | 東レ株式会社 | コート布およびその製造方法 |
| KR101370648B1 (ko) * | 2013-09-24 | 2014-03-12 | 주식회사 한화 | 보강부재가 결합된 리본을 구비한 자탄 |
| KR20160135827A (ko) | 2014-05-28 | 2016-11-28 | 아사히 가세이 가부시키가이샤 | 에어백용 기포 및 에어백 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040629 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040727 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040825 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050329 |