JP3329664B2 - 浄化槽 - Google Patents
浄化槽Info
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- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
- Treatment Of Biological Wastes In General (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、膜分離装置を内装
して膜分離槽を設けるとともに、前記膜分離槽で濾過さ
れた濾過水を貯留する濾過水貯留槽を設け、濾過された
濾過水を前記濾過水貯留槽に導く取水管を設け、前記濾
過水貯留槽側の前記取水管端部を、前記膜分離槽の水位
以下に設けた浄化槽に関する。
して膜分離槽を設けるとともに、前記膜分離槽で濾過さ
れた濾過水を貯留する濾過水貯留槽を設け、濾過された
濾過水を前記濾過水貯留槽に導く取水管を設け、前記濾
過水貯留槽側の前記取水管端部を、前記膜分離槽の水位
以下に設けた浄化槽に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の浄化槽としては、単に取
水管端部を、前記膜分離槽の水位以下に設けて、濾過水
貯留槽側に開口させてあるだけのものが考えられてい
る。つまり、上述した従来の浄化槽は、前記膜分離槽と
前記濾過水貯留槽との水位差に基づいて、前記膜分離装
置に濾過圧がかかり、その濾過圧に基づいて固液分離が
行えるよう構成されるのである。
水管端部を、前記膜分離槽の水位以下に設けて、濾過水
貯留槽側に開口させてあるだけのものが考えられてい
る。つまり、上述した従来の浄化槽は、前記膜分離槽と
前記濾過水貯留槽との水位差に基づいて、前記膜分離装
置に濾過圧がかかり、その濾過圧に基づいて固液分離が
行えるよう構成されるのである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来の浄化槽は、通常前記濾過水貯留槽の水位は定常的に
前記取水管端部よりも下方にある場合が多く、一方、前
記膜分離槽の水位は、浄化槽内への被処理水の流入状況
によって、上下変動することが多い。つまり、前記膜分
離装置にかかる濾過圧は経時的に変化する。また、前記
膜分離装置は、長期使用に伴って固液分離された固形成
分が膜面に付着するなど、膜面の汚れの進行にともなっ
て、前記膜分離装置の濾過性能すなわち膜面積当り処理
水量であるフラックスが低下する。
来の浄化槽は、通常前記濾過水貯留槽の水位は定常的に
前記取水管端部よりも下方にある場合が多く、一方、前
記膜分離槽の水位は、浄化槽内への被処理水の流入状況
によって、上下変動することが多い。つまり、前記膜分
離装置にかかる濾過圧は経時的に変化する。また、前記
膜分離装置は、長期使用に伴って固液分離された固形成
分が膜面に付着するなど、膜面の汚れの進行にともなっ
て、前記膜分離装置の濾過性能すなわち膜面積当り処理
水量であるフラックスが低下する。
【０００４】そのため、前記膜分離装置のフラックスが
低下している場合には、膜分離槽の水位が低下して、被
処理水を早急に処理する必要がない場合と、被処理水
が、蓄積されているにもかかわらず、膜面の汚れによっ
て前記膜分離性能が低下して、フラックスが低下してい
る場合とがあって、後者の場合、被処理水を早急に処理
せねばならないにもかかわらず、被処理水が処理でき
ず、被処理水を十分処理することができない状況を招来
する虞があり、フラックスを増加させる必要性が生じ
る。
低下している場合には、膜分離槽の水位が低下して、被
処理水を早急に処理する必要がない場合と、被処理水
が、蓄積されているにもかかわらず、膜面の汚れによっ
て前記膜分離性能が低下して、フラックスが低下してい
る場合とがあって、後者の場合、被処理水を早急に処理
せねばならないにもかかわらず、被処理水が処理でき
ず、被処理水を十分処理することができない状況を招来
する虞があり、フラックスを増加させる必要性が生じ
る。
