JP3325723B2 - 3次元図形表示装置および3次元図形表示方法 - Google Patents

3次元図形表示装置および3次元図形表示方法

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JP3325723B2 JP24652194A JP24652194A JP3325723B2 JP 3325723 B2 JP3325723 B2 JP 3325723B2 JP 24652194 A JP24652194 A JP 24652194A JP 24652194 A JP24652194 A JP 24652194A JP 3325723 B2 JP3325723 B2 JP 3325723B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表示画面に入力したラ
フな線、曲線、平面、曲面、立体などの3次元図形をユ
ーザが意図する正確な3次元図形に補正する3次元図形
表示装置、および3次元図形表示方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】線、曲線、平面図形、立体図形などの3
次元図形をコンピュータの表示装置の表示画面に表示す
る方法として、投影図を用いて表示する方法などがあ
る。この方法を用いて表示した3次元図形の情報をマウ
ス、タブレット、ジョイスティック、ライトペンなどの
入力装置を用いて3次元図形を成形する場合、入力装置
から入力した表示画面上での位置の変化を物体を構成す
る3次元空間上での位置の変化に変換する必要がある。
投影図を用いて3次元図形を表示する場合、表示画面上
でのカーソルの位置を3次元図形を構成する3次元空間
上での3次元カーソルの位置に変換する方法の1つに、
投影面上に存在するカーソル(2次元カーソル)の位置
を3次元空間に逆投影することにより3次元空間上のカ
ーソル(3次元カーソル)の位置に変換することにより
3次元図形を成形する方法がある。また、表示画面上の
カーソルの位置の変化から投影面上の2次元カーソルの
移動方向、および移動量を算出し、これらを3次元空間
に逆投影することにより、3次元カーソルの移動方向、
および移動量を算出し3次元空間上の経路を決定する方
法が一般に知られている(例:IRIS Manual , Curv
e)。逆投影の方法として、例えば2次元カーソルの位
置を3次元カーソル位置に変換するために変換行列を用
いたり、3次元空間を構成する3つの座標軸を投影面に
投影し、投影した3つの座標軸のいずれか1つと2次元
カーソルの移動方向とが平行または平行に近いとシステ
ムが判断した場合、2次元カーソルの動きを対応する座
標軸と平行な動きに変換する方法などがある。この方法
について、図14を参照しながら説明する。図14にお
いて、106は表示装置、101は表示装置106の表
示画面にカーソル点の位置、移動方向、および移動量な
どの情報を入力するためのマウス、タブレット、ライト
ペン、ジョイスティックなどの入力装置、102はこの
入力装置101からの情報を表示装置106の表示画面
上の2次元座標値に変換した後、投影面上の2次元座標
値に変換する入力座標変換処理部である。103は、入
力座標変換処理部102により算出した2次元座標値か
ら3次元図形を構成する3次元空間上の3次元座標値に
変換する3次元座標変換処理部である。104は、3次
元座標変換処理部103により算出した3次元座標値の
位置を示す3次元カーソルを表示装置106の表示画面
に表示している投影面に投影し、表示するための表示処
理部である。また、表示処理部104は、入力装置10
1からの入力により算出された3次元空間上の経路を表
示装置106の表示画面に表示している投影面に投影
し、表示装置106に表示する機能もある。
【0003】図14の動作を説明する。入力装置101
により入力された情報を入力座標変換処理部102で表
示装置106における表示画面の画面座標系の2次元座
標に変換し、この2次元座標値を表示画面に表示してい
る投影面を構成する座標系の2次元座標に変換し、3次
元座標変換処理部103により変換された投影面を構成
する座標系の2次元座標を3次元図形を構成する3次元
空間上の3次元座標に変換し、表示処理部104により
変換した3次元座標を投影面に投影し、表示装置106
に表示する。また、入力装置101よりユーザが指示す
ることにより、この3次元座標値をアプリケーションに
入力する。ここで、入力座標変換処理部102の座標値
を3次元座標変換処理部103により3次元座標に変換
する方法として、3次元カーソルを用いることにより、
入力装置101から入力された2次元の移動方向から移
動平面を決定し、この移動面に2次元座標値の位置、移
動方向、および移動量を投影した3次元座標を入力座標
としている。また、3次元座標変換処理部103により
算出された3次元座標値は、入力装置から座標値の入力
が指示されるとアプリケーションプログラム(S/W)
へ入力される。以上により、ユーザ が入力装置から入
力した2次元座標値の入力を3次元座標値に変換して入
力することができる。
【0004】しかし、上記入力方法では、マウス、タブ
レット、ライトペン、ジョイスティックなどの入力装置
101を使ってユーザの意図する3次元座標を正確に入
力するのは困難である。これは、2次元座標の入力にお
いても入力装置101では正確に入力を行えないことに
起因しており、マウス入力から3次元座標を決める場合
にはさらに困難となる。
【0005】このため、入力装置から表示画面に入力す
る工夫として、次の2つの手法がある。 (1)3次元図形を構成する3次元空間において、入力
する平面を指定し、その平面上で2次元の相対位置関係
をもとに、ユーザの操作からユーザの意図する経路を推
定し、推定した経路を表示画面に表示することによりユ
ーザに指示をうかがう方法(SDRC社のI-DEAS)。 (2)3次元図形を投影した投影面上の2次元図形と、
2次元入力座標とを比較し、2次元入力座標が、3次元
形状を投影した投影面上の2次元図形の延長上、または
3次元図形を投影した投影面上の2次元図形を構成する
線上にあると判断した場合は、2次元座標を3次元図形
(稜線)上の点に変換し、3次元座標を得る方法(アシ
ュラ社のVellum2.0)。
【0006】(1)の従来例としてSDRC社のI-DEASがあ
る。
【0007】この構成例を図15に示す。図15におい
て、203は入力装置から入力された画面座標系におけ
る2次元座標値をワーク平面上での2次元座標に変換、
つまり入力装置101を用いて表示装置106の表示画
面に表示している投影面に入力した座標値または経路
を、指定した平面での座標値または経路に変換する入力
要素投影処理部である。209は、指定した平面上に存
在する2次元図形要素のデータの情報を格納する2次元
図形データ格納部、208は3次元空間上で指定した平
面上に存在する2次元図形要素と、指定した平面内に入
力した経路との幾何学的な位置関係を調べる2次元相対
位置判定処理部である。204は2次元相対位置判定処
理部208の判定に基づきワーク平面上の点を決定する
入力座標決定部、216はワーク平面上の2次元図形要
素と特定の相対位置にある点を計算する拘束付き座標計
算処理部、215はワーク平面上の点を3次元ワールド
座標系の座標値に変換するワーク平面3次元座標値計算
処理部である。212は、決定した経路の情報を格納す
るための経路データ格納部、211はワーク平面3次元
座標計算処理部215により算出された3次元座標値か
ら経路を生成し生成したデータを経路データ格納部21
2に登録、および経路データ格納部212の編集を行う
経路定義部である。214はワーク平面の幾何情報を3
次元空間上の幾何情報として格納するワーク平面3次元
情報記憶装置である。
【0008】次にSDRC社のI-DEASの動作を図15を用い
て説明する。図15において、入力装置101から入力
された情報は入力座標変換処理部102にて画面座標系
の2次元座標に変換され、入力要素投影処理部203に
より画面座標系の2次元座標からワーク平面の座標系に
おける2次元座標値に変換され、その情報は入力座標決
定部204に渡される。次に、2次元相対位置判定処理
部208において、入力座標決定部204から渡された
情報からワーク平面上の2次元点とワーク平面上の2次
元図形データ格納部209に格納されている図形要素と
の相対位置関係を調べる。このとき、2次元相対位置判
定処理部208において、入力した経路が2次元図形デ
ータ格納部209に格納されている図形要素に対し平
行、垂直、中心点などの特定の相対位置関係に近いと判
定したとき、拘束付き座標計算部216により座標値を
補正する。入力した経路が2次元図形データ格納部20
9に格納されている図形要素に対し特定の相対位置関係
がなければ拘束付き座標計算部216を通さずに処理す
る。こうして算出されたワーク平面上の座標値をワーク
平面3次元座標値計算処理部215で3次元座標値に変
換する。この結果をもとに経路定義部211で3次元空
間における経路定義を行う。また、入力座標決定部20
4により決定された経路は表示処理部104により表示
画面に表示される。以上の処理により入力装置101よ
り入力した経路とワーク平面上に存在する図形との相対
位置を調べ、これに基づき経路を補正することにより容
易に経路を正確に定義することができる。
【0009】(2)の従来例としてNIKKEI CO
MPUTER GRAPHICSの1991年9月号で
示されているシステム、Vellum2.0(アシュラ
社)における作図支援方法について構成例を図16を示
し、この図16に基づき以下に説明をする。
【0010】図16において、323は3次元CADシ
ステムの形状モデリングをおこなうための立体形状定義
部、324は立体形状定義部323により作成された立
体形状データを登録する立体形状データ格納部、322
は立体形状データ格納部324に登録されている立体図
形を現在の投影面に投影した投影図を作成する2次元投
影処理部である。320は2次元投影処理部322によ
り作成された投影図の情報を格納する2次元データ格納
部、321は立体の稜線と2次元投影処理部322によ
り作成された投影図との関係を示す情報を格納する2次
元・3次元リンクデータ格納部、308は、投影面座標
系での入力座標と投影した2次元図形との相対位置を判
定する2次元相対位置判定処理部、204は2次元相対
位置判定処理部308の結果に基づき座標値を決定する
入力座標決定部、325は投影図形データから投影され
る元の立体の稜線を探索しこの稜線に2次元座標を投影
した3次元点を算出する拘束座標計算処理部である。3
26はユーザが入力装置101から指示することによ
り、2次元の入力座標をユーザが意図する平面(ワーク
平面)に投影し3次元の座標値に変換するワーク平面上
3次元座標計算処理部、211は3次元経路を定義する
経路定義部である。
【0011】次にVellum2.0(アシュラ社)の
動作を説明する。立体定義部323で定義し、立体形状
データ格納部324に登録した立体のデータを2次元立
体投影処理部322により投影し2次元データ格納部3
20に格納し、このデータを表示処理部104により表
示装置106の表示画面の座標系に変換した後、表示装
置106の表示画面に表示する。このとき立体形状デー
タ格納部324に登録した立体の稜線とこれを投影した
2次元図形の関係を2次元・3次元リンクデータ格納部
321に登録する。入力装置101から入力された入力
データを入力座標変換処理部102により変換したデー
タと、表示装置106の表示画面に表示している投影図
を構成している線分との相対位置関係を2次元データ格
納部320に基づき2次元相対位置判定処理部308で
行う。この結果、入力データが立体の投影図において、
立体を構成する稜線の延長上、または稜線の延長線上付
近にあると判定された場合、入力座標決定部204によ
り入力データが稜線の延長線上にあると決定し、拘束座
標計算処理部325により対応する3次元稜線の延長線
上の3次元点に変換する。また2次元相対位置判定処理
308により幾何学的に特徴のある相対位置関係がない
と判断した場合、ワーク平面上3次元座標計算処理部3
26にて投影図入力したデータを対応する3次元点に変
換する。これらの情報をもとに経路定義部211にて3
次元経路を定義する。以上により、2次元のマウス入力
で定義済みの立体の稜線の延長上の3次元点を入力する
ことができる。
【0012】ここで説明したI-DEAS(SDRC社)、および
Vellum2.0(アシュラ社)はいずれも直接3次元座標を
入力していない。このため、3次元座標値と周囲立体形
状との相対位置関係に基づくガイダンスは行えない。こ
のため、立体の平面と入力中の3次元の経路との関係を
