JP3327115B2 - 高周波送受信装置 - Google Patents
高周波送受信装置Info
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は変調と復調機能を
もつ送／受信系を共用し送信線形特性の向上を図る高周
波送受信装置に関する。
もつ送／受信系を共用し送信線形特性の向上を図る高周
波送受信装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】たとえば文献（Ａｋａｉｗａ Ｙ．ｅ
ｔ．ａｌ．：Ｈｉｇｈｌｙ Ｅｆｆｉｃｉｅｎｔ Ｄｉ
ｇｉｔａｌ Ｍｏｂｉｌｅ Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏ
ｎｓ ｗｉｔｈ ａ Ｌｉｎｅａｒ Ｍｏｄｕｌａｔｉ
ｏｎ Ｍｅｔｈｏｄ，ＩＥＥＥＪｏｕｒｎａｌ ｏｎ
Ｓｅｌｅｃｔｅｄ Ａｒｅａｓ ｉｎ Ｃｏｍｍｕｎｉ
ｃａｔｉｏｎｓ，Ｖｏｌ．ＳＡＣ−５，Ｎｏ．５，ｐ
ｐ．８９０−８９５，１９８７）に示す従来の高周波送
信装置は図１０のように、減算器２ａと２ｂは、入力端
子１ａと１ｂ経由の互いに独立な送信ベースバンド信号
入力ＩとＱに対し、直交復調器１１からの復調ベースバ
ンド信号Ｉ′とＱ′を負帰還する。低域通過フィルタ３
ａと３ｂは、減算器２ａと２ｂおよび直交変調器４間に
挿入し、より歪の低域された線形特性を実現しようとし
て帰還開ループ利得を増やしても１（０ｄＢ）以上にな
ると、通過位相が１８０度遅延する周波数で発振し帰還
系が不安定となるため、当該１８０度位相遅延周波数で
１以下の開ループ利得かつ信号帯域近傍の周波数帯で十
分な高利得を実現する。直交変調器４と高出力増幅器５
は、減算器２ａと２ｂからの低域通過フィルタ３ａと３
ｂ経由入力に対し搬送波用発振器３１からの発振搬送波
との直交変調と高出力増幅とを施す。電源効率を高める
ように飽和出力近傍で動作させることによる変調信号の
歪は、たとえば隣接チャネル漏洩電力を増加し当該チャ
ネルを利用する他通信の障害になる等の問題を生じる。
方向性結合器６は、高出力増幅器５からの送信出力信号
に対し、出力端子７経由送信用アンテナから送信をする
と共に、当該出力信号の一部を取り出し分岐する。直交
復調器１１と移相器２１ａは、方向性結合器６からの分
岐送信出力信号に搬送波用発振器３１からの発振周波数
との直交復調を施したベースバンド信号Ｉ′とＱ′に対
し、ベースバンド信号ＩとＱに負帰還することにより送
信出力を線形化し隣接チャネル漏洩電力等の歪を低減す
るため当該ＩとＱと逆相になるように移相量を調整す
る。また特開平７−７４７９０号公報に示す従来の高周
波送受信装置は図１１のように、送／受信同時を必要と
しない時分割多元接続（ＴＤＭＡ：Ｔｉｍｅ Ｄｉｖｉ
ｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ Ａｃｃｅｓｓ）／時分割
二重（ＴＤＤ：Ｔｉｍｅ Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｄｕｐｌ
ｅｘ）デジタル通信系に適用され、上記図１０と同じ動
作をする送信回路６０と当該帰還系の直交復調器１１を
共通とし方向性結合器６と移相器２１間に挿入する、方
向性結合器６からの分岐送信出力信号と分波器６３から
の受信変調信号との送／受信時切替用スイッチ６４を設
ける受信回路６１とから構成する。分波器６３は、送受
共用アンテナ６２経由の一方で送信回路６０内方向性結
合器６の出力信号を送信し、他方で受信変調信号を受信
回路６１のスイッチ６４に入力する。
ｔ．ａｌ．：Ｈｉｇｈｌｙ Ｅｆｆｉｃｉｅｎｔ Ｄｉ
ｇｉｔａｌ Ｍｏｂｉｌｅ Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏ
ｎｓ ｗｉｔｈ ａ Ｌｉｎｅａｒ Ｍｏｄｕｌａｔｉ
ｏｎ Ｍｅｔｈｏｄ，ＩＥＥＥＪｏｕｒｎａｌ ｏｎ
Ｓｅｌｅｃｔｅｄ Ａｒｅａｓ ｉｎ Ｃｏｍｍｕｎｉ
ｃａｔｉｏｎｓ，Ｖｏｌ．ＳＡＣ−５，Ｎｏ．５，ｐ
ｐ．８９０−８９５，１９８７）に示す従来の高周波送
信装置は図１０のように、減算器２ａと２ｂは、入力端
子１ａと１ｂ経由の互いに独立な送信ベースバンド信号
入力ＩとＱに対し、直交復調器１１からの復調ベースバ
ンド信号Ｉ′とＱ′を負帰還する。低域通過フィルタ３
ａと３ｂは、減算器２ａと２ｂおよび直交変調器４間に
挿入し、より歪の低域された線形特性を実現しようとし
て帰還開ループ利得を増やしても１（０ｄＢ）以上にな
ると、通過位相が１８０度遅延する周波数で発振し帰還
系が不安定となるため、当該１８０度位相遅延周波数で
