JP3328451B2 - 密閉形スクロール圧縮機 - Google Patents
密閉形スクロール圧縮機Info
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Description
機に係り、特にスクロール圧縮機構部の密閉容器への締
結の際の、フレームの変形に起因する、シール性低下、
摺動部の片当り等、性能低下および信頼性の低下の改善
に関する。
えば、特開平2−301687に記載されている。旋回
スクロール、固定スクロール、電動機で駆動するクラン
ク軸である駆動軸、フレーム、自転防止機構から成る圧
縮機構部は、フレームの軸方向の両側に設けたリング状
の胴部外周面を容器1の内壁に圧入締結することにより
支持し、密閉容器内は左部空間と右部空間に仕切られて
いる。
プ間の容積減少により圧縮された冷媒ガスは、固定スク
ロールのラップ中心部の吐出孔より左部空間に吐出さ
れ、フレーム外周面と容器の内壁で形成されたガス通路
を通り、電動機左方に流れ、そして、電動機を通過し電
動機を冷却た後、電動機右方に配置したカバに設けたガ
ス通路孔を通り、右部空間に導かれる。
路の途中、密閉容器の内壁に衝突する際に分離し、静か
に圧縮機下方の油溜りに滴下する。
承する軸受、背圧室と電動機側の圧力差を密封するため
のシール軸受、旋回スクロールを固定スクロールとの間
で挾み込む台座、自転防止機構であるオルダムリングの
キーが摺動するキー溝を有する静止台座、旋回スクロー
ルに適切な押し付け力を与えるための背圧室、電動機固
定子の締結部を有している。
縮機構部は、フレームの軸方向の両側に設けたリング状
の胴部外周面を容器の内壁に圧入締結しており、密閉容
器の剛性に対して、フレームの剛性が小さい場合、また
圧入代が大きい場合など、圧入締結によるフレームの変
形は大きく、図14に示すように、圧入により固定スク
ロール6との締結面が8hから8h1に変形する。この
ような変形が生ずると、それに従い固定スクロール6の
台板6aが波状あるいは中凸、中凹に変形し、フレーム
8の背圧室8aと低圧側とのシール面である、旋回スク
ロール5の鏡板5eと固定スクロール6の鏡板6eの摺
動面が片当り状態となるため、シール長さが不十分とな
り、背圧室8aから固定スクロール6の吸入孔に連通す
る低圧空間6fへガス漏れ、性能低下の問題があった。
めても、摺動面の片当りは解決せず、逆に駆動時の電動
機入力が増大する問題が生じ、片当りによる性能低下、
信頼性低下の根本的な改善には至っていない。
もので、圧縮機構部と密閉容器との締結に際し、特にフ
レームの変形が性能に大きく起因する、固定スクロール
との締結面の変形を無くすこを目的とする。
に、本発明により密閉形スクロール圧縮機は、特許請求
の範囲請求項1ないし11に記載されたところを特徴と
するものであるが、特に独立項である請求項1に係る発
明による密閉形スクロール圧縮機は、固定スクロール、
旋回スクロール、フレーム及び自転防止機構を備えた圧
縮機構部と、前記旋回スクロールに連結するクランク軸
及びこれを駆動する電動機を備えた駆動部とにより構成
されるスクロール圧縮機部が、密閉容器に収納されてお
り、前記フレーム外周には、前記スクロール圧縮機部重
心位置に対し、軸方向の両側に複数の足もしくはリング
状のフレーム胴部があり、該フレーム胴部外周面が密閉
容器内面に沿って挿入される構造で、前記フレームの回
転方向及び軸方向への支持が、前記駆動部側に設けた前
記フレーム胴部外周面を、前記密閉容器内面に対して焼
嵌め、圧入もしくは溶接により完全に固定することによ
り構成されているスクロール圧縮機において、前記圧縮
機構部のフレーム外周面と密閉容器内面との間には完全
固定部を設けることなく、前記フレームと前記固定スク
ロールとの締結面に位置する前記圧縮機構部のフレーム
外周面と前記密閉容器内面との間に全周にわたる隙間を
