JP3328203B2 - 差圧変化率を利用した容器漏洩検査方法と装置 - Google Patents

差圧変化率を利用した容器漏洩検査方法と装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器の漏洩を基準
容器との差圧により検出する容器漏洩検査方法と装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】容器の漏洩を検出する方法として差圧法
が用いられている。差圧法は漏洩のない基準容器と検査
対象の検査容器とを同一圧力に加圧した後、両者の差圧
を計測し、この差圧が基準値を越えた場合、検査容器に
は漏洩があるとし、越えない場合は漏洩なしとする方法
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】基準容器と検査容器と
の間に差圧が発生する初期期間は両容器内の空気と加圧
空気が混じり合うため差圧が大きく変動する。図3は差
圧の時間経過を示す図で、A1〜A3は同じ漏洩面積の
ある検査容器、B1〜B3は漏洩のない検査容器の場合
の差圧の時間経過を示す。漏洩のある場合、漏洩面積は
同じでも初期の過渡応答により、漏洩の有無を検出する
しきい値まで達する時間にばらつきがある。このためし
きい値を越えたか否かの計測は差圧発生よりある程度長
い時間後に行なう必要があり、多数の容器を検出する場
合、1個当たりの検出時間が長いと、全数の検出には多
くの時間がかかるという問題点があった。
【0004】本発明は上述の問題点に鑑みてなされたも
ので、差圧の計測時間を短くした容器漏洩検査方法と装
置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の検査方法によれば、漏洩のない基準容器と
検査対象の検査容器とを同一圧力に加圧した後両者の差
圧を計測し、この差圧発生より所定時間経過後の所定期
間内のデータを直線で近似し、この直線の勾配を求め、
この勾配が基準値以上の場合に漏洩ありと判定すること
により、前記検査容器の漏洩を検出する、ことを特徴と
する差圧変化率を利用した容器漏洩検査方法が提供され
る。
【0006】上記方法では、基準容器と検査対象の検査
容器との差圧は、発生直後大きく変動し漏洩の有無を判
定するしきい値に達するまでに時間のかかる場合があ
る。このため差圧がしきい値に達したかの検出は、差圧
発生よりある時間T後に行われる。漏洩の有る場合の差
圧は初期の過渡応答期間経過後は安定し、この過渡応答
期間後の所定期間内の差圧の変化率は、漏洩面積が同じ
場合、ほぼ同じとなる。このため変化率を検出すること
により、漏洩の有無の検出が可能になり、しかもこの変
化率の検出は、過渡応答期間直後の所定期間に計測した
データから得ることが出来る。即ち、過渡応答期間経過
後の差圧データはほぼ直線的に変化する場合も多いの
で、データを直線で近似し、この直線の勾配を求め、こ
の勾配が基準値以上の場合に漏洩ありと判定する。デー
タが直線となれば、変化率はこの直線の勾配となるから
である。そこで、この検出が終了する時間tは差圧がし
きい値に達するのを検出する時間Tよりも小さくなり、
漏洩の有無を短時間に計測することが可能になる。
【0007】本発明の装置によれば、漏洩のない基準容
器と検査対象の検査容器とを結び中間に遮断弁を有する
加圧管と、この加圧管に加圧気体を供給する加圧ライン
と、前記加圧管の遮断弁の両端の差圧を計測する差圧計
と、この差圧計の計測値より検査容器の漏洩を検出する
判断装置と、を備え、前記判断装置は、差圧発生より所
定時間経過後の所定期間内のデータを直線で近似し、こ
の直線の勾配を求め、この勾配が基準値以上の場合に漏
洩ありと判定するものである、ことを特徴とする差圧変
化率を利用した容器漏洩検査装置が提供される。
【0008】上記構成では、まず加圧管の遮断弁を開と
し加圧ラインから加圧気体を基準容器と検査容器に供給
し、所定の圧力に達したとき遮断弁を閉とし、加圧ライ
ンとの接続も遮断する。このとき以降の差圧計の差圧を
計測し差圧データとする。判断装置はこの差圧発生より
所定時間のデータは値の変動が大きい過渡応答期間のデ
ータとして採用せず、この過渡応答期間直後の所定期間
内の差圧の変化率を求め、その変化率を漏洩判定用に予
め定めた基準変化率と比較し、大きければ漏洩ありと判
定する。即ち、過渡応答期間経過後の差圧データはほぼ
直線的に変化する場合も多いので、データを直線で近似
し、この直線の勾配を求め、この勾配が基準値以上の場
合に漏洩ありと判定する。データが直線となれば、変化
率はこの直線の勾配となるからである。これにより、従
来のように差圧とこの差圧のしきい値とを比較する方法
よりも短時間で漏洩の判定が可能になる。
【0009】
【0010】
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施形態について図
面を参照して説明する。図1は本実施の形態の容器漏洩
検査装置の構成を示す図である。1は漏れのない基準容
器であり、2は検査対象の検査容器である。3は加圧管
で中間に加圧管付電磁弁5を有し、基準容器1と検査容
器2に加圧空気を導入する。4は加圧ラインで、加圧管
3に接続し加圧ライン付電磁弁6を有し、空気源7から
加圧空気(試験圧0.3kgf/cm2 が通常用いられ
