JP3328502B2 - 内燃機関のバルブリフタ - Google Patents
内燃機関のバルブリフタInfo
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- F01L—CYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
- F01L1/00—Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
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-
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- F01L1/12—Transmitting gear between valve drive and valve
- F01L1/14—Tappets; Push rods
- F01L1/143—Tappets; Push rods for use with overhead camshafts
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- F01M9/10—Lubrication of valve gear or auxiliaries
- F01M9/104—Lubrication of valve gear or auxiliaries of tappets
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- Engineering & Computer Science (AREA)
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
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- Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
バルブとこのバルブを押圧するカムとの間に介装される
バルブリフタに関し、とりわけ、吸排気バルブとの接触
部に潤滑油を供給するための通路構造を改良したバルブ
リフタに関する。
開昭57−200609号公報に示されるようなものが
案出されている。
(同図中バルブリフタは符号1で示す。)、有底円筒状
のリフタ本体2の頂部壁3の上面に円形状の凹部4が形
成され、この凹部4にバルブクリアランス調整用のシム
5が収容されると共に、凹部4の周壁14近傍の底面1
3に、環状溝15と、この環状溝15を通して頂部壁3
の上下面を連通する貫通孔6とが形成されている。そし
て、シム5はその外周縁部の複数箇所に半円状の切欠き
10が形成されており、リフタ本体2の凹部4に収容さ
れた状態において、この切欠き10が前記環状溝15を
通して貫通孔6と連通するようになっている。したがっ
て、このバルブリフタ1においては、カム7部分(カム
ジャーナル部等)からシム5の上面に潤滑油が滴下する
と、その潤滑油がシム5の切欠き10を通して凹部4内
の環状溝15に導入され、さらにこの環状溝15から貫
通孔6を通して頂部壁3の下面側へと誘導される。そし
て、この下面側に誘導された潤滑油は、頂部壁3の下面
中央と吸排気バルブ8のバルブステム9との接触部に供
給され、機関運転中におけるこの接触部での焼き付き等
を防止する。
昭60−164611号公報に示されるものや同59−
170603号公報に示されるようなものがある
おいては、カム7による押圧荷重やバルブステム9から
のスプリング反力がリフタ本体2の頂部壁3の中心部分
に集中し、その一方で頂部壁3の外周面にシリンダヘッ
ド11のガイド孔12との摺動抵抗が作用する。このた
め、上記バルブリフタ1にあっては、リフタ本体2の頂
部壁3のうちの、凹部4の底壁13中心部と周壁14近
傍部に作用する曲げモーメントが最も大きくなり、これ
らの部分での応力が最大となる。
凹部4の底壁13のうちの周壁14近傍部分に、貫通孔
6に加えて設定深さの環状溝15を配置してあるため、
周壁14近傍部分の剛性がどうしてもこれらによって低
下してしまう。このため、上記従来のバルブリフタ1に
おいては、上記の最大応力に耐え得るために頂部壁3全
体の肉厚を厚くせざるを得ず、装置の充分な小型・軽量
化を図ることができなかった。尚、頂部壁3の凹部4の
