JPH07257304A - 車両用エアバッグ - Google Patents
車両用エアバッグInfo
- Publication number
- JPH07257304A JPH07257304A JP6073947A JP7394794A JPH07257304A JP H07257304 A JPH07257304 A JP H07257304A JP 6073947 A JP6073947 A JP 6073947A JP 7394794 A JP7394794 A JP 7394794A JP H07257304 A JPH07257304 A JP H07257304A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cloth
- sewn
- inflator
- outer peripheral
- airbag
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 エアバッグの内側に添設した内側布によって
インフレータガスの流れを変えるエアバッグにおいて、
エアバッグ膨張時の内側布の縫製部端部への応力集中の
防止を図る。 【構成】 インフレータ側布1と内側布5とを縫合する
各縫製部6を、上記インフレータ側布1の半径方向と略
直交する縫製部本体6aと、この縫製部本体6aの両端
から夫々外周側に湾曲する円弧部6bとにより形成せし
めたことを特徴としている。
インフレータガスの流れを変えるエアバッグにおいて、
エアバッグ膨張時の内側布の縫製部端部への応力集中の
防止を図る。 【構成】 インフレータ側布1と内側布5とを縫合する
各縫製部6を、上記インフレータ側布1の半径方向と略
直交する縫製部本体6aと、この縫製部本体6aの両端
から夫々外周側に湾曲する円弧部6bとにより形成せし
めたことを特徴としている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用エアバッグ装置の
エアバッグ袋体に係り、詳しくはインフレータのガスフ
ローを内設した布によってコントロールする車両用エア
バッグに関するものである。
エアバッグ袋体に係り、詳しくはインフレータのガスフ
ローを内設した布によってコントロールする車両用エア
バッグに関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記の如きエアバッグとしては、例えば
下記に記すようなものがある。即ち、このエアバッグ
は、インフレータ側布と乗員側布の2枚の円形布を重合
し、これらの外周縁部を縫合することによってその外形
が形成されるものであり、上記インフレータ側基布の略
中心にはインフレータの頭部が挿入される開口部が形成
されている。
下記に記すようなものがある。即ち、このエアバッグ
は、インフレータ側布と乗員側布の2枚の円形布を重合
し、これらの外周縁部を縫合することによってその外形
が形成されるものであり、上記インフレータ側基布の略
中心にはインフレータの頭部が挿入される開口部が形成
されている。
【0003】そして上記エアバッグは、上記インフレー
タ側、乗員側各布の間に、これら2枚の布よりやや小径
の内側布を介設し、この内側布外周縁部を上記インフレ
ータ側布に縫合している。この縫合は、縫製部同士の間
にインフレータガスの流路が形成されるべく、間隔をお
いて部分的に行なわれている。
タ側、乗員側各布の間に、これら2枚の布よりやや小径
の内側布を介設し、この内側布外周縁部を上記インフレ
ータ側布に縫合している。この縫合は、縫製部同士の間
にインフレータガスの流路が形成されるべく、間隔をお
いて部分的に行なわれている。
【0004】上記エアバッグでは、インフレータから出
る噴出ガスが上記内側布に当たって放射状に外周部に流
れ、さらに上記内側布の縫製部間を通ってエアバッグを
偏平形状に膨張させる。
る噴出ガスが上記内側布に当たって放射状に外周部に流
れ、さらに上記内側布の縫製部間を通ってエアバッグを
偏平形状に膨張させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の如
き内側布を有するエアバッグでは、エアバッグ展開の初
期において、内側布にインフレータガスが当たりその縫
製部に引張力が作用したときに、この力が縫製部末端に
集中する可能性がある。
き内側布を有するエアバッグでは、エアバッグ展開の初
期において、内側布にインフレータガスが当たりその縫