【０００５】従って、本発明の目的は、上記欠点に鑑
み、被処理水を早急に処理せねばならないにもかかわら
ず、被処理水が処理できないような状況を回避する事の
できる浄化槽を提供することにある。
み、被処理水を早急に処理せねばならないにもかかわら
ず、被処理水が処理できないような状況を回避する事の
できる浄化槽を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明の浄化槽の特徴構成は、膜分離装置を内装して
膜分離槽を設けるとともに、前記膜分離装置で濾過され
た濾過水を貯留する濾過水貯留槽を設け、濾過された濾
過水を前記濾過水貯留槽に導く取水管を設け、前記濾過
水貯留槽側の前記取水管端部を、前記膜分離槽の水位以
下に設け、前記取水管に、上方側に分岐する分岐路を設
け、前記分岐路に大気開放部を設けるとともに、前記大
気開放部を開閉操作する開閉操作部を設け、さらに、前
記膜分離槽の水位が所定水位よりも高いときに前記開閉
操作部を閉操作する制御機構を設けた点にある。
の本発明の浄化槽の特徴構成は、膜分離装置を内装して
膜分離槽を設けるとともに、前記膜分離装置で濾過され
た濾過水を貯留する濾過水貯留槽を設け、濾過された濾
過水を前記濾過水貯留槽に導く取水管を設け、前記濾過
水貯留槽側の前記取水管端部を、前記膜分離槽の水位以
下に設け、前記取水管に、上方側に分岐する分岐路を設
け、前記分岐路に大気開放部を設けるとともに、前記大
気開放部を開閉操作する開閉操作部を設け、さらに、前
記膜分離槽の水位が所定水位よりも高いときに前記開閉
操作部を閉操作する制御機構を設けた点にある。
【０００７】〔作用効果〕つまり、前記取水管は、前記
取水管の濾過水貯留槽側の前記取水管端部を可能な限り
低位置に設定することによって、前記膜分離槽と、前記
濾過水貯留槽との水位差を限度として大きな濾過圧を得
ることができる。ところで、このように前記取水管端部
を低位置に設定しておくと、前記膜分離槽の水位が低い
場合にも高い濾過圧で被処理水を濾過してしまい、必要
以上に被処理水を濾過処理してしまって、膜分離装置が
水中から大気中に露出して乾燥してしまい、再び水に浸
漬しても膜分離性能を発揮できないような状況になる虞
がある。そのため、通常は前記取水管端部を、前記膜分
離装置上端部近傍に設定するのであるが、前記取水管
に、上方側に分岐する分岐路を設け、前記分岐路に大気
開放部を設け、その大気開放部を開放しておくと、前記
大気開放部を設けた位置と、前記膜分離槽の水位との差
（図２中のｈ１）が、前記膜分離装置における濾過圧を
生じる水頭差となるため、取水管端部を可能な限り低位
置に設定してあったとしても、前記通常時には、前記膜
分離装置が、大気中に露出して乾燥してしまうような不
都合を解消することができる。また、一方前記膜分離装
置の膜濾過性能の経時的低下にともなって、前記膜分離
槽の水位が高くなったときや、流入水量が多い場合に
は、前記大気開放部の開閉操作部を閉塞しておくだけ
で、前記膜分離装置にかかる濾過圧を、前記膜分離槽の
水位と、前記取水管端部の開口位置との水頭差（図２中
のｈ２）に設定することが出来、膜分離槽内に大量に被
処理水が蓄積されているような場合に、その被処理水
を、早急に膜分離処理する事ができる。
取水管の濾過水貯留槽側の前記取水管端部を可能な限り
低位置に設定することによって、前記膜分離槽と、前記
濾過水貯留槽との水位差を限度として大きな濾過圧を得
ることができる。ところで、このように前記取水管端部
を低位置に設定しておくと、前記膜分離槽の水位が低い
場合にも高い濾過圧で被処理水を濾過してしまい、必要
以上に被処理水を濾過処理してしまって、膜分離装置が
水中から大気中に露出して乾燥してしまい、再び水に浸
漬しても膜分離性能を発揮できないような状況になる虞
がある。そのため、通常は前記取水管端部を、前記膜分
離装置上端部近傍に設定するのであるが、前記取水管
に、上方側に分岐する分岐路を設け、前記分岐路に大気
開放部を設け、その大気開放部を開放しておくと、前記
大気開放部を設けた位置と、前記膜分離槽の水位との差