周壁近傍部分ではなく凹部4の底壁13の中央に貫通孔
6を形成する技術も従来より案出されているが(実開昭
60−164611号公報参照。)、この技術の場合に
も、上述のように凹部4の底壁の中央には大きな曲げモ
ーメントが作用するため、同様に装置の小型・軽量化が
むずかしかった。
油を供給するための通路構造を改良することによってリ
フタ本体の肉厚を薄くできるようにし、充分な小型・軽
量化を図ることのできる内燃機関のバルブリフタを提供
しようとするものである。
解決するための手段として、有底円筒状のリフタ本体の
頂部壁の上面に凹部を設け、この凹部にバルブクリアラ
ンス調整用のシムを収容した内燃機関のバルブリフタで
あって、前記シムと、凹部の底壁の対応する位置に夫々
貫通孔を形成すると共に、凹部の底壁上面に、このシム
と凹部の各貫通孔を連通する環状溝を形成し、シムの上
面に滴下した潤滑油を、シムと凹部の貫通孔を通して前
記頂部壁の下面中央と吸排気バルブのバルブステムとの
接触部に導入するものにおいて、前記凹部の中心と周壁
の間の曲げモーメントの作用しない位置に前記凹部の貫
通孔と環状溝とを形成した。凹部上の貫通孔と環状溝の
形成位置には曲げモーメントが作用しないため、機関運
転中に曲げモーメントによる応力の増大は生じない。
〜図10に基づいて説明する。
吸排気バルブ22と動弁用のカム23の間に介装された
本発明にかかるバルブリフタであり、このバルブリフタ
21は、スカート部24の上端に頂部壁25を有する有
底円筒状のリフタ本体26と、このリフタ本体26の頂
部壁25の上面に装着されるバルブクリアランス調整用
の円形状のシム27とを備えている。リフタ本体26
は、そのスカート部24がシリンダヘッド28のガイド
孔29に摺動自在に嵌合されると共に、頂部壁25の上
面中央に円形状の凹部30が形成され、この凹部30に
前記シム27が収容されている。このシム27はその上
面にカム23が直接当接するため、耐久性を考慮して硬
質の材料によって形成されている。
には、その中心部に向かってテーパ状に緩やかに突出す
るボス31が形成されており、このボス31の頂部面に
バルブステム32の端面が接触するようになっている。
図1に示した実施の形態の場合、ボス31の頂部面の中
央に硬質材料から成る別体のパッド33が嵌着固定さ
れ、このパッド33部分にバルブステム32の端面が当
接するようになっている。尚、このボス31の構造とし
ては図4に示すように別体のパッド33を省略すること
も可能である。
面近傍の周域に環状溝34が形成され、この環状溝34
部分にバルブコレット35を介してスプリングリテーナ
36が取り付けられている。スプリングリテーナ36
は、一端をシリンダヘッド28に支持されたバルブスプ
リング37の他端を支持するもので、閉弁方向に作用す
るバルブスプリング37の付勢力をバルブステム32に
伝達するようになっている。
は、凹部30の底壁上面に環状溝38が形成されると共
に、頂部壁25の上下面を連通する貫通孔39がこの環
状溝38の底部に形成され、カム23部分(カムジャー
ナル部等)から滴下した潤滑油Lを、この環状溝38と
貫通孔39を通して頂部壁25の下面側に導入するよう
になっている。この環状溝38と貫通孔39は、これら
の溝中心と孔中心が、頂部壁25のうちの凹部30の中
心Oと周壁40の中間部の曲げモーメントの作用しない
点と一致する位置に配置されている。つまり、内燃機関
の運転中、頂部壁25のボス31には、図5(A)に示
すようなバルブステム32からのスプリング反力Fやカ
ム23の押圧力等が作用し、これらの力が同図(B)に
示すように頂部壁25に曲げモーメントとして働くが、
前記環状溝38と貫通孔39は、この曲げモーメントが
0(応力が0)になるm点に前記溝中心と孔中心がくる
ように設定されている。
る。
示すような単純なモデルで考えると、図7に示すような
外周部が固定された平板円板の曲げ応力σrは以下の
(イ),(ロ)の一般式で表すことができるため、この
式に各部の寸法や入力荷重の値を代入することによって
凹部30の中心Oからの距離rと応力σrの関係を求め
ることができる。ただし、aは、周壁40の半径、b
は、荷重入力部の半径を示すものとする。
ν:ポアソン比,ln:自然対数 図8は、 a=15, b=2.5, p=F/πb2=100/(π・2.52)=5.09, ν=0.3 とした場合の凹部30の中心Oからの距離rと曲げ応力
σrの関係を示すグラフで、この場合には、同グラフか