設けたことを特徴とするものである。同じく、独立項で
ある請求項10に係る発明による密閉形スクロール圧縮
機は、固定スクロール、旋回スクロール、フレーム及び
自転防止機構を備えた圧縮機構部と、前記旋回スクロー
ルに連結するクランク軸及びこれを駆動する電動機を備
えた駆動部とにより構成されるスクロール圧縮機部が、
密閉容器に収納されており、前記フレーム外周には、前
記スクロール圧縮機部重心位置に対し、軸方向の両側に
複数の足もしくはリング状のフレーム胴部があり、該フ
レーム胴部外周面が密閉容器内面に沿って挿入される構
造で、前記フレームの回転方向及び軸方向への支持が、
前記駆動部側に設けた足もしくはリング状の胴部外周面
を、密閉容器内面に対し圧入、焼嵌めもしくは溶接によ
り完全に固定することにより構成されているスクロール
圧縮機において、前記圧縮機構部のフレーム外周面と密
閉容器内面との間には完全固定部を設けることなく、前
記フレームと前記固定スクロールとの締結面に位置する
前記圧縮機構部のフレーム外周面と密閉容器内面とが全
周にわたる中間嵌めであることを特徴とするものであ
る。
る圧縮機構部のフレームの胴部外周面と密閉容器内面と
の間に全周にわたる隙間を設けることで、固定スクロー
ルの締結面に位置するフレーム外周面を圧入締結するこ
とにより生じる、上記締結面の変形が無くなり、これに
従って固定スクロールの台板が波状あるいは中凸、中凹
に変形することも無くなる。上記変形が無くなるため、
固定スクロールの鏡板と旋回スクロールの鏡板との摺動
面が片当り状態で、シール長さ不十分のまま摺動するこ
とは無く、背圧室からのガス漏れを起因とする性能低下
が改善され、また片当り運転による信頼性低下の改善が
図られる。
3により説明する。
ロール圧縮機の全体構造断面図を示す。図2〜図3は本
発明に係る圧縮機構部2の部分拡大図を示す。
縮機構部2を、右方にはこれを駆動する電動機3をそれ
ぞれ配置して収納し、密閉容器1下方は油溜り4が形成
されている。
クロール6、電動機3で駆動するクランク軸である駆動
軸7、フレーム8、自転防止機構9から成っている。
渦巻状のラップ5bを有する。また、台板5aの背面に
は駆動軸7のクランクピン部7aが挿入される軸受10
が設けられ、また、台板5aには圧縮途中のラップ5b
空間と背圧室8aとを連通する均圧孔5cが設けられて
いる。また、台板5aの背面には自転防止機構であるオ
ルダムリング9のキー9aが摺動するキー溝5dが設け
られている。
巻状のラップ6bを有する。また、ラップ外周部には吸
入孔6c、ラップ中心部には吐出孔6dが設けられてい
る。密閉容器1に固定されたフレーム8は、駆動軸7を
支承する軸受11、背圧室8aと電動機3側の圧力差を
密封するためのシール軸受12、旋回スクロール5を固
定スクロール6との間で挾み込む台座8b、自転防止機
構であるオルダムリング9のキー9aが摺動するキー溝
8cを有する静止台座8d、旋回スクロール5に適切な
押し付け力を与えるための背圧室8a、電動機3固定子
3aの締結部8eを有している。
との摺動面5e,6eは背圧室8aと固定スクロール6
の吸入孔6cに連通する低圧空間6fとのシール面の役
割を果たしている。
が密閉容器1内面に沿って挿入され、フレーム8の胴部
外周面8gは、密閉容器1内面に圧入により完全固定さ
れている。本発明において、完全固定は、フレーム8が
密閉容器1内面に焼嵌め、圧入又は溶接により、完全に
固定されることを意味する。また、前記フレーム8の固
定の具体例は、図12(a)に示すようなフレームの駆
動部側に設けた足8g1、又は図12(b)に示すよう
なリング状部8g2を密閉容器1内面に焼嵌め、圧入又
は溶接して固定される。
間には、全周にわたる隙間8mが設けられており、左部
空間13と右部空間14は、上記隙間がある状態で仕切
られている。
ら外周面8fと密閉容器1の内壁との隙間を通り、直接