１以下の開ループ利得かつ信号帯域近傍の周波数帯で十
分な高利得を実現する。直交変調器４と高出力増幅器５
は、減算器２ａと２ｂからの低域通過フィルタ３ａと３
ｂ経由入力に対し搬送波用発振器３１からの発振搬送波
との直交変調と高出力増幅とを施す。電源効率を高める
ように飽和出力近傍で動作させることによる変調信号の
歪は、たとえば隣接チャネル漏洩電力を増加し当該チャ
ネルを利用する他通信の障害になる等の問題を生じる。
方向性結合器６は、高出力増幅器５からの送信出力信号
に対し、出力端子７経由送信用アンテナから送信をする
と共に、当該出力信号の一部を取り出し分岐する。直交
復調器１１と移相器２１ａは、方向性結合器６からの分
岐送信出力信号に搬送波用発振器３１からの発振周波数
との直交復調を施したベースバンド信号Ｉ′とＱ′に対
し、ベースバンド信号ＩとＱに負帰還することにより送
信出力を線形化し隣接チャネル漏洩電力等の歪を低減す
るため当該ＩとＱと逆相になるように移相量を調整す
る。また特開平７−７４７９０号公報に示す従来の高周
波送受信装置は図１１のように、送／受信同時を必要と
しない時分割多元接続（ＴＤＭＡ：Ｔｉｍｅ Ｄｉｖｉ
ｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ Ａｃｃｅｓｓ）／時分割
二重（ＴＤＤ：Ｔｉｍｅ Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｄｕｐｌ
ｅｘ）デジタル通信系に適用され、上記図１０と同じ動
作をする送信回路６０と当該帰還系の直交復調器１１を
共通とし方向性結合器６と移相器２１間に挿入する、方
向性結合器６からの分岐送信出力信号と分波器６３から
の受信変調信号との送／受信時切替用スイッチ６４を設
ける受信回路６１とから構成する。分波器６３は、送受
共用アンテナ６２経由の一方で送信回路６０内方向性結
合器６の出力信号を送信し、他方で受信変調信号を受信
回路６１のスイッチ６４に入力する。
【０００３】上記従来の高周波送受信装置は、送／受信
回路を完全独立または送／受信時切替スイッチによる一
部共通で構成する方式（送／受信同時または送／受信時
切替方式）を採る。
回路を完全独立または送／受信時切替スイッチによる一
部共通で構成する方式（送／受信同時または送／受信時
切替方式）を採る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の高
周波送受信装置では、送／受信回路を完全独立または一
部共通で構成する方式を採るから、送信回路帰還系と構
成類似の受信系を独立に構成すると、部品点数が多くな
り装置サイズが大きくなり製造コストが高くなり、当該
構成類似部位を共通にし装置サイズを小さくしても、必
要になる高周波または中間周波（ＩＦ）スイッチは高価
であり、当該スイッチ損失による受信感度を劣化する問
題点があった。
周波送受信装置では、送／受信回路を完全独立または一
部共通で構成する方式を採るから、送信回路帰還系と構
成類似の受信系を独立に構成すると、部品点数が多くな
り装置サイズが大きくなり製造コストが高くなり、当該
構成類似部位を共通にし装置サイズを小さくしても、必
要になる高周波または中間周波（ＩＦ）スイッチは高価
であり、当該スイッチ損失による受信感度を劣化する問
題点があった。
【０００５】この発明が解決しようとする課題は、高周
波送受信装置で上記難点を解消するように、送／受信時
に送信系のオン／オフ制御をすることにより、送信帰還
系と受信系の一部とを共通にし、かつ送／受信時切替用
スイッチを不要とする方式（送／受信共用方式）を提供
することにある。
波送受信装置で上記難点を解消するように、送／受信時
に送信系のオン／オフ制御をすることにより、送信帰還
系と受信系の一部とを共通にし、かつ送／受信時切替用
スイッチを不要とする方式（送／受信共用方式）を提供
することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この発明の高周波送受信
装置は、上記課題を解決するためにつぎの手段を設け、
送／受信共用方式を採ることを特徴とする。
装置は、上記課題を解決するためにつぎの手段を設け、
送／受信共用方式を採ることを特徴とする。
【０００７】変調器は、送信ベースバンド信号入力に対
し、復調器からの復調ベースバンド信号を負帰還する減
算器からの低域通過フィルタ経由入力に搬送波用発振器
からの発振周波数との変調を施す。
し、復調器からの復調ベースバンド信号を負帰還する減
算器からの低域通過フィルタ経由入力に搬送波用発振器
からの発振周波数との変調を施す。
【０００８】高出力増幅器は、変調器からの送信変調信
