JP3326252B2 - 筒状部材の内面塗布方法及び塗布装置 - Google Patents

筒状部材の内面塗布方法及び塗布装置

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JP3326252B2 JP26766493A JP26766493A JP3326252B2 JP 3326252 B2 JP3326252 B2 JP 3326252B2 JP 26766493 A JP26766493 A JP 26766493A JP 26766493 A JP26766493 A JP 26766493A JP 3326252 B2 JP3326252 B2 JP 3326252B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば筒状の金具等の
筒状部材の内面側に、接着剤や塗料等の液状物を塗布す
る筒状部材の内面塗布方法及び塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、産業界では、筒状の金具の内面
側に塗料を塗布してコーティングしたり、あるいは、筒
状の金具の内面側に接着剤を塗布した後に、防振ゴム等
を貼着したりすることが、広く行われている。
【0003】このような筒状の部材の内面側に、塗料や
接着剤等を塗布する方法及び装置としては、例えば図7
に示すものが知られている。そこで、従来技術による筒
状部材の内面塗布方法及び装置として、筒状の金具に接
着剤を塗布する場合を例に挙げて説明する。
【0004】図中、接着剤が塗布される筒状被塗物10
0は、例えば鋼等から筒状に形成された筒状金具200
を軸方向に複数個直列に配設して形成されている。
【0005】塗布作業は、略密閉空間として形成された
塗布ブース300内で行われ、搬送機構400がこの塗
布ブース300を横切って設けられている。搬送機構4
00は、塗布工程の前後の工程間に亘って敷設された搬
送チェーン401と、この搬送チェーン401上に移動
可能に設けられ、三角形状の凹部が形成された搬送用治
具402とから大略構成され、搬送用治具402の三角
形状の凹部内に筒状被塗物100が載置されている。
【0006】塗布機500は、筒状被塗物100の軸線
に沿って塗布ブース300の一側に設けられている。こ
の塗布機500は、外部の図示せぬ接着剤タンクから接
着剤が供給される塗布機本体501と、塗布機本体50
1から筒状被塗物100に向けて伸長したノズル502
と、シリンダ等の移動機構(図示せず)とから構成され
ている。
【0007】従来技術による塗布装置は、このような構
成を有するもので、筒状被塗物100は、搬送機構40
0によって塗布ブース300内に送り込まれ、塗布機5
00に対向して停止する。そして、塗布機500は、そ
のノズル502が筒状被塗物100の他側から突出する
までF方向に前進し、ノズル502の先端から円錐状パ
ターンで接着剤を噴出させつつ、ノズル502が筒状部
材100一側の外部に出るまでR方向に後進する。
【0008】これにより、筒状被塗物100を構成する
全ての筒状金具200の内面には、接着剤が全周に亘っ
て塗布され、塗布が終了すると、搬送機構400によっ
て、次工程へと送られる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術による塗布方法及び塗布装置では、塗布機5
00のノズル502を筒状被塗物100の全長に亘って
移動させることにより、筒状被塗物100の全部の筒状
金具200内面側を一度に塗布する構成のため、接着剤
の吹き始めと吹き終わりに無駄が生じるばかりか、この
無駄吹きされた接着剤によって、筒状金具200や搬送
機構400等が汚れる。
【0010】すなわち、ノズル502から円錐状パター
ンで噴出された接着剤によって、筒状被塗物100の内
周を全長に亘って一度に塗布するため、両端の筒状金具
200を塗布するには、他側の筒状金具200よりも奥
から接着剤を吹き始めると共に、一側の筒状金具200