右部空間14へ流れる量を制限し、固定スクロール6の
ラップ中心部の吐出孔6dから左部空間13に吐出され
たガスの大部分が、フレーム外周面8fと密閉容器1の
内壁で形成された電動機3の左方に連通するガス通路1
5を通り、電動機3左方に流れ、そして、電動機3を通
過し電動機3を冷却した後、電動機3右方に配置したカ
バ16に設けたガス通路孔16aを通り、右部空間14
へ導かれるよう、上記ガス通路15の流路抵抗に対し
て、上記全周にわたる隙間8mの流路抵抗が大きくなる
よう決められている。
1aとこれを左方から閉止するキャップ1bとの溶接固
定における密閉容器内径熱変形量についても考慮された
ものとなっている。
示すものであるが、密閉容器内径変形に対して、キャッ
プ1bと密閉容器胴部1aとの溶接固定部に近い方か
ら、勾配を付けるか、もしくは図3に示すとおり段付き
としてもよい。
いにラップを内側に向けて組合せ、固定スクロール6と
フレーム8の台座8bとにより旋回スクロール5の台板
5aを挾み込む。旋回スクロール5の背面とフレーム8
の間には旋回スクロール5の自転を防止するための自転
防止機構9が配置されている。
リング9bとキー9aで構成されており、旋回スクロー
ル5とフレーム8の静止台座8dとの間に挾まれ、オル
ダムリング9のキー9aは旋回スクロール5とフレーム
8の静止台座8dに設けられたキー溝8cに係合してい
る。
けた軸受10に支持されているクランクピン部7aを有
し、もう一端はカバ16に設けた軸受17により支持さ
れている。また、駆動軸7内には、給油孔7bが該軸の
回転中心上に設けられ、この給油孔7bは一端がクラン
クピン部7aの端面に開口するとともに、もう一端はカ
バ16に設けた軸受17の端面に開口している。また、
軸受12内に、給油孔7bと連通する径方向の給油孔7
cを有している。
に油溜り4から潤滑油を導く給油パイプ18を有し、フ
レーム8にボルト19により締結している。
り、固定子3aはフレーム8の締結部8eに締結し、回
転子3bは駆動軸7に固定している。
シング1aと両側のキャップ1b、1cから成り、ケー
シング1aに吐出接続口20およびアシ23を設け、キ
ャップ1bに吸入接続口21、キャップ1cに電源接続
口22を設けている。
する。電動機3により駆動軸7が回転すると、駆動軸7
クランクピン部7aの回転運動および自転防止機構の作
用により、旋回スクロール5は自転することなく旋回運
動する。この結果、旋回スクロール5と固定スクロール
6のラップおよび台板で形成される空間は中心に移動し
つつその容積を減少し、吸入接続口21から吸入したガ
スを圧縮し、固定スクロール6の吐出孔6dから吐出さ
れる。吐出された冷媒と潤滑油のガスは、密閉容器1の
キャップ1bの内壁に衝突する。さらに、フレーム外周
面8fと容器1の内壁で形成されたガス通路15を通り
電動機3左方にながれ、そして、電動機3を通過し電動
機3を冷却した後、電動機3右方に配置したカバ16の
内壁に衝突し、更にガス通路孔16aを通り、密閉容器
1のキャップ1cの内壁に衝突する。密閉容器1及びカ
バ16の内壁に衝突した潤滑油を含んだ冷媒ガスは、潤
滑油とガスに分離され、潤滑油は内壁に付着して、静か
に圧縮機下方の油溜り4に滴下する。左部空間13下方
に滴下した潤滑油は左部空間13と右部空間14との差
圧により、フレーム8に設けた、油戻し孔8kを通り、
右部空間14下部の油溜り4へ導かれる。
続口20から圧縮機の外へと導かれる。
スクロール5と固定スクロール6は離そうとする力が作
用するので、これを防止するため、旋回スクロール5の
背面の背圧室内8aの圧力は、均圧孔5cにより、吐出
圧力より低く、吸入圧力より高い中間圧力に保たれる。
この中間圧力のかけ方は特開昭53−119412およ
び特開昭55−37520等にて開示されているので詳
細な説明は省略する。また、前述の通り、密閉容器1内
