JP3327952B2 - 圧電体とそれを用いたsawデバイス - Google Patents
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Description
W共振子、SAWセンサーなどSAWデバイスに用いら
れる圧電体薄膜に関するものである。
性(バンドギャップは6.2eV)を有する圧電性膜で
ある。その高い絶縁性を利用してIII−V属化合物半
導体のパッシベイション膜としての応用が考えられてい
る。また、弾性表面波(Surface Acoustic Wave 、以下
SAWと略する)の伝搬速度(以下Vsと略する)が圧
電体の中で最も大きいことから高周波領域のSAWフィ
ルターに代表されるSAWデバイスとしての応用が期待
されている。
入損失、温度特性その他フィルター特性はSAWの伝搬
特性と圧電体上に構成される櫛型電極パターン(Inter
Digital Transduser、以下IDTと略する)によって決
定される。弾性表面波の速度と弾性表面波の波長で規格
化されたAlN薄膜の膜厚〔kH、ここでk=2π/λ
(λ;弾性表面波の波長)、HはAlN薄膜の膜厚を示
す〕との間には図5、あるいは図6に示される関係が成
立することは従来から知られている。
(1)式によって決定されるため、 F0 = Vs/λ (1) 任意のF0 を得るためには図5、図6に従い、決定して
やれば良い。しかし、SAWデバイスの特性のうち、中
心周波数の温度特性についてはこれまで再現性が得られ
ず、制御方法が無かった。温度特性とkHの関係につい
ては、たとえば、1975IEEE Ultraso
n.Symp.,P.234(1975)、1978I
EEE Ultrason.Symp.,P.598
(1978)などに報告が見られ、御子柴らのMOCV
D法によるIEEE Trans.onSonics
and Ultrason.,su−32 P.634
(1985)における報告ではAlN薄膜中の酸素濃度
を限定することにより零温度係数を実現できることが示
されている。しかし、これらの報告による知見は再現性
に乏しく、また明確な傾向と言うには至っていなかっ
た。
方法はこれまで無かったというのが現状であり、このこ
とがAlN薄膜をSAWデバイス用基板として用いる上
での大きな障害になっていた。
周波数、温度特性を選択できるAlNからなるSAWデ
バイス用圧電体薄膜を提供することにある。
る。つまり、請求項1に係る圧電体は、サファイア(0
12)基板と、該サファイア基板上のAlN(110)
薄膜とを備える圧電体であって、該圧電体を伝播する弾
性表面波の波長で規格化された前記AlN薄膜膜厚(k
H)が前記弾性表面波速度の温度係数(τV)と所定の
関数(τV=−84.61(kH)-0.2539+36.2
7)で相関関係を有し、前記AlN薄膜中の酸素濃度が
1%以下で結晶性が0.50°以下であることを特徴と
する。また、請求項2に係る圧電体は、サファイア(0
01)基板と、該サファイア基板上のAlN(001)
薄膜とを備える圧電体であって、該圧電体を伝播する弾
性表面波の波長で規格化された前記AlN薄膜膜厚(k
H)が前記弾性表面波速度の温度係数(τV)と所定の
関数(τV=7.42(kH)−70.70)で相関関
係を有し、前記AlN薄膜中の酸素濃度が1%以下で結
晶性が0.50°以下であることを特徴とする。また、
請求項3に係る圧電体は、サファイア(110)基板
と、該サファイア基板上のAlN(001)薄膜とを備
える圧電体であって、該圧電体を伝播する弾性表面波
(伝播方向が<1,−1,0>)の波長で規格化された
前記AlN薄膜膜厚(kH)が前記弾性表面波速度の温
度係数(τV)と所定の関数(τV=−57.05(k
H)-0.4618+7.109)で相関関係を有し、前記A
lN薄膜中の酸素濃度が1%以下で結晶性が0.50°
以下であることを特徴とする。また、請求項4に係る圧
電体は、サファイア(110)基板と、該サファイア基
板上のAlN(001)薄膜とを備える圧電体であっ
て、該圧電体を伝播する弾性表面波(伝播方向が<1,