の手前まで吹き続ける必要がある。
【0011】従って、この吹き始めと吹き終わりの分だ
け、接着剤に無駄が生じ、塗布作業のコストが増大す
る。また、この無駄吹きされた接着剤が、前後の筒状金
具200の端面や搬送機構400の搬送用治具402等
に付着して、これらを汚損したり、接合後のゴムバリの
除去が困難になったりする。さらに、接着剤が広範囲に
亘って飛散するため、塗布ブース300を大型化する必
要がある。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、筒状
被塗物の軸方向中間部で、所定個数分の長さだけ筒状部
材内面側を部分的に塗布し、この塗布した分だけ筒状部
材を入れ替えることにより、液状物が塗布される筒状部
材の両側の筒状部材を遮蔽部材として利用しつつ塗布を
行うこととした。すなわち、本発明に係る筒状部材の内
面塗布方法は、複数の筒状部材を軸方向に配設してなる
筒状被塗物の軸方向中間部で、所定個数分の長さだけ筒
状部材内面側に液状物を塗布する塗布工程と、塗布終了
後に筒状被塗物の一側から前記所定個数と同数の筒状部
材を搬出する搬出工程と、一側の筒状部材が搬出された
後に他側の筒状部材を前記所定個数分だけ一側に送る送
り工程と、送られた筒状部材の他側に前記所定個数と同
数の新たな筒状部材を搬入して直列に配設する搬入工程
とを備え、前記塗布工程、搬出工程、送り工程、搬入工
程を繰り返すことにより、筒状部材の内面側に液状物を
塗布する構成としている。
【0013】また、請求項2では、複数の筒状部材を軸
方向に配設してなる筒状被塗物が載置される塗布ステー
ジと、この塗布ステージ上の筒状被塗物の軸方向中間部
で、所定個数分の長さだけ筒状部材内面側に液状物を塗
布する塗布手段と、塗布終了後に筒状被塗物の一側から
前記所定個数と同数の筒状部材を塗布ステージから外部
に搬出する搬出手段と、一側の筒状部材が搬出された後
に他側の筒状部材を前記所定個数分だけ一側に送る送り
手段と、送られた筒状部材の他側に前記所定個数と同数
の新たな筒状部材を搬入して直列に配設する搬入手段と
から筒状部材の内面塗布装置を構成している。
【0014】さらに、請求項3では、軸方向一側の間隔
が広く軸方向他側の間隔が狭くなるように互いに離間し
て配設された一対の回転ローラにより、複数の筒状部材
を軸方向に配設してなる筒状被塗物を軸方向一側に傾斜
させつつ回転させる塗布ステージと、塗布ステージ上の
筒状被塗物内に挿入されたノズルから液状物を噴出し、
筒状被塗物の軸方向中間部で所定個数分の長さだけ筒状
部材内面側を塗布する塗布機と、前記塗布ステージの上
方に設けられ、塗布終了後に筒状被塗物の一側から前記
所定個数と同数の筒状部材を把持して外部に搬出する搬
出機構と、前記各回転ローラの他側に設けられ、一側の
筒状部材が搬出された後に他側の筒状部材を前記所定個
数分だけ一側に送る送り機構と、前記塗布ステージの上
方に設けられ、送られた筒状部材の他側に前記所定個数
と同数の新たな筒状部材を搬入して直列に載置する搬入
機構とから筒状部材の内面塗布装置を構成している。
【0015】また、請求項4では、請求項3による筒状
部材の内面塗布装置において、前記筒状部材と各回転ロ
ーラとを磁性材料から形成し、かつ、前記各回転ローラ
間の下側には、磁石を設けたことを特徴としている。
【0016】
【作用】塗布手段によって、筒状被塗物は、その軸方向
中間部で、所定個数分の長さだけ筒状部材の内面側が塗
布される。従って、この塗布される中間部の筒状部材を
両側から挟む残りの筒状部材は、液状物が外部に飛散す
るのを防止する遮蔽部材として働く。そして、筒状被塗
物の一側から塗布された個数分だけ筒状部材を搬出し
て、残された他側の筒状部材を一側に送り、この筒状部
材の他側に搬出された筒状部材と同数の新たな筒状部材
を配設し、再び、軸方向中間部を所定個数分の長さだけ
部分的に塗布することにより、筒状部材を連続回分操作
によって、塗布することができる。
【0017】また、請求項2の構成によれば、上述した