は吐出圧力である。
とフレーム8の軸受11の背圧室8a側端面は中間圧力
に保たれるため、油溜り4の潤滑油は、カバ16に設け
た給油パイプ18を経て、駆動軸7のクランクピン部7
a側の給油孔7bの端部まで吐出圧力と中間圧力の差圧
で導かれ、これにより、旋回スクロール5に設けた軸受
10に給油される。更に、駆動軸7内の給油孔7cを介
して、フレーム8内に設けた軸受11、12をはじめ各
摺動部に給油される。なお、潤滑油の給油手段として、
吐出圧力と中間圧力の差圧給油として説明したが、この
他の、給油手段、例えば、オイルポンプであってもよ
い。
ル6との締結面8hに位置するフレームの胴部外周面8
fと密閉容器1の内壁との間には、全周にわたる隙間8
mが設けられており、固定スクロールとの締結面8h
や、旋回スクロール5を固定スクロール6の台板6aで
挟み込む台座8bは、フレーム外周面8fに大きな外力
が作用しないため変形の影響は無くなる。従って、固定
スクロール6の台板6aが波状あるいは中凸、中凹の変
形することが無く、固定スクロール6の鏡板面6eの平
面度等が機械加工時の精度で保たれ、旋回スクロール5
の鏡板面5eとの摺動面が片当り状態で、シール長さ不
十分のまま摺動することは無く、背圧室8aからのガス
漏れを起因とする性能低下が改善され、また片当り運転
による信頼性低下の改善が図られる。
より説明する。
り、フレーム外周面8fと密閉容器1内面との間に全周
にわたって設けられた隙間に、フレーム8より剛性の小
さい弾性材料である、ゴム材料30を挿入している。挿
入されるゴム材料は、フレームより剛性が小さいため、
挿入に際して性能に影響を及ぼすほどのフレーム変形は
生じない。また、図4の実施例によれば、大きなトルク
の係る起動時の振動によるフレームとケーシング間で発
生する音を、挿入した弾性材料が緩和するため、性能、
信頼性ともに改善することが出来る。
弾性材料でもよく、また、剛性の小さな銅パイプ、薄肉
鉄パイプ、波状に形成した金属材料でもよい。
弾性材料及び剛性の小さな銅パイプ、薄肉鉄パイプ、波
状に形成した金属材料は、フレーム外周面8fと密閉容
器1内面の隙間全周に挿入してもよく、間隔をおいて複
数個の部材を配置してもよい。
料及び剛性の小さな銅パイプ、薄肉鉄パイプ、波状に形
成した金属材料のフレーム外周面8fと密閉容器1内面
の隙間への挿入は、図4(a)に示すように、フレーム
外周面8fに形成した凹溝にはめこむ構造でも良く、ま
た図4(b)に示すように図の左方から挿入する段部構
造としてもよい。
外周面8fの拡大図であり、フレーム外周面8fと密閉
容器1内面の隙間に、クリップ等のバネ鋼31(図5
(b))を複数個を配置挿入している。図5の実施例で
は、軸方向にクリップが抜けないよう、クリップ側面に
設けた突起31aが、フレーム外周面8fに形成した凹
溝8iにはまり込む構造となっている。図5の実施例に
よれば、大きなトルクの係る起動時の音を、挿入したク
リップが緩和するため、性能、信頼性とも改善すること
が出来る。
8fの拡大図であり、フレーム外周面8fと密閉容器1
内面の隙間に、フレーム外周面に習った、くさび状の部
材32を挿入し、上記くさび状の部材を密閉容器1に溶
接締結している。上記くさび状の部材は、図7に示すと
おり密閉容器1に溶接締結する代わりに、密閉容器1を
左から閉止するキャップ1bにより固定してもよく、ま
た図8に示すとおり、密閉容器を左から閉止キャップ1
bの外周端面にくさび形状1dを形成してもよい。
8fの拡大図であり、フレーム外周面8fと密閉容器1
内面に隙間を設け、前記フレーム外周面8fと密閉容器
1とをピン33の支持部材により締結し、且つ上記ピン
33を密閉容器に溶接により固定している。
面8fの拡大図であり、フレーム外周面8fと密閉容器
1内面に隙間を設け、前記フレーム8に締結される固定