号に対し、局部発振器からの局部発振波との周波数変換
を施すアップコンバートミクサからの帯域通過フィルタ
経由入力に高出力増幅を施す。
号に対し、局部発振器からの局部発振波との周波数変換
を施すアップコンバートミクサからの帯域通過フィルタ
経由入力に高出力増幅を施す。
【０００９】復調器は、高出力増幅器からの送信出力信
号に対し、分波器経由送受共用アンテナから送信をし一
部分岐をする方向性結合器からの当該分岐送信出力信号
と送受共用アンテナから受信する分波器経由受信変調信
号とに電力合成を施す電力合成器からの電力合成信号に
対し、局部発振器からの移相器経由局部発振波との周波
数変換を施すダウンコンバートミクサからの帯域通過フ
ィルタ経由入力に搬送波発振器からの発振搬送波との復
調を施し受信ベースバンド信号と復調ベースバンド信号
として出力する。
号に対し、分波器経由送受共用アンテナから送信をし一
部分岐をする方向性結合器からの当該分岐送信出力信号
と送受共用アンテナから受信する分波器経由受信変調信
号とに電力合成を施す電力合成器からの電力合成信号に
対し、局部発振器からの移相器経由局部発振波との周波
数変換を施すダウンコンバートミクサからの帯域通過フ
ィルタ経由入力に搬送波発振器からの発振搬送波との復
調を施し受信ベースバンド信号と復調ベースバンド信号
として出力する。
【００１０】電源制御手段は、送信系能動素子もしくは
高出力増幅器または送信系搬送用もしくは局部発振器の
駆動電源を送／受信時にオン／オフ状態になるように制
御する。または別途設ける送話ボタンスイッチ操作によ
り、または搬送波用と局部発振器の各発振周波数を常時
一定に保ち、ＴＤＭＡ／ＴＤＤデジタル通信方式のタイ
ムスロットによる変動により、送信系駆動電源を送／受
信時にオン／オフ状態になるように制御する。または当
該駆動電源を不要とし、局部発振器とアップコンバート
ミクサとの間に別途配置をするスイッチ操作により送／
受信時にオン／オフ状態になるように制御する。
高出力増幅器または送信系搬送用もしくは局部発振器の
駆動電源を送／受信時にオン／オフ状態になるように制
御する。または別途設ける送話ボタンスイッチ操作によ
り、または搬送波用と局部発振器の各発振周波数を常時
一定に保ち、ＴＤＭＡ／ＴＤＤデジタル通信方式のタイ
ムスロットによる変動により、送信系駆動電源を送／受
信時にオン／オフ状態になるように制御する。または当
該駆動電源を不要とし、局部発振器とアップコンバート
ミクサとの間に別途配置をするスイッチ操作により送／
受信時にオン／オフ状態になるように制御する。
【００１１】発振器制御手段は、別途設け、送信系駆動
電源と共通に制御をし、送／受信時に変調をする搬送用
または局部発振器の発振周波数を切り換える。
電源と共通に制御をし、送／受信時に変調をする搬送用
または局部発振器の発振周波数を切り換える。
【００１２】フィルタは、電源制御手段を不要とし、高
出力増幅器の入力側または出力側の方向性結合器との間
に挿入し、受信周波数帯域を遮断する。
出力増幅器の入力側または出力側の方向性結合器との間
に挿入し、受信周波数帯域を遮断する。
【００１３】電力分配器は、ダウンコンバートミクサか
らの帯域通過フィルタ経由の電力合成信号に対し、分岐
送信出力信号と受信変調信号とに２分配をする。
らの帯域通過フィルタ経由の電力合成信号に対し、分岐
送信出力信号と受信変調信号とに２分配をする。
【００１４】２系統の復調器は、一方で電力分配器から
の分岐送信出力信号だけを復調ベースバンド信号とし
て、他方で電力分配器からの受信変調信号だけを低域通
過フィルタ経由で受信ベースバンド信号としてそれぞれ
出力する。またそれぞれ異なる周波数を発振する搬送波
用発振器を接続する。
の分岐送信出力信号だけを復調ベースバンド信号とし
て、他方で電力分配器からの受信変調信号だけを低域通
過フィルタ経由で受信ベースバンド信号としてそれぞれ
出力する。またそれぞれ異なる周波数を発振する搬送波
用発振器を接続する。
【００１５】
【発明の実施の形態】この発明の実施の一形態を示す高
周波送受信装置は図１のように、送信ベースバンド信号
入力端子１ａと１ｂと減算器２ａと２ｂと低域通過フィ
ルタ３ａと３ｂと直交変調器４と高出力増幅器６と方向
性結合器６と出力端子７と直交復調器１１と搬送波用発
振器３１と送受共用アンテナ６２と分波器６３は、上記
従来例の図１０と図１１に対応する。アップコンバート
ミクサ２２と帯域通過フィルタ２４ａは、直交変調器４
と高出力増幅器５間に挿入し、直交変調器４からの直交
変調信号に対し局部発振器３２からの局部発振周波数と
の周波数変換を施し、不要波（イメージ波など）を除去
