JP3326411B2 - 床部からの立上がり防水層の保護構造 - Google Patents

床部からの立上がり防水層の保護構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、床部からの立上が
り防水層の保護構造に関し、特に、立上がり防水層に隣
接して設ける保護板を平坦な頭部下面と床面に係止部材
で固定した各ホルダに保持して取付を容易とし、各ホル
ダと頭部下面及び床面との間に隙間を形成して保護板の
内側に侵入した雨水等を外部に排出できるようにするた
めの新規な改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、用いられていたこの種の床部から
の立上がり防水層の保護構造としては、例えば、特許第
2681095号に開示された図4及び図5の構成があ
る。すなわち、床部1の床面1aから上方に向けて立上
がり防水層2aを有する立上がりコンクリート躯体2が
立上げられており、この立上がりコンクリート躯体2の
上部にはオーバーハング状に頭部3が床面1aと対向し
て形成されている。前記床面1a上には、断面コ字型を
なす下部ホルダ5が直接接着にて固定され、前記頭部3
の頭部下面3aに形成された凹部6内に断面コ字型の上
部ホルダ7が埋め込まれている。前記上部ホルダ7及び
下部ホルダ5間には、前記立上がり防水層2aと平行で
かつ空間8Aを介して一定距離離れた位置に保護板8が
設けられ、この保護板8はパッキン部材9,10を介し
て前記上部ホルダ7及び下部ホルダ5に設けられてい
る。
【0003】また、図5に示す従来構成においては、上
部ホルダ7がシーリング部材11を介してアンカー12
により取付けられ、下部ホルダ5がアンカー13により
床面1aに固定されており、他の部分は図4と同一であ
るため、同一部分には同一符号を付し、その説明は省略
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の床部からの立上
がり防水層の保護構造は、以上のように構成されていた
ため、次のような課題が存在していた。すなわち、図4
の従来構成の場合、立上がりコンクリート躯体2の頭部
3のコンクリートは、型枠を設置してから打設される
が、コンクリート打設前に上部ホルダ7を型枠に固定し
てからコンクリートを打設することとなり、元請業者に
上部ホルダ7の設置を依頼しなければならないことと、
新設建物にのみ設置が限定され、既存の建物には設置が
不可であった。さらに、下部ホルダ5は床面1aに直接
固定されているため、空間8Aの下部に侵入した雨水等
の排水が難しくなるために下部ホルダの長さ方向下面の
一部分を切り込み加工して、その部分から排水させてい
るが、床面に不陸(凹凸面)があった場合に下部ホルダ
5を床面1aに容易に設置することが困難であった。そ
のため、施工には困難な面も多く存在していた。
【0005】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたもので、特に、立上がり防水層に隣接して
設ける保護板を平坦な頭部下面と床面に係止部材で固定
した各ホルダに保持して取付を容易とし、各ホルダと頭
部下面及び床面との間に隙間を形成して保護板の内側に
侵入した雨水等を外部に排出できるようにした床部から
の立上がり防水層の保護構造を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による床部からの
立上がり防水層の保護構造は、床部から立上がった立上
がりコンクリート躯体の上部に前記床部と対向して突出
する頭部を有し、前記立上がりコンクリート躯体の壁面
に立上がり防水層を設け、前記床部と頭部との間でかつ
前記立上がり防水層から空間を介して離れた位置に保護
板を有するように構成した床部からの立上がり防水層の
保護構造において、前記頭部の平坦な頭部下面に上部係
止部材にて固定され断面コ字型をなす上部ホルダと、前
記床部の床面に下部係止部材にて固定され断面コ字型を
なす下部ホルダとを備え、前記保護板は前記各ホルダに
保持され、前記各ホルダは、複数の上部スペーサ及び複
数の下部スペーサを介して前記頭部下面及び床面とは直
接には非接触状態に保たれ、前記各上部スペーサ間及び
各下部スペーサ間には上部隙間及び下部隙間が形成さ
れ、前記保護板の外部と前記空間とは前記上部隙間及び
下部隙間を介して連通している構成であり、また、前記
上部スペーサ及び下部スペーサは、各々一面に両面粘着
