JP3327072B2 - プロテクタを用いたワイヤハーネスの形成方法 - Google Patents

プロテクタを用いたワイヤハーネスの形成方法

Info

Publication number
JP3327072B2
JP3327072B2 JP27147795A JP27147795A JP3327072B2 JP 3327072 B2 JP3327072 B2 JP 3327072B2 JP 27147795 A JP27147795 A JP 27147795A JP 27147795 A JP27147795 A JP 27147795A JP 3327072 B2 JP3327072 B2 JP 3327072B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
protector
wire
rod
protector body
wire harness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP27147795A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09117032A (ja
Inventor
正之 加藤
正人 菊地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP27147795A priority Critical patent/JP3327072B2/ja
Publication of JPH09117032A publication Critical patent/JPH09117032A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3327072B2 publication Critical patent/JP3327072B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Indoor Wiring (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロテクタを用い
たワイヤハーネス形成方法に関し、詳しくは、プロテク
タ内で分岐されて、プロテクタ側壁の切欠きから外部へ
導出される分岐ワイヤハーネスの出代(引き出し寸法)
のばらつきを減少できるようにするものである。
【0002】
【従来の技術】自動車に搭載される各種の電装品の配線
に用いられるワイヤハーネスを保護するために、ワイヤ
ハーネスを収容する合成樹脂製のプロテクタが設けられ
ている。
【0003】図6に示すように、上記のようなプロテク
タ1は、上面が開口された樋形状のプロテクタ本体1A
の上部に、上面開口1aを開閉自在な蓋1Bが薄肉ヒン
ジ部1bを介して一体成形され、図7に示すように、プ
ロテクタ本体1AにワイヤハーネスW/Hを収容して蓋
1Bを閉じたとき、蓋1Bのロック爪1c,1cがプロ
テクタ本体1Aのロック穴1d,1dに係止されて、蓋
1Bがプロテクタ本体1Aにロックされるようになって
いる。
【0004】上記プロテクタ本体1A内でワイヤハーネ
スW/Hの一部電線wを分岐させて、この分岐電線wを
外部へ導出させるために、プロテクタ本体1Aの側面に
切欠き1eを形成したものがある。(特開平2−214
406号公報)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、分岐電
線wは、図6(B)に示すように、配索の設計をする時
は、実線のように略直角に折り曲げた長さに設定される
が、実際に収容する時は、二点鎖線のように略直角に折
り曲げることができないので、プロテクタ本体1Aの側
面からコネクタ2までの出代(引き出し寸法)が、設計
上ではL1であっても、実際にはL2のように長くなっ
てばらつきやすく、出代の保証が困難で、プロテクタか
らコネクタまでの寸法が指示寸法通りになりにくい問題
があった。
【0006】なお、プロテクタ本体1A内で、ワイヤハ
ーネスW/Hの分岐位置にテープを巻き付けて分岐結束
すれば、出代L1の保証は可能であるが、プロテクタ本
体1A内ではワイヤハーネスW/Hをほぐしてフラット
に保ちたいため、テープ巻きによる分岐結束をしないと
いう事情がある。
【0007】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたもので、プロテクタ本体内で分岐されて切欠きから
外部へ導出された分岐ワイヤハーネスの出代(引き出し
寸法)のばらつきを減少できようにすることを課題とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、布線用図板より立設した棒状治具を、樋
形状のプロテクタ本体の底壁の略中央に穿設された貫通
孔に下方より挿入して該プロテクタ本体を支持するとと
もに、該プロテクタ本体内部に棒状治具を突出させ、上
記プロテクタ本体内にワイヤハーネスを構成する電線群
を挿通させながら布線し、上記電線群のうち分岐させる
複数の電線を上記棒状治具に巻き付けて略直角方向に折
り曲げ、上記棒状治具と対向するプロテクタ本体の側壁
に設けた切欠より上記折り曲げた電線群を外部に引き出
し、この外部に引き出す電線の先端にコネクタを接続し
て上記切欠から先端までの引出寸法(出代)を設計値に
等しくし、該切欠位置の底壁から連続して突出させてい
る電線固定片に上記外部に引き出す電線をテープ巻き固
定し、その後、上記棒状治具を貫通孔より抜き出してい
るプロテクタを用いたワイヤハーネス形成方法を提供し
ている。
【0009】上記プロテクタを用いたワイヤハーネス形
成方法によれば、プロテクタ本体内の分岐位置において
棒状治具を突出させて、分岐電線を棒状治具でガイドす
ることにより、分岐する電線を切欠位置と対向する位置
で略直角に折り曲げて切欠から外部へ導出させることが
できる。よって、分岐される電線の全てを設計通りの寸
法で切欠から引き出し、それらの先端位置を揃えること
ができ、これら分岐電線群の先端にコネクタを接続する
ことができる。
【0010】
【0011】また、上記のように切欠位置に電線固定片
を設け、切欠より引き出した分岐電線群を電線固定片に
テープ巻きで固定すると、分岐電線群の先端にコネクタ
を接続する前に棒状治具をプロテクタより引き抜いて
も、また、コネクタを接続した後も、分岐電線群のプロ
テクタからの出代を設計寸法に保持することができる。
【0012】
【0013】上記のように、ワイヤハーネス形成工程に
おいて、プロテクタ内部に棒状治具を突出しておき、該
棒状治具でガイドして分岐電線を切欠より引き出し、こ
の状態で、引き出した分岐電線の先端にコネクタを接続
すると、プロテクタより棒状治具を引き抜いて取り外し
ても、プロテクタとコネクタの間の寸法を設計寸法とす
ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。図1から図3は参考実施形
態を示し、合成樹脂製の成形プロテクタ5は、上面が開
口された樋形状のプロテクタ本体5Aの上部に、上面開
口5aを開閉自在な蓋5Bが薄肉ヒンジ部5bを介して
一体成形されており、プロテクタ本体5Aにワイヤハー
ネスW/Hを収容して蓋5Bを閉じたとき、蓋5Bのロ
ック爪5c,5cがプロテクタ本体5Aのロック穴5
d,5dに係止されて、蓋5Bがプロテクタ本体5Aに
ロックされるようになる。