ガイダンスする3次元の相対位置関係に基づくガイダン
スは不可能である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来の3次元カーソル
入力方法では、マウス、タブレット、ライトペン、ジョ
イスティックなどの入力装置101の表示画面に表示し
ている投影面上における2次元の移動方向、および移動
量により3次元空間上での3次元カーソルの動きが決ま
る。通常、マウス、タブレット、ライトペン、ジョイス
ティックなどの入力装置101では、投影面に位置を入
力する際、ユーザの意図する厳密な位置を入力すること
は困難である。この入力装置101の動きにより、3次
元カーソルをユーザが意図する正確な方向に動かすこと
は、さらに困難である。このため、厳密な3次元空間の
位置決めを行うことは容易ではない。また、画面表示か
ら、入力した経路と3次元図形との3次元空間上での相
対位置関係をつかみにくい。などの問題点がある。
【0014】従来の3次元経路を作成する方法として、
3次元図形を構成する3次元空間内で平面を指定し、そ
の平面上で経路を作成する(I-DEAS)。このため、2次
元平面内でユーザの意図するコマンドを推測することに
なる。よって、入力したデータと指定した平面にない3
次元図形との相対位置関係は考慮されないため、これら
の相対位置関係は推測できない。さらに、3次元経路の
決定には、入力する経路が指定した平面以外に存在する
場合、指定した平面を入力する経路が存在する平面と一
致するように順次変える必要があり煩雑な操作となる。
【0015】Vellum2.0の入力方法では、3次
元形状を有する立体を投影した2次元図形要素、すなわ
ち稜線に対してナビゲーションを行っている。このた
め、立体の面との相対位置関係に基づく相対位置関係の
推測はできない。またこれらの入力方法では、3次元的
な作図(面と面の交線、面と線の交点など)に基づく入
力は困難である。
【0016】本発明は、ユーザが入力したラフな3次元
位置、および経路を3次元空間内に存在する3次元図
形、および経路自身の相対位置関係からユーザの意図す
る正確な3次元位置、および経路に変換することにより
3次元の経路の入力を容易におこなえることを目的とす
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の3次元
図形表示装置は、3次元空間内に存在する3次元図形の
投影面を表示画面に表示する表示装置と、前記表示画面
上のカーソルから情報を入力する入力装置と、前記カー
ソルから入力した情報を前記投影面上の2次元入力座標
値に変換する入力座標変換部と、前記投影面上における
前記2次元入力座標値から前記3次元図形を構成する3
次元空間上での3次元入力座標値を算出し、かつ前記カ
ーソルの位置の変化による前記2次元入力座標値の移動
方向、および移動量から、前記3次元空間上での3次元
入力座標値の移動方向、および移動量を算出し、前記3
次元空間上において前記3次元入力座標値の移動した経
路を算出する3次元入力座標変換処理部と、前記3次元
空間上での経路を前記投影面に投影し、前記表示画面に
表示する情報に変換する表示処理部とを有する3次元図
形表示装置において、前記3次元入力座標変換処理部に
より算出された3次元座標値の情報と、前記3次元空間
内に存在し、かつ3次元空間上での位置が確定したもの
からなる3次元図形の情報との幾何学的な位置関係を前
記3次元空間上で調べ、これらに特徴のある幾何学的な
位置関係に近い関係があると判断した場合、前記3次元
入力座標変換処理部により算出された3次元座標値の情
報を前記特徴のある幾何学的な位置関係を満足するよう
な情報に変更し、変更した前記3次元座標値と、前記3
次元座標値から形成される経路との情報を前記表示処理
部に転送する3次元経路補正処理部を備えたことを特徴
とするものである。
【0018】請求項2に記載の3次元図形表示処理装置
は、3次元空間内に存在する3次元図形の投影面を表示
画面に表示する表示装置と、前記表示画面上のカーソル
から情報を入力する入力装置と、前記カーソルから入力
した情報を前記投影面上の2次元入力座標値に変換する
入力座標変換部と、前記投影面上における前記2次元入
力座標値から前記3次元図形を構成する3次元空間上で
の3次元入力座標値を算出し、かつ前記カーソルの位置
の変化による前記2次元入力座標値の移動方向、および
移動量から、前記3次元空間上での3次元入力座標値の
移動方向、および移動量を算出し、前記3次元空間上に
おいて前記3次元入力座標値の移動した経路を算出する
3次元入力座標変換処理部と、前記3次元空間上での経
路を前記投影面に投影し、前記表示画面に表示する情報
に変換する表示処理部とを有する3次元図形表示装置に
おいて、前記3次元入力座標変換処理部により算出され
た経路の情報と、前記3次元空間内に存在し、かつ前記
3次元空間上での位置が確定したものからなる3次元図
形の情報との幾何学的な位置関係を前記3次元空間上で
調べ、これらに特徴のある幾何学的な位置関係に近い関
係があると判断した場合、前記3次元入力座標変換処理
部により算出された経路の情報を前記特徴のある幾何学
的な位置関係を満足するような情報に変更し、以後、前
記カーソルの位置の変化による前記3次元入力座標値の
移動方向を前記特徴のある幾何学的な位置関係を満足す
る空間に拘束する3次元経路補正処理部を備えたことを
特徴とするものである。
【0019】請求項3に記載の3次元図形表示処理装置
は、3次元空間内に存在する3次元図形の投影面を表示
画面に表示する表示装置と、前記表示画面上に表示して
いるカーソルから情報を入力する入力装置と、前記カー
ソルの表示位置を前記投影面上の2次元カーソルの位置
に変換する入力座標変換部と、前記投影面上における前
記2次元カーソルの位置から前記3次元図形を構成する
3次元空間上での3次元カーソル位置を算出し、かつ前
記カーソルの位置の変化による前記2次元カーソルの位
置の移動方向、および移動量を算出し、前記3次元空間
上での3次元カーソルの位置の移動方向、および移動量
を算出し、前記3次元空間上において前記3次元カーソ
ルの位置の移動した経路を算出する3次元入力座標変換
処理部と、前記3次元空間上での経路、および前記3次
元カーソルの位置を前記投影面に投影し、前記表示画面
に表示する情報に変換する表示処理部とを有する3次元
図形表示装置において、前記3次元入力座標変換処理部
により算出された前記3次元カーソルの位置および前記
経路と、前記3次元空間内に存在し、かつ前記3次元空
間上での位置が確定したものからなる3次元図形の情報
との幾何学的な位置関係を前記3次元空間上で調べ、こ
れらに特徴のある幾何学的な位置関係に近い関係がある
と判断した場合、前記3次元入力座標変換処理部により
算出された前記3次元カーソルの位置および前記経路を
前記特徴のある幾何学的な位置関係を満足するような3
次元カーソルの位置および経路に変更し、以後、前記3
次元カーソルの位置の動きを前記特徴のある幾何学的な
位置関係を満足する空間に拘束する3次元経路補正処理
部を備えたことを特徴とするものである。
【0020】請求項4に記載の3次元図形表示処理装置
は、3次元空間内に存在する3次元図形の投影面を表示
画面に表示する表示装置と、前記表示画面上のカーソル
から情報を入力する入力装置と、前記カーソルから入力
した情報を前記投影面上の2次元入力座標値に変換する
入力座標変換部と、前記投影面上における前記2次元入
力座標値から前記3次元図形を構成する3次元空間上で
の3次元入力座標値を算出し、かつ前記カーソルの位置
の変化による前記2次元入力座標値の移動方向、および
移動量から、前記3次元空間上での3次元入力座標値の
移動方向、および移動量を算出し、前記3次元空間上に
おいて前記3次元入力座標値の移動した経路を算出する
3次元入力座標変換処理部と、前記3次元空間上での経
路を前記投影面に投影し、前記表示画面に表示する情報
に変換する表示処理部とを有する3次元図形表示装置に
おいて、前記3次元入力座標変換処理部により算出され
た複数の線分を結合したものからなる経路の情報、およ
び前記3次元空間内に存在し、かつ前記3次元座標が確
定したものからなる3次元図形の情報との幾何学的な位
置関係を前記3次元空間上で調べ、前記複数の線分を結
合したものからなる経路の1部または全部と、前記3次
元座標が確定したものからなる3次元図形の情報とに特
徴のある幾何学的な位置関係に近い関係があると判断し
た場合、前記3次元入力座標変換処理部により算出され
た前記複数の線分を結合したものからなる経路の情報を
前記特徴のある幾何学的な位置関係を満足するような情
報に変更し、変更した複数の線分を結合したものからな
る経路の情報を前記表示処理部に転送する3次元経路補
正処理部を備えたことを特徴とするものである。
【0021】請求項5に記載の3次元図形表示処理装置
は、3次元空間内に存在する3次元図形の投影面を表示
画面に表示する表示装置と、前記表示画面上のカーソル
から情報を入力する入力装置と、前記カーソルから入力
した情報を前記投影面上の2次元入力座標値に変換する
入力座標変換部と、前記投影面上における前記2次元入
力座標値から前記3次元図形を構成する3次元空間上で
の3次元入力座標値を算出し、かつ前記カーソルの位置
の変化による前記2次元入力座標値の移動方向、および
移動量から、前記3次元空間上での3次元入力座標値の
移動方向、および移動量を算出し、前記3次元空間上に
おいて前記3次元入力座標値の移動した経路を算出する
3次元入力座標変換処理部と、前記3次元空間上での経
路を前記投影面に投影し、前記表示画面に表示する情報
に変換する表示処理部とを有する3次元図形表示装置に
おいて、前記3次元入力座標変換処理部により算出され
た3次元座標値の情報と、前記3次元空間内に存在し、
かつ3次元空間上での位置が確定したものからなる3次
元図形の情報との幾何学的な位置関係を前記3次元空間
上で調べ、これらに特徴のある幾何学的な位置関係に近
い関係があると一定期間の間判断した場合、前記3次元
入力座標変換処理部により算出された3次元座標値の情
報を前記特徴のある幾何学的な位置関係を満足するよう
な情報に変更する3次元経路補正処理部を備えたことを
特徴とするものである。
【0022】請求項6に記載の3次元図形表示処理装置
において、前記3次元経路補正処理部は、前記入力装置
から入力した経路の情報、および前記3次元空間内に存
在し、かつ前記3次元座標が確定したものからなる3次
元図形の情報との幾何学的な位置関係を前記3次元空間
上で調べる3次元相対位置判定処理部と、3次元相対位
置判定処理部による判定結果からこれらに特徴のある幾
何学的な位置関係に近い関係があると判断した場合、前
記入力装置から入力した経路の情報を前記特徴のある幾
何学的な位置関係を満足するような情報に変更する補正
座標計算処理部と、前記3次元相対位置判定処理部、前
記補正座標計算処理部の処理の流れを制御し、かつ前記
3次元空間上での前記3次元入力座標を決定し、前記3
次元入力座標を決定したことにより形成される経路の情
報を前記表示処理部に転送する入力座標決定部とを備え
たことを特徴とするものである。
【0023】請求項7に記載の3次元図形表示処理装置
において、前記3次元経路補正処理部は、前記入力装置
から入力した経路の情報を前記3次元空間内における特
定の平面上の経路に変換する手段を有するメモリを備え
たことを特徴とするものである。
【0024】請求項8に記載の3次元図形表示処理装置
において、前記補正座標計算処理部は、前記3次元相対
位置判定処理部による判定結果から前記入力装置から入
力した経路の情報と、前記3次元空間内に存在し、かつ
前記3次元座標が確定したものからなる3次元図形の情
報との間に平行、垂直、延長線、または2つの平面の交
線上などの幾何学的に特徴のある位置関係に近い関係が
あると判断した場合、前記経路の情報を前記幾何学的に
特徴のある位置関係に変更する線図形拘束計算処理部を
備えたことを特徴とするものである。
【0025】請求項9に記載の3次元図形表示処理装置
は、前記補正座標計算処理部は、前記3次元相対位置判
定処理部による判定結果から前記入力装置から入力した
経路の情報と、前記3次元空間内に存在し、かつ前記3
次元座標が確定したものからなる3次元図形の情報との
間に前記3次元図形の面上にあるなどの幾何学的に特徴
のある位置関係に近い関係があると判断した場合、前記
経路の情報を前記幾何学的に特徴のある位置関係に変更
する面拘束計算処理部を備えたことを特徴とするもので
ある。
【0026】請求項10に記載の3次元図形表示処理方
法は、3次元空間内に存在する3次元図形の投影面を表
示画面に表示し、前記表示画面上のカーソルから情報を
入力し、前記カーソルから入力した情報を前記投影面上
の2次元入力座標値に変換し、前記投影面上における前