請求項1と同様の作用を得る。
【0018】さらに、請求項3の構成によれば、請求項
1の作用を比較的簡単な構成で実現することができる。
また、軸方向一側の間隔が広く軸方向他側の間隔が狭く
なるように互いに離間して配設された一対の回転ローラ
により、筒状被塗物を軸方向一側に傾斜させつつ回転さ
せるため、各筒状部材は一側に寄せられて互いに密着す
る。これにより、内部で塗布された液状物が各筒状部材
間の隙間から外部に漏洩するのを防止することができ、
筒状部材の内面側に付着した液状物に溜まりができるの
を防止することができる。
【0019】また、請求項4では、各回転ローラの下側
に設けた磁石によって、回転ローラを磁化し、磁石の磁
力によって、筒状部材を各回転ローラに密着させること
ができる。これにより、筒状部材が回転によって飛んで
しまうのを防止しつつ、効率よく回転させることができ
る。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図5に基づ
いて、筒状金具の内面側に接着剤を塗布する場合を例に
挙げて説明する。
【0021】まず、図1は、本発明に係る筒状部材の内
面塗布装置の全体構成を示す正面図であって、磁性金属
材料からなる筒状金具1は、所定個数(本実施例では6
個)軸方向に配設されて、全長寸法がLの筒状金具ブロ
ック2を構成し、この筒状金具ブロック2が2個直列に
配設されることにより、全長寸法が2Lの筒状被塗物3
が形成されている。
【0022】塗布ステージ4は、その全体が後述の塗布
機15等と共に、図示しない塗布ブース内に収容されて
いる。塗布ステージ4は、フロアに固定された架台5
と、架台5の上部に軸方向に離間して立設されたベアリ
ング取付板6と、架台5の上方で各ベアリング取付板6
間に設けられた中間取付板7と、各ベアリング取付板6
間に配設された後述の回転ローラ10とから構成されて
いる。
【0023】また、図2の上面図に示す如く、各ベアリ
ング取付板6のうち塗布機15側の一側の取付板6に
は、径の小さい小ベアリング8が回転可能に取り付けら
れ、他側の取付板6には、小ベアリング8と、この小ベ
アリング8の両側に位置する若干径の大きい大ベアリン
グ9とが回転可能に取り付けられている。
【0024】各回転ローラ10は、例えばステンレス等
の磁性体から長尺な棒状に形成されている。これら各回
転ローラ10は、軸方向一側の端部が小ベアリング8に
よって支持される一方、軸方向他側の端部が小ベアリン
グ8及び大ベアリング9によって支持されている。従っ
て、回転ローラ10は、一側の間隔が広がり他側の間隔
が狭くなるように互いに離間して配設されており、水平
面に沿って略ハ字状を形成している。また、各回転ロー
ラ10は、その他側端部で、プーリ11、駆動ベルト1
2、プーリ13を介してモータ14に接続され、このモ
ータ14の回転力により、同一方向に同一速度で回転す
る。
【0025】塗布機15は、筒状被塗物3に対向して同
一軸線上に設けられ、架台5の一側端部に、取付ブラケ
ット16を介して移動可能に取り付けられている。この
塗布機15は、接着剤タンクに配管(いずれも図示せ
ず)を介して接続された塗布機本体15Aと、塗布機本
体15Aから筒状被塗物3に向けて伸長したノズル15
Bと、後述の塗布機用シリンダ17等から構成されてい
る。また、この塗布機15は、従来技術と異なり、ノズ
ル15Bの先端側から、該ノズル15Bの軸線に垂直な
円形状パターンで接着剤を噴出するようになっている。
【0026】塗布機15が取り付けられた取付ブラケッ
ト16は、上下動可能に構成され、その下側が塗布機用
シリンダ17に接続されている。この塗布機用シリンダ
17によって、塗布機15はF方向,R方向に移動し、
これにより、ノズル15Bが筒状被塗物3の軸方向中間
部で、所定個数としての金具6個分の長さ(L)だけ筒
状金具1の内面側を塗布するようになっている。本実施
例では、筒状金具ブロック2を所定個数たる6個の筒状
金具1で構成し、この筒状金具ブロック2を2個直列に
配置して12個の筒状金具1から筒状被塗物3を形成