テープを有する硬質板よりなると共に予め前記上,下部
ホルダに取付けられ、前記上部ホルダと前記保護板との
間には前記硬質板よりも軟らかい上部軟質スペーサが設
けられている構成である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明による床
部からの立上がり防水層の保護構造の好適な実施の形態
について説明する。なお、従来例と同一又は同等部分に
ついては同一符号を用いて説明する。図1において符号
1で示されるものは床部であり、この床部1の平坦な床
面1aから上方に向けて立上がり防水層2aを有する立
上がりコンクリート躯体2が立上げられており、この立
上がりコンクリート躯体2の上部にはオーバーハング状
に頭部3が床面1aと対向して形成されている。
【0008】前記床面1a上には、断面コ字型をなすと
共にアルミニウム等からなる下部ホルダ5が、アンカー
等からなる下部係止部材20が孔5cを貫通して床部1
に螺入等により係止されていることにより、固定されて
おり、この下部ホルダ5と床面1aとの間には複数の下
部スペーサ21が下部ホルダ5の長手形状(図1の紙面
と直交する方向)に沿ってかつ前記孔5cの両側位置に
所定間隔で設けられている。前記下部ホルダ5の下端5
aは、各下端5a間の凹部5dの深さよりも深い厚さを
有する前記下部スペーサ21によって浮いた状態で配設
され、前記床面1aとは非接触状態となるように構成さ
れ、前記各下部スペーサ21間における前記下端5aと
床面1aとの間には下部隙間5bが形成されている。
【0009】前記頭部3の平坦に形成された頭部下面3
aには、前記下部ホルダ5とほぼ同じ構成の断面コ字型
をなす上部ホルダ7が、アンカー等からなる上部係止部
材22が孔7cを貫通して頭部3に螺入等により係止さ
れていることにより、固定されており、この上部ホルダ
7と頭部下面3aとの間には、図3で示されるように、
複数の上部スペーサ23が上部ホルダ7の長手形状(図
1の紙面と直交する方向)に沿って前記孔7cの両側位
置で所定間隔で設けられている。前記上部ホルダ7の上
端7aは前記上部スペーサ23の厚さが上部ホルダ7の
凹部7dの深さよりも深い厚さを有しているため、頭部
下面3aから離れた非接触状態となるように構成され、
前記各上部スペーサ23間における前記上端7aと頭部
下面3aとの間には上部隙間7bが形成されている。
【0010】前記上部スペーサ23及び下部スペーサ2
1は、各々の一面に両面粘着テープ40が設けられてお
り、上,下部ホルダ7,5に予め貼付けられているの
で、頭部下面3aと上部ホルダ7との間、及び、床面1
aと下部ホルダ5との間が各々この両面粘着テープ40
によって接着され、取付工事が容易となるように構成さ
れている。前記各ホルダ5,7間には、例えば薄物押出
セメント板、サイディング材、セメント系ボード類、鋼
板パネル等の耐水性の保護板8が前記立上がり防水層2
aとほぼ平行に設けられ、上部ホルダ7と保護板8との
間には例えば、軟質ゴム、発泡ウレタン樹脂等からなる
上部軟質スペーサ24が介装されている。
【0011】前記各スペーサ21,23は、例えば硬質
プラスチック、ボード類等からなる硬質材料の硬質板よ
りなり、この硬質板は前記上部軟質スペーサ24よりも
硬質に形成されている。前記立上がり防水層2aと保護
板8との間には、長手形状の空間8Aが形成されてお
り、前記上部隙間7bを介して前記空間8Aと保護板8
の外側である外部30とが連通し、前記下部隙間5bを
介して空間8Aと外部30とが連通している。従って、
外部30から空間8A内に侵入した雨水等は下部隙間5
bの床面1aを経て外部30に排出されるように構成さ
れている。
【0012】次に、実際に保護板8を取付ける場合、ま
ず、床部1の床面1aと頭部3の頭部下面3aには、各
ホルダ5,7を取付けるための位置出し用に、墨出しが
なされ、この墨出しの墨線(図示せず)に沿って各ホル
ダ5,7を位置決めし、各係止部材20,21にて各ホ
ルダ5,7を各スペーサ21,23を介して床面1a及
び頭部下面3aに固定する。固定が完了した各ホルダ
5,7間には、図1の点線で示される状態で保護板8を
案内し、実線で示される位置にて保護板8の取付けが完
了する。なお、前述の各ホルダ5,7の取付工事におい
ては、各ホルダ5,7と床面1a及び頭部下面3aとの
間に各隙間5b、7bが形成されているため、床面1a
及び頭部下面3aに不陸が形成されている場合でも、こ
の不陸を吸収して容易に施工することができる。