記2次元入力座標値から前記3次元図形を構成する3次
元空間上での3次元入力座標値を算出し、かつ前記カー
ソルの位置の変化による前記2次元入力座標値の移動方
向、および移動量から、前記3次元空間上での3次元入
力座標値の移動方向、および移動量を算出し、前記3次
元空間上において前記3次元入力座標値の移動した経路
を算出し、前記3次元空間上での経路を前記投影面に投
影し、前記表示画面に表示する3次元図形表示方法にお
いて、算出された前記3次元座標値の情報と、前記3次
元空間内に存在し、かつ3次元空間上での位置が確定し
たものからなる3次元図形の情報との幾何学的な位置関
係を前記3次元空間上で調べ、これらに特徴のある幾何
学的な位置関係に近い関係があると判断した場合、前記
3次元入力座標変換処理部により算出された3次元座標
値の情報を前記特徴のある幾何学的な位置関係を満足す
るような情報に変更し、変更した前記3次元座標値と、
前記3次元座標値から形成される経路との情報を前記投
影面に投影し表示することを特徴とするものである。
【0027】請求項11に記載の3次元図形表示方法
は、3次元空間内に存在する3次元図形の投影面を表示
画面に表示し、前記表示画面上のカーソルから情報を入
力し、前記カーソルから入力した情報を前記投影面上の
2次元入力座標値に変換し、前記投影面上における前記
2次元入力座標値から前記3次元図形を構成する3次元
空間上での3次元入力座標値を算出し、かつ前記カーソ
ルの位置の変化による前記2次元入力座標値の移動方
向、および移動量から、前記3次元空間上での3次元入
力座標値の移動方向、および移動量を算出し、前記3次
元空間上において前記3次元入力座標値の移動した経路
を算出し、前記3次元空間上での経路を前記投影面に投
影し、前記表示画面に表示する3次元図形表示方法にお
いて、算出された前記経路の情報と、前記3次元空間内
に存在し、かつ前記3次元空間上での位置が確定したも
のからなる3次元図形の情報との幾何学的な位置関係を
前記3次元空間上で調べ、これらに特徴のある幾何学的
な位置関係に近い関係があると判断した場合、前記3次
元入力座標変換処理部により算出された経路の情報を前
記特徴のある幾何学的な位置関係を満足するような情報
に変更し、以後、前記カーソルの位置の変化による前記
3次元入力座標値の移動方向を前記特徴のある幾何学的
な位置関係を満足する空間に拘束することを特徴とする
ものである。
【0028】請求項12に記載の3次元図形表示方法
は、3次元空間内に存在する3次元図形の投影面を表示
画面に表示し、前記表示画面上に表示しているカーソル
から情報を入力し、前記カーソルの表示位置を前記投影
面上の2次元カーソルの位置に変換し、前記投影面上に
おける前記2次元カーソルの位置から前記3次元図形を
構成する3次元空間上での3次元カーソル位置を算出
し、かつ前記カーソルの位置の変化による前記2次元カ
ーソルの位置の移動方向、および移動量を算出し、前記
3次元空間上での3次元カーソルの位置の移動方向、お
よび移動量を算出し、前記3次元空間上において前記3
次元カーソルの位置の移動した経路を算出し、前記3次
元空間上での経路、および前記3次元カーソルの位置を
前記投影面に投影し、前記表示画面に表示する情報に変
換する3次元図形表示方法において、算出された前記3
次元カーソルの位置および前記経路と、前記3次元空間
内に存在し、かつ前記3次元空間上での位置が確定した
ものからなる3次元図形の情報との幾何学的な位置関係
を前記3次元空間上で調べ、これらに特徴のある幾何学
的な位置関係に近い関係があると判断した場合、前記3
次元入力座標変換処理部により算出された前記3次元カ
ーソルの位置および前記経路を前記特徴のある幾何学的
な位置関係を満足するような3次元カーソルの位置およ
び経路に変更し、以後、前記3次元カーソルの位置の変
化による3次元入力座標値の移動方向を前記特徴のある
幾何学的な位置関係を満足する空間に拘束することを特
徴とするものである。
【0029】請求項13に記載の3次元図形表示方法
は、3次元空間内に存在する3次元図形の投影面を表示
画面に表示し、前記表示画面上のカーソルから情報を入
力し、前記カーソルから入力した情報を前記投影面上の
2次元入力座標値に変換し、前記投影面上における前記
2次元入力座標値から前記3次元図形を構成する3次元
空間上での3次元入力座標値を算出し、かつ前記カーソ
ルの位置の変化による前記2次元入力座標値の移動方
向、および移動量から、前記3次元空間上での3次元入
力座標値の移動方向、および移動量を算出し、前記3次
元空間上において前記3次元入力座標値の移動した経路
を算出し、前記3次元空間上での経路を前記投影面に投
影し、前記表示画面に表示する3次元図形表示方法にお
いて、算出された複数の線分を結合したものからなる前
記経路の情報と、前記3次元空間内に存在し、かつ前記
3次元空間上での位置が確定したものからなる前記3次
元図形の情報との幾何学的な位置関係を前記3次元空間
上で調べ、前記複数の線分を結合したものからなる経路
の1部または全部と、前記3次元空間上での位置が確定
したものからなる3次元図形の情報とに特徴のある幾何
学的な位置関係に近い関係があると判断した場合、前記
3次元入力座標変換処理部により算出された前記複数の
線分を結合したものからなる経路の情報を前記特徴のあ
る幾何学的な位置関係を満足するような情報に変更し、
変更した複数の線分を結合したものからなる経路の情報
を前記投影面に投影し表示することを特徴とするもので
ある。
【0030】請求項14に記載の3次元図形表示方法
は、3次元空間内に存在する3次元図形の投影面を表示
画面に表示し、前記表示画面上のカーソルから情報を入
力し、前記カーソルから入力した情報を前記投影面上の
2次元入力座標値に変換し、前記投影面上における前記
2次元入力座標値から前記3次元図形を構成する3次元
空間上での3次元入力座標値を算出し、かつ前記カーソ
ルの位置の変化による前記2次元入力座標値の移動方
向、および移動量から、前記3次元空間上での3次元入
力座標値の移動方向、および移動量を算出し、前記3次
元空間上において前記3次元入力座標値の移動した経路
を算出し、前記3次元空間上での経路を前記投影面に投
影し、前記表示画面に表示する3次元図形表示方法にお
いて、算出された前記経路の情報と、前記3次元空間内
に存在し、かつ前記3次元空間上での位置が確定したも
のからなる3次元図形の情報との幾何学的な位置関係を
前記3次元空間上で調べ、これらに特徴のある幾何学的
な位置関係に近い関係があると一定期間の間判断した場
合、前記3次元入力座標変換処理部により算出された経
路の情報を前記特徴のある幾何学的な位置関係を満足す
るような情報に変更することを特徴とするものである。
【0031】
【作用】請求項1に記載の3次元図形表示装置は、3次
元空間内に存在する3次元図形の投影面を表示画面に表
示する表示装置と、前記表示画面上のカーソルから情報
を入力する入力装置と、前記カーソルから入力した情報
を前記投影面上の2次元入力座標値に変換する入力座標
変換部と、前記投影面上における前記2次元入力座標値
から前記3次元図形を構成する3次元空間上での3次元
入力座標値を算出し、かつ前記カーソルの位置の変化に
よる前記2次元入力座標値の移動方向、および移動量か
ら、前記3次元空間上での3次元入力座標値の移動方
向、および移動量を算出し、前記3次元空間上において
前記3次元入力座標値の移動した経路を算出する3次元
入力座標変換処理部と、前記3次元空間上での経路を前
記投影面に投影し、前記表示画面に表示する情報に変換
する表示処理部とを有する3次元図形表示装置におい
て、前記3次元入力座標変換処理部により算出された3
次元座標値の情報と、前記3次元空間内に存在し、かつ
3次元空間上での位置が確定したものからなる3次元図
形の情報との幾何学的な位置関係を前記3次元空間上で
調べ、これらに特徴のある幾何学的な位置関係に近い関
係があると判断した場合、前記3次元入力座標変換処理
部により算出された3次元座標値の情報を前記特徴のあ
る幾何学的な位置関係を満足するような情報に変更し、
変更した前記3次元座標値と、前記3次元座標値から形
成される経路との情報を前記表示処理部に転送する3次
元経路補正処理部を備えたことにより、前記入力装置よ
り入力したラフな3次元座標値をユーザの意図する3次
元座標値に補正することが可能となる。
【0032】請求項2に記載の3次元図形表示処理装置
は、3次元空間内に存在する3次元図形の投影面を表示
画面に表示する表示装置と、前記表示画面上のカーソル
から情報を入力する入力装置と、前記カーソルから入力
した情報を前記投影面上の2次元入力座標値に変換する
入力座標変換部と、前記投影面上における前記2次元入
力座標値から前記3次元図形を構成する3次元空間上で
の3次元入力座標値を算出し、かつ前記カーソルの位置
の変化による前記2次元入力座標値の移動方向、および
移動量から、前記3次元空間上での3次元入力座標値の
移動方向、および移動量を算出し、前記3次元空間上に
おいて前記3次元入力座標値の移動した経路を算出する
3次元入力座標変換処理部と、前記3次元空間上での経
路を前記投影面に投影し、前記表示画面に表示する情報
に変換する表示処理部とを有する3次元図形表示装置に
おいて、前記3次元入力座標変換処理部により算出され
た経路の情報と、前記3次元空間内に存在し、かつ前記
3次元空間上での位置が確定したものからなる3次元図
形の情報との幾何学的な位置関係を前記3次元空間上で
調べ、これらに特徴のある幾何学的な位置関係に近い関
係があると判断した場合、前記3次元入力座標変換処理
部により算出された経路の情報を前記特徴のある幾何学
的な位置関係を満足するような情報に変更し、以後、前
記カーソルの位置の変化による前記3次元入力座標値の
移動方向を前記特徴のある幾何学的な位置関係を満足す
る空間に拘束する3次元経路補正処理部を備えたことに
より、前記入力装置から入力したラフな経路の情報から
ユーザの意図する経路の情報を容易にえることが可能と
なる。
【0033】請求項3に記載の3次元図形表示処理装置
は、3次元空間内に存在する3次元図形の投影面を表示
画面に表示する表示装置と、前記表示画面上に表示して
いるカーソルから情報を入力する入力装置と、前記カー
ソルの表示位置を前記投影面上の2次元カーソルの位置
に変換する入力座標変換部と、前記投影面上における前
記2次元カーソルの位置から前記3次元図形を構成する
3次元空間上での3次元カーソル位置を算出し、かつ前
記カーソルの位置の変化による前記2次元カーソルの位
置の移動方向、および移動量を算出し、前記3次元空間
上での3次元カーソルの位置の移動方向、および移動量
を算出し、前記3次元空間上において前記3次元カーソ
ルの位置の移動した経路を算出する3次元入力座標変換
処理部と、前記3次元空間上での経路、および前記3次
元カーソルの位置を前記投影面に投影し、前記表示画面
に表示する情報に変換する表示処理部とを有する3次元
図形表示装置において、前記3次元入力座標変換処理部
により算出された前記3次元カーソルの位置および前記
経路と、前記3次元空間内に存在し、かつ前記3次元空
間上での位置が確定したものからなる3次元図形の情報
との幾何学的な位置関係を前記3次元空間上で調べ、こ
れらに特徴のある幾何学的な位置関係に近い関係がある
と判断した場合、前記3次元入力座標変換処理部により
算出された前記3次元カーソルの位置および前記経路を
前記特徴のある幾何学的な位置関係を満足するような3
次元カーソルの位置および経路に変更し、以後、前記3
次元カーソルの位置の動きを前記特徴のある幾何学的な
位置関係を満足する空間に拘束する3次元経路補正処理
部を備えたことことにより、前記入力装置の入力位置を
示す3次元カーソルのラフな動きからユーザの意図する
3次元カーソルの動きに補正することが可能となる。
【0034】請求項4に記載の3次元図形表示処理装置
は、3次元空間内に存在する3次元図形の投影面を表示
画面に表示する表示装置と、前記表示画面上のカーソル
から情報を入力する入力装置と、前記カーソルから入力
した情報を前記投影面上の2次元入力座標値に変換する
入力座標変換部と、前記投影面上における前記2次元入
力座標値から前記3次元図形を構成する3次元空間上で
の3次元入力座標値を算出し、かつ前記カーソルの位置
の変化による前記2次元入力座標値の移動方向、および
移動量から、前記3次元空間上での3次元入力座標値の
移動方向、および移動量を算出し、前記3次元空間上に
おいて前記3次元入力座標値の移動した経路を算出する
3次元入力座標変換処理部と、前記3次元空間上での経
路を前記投影面に投影し、前記表示画面に表示する情報
に変換する表示処理部とを有する3次元図形表示装置に
おいて、前記3次元入力座標変換処理部により算出され