らも明らかなように距離rが7mmの時点で応力σrが0
となり、この点が求めるべくm点となる。
シム27には頂部壁25の貫通孔39と対応する位置
(中心Oからの距離が同じ位置)に貫通孔41が形成さ
れており、シム27の上面に滴下した潤滑油Lをこの貫
通孔41を通して頂部壁25の環状溝38に導入できる
ようになっている。尚、環状溝38の深さは浅すぎる
と、潤滑油Lを円滑に頂部壁25の貫通孔39に誘導す
ることができないため、図9に示すような実験データを
基にその深さが決定されている。
始によってカム23が回転すると、このカム23がバル
ブスプリング37の力に抗してバルブリフタ21のシム
27を押圧し、このバルブリフタ21を介して吸排気バ
ルブ22を開閉動作させる。このとき、バルブリフタ2
1と吸排気バルブ22とはリフタ本体26のボス31と
バルブステム32の端面との接触部を介して荷重の伝達
が行われ、この接触部にはカム23部分から滴下した潤
滑油Lが導入される。即ち、内燃機関の運転に伴ってカ
ム23部分からシム27の上面に潤滑油Lが滴下する
と、この潤滑油Lはシム27の貫通孔41からリフタ本
体26の環状溝38と貫通孔39を通って頂部壁25の
下面に誘導され、この下面においてその一部は直接ボス
31とバルブステム32の接触部に流入し、残余のもの
はスプリングリテーナ36の上面に滴下した後、その上
面において上方に跳ね上げられ霧状となって接触部に供
給される。尚、シム27の上面に滴下した潤滑油の一部
は、凹部30とシム27の周壁間に流入した後、凹部3
0の底壁上面とシム27の下面との隙間からも頂部壁2
5の貫通孔39に流入する。また、内燃機関の運転中カ
ム23の回転力によってシム27が凹部30内で回転す
ることがあるが、シム27の貫通孔41とリフタ本体2
6の頂部壁25の貫通孔39は環状溝38を介して連通
しているため、シム27が回転しても頂部壁25下面へ
の潤滑油Lの供給には何ら支障を生じることがない。
26の頂部壁25のうちの曲げモーメントの作用しない
凹部30の中央Oと周壁40の略中間位置に環状溝38
と貫通孔39を配置してあるため、内燃機関の運転中に
この環状溝38と貫通孔39の近傍部分の応力が大きく
増加することがない。したがって、リフタ本体26の頂
部壁25の周壁40近傍部分や中心O部分に貫通孔を設
けていた従来のものに比較すると、頂部壁25の肉厚を
薄くして装置の小型・軽量化を図ることができる。
は、リフタ本体26に形成する環状溝38と貫通孔39
とを、これらの中心が曲げモーメントが0になるm点と
一致するように設定したが、環状溝38と貫通孔39
は、m点と一部重なるように形成しさえすればモーメン
トによる応力を充分に小さくすることができる。
滑油導入用の環状溝と貫通孔とを、凹部の中心と周壁の
間の曲げモーメントの作用しない位置に形成したため、
内燃機関の運転時に環状溝と貫通孔の形成部近傍の応力
が大きく増加することが無く、その結果、リフタ本体の
頂部壁の肉厚を薄くして装置の小型・軽量化を図ること
ができる。
ルブリフタの上面図。
ブリフタの上面図。
図。
図。
の深さの関係を示す特性図。
Claims (1)
- 【請求項1】 有底円筒状のリフタ本体の頂部壁の上面
に凹部を設け、この凹部にバルブクリアランス調整用の
シムを収容した内燃機関のバルブリフタであって、前記
シムと、凹部の底壁の対応する位置に夫々貫通孔を形成
すると共に、凹部の底壁上面に、このシムと凹部の各貫
通孔を連通する環状溝を形成し、シムの上面に滴下した
潤滑油を、シムと凹部の貫通孔を通して前記頂部壁の下
面中央と吸排気バルブのバルブステムとの接触部に導入
するものにおいて、前記凹部の中心と周壁の間の曲げモ
ーメントの作用しない位置に前記凹部の貫通孔と環状溝
とを形成したことを特徴とする内燃機関のバルブリフ
タ。
Priority Applications (3)
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1997
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- 1997-04-23 KR KR1019970015090A patent/KR100252449B1/ko not_active IP Right Cessation
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