（図２中のｈ１）が、前記膜分離装置における濾過圧を
生じる水頭差となるため、取水管端部を可能な限り低位
置に設定してあったとしても、前記通常時には、前記膜
分離装置が、大気中に露出して乾燥してしまうような不
都合を解消することができる。また、一方前記膜分離装
置の膜濾過性能の経時的低下にともなって、前記膜分離
槽の水位が高くなったときや、流入水量が多い場合に
は、前記大気開放部の開閉操作部を閉塞しておくだけ
で、前記膜分離装置にかかる濾過圧を、前記膜分離槽の
水位と、前記取水管端部の開口位置との水頭差（図２中
のｈ２）に設定することが出来、膜分離槽内に大量に被
処理水が蓄積されているような場合に、その被処理水
を、早急に膜分離処理する事ができる。
【０００８】つまり、前記膜分離槽の水位が所定水位よ
りも高いときに前記開閉操作部を閉操作する制御機構を
設けてあれば、被処理水を円滑に処理することができる
ので好都合である。
りも高いときに前記開閉操作部を閉操作する制御機構を
設けてあれば、被処理水を円滑に処理することができる
ので好都合である。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図１〜３に示すように、本発明の
浄化槽は、円筒状の浄化槽本体Ｘの両端に鑑部Ｘ１，Ｘ
２を設けて内部に密閉空間を形成するとともに、内部の
密閉空間に仕切り壁を設けて区分けして、上流側から、
流量調整槽Ｎ、脱窒素槽Ｅ１、膜分離槽Ｅ２、放流ポン
プ槽Ｔを上流側から順に形成してあり、前記浄化槽本体
とは別体の消毒槽Ｑを設けて構成してある。また、前記
各槽の上部には、メンテナンス等に用いるマンホールＨ
を設けてある。
に基づいて説明する。図１〜３に示すように、本発明の
浄化槽は、円筒状の浄化槽本体Ｘの両端に鑑部Ｘ１，Ｘ
２を設けて内部に密閉空間を形成するとともに、内部の
密閉空間に仕切り壁を設けて区分けして、上流側から、
流量調整槽Ｎ、脱窒素槽Ｅ１、膜分離槽Ｅ２、放流ポン
プ槽Ｔを上流側から順に形成してあり、前記浄化槽本体
とは別体の消毒槽Ｑを設けて構成してある。また、前記
各槽の上部には、メンテナンス等に用いるマンホールＨ
を設けてある。
【００１０】前記流量調整槽Ｎは、前記浄化槽本体Ｘの
一方の鏡部Ｘ１に設けてなる流入口Ｉから浄化槽内に流
入した被処理水の原水を受けて、その被処理水中の夾雑
物を沈殿除去しつつ、内部に生育する嫌気性菌により、
被処理水を嫌気処理しつつ、被処理水を一時貯留する水
処理室内に、被処理水を脱窒素槽Ｅ１に移送する第一ポ
ンプＰ１を設け、被処理水が大量に流入した場合や、長
期にわたって被処理水の流入が無い場合にも、被処理水
を定常的に脱窒素槽Ｅ１に移送して、後続の各水処理室
での水処理に支障をきたさないようにしてある。尚、前
記被処理水中の夾雑物のうち比較的大きなものは、濾過
スクリーンＦによって固液分離された状態で流量調整槽
Ｎへ流入するとともに、固液分離された夾雑物は、散気
装置Ｃによって、破砕細分化されて前記流量調整槽Ｎへ
流入する構成にしてある。
一方の鏡部Ｘ１に設けてなる流入口Ｉから浄化槽内に流
入した被処理水の原水を受けて、その被処理水中の夾雑
物を沈殿除去しつつ、内部に生育する嫌気性菌により、
被処理水を嫌気処理しつつ、被処理水を一時貯留する水
処理室内に、被処理水を脱窒素槽Ｅ１に移送する第一ポ
ンプＰ１を設け、被処理水が大量に流入した場合や、長
期にわたって被処理水の流入が無い場合にも、被処理水
を定常的に脱窒素槽Ｅ１に移送して、後続の各水処理室
での水処理に支障をきたさないようにしてある。尚、前
記被処理水中の夾雑物のうち比較的大きなものは、濾過
スクリーンＦによって固液分離された状態で流量調整槽
Ｎへ流入するとともに、固液分離された夾雑物は、散気
装置Ｃによって、破砕細分化されて前記流量調整槽Ｎへ
流入する構成にしてある。
【００１１】前記脱窒素槽Ｅ１は、前記流量調整槽Ｎに
隣接する水処理室に、前記流量調整槽Ｎからの被処理水
を流入させる流入管Ａ１を、前記第一ポンプＰ１に接続
して設け、被処理水の流入路を構成してある。また、第