スクロール6の締結面8hと反対側端面6gに支持部材
34を締結し、前記部材と密閉容器を圧入締結してい
る。また、前記部材は密閉容器に溶接締結してもよい。
図6〜図10の実施例によれば、フレーム外周面8fと
密閉容器1内面に隙間を設けており、また起動時の音に
対してもくさび状部材等の支持部材により、フレームを
支持しているため、性能、信頼性とも改善することが出
来る。
面8fの拡大図であり、フレームと固定スクロールとの
締結面に位置する前記圧縮機構部のフレーム外周面にリ
ング状の突起8jを設け、前記フレーム外周面が密閉用
器に中間嵌めに固定している。フレーム外周面にリング
状の突起8jは1個あるいは複数の突起でもよい。
ーム全体の剛性に比べ、小さくなるよう形成され、フレ
ームの密閉容器1挿入に際し、突起部8jがつぶされ
る。突起部のつぶされによりフレームには大きな変形を
生ずることは無く、起動時の音に対しても、支持部材と
同様な働きをするため、性能、信頼性とも改善すること
が出来る。突起部8jを設けた場合は、前記クリップの
ような別部材を製作する必要がなく構造が簡単で、組立
も容易である。
水平に配置した、いわゆる横形スクロール圧縮機につい
て説明したが、圧縮機構部と駆動部を垂直に配置した、
いわゆる縦形スクロール圧縮機にも、本発明は適用可能
である。
ーム外周面と密閉容器内面との間には完全固定部を設け
ることなく、フレームと固定スクロールとの締結面に位
置する圧縮機構部のフレームの胴部外周面と密閉容器内
面との間に全周にわたる隙間を設けるか、もしくは、フ
レームと固定スクロールとの締結面に位置する圧縮機構
部のフレーム外周面と密閉容器内面とが全周にわたる中
間嵌めであることで、固定スクロールの締結面に位置す
るフレーム外周面を圧入固定することにより生じる、上
記締結面の変形が無くなり、これに従って固定スクロー
ルの台板が波状あるいは中凸、中凹に変形することも無
くなる。上記変形が無くなるため、固定スクロールの鏡
板と旋回スクロールの鏡板との摺動面が片当り状態で、
シール長さ不十分のまま摺動することは無く、中間圧室
からのガス漏れを起因とする性能低下が改善され、また
片当り運転による信頼性低下の改善が図られる。
とに隙間に挿入する各種部材、あるいはフレーム外周面
に形成した突起は、起動時の振動によるフレームとケー
シング間で発生する音を緩和する効果を有するものであ
る。
機の全体構造断面図
部の一例の部分拡大図
部の第2の例の部分拡大図
部の第3の例の部分拡大図
部の第4の例の部分拡大図
部の第5の例の部分拡大図
部の第6の例の部分拡大図
部の第7の例の部分拡大図
部の第8の例の部分拡大図
構部の第9の例の部分拡大図
構部の第10の例の部分拡大図
足状の、(b)はリング状の胴部外周面を示す
プ 1c・・キャップ 2・・スクロール圧縮機構 3・・電動機 3a・・固定子 3b・・回転子 4・・油溜り 5・・旋回スクロール 5a・・台板 5b・・ラップ
5c・・均圧孔 5d・・キー溝 5e・・鏡板面(摺動面) 6・・固定スクロール 6a・・台板 6b・・ラップ
6c・・吸入孔 6d・・吐出孔 6e・・鏡板面(摺動面) 6f・・
低圧空間 6g・・端面 7・・駆動軸 7a・・クランクピン部 7b・・給油
孔 7c・・給油孔 8・・フレーム 8a・・背圧室 8b・・台座 8c
・・キー溝 8d・・静止台座 8e・・固定子の締結部 8f,8
g・・外周面 8h・・締結面 8i・・溝 8j・・突起 8k・・
油戻し孔 9・・ 自転防止機構(オルダムリング) 9a・・キ
ー 9b・・リング 10・・軸受 11・・軸受 12・・シール軸受 13・・上部空間 14・・下部空間 15・・ガス通
路 16・・カバ 16a・・ガス通路孔 17・・軸受 18・・給油パイプ 19・・ボルト
20・・吐出接続口 21・・吸入接続口 22・・電源接続口 23・・ア
シ 24・・フレーム 24e・・固定子の締結部 24f