製部に引張力が作用したときに、この力が縫製部末端に
集中する可能性がある。
【0006】本発明は叙上の如き実状に対処し、縫製部
の形状に新規な構成を見出すことにより、この縫製部末
端への引張力の集中を抑制することを目的とするもので
ある。
の形状に新規な構成を見出すことにより、この縫製部末
端への引張力の集中を抑制することを目的とするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、上記目的に適合す
る本発明のエアバッグの特徴は、インフレータ取付用開
口部を有するインフレータ側布と乗員側布の外周縁部を
縫合する一方、上記開口部を覆うよう添設した内側布の
外周縁部を、上記インフレータ側布に縫製部間に間隔が
開くよう部分的に縫合した車両用エアバッグにおいて、
上記各縫製部を、上記インフレータ側布の半径方向と略
直交する直線または曲線状の縫製部本体と、この縫製部
本体の両端から夫々外周側に湾曲する円弧部とにより形
成せしめたところにある。
る本発明のエアバッグの特徴は、インフレータ取付用開
口部を有するインフレータ側布と乗員側布の外周縁部を
縫合する一方、上記開口部を覆うよう添設した内側布の
外周縁部を、上記インフレータ側布に縫製部間に間隔が
開くよう部分的に縫合した車両用エアバッグにおいて、
上記各縫製部を、上記インフレータ側布の半径方向と略
直交する直線または曲線状の縫製部本体と、この縫製部
本体の両端から夫々外周側に湾曲する円弧部とにより形
成せしめたところにある。
【0008】また、上記本発明のエアバッグにおいて、
上記縫製部の外周側にベントホールを形成すると共に、
このベントホール周囲に縫着される補強布と上記内側布
とを一体に形成せしめ、エアバッグ構成材料点数の削減
および製造工数の削減を図ることも好適である。
上記縫製部の外周側にベントホールを形成すると共に、
このベントホール周囲に縫着される補強布と上記内側布
とを一体に形成せしめ、エアバッグ構成材料点数の削減
および製造工数の削減を図ることも好適である。
【0009】
【作用】上記本発明のエアバッグにおいては、内側布の
縫製部の末端がエアバッグの外周側に湾曲する円弧状に
形成されているため、従来の直線的な末端形状が内側布
の引張力を先端側から点状に受けやすいのに対し、この
末端にかかる力を上記円弧部の側方から線状に受け止め
ることが可能であり、この縫製部末端への引張力の集中
を抑制することができる。
縫製部の末端がエアバッグの外周側に湾曲する円弧状に
形成されているため、従来の直線的な末端形状が内側布
の引張力を先端側から点状に受けやすいのに対し、この
末端にかかる力を上記円弧部の側方から線状に受け止め
ることが可能であり、この縫製部末端への引張力の集中
を抑制することができる。
【0010】
【実施例】以下、さらに添付図面を参照して、本発明の
実施例を説明する。
実施例を説明する。
【0011】図1は本発明第1実施例のエアバッグを示
す一部切欠平面図、図2は同実施例エアバッグの膨張状
態を示す断面図であり、図1に示すようにこのエアバッ
グは、インフレータ側布1と乗員側布2の外周縁部を縫
合することによりエアバッグの外形が形成されており、
図2にも示すように、上記インフレータ側布1の略中心
にインフレータ3の頭部3aが挿入される開口部4が形
成されている。そして各図に示す如く、エアバッグの内
面には、この開口部4を覆うように八角形の内側布5が
添設されている。
す一部切欠平面図、図2は同実施例エアバッグの膨張状
態を示す断面図であり、図1に示すようにこのエアバッ
グは、インフレータ側布1と乗員側布2の外周縁部を縫
合することによりエアバッグの外形が形成されており、
図2にも示すように、上記インフレータ側布1の略中心
にインフレータ3の頭部3aが挿入される開口部4が形
成されている。そして各図に示す如く、エアバッグの内
面には、この開口部4を覆うように八角形の内側布5が
添設されている。
【0012】そして本発明実施例では、上記の如きエア
バッグにおいて、上記内側布5の外周縁部を、上記イン
フレータ側布に縫製部間に間隔が開くよう4箇所を部分
的に縫合ししており、これら各縫製部6は、上記インフ
レータ側布1の半径方向とほぼ直交する直線状の縫製部
本体6aと、この縫製部本体6aの両端から夫々エアバ
ッグの外周側に湾曲する円弧部6bとによって形成され
ている。なお、上記縫製部本体6aはインフレータ4と
同心円状の比較的大きな円弧の曲線状の場合もある。
バッグにおいて、上記内側布5の外周縁部を、上記イン