する。電力合成器６５とダウンコンバートミクサ２３と
帯域通過フィルタ２４ｂは、分波器６３と直交復調器１
１間に挿入し、方向性結合器６からの分岐送信出力信号
と分波器６３からの受信変調信号との電力合成信号に対
し、局部発振器３２から図１０に示す移相器２１ａと同
じに当該移相量を調整した移相器２１経由の局部発振波
との周波数変換を施し、不要波を除去する。送信回路の
駆動電源５１と電源制御回路５４は、送／受信時に送信
系の直交変調器４とアップコンバートミクサ２２と高出
力増幅器５用駆動電源５１をＯＮ／ＯＦＦ制御し、受信
系と共通する電力合成器６５とダウンコンバートミクサ
２３と帯域通過フィルタ２４ｂと直交復調器１１とに対
し、送信時には送信帰還系として、受信時には受信系と
してだけ動作をさせる。
周波送受信装置は図１のように、送信ベースバンド信号
入力端子１ａと１ｂと減算器２ａと２ｂと低域通過フィ
ルタ３ａと３ｂと直交変調器４と高出力増幅器６と方向
性結合器６と出力端子７と直交復調器１１と搬送波用発
振器３１と送受共用アンテナ６２と分波器６３は、上記
従来例の図１０と図１１に対応する。アップコンバート
ミクサ２２と帯域通過フィルタ２４ａは、直交変調器４
と高出力増幅器５間に挿入し、直交変調器４からの直交
変調信号に対し局部発振器３２からの局部発振周波数と
の周波数変換を施し、不要波（イメージ波など）を除去
する。電力合成器６５とダウンコンバートミクサ２３と
帯域通過フィルタ２４ｂは、分波器６３と直交復調器１
１間に挿入し、方向性結合器６からの分岐送信出力信号
と分波器６３からの受信変調信号との電力合成信号に対
し、局部発振器３２から図１０に示す移相器２１ａと同
じに当該移相量を調整した移相器２１経由の局部発振波
との周波数変換を施し、不要波を除去する。送信回路の
駆動電源５１と電源制御回路５４は、送／受信時に送信
系の直交変調器４とアップコンバートミクサ２２と高出
力増幅器５用駆動電源５１をＯＮ／ＯＦＦ制御し、受信
系と共通する電力合成器６５とダウンコンバートミクサ
２３と帯域通過フィルタ２４ｂと直交復調器１１とに対
し、送信時には送信帰還系として、受信時には受信系と
してだけ動作をさせる。
【００１６】上記実施の形態の高周波送受信装置は、送
／受信時に送信系のオン／オフ制御をすることにより、
送信帰還系と受信系の一部とを共通にし、かつ送／受信
時切替用スイッチを不要とする方式（送／受信共用方
式）を採る。
／受信時に送信系のオン／オフ制御をすることにより、
送信帰還系と受信系の一部とを共通にし、かつ送／受信
時切替用スイッチを不要とする方式（送／受信共用方
式）を採る。
【００１７】なお上記図１に示す発明の実施の形態で送
信回路の駆動電源５１に代えて、図２（ａ）または
（ｂ）のように送信回路内の高出力増幅器５のドレイン
電源５２またはゲート電源５３を設け、送信時だけオン
状態にし、その他時間帯（待機時／受信時）ではオフ状
態にしてもよい。上記図１と同じ効果が得られると共
に、送信回路の平均消費電力をより低減できる。また上
記発明の実施の形態でドレイン電源５２またはゲート電
源５３は、高出力増幅器５のトランジスタとしてＦＥＴ
を用いるとして説明したが、バイポーラトランジスタを
用いてもよいのはいうまでもない。
信回路の駆動電源５１に代えて、図２（ａ）または
（ｂ）のように送信回路内の高出力増幅器５のドレイン
電源５２またはゲート電源５３を設け、送信時だけオン
状態にし、その他時間帯（待機時／受信時）ではオフ状
態にしてもよい。上記図１と同じ効果が得られると共
に、送信回路の平均消費電力をより低減できる。また上
記発明の実施の形態でドレイン電源５２またはゲート電
源５３は、高出力増幅器５のトランジスタとしてＦＥＴ
を用いるとして説明したが、バイポーラトランジスタを
用いてもよいのはいうまでもない。
【００１８】また上記図１または図２に示す発明の実施
の形態で電源制御回路５４は図３（ａ）のように、プレ
ストーク通信系に適用するとき、送話ボタンの押されて
いる間だけ送信回路の駆動電源５１がオン状態になるよ
うに連動する構成の送話スイッチ４５を別途設け、送信
回路全体または最も電力消費の大きい高出力増幅器５だ
けに対し電源切替制御をしてもよい。上記図２（ａ）ま
たは（ｂ）と同じ効果が得られる。また上記発明の実施
の形態で電源制御回路５４に代えて図３（ｂ）のよう
に、駆動電源５１と高出力増幅器５間の電源線に上記送
話スイッチ５５を直接挿入してもよい。上記図３（ａ）
と同じ効果が得られる。
の形態で電源制御回路５４は図３（ａ）のように、プレ
ストーク通信系に適用するとき、送話ボタンの押されて
いる間だけ送信回路の駆動電源５１がオン状態になるよ