・・外周面 24h・・空間 24i・・ガス通路孔 25・・固定子の外周カット部 26・・ガス通路 27・・カバ 27a・・ガス通路孔 27b・・ボス 30・・ゴム材料 31・・クリップ 31a・・突起
32・・くさび 33・・ピン 34・・支持部材 35・・ボルト
Claims (11)
- 【請求項1】 固定スクロール、旋回スクロール、フレ
ーム及び自転防止機構を備えた圧縮機構部と、前記旋回
スクロールに連結するクランク軸及びこれを駆動する電
動機を備えた駆動部とにより構成されるスクロール圧縮
機部が、密閉容器に収納されており、前記フレーム外周
には、前記スクロール圧縮機部重心位置に対し、軸方向
の両側に複数の足もしくはリング状のフレーム胴部があ
り、該フレーム胴部外周面が密閉容器内面に沿って挿入
される構造で、前記フレームの回転方向及び軸方向への
支持が、前記駆動部側に設けた前記フレーム胴部外周面
を、前記密閉容器内面に対して焼嵌め、圧入もしくは溶
接により完全に固定することにより構成されているスク
ロール圧縮機において、 前記圧縮機構部のフレーム外周面と密閉容器内面との間
には完全固定部を設けることなく、前記フレームと前記
固定スクロールとの締結面に位置する前記圧縮機構部の
フレーム外周面と前記密閉容器内面との間に全周にわた
る隙間を設けたことを特徴とする密閉形スクロール圧縮
機。 - 【請求項2】 前記フレームと前記固定スクロールとの
締結面に位置する前記圧縮機構部のフレーム外周面と密
閉容器内面との間に設けた前記隙間に、弾性材料を挿入
したことを特徴とする請求項1記載の密閉形スクロール
圧縮機。 - 【請求項3】 前記フレームと前記固定スクロールとの
締結面に位置する前記圧縮機構部のフレーム外周面と密
閉容器内面との間に設けた前記隙間に、剛性の小さい銅
パイプ、薄肉鉄パイプもしくは波状に形成した金属材料
のいずれかを挿入したことを特徴とする請求項1記載の
密閉形スクロール圧縮機。 - 【請求項4】 前記フレームと前記固定スクロールとの
締結面に位置する前記圧縮機構部のフレーム外周面と密
閉容器内面との間に設けた前記隙間に、バネ鋼製のクリ
ップを挿入したことを特徴とする請求項1記載の密閉形
スクロール圧縮機。 - 【請求項5】 前記フレームと前記固定スクロールとの
締結面に位置する前記圧縮機構部のフレーム外周面と密
閉容器内面との間に設けた前記隙間に、くさび状の部材
を挿入し、該くさび状の部材を密閉容器に溶接により固
定したことを特徴とする請求項1記載の密閉形スクロー
ル圧縮機。 - 【請求項6】 密閉容器蓋部材が密閉容器胴内部に挿入
され、且つ密閉容器蓋部外周端がくさび状に形成されて
おり、前記フレームと前記固定スクロールとの締結面に
位置する前記圧縮機構部のフレーム外周面と密閉容器内
面との間に設けた前記隙間に、前記密閉容器蓋部外周端
を挿入したことを特徴とする請求項1記載の密閉形スク
ロール圧縮機。 - 【請求項7】 前記フレームと前記固定スクロールとの
締結面に位置する前記圧縮機構部のフレーム外周面と密
閉容器内面との間に設けた前記隙間に、くさび状の部材
を挿入し、該くさび状の部材を密閉容器胴内部に挿入さ
れる密閉容器蓋部材外周端により固定したことを特徴と
する請求項1記載の密閉形スクロール圧縮機。 - 【請求項8】 前記フレームと前記固定スクロールとの
締結面に位置する前記圧縮機構部のフレーム外周面と密
閉容器内面との間に設けた前記隙間のある位置におい
て、前記フレーム外周面と密閉容器とをノックピンによ
り固定し、且つ該ノックピンを密閉容器に溶接により固
定したことを特徴とする請求項1記載の密閉形スクロー
ル圧縮機。 - 【請求項9】 前記フレームと前記固定スクロールとの
締結面に位置する前記圧縮機構部のフレーム外周面と密
閉容器内面との間に隙間を設け、前記フレームとの締結
面と反対側の固定スクロール他端面に部材を固定し、該