1,0>)の波長で規格化された前記AlN薄膜膜厚
(kH)が前記弾性表面波速度の温度係数(τV)と所
定の関数(τV=−48.44(kH)-0.5003+0.4
210)で相関関係を有し、前記AlN薄膜中の酸素濃
度が1%以下で結晶性が0.50°以下であることを特
徴とする。また、請求項5に係るSAWデバイスは、請
求項1乃至4記載の圧電体を用いていることを特徴とす
る。
ターの中心周波数の温度特性に再現性が得られないのは
AlN薄膜中の酸素濃度が一定しないこととAlN薄膜
の結晶性の欠如によるものであることが明かになった。
AlN薄膜中への酸素の混入の原因は3通り考えられ、
ひとつは成膜原料に含まれる酸素不純物の存在であり、
ひとつは成膜雰囲気中に含まれるO2 、H2 Oなどが直
接AlN薄膜に取り込まれることであり、もうひとつは
成膜雰囲気中に含まれるO2 、H2 Oが成膜原料と反応
しAlN薄膜に取り込まれることである。
大であると考えられる。一般にMOCVD法等によって
AlN薄膜を合成する際には、充分に成膜室を真空引き
し室内及び配管に吸着したO2 、H2 Oを除去した後に
反応を開始するが、有機金属Alたとえばトリメチルア
ルミニウムのごとき物質はO2 、H2 Oとの反応性が極
めて高いためごくわずかな存在であってもAlN薄膜中
への酸素の混入が生じてしまい、また成膜雰囲気中に含
まれるO2 、H2 O量のわずかなばらつきがAlN薄膜
中への酸素混入量のばらつきにつながってしまってい
た。
原因は2通り考えられ、ひとつは酸素などの不純物がA
lN膜中に固溶することであり、もうひとつは基板単結
晶との物性不整合、即ち格子定数のずれ及び熱膨張係数
の差によって生じた格子歪、応力歪である。特に、後者
の原因についてはヘテロエピタキシー一般の問題点であ
りこれを解決することはAlN単結晶薄膜をSAWデバ
イスとして実用化していく上で重要である。
5号公報、特開平2−153896号公報、特開平2−
153897号公報においてサファイア基板とAlN薄
膜との界面にバッファー層を介在させることによってA
lN薄膜の結晶性を向上させる方法が開示されている。
本発明にいたるためのAlN薄膜の合成法は、気相法に
よる合成法が好ましい。特に、特願平2−276538
号に開示されるような気相合成法、すなわちCVD法に
よるAlN薄膜の合成の際にサファイア基板近傍の温度
勾配を最適化するべく、すなわち原料ガスから生成する
付加生成物が直接基板に到達できるような基板から気相
にかけて急峻な温度勾配にし、かつ該付加生成物を気化
せしめることができるように最適化するべく2種類以上
のキャリアガスを反応炉内に導入するような気相合成法
によることが好ましく、さらに前に述べた酸素の混入の
問題を解決するために成膜原料としてハライド系アルミ
ニウムを用いることが好ましい。このような気相合成法
に前述したサファイア基板とAlN薄膜との界面にバッ
ファー層を介在させる方法を組み合わせていくことは本
発明の実施にあたって好ましい態様である。この場合、
図7に示すごとくAlN薄膜の結晶性がAlN薄膜の膜
厚と相関を持っていることが好ましく、著しくこの相関
性から外れる場合については本発明には至らない。図7
のような相関性は特願平2−276538号に開示され
る気相合成法において基板温度、反応圧力、反応雰囲気
等を最適化することによって得られるのである。特に下
記に定義するようなAlN薄膜中の酸素濃度が1%以下
であることと、結晶性が0.50°以下であることは必
須である。更に好ましくは結晶性が0.40°以下であ
る。ここで、AlN薄膜中の酸素濃度の測定はオージェ
電子分光法を用いた深さ方向分析によっている。以下に
その定量方法について説明する。 標準物質(サファイア基板)の測定からOのAlに対
する相対感度係数を求める。 AlN薄膜試料の高感度での深さ方向プロファイル
と、で求めた相対感度係数からAlN薄膜試料中のO
とAlの比を求める。 AlのAlN薄膜試料中の濃度を50at.%である
と仮定して、の値からAlN薄膜試料中のOの絶対濃