し、この筒状被塗物3の軸方向中間部を筒状金具6個分
だけ塗布する構成であるため、結果的に、所定個数とし
ての6個は、筒状被塗物3の全長(2L)の半分、すな
わち筒状金具ブロック2の全長Lと等しくなる。
【0027】塗布ステージ4の上方には、搬出手段とし
ての搬出用チャック18が筒状被塗物3の一側(F方向
側)に設けられていると共に、搬入手段としての搬入用
チャック19が筒状被塗物3の他側(R方向側)に設け
られている。これら各チャック18,19は、例えば電
磁石等から構成され、この磁力によって、筒状金具1を
6個単位で、すなわち筒状金具ブロック2毎に把持する
ものである。
【0028】各回転ローラ10の他側には、送り手段と
しての送り治具20が移動可能に設けられている。この
送り治具20は、各回転ローラ10をまたぐ略コ字状に
形成され、その下側で送り用シリンダ21に接続されて
いる。また、送り治具20の下端側は、架台5の上面に
敷設されたガイドレール22によって移動可能に支持さ
れている。
【0029】位置決め用ストッパ23は、送り用治具2
0に対向して、各回転ローラ10の一側に移動可能に設
けられている。この位置決め用ストッパ23は、各回転
ローラ10をまたぐ略コ字状に形成され、その下側でス
トッパ用シリンダ24に接続されている。また、位置決
め用ストッパ23の下端側は、中間取付板7の上面に敷
設されたガイドレール25によって移動可能に支持され
ている。
【0030】永久磁石26は、中間取付板7上に複数個
設けられている。この永久磁石26は、各回転ローラ1
0間の中央部下側で、その磁極方向が回転ローラ10の
軸線方向に沿うようにして直列に配置されている。
【0031】なお、図2の上面図に示す27は、塗布ス
テージ4に新たな筒状金具1をブロック単位(所定個数
単位)で供給する搬入コンベア、28は塗布終了後の筒
状金具1をブロック単位で次工程等に送る搬出コンベア
である。
【0032】次に、本実施例の構成による作動につい
て、図3〜図5を参照しつつ詳細に説明する。本実施例
による塗布装置は、後述の如く、塗布工程、搬出工程、
送り工程、搬入工程の4工程を実現し、これら各工程を
繰り返すことにより、筒状金具1の内面を塗布するもの
である。
【0033】まず、塗布工程及び搬出工程について、図
3を参照しつつ説明する。この塗布工程では、後述の搬
入工程によって供給された新たな筒状金具ブロック2
と、前回の塗布工程で残された筒状金具ブロック2とが
直列に配列されて、筒状被塗物3を形成している。ま
た、図中点模様で示す如く、前回残された筒状金具ブロ
ック2は、その一側の3個の筒状金具1が既に前回の塗
装工程によって塗装されている。
【0034】各回転ローラ10は、その一側の間隔が広
く他側の間隔が狭くなって略ハ字状をなすため、該各回
転ローラ10上に載置された筒状被塗物3は、その一側
が位置決め用ストッパ23に位置決めされつつ下側に変
位する一方、その他側が上側に変位し、全体として軸方
向一側に傾斜している。この傾斜によって、筒状金具1
は弱い力で位置決め用ストッパ23側に寄せられ、互い
に密着している。
【0035】筒状被塗物3が回転ローラ10上にセット
されると、塗布機15は、塗布機用シリンダ17によっ
てR方向に移動し、そのノズル15Bを筒状被塗物3の
中間部よりも奥に挿入する。具体的には、筒状金具ブロ
ック2の全長寸法Lのほぼ半分(L/2)、すなわち、
所定個数の半分たる金具3個分だけ、筒状被塗物3の中
間部たる各筒状金具ブロック2の合わせ面よりも他側に
挿入する。
【0036】そして、塗布機15は、F方向に徐々に寸
法Lだけ移動し、円形状パターンをもって接着剤を噴出
させる。これによって、図3中に斜線模様で示す如く、
筒状被塗物3の軸方向中間部で、6個の筒状金具1の内
面側のみが部分的に塗布される。この結果、一側の筒状
金具ブロック2は、その前半分の3個の筒状金具1が前
回の塗布工程によって塗布され、その後半分の3個の筒
状金具1が今回の塗布工程によって塗布され、ブロック
全体の塗布が終了する。
