JP3329606B2 - 滑り性に優れるポリエステルシート及びその成形品 - Google Patents

滑り性に優れるポリエステルシート及びその成形品

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は透明性及び印刷性、接着
性等の加工特性が損なわれることなしに滑り性、ブロッ
キング性が改良されたポリエステルシート及びポリエス
テル容器に関する。
【0002】
【従来の技術】飽和ポリエステル、特にポリエチレンテ
レフタレート(以下これをPETと略す)に代表される
結晶性ポリエステル樹脂は繊維を初めとしてシートフィ
ルム用ポリマーとして広く使用されているが、その優れ
た耐薬品性及び低ガス透過性を生かして炭酸飲料、ジュ
ース、ビール等飲料用ボトル、化粧品容器、食品用トレ
ーなどにも応用されるようになってきた。
【0003】中でもA−PETと呼ばれる非晶状態のポ
リエステルシートはその優れたリサイクル性、低公害
性、食品安全性が注目され近年塩化ビニールやポリスチ
レンに替わる包装素材として急速に使用量が増大してい
る。このポリエステルシートは熱成形により食品、薬品
の容器や雑貨のブリスターパックとして使われるほか、
その優れた透明性を生かして化粧品や電気機器等を入れ
るクリヤーケースとして用いられている。
【0004】従来このような飽和ポリエステルシートは
ポリエステル樹脂本来の粘着性によりシート同士がブロ
ッキングを起こしてしまいシート搬送時、あるいは熱成
形で得られた容器を積み重ねた後に取り出そうとする際
円滑に作業が出来ず改善を望まれていた。
【0005】従来よりポリエステルの滑り性を改善する
方法については多くの提案がある。例えば特開昭50−
45885号公報、特開平4−136063号公報、特
開平4−180957号公報記載のように酸化珪素、炭
酸カルシウム、タルク、カオリン、ワラストナイトなど
の不活性な粒子を重合時に添加したりあるいはシート製
膜時に添加したりする方法(不活性粒子添加法)があ
る。これらの方法は特開昭52−127967号公報記
載のように熱成形性を妨げない範囲の弱延伸を行うこと
で内部に含有される微粒子がシート表面に凹凸を生ぜし
め滑り性を与える。しかしながら、実質上無延伸のシー
トではその滑り性が不十分である。そのため、充分な滑
り性を与えるためには粒子の配合量を増やす必要があり
シートの透明性や機械物性の低下を引き起こし問題とな
っていた。
【0006】また特開昭53−14753号公報記載の
ようにポリエステル重合時に使用する触媒、着色防止剤
などの一部または全部を反応の過程で析出せしめ微粒子
として存在させる方法(内部粒子生成法)、あるいは特
開昭49−117550号公報、特開昭57−1475
43号公報、特開平1−110555号公報記載のよう
に高融点の樹脂や高Tgの樹脂を配合する方法(樹脂ブ
レンド法)も未延伸の状態では滑り性改善に殆ど効果が
ない。
【0007】また特公昭44−8759号公報、特開昭
60−61259号公報記載のようにシート表面に微粉
末を散布したり易滑性を有する塗膜を塗布あるいは印刷
する方法がある。これらの方法は均一な付着、塗布が困
難であるため外観や物理的特性を損ないやすい。更に表
面にシリコンを塗布する方法も広く用いられているがヒ
ートシール性、印刷性、接着性の低下を引き起こし用途
が著しく限定される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的とすると
ころは上述の如く従来のポリエステルシートでは成し得
難かった優れた透明性、ヒートシール性、熱成形性を損
なうことなく滑り性にも優れたポリエステルシートを提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は(A1 )固
有粘度が0.5〜1.1であるポリエステル系重合体に
3個以上の水酸基を有する多価アルコールと炭素数が1
2個以上の脂肪族モノカルボン酸とのエステル生成物が
0.01〜5重量%配合されたポリエステルシートにお
いて、高さ0.1〜5μmの表面突起を1〜2000個
/mm2 有することを特徴とする実質上非晶無配向のポ
リエステルシートとそのシートを真空あるいは圧空によ
り熱成形することにより得られる成形品及び打ち抜き加
工、組立加工によって得られる包装容器である。さらに
今一つの発明は(A2 )固有粘度が0.5〜1.1であ
るポリエステル系重合体に3個以上の水酸基を有する多
価アルコールと炭素数が12個以上の脂肪族モノカルボ
ン酸とのエステル生成物が0.01〜5重量%配合され
たスキン層、(B)固有粘度が0.5〜1.1であるポ
リエステル系重合体からなるコア層、から構成されるポ
リエステル積層体であって、該(A2 )層が少なくとも