度を算出する。 ここで、用いた測定装置と測定条件を示す。
製〕 加速電圧 : 3kV 照射電流 : 30nA(通常測定)、150nA
(高感度測定) 試料傾斜 : 75° 分析領域 : 300μm×60μm 積算時間 : 256ms(通常測定)、1024
ms(高感度測定) Ar+ イオン加速電圧 : 3kV また、AlN薄膜の結晶性の評価にはX線ロッキングカ
ーブの半値幅をもって行っている。発散スリット及び散
乱スリットには1/6°のものを用い、受光スリットに
は0.3mmのものを用いている。尚、測定は理学電機
(株)製RAD−IIIAを用いて行った。
出される。 τv ={(VT −V25)/V25(T−25)}×106 (1) ただし、VT はT℃、V25は25℃における弾性表面波
の伝搬速度(m/s)である。
明する。図8にこの発明を実施するのに適した装置の概
要を示す。尚、AlN薄膜の膜厚測定はOptical
multichannel anallyzer(E
G&G PRINCETON APPLIED RES
EARCH社製)を用いた多波長分光型光束干渉測光法
により行った。
の実施を行う。アルミニウム金属の蒸発源としてAlC
l3 を用い、ステンレス容器に充填した後恒温槽に入れ
所定の温度において加熱され蒸気圧を得る。窒素源とし
ては99.9995vol %のアンモニアガスを用いる。
キャリアガスとして99.99995vol %のN2 と9
9.99999vol %のH2 との混合ガスを用い、基板
加熱支持台にはグラファイトの円板を用い、高周波誘導
波加熱によって局所加熱される。以下実施にあたって使
用した条件を列記する。
薄膜の合成を行い、得られたAlN薄膜の膜厚とAlN
薄膜中の酸素濃度とAlN薄膜の結晶性については表1
にまとめた。
トにより表面を鏡面研磨しフォトリソグラフィープロセ
スにより櫛型電極(inter Digital Transduser、以下I
DTと略する)を構成した。Vsの温度特性τv を求め
る為のIDTは3種類有り、すべて正規型電極で、電極
指の対数は入力・出力ともに64対とし、波長(λ)は
6μm、8μm、10μmの3通りとした。これらのI
DTにより表1のサンプルのSAWフィルター特性を評
価し、Vsの温度特性τv を求めた。その結果を表2に
まとめた。尚、SAWフィルター特性の測定には横河・
ヒューレット・パッカード(株)製ネットワークアナラ
イザー HP 8510Bを用い、カスケードマイクロ
テック(株)製プローブによって行った。尚、弾性表面
波の伝搬方向がサファイアR面のc軸投影線と平行にな
るようにIDTを形成した。これらの結果を図1にプロ
ットした。τv は(2)式によって示され、 τv =−84.61(kH)-0.2539 +36.27 (2) この曲線からのずれは最大でも0.21ppm/℃であ
り、(2)式によってτ v が制御されたことを示してい
る。
い、CVD法により下記に示した条件で行った。尚、比
較例1のNo.1、No.2においては窒素源として9
9.99vol %のアンモニアガス、キャリアガスには9
9.9995vol %の窒素ガスを用いた。比較例1のN
o.3においては99.9995vol %のアンモニアガ
ス、99.99995vol %の窒素ガスを用いた。ま
た、比較例1のNo.3における反応前圧力は実施例1
と同様1×10-2torrである。
薄膜の合成を行い、得られたAlN薄膜の膜厚と結晶性
及びAlN薄膜中の酸素濃度については表3にまとめ
た。
施され、実施例1と同様なIDTによってSAWフィル
ター特性を評価し、τv を求めた。その結果は表4にま
とめ、図9にプロットした。表4、図9より明らかなよ
うに、比較例によって得られたAlN薄膜上のτv は本
発明において(2)式で示される曲線からのずれが大き
く、少なくとも1.00ppm/℃を越えている。この
結果からAlN薄膜中の酸素濃度が1%以下、かつAl
N薄膜の結晶性が0.50°以下であることを満足しな
い場合には、(2)式で示されるkHとτv の相関性に
必ずしもフィットしないことが示される。