【0037】そして、この塗布工程が終了すると、位置
決め用ストッパ23がF方向に後退し、搬出用チャック
18が下降して一側の筒状金具ブロック2を把持し、こ
の筒状金具ブロック2を搬出コンベア28に移送して、
搬出工程を終了する。
【0038】次に、送り工程について、図4を参照しつ
つ説明する。
【0039】塗布の終了した一側の筒状金具ブロック2
が搬出用チャック18によって搬出されると、送り治具
20は、送り用シリンダ21によってF方向に移動し、
まだ他側3個の筒状金具1が未塗布である筒状金具ブロ
ック2を、位置決め用ストッパ23に当接するまで前進
させる。そして、この未塗布部分のある筒状金具ブロッ
ク2を前進させた後、R方向に後退し、新たな筒状金具
ブロック2を受け入れる空間を確保する。
【0040】最後に、搬入工程について、図5を参照し
つつ説明する。
【0041】新たな筒状金具ブロック2が、搬入コンベ
ア27によって搬送されてくると、搬入用チャック19
が下降し、この新たな筒状金具ブロック2を把持して、
他側半分が未塗布の筒状金具ブロック2の後に載置す
る。そして、この新たな筒状金具ブロック2は、送り治
具20と位置決め用ストッパ23とによって、他側半分
が未塗布の筒状金具ブロック2に寄せられて密着する。
これにより、2個の筒状金具ブロック2が直列に配設さ
れて、筒状被塗物3が形成され、再び、上述した塗装工
程が行われる。
【0042】なお、作業開始直後の最初の搬出工程で搬
出される筒状金具ブロック2は、その一側半分が未塗布
状態である。従って、この最初の筒状金具ブロック2
は、ストックしておき、最後の搬入工程で、このストッ
クした筒状金具ブロック2を供給する。これにより、最
後の塗布工程で、ストックされていた筒状金具ブロック
2の一側半分も塗布され、塗布が終了する。
【0043】このように、本実施例によれば、6個の筒
状金具1からなる筒状金具ブロック2を直列に2個配設
することによって、12個の筒状金具1よりなる筒状被
塗物3を形成し、塗布機15により、筒状被塗物3の軸
方向中間部で、6個分だけ筒状金具1内面側を塗布し、
塗布終了後に、一側から6個の筒状金具1をブロック単
位で搬出すると共に、他側の筒状金具1を金具6個分だ
け一側に送り、新たな筒状金具1を6個供給する構成と
したから、筒状被塗物3の軸方向中間部で、所定個数分
の長さだけ筒状金具1を塗布することができ、この塗布
される両側の筒状金具1を遮蔽部材として利用すること
ができ、接着剤の無駄吹きを防止することができる。
【0044】この結果、塗装作業のコストを大幅に低減
でき、筒状金具1等が汚損するのを防止し、塗装ブース
を小型化することができる。
【0045】また、本実施例では、一側の間隔が広く他
側の間隔が狭くなるように回転ローラ10を配設し、こ
の回転ローラ10によって筒状被塗物3を軸方向一側に
傾斜させつつ回転させる構成としたため、各筒状金具1
を一側に寄せて密着させることができる。これにより、
各筒状金具1間の隙間を小さくすることができ、筒状被
塗物3内で噴出された接着剤が外部に飛散するのを防止
できる。また、筒状被塗物3が回転するため、筒状金具
1の内面に付着した接着剤が下側に溜まるのを防止で
き、均一に接着剤を塗布することができる。
【0046】さらに、本実施例では、筒状被塗物3を傾
斜させて各筒状金具1を密着させることができる結果、
筒状被塗物3の一側端部のみを位置決め用ストッパ23
で軸方向から規制すれば足りる。従って、長さ寸法及び
径寸法の異なる筒状金具であっても、僅かな段取り替え
作業で、塗布することができ、塗布作業の作業効率を大
幅に向上することができる。
【0047】また、本実施例では、各回転ローラ10間
の中央部下側に、磁極が軸線方向に平行となるように、
永久磁石26を配設する構成としたため、この磁力によ
って各回転ローラ10を磁化し、各筒状金具1を回転ロ
ーラ10に密着させることができる。この結果、回転ロ
ーラ10によって筒状被塗物3を効率よく回転させるこ
とができ、回転によって各筒状金具1が飛び出すのを効