二ポンプＰ２を内装し、その第二ポンプＰ２に移送管Ａ
２を設け、被処理水を前記膜分離槽Ｅ２へ移送する構成
にしてある。また、槽内の被処理水を攪拌循環させる攪
拌ポンプＰ３を内装してあり、槽内の被処理水の混合を
図り、ＢＯＤ負荷の高い被処理水と、硝化済の被処理水
とを混合し、高度な脱窒処理を行える構成にしてある。
隣接する水処理室に、前記流量調整槽Ｎからの被処理水
を流入させる流入管Ａ１を、前記第一ポンプＰ１に接続
して設け、被処理水の流入路を構成してある。また、第
二ポンプＰ２を内装し、その第二ポンプＰ２に移送管Ａ
２を設け、被処理水を前記膜分離槽Ｅ２へ移送する構成
にしてある。また、槽内の被処理水を攪拌循環させる攪
拌ポンプＰ３を内装してあり、槽内の被処理水の混合を
図り、ＢＯＤ負荷の高い被処理水と、硝化済の被処理水
とを混合し、高度な脱窒処理を行える構成にしてある。
【００１２】前記膜分離槽Ｅ２は、前記脱窒素槽Ｅ１と
の間を仕切る隔壁に、前記流入路Ａ３を設けるととも
に、前記脱窒素槽Ｅ１から過剰に流入した被処理水を前
記脱窒素槽Ｅ１に返送する返送口Ａ４を設けて、被処理
水の返送路を構成してある。尚、通常、前記流入路Ａ３
から流入する被処理水のうち、約８割の被処理水は、前
記返送路Ａ４から返送される構成とする。前記脱窒素槽
Ｅ１には、多数の平板状の濾過膜板を直立状態で平行に
並設してなる膜分離装置Ｍを内装してなり、前記膜分離
装置Ｍは、濾過膜板の多数を整列して保持する濾過膜板
保持枠を設け、下部に前記濾過膜板保持枠を支持する脚
部を設け、前記脚部間にその濾過膜板に気泡を供給し
て、その膜面に汚泥等の付着しすぎるのを防止し、か
つ、前記膜分離槽Ｅ２内に循環流を形成しながら被処理
水に酸素を供給する散気装置Ｄを内装して構成してあ
る。また、前記膜分離装置Ｍのそれぞれの濾過膜板には
取水管Ｍ１を連設するとともに、前記取水管Ｍ１からの
濾過水を合流させて膜分離槽Ｅ２外へ導く集水管Ｍ２を
接続して、被処理水移流管１を構成するとともに、その
被処理水移流管１の開口端部１ａを隣接する濾過水貯留
槽Ｔ内で下向きに開口させてある。
の間を仕切る隔壁に、前記流入路Ａ３を設けるととも
に、前記脱窒素槽Ｅ１から過剰に流入した被処理水を前
記脱窒素槽Ｅ１に返送する返送口Ａ４を設けて、被処理
水の返送路を構成してある。尚、通常、前記流入路Ａ３
から流入する被処理水のうち、約８割の被処理水は、前
記返送路Ａ４から返送される構成とする。前記脱窒素槽
Ｅ１には、多数の平板状の濾過膜板を直立状態で平行に
並設してなる膜分離装置Ｍを内装してなり、前記膜分離
装置Ｍは、濾過膜板の多数を整列して保持する濾過膜板
保持枠を設け、下部に前記濾過膜板保持枠を支持する脚
部を設け、前記脚部間にその濾過膜板に気泡を供給し
て、その膜面に汚泥等の付着しすぎるのを防止し、か
つ、前記膜分離槽Ｅ２内に循環流を形成しながら被処理
水に酸素を供給する散気装置Ｄを内装して構成してあ
る。また、前記膜分離装置Ｍのそれぞれの濾過膜板には
取水管Ｍ１を連設するとともに、前記取水管Ｍ１からの
濾過水を合流させて膜分離槽Ｅ２外へ導く集水管Ｍ２を
接続して、被処理水移流管１を構成するとともに、その
被処理水移流管１の開口端部１ａを隣接する濾過水貯留
槽Ｔ内で下向きに開口させてある。
【００１３】前記濾過水貯留槽Ｔは、前記膜分離槽か
ら、移送される被処理水を貯留するとともに、被処理水
をほぼ定量的に移送する放流ポンプＰ４を内装し、固形
塩素消毒剤（消毒剤）Ｑ１を内装してある消毒槽Ｑに被
処理水を移送可能に構成してある。前記被処理水移流管
１には、上方側に分岐する分岐路２を設け、前記分岐路
２に大気開放部３を設けるとともに、前記大気開放部３
を開閉操作する開閉操作部４を設けてあり、かつ、前記
被処理水移流管１の前記分岐路の分岐する部分の下流側
には、前記被処理水移流管１の流路を閉塞可能な開閉弁
６及び流量計７を設けてある。また、前記開閉操作部４
には、前記大気開放部３を開閉操作する制御機構５を設
け、通常は前記大気開放部３を開状態に維持し、前記膜
分離装置Ｍの濾過圧が所定圧よりも小さくなり、前記被