【0015】上記プロテクタ本体5A内でワイヤハーネ
スW/Hを構成する多数の電線群から一部の電線群を分
岐させて、この分岐電線群wを外部へ導出させるため
に、プロテクタ本体5Aの側壁5fに切欠5eが形成さ
れている。
【0016】上記プロテクタ本体5A内のワイヤハーネ
スW/Hの分岐位置、即ち、上記切欠5eと対向する位
置の底壁5hの略中央に貫通孔5gが穿設されている。
【0017】上記プロテクタ5はワイヤハーネス形成時
に、布線用図板(図示せず)上にセットされ、図2に示
すように、布線用図板より立設した棒状治具6が上記貫
通孔5gに下方より挿入され、プロテクタ本体5Aの内
部に突出される。該棒状治具6の下端には大径支持部7
が連続し、該大径支持部7の上端面が底壁5hに当接
し、プロテクタ本体5Aを支持している。
【0018】上記構成としているため、図3に示すよう
に、上面開口5aからプロテクタ本体5A内にワイヤハ
ーネスW/Hを収容して、該ワイヤハーネスW/Hを構
成している電線群をフラットにほぐすと共に、分岐電線
群wを、棒状治具6でガイドしながら略直角に折り曲げ
て、切欠5eから外部へ引き出す。その後、蓋5Bを閉
じて、ロック爪5cとロック穴5dとで蓋5Bをプロテ
クタ本体5Aにロックする。
【0019】上記プロテクタ5では、分岐電線群wを棒
状治具6で略直角に折り曲げることができるため、プロ
テクタ本体5Aの側壁5fからコネクタ2までの出代L
1が設計上の出代と等しくでき、ばらつきをなくして、
分岐電線群wの先端を揃えることができる。この先端が
揃った分岐電線群wの先端にコネクタ2を接続する。こ
のようにコネクタ2と接続し、コネクタ2とプロテクタ
5との寸法を設計寸法通りに形成すると、その後、プロ
テクタ5より棒状治具6を引き抜いても、上記寸法を保
持できる。
【0020】図4は参考実施形態の変形例を示し、プロ
テクタ5が長尺な場合、所要箇所に複数の切欠5eを形
成すると共に、これら切欠5eとそれぞれ対向した位置
の底壁5hに貫通孔5gを形成している。このように、
複数箇所に切欠5eと貫通孔5gとを設けておくと、分
岐位置が相違するワイヤハーネスに対しても共用して用
いることができる。
【0021】図5は実施形態を示し、切欠5eの位置
に、底壁5hより連続させた電線固定片5iを突設して
いる。他の構成は上記参考実施形態と同一であるため、
説明を省略する。
【0022】上記プロテクタ5では、棒状治具6に巻き
付けて直角に折り曲げ、切欠5eより引き出す分岐電線
群wを電線固定片5iにテープ10で巻き付けて固定し
ている。
【0023】このように、電線固定片5iに分岐電線群
wを固定すると、棒状治具6を引き抜いた後も、分岐電
線群wの出代が保持でき、プロテクタ5から棒状治具6
を外した後にコネクタ2と接続することができる。ま
た、コネクタ2と接続した後も、コネクタ2とプロテク
タ5との寸法を設計通りに固定できる。
【0024】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
では、分岐位置に貫通孔を設けてガイド用の棒状治具を
突出させることができるため、分岐電線を棒状治具に沿
わせて略直角に折り曲げて切欠きから外部へ引き出すこ
とができる。よって、分岐電線のプロテクタからの出代
のばらつきをなくし、設計上の出代通りにでき、これら
分岐電線先端に接続するコネクタとプロテクタとの寸法
を保証することができ、品質の向上を図れる。また、プ
ロテクタ自体は貫通孔を設けるだけであるため、コスト
アップになることなく、実施できる。
【0025】また、分岐電線を電線固定片に固定するた
め、棒状治具を取り外した後も、分岐電線の出代を固定
できる。
【0026】このように、本発明のワイヤハーネス形成
方法では、棒状治具に沿って分岐電線を折り曲げて切欠
より引き出すだけで、分岐電線の出代を保証できるた
め、従来のように、各分岐電線を設計寸法に合わせなが
ら引き出して、引き出し寸法にバラツキが生じないよう
に注意を払う必要がなく、ワイヤハーネスの形成が容易
にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態のプロテクタを示し、
(A)は斜視図、(B)は平面図である。
【図2】 (A)は第1実施形態のプロテクタに棒状治
具を挿入した状態を示す斜視図、(B)は棒状治具の斜
視図である。
【図3】 上記プロテクタにワイヤハーネスを収容した
状態を示す斜視図である。
【図4】 第1実施形態の変形例のプロテクタを示す平
面図である。
【図5】 第2実施形態のプロテクタの平面図である。
【図6】 従来のプロテクタを示し、(A)は斜視図、
(B)は平面図である。
【図7】 図6のプロテクタにワイヤハーネスを収容し
た状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
5 プロテクタ 5A プロテクタ本体 5B 蓋 5a 上面開口 5e 切欠 5f 側壁 5g 貫通孔 5h 底壁 5i 電線固定片 6 棒状治具 10 テープ W/H ワイヤハーネス w 分岐電線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 3/04 B60R 16/02 H01B 13/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 布線用図板より立設した棒状治具を、樋
    形状のプロテクタ本体の底壁の略中央に穿設された貫通
    孔に下方より挿入して該プロテクタ本体を支持するとと
    もに、該プロテクタ本体内部に棒状治具を突出させ上記プロテクタ本体内にワイヤハーネスを構成する電線
    群を挿通させながら布線し、 上記電線群のうち分岐させる複数の電線を上記棒状治具
    に巻き付けて略直角方向に折り曲げ、上記棒状治具と対
    向するプロテクタ本体の側壁に設けた切欠より上記折り
    曲げた電線群を外部に引き出し、この外部に引き出す電
    線の先端にコネクタを接続して上記切欠から先端までの
    引出寸法(出代)を設計値に等しくし、該切欠位置の底
    壁から連続して突出させている電線固定片に上記外部に
    引き出す電線をテープ巻き固定し、その後、 上記棒状治
    具を貫通孔より抜き出しているプロテクタを用いたワイ
    ヤハーネス形成方法。
JP27147795A 1995-10-19 1995-10-19 プロテクタを用いたワイヤハーネスの形成方法 Expired - Lifetime JP3327072B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27147795A JP3327072B2 (ja) 1995-10-19 1995-10-19 プロテクタを用いたワイヤハーネスの形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27147795A JP3327072B2 (ja) 1995-10-19 1995-10-19 プロテクタを用いたワイヤハーネスの形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09117032A JPH09117032A (ja) 1997-05-02
JP3327072B2 true JP3327072B2 (ja) 2002-09-24