うに連動する構成の送話スイッチ４５を別途設け、送信
回路全体または最も電力消費の大きい高出力増幅器５だ
けに対し電源切替制御をしてもよい。上記図２（ａ）ま
たは（ｂ）と同じ効果が得られる。また上記発明の実施
の形態で電源制御回路５４に代えて図３（ｂ）のよう
に、駆動電源５１と高出力増幅器５間の電源線に上記送
話スイッチ５５を直接挿入してもよい。上記図３（ａ）
と同じ効果が得られる。
【００１９】また上記図１または図２に示す発明の実施
の形態で電源制御回路５４は図４のように、送／受信周
波数の等しいＴＤＭＡ／ＴＤＤデジタル通信系に適用す
るとき、搬送波用発振器３１と局部発振器３２の各発振
周波数を常時一定に保ち、ＴＤＭＡ／ＴＤＤタイムスロ
ットに連動する制御信号により電源切替制御をしてもよ
い。ＴＤＭＡ／ＴＤＤ方式で上記図３（ａ）と同じ効果
が得られる。
の形態で電源制御回路５４は図４のように、送／受信周
波数の等しいＴＤＭＡ／ＴＤＤデジタル通信系に適用す
るとき、搬送波用発振器３１と局部発振器３２の各発振
周波数を常時一定に保ち、ＴＤＭＡ／ＴＤＤタイムスロ
ットに連動する制御信号により電源切替制御をしてもよ
い。ＴＤＭＡ／ＴＤＤ方式で上記図３（ａ）と同じ効果
が得られる。
【００２０】また上記図１または図２に示す発明の実施
の形態で図５のように、別途発振器制御回路５６を設
け、送信系駆動電源５１または５２と共通の制御信号に
より、送／受信時で送／受信周波数差分だけ発振周波数
を変化させるように局部発振器３２の発振周波数を切り
替えてもよい。上記図１と同じ効果が得られる。また上
記発明の実施の形態で発振器制御回路５６は駆動電源５
１制御と同時に制御するとして説明したが、当該周波数
切替時の時間応答を考慮し早めのタイミングで切り替え
てもよい。なお局部発振器３２に代えて搬送波用発振器
３１の発振周波数を切り替えてもよいのはいうまでもな
い。また上記発明の実施の形態で発振器制御回路５６
は、送／受信用２つの局部発振器３２または搬送波用発
振器３１を用い、いずれか一方だけを動作させてもよ
い。上記図５と同じ効果が得られる。
の形態で図５のように、別途発振器制御回路５６を設
け、送信系駆動電源５１または５２と共通の制御信号に
より、送／受信時で送／受信周波数差分だけ発振周波数
を変化させるように局部発振器３２の発振周波数を切り
替えてもよい。上記図１と同じ効果が得られる。また上
記発明の実施の形態で発振器制御回路５６は駆動電源５
１制御と同時に制御するとして説明したが、当該周波数
切替時の時間応答を考慮し早めのタイミングで切り替え
てもよい。なお局部発振器３２に代えて搬送波用発振器
３１の発振周波数を切り替えてもよいのはいうまでもな
い。また上記発明の実施の形態で発振器制御回路５６
は、送／受信用２つの局部発振器３２または搬送波用発
振器３１を用い、いずれか一方だけを動作させてもよ
い。上記図５と同じ効果が得られる。
【００２１】また上記図５に示す発明の実施の形態で送
信系駆動電源５１または５２制御を不要とし不要波除去
用帯域通過フィルタ２４ａに代えて、図６のように受信
周波数帯域を遮断する帯域通過形、帯域遮断形、低域通
過形または高域通過形フィルタ２５を設け、送／受信周
波数の異なる通信系に適用するとき、送信系の電源制御
をしないで受信時でも電源をオン状態にしてもよい。上
記図５と同じ効果が得られる。受信周波数帯域遮断用フ
ィルタ２５は、搬送波用発振器３１と局部発振器３２の
各発振周波数が受信時には受信周波数に合わせた設定と
なり、かつ動作中の送信系高出力増幅器５の入力側に発
生する当該受信周波数にアップコンバートされた受信信
号が送受共用アンテナ６２から直接入力した受信信号に
逆相で帰還され、信号電力レベルが低下することによる
受信感度の劣化を防ぐため、送信帯域だけを通過させ帰
還系を遮断する。なお高出力増幅器５の入力側に代えて
出力側の方向性結合器６との間に挿入してもよい。
信系駆動電源５１または５２制御を不要とし不要波除去
用帯域通過フィルタ２４ａに代えて、図６のように受信
周波数帯域を遮断する帯域通過形、帯域遮断形、低域通
過形または高域通過形フィルタ２５を設け、送／受信周
波数の異なる通信系に適用するとき、送信系の電源制御
をしないで受信時でも電源をオン状態にしてもよい。上
記図５と同じ効果が得られる。受信周波数帯域遮断用フ
ィルタ２５は、搬送波用発振器３１と局部発振器３２の
各発振周波数が受信時には受信周波数に合わせた設定と
なり、かつ動作中の送信系高出力増幅器５の入力側に発
生する当該受信周波数にアップコンバートされた受信信
号が送受共用アンテナ６２から直接入力した受信信号に
逆相で帰還され、信号電力レベルが低下することによる