【0013】
【発明の効果】本発明による床部からの立上がり防水層
の保護構造は、以上のように構成されているため、次の
ような効果を得ることができる。すなわち、頭部の平坦
な頭部下面に上部係止部材で取付けた上部ホルダ及び床
面に下部係止部材で取付けた下部ホルダにより保護板を
保持するため、各ホルダ及び保護板の取付けが極めて容
易であり、既存の建物に対しても容易に保護板の取付が
可能である。また、各ホルダがスペーサを介して床面及
び頭部下面に取付けられるため、各ホルダの上端及び下
端に外部と連通する隙間を有することができ、各保護板
間の目地部から保護板の裏側に侵入した雨水等は、下端
の下部隙間から外部へ排出され、立上がり防水層の劣化
を防止し、耐久性を向上させることができる。また、各
ホルダと頭部下面及び床面との間に隙間が形成されてい
るため、各ホルダを取付ける頭部下面及び床面に不陸が
形成されている場合でも、この不陸を吸収して容易に取
付けることができ、施工を従来よりも大幅に向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による床部からの立上がり防水層の保護
構造を示す断面図である。
【図2】図1の要部を示す拡大断面図である。
【図3】図1の要部を示す斜視図である。
【図4】第1従来例を示す断面図である。
【図5】第2従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 床部 1a 床面 2 立上がりコンクリート躯体 2a 立上がり防水層 3 頭部 3a 頭部下面 5 下部ホルダ 5a 下端 5b 下部隙間 5c 孔 5d 凹部 7 上部ホルダ 7a 上端 7b 上部隙間 7c 孔 7d 凹部 8 保護板 8A 空間 20 下部係止部材 21 下部スペーサ 22 上部係止部材 23 上部スペーサ 24 上部軟質スペーサ 30 外部 40 両面粘着テープ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−42079(JP,A) 実開 平3−73331(JP,U) 実開 平6−83822(JP,U) 実開 平4−69534(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04D 11/00 E04D 5/00 - 7/00 E04D 13/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床部(1)から立上がった立上がりコンク
    リート躯体(2)の上部に前記床部(1)と対向して突出する
    頭部(3)を有し、前記立上がりコンクリート躯体(2)の壁
    面に立上がり防水層(2a)を設け、前記床部(1)と頭部(3)
    との間でかつ前記立上がり防水層(2a)から空間(8A)を介
    して離れた位置に保護板(8)を有するように構成した床
    部からの立上がり防水層の保護構造において、前記頭部
    (3)の平坦な頭部下面(3a)に上部係止部材(22)にて固定
    され断面コ字型をなす上部ホルダ(7)と、前記床部(1)の
    床面(1a)に下部係止部材(20)にて固定され断面コ字型を
    なす下部ホルダ(5)とを備え、前記保護板(8)は前記各ホ
    ルダ(5,7)に保持され、前記各ホルダ(5,7)は、複数の上
    部スペーサ(23)及び複数の下部スペーサ(21)を介して前
    記頭部下面(3a)及び床面(1a)とは直接には非接触状態に
    保たれ、前記各上部スペーサ(23)間及び各下部スペーサ
    (21)間には上部隙間(7b)及び下部隙間(5b)が形成され、
    前記保護板(8)の外部(30)と前記空間(8A)とは前記上部
    隙間(7b)及び下部隙間(5b)を介して連通していることを
    特徴とする床部からの立上がり防水層の保護構造。
  2. 【請求項2】 前記上部スペーサ(23)及び下部スペーサ
    (21)は、各々一面に両面粘着テープ(40)を有する硬質板
    よりなると共に予め前記上,下部ホルダ(7,5)に取付け
    られ、前記上部ホルダ(7)と前記保護板(8)との間には前
    記硬質板よりも軟らかい上部軟質スペーサ(24)が設けら
    れていることを特徴とする請求項1記載の床部からの立
    上がり防水層の保護構造。
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