るが、容器の耐圧等により任意に設定できる)を供給す
る。加圧管付電磁弁5の両側の圧力を計測するように差
圧計8が接続され、差圧計8の出力はコンピュータより
なる判断装置10に接続されている。検査容器2には圧
力計9が取付けられ、加圧管付電磁弁5が開のときは基
準容器と検査容器の圧力を計測し、閉の場合は検査容器
2の圧力を計測する。
【0012】図2は本装置動作時の圧力計9と差圧計8
の計測値を示す。図2(A)は、圧力計9の計測値を示
し、(B)は差圧計8の計測値を示す。(A)におい
て、加圧期間は、加圧管付電磁弁5と加圧ライン付電磁
弁6を開とし、空気源7から試験圧に加圧している場合
を示し、検査期間は両電磁弁5,6を閉としたときの検
査容器2の圧力を示す。また(B)は検査期間における
差圧計9の計測値を示す。
【0013】図3は検査容器の実測データを示す。検査
容器A1〜A3,B1〜B3は同一形状の容器で、A1
〜A3は同じ大きさの漏洩面積の開口を有し、B1〜B
3は漏洩口のない容器である。基準容器1は検査容器2
と同じ形状である。試験圧として0.3kgf/cm2
を加えた場合の差圧の変化を示している。A1〜A3の
差圧は、過渡応答期間はそれぞれ異なった変化をする
が、この期間を過ぎるとほぼ安定した形状となる。そこ
で過渡応答期間経過後の所定期間(t0からtまでの期
間)の差圧の変化率を求める。この変化率の大きさは漏
洩面積に対応した値となる。そこで変化率を基準値と比
較し、漏洩面積や漏洩の有無を検出することができる。
なお、図3に示すように差圧データが直線で近似できる
場合は、差圧の変化率は近似した直線の勾配であるの
で、この勾配の大きさから漏洩面積や漏洩の有無の推定
が可能になる。漏洩の有無の判定を行なう場合は、許容
漏洩量を有する容器の差圧データの勾配を予め計測して
おき、この勾配以下の場合、許容漏洩以下との判定を判
断装置10で行なう。この勾配計測は過渡応答期間終了
時t0よりtまでの期間に行なうので、従来のように差
圧のしきい値計測時点Tより短時間に計測することがで
き、多数の容器の漏洩を検出する場合、検出時間を大幅
に短縮することができる。
【0014】漏洩のない試験容器B1〜B3も過渡応答
期間の差圧は変動するが、この期間以降はデータはほぼ
直線で表され、その勾配がほぼ0で、差圧0の線を挟ん
だ直線となる。従来のように差圧がしきい値を越える場
合で判定すると、A3のように過渡応答期間の変動が大
きく立ち上がりの遅い場合の検出もできるようにするた
め、しきい値計測時点Tが変化率計測終了時点tよりも
大幅に遅くなる。
【0015】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、基準容器と検査容器の差圧データの変化率を過渡応
答期間直後に計測し基準値と比較することにより、検査
容器の漏洩を短時間に計測することができる。本発明の
方法を用いることにより、多数の容器の漏洩検査時間を
大幅に短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の装置の構成を示す図である。
【図2】本装置動作時の圧力計9と差圧計8の計測値を
示す。
【図3】検査容器の実測データを示す。
【符号の説明】
1 基準容器 2 検査容器 3 加圧管 4 加圧ライン 5 加圧管付電磁弁 6 加圧ライン付電磁弁 7 空気源 8 差圧計 9 圧力計 10 判断装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大石 圭三 茨城県稲敷郡東町釜井1720 石川島検査 計測株式会社 霞ヶ浦事業所内 (72)発明者 石崎 武志 茨城県稲敷郡東町釜井1720 石川島検査 計測株式会社 霞ヶ浦事業所内 (56)参考文献 特開 平8−15079(JP,A) 特開 平8−338784(JP,A) 特開 昭60−1533(JP,A) 特開 昭58−32453(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 3/26

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 漏洩のない基準容器と検査対象の検査容
    器とを同一圧力に加圧した後両者の差圧を計測し、 この差圧発生より所定時間経過後の所定期間内のデータ
    を直線で近似し、この直線の勾配を求め、この勾配が基
    準値以上の場合に漏洩ありと判定することにより、前記
    検査容器の漏洩を検出する、ことを特徴とする差圧変化
    率を利用した容器漏洩検査方法。
  2. 【請求項2】 漏洩のない基準容器と検査対象の検査容
    器とを結び中間に遮断弁を有する加圧管と、この加圧管
    に加圧気体を供給する加圧ラインと、前記加圧管の遮断
    弁の両端の差圧を計測する差圧計と、この差圧計の計測
    値より検査容器の漏洩を検出する判断装置と、を備え、 前記判断装置は、差圧発生より所定時間経過後の所定期
    間内のデータを直線で近似し、この直線の勾配を求め、
    この勾配が基準値以上の場合に漏洩ありと判定するもの
    である、ことを特徴とする差圧変化率を利用した容器漏
    洩検査装置。
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