実施例1と同様な方法によってAlN薄膜を合成した。
以下実施にあたって使用した条件を列記する。 単結晶基板 サファイアC面 AlCl3 保持温度 140℃ AlCl3 供給ガス量 20sccm アンモニア供給量 5sccm キャリアガス量 N2 420sccm H2 55sccm 反応圧力 55torr 反応前圧力 1×10-2torr 以上の条件を用い、基板温度と反応時間を変えてAlN
薄膜の合成を行い、得られたAlN薄膜の膜厚と結晶性
及びAlN薄膜中の酸素濃度については表5にまとめ
た。
法によってSAWフィルター特性を評価し、Vsの温度
特性τv を求め、その結果を表6にまとめた。尚、弾性
表面波の伝搬方向はサファイアC面のa軸と平行になる
ようにIDTを形成した。表6の結果を図2にプロット
した。τv は(3)式によって示され、 τv =7.42(kH)−70.70 (3) この直線からのずれは最大でも0.62ppm/℃であ
り、(3)式によってτ v が制御されたことを示してい
る。
い、CVD法により下記に示す条件で行った。尚、比較
例2のNo.1、No.2においては窒素源として9
9.99vol %のアンモニアガス、キャリアガスには9
9.9995vol %の窒素ガスを用いた。比較例2のN
o.3においては99.9995vol %のアンモニアガ
ス、99.99995vol %の窒素ガスを用いた。ま
た、比較例2のNo.3における反応前圧力は実施例2
と同様1×10-2torrである。
薄膜の合成を行い、得られたAlN薄膜の膜厚と結晶性
及びAlN薄膜中の酸素濃度については表7にまとめ
た。
施され実施例2と同様なIDTによってSAWフィルタ
ー特性を評価し、τv を求めた。その結果は表8にまと
め、図10にプロットした。表8、図10より明らかな
ように比較例2によって得られたAlN薄膜上のτv は
(3)式で示される直線からのずれが大きく、少なくと
も1.00ppm/℃を越えている。この結果からAl
N薄膜中の酸素濃度が1%以下、かつAlN薄膜の結晶
性が0.50°以下であることを満足しない場合には、
(3)式で示されるkHとτv の相関性に必ずしもフィ
ットしないことが示される。
実施例1と同様な方法によってAlN薄膜を合成した。
以下実施にあたって使用した条件を列記する。 単結晶基板 サファイアA面 AlCl3 保持温度 140℃ AlCl3 供給ガス量 20sccm アンモニア供給量 5sccm キャリアガス量 N2 425sccm H2 50sccm 反応圧力 50torr 反応前圧力 1×10-2torr 以上の条件を用い、基板温度と反応時間を変えてAlN
薄膜の合成を行い、得られたAlN薄膜の膜厚と結晶性
及びAlN薄膜中の酸素濃度については表9にまとめ
た。
法によってSAWフィルター特性を評価し、25℃にお
けるSAWの伝搬速度VsとVsの温度特性τv をSA
Wの伝搬方向が<1、−1、0>AlNと<1、1、0
>AlNの2通りの場合について求めた。その結果を<
1、−1、0>AlNについては表10に、<1、1、
0>AlNについては表11にまとめた。
1、0>AlNについては図11に、<1、1、0>A
lNについては図12にプロットした。温度特性τv の
結果を1、−1、0>AlNについては図3に、<1、
1、0>AlNについては図4にプロットした。<1、
−1、0>AlNの場合、τv は(4)式によって示さ
れ、 τv =−57.05(kH)-0.4618 +7.109 (4) この直線からのずれは最大でも0.9ppm/℃であ
り、(4)式によってτvが制御されたことを示してい
る。
(5)式によって示され、 τv =−48.44(kH)-0.5003 +0.4210 (5) この直線からのずれは最大でも0.7ppm/℃であ
り、(5)式によってτvが制御されたことを示してい
る。
い、CVD法により下記に示す条件で行う。尚、比較例
3のNo.1、No.2においては窒素源として99.
99vol %のアンモニアガス、キャリアガスには99.
9995vol %の窒素ガスを用いた。比較例3のNo.