た複数の線分を結合したものからなる経路の情報、およ
び前記3次元空間内に存在し、かつ前記3次元座標が確
定したものからなる3次元図形の情報との幾何学的な位
置関係を前記3次元空間上で調べ、前記複数の線分を結
合したものからなる経路の1部または全部と、前記3次
元座標が確定したものからなる3次元図形の情報とに特
徴のある幾何学的な位置関係に近い関係があると判断し
た場合、前記3次元入力座標変換処理部により算出され
た前記複数の線分を結合したものからなる経路の情報を
前記特徴のある幾何学的な位置関係を満足するような情
報に変更し、変更した複数の線分を結合したものからな
る経路の情報を前記表示処理部に転送する3次元経路補
正処理部を備えたことにより、前記入力装置から入力し
たラフな前記複数の線分を結合したものからなる経路の
情報をユーザが意図する経路の情報に補正することが可
能となる。
【0035】請求項5に記載の3次元図形表示処理装置
は、3次元空間内に存在する3次元図形の投影面を表示
画面に表示する表示装置と、前記表示画面上のカーソル
から情報を入力する入力装置と、前記カーソルから入力
した情報を前記投影面上の2次元入力座標値に変換する
入力座標変換部と、前記投影面上における前記2次元入
力座標値から前記3次元図形を構成する3次元空間上で
の3次元入力座標値を算出し、かつ前記カーソルの位置
の変化による前記2次元入力座標値の移動方向、および
移動量から、前記3次元空間上での3次元入力座標値の
移動方向、および移動量を算出し、前記3次元空間上に
おいて前記3次元入力座標値の移動した経路を算出する
3次元入力座標変換処理部と、前記3次元空間上での経
路を前記投影面に投影し、前記表示画面に表示する情報
に変換する表示処理部とを有する3次元図形表示装置に
おいて、前記3次元入力座標変換処理部により算出され
た3次元座標値の情報と、前記3次元空間内に存在し、
かつ3次元空間上での位置が確定したものからなる3次
元図形の情報との幾何学的な位置関係を前記3次元空間
上で調べ、これらに特徴のある幾何学的な位置関係に近
い関係があると一定期間の間判断した場合、前記3次元
入力座標変換処理部により算出された3次元座標値の情
報を前記特徴のある幾何学的な位置関係を満足するよう
な情報に変更する3次元経路補正処理部を備えたことに
より前記入力装置から入力したラフな経路の情報からユ
ーザの意図する経路の情報を容易にえることが可能とな
る。
【0036】請求項6に記載の3次元図形表示処理装置
において、前記3次元経路補正処理部は、前記入力装置
から入力した経路の情報、および前記3次元空間内に存
在し、かつ前記3次元座標が確定したものからなる3次
元図形の情報との幾何学的な位置関係を前記3次元空間
上で調べる3次元相対位置判定処理部と、3次元相対位
置判定処理部による判定結果からこれらに特徴のある幾
何学的な位置関係に近い関係があると判断した場合、前
記入力装置から入力した経路の情報を前記特徴のある幾
何学的な位置関係を満足するような情報に変更する補正
座標計算処理部と、前記3次元相対位置判定処理部、前
記補正座標計算処理部の処理の流れを制御し、かつ前記
3次元空間上での前記3次元入力座標を決定し、前記3
次元入力座標を決定したことにより形成される経路の情
報を前記表示処理部に転送する入力座標決定部とを備え
たことにより前記入力装置から入力したラフな経路の情
報をユーザが意図する経路の情報に補正することが可能
となる。
【0037】請求項7に記載の3次元図形表示処理装置
において、前記3次元経路補正処理部は、前記入力装置
から入力した経路の情報を前記3次元空間内における特
定の平面上の経路に変換する手段を有するメモリを備え
たことにより、前記入力装置から入力したラフな経路の
情報を前記メモリに設定された座標変換手段に従って変
換することによりユーザの意図する経路をえることがで
きる。
【0038】請求項8に記載の3次元図形表示処理装置
において、前記補正座標計算処理部は、前記3次元相対
位置判定処理部による判定結果から前記入力装置から入
力した経路の情報と、前記3次元空間内に存在し、かつ
前記3次元座標が確定したものからなる3次元図形の情
報との間に平行、垂直、延長線、または2つの平面の交
線上などの幾何学的に特徴のある位置関係に近い関係が
あると判断した場合、前記経路の情報を前記幾何学的に
特徴のある位置関係に変更する線図形拘束変換処理部を
備えたことにより前記入力装置から入力したラフな経路
を前記幾何学的に特徴のある位置関係を満足する空間に
投影することによりユーザの意図する経路をえることが
できる。
【0039】請求項9に記載の3次元図形表示処理装置
は、前記補正座標計算処理部は、前記3次元相対位置判
定処理部による判定結果から前記入力装置から入力した
経路の情報と、前記3次元空間内に存在し、かつ前記3
次元座標が確定したものからなる3次元図形の情報との
間に前記3次元図形の面上にあるなどの幾何学的に特徴
のある位置関係に近い関係があると判断した場合、前記
経路の情報を前記幾何学的に特徴のある位置関係に変更
する面拘束変換処理部を備えたことにより前記入力装置
より入力したラフな経路の情報を前記幾何学的に特徴の
ある位置関係を満足する空間に投影することによりユー
ザの意図する経路をえることができる。
【0040】請求項10に記載の3次元図形表示処理方
法は、3次元空間内に存在する3次元図形の投影面を表
示画面に表示し、前記表示画面上のカーソルから情報を
入力し、前記カーソルから入力した情報を前記投影面上
の2次元入力座標値に変換し、前記投影面上における前
記2次元入力座標値から前記3次元図形を構成する3次
元空間上での3次元入力座標値を算出し、かつ前記カー
ソルの位置の変化による前記2次元入力座標値の移動方
向、および移動量から、前記3次元空間上での3次元入
力座標値の移動方向、および移動量を算出し、前記3次
元空間上において前記3次元入力座標値の移動した経路
を算出し、前記3次元空間上での経路を前記投影面に投
影し、前記表示画面に表示する3次元図形表示方法にお
いて、算出された前記3次元座標値の情報と、前記3次
元空間内に存在し、かつ3次元空間上での位置が確定し
たものからなる3次元図形の情報との幾何学的な位置関
係を前記3次元空間上で調べ、これらに特徴のある幾何
学的な位置関係に近い関係があると判断した場合、前記
3次元入力座標変換処理部により算出された3次元座標
値の情報を前記特徴のある幾何学的な位置関係を満足す
るような情報に変更し、変更した前記3次元座標値と、
前記3次元座標値から形成される経路との情報を前記投
影面に投影し表示することにより、前記入力装置より入
力したラフな3次元座標値をユーザの意図する3次元座
標値に補正することが可能となる。
【0041】請求項11に記載の3次元図形表示方法
は、3次元空間内に存在する3次元図形の投影面を表示
画面に表示し、前記表示画面上のカーソルから情報を入
力し、前記カーソルから入力した情報を前記投影面上の
2次元入力座標値に変換し、前記投影面上における前記
2次元入力座標値から前記3次元図形を構成する3次元
空間上での3次元入力座標値を算出し、かつ前記カーソ
ルの位置の変化による前記2次元入力座標値の移動方
向、および移動量から、前記3次元空間上での3次元入
力座標値の移動方向、および移動量を算出し、前記3次
元空間上において前記3次元入力座標値の移動した経路
を算出し、前記3次元空間上での経路を前記投影面に投
影し、前記表示画面に表示する3次元図形表示方法にお
いて、算出された前記経路の情報と、前記3次元空間内
に存在し、かつ前記3次元空間上での位置が確定したも
のからなる3次元図形の情報との幾何学的な位置関係を
前記3次元空間上で調べ、これらに特徴のある幾何学的
な位置関係に近い関係があると判断した場合、前記3次
元入力座標変換処理部により算出された経路の情報を前
記特徴のある幾何学的な位置関係を満足するような情報
に変更し、以後、前記カーソルの位置の変化による前記
3次元入力座標値の移動方向を前記特徴のある幾何学的
な位置関係を満足する空間に拘束することにより、前記
入力装置から入力したラフな経路の情報からユーザの意
図する経路の情報を容易にえることが可能となる。
【0042】請求項12に記載の3次元図形表示方法
は、3次元空間内に存在する3次元図形の投影面を表示
画面に表示し、前記表示画面上に表示しているカーソル
から情報を入力し、前記カーソルの表示位置を前記投影
面上の2次元カーソルの位置に変換し、前記投影面上に
おける前記2次元カーソルの位置から前記3次元図形を
構成する3次元空間上での3次元カーソル位置を算出
し、かつ前記カーソルの位置の変化による前記2次元カ
ーソルの位置の移動方向、および移動量を算出し、前記
3次元空間上での3次元カーソルの位置の移動方向、お
よび移動量を算出し、前記3次元空間上において前記3
次元カーソルの位置の移動した経路を算出し、前記3次
元空間上での経路、および前記3次元カーソルの位置を
前記投影面に投影し、前記表示画面に表示する情報に変
換する3次元図形表示方法において、算出された前記3
次元カーソルの位置および前記経路と、前記3次元空間
内に存在し、かつ前記3次元空間上での位置が確定した
ものからなる3次元図形の情報との幾何学的な位置関係
を前記3次元空間上で調べ、これらに特徴のある幾何学
的な位置関係に近い関係があると判断した場合、前記3
次元入力座標変換処理部により算出された前記3次元カ
ーソルの位置および前記経路を前記特徴のある幾何学的
な位置関係を満足するような3次元カーソルの位置およ
び経路に変更し、以後、前記3次元カーソルの位置の変
化による3次元入力座標値の移動方向を前記特徴のある
幾何学的な位置関係を満足する空間に拘束することによ
り前記入力装置の入力位置を示す3次元カーソルのラフ
な動きからユーザの意図する3次元カーソルの動きに補
正することが可能となる。
【0043】請求項13に記載の3次元図形表示方法
は、3次元空間内に存在する3次元図形の投影面を表示
画面に表示し、前記表示画面上のカーソルから情報を入
力し、前記カーソルから入力した情報を前記投影面上の
2次元入力座標値に変換し、前記投影面上における前記
2次元入力座標値から前記3次元図形を構成する3次元
空間上での3次元入力座標値を算出し、かつ前記カーソ
ルの位置の変化による前記2次元入力座標値の移動方
向、および移動量から、前記3次元空間上での3次元入
力座標値の移動方向、および移動量を算出し、前記3次
元空間上において前記3次元入力座標値の移動した経路
を算出し、前記3次元空間上での経路を前記投影面に投
影し、前記表示画面に表示する3次元図形表示方法にお
いて、算出された複数の線分を結合したものからなる前
記経路の情報と、前記3次元空間内に存在し、かつ前記
3次元空間上での位置が確定したものからなる前記3次
元図形の情報との幾何学的な位置関係を前記3次元空間
上で調べ、前記複数の線分を結合したものからなる経路
の1部または全部と、前記3次元空間上での位置が確定
したものからなる3次元図形の情報とに特徴のある幾何
学的な位置関係に近い関係があると判断した場合、前記
3次元入力座標変換処理部により算出された前記複数の
線分を結合したものからなる経路の情報を前記特徴のあ
る幾何学的な位置関係を満足するような情報に変更し、
変更した複数の線分を結合したものからなる経路の情報
を前記投影面に投影し表示することにより前記入力装置
より入力したラフな複数の線分を結合したものからなる
経路をユーザが意図する経路に補正することが可能とな
る。
【0044】請求項14に記載の3次元図形表示方法
は、3次元空間内に存在する3次元図形の投影面を表示
画面に表示し、前記表示画面上のカーソルから情報を入
力し、前記カーソルから入力した情報を前記投影面上の
2次元入力座標値に変換し、前記投影面上における前記
2次元入力座標値から前記3次元図形を構成する3次元
空間上での3次元入力座標値を算出し、かつ前記カーソ
ルの位置の変化による前記2次元入力座標値の移動方
向、および移動量から、前記3次元空間上での3次元入
力座標値の移動方向、および移動量を算出し、前記3次
元空間上において前記3次元入力座標値の移動した経路
を算出し、前記3次元空間上での経路を前記投影面に投
影し、前記表示画面に表示する3次元図形表示方法にお
いて、算出された前記経路の情報と、前記3次元空間内
に存在し、かつ前記3次元空間上での位置が確定したも
のからなる3次元図形の情報との幾何学的な位置関係を
前記3次元空間上で調べ、これらに特徴のある幾何学的
な位置関係に近い関係があると一定期間の間判断した場
合、前記3次元入力座標変換処理部により算出された経
路の情報を前記特徴のある幾何学的な位置関係を満足す
るような情報に変更すること入力したラフな3次元座標
値をユーザの意図する3次元座標値に補正することが可
能となる。