片面に積層されており、かつ該(A2 )層がシート全体
の厚みの1%以上100%未満の範囲にあり、かつ高さ
0.1〜5μmの表面突起を1〜2000個/mm2
することを特徴とする実質上非晶無配向のポリエステル
シートと、そのシートを真空あるいは圧空により熱成形
することにより得られる成形品及び打ち抜き加工、組立
加工によって得られる包装容器である。
【0010】本発明に用いるポリエステル(A1 )(A
2)(B)とはPETは勿論の事、テレフタル酸成分の
一部をイソフタル酸、アジピン酸、ジフェニルカルボン
酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸、ジフェニルスル
フォンジカルボン酸、セバシン酸、ナフタレンジカルボ
ン酸等の如き他のジカルボン酸成分1種以上へ置換し、
エチレングリコール成分の一部をジエチレングリコー
ル、ヘキサメチレングリコール、トリメチレングリコー
ル、プロピレングリコール、シクロヘキサンジメタノー
ル、ネオペンチルグリコール、ブチレングリコール等の
如き他のグリコール成分1種以上で置換したコポリエス
テルを包含する。
【0011】本発明に用いる脂肪酸エステルとの相溶性
改善によるシートの透明性アップやヒートシール性、溶
剤接着性の改良のためには共重合ポリエステルを用いる
ことが好ましい。例えば1.4−シクロヘキサンジメタ
ノール10〜90モル%の割合のグリコール成分を縮重
合することにより得られるポリエステル(A1
(A2)(B)があげられる。
【0012】又、実質的に直鎖状と見なされる範囲で三
官能以上の化合物や単官能の化合物を含んでいても良
い。更に、ポリエステル(A1 )(A 2)(B)中に透
明性を低下させない範囲内で熱安定剤、流動性改善剤、
紫外線吸収剤、制電剤、防曇剤等を添加することができ
る。又、艶消しが必要な場合には二酸化チタン、炭酸カ
ルシュウム、酸化鉄、カーボンブラック等の着色剤も含
有することがもできる。
【0013】本発明で用いるポリエステル系重合体(A
1 )(A 2)(B)の固有粘度は20℃に於て重量比6
0/40のフェノール/テトラクロロエタン混合溶媒中
での測定で、固有粘度は0. 5〜1. 1が必要であり、
好ましくは0.6以上である。0. 5より小さいと最終
製品の機械的強度が充分でなく、特に低温時の衝撃強度
やクリヤーケース折り曲げ加工時の延性が充分でない。
一方固有粘度が1. 1を超える場合経済性に劣るばかり
でなくシート製膜時の溶融成形性が困難になる。
【0014】シート厚みは特に限定しないが通常50〜
1500μmであり、好ましくは150〜800μmで
ある。
【0015】本発明に用いるエステル生成物は3個以上
の水酸基を有するポリオールと炭素数が12個以上の脂
肪族モノカルボン酸から成ることが必要である。ポリオ
ールの水酸基が3個未満のアルコールから成るエステル
では上記ポリエステルとの相溶性が良くなりすぎシート
表面へのブリードアウト量が少なく充分な易滑性を与え
ることができない。このような水酸基3個以上のポリオ
ールとしてグリセリン、ペンタエリスリトール、ソルビ
トール、キシリトール、マンニトール等があげられる。
【0016】また、該エステルを得るために用いられる
脂肪族モノカルボン酸の炭素数が12未満の場合には該
エステルの耐熱性が不十分でありPET等に配合した場
合、シート製膜時の加熱により加水分解を起こし易滑効
果が非常に低いだけでなく、シート自体の機械物性も非
常に低いものとなる。このような炭素数12以上の脂肪
族モノカルボン酸としては、トリデシル酸、ミリスチン
酸、ペンタデシリル酸、パルミチン酸、マルガリン酸、
ステアリン酸、ノナデシリル酸、アラキン酸、ヘンエイ
サンコ酸、ベヘン酸、トリコサン酸、リグノセリン酸、
ペンタコサン酸、セロチン酸、ヘプタコサン酸モンタン
酸、ノナコサン酸、メリシン酸等が挙げられる。
【0017】シートに良好な易滑性を与えるに必要なエ
ステル生成物の(A1 )(A 2)層への配合量は0.0
1〜5重量%であり、好ましくは0.05〜2重量%で
ある。配合量が0.01重量%未満では充分な滑り性を
与えることが出来ない。また、配合量が5重量%を超え
る場合にはエステル生成物のシート表面へのブリードア
ウト量が多過ぎるために印刷性、接着性等の加工性が大
幅に低下するとともに透明性を損なう。また(B)層に
対して5重量%を上限として同種エステル生成物を配合
する事は特に妨げるものでない。
【0018】上記ポリオールと脂肪族モノカルボン酸よ
り生成されるエステルの中ではエステル結合を2個以上
含む化合物が耐熱性の点で好ましい。
【0019】本発明品のシート表面の凹凸は高さ0.1
〜5μmが必要であり、好ましくは0.5〜3μmであ
る。又、突起の密度は1〜2000個/mm2 が必要で