受信感度の劣化を防ぐため、送信帯域だけを通過させ帰
還系を遮断する。なお高出力増幅器５の入力側に代えて
出力側の方向性結合器６との間に挿入してもよい。
【００２２】また上記図１または図２に示す発明の実施
の形態で図７のように、帯域通過フィルタ２４ｂ経由の
中間周波数変換後の電力合成信号に対し分岐送信出力信
号と受信変調信号とに２分配をする電力分配器６６と、
一方で当該分岐送信出力信号だけをベースバンド信号
Ｉ′とＱ′に復調し、他方で当該受信変調信号だけを低
域通過フィルタ３ｃと３ｄ経由で受信ベースバンド信号
Ｉ″とＱ″に復調し、互いに異なる発振周波数をもつ搬
送波用発振器３１を接続する２系統の直交復調器１１と
を設け、ベースバンド信号Ｉ′とＱ′およびＩ″とＱ″
を逆相で合成して帰還系を形成してもよい。上記図１と
同じ効果が得られる。なお上記実施の形態で電力合成器
と分配器６５と６６に代えて分波器を用いてもよいのは
いうまでもない。
の形態で図７のように、帯域通過フィルタ２４ｂ経由の
中間周波数変換後の電力合成信号に対し分岐送信出力信
号と受信変調信号とに２分配をする電力分配器６６と、
一方で当該分岐送信出力信号だけをベースバンド信号
Ｉ′とＱ′に復調し、他方で当該受信変調信号だけを低
域通過フィルタ３ｃと３ｄ経由で受信ベースバンド信号
Ｉ″とＱ″に復調し、互いに異なる発振周波数をもつ搬
送波用発振器３１を接続する２系統の直交復調器１１と
を設け、ベースバンド信号Ｉ′とＱ′およびＩ″とＱ″
を逆相で合成して帰還系を形成してもよい。上記図１と
同じ効果が得られる。なお上記実施の形態で電力合成器
と分配器６５と６６に代えて分波器を用いてもよいのは
いうまでもない。
【００２３】また上記図１または図２に示す発明の実施
の形態で送信系駆動電源５１または５２に代えて、図８
のように送信系局部発振器３２の駆動電源５７を用い、
電源制御回路５４からの制御信号により送／受信時に当
該電源５７のオン／オフ制御をしてもよい。上記図１と
同じ効果が得られる。なお送信系の局部発振器３２に代
えて搬送用発振器３１の駆動電源５７を用いてもよいの
はいうまでもない。
の形態で送信系駆動電源５１または５２に代えて、図８
のように送信系局部発振器３２の駆動電源５７を用い、
電源制御回路５４からの制御信号により送／受信時に当
該電源５７のオン／オフ制御をしてもよい。上記図１と
同じ効果が得られる。なお送信系の局部発振器３２に代
えて搬送用発振器３１の駆動電源５７を用いてもよいの
はいうまでもない。
【００２４】また上記図８に示す発明の実施の形態で図
９のように、局部発振器３２とアップコンバートミクサ
２２との間に配置するスイッチ６４を設け、電源制御回
路５４からの制御信号により送／受信時に当該スイッチ
のオン／オフ制御をしてもよい。上記図８と同じ効果が
得られる。
９のように、局部発振器３２とアップコンバートミクサ
２２との間に配置するスイッチ６４を設け、電源制御回
路５４からの制御信号により送／受信時に当該スイッチ
のオン／オフ制御をしてもよい。上記図８と同じ効果が
得られる。
【００２５】また上記発明の実施の形態で直交位相変調
（ＱＰＳＫ）、直交振幅変調（ＱＡＭ）などの直交変調
方式で説明をしたが、振幅変調（ＡＭ）、周波数変調
（ＦＭ）、位相変調（ＰＭ）などのアナログ変調、振幅
符号変調（ＡＳＫ）、周波数符号変調（ＦＳＫ）、位相
符号変調（ＰＳＫ）などのデジタル変調または局座標変
調方式であってもよいのはいうまでもない。
（ＱＰＳＫ）、直交振幅変調（ＱＡＭ）などの直交変調
方式で説明をしたが、振幅変調（ＡＭ）、周波数変調
（ＦＭ）、位相変調（ＰＭ）などのアナログ変調、振幅
符号変調（ＡＳＫ）、周波数符号変調（ＦＳＫ）、位相
符号変調（ＰＳＫ）などのデジタル変調または局座標変
調方式であってもよいのはいうまでもない。
【００２６】
【発明の効果】上記のようなこの発明の高周波送受信装
置では、送／受信時送信系のオン／オフ制御をすること
により、送信帰還系と受信系の一部とを共通にし、かつ
送／受信時切替用スイッチを不要とする送／受信共用方
式を採るから、従来のように送／受信回路を完全独立ま
たは送／受信時切替スイッチによる一部共通で構成する
送／受信同時または送／受信時切替方式に比べ、部品点
数の削減、装置サイズの小形化および製造コストの低減
化ができ、送／受信時切替スイッチ損失による受信感度
の劣化を解消し送信線形特性を向上できる効果がある。
置では、送／受信時送信系のオン／オフ制御をすること
により、送信帰還系と受信系の一部とを共通にし、かつ
送／受信時切替用スイッチを不要とする送／受信共用方
式を採るから、従来のように送／受信回路を完全独立ま