処理水移流管１内を流れる被処理水の流量が所定量より
も少なく、かつ、前記膜分離槽Ｅ２の水位が前記返送口
Ａ４によって規定される所定水位にあるときに、前記濾
過膜板の濾過能力が低下しているものと判断して、前記
大気開放部３を閉塞する（図２参照）とともに、もし、
前記膜分離槽Ｅ２の水位が、前記所定水位よりも低下し
た場合には、前記大気開放部３を開放する（図３参照）
ように開閉制御可能に構成してある。尚、前記大気開放
部３を閉塞するに当たっては、前記開閉弁６をまず閉塞
して、前記被処理水移流管１に被処理水を充填し、次い
で、前記大気開放部３を閉操作しするとともに、前記開
閉弁６を開操作すると、前記被処理水移流管１からサイ
ホン現象により被処理水が吐出されるので、通常の膜分
離の濾過圧が水頭差ｈ１であるのに対して、水頭差ｈ２
分の濾過圧が得られるようになり、低下した濾過性能を
十分補充することができるようになる。前記大気開放部
３が閉塞された状態で定常的に運転されるようになる
と、通常は、前記濾過膜板自体を洗浄又は交換する。ま
た、膜分離槽内の水位検知の代わりに、流量調整槽又は
脱窒素槽内の水位検知で、前記大気開放部３を開閉して
も同様な作用となる。
ら、移送される被処理水を貯留するとともに、被処理水
をほぼ定量的に移送する放流ポンプＰ４を内装し、固形
塩素消毒剤（消毒剤）Ｑ１を内装してある消毒槽Ｑに被
処理水を移送可能に構成してある。前記被処理水移流管
１には、上方側に分岐する分岐路２を設け、前記分岐路
２に大気開放部３を設けるとともに、前記大気開放部３
を開閉操作する開閉操作部４を設けてあり、かつ、前記
被処理水移流管１の前記分岐路の分岐する部分の下流側
には、前記被処理水移流管１の流路を閉塞可能な開閉弁
６及び流量計７を設けてある。また、前記開閉操作部４
には、前記大気開放部３を開閉操作する制御機構５を設
け、通常は前記大気開放部３を開状態に維持し、前記膜
分離装置Ｍの濾過圧が所定圧よりも小さくなり、前記被
処理水移流管１内を流れる被処理水の流量が所定量より
も少なく、かつ、前記膜分離槽Ｅ２の水位が前記返送口
Ａ４によって規定される所定水位にあるときに、前記濾
過膜板の濾過能力が低下しているものと判断して、前記
大気開放部３を閉塞する（図２参照）とともに、もし、
前記膜分離槽Ｅ２の水位が、前記所定水位よりも低下し
た場合には、前記大気開放部３を開放する（図３参照）
ように開閉制御可能に構成してある。尚、前記大気開放
部３を閉塞するに当たっては、前記開閉弁６をまず閉塞
して、前記被処理水移流管１に被処理水を充填し、次い
で、前記大気開放部３を閉操作しするとともに、前記開
閉弁６を開操作すると、前記被処理水移流管１からサイ
ホン現象により被処理水が吐出されるので、通常の膜分
離の濾過圧が水頭差ｈ１であるのに対して、水頭差ｈ２
分の濾過圧が得られるようになり、低下した濾過性能を
十分補充することができるようになる。前記大気開放部
３が閉塞された状態で定常的に運転されるようになる
と、通常は、前記濾過膜板自体を洗浄又は交換する。ま
た、膜分離槽内の水位検知の代わりに、流量調整槽又は
脱窒素槽内の水位検知で、前記大気開放部３を開閉して
も同様な作用となる。
【００１４】消毒槽Ｑは、前記浄化槽本体Ｘとは別体に
形成される容器内に消毒剤Ｑ１を内装するとともに、前
記濾過水貯留槽Ｔから移送される処理水を前記消毒剤Ｑ
１に接触自在に設けるとともに、消毒剤Ｑ１に接触し消
毒された処理水を外部に放流自在に構成してある。尚、
固形塩素消毒剤を含めて、被処理水を消毒する薬剤一般
を消毒剤Ｑ１と総称する。
形成される容器内に消毒剤Ｑ１を内装するとともに、前
記濾過水貯留槽Ｔから移送される処理水を前記消毒剤Ｑ
１に接触自在に設けるとともに、消毒剤Ｑ１に接触し消
毒された処理水を外部に放流自在に構成してある。尚、
固形塩素消毒剤を含めて、被処理水を消毒する薬剤一般
を消毒剤Ｑ１と総称する。
【００１５】尚、特許請求の範囲の項に、図面との対照
を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明