【0045】
【実施例】 実施例1.本発明の一実施例について説明する。図1
は、本発明における3次元図形を構成する3次元空間上
で複数の線分を結合したものからなるポリラインの経路
を入力するためのシステムの構成図である。システムの
各構成要素について説明する。図1において、101は
マウス、タブレット、ライトペン、ジョイスティック等
の入力装置、102は入力装置101からの入力座標、
またはカーソル位置などの入力データから投影面上での
2次元入力座標値または2次元カーソル位置を生成する
入力座標変換処理部である。103は入力座標変換部1
02で算出された2次元入力座標値または2次元カーソ
ル位置を、3次元カーソルに基づいた座標変換手段によ
り3次元入力座標値、または3次元カーソル位置へ変換
し、かつ入力装置101からのカーソル位置の変化によ
る投影面上の2次元カーソル位置の移動方向および移動
量を算出し、これから3次元カーソルの移動方向、移動
量を算出し、3次元空間上で移動した経路を算出する3
次元座標変換処理部である。 1000は入力装置10
1より入力した経路をユーザの意図する経路に補正する
3次元経路補正処理部である。1004は入力装置10
1により座標入力した時、現在入力中の経路に関して3
次元座標変換処理部103で生成された3次元座標値を
保存するメモリである。1005は3次元空間内に既に
その位置が確定した3次元図形(立体形状、平面、また
は過去に入力しその位置が確定した経路など)と、3次
元入力座標値、3次元カーソル位置、または3次元カー
ソル位置を動かすことにより形成される経路などからな
る入力データとの3次元空間上での幾何学的な相対位置
関係を調べる3次元相対位置判定処理部、1007は3
次元入力座標値、または3次元カーソル位置を補正する
ための座標変換手段を指定するデータを一時的に保存す
るメモリである。1009は面上に2次元もしくは3次
元の入力座標を投影し、これらの面上での3次元の投影
座標値を求める面拘束計算処理部、1010は線図形上
に2次元もしくは3次元の入力座標を投影し、これらの
線図形上での3次元の投影座標値を求める線図形拘束計
算処理部である。1008は面拘束計算処理部100
9、または線図形拘束計算処理部1010などを用い
て、3次元相対位置判定処理部1005、またはメモリ
1007により決定された座標変換手段に従って3次元
座標値を生成する補正座標計算処理部である。1006
は、メモリ1007、3次元相対位置判定処理部100
5、補正座標計算処理部1008などでの処理を制御
し、3次元相対位置判定処理部1005の相対位置関係
に関する判定結果もしくはメモリ1007で設定されて
いるデータを基に3次元座標値、または3次元カーソル
位置を決定する入力座標決定部である。1012は決定
した経路の情報を保存する経路データ格納部、1011
は、入力座標決定部1006から渡された補正した3次
元入力座標値を用いて経路を生成し、経路データ格納部
1012に保存する経路定義部であり、また、経路定義
部1011は経路データ格納部1012に保存している
経路情報の修正、削除などの処理も行う。1014は経
路の情報以外の3次元図形の情報を保存する立体形状デ
ータ格納部、1013は経路の情報以外の3次元図形の
情報を生成、修正、削除などの処理を行う立体形状定義
部であり、生成した3次元図形の情報は、立体形状デー
タ格納部1014に保存する。1015は、入力座標決
定部1006から出力されるデータに基づき、相対位置
関係を示すシンボルや寸法、3次元カーソル、および経
路などの表示用データを生成する表示処理部、106は
表示装置である。また、図1において1点鎖線より左に
示した部では2次元のデータ、右に示した部では3次元
のデータを取扱う。また、1点鎖線上に存在する部は、
2次元のデータと、3次元のデータとを取扱う。
【0046】次に図1の動作について説明する。入力装
置101からの入力座標値、カーソル位置などの入力デ
ータから入力座標変換処理部102で、2次元入力座標
値、2次元カーソル位置、または入力装置101からの
カーソル位置の変化による2次元カーソル位置の移動方
向および移動量を算出し、算出した2次元入力座標値、
2次元カーソル位置、または2次元カーソル位置の移動
方向および移動量などのデータを3次元入力座標変換部
103に送る。3次元座標変換処理部103では、入力
座標変換処理部102から送られたデータから、3次元
入力座標値、3次元カーソル位置を算出する。また、2
次元カーソル位置の移動方向および移動量から3次元カ
ーソル位置の移動方向および移動量を算出し3次元空間
上の経路を生成する。現在の3次元カーソル位置を入力
座標として入力するには、入力装置101からユーザが
指示すればよい。メモリ1004は、3次元座標変換処
理部103により算出された3次元空間上の経路を入力
装置101から座標入力が指示されたとき、このデータ
を保存しておく。次に3次元座標変換処理部103によ
り算出された3次元入力座標値、または3次元カーソル
位置などの3次元座標値を入力座標決定部1006に送
る。
【0047】入力座標決定部1006では、まず、3次
元座標変換処理部103から送られた3次元座標値に対
し補正する手段がメモリ1007に設定されているかど
うかを調べる。メモリ1007に座標変換手段の補正に
関するデータが既に設定されている場合、座標変換手段
に関するデータと3次元座標変換処理部103から送ら
れた3次元座標値とを入力座標決定部1006を経由し
て補正座標計算処理部1008へ送り、補正座標計算処
理部1008において、3次元座標変換処理部103で
生成した3次元座標値をメモリ1007に設定されてい
る座標変換手段に基づいて座標変換し、3次元座標値を
算出し、入力座標決定部1006に算出した3次元座標
値および算出した3次元座標値をもとに算出される経路
のデータを送る。3次元座標値に対し補正する手段がメ
モリ1007に設定されていない場合、メモリ1007
では、入力座標決定部1006から送られた3次元座標
値に対しなにも処理をせずに入力座標決定部1006に
返した後、入力座標決定部1006から3次元相対位置
判定処理部1005に送る。
【0048】3次元相対位置判定処理部1005では、
入力した3次元座標値、および経路と、3次元空間内で
すでにその位置が確定した3次元図形(立体図形、平
面、または過去に入力しその位置が確定した経路など)
との相対位置関係を経路データ格納部1012および立
体形状データ格納部1014をもとに3次元空間上で調
べる。3次元相対位置判定処理部1005において入力
座標決定部1006から送られた3次元座標値および経
路と、3次元空間内ですでにその位置が確定した3次元
図形とに相対位置関係があると判断したとき、3次元相
対位置判定処理部1005では、3次元座標値と、相対
位置関係に関するデータとを入力座標決定部1006を
経由して補正座標計算処理部1008に送る。また、3
次元相対位置判定処理部1005では、入力座標決定部
1006から送られた3次元座標値および経路と、3次
元空間内ですでにその位置が確定した3次元図形とに相
対位置関係がないと判断したとき、入力座標決定部10
06から送られた3次元座標値にたいしなにも処理をせ
ずに入力座標決定部1006に返す。
【0049】補正座標計算処理部1008では、入力座
標決定部1006から送られた相対位置関係に関するデ
ータに基づいて面拘束計算処理部1009または線図形
拘束計算処理部1010により3次元座標値を面または
線に投影した3次元座標値に補正し、補正した3次元座
標値を入力座標決定部1006に送る。また、3次元相
対位置判定処理部1005の判定において相対位置関係
がないと判定したとき、補正座標計算処理部1008で
は、入力座標決定部1006から送られた3次元座標値
にたいしなにも処理をせずに入力座標決定部1006に
送る。
【0050】入力座標決定部1006では補正座標計算
処理部1008から送られた3次元座標値をユーザが意
図する3次元座標値であると決定する。次に入力座標決
定部1006は決定した3次元座標値、および相対位置
関係に関するデータを表示処理部1015と経路定義部
1011とに送る。表示処理部1015では送られた3
次元座標値、および相対位置に関するデータに基づいて
相対位置関係を示すシンボルや3次元カーソルなどのデ
ータを生成し、表示装置106に表示する。経路定義部
1011では入力座標決定部1006から送られた3次
元座標値を用いて経路を生成し、経路データ格納部10
12に登録する。
【0051】メモリ1007に座標変換手段の補正に関
するデータが設定されていない場合、入力座標決定部1
006は3次元座標変換処理部103で生成された3次
元座標値を前述と同様にして3次元相対位置判定処理部
1005、および補正座標計算処理部1008で処理を
行う。3次元相対位置判定処理部1005、および補正
座標計算処理部1008で処理を行った後、入力座標決
定部1006では補正座標計算処理部1008から送ら
れた3次元座標値をユーザが意図する3次元座標値であ
ると決定する。次に3次元相対位置判定処理部1005
において、入力した3次元座標値が周囲の形状と相対的
な位置関係があると判断したとき、相対的な位置関係を
満足するような座標変換手段に関するデータをメモリ1
007に設定する。これより以降の入力装置101から
入力において、入力座標変換処理部102で変換した2
次元座標値を入力座標決定部1006に送り、メモリ1
007の情報に基づいて投影面上の2次元座標値を3次
元空間上の相対位置関係を満足する空間に投影すること
により3次元座標に変換するのでもよい。このように、
相対的な位置関係を満足するような座標変換手段をメモ
リ1007に設定することにより3次元相対位置判定処
理部1005、および補正座標計算処理部1008にお
いて処理をするのに比べ、その処理時間を短縮すること
が可能となる。また、入力装置101から入力におい
て、入力座標変換処理部102で変換した2次元座標値
を3次元座標変換処理部103により3次元座標に変換
し、メモリ1004に保存した後、入力座標決定部10
06に送り、メモリ1007の情報に基づいて3次元座
標に変換するのでもよい。入力座標決定部1006にお
いて、入力座標変換処理部102で変換した2次元座標
値を用いるか、3次元座標変換処理部103により変換
された3次元座標値を用いるかはユーザが入力装置10
1より指示することにより決めることができる。以上の
ような動作により、入力装置101から入力したラフな
3次元座標および経路をユーザが意図する正確な3次元
座標および経路に補正することができる。
【0052】次に、図1で構成された装置を用いて立体
形状をもつ3次元図形に対して相対的に現在の3次元カ
ーソルの正確な位置決めを行うために次のような3次元
カーソル位置の補正方法を用いる。この方法は3次元座
標入力時に既にその位置が確定した3次元図形と、3次
元カーソル位置および経路を構成する入力中の線分との
相対位置関係を3次元空間上で判定し、その判定結果に
従ってユーザが意図する3次元座標値へ補正するための
座標変換手段に切り換える方法である。図2はこの処理
手順を示すフローチャートである。
【0053】入力装置101のカーソル位置およびカー
ソル位置の変化から入力座標変換処理部102で2次元
カーソル位置、およびカーソル位置の変化による2次元
カーソル位置の移動方向および移動量を算出する。(処
理手順2001)。入力座標変換処理部102からの算
出された2次元カーソル位置、並びに2次元カーソル位
置の移動方向および移動量から3次元入力座標値、並び
に3次元カーソル位置の移動方向および移動量を算出
し、これから3次元空間上の経路を算出し、この経路の
情報をメモリ1004に蓄える。(処理手順200
2)。メモリ1007に3次元カーソル位置の補正に関
する座標変換手段が設定されているかどうかを調べる。
(処理手順2003)。メモリ1007に座標変換手段
の決定に関するデータが既に設定されている場合、補正
座標計算処理部1008において、2次元座標入力部1
002で生成した2次元カーソル位置からメモリ100
7に設定されている座標変換手段に基づいて、3次元座
標値、および3次元空間上の経路を算出する。(処理手
順2004)。3次元相対位置判定処理部1005にお
いて、既にその位置が確定した3次元図形(立体図形、
平面、または過去に入力しその位置が確定した経路な
ど)と、処理2004で生成された3次元座標値および
経路との相対位置関係を調べる。(処理手順200
5)。メモリ1007に座標変換手段の決定に関するデ
ータが設定されていない場合、メモリ1007では入力
座標決定部1006から送られたデータに対し何も処理
を行わず、このデータを入力座標決定部1006を経由
して3次元相対位置判定処理部1005に送り、3次元