果的に防止することができる。
【0048】なお、前記実施例では、大小のベアリング
8,9によって、各回転ローラ10間の隙間を一側で広
く他側で狭くなるように形成するものとして述べたが、
これに限らず、両側のベアリングの径を同一に形成し、
ベアリングの取付位置の変更等によって、実現する構成
としてもよい。
【0049】また、前記実施例では、搬出用チャック1
8及び搬入用チャック19を、電磁石等を主体に構成す
る場合を例示したが、これに限らず、例えば真空ポンプ
を用い、負圧力で把持する構成としてもよい。
【0050】一方、前記実施例では、塗布の開始位置と
終了位置とを各筒状金具間の合わせ面に一致させた場合
を例示したが、図2中の範囲Hのように、所定個数分の
長さであれば、筒状金具内の任意の位置で塗布を開始,
終了してもよい。
【0051】さらに、前記実施例では、筒状金具1の内
面に液状物としての接着剤を塗布する場合を例に挙げた
が、塗料等の他の液状物にも広く適用することができ
る。
【0052】また、前記実施例では、単一の塗布ステー
ジ4と塗布機15等によって、筒状金具1を塗布する場
合を例示したが、本発明はこれに限らず、例えば図6に
示す変形例の如く、塗布ステージ4A,4Bを2個併設
し、一方の塗布ステージ4Aで塗布した筒状金具ブロッ
ク2を、他方の塗布ステージ4Bに移送し、該他方の塗
布ステージ4Bにおいて、再び塗布する構成としてもよ
い。
【0053】本変形例について、概説すると、一方の塗
布ステージ4Aと他方の塗布ステージ4Bとは、筒状金
具1の送り方向が逆になっており、これに伴い、送り治
具20及び位置決め用ストッパ23の位置関係も互いに
逆となっている。また、一方の塗布ステージ4Aから筒
状金具ブロック2を搬出する搬出用チャック18は、他
方の塗布ステージ4Bの搬入用チャックを兼ねている。
そして、他方の塗布ステージ4Bで塗布された筒状金具
ブロック2は、塗布確認ステージ30に移相され、光電
センサ等によって、接着剤の塗布状態が検査される。
【0054】このように構成される変形例でも、前記実
施例と同様の効果を得る。さらに、塗布ステージを2個
併設したため、作業開始直後に、一方の塗布ステージ4
Aで一側半分が未塗布の筒状金具ブロック2が発生して
も、このブロック2は、他方の塗布ステージ4Bで完全
に塗布される。従って、ストックする手間が省け、作業
の連続性、円滑化を確保することができる。
【0055】また、どちらか一方の塗布機15に、ノズ
ル詰まり等の不具合が生じても、他方の塗布機15によ
って、最低1回は接着剤が塗布されるため、接着剤が全
く塗布されない筒状金具ブロック2が次工程に進むのを
防止でき、塗布作業の信頼性をより一層向上することが
できる。
【0056】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明に係る筒状部
材の内面塗布方法によれば、筒状被塗物の軸方向中間部
で、所定個数分の長さだけ筒状部材を塗布することがで
き、塗布される筒状部材の両側の筒状部材を遮蔽部材と
して利用できる。この結果、液状物の無駄吹きを防止
し、外部に飛散した液状物によって周囲が汚れるのを防
止することができる。
【0057】また、請求項2の構成によれば、上述した
請求項1の効果を得られる。
【0058】さらに、請求項3の構成によれば、請求項
1の効果を比較的簡単な構成で得ることができる。一
方、軸方向両側の間隔が異なる回転ローラによって、筒
状被塗物を傾斜させつつ回転させることができるため、
各筒状部材を密着させることができる。この結果、各筒
状部材間に隙間が生じるのを防止し、筒状被塗物内で噴
射された液状物が外部に飛散するのを防止することがで
きる。
【0059】また、請求項4の構成によれば、磁石によ
って各回転ローラを磁化させ、各筒状部材を回転ローラ
に密着させることができる。この結果、回転によって各
筒状部材が飛び出すのを防止することができ、効率よく