たは送／受信時切替スイッチによる一部共通で構成する
送／受信同時または送／受信時切替方式に比べ、部品点
数の削減、装置サイズの小形化および製造コストの低減
化ができ、送／受信時切替スイッチ損失による受信感度
の劣化を解消し送信線形特性を向上できる効果がある。
【図１】 この発明の実施の一形態を示す高周波送受信
装置の機能ブロック図。
装置の機能ブロック図。
【図２】 この発明の実施の他の二形態を示す機能ブロ
ック図。
ック図。
【図３】 この発明の実施の他の二形態を示す機能ブロ
ック図。
ック図。
【図４】 この発明の実施の他の一形態を示す機能ブロ
ック図。
ック図。
【図５】 この発明の実施の他の一形態を示す機能ブロ
ック図。
ック図。
【図６】 この発明の実施の他の一形態を示す機能ブロ
ック図。
ック図。
【図７】 この発明の実施の他の一形態を示す機能ブロ
ック図。
ック図。
【図８】 この発明の実施の他の一形態を示す機能ブロ
ック図。
ック図。
【図９】 この発明の実施の他の一形態を示す機能ブロ
ック図。
ック図。
【図１０】 従来の技術を示す高周波送信装置の機能ブ
ロック図。
ロック図。
【図１１】 従来の技術を示す高周波送受信装置の機能
ブロック図。
ブロック図。
１ａ、１ｂ 送信ベースバンド信号入力端子、２ａ、２
ｂ 減算器、３ａ、３ｂ、３ｃ、３ｄ 低域通過フィル
タ、４ 直交変調器、５ 高出力増幅器、６方向性結合
器、１０ａ、１０ｂ 受信ベースバンド信号出力端子、
１１ 直交復調器、２１ 移相器、２２ アップコンバ
ートミクサ、２３ ダウンコンバートミクサ、２４ａ、
２４ｂ 帯域通過フィルタ、２５ 受信帯域遮断用フィ
ルタ、３１ 搬送波用発振器、３２ 局部発振器、５１
送信回路の駆動電源、５２高出力増幅器のドレイン電
源、５３ 高出力増幅器のゲート電源、５４ 電源制御
回路、５５ 送話スイッチ、５６ 発振器制御回路、５
７ 発振器の駆動電源、６２ 送受共用アンテナ、６３
分波器、６４ スイッチ、６５ 電力合成器、６６
電力分配器。なお図中、同一符号は同一または相当部分
を示す。
ｂ 減算器、３ａ、３ｂ、３ｃ、３ｄ 低域通過フィル
タ、４ 直交変調器、５ 高出力増幅器、６方向性結合
器、１０ａ、１０ｂ 受信ベースバンド信号出力端子、
１１ 直交復調器、２１ 移相器、２２ アップコンバ
ートミクサ、２３ ダウンコンバートミクサ、２４ａ、
２４ｂ 帯域通過フィルタ、２５ 受信帯域遮断用フィ
ルタ、３１ 搬送波用発振器、３２ 局部発振器、５１
送信回路の駆動電源、５２高出力増幅器のドレイン電
源、５３ 高出力増幅器のゲート電源、５４ 電源制御
回路、５５ 送話スイッチ、５６ 発振器制御回路、５
７ 発振器の駆動電源、６２ 送受共用アンテナ、６３
分波器、６４ スイッチ、６５ 電力合成器、６６
電力分配器。なお図中、同一符号は同一または相当部分
を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平６−268550（ＪＰ，Ａ) 特開 平７−74790（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−258125（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) H04N 27/00 - 27/38
Claims (9)
- 【請求項１】 送信ベースバンド信号入力に対し、復調
器からの復調ベースバンド信号を負帰還する減算器から
の低域通過フィルタ経由入力に搬送波用発振器からの発
振搬送波との変調を施す変調器と、該変調器からの送信
変調信号に対し、局部発振器からの局部発振波との周波
数変換を施すアップコンバートミクサからの帯域通過フ
ィルタ経由入力に高出力増幅を施す高出力増幅器と、該
高出力増幅器からの送信出力信号に対し、分波器経由送
受共用アンテナから送信をし一部分岐をする方向性結合
器からの当該分岐送信出力信号と前記送受共用アンテナ
から受信する前記分波器経由受信変調信号とに電力合成
を施す電力合成器からの電力合成信号に対し、前記局部
発振器からの移相器経由局部発振波との周波数変換を施
すダウンコンバートミクサからの帯域通過フィルタ経由
入力に前記搬送波発振器からの発振搬送波との復調を施
し受信ベースバンド信号と前記復調ベースバンド信号と
して出力する前記復調器と、送信系能動素子の駆動電源
を送／受信時にオン／オフ状態になるように制御する電
源制御手段とを備える高周波送受信装置。 - 【請求項２】 電源制御手段で送信系高出力増幅器の駆
動電源だけを送／受信時にオン／オフ状態になるように
制御することを特徴とする請求項１記載の高周波送受信