相対位置判定処理部1005において、既にその位置が
確定した3次元図形(立体図形、平面、または過去に入
力しその位置が確定した経路など)と3次元座標変換処
理部103から入力された3次元座標値および経路との
相対位置関係を調べる。(処理手順2006)。3次元
相対位置判定処理部1005の結果をもとに、補正座標
計算処理部1008で処理手順2005もしくは200
6で用いた3次元座標を補正する。またメモリ1007
に座標変換手段に関するデータが設定されていず、かつ
相対位置関係があった場合は、座標変換手段に関するデ
ータをメモリ1007に設定する。(処理手順200
7)。この補正した3次元座標値を3次元カーソルの現
在の入力位置とする。また、表示処理部1015では、
3次元相対位置判定処理部1005から渡される形状デ
ータを含む相対位置に関するデータや3次元カーソル位
置に基づいて、相対位置関係を示すシンボル(相対位置
関係を示すシンボルを表示するための装置構成は図1に
図示せず)や3次元カーソルなどのデータを生成し、表
示装置106に表示する。(処理手順2008)。補正
された3次元座標値を経路定義部1011へ渡す。(処
理手順2009)。このような方法により、3次元図形
に対する3次元カーソルの相対的な位置を正確に決める
ことができる。
【0054】次に、3次元相対位置判定処理部1005
で用いる相対位置判定方法について説明する。3次元カ
ーソルは任意の3次元座標を指定できるが、ユーザが意
図する位置を正確に決めることは難しい。そこで、相対
位置関係を厳密に満足する3次元カーソル位置もしくは
図形要素の位置に対して閾値を用いて許容範囲を設定す
る。相対位置関係を満足する厳密な位置に3次元カーソ
ルもしくは入力中の図形要素が存在しなくても、設定し
た許容範囲内に3次元カーソルもしくは入力中の図形要
素が存在すればこれらの相対位置関係が存在すると判定
する。 例えば、3次元カーソルが平面もしくは直線上
に存在するかどうかを判定するとき、平面の場合はこの
平面の法線方向に設定された閾値εの厚みを与えた空間
内、直線の場合は閾値δを半径とし、この直線を中心軸
とする円筒空間内に3次元カーソルが存在した場合に、
3次元カーソルはこの平面もしくは直線上に存在すると
判定する。以後、システムは相対位置関係の情報と相対
位置関係を満足するように3次元カーソルの位置を変換
する方法に関する情報をメモリ1007に設定すること
により3次元カーソルの動きは相対位置関係を満足する
ような空間に投影されるため、拘束される。なお、設定
されている座標変換手段を解除する場合は、入力装置1
01からユーザが指示して解除する。
【0055】図2に示したフローチャートにより3次元
カーソルの入力位置の動きを補正する例を図3と図4で
示す。 図3において、502は平面、501は立体形
状を構成する3次元図形の平面の1つであり平面502
と同一平面上にある。aは入力装置101より入力し、
その位置が確定した座標であり、bは現在の3次元カー
ソル位置である。入力装置101の動きから直線abが
経路として入力されている。今、3次元相対位置判定処
理部1005により、点bが立体形状を構成する平面5
01と同一平面上に存在すると判定されたとする。この
とき、面拘束計算処理部1009により、3次元カーソ
ル位置を平面501と同一平面である平面502に投影
し、以後の3次元カーソルの動きを平面502に拘束す
るようにメモリ1007に設定する。その結果、入力装
置101により3次元カーソルの位置を点bから動かし
たとき、3次元カーソル位置の動きが平面502の上に
拘束される場合を示している。図4において、512は
平面、511は直方体を構成する平面の1つで、平面5
12と平行であるとする。aは入力装置101より入力
し、その位置が確定した座標であり、bは現在の3次元
カーソル位置である。直線abが経路として入力されて
いる。今、経路を構成する入力中の線分abが立体形状
を構成する平面511と平行であり、かつ平面512上
にあると判定されたとする。その結果、入力装置101
により3次元カーソル位置を点bから動かしたとき、3
次元カーソル位置の動きが平面511に平行な平面51
2の上に拘束される場合を示している。
【0056】次に、複数の相対位置関係が存在する場合
の3次元カーソルの正確な位置を決める方法として次の
ような3次元カーソル位置の補正方法を用いる。この補
正方法は、3次元相対位置判定処理部1005において
3次元カーソルの入力位置および入力中の経路に関して
複数の相対位置関係が判定された場合、補正座標計算処
理部1008においてこれらの相対位置関係をすべて満
たす3次元空間上の領域を求める。そして、この領域へ
入力座標決定部1006から渡された3次元座標を投影
することにより3次元カーソル位置を補正する方法であ
る。
【0057】図5でこの例を示す。図5において531
および532は立体図形を構成する3次元図形の平面の
1つである。533は平面であり平面531を構成する
平面と同一平面上にある。534は平面であり平面53
2を構成する平面と同一平面上にある。535は平面5
33および平面534の交線である。aは現在の3次元
カーソル位置、bは点aを交線535に垂線を落したと
きの交点である。今、点aを現在の3次元カーソル位置
とし、点aが平面531と平面532の両平面において
同一平面上にあると判定されたする。このとき、まずこ
れらの2平面の交線535を求め、点aを交線535へ
投影して点bを求め3次元カーソル位置は点aから点b
に移る。そして、3次元カーソル位置の動きは交線53
5上に拘束される。拘束された3次元カーソルの動きを
解除するには、入力装置101からユーザが指示して解
除すればよい。もし、3次元相対位置判定処理部100
5により算出された複数の相対位置関係が矛盾を起こ
し、3次元カーソル位置および3次元カーソルの動きを
特定できない場合は、相対位置関係の種類、または個々
の3次元図形に対して優先順位を設定しておき、その優
先度の高い相対位置関係を満たすようにして3次元座標
値を補正し、矛盾する相対位置関係は無視するようにす
る。
【0058】実施例2.実施例1で示した3次元カーソ
ル位置を補正する方法とは別の方法を用いた例について
説明する。この方法で述べた以外の部分については実施
例1と同じものとする。この方法ではメモリ1007を
用いなくても3次元座標を相対位置関係を満足するよう
に補正することが可能である。この発明としては、入力
装置101、入力座標変換処理部102、および3次元
座標変換処理部103により3次元カーソル位置を求
め、この3次元カーソル位置を3次元相対位置判定処理
部1005で判定された相対位置関係を満足する空間へ
投影し、3次元座標値を生成する方法を用いる。図6
は、この処理手順を示すフローチャートである。
【0059】入力装置101の入力データから入力座標
変換処理部102で2次元入力座標値、並びに入力装置
101からの入力値の変化による2次元入力座標値の移
動方向および移動量を算出する。(処理手順202
1)。入力座標変換処理部102からの2次元入力座標
値2次元入力座標値の移動方向および移動量から3次元
入力座標値並びに3次元入力座標値の移動方向および移
動量を算出し、これから3次元空間上の経路を算出す
る。(処理手順2022)。3次元座標変換処理部10
3により算出された3次元座標値を現在の3次元カーソ
ルの入力位置とする。3次元相対位置判定処理部100
5において、既にその位置が確定した3次元図形(立体
図形、平面、または過去に入力しその位置が確定した経
路など)と3次元座標変換処理部103から算出された
3次元座標値および経路との相対位置関係を調べる(処
理手順2023)。3次元相対位置判定処理部1005
の結果をもとに、補正座標計算処理部1008で3次元
座標変換部から渡された3次元座標値を補正する(処理
手順2024)。また、表示処理部1015において、
3次元相対位置判定処理部1005で求められた相対位
置関係を示すためのシンボル、3次元カーソル、補正し
た3次元座標、経路などの表示用データを生成し、表示
装置106上に表示する(処理手順2025)。補正さ
れた3次元座標値を経路定義部1011へ渡す(処理手
順2026)。
【0060】この座標変換手段では、実施例1で示した
ような座標変換手段をもつメモリ1007を使用してい
ないため、3次元カーソルの動きは特定の空間に拘束さ
れない。よって、実施例1のようにユーザの指示により
設定されている座標変換手段を解除しなくても、3次元
カーソルが3次元相対位置判定処理部1005で設定し
ている許容範囲を出ることにより、自動的に設定された
座標変換手段は解除される。
【0061】実施例3.ここでは、ポリラインの経路の
概略を入力した後、この経路近傍に存在し、かつ既にそ
の位置が確定した3次元図形(立体図形、平面、または
過去に入力しその位置が確定した経路など)と、3次元
座標変換処理部103から算出された3次元座標値、お
よび経路との相対位置関係を調べ、その判定結果に従い
ポリラインの経路を一括して逐次修正する方法について
説明する。図7にこの処理手順のフローチャートを示
す。なお、システムの構成は、実施例1に示した図1と
同じである。
【0062】入力座標変換処理部102からの2次元入
力座標値を3次元座標変換処理部103で変換した3次
元座標値を用い、座標入力の指示に従って3次元座標値
をメモリ1004に保存し、概略のポリラインの経路を
入力する(処理手順2031)。この概略経路を構成す
る点を入力座標決定部1006へ渡し、3次元相対位置
座標判定処理部1005において、経路周辺に存在し、
位置が確定した3次元図形(立体図形、平面、または過
去に入力しその位置が確定した経路など)と、入力点お
よび既に補正され、かつ現在の入力点の1つ前に入力し
た入力点からなる線分との相対位置関係を調べる。ここ
で、3次元図形とポリラインの経路を構成する線分との
最近接距離がシステムが設定した閾値以下の場合に、3
次元図形がこの線分の近傍領域にあると判定し、この近
傍領域内の図形要素と経路を構成する線分との相対位置
関係を3次元相対位置判定処理部1005でしらべる。
(処理手段2032)。3次元相対位置座標判定処理部
1005の判定結果に基づき、判定された相対位置関係
を満たすように補正座標計算処理部1008で入力点の
データを補正し、補正した入力点のデータを経路定義部
1011へ渡す。(処理手段2033)。経路定義部1
011では補正された点を用いて経路を定義する(処理
手順2034)。経路を構成するすべての点について調
べたかどうか判定する(処理手順2035)。入力した
ポリラインの経路を構成するすべての線分について補正
処理を行った場合は処理を終了する。入力したポリライ
ンの経路を構成するすべての線分について補正処理を行
っていない場合は、処理2032に戻り、ポリラインの
経路を構成する次の点について調べる。また、経路の補
正を解除するには入力装置101からユーザが指示する
ことによりメモリ1004に保存されたデータをもとに
修正される前の経路に戻すことができる。
【0063】図8にこの例を示す。図8において、54
1は立体図形を構成する平面の1つである。542は平
面であり、平面541と平行の関係がある。点a、b、
およびcは入力装置101から入力し3次元座標変換処
理部103により3次元座標に変換され、これらから経
路を算出し表示している。今、点aは入力装置101よ
り、点a、b、およびcを入力した後、3次元経路補正
処理部により既に補正されてた点であり平面542上に
ある。点bはこれから補正する点、点cは点bに隣接す
る補正されていない点とする。このとき、経路構成する
線分abの近傍に平面541が存在するとシステムが判
断したとする。このとき、平面541との相対位置関係
に従って経路を修正する例を示す。線分abと平面54
1が成す角θを求め、このθがシステムが設定した閾値
よりも小さく、線分abと立体形状を構成する平面54
1が平行であると判定されたとする。既に補正された点
aを通過し平面541に平行な平面542を求め、平面
542と線分bcが存在する直線との交点dを求める。
点bを点dに補正し、この点dを新しく経路を構成する
点とする。または、点bから平面542に垂線をおろ
し、この垂線と平面542との交点を求め、点bをこの
交点に補正し、この点dを新しく経路を構成する点とし
てもよい。この処理を順次経路に沿って行う。また、経
路の修正を解除するには入力装置101からユーザが指
示することによりメモリ1004に保存されたデータを
もとに点dを点bに変換することにより入力した経路に
戻すことができる。
【0064】実施例4.実施例1および2の3次元カー
ソルの動きを補正する方法とは別の方法を説明する。こ
こで述べる方法以外の部分については、実施例1または