あり、好ましくは4〜500個/mm2 である。表面凹
凸が0.1μより小さいかあるいは突起の密度が1個/
mm2 より少ないと滑り性が不十分でありシートや熱成
形容器を重ね合わせた時にブロッキングが発生してしま
う。一方、表面凹凸が5μより大きいとシートの透明性
が低下して好ましくない。又、突起の密度が2000個
/mm2 より多くても滑り性の更なる改善効果は小さ
い。
【0020】本発明において滑り性を付与するためには
シート表面の凹凸の高さと密度が密接に関与しており、
表面凹凸の高さが高い場合には密度が低くてよいが、表
面凹凸の高さが低い場合には高密度が必要である。但
し、表面凹凸の高さが高い場合にはシートの透明性がや
や低下する傾向がある。従って、表面凹凸の高さを2水
準以上組合わせることにより透明性と滑り性の両特性を
付与することも出来る。
【0021】本発明のシートに必要な表面凹凸は、不活
性粒子を配合する方法、あるいはエンボスロールを用い
シート製膜時転写して付与する方法等がある。シートの
透明性アップの点からはエンボスロールを用いることが
望ましい。本発明のシート製膜に用いるエンボスロール
の作製の方法としてロールを鏡面にしたのちサンドブラ
スト法にて凹凸をつけ再度メッキ処理をした後研磨する
ことによりロール表面に所定の凹凸を付与することが出
来る。この方法によって作製したエンボスロールは表面
凹凸の高さが0.1〜5μm、密度が1〜2000個/
mm2 であるため殆ど鏡面に近い。従って、このエンボ
スロールを用いて製膜したシートは透明性が良好であ
る。
【0022】シートの滑り性、ブロッキング防止性はシ
ート表面部分の性能が関与しており、共押出の可能な特
殊な製膜装置を用いて作製したスキン層が多価アルコー
ルとモノカルボン酸とのエステルを含有したポリエステ
ル系重合体、コア層が該エステルを含むかまたは含まな
いポリエステル系重合体からなり、表面に高さ0.1〜
5μmの凹凸を1〜2000個/mmの密度で有した
多層構造のシートでも良好な性能を示す。
【0023】シートは、例えば単軸押出機、二軸ベント
式押出機の様な通常のポリエステル用エクストルーダー
により溶融押出しを行い、溶融状態の樹脂を冷却ドラム
により冷却することにより得ることが出来る。シートは
結晶化による透明性の低下を防ぐためできるだけ急冷す
ることが好ましく、密度法による測定での結晶化度は1
0重量%以下(密度1.348g/cm以下)、シー
トヘイズは5%以下が望ましい。
【0024】製膜方法としては金属ロール間で挟み冷却
する方法(タッチロール法)や静電印加法、エアーナイ
フ法等があるがシートの光沢性、厚み均一性の点からタ
ッチロール法が好ましい。ポリエステルに配合する多価
アルコールと脂肪族モノカルボン酸より生成されるエス
テルの添加方法は公知の方法が適用でき特別な制約はな
い。例えば、各成分をタンブラーやブレンダー等で予め
均一にブレンドしておき、上記混合物を押出機へ供給す
る方法、或はポリエステルに添加する成分を予めマスタ
ーバッチとしてペレット状にし押出時に供給する方法、
重合時に添加する方法等がある。
【0025】又、二層以上の多層シートを製膜する場合
も溶融ラミネート、共押出し、ドライラミネート等公知
の技術により製造することができるが、シートの品質か
ら共押出しが好ましい。多価アルコールとモノカルボン
酸とのエステルを含有するスキン層がシートの全体の厚
みに占めるべき割合は1%以上100%未満であるが、
品質の安定性の点から3%以上が好ましい。スキン層の
占める割合が1%より小さい場合には多価アルコールと
モノカルボン酸とのエステルを高濃度で配合する必要が
ありスキン層を均一に構成することが困難になり滑り性
等が不安定になる。一方、多価アルコールとモノカルボ
ン酸とのエステルを含有するスキン層の割合を多くする
と単層タイプに較べ経済性で劣る場合も生じてくる。
【0026】本発明品はA−PETが本来有する優れた
リサイクル性を維持しており、シート製膜時に発生する
シートの耳部、あるいは打ち抜き加工をする際に発生す
るスケルトンを粉砕して再度シートの原料として用いる
ことが可能である。これらのリサイクル原料は本発明品
のスキン層、コア層のどちらにも戻すことが可能であ
る。
【0027】該シートの熱成形方法は真空成形、圧空成
形、熱盤成形、プラグアシスト成形、リバースドロー成
形、エアースリップ成形等、またはこれらを組み合わせ
た成形方法が常法として考えられるが、本発明では何れ
の方法を用いても差し支えない。またシートを打ち抜
き、折り曲げ、組立加工することにより包装容器を製造
する方法も塩化ビニールやポレオレフィンシート等で用
いられている何れの方法を用いても差し支えない。
【0028】
【発明の効果】本発明は透明性及び印刷性、接着性等の
加工特性が損なわれることなしに滑り性、耐ブロッキン