部材と密閉容器を圧入あるいは溶接により固定したこと
を特徴とする請求項1記載の密閉形スクロール圧縮機。 - 【請求項10】 固定スクロール、旋回スクロール、フ
レーム及び自転防止機構を備えた圧縮機構部と、前記旋
回スクロールに連結するクランク軸及びこれを駆動する
電動機を備えた駆動部とにより構成されるスクロール圧
縮機部が、密閉容器に収納されており、前記フレーム外
周には、前記スクロール圧縮機部重心位置に対し、軸方
向の両側に複数の足もしくはリング状のフレーム胴部が
あり、該フレーム胴部外周面が密閉容器内面に沿って挿
入される構造で、前記フレームの回転方向及び軸方向へ
の支持が、前記駆動部側に設けた足もしくはリング状の
胴部外周面を、密閉容器内面に対し圧入、焼嵌めもしく
は溶接により完全に固定することにより構成されている
スクロール圧縮機において、 前記圧縮機構部のフレーム外周面と密閉容器内面との間
には完全固定部を設けることなく、前記フレームと前記
固定スクロールとの締結面に位置する前記圧縮機構部の
フレーム外周面と密閉容器内面とが全周にわたる中間嵌
めであることを特徴とする密閉形スクロール圧縮機。 - 【請求項11】 前記フレームと前記固定スクロールと
の締結面に位置する前記圧縮機構部のフレーム外周面に
1個あるいは複数の突起もしくは、リング状の突起を設
け、前記圧縮機構部のフレーム外周面と密閉容器内面と
が全周にわたる中間嵌めであることを特徴とする請求項
10記載の密閉形スクロール圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29169994A JP3328451B2 (ja) | 1994-11-25 | 1994-11-25 | 密閉形スクロール圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29169994A JP3328451B2 (ja) | 1994-11-25 | 1994-11-25 | 密閉形スクロール圧縮機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08144979A JPH08144979A (ja) | 1996-06-04 |
JP3328451B2 true JP3328451B2 (ja) | 2002-09-24 |
Family
ID=17772261
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29169994A Expired - Lifetime JP3328451B2 (ja) | 1994-11-25 | 1994-11-25 | 密閉形スクロール圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3328451B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
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---|---|---|---|---|
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KR102105660B1 (ko) * | 2014-01-07 | 2020-04-28 | 엘지전자 주식회사 | 터보 냉동기 |
-
1994
- 1994-11-25 JP JP29169994A patent/JP3328451B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08144979A (ja) | 1996-06-04 |
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