フレータ側布に縫製部間に間隔が開くよう4箇所を部分
的に縫合ししており、これら各縫製部6は、上記インフ
レータ側布1の半径方向とほぼ直交する直線状の縫製部
本体6aと、この縫製部本体6aの両端から夫々エアバ
ッグの外周側に湾曲する円弧部6bとによって形成され
ている。なお、上記縫製部本体6aはインフレータ4と
同心円状の比較的大きな円弧の曲線状の場合もある。
【0013】また、上記エアバッグには、図1に示すよ
うに脱気用のベントホール7が縫製部6の外周側に形成
され、このベントホール7には補強布8が重合・縫着さ
れているが、図3に示すように、前記内側布5と上記補
強布8とを一体に形成することにより、エアバッグの構
成材料点数の削減と製造工数の削減とを図ることも可能
である。
うに脱気用のベントホール7が縫製部6の外周側に形成
され、このベントホール7には補強布8が重合・縫着さ
れているが、図3に示すように、前記内側布5と上記補
強布8とを一体に形成することにより、エアバッグの構
成材料点数の削減と製造工数の削減とを図ることも可能
である。
【0014】しかして、上記本発明実施例のエアバッグ
では、図2に示す如く、インフレータ3から出る噴出ガ
スが上記内側布5に当たることにより放射状に流れ、こ
の内側布5の縫製部6同士の間を通ってエアバッグの外
周部へと到達する。これにより、上記エアバッグは、こ
の外周部から展開が始まることになり、所定の形状を早
期に得ることが可能である。
では、図2に示す如く、インフレータ3から出る噴出ガ
スが上記内側布5に当たることにより放射状に流れ、こ
の内側布5の縫製部6同士の間を通ってエアバッグの外
周部へと到達する。これにより、上記エアバッグは、こ
の外周部から展開が始まることになり、所定の形状を早
期に得ることが可能である。
【0015】そして、上記実施例のエアバッグにおいて
は、内側布5の縫製部6の末端がエアバッグの外周側に
湾曲する円弧状に形成されていることから、従来の直線
的な末端形状が内側布の引張力を先端側から点状に受け
やすいのに対し、図4に示す如くこの末端にかかる力P
を前記円弧部6bの側方から線状に受け止めることが可
能であり、この縫製部末端への引張力の集中を抑制する
ことができる。
は、内側布5の縫製部6の末端がエアバッグの外周側に
湾曲する円弧状に形成されていることから、従来の直線
的な末端形状が内側布の引張力を先端側から点状に受け
やすいのに対し、図4に示す如くこの末端にかかる力P
を前記円弧部6bの側方から線状に受け止めることが可
能であり、この縫製部末端への引張力の集中を抑制する
ことができる。
【0016】以上、本発明実施例のエアバッグを説明し
たが、これら実施例のエアバッグは、運転席用、側部
用、後部席用等、車両の適宜の部所に配設することが可
能である。
たが、これら実施例のエアバッグは、運転席用、側部
用、後部席用等、車両の適宜の部所に配設することが可
能である。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の車両用エ
アバッグは、インフレータガスフローをコントロールす
る内側布とインフレータ側布とを縫合する各縫製部を、
上記インフレータ側布の半径方向と略直交する縫製部本
体と、この縫製部本体の両端から夫々外周側に湾曲する
円弧部とにより形成せしめたものであり、内側布の縫製
部の末端がエアバッグの外周側に湾曲する円弧状に形成
されたことにより、この末端にかかる力を上記円弧部の
側方から線状に受け止めることが可能であり、これによ
ってこの縫製部末端への引張力の集中を抑制するとの顕
著な効果を奏するものである。
アバッグは、インフレータガスフローをコントロールす
る内側布とインフレータ側布とを縫合する各縫製部を、
上記インフレータ側布の半径方向と略直交する縫製部本
体と、この縫製部本体の両端から夫々外周側に湾曲する
円弧部とにより形成せしめたものであり、内側布の縫製
部の末端がエアバッグの外周側に湾曲する円弧状に形成
されたことにより、この末端にかかる力を上記円弧部の
側方から線状に受け止めることが可能であり、これによ
ってこの縫製部末端への引張力の集中を抑制するとの顕
著な効果を奏するものである。
【図1】本発明実施例のエアバッグを示す一部切欠平面
図である。
図である。
【図2】同実施例エアバッグの膨張状態を示す断面図で
ある。
ある。
【図3】本発明第2実施例のエアバッグを示す一部切欠
平面図である。
平面図である。
【図4】内側布とインフレータ側布の縫製部にかかる引
張力を示す平面図である。