2と同じものとする。システム構成例は図1と同じであ
る。
【0065】実施例1および2における3次元相対位置
判定処理部1005では、ある相対位置関係を満足する
位置に対して許容範囲を設定し、その許容範囲内に3次
元カーソル位置および入力中の線分が存在した場合に、
この相対位置関係が成立していると判定している。そし
て、相対位置関係が成立していると判定された時点で3
次元カーソルの動きを補正する。 この場合、上記許容
範囲内の位置を座標入力位置として指定するには入力装
置101からユーザが指示する必要がある。そこで、既
に定義済みの図形要素に対して3次元カーソル位置もし
くは経路を構成する入力中の線分との相対位置関係から
3次元カーソルの動きを補正するかどうかを判定する際
に、マウスの動きを考慮する方法を用いる。図9はこの
処理手順を示すフローチャートである。ここでは、3次
元カーソルが一定の距離、または一定の時間動くごとに
その位置を3次元座標値に変換した後、変換した3次元
座標値および3次元カーソルが一定の距離、または一定
の時間動いたことにより形成される経路と、その位置が
確定した3次元図形との相対位置関係を調べる機能をシ
ステムが有するものとする。
【0066】3次元相対位置判定処理部1005におい
て、その位置が確定した3次元図形と、3次元カーソル
位置および経路を構成する入力中の線分との相対位置関
係を判定する(処理手順2041)。相対位置関係を満
足する位置と現在の3次元カーソル位置との最短距離を
求める(処理手順2042)。許容領域内に入ったかど
うかを判定する(処理手順2043)。そして、求めた
距離と前回の相対位置判定時に求めた距離と比較する
(処理手順2044)。距離が小さくなった場合には、
3次元カーソルの動きを補正しない。距離が大きくなっ
た場合に、その相対位置関係が成立したと判定し、その
相対位置関係に対応する座標変換手段に切り換える(処
理手順2045)。
【0067】図10で、この方法を用いた例を示す。こ
の例では、3次元カーソルが比較対象となる面を横切っ
たときに3次元カーソルの動きが補正される。図10に
おいて、551は立体図形を構成する3次元図形の1つ
である。552は平面であり、平面551と平面552
とは同一平面上にあるとする。点aは経路を構成する点
の1つであり既にその座標が確定された点、点bは現在
の3次元カーソル位置である。点cは線分abを通る直
線と、平面552との交点である。今、3次元カーソル
が点cの方向に向かっているとする。3次元カーソルが
平面552と同一平面上に存在すると判定される領域に
3次元カーソルが入っても、その時点では同一平面上に
あると判定されない。そして、点cを通過した時点で、
3次元カーソルは平面551と同一平面上に存在すると
判定され、3次元カーソルは、平面551と同一の平面
上に投影される。そして3次元カーソルの動きは以後平
面552上に拘束される。拘束された3次元カーソルの
動きを解除するには、入力装置101からユーザが指示
すればよい。
【0068】実施例5.ここでは、3次元カーソル位置
と、経路とを補正する方法を述べる。システム構成図は
実施例1と同じである。この方法は、3次元カーソルが
相対位置関係を判定するために設定された許容範囲の領
域内を一定期間の間、滞留した場合に、相対位置関係が
成立すると判定され、3次元カーソルの動きを補正する
というものである。図11はこの処理手順を示すフロー
チャートである。
【0069】3次元相対位置判定処理部1005におい
て、すでにその位置が確定した3次元図形と、3次元カ
ーソル位置、3次元座標値、およびポリラインの経路を
構成する入力中の線分との相対位置関係を判定する(処
理手順2051)。3次元カーソル位置もしくはポリラ
インの経路を構成する入力中の線分が、許容範囲内に連
続で存在している回数をカウントする。つまり、ポリラ
イン経路を構成する入力中の複数の座標値および線分に
対し、処理手順2051により判定された相対位置関係
が同一であることが連続している場合、この回数をカウ
ントする(処理手順2052)。一度許容範囲を抜けた
場合、カウントはリセットされる。相対位置関係に関す
るカウント回数が、システムの設定した回数を超えたか
どうか判定する(処理手順2053)。越えた場合は、
その相対位置関係が成立していると判定され、座標変換
手段を決定するデータをメモリ1007に登録し、座標
変換手段を切り換える(処理手順2054)。この方法
により、図形入力作業中に経路の補正や拘束を希望して
いないのにもかかわらず、補正機能が起動され、これを
解除する必要が頻繁に発生する不都合を解消することが
可能となる。つまり、補正機能の起動に際し、システム
内に連続して同じ相対位置関係があると判定した回数を
カウントする機能をもたせるなどのタイムラグを与え、
このタイムラグがシステム内にあらかじめ設定した閾値
をよりも大きくなると補正要求の確認を行うことにより
経路を補正するので上述のような不都合を解消すること
が可能となる。
【0070】図12で実施例5で述べたフローチャート
を用いて3次元カーソルが立体形状を構成する平面56
1と同一平面上かどうかを判定する例を示す。また、補
正機能の起動に際し、システム内に連続して同じ相対位
置関係があると判定する回数をカウントする手段とし
て、3次元カーソルが一定の距離を動くごとに相対位置
関係を調べ、連続して同じ相対位置関係があると判定し
た回数をカウントする方法、3次元カーソルが一定の時
間動くごとに相対位置関係を調べ、連続して同じ相対位
置関係があると判定した回数をカウントする方法、座標
を入力するごとに相対位置関係を調べ、連続して同じ相
対位置関係があると判定した回数をカウントする方法な
どがある。ここでは、3次元カーソルが一定の距離を動
くごとにその位置を3次元座標値に変換した後、システ
ムが変換した3次元座標値および3次元カーソルが一定
の距離動いたことにより形成される線分と、その位置が
確定した3次元図形との相対位置関係を調べる。そして
連続して同じ相対位置関係があると判定した場合、その
回数をカウントし、その回数がシステム内で設定してい
る回数を越えると補正機能を起動する方法を用いた場合
について説明する。ここではシステムは、例えば同一空
間内であると連続して判断した回数が3回を越えると座
標変換手段を切替え、経路を補正するものとする。図1
2において、561は立体図形を構成する3次元図形の
平面の1つである。562は平面であり、平面561と
平面562は同一平面上にある。563は、平面561
と同一平面上に存在すると判定される最大許容範囲を示
す空間であり、3次元カーソルが空間563内に入ると
システムは3次元カーソルが平面561内にあると判断
する。図12において点aはその位置がすでに平面56
2上にあると確定した点である。点b、c、d、および
eは、3次元カーソルの軌跡上の点である。すなわちこ
れらの点は、3次元カーソルを動かした距離が、システ
ム内であらかじめ設定したある距離に達した結果、その
位置を3次元座標値に変換した後、3次元相対位置判定
処理部1005により相対位置関係を判定した位置であ
り、これらの点はすべて空間563内に存在するものと
する。今、3次元カーソルの位置が空間563上の点a
の位置あるとする。3次元カーソルが空間563を移動
し、点bの位置にきたとき、3次元相対位置判定処理部
1005により線分abは、平面562上にあると判定
するが、平面561へ投影は行わない。同様にして、3
次元カーソルが点c、点dへと移動し、点eの位置にき
たとき、同一空間内であると連続して判定した回数が4
回となりこのとき、線分aeは平面561上に投影した
経路に変換され、かつ3次元カーソルは平面561と同
一の平面上に投影される。以後3次元カーソルの動きは
平面561に拘束される。拘束された3次元カーソルの
動きを解除するには、入力装置101からユーザが指示
すればよい。また、これら入力した経路を平面561に
投影する必要がないとき、入力装置101からユーザが
指示するとメモリ1004に保存している経路のデータ
により投影する前の経路に変換する。
【0071】実施例6.ここではこれまでに述べた経路
の補正方法とは別の補正方法を用いた例を説明する。補
正方法以外の部分は実施例3と同じものとする。システ
ム構成図は実施例1と同じである。
【0072】実施例3のように経路を構成する図形要素
をすべて入力した後、経路に沿って逐次修正していった
場合、ある図形要素を修正した結果、隣接している図形
要素が本来満足している相対位置関係を満足しなくなる
場合がある。そこで、経路修正方法として、経路を構成
するすべての図形要素に関して、最初に相対位置関係を
判定しておき、その後これらの相対位置関係を満足する
ように経路を補正する方法を用いる。図13はこの処理
手順を示すフローチャートである。
【0073】入力座標変換処理部102から渡される2
次元入力座標を3次元座標変換部103で3次元座標値
に変換し、ポリラインの経路を算出した後、座標入力指
示に従い3次元座標値をメモリ1004に保存する(処
理手順2061)。この算出したポリラインの経路を入
力座標決定部1006へ渡し、3次元相対位置座標判定
処理部1005で経路周辺の既にその位置が確定した3
次元図形と、ポリラインの経路を構成する線分との相対
位置関係を3次元相対位置判定処理部1005で調べ、
この相対位置関係をメモリ1007に一時的に保存する
(処理手段2062)。そして、経路に沿って順番に、
メモリ1007に保存されている相対位置関係を満たす
ように補正座標計算処理部1008で補正座標値を計算
し、経路を修正する(処理手順2063)。すべての点
データを補正した後、経路定義部1011において経路
を定義する(処理手順2064)。このようにポリライ
ンの経路を構成する座標値をすべて入力し、ポリライン
の経路を構成するすべての座標値および線分と、3次元
図形との相対位置関係を調べた後、経路を相対位置関係
を満足するように補正することによりユーザの意図する
経路を入力することができる。
【0074】
【発明の効果】請求項1に記載の3次元図形表示装置
は、3次元空間内に存在する3次元図形の投影面を表示
画面に表示する表示装置と、前記表示画面上のカーソル
から情報を入力する入力装置と、前記カーソルから入力
した情報を前記投影面上の2次元入力座標値に変換する
入力座標変換部と、前記投影面上における前記2次元入
力座標値から前記3次元図形を構成する3次元空間上で
の3次元入力座標値を算出し、かつ前記カーソルの位置
の変化による前記2次元入力座標値の移動方向、および
移動量から、前記3次元空間上での3次元入力座標値の
移動方向、および移動量を算出し、前記3次元空間上に
おいて前記3次元入力座標値の移動した経路を算出する
3次元入力座標変換処理部と、前記3次元空間上での経
路を前記投影面に投影し、前記表示画面に表示する情報
に変換する表示処理部とを有する3次元図形表示装置に
おいて、前記3次元入力座標変換処理部により算出され
た3次元座標値の情報と、前記3次元空間内に存在し、
かつ3次元空間上での位置が確定したものからなる3次
元図形の情報との幾何学的な位置関係を前記3次元空間
上で調べ、これらに特徴のある幾何学的な位置関係に近
い関係があると判断した場合、前記3次元入力座標変換
処理部により算出された3次元座標値の情報を前記特徴
のある幾何学的な位置関係を満足するような情報に変更
し、変更した前記3次元座標値と、前記3次元座標値か
ら形成される経路との情報を前記表示処理部に転送する
3次元経路補正処理部を備えたことにより、前記入力装
置より入力したラフな3次元座標値をユーザの意図する
3次元座標値に補正することが可能となる。
【0075】請求項2に記載の3次元図形表示処理装置
は、3次元空間内に存在する3次元図形の投影面を表示
画面に表示する表示装置と、前記表示画面上のカーソル
から情報を入力する入力装置と、前記カーソルから入力
した情報を前記投影面上の2次元入力座標値に変換する
入力座標変換部と、前記投影面上における前記2次元入
力座標値から前記3次元図形を構成する3次元空間上で
の3次元入力座標値を算出し、かつ前記カーソルの位置
の変化による前記2次元入力座標値の移動方向、および
移動量から、前記3次元空間上での3次元入力座標値の
移動方向、および移動量を算出し、前記3次元空間上に
おいて前記3次元入力座標値の移動した経路を算出する
3次元入力座標変換処理部と、前記3次元空間上での経
路を前記投影面に投影し、前記表示画面に表示する情報
に変換する表示処理部とを有する3次元図形表示装置に
おいて、前記3次元入力座標変換処理部により算出され
た経路の情報と、前記3次元空間内に存在し、かつ前記
3次元空間上での位置が確定したものからなる3次元図
形の情報との幾何学的な位置関係を前記3次元空間上で