3においては99.9995vol %のアンモニアガス、
99.99995vol %の窒素ガスを用いた。また、比
較例3のNo.3における反応前圧力は実施例3と同様
1×10-2torrである。
薄膜の合成を行い、得られたAlN薄膜の膜厚と結晶性
及びAlN薄膜中の酸素濃度については表12にまとめ
た。
施され、実施例3と同様なIDTによってSAWフィル
ター特性を評価し、τv を求めた。その結果は<1、−
1、0>AlNの場合を表13に、<1、1、0>Al
Nの場合を表14にまとめ、それぞれ図13、図14に
プロットした。<1、−1、0>AlNの場合、表1
3、図13より明らかなように、比較例3によって得ら
れたAlN薄膜上のτv は(4)式で示される曲線から
のずれが大きく、少なくとも1.00ppm/℃を越え
ている。この結果からAlN薄膜中の酸素濃度が1%以
下、かつAlN薄膜の結晶性が0.50°以下であるこ
とを満足しない場合には(4)式で示されるkHとτv
の相関性に必ずしもフィットしないことが示される。<
1、1、0>AlNの場合においても、表14、図14
より明らかなように比較例3によって得られたAlN薄
膜上のτv は(5)式で示される曲線からのずれが大き
く、少なくとも1.00ppm/℃を越えている。この
結果からAlN薄膜の酸素濃度が1%以下、かつAlN
薄膜の結晶性が0.50°以下であることを満足しない
場合には(5)式で示されるkHとτ v の相関性に必ず
しもフィットしないことが示される。
薄膜を用いれば、該薄膜上の弾性表面波の伝搬速度の温
度特性が精度良く制御されたSAWデバイスを得ること
ができる。
けるSAW速度の温度特性τvとkHの関係を示すグラ
フ図である。
けるSAW速度の温度特性τvとkHの関係を示すグラ
フ図である。
ける<1、−1、0>AlN方向のSAW速度の温度特
性τv とkHの関係を示すグラフ図である。
ける<1、1、0>AlN方向のSAW速度の温度特性
τv とkHの関係を示すグラフ図である。
kHの関係を示すグラフ図である。
Hの関係を示すグラフ図である。
N膜厚の関係を示すグラフ図である。
けるSAW速度の温度特性τvとkHの関係を示すグラ
フ図である。
おけるSAW速度の温度特性τvとkHの関係を示すグ
ラフ図である。
おける<1、−1、0>AlN方向のSAW速度の温度
特性τv とkHの関係を示すグラフ図である。
おける<1、1、0>AlN方向のSAW速度の温度特
性τv とkHの関係を示すグラフ図である。
おける<1、−1、0>AlN方向のSAW速度の温度
特性τv とkHの関係を示すグラフ図である。
おける<1、1、0>AlN方向のSAW速度の温度特
性τv とkHの関係を示すグラフ図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 サファイア(012)基板と、該サファ
イア基板上のAlN(110)薄膜とを備える圧電体で
あって、該圧電体を伝播する弾性表面波の波長で規格化
された前記AlN薄膜膜厚(kH)が前記弾性表面波速
度の温度係数(τV)と所定の関数(τV=−84.61
(kH)-0.2539+36.27)で相関関係を有し、前
記AlN薄膜中の酸素濃度が1%以下で結晶性が0.5
0°以下であることを特徴とする圧電体。 - 【請求項2】 サファイア(001)基板と、該サファ
イア基板上のAlN(001)薄膜とを備える圧電体で
あって、該圧電体を伝播する弾性表面波の波長で規格化
された前記AlN薄膜膜厚(kH)が前記弾性表面波速
度の温度係数(τV)と所定の関数(τV=7.42(k
H)−70.70)で相関関係を有し、前記AlN薄膜
中の酸素濃度が1%以下で結晶性が0.50°以下であ
ることを特徴とする圧電体。 - 【請求項3】 サファイア(110)基板と、該サファ
イア基板上のAlN(001)薄膜とを備える圧電体で
あって、該圧電体を伝播する弾性表面波(伝播方向が<
1,−1,0>)の波長で規格化された前記AlN薄膜
膜厚(kH)が前記弾性表面波速度の温度係数(τV)
と所定の関数(τV=−57.05(kH)-0.4618+
7.109)で相関関係を有し、前記AlN薄膜中の酸
素濃度が1%以下で結晶性が0.50°以下であること
を特徴とする圧電体。 - 【請求項4】 サファイア(110)基板と、該サファ
イア基板上のAlN(001)薄膜とを備える圧電体で
あって、該圧電体を伝播する弾性表面波(伝播方向が<
1,1,0>)の波長で規格化された前記AlN薄膜膜
厚(kH)が前記弾性表面波速度の温度係数(τV)と
所定の関数(τV=−48.44(kH)-0.5003+0.
4210)で相関関係を有し、前記AlN薄膜中の酸素
濃度が1%以下で結晶性が0.50°以下であることを
特徴とする圧電体。 - 【請求項5】 請求項1乃至4記載の圧電体を用いてい
ることを特徴とするSAWデバイス。
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