グ性に優れたシート,成形品,包装容器を提供し特に食
品包装容器、クリアケース用途に最適である。
【0029】
【実施例】以下、実施例によって本発明を更に具体的に
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
尚、各特性値測定は次の方法に従って行った。
【0030】(1)シートヘイズ 日本電色株式会社製ヘイズメーター NDH−20Dを
使用し、JIS−K−7105に準じた方法にてシート
のヘイズ(曇価)を測定した。
【0031】(2)静止摩擦係数 東洋精機製摩擦測定機TR型を使用し、ASTM−18
94に準じた方法にてシートの静止摩擦係数を測定し
た。
【0032】(3)ブロッキング性 シートのブロッキング性はASTM−1893に準じた
方法にてシート同士を評価した。容器のブロッキング性
は真空成形機にて直径100mm×深さ70mmのカッ
プ状の容器を作製し、この成形品5個を積み重ねた上に
2kgの荷重を1時間かけた後の成形品の引き剥し易さ
を下記の基準で測定した。自重で成形品が1個ずつ剥が
れるものは ○、自重で1個ずつ剥がれたり剥がれなか
ったりするものは △、自重で成形品が剥がれないもの
は × とした。
【0033】(5)平均粒径 コールターエレクトロニクスリミテッド社製MULTI
SIZER装置で測定した等価球形分布における積算体
積分率50%の直径(粒径)を平均粒径とした。
【0034】(6)表面凹凸の評価 シート及びロール表面の凹凸は東京精密社製SURFC
OM表面粗さ計を用いてJIS−B−0601に準じ測
定を行った。
【0035】(7)シートの衝撃強度 島津製作所株式会社製 面衝撃試験機(ハイドロショッ
ト)を使用し、打抜き速度5m/秒、打抜きポンチ直径
13mm、ダイス直径76mmの条件にて25℃での亀
裂発生エネルギーを測定した。
【0036】実施例1〜16、比較例1〜11 20℃に於て重量比60/40のフェノール/テトラク
ロロエタン混合溶媒中での測定で、固有粘度が0. 70
のPET樹脂を水分率50ppm以下になるように乾燥
させ、二軸混練機により285℃で実施例に示した多価
アルコールと脂肪族モノカルボン酸とのエステル生成物
の10重量%マスターを作製した。285℃、ベント部
の真空度5mmHgの条件で二軸ベント付き押出機を用
いてTダイより溶融押出を行い、タッチロール法にて製
膜を行う際、エステル生成物のマスターをポリエステル
樹脂に配合し実施例記載の構造の厚さ300μmのシー
トを製造した。
【0037】次いで、上記シートをガラス転移温度以上
融点以下に予熱し、45℃に温調した雌金型を取り付け
た真空成形機にて直径100mm×深さ70mmのカッ
プ状の容器を作製しそれぞれの評価を行った。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08J 5/18 C08L 67/00 - 67/03

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A1 )固有粘度が0.5〜1.1であ
    るポリエステル系重合体に3個以上の水酸基を有する多
    価アルコールと炭素数が12個以上の脂肪族モノカルボ
    ン酸とのエステル生成物が0.01〜5重量%配合され
    たポリエステルシートにおいて、高さ0.1〜5μmの
    表面突起を1〜2000個/mm2 有することを特徴と
    する実質上非晶無配向のポリエステルシート。
  2. 【請求項2】 (A2 )固有粘度が0.5〜1.1であ
    るポリエステル系重合体に3個以上の水酸基を有する多
    価アルコールと炭素数が12個以上の脂肪族モノカルボ
    ン酸とのエステル生成物が0.01〜5重量%配合され
    たスキン層、(B)固有粘度が0.5〜1.1であるポ
    リエステル系重合体からなるコア層、から構成されるポ
    リエステル積層体であって、該(A2 )層が少なくとも
    片面に積層されており、かつ該(A2 )層がシート全体
    の厚みの1%以上100%未満の範囲にあり、かつ高さ
    0.1〜5μmの表面突起を1〜2000個/mm2
    することを特徴とする実質上非晶無配向のポリエステル
    シート。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のシートを熱成形
    してなるポリエステル成形品。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載のシートを打ち抜
    き、折り曲げ、組立加工したポリエステル包装容器。
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