Family

ID=17500591

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27147795A Expired - Lifetime JP3327072B2 (ja) 1995-10-19 1995-10-19 プロテクタを用いたワイヤハーネスの形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3327072B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4124104B2 (ja) 2003-11-14 2008-07-23 住友電装株式会社 プロテクタ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09117032A (ja) 1997-05-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4891471A (en) Wiring harness protector
US6107570A (en) Wiring harness arranging construction
JP6527896B2 (ja) 電気接続箱、及び、ワイヤハーネス
JP2894586B2 (ja) プロテクタへのバンドクランプの係止構造
JP3327072B2 (ja) プロテクタを用いたワイヤハーネスの形成方法
JP4138429B2 (ja) ワイヤハーネスの製造方法
JP2009095185A (ja) ワイヤハーネス用のプロテクタ
JP5114240B2 (ja) 車載用の電気接続箱
JP2763062B2 (ja) ボルト締め型の高密度多極コネクタ用カバー
JP2011015466A (ja) 電気接続箱
JP2001339837A (ja) ワイヤハーネス巻取装置の組立方法および組立治具
JPH0928014A (ja) プロテクタ内からの分岐電線の引出方法
JP3169041B2 (ja) 電気接続箱による電線保持方法およびその構造
JP2709434B2 (ja) ワイヤーハーネスの分岐電線導出方法
JPH11150832A (ja) ワイヤハーネス用プロテクタ
JP3000131B2 (ja) 電線保持機構
JP3346303B2 (ja) ワイヤハーネス分岐部の保護具
JPH09153387A (ja) ジョイントコネクタの取付方法及び取付構造
JP7388851B2 (ja) プロテクタ及びワイヤハーネス
JP3112245B2 (ja) フラットワイヤハーネス用プロテクタ
JP2003319538A (ja) フラットワイヤハーネスの長さ調節治具
JPH11155216A (ja) ワイヤハーネス用プロテクタ
JP3178374B2 (ja) 電気接続箱
JPH09180774A (ja) ワイヤハーネスのスプライス部の保護キャップの取付構造
JP3324494B2 (ja) ワイヤーハーネスの中継ボックス

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020611

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080712

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090712

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090712

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100712

Year of fee payment: 8