張力を示す平面図である。
1 インフレータ側布 2 乗員側布 3 インフレータ 3a インフレータ頭部 4 開口部 5 内側布 6 縫製部 6a 縫製部の縫製部本体 6b 縫製部の円弧部 7 ベントホール 8 補強布 P 引張力
Claims (2)
- 【請求項1】 インフレータ取付用開口部を有するイン
フレータ側布と乗員側布の外周縁部を縫合する一方、上
記開口部を覆うよう添設した内側布の外周縁部を、上記
インフレータ側布に縫製部間に間隔が開くよう部分的に
縫合した車両用エアバッグにおいて、上記各縫製部を、
上記インフレータ側布の半径方向と略直交する直線また
は曲線状の縫製部本体と、この縫製部本体の両端から夫
々外周側に湾曲する円弧部とにより形成せしめたことを
特徴とする車両用エアバッグ。 - 【請求項2】 上記縫製部の外周側にベントホールを形
成すると共に、このベントホール周囲に縫着される補強
布と上記内側布とを一体に形成した請求項1記載の車両
用エアバッグ。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6073947A JPH07257304A (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | 車両用エアバッグ |
DE4447910A DE4447910B4 (de) | 1993-11-26 | 1994-11-25 | Airbag |
DE4447909A DE4447909B4 (de) | 1993-11-26 | 1994-11-25 | Airbag |
DE4442118A DE4442118B4 (de) | 1993-11-26 | 1994-11-25 | Airbag |
US08/345,491 US5573270A (en) | 1993-11-26 | 1994-11-28 | Airbag with inflation gas diffuser |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6073947A JPH07257304A (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | 車両用エアバッグ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07257304A true JPH07257304A (ja) | 1995-10-09 |
Family
ID=13532804
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6073947A Pending JPH07257304A (ja) | 1993-11-26 | 1994-03-18 | 車両用エアバッグ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07257304A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007030765A (ja) * | 2005-07-28 | 2007-02-08 | Honda Motor Co Ltd | エアバッグ装置 |
JP2010095248A (ja) * | 2008-09-17 | 2010-04-30 | Honda Motor Co Ltd | エアバッグ袋体 |
JP2020090285A (ja) * | 2020-03-12 | 2020-06-11 | 日本プラスト株式会社 | エアバッグ |
-
1994
- 1994-03-18 JP JP6073947A patent/JPH07257304A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007030765A (ja) * | 2005-07-28 | 2007-02-08 | Honda Motor Co Ltd | エアバッグ装置 |
JP2010095248A (ja) * | 2008-09-17 | 2010-04-30 | Honda Motor Co Ltd | エアバッグ袋体 |
JP2020090285A (ja) * | 2020-03-12 | 2020-06-11 | 日本プラスト株式会社 | エアバッグ |
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