は添付図面の構成に限定されるものではない。
を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明
は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図１】浄化槽の縦断側面図
【図２】浄化槽の要部拡大図（大気開放部閉塞状態）
【図３】浄化槽の要部拡大図（大気開放部開放状態）
１ 被処理水移流管 １ａ 取水管端部 ２ 分岐路 ３ 大気開放部 ４ 開閉操作部 Ｍ 膜分離装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩橋 正修 滋賀県甲賀郡甲西町高松２番地の１ 株 式会社クボタ 滋賀工場内 (72)発明者 浜田 勝己 滋賀県甲賀郡甲西町高松２番地の１ 株 式会社クボタ 滋賀工場内 (72)発明者 古瀬 真一 滋賀県甲賀郡甲西町高松２番地の１ 株 式会社クボタ 滋賀工場内 審査官 中村 敬子 (56)参考文献 特開 平４−341394（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−168864（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−4030（ＪＰ，Ａ) 特開 平９−94590（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−327948（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) C02F 3/00 C02F 1/44
Claims (1)
- 【請求項１】 膜分離装置（Ｍ）を内装して膜分離槽
（Ｅ２）を設けるとともに、前記膜分離装置（Ｍ）で濾
過された濾過水を貯留する濾過水貯留槽（Ｔ）を設け、
濾過された濾過水を前記濾過水貯留槽（Ｔ）に導く被処
理水移流管（１）を設け、前記濾過水貯留槽（Ｔ）側の
前記取水管端部（１ａ）を、前記膜分離槽（Ｅ２）の水
位以下に設けた浄化槽であって、 前記被処理水移流管（１）に、上方側に分岐する分岐路
（２）を設け、前記分岐路（２）に大気開放部（３）を
設けるとともに、前記大気開放部（３）を開閉操作する
開閉操作部（４）を設け、さらに、前記膜分離槽（Ｅ
２）の水位が所定水位よりも高いときに前記開閉操作部
（４）を閉操作する制御機構（５）を設けた浄化槽。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17624996A JP3329664B2 (ja) | 1996-07-05 | 1996-07-05 | 浄化槽 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17624996A JP3329664B2 (ja) | 1996-07-05 | 1996-07-05 | 浄化槽 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1015571A JPH1015571A (ja) | 1998-01-20 |
| JP3329664B2 true JP3329664B2 (ja) | 2002-09-30 |
Family
ID=16010268
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17624996A Expired - Fee Related JP3329664B2 (ja) | 1996-07-05 | 1996-07-05 | 浄化槽 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3329664B2 (ja) |
-
1996
- 1996-07-05 JP JP17624996A patent/JP3329664B2/ja not_active Expired - Fee Related
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