装置。 - 【請求項３】 電源制御手段で別途設ける送話ボタンス
イッチ操作により送信系駆動電源を送／受信時にオン／
オフ状態になるように制御することを特徴とする請求項
１または２記載の高周波送受信装置。 - 【請求項４】 電源制御手段で搬送波用と局部発振器の
各発振周波数を常時一定に保ち、時分割多元接続（ＴＤ
ＭＡ）／時分割二重（ＴＤＤ）デジタル通信方式のタイ
ムスロットによる連動により送信系駆動電源を送／受信
時にオン／オフ状態になるように制御することを特徴と
する請求項１または２記載の高周波送受信装置。 - 【請求項５】 送信系駆動電源と共通に制御をし、送／
受信時に変調をする搬送用または局部発振器の発振周波
数を切り替える発振器制御手段を別途設けることを特徴
とする請求項１または２記載の高周波送受信装置。 - 【請求項６】 電源制御手段を不要とし、高出力増幅器
の入力側または出力側の方向性結合器との間に受信周波
数帯域を遮断するフィルタを挿入することを特徴とする
請求項５記載の高周波送受信装置。 - 【請求項７】 ダウンコンバートミクサからの帯域通過
フィルタ経由の電力合成信号に対し分岐送信出力信号と
受信変調信号とに２分配をする電力分配器と、一方で当
該分岐送信出力信号だけを復調ベースバンド信号とし
て、他方で当該受信変調信号だけを低域通過フィルタ経
由で受信ベースバンド信号としてそれぞれ出力し、異な
る周波数を発振する搬送波用発振器を接続する２系統の
復調器とを設けることを特徴とする請求項１、２、３、
４、５または６記載の高周波送受信装置。 - 【請求項８】 電源制御手段で送信系駆動電源に代えて
送信系搬送用または局部発振器の駆動電源を送／受信時
にオン／オフ状態になるように制御することを特徴とす
る請求項１、２、３、４、５、６または７記載の高周波
送受信装置。 - 【請求項９】 電源制御手段で送信系搬送用または局部
発振器の駆動電源を不要とし、前記局部発振器とアップ
コンバートミクサとの間に別途配置をするスイッチ操作
により送／受信時にオン／オフ状態になるように制御す
ることを特徴とする請求項８記載の高周波送受信装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10715296A JP3327115B2 (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | 高周波送受信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10715296A JP3327115B2 (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | 高周波送受信装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09294150A JPH09294150A (ja) | 1997-11-11 |
| JP3327115B2 true JP3327115B2 (ja) | 2002-09-24 |
Family
ID=14451834
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10715296A Expired - Lifetime JP3327115B2 (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | 高周波送受信装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3327115B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6717981B1 (en) * | 1999-12-14 | 2004-04-06 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Transmitter image suppression in TDD transceivers |
| JP2010213107A (ja) * | 2009-03-11 | 2010-09-24 | Fujitsu Semiconductor Ltd | 通信装置 |
-
1996
- 1996-04-26 JP JP10715296A patent/JP3327115B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09294150A (ja) | 1997-11-11 |
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