筒状部材を回転させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る筒状部材の塗布装置を示
す正面図である。
【図2】塗布装置の上面図である。
【図3】塗装工程及び搬出工程を示す図3と同様の上面
図である。
【図4】送り工程を示す上面図である。
【図5】搬入工程を示す上面図である。
【図6】実施例の変形例に係る筒状部材の塗布装置を示
す上面図である。
【図7】従来技術による塗布装置を示す構成説明図であ
る。
【符号の説明】
1…筒状金具(筒状部材) 3…筒状被塗物 4…塗布ステージ 10…回転ローラ 15…塗布機 18…搬出用チャック 19…搬入用チャック 20…送り治具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−233160(JP,A) 特開 平4−363163(JP,A) 実開 昭57−115676(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05B 13/06 B05C 7/02 B05C 13/00 B05D 7/22

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の筒状部材を軸方向に配設してなる
    筒状被塗物の軸方向中間部で、所定個数分の長さだけ筒
    状部材内面側に液状物を塗布する塗布工程と、塗布終了
    後に筒状被塗物の一側から前記所定個数と同数の筒状部
    材を搬出する搬出工程と、一側の筒状部材が搬出された
    後に他側の筒状部材を前記所定個数分だけ一側に送る送
    り工程と、送られた筒状部材の他側に前記所定個数と同
    数の新たな筒状部材を搬入して直列に配設する搬入工程
    とを備え、前記塗布工程、搬出工程、送り工程、搬入工
    程を繰り返すことにより、筒状部材の内面側に液状物を
    塗布する筒状部材の内面塗布方法。
  2. 【請求項2】 複数の筒状部材を軸方向に配設してなる
    筒状被塗物が載置される塗布ステージと、この塗布ステ
    ージ上の筒状被塗物の軸方向中間部で、所定個数分の長
    さだけ筒状部材内面側に液状物を塗布する塗布手段と、
    塗布終了後に筒状被塗物の一側から前記所定個数と同数
    の筒状部材を塗布ステージから外部に搬出する搬出手段
    と、一側の筒状部材が搬出された後に他側の筒状部材を
    前記所定個数分だけ一側に送る送り手段と、送られた筒
    状部材の他側に前記所定個数と同数の新たな筒状部材を
    搬入して直列に配設する搬入手段とから構成してなる筒
    状部材の内面塗布装置。
  3. 【請求項3】 軸方向一側の間隔が広く軸方向他側の間
    隔が狭くなるように互いに離間して配設された一対の回
    転ローラにより、複数の筒状部材を軸方向に配設してな
    る筒状被塗物を軸方向一側に傾斜させつつ回転させる塗
    布ステージと、塗布ステージ上の筒状被塗物内に挿入さ
    れたノズルから液状物を噴出し、筒状被塗物の軸方向中
    間部で所定個数分の長さだけ筒状部材内面側を塗布する
    塗布機と、前記塗布ステージの上方に設けられ、塗布終
    了後に筒状被塗物の一側から前記所定個数と同数の筒状
    部材を把持して外部に搬出する搬出機構と、前記各回転
    ローラの他側に設けられ、一側の筒状部材が搬出された
    後に他側の筒状部材を前記所定個数分だけ一側に送る送
    り機構と、前記塗布ステージの上方に設けられ、送られ
    た筒状部材の他側に前記所定個数と同数の新たな筒状部
    材を搬入して直列に載置する搬入機構とから構成してな
    る筒状部材の内面塗布装置。
  4. 【請求項4】 前記筒状部材と各回転ローラとを磁性材
    料から形成し、かつ、前記各回転ローラ間の下側には、
    磁石を設けたことを特徴とする請求項3に記載の筒状部
    材の内面塗布装置。
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