調べ、これらに特徴のある幾何学的な位置関係に近い関
係があると判断した場合、前記3次元入力座標変換処理
部により算出された経路の情報を前記特徴のある幾何学
的な位置関係を満足するような情報に変更し、以後、前
記カーソルの位置の変化による前記3次元入力座標値の
移動方向を前記特徴のある幾何学的な位置関係を満足す
る空間に拘束する3次元経路補正処理部を備えたことに
より、前記入力装置から入力したラフな経路の情報から
ユーザの意図する経路の情報を容易にえることが可能と
なる。
【0076】請求項3に記載の3次元図形表示処理装置
は、3次元空間内に存在する3次元図形の投影面を表示
画面に表示する表示装置と、前記表示画面上に表示して
いるカーソルから情報を入力する入力装置と、前記カー
ソルの表示位置を前記投影面上の2次元カーソルの位置
に変換する入力座標変換部と、前記投影面上における前
記2次元カーソルの位置から前記3次元図形を構成する
3次元空間上での3次元カーソル位置を算出し、かつ前
記カーソルの位置の変化による前記2次元カーソルの位
置の移動方向、および移動量を算出し、前記3次元空間
上での3次元カーソルの位置の移動方向、および移動量
を算出し、前記3次元空間上において前記3次元カーソ
ルの位置の移動した経路を算出する3次元入力座標変換
処理部と、前記3次元空間上での経路、および前記3次
元カーソルの位置を前記投影面に投影し、前記表示画面
に表示する情報に変換する表示処理部とを有する3次元
図形表示装置において、前記3次元入力座標変換処理部
により算出された前記3次元カーソルの位置および前記
経路と、前記3次元空間内に存在し、かつ前記3次元空
間上での位置が確定したものからなる3次元図形の情報
との幾何学的な位置関係を前記3次元空間上で調べ、こ
れらに特徴のある幾何学的な位置関係に近い関係がある
と判断した場合、前記3次元入力座標変換処理部により
算出された前記3次元カーソルの位置および前記経路を
前記特徴のある幾何学的な位置関係を満足するような3
次元カーソルの位置および経路に変更し、以後、前記3
次元カーソルの位置の動きを前記特徴のある幾何学的な
位置関係を満足する空間に拘束する3次元経路補正処理
部を備えたことことにより、前記入力装置の入力位置を
示す3次元カーソルのラフな動きからユーザの意図する
3次元カーソルの動きに補正することが可能となる。
【0077】請求項4に記載の3次元図形表示処理装置
は、3次元空間内に存在する3次元図形の投影面を表示
画面に表示する表示装置と、前記表示画面上のカーソル
から情報を入力する入力装置と、前記カーソルから入力
した情報を前記投影面上の2次元入力座標値に変換する
入力座標変換部と、前記投影面上における前記2次元入
力座標値から前記3次元図形を構成する3次元空間上で
の3次元入力座標値を算出し、かつ前記カーソルの位置
の変化による前記2次元入力座標値の移動方向、および
移動量から、前記3次元空間上での3次元入力座標値の
移動方向、および移動量を算出し、前記3次元空間上に
おいて前記3次元入力座標値の移動した経路を算出する
3次元入力座標変換処理部と、前記3次元空間上での経
路を前記投影面に投影し、前記表示画面に表示する情報
に変換する表示処理部とを有する3次元図形表示装置に
おいて、前記3次元入力座標変換処理部により算出され
た複数の線分を結合したものからなる経路の情報、およ
び前記3次元空間内に存在し、かつ前記3次元座標が確
定したものからなる3次元図形の情報との幾何学的な位
置関係を前記3次元空間上で調べ、前記複数の線分を結
合したものからなる経路の1部または全部と、前記3次
元座標が確定したものからなる3次元図形の情報とに特
徴のある幾何学的な位置関係に近い関係があると判断し
た場合、前記3次元入力座標変換処理部により算出され
た前記複数の線分を結合したものからなる経路の情報を
前記特徴のある幾何学的な位置関係を満足するような情
報に変更し、変更した複数の線分を結合したものからな
る経路の情報を前記表示処理部に転送する3次元経路補
正処理部を備えたことにより、前記入力装置から入力し
たラフな前記複数の線分を結合したものからなる経路の
情報をユーザが意図する経路の情報に補正することが可
能となる。
【0078】請求項5に記載の3次元図形表示処理装置
は、3次元空間内に存在する3次元図形の投影面を表示
画面に表示する表示装置と、前記表示画面上のカーソル
から情報を入力する入力装置と、前記カーソルから入力
した情報を前記投影面上の2次元入力座標値に変換する
入力座標変換部と、前記投影面上における前記2次元入
力座標値から前記3次元図形を構成する3次元空間上で
の3次元入力座標値を算出し、かつ前記カーソルの位置
の変化による前記2次元入力座標値の移動方向、および
移動量から、前記3次元空間上での3次元入力座標値の
移動方向、および移動量を算出し、前記3次元空間上に
おいて前記3次元入力座標値の移動した経路を算出する
3次元入力座標変換処理部と、前記3次元空間上での経
路を前記投影面に投影し、前記表示画面に表示する情報
に変換する表示処理部とを有する3次元図形表示装置に
おいて、前記3次元入力座標変換処理部により算出され
た3次元座標値の情報と、前記3次元空間内に存在し、
かつ3次元空間上での位置が確定したものからなる3次
元図形の情報との幾何学的な位置関係を前記3次元空間
上で調べ、これらに特徴のある幾何学的な位置関係に近
い関係があると一定期間の間判断した場合、前記3次元
入力座標変換処理部により算出された3次元座標値の情
報を前記特徴のある幾何学的な位置関係を満足するよう
な情報に変更する3次元経路補正処理部を備えたことに
より前記入力装置から入力したラフな経路の情報からユ
ーザの意図する経路の情報を容易にえることが可能とな
る。
【0079】請求項6に記載の3次元図形表示処理装置
において、前記3次元経路補正処理部は、前記入力装置
から入力した経路の情報、および前記3次元空間内に存
在し、かつ前記3次元座標が確定したものからなる3次
元図形の情報との幾何学的な位置関係を前記3次元空間
上で調べる3次元相対位置判定処理部と、3次元相対位
置判定処理部による判定結果からこれらに特徴のある幾
何学的な位置関係に近い関係があると判断した場合、前
記入力装置から入力した経路の情報を前記特徴のある幾
何学的な位置関係を満足するような情報に変更する補正
座標計算処理部と、前記3次元相対位置判定処理部、前
記補正座標計算処理部の処理の流れを制御し、かつ前記
3次元空間上での前記3次元入力座標を決定し、前記3
次元入力座標を決定したことにより形成される経路の情
報を前記表示処理部に転送する入力座標決定部とを備え
たことにより前記入力装置から入力したラフな経路の情
報をユーザが意図する経路の情報に補正することが可能
となる。
【0080】請求項7に記載の3次元図形表示処理装置
において、前記3次元経路補正処理部は、前記入力装置
から入力した経路の情報を前記3次元空間内における特
定の平面上の経路に変換する手段を有するメモリを備え
たことにより、前記入力装置から入力したラフな経路の
情報を前記メモリに設定された座標変換手段に従って変
換することによりユーザの意図する経路をえることがで
きる。
【0081】請求項8に記載の3次元図形表示処理装置
において、前記補正座標計算処理部は、前記3次元相対
位置判定処理部による判定結果から前記入力装置から入
力した経路の情報と、前記3次元空間内に存在し、かつ
前記3次元座標が確定したものからなる3次元図形の情
報との間に平行、垂直、延長線、または2つの平面の交
線上などの幾何学的に特徴のある位置関係に近い関係が
あると判断した場合、前記経路の情報を前記幾何学的に
特徴のある位置関係に変更する線図形拘束変換処理部を
備えたことにより前記入力装置から入力したラフな経路
を前記幾何学的に特徴のある位置関係を満足する空間に
投影することによりユーザの意図する経路をえることが
できる。
【0082】請求項9に記載の3次元図形表示処理装置
は、前記補正座標計算処理部は、前記3次元相対位置判
定処理部による判定結果から前記入力装置から入力した
経路の情報と、前記3次元空間内に存在し、かつ前記3
次元座標が確定したものからなる3次元図形の情報との
間に前記3次元図形の面上にあるなどの幾何学的に特徴
のある位置関係に近い関係があると判断した場合、前記
経路の情報を前記幾何学的に特徴のある位置関係に変更
する面拘束変換処理部を備えたことにより前記入力装置
より入力したラフな経路の情報を前記幾何学的に特徴の
ある位置関係を満足する空間に投影することによりユー
ザの意図する経路をえることができる。
【0083】請求項10に記載の3次元図形表示処理方
法は、3次元空間内に存在する3次元図形の投影面を表
示画面に表示し、前記表示画面上のカーソルから情報を
入力し、前記カーソルから入力した情報を前記投影面上
の2次元入力座標値に変換し、前記投影面上における前
記2次元入力座標値から前記3次元図形を構成する3次
元空間上での3次元入力座標値を算出し、かつ前記カー
ソルの位置の変化による前記2次元入力座標値の移動方
向、および移動量から、前記3次元空間上での3次元入
力座標値の移動方向、および移動量を算出し、前記3次
元空間上において前記3次元入力座標値の移動した経路
を算出し、前記3次元空間上での経路を前記投影面に投
影し、前記表示画面に表示する3次元図形表示方法にお
いて、算出された前記3次元座標値の情報と、前記3次
元空間内に存在し、かつ3次元空間上での位置が確定し
たものからなる3次元図形の情報との幾何学的な位置関
係を前記3次元空間上で調べ、これらに特徴のある幾何
学的な位置関係に近い関係があると判断した場合、前記
3次元入力座標変換処理部により算出された3次元座標
値の情報を前記特徴のある幾何学的な位置関係を満足す
るような情報に変更し、変更した前記3次元座標値と、
前記3次元座標値から形成される経路との情報を前記投
影面に投影し表示することにより、前記入力装置より入
力したラフな3次元座標値をユーザの意図する3次元座
標値に補正することが可能となる。
【0084】請求項11に記載の3次元図形表示方法
は、3次元空間内に存在する3次元図形の投影面を表示
画面に表示し、前記表示画面上のカーソルから情報を入
力し、前記カーソルから入力した情報を前記投影面上の
2次元入力座標値に変換し、前記投影面上における前記
2次元入力座標値から前記3次元図形を構成する3次元
空間上での3次元入力座標値を算出し、かつ前記カーソ
ルの位置の変化による前記2次元入力座標値の移動方
向、および移動量から、前記3次元空間上での3次元入
力座標値の移動方向、および移動量を算出し、前記3次
元空間上において前記3次元入力座標値の移動した経路
を算出し、前記3次元空間上での経路を前記投影面に投
影し、前記表示画面に表示する3次元図形表示方法にお
いて、算出された前記経路の情報と、前記3次元空間内
に存在し、かつ前記3次元空間上での位置が確定したも
のからなる3次元図形の情報との幾何学的な位置関係を
前記3次元空間上で調べ、これらに特徴のある幾何学的
な位置関係に近い関係があると判断した場合、前記3次
元入力座標変換処理部により算出された経路の情報を前
記特徴のある幾何学的な位置関係を満足するような情報
に変更し、以後、前記カーソルの位置の変化による前記
3次元入力座標値の移動方向を前記特徴のある幾何学的
な位置関係を満足する空間に拘束することにより、前記
入力装置から入力したラフな経路の情報からユーザの意
図する経路の情報を容易にえることが可能となる。
【0085】請求項12に記載の3次元図形表示方法
は、3次元空間内に存在する3次元図形の投影面を表示
画面に表示し、前記表示画面上に表示しているカーソル
から情報を入力し、前記カーソルの表示位置を前記投影
面上の2次元カーソルの位置に変換し、前記投影面上に
おける前記2次元カーソルの位置から前記3次元図形を
構成する3次元空間上での3次元カーソル位置を算出
し、かつ前記カーソルの位置の変化による前記2次元カ
ーソルの位置の移動方向、および移動量を算出し、前記
3次元空間上での3次元カーソルの位置の移動方向、お
よび移動量を算出し、前記3次元空間上において前記3
次元カーソルの位置の移動した経路を算出し、前記3次
元空間上での経路、および前記3次元カーソルの位置を
前記投影面に投影し、前記表示画面に表示する情報に変
換する3次元図形表示方法において、算出された前記3
次元カーソルの位置および前記経路と、前記3次元空間
内に存在し、かつ前記3次元空間上での位置が確定した
ものからなる3次元図形の情報との幾何学的な位置関係
を前記3次元空間上で調べ、これらに特徴のある幾何学
的な位置関係に近い関係があると判断した場合、前記3
次元入力座標変換処理部により算出された前記3次元カ
ーソルの位置および前記経路を前記特徴のある幾何学的
な位置関係を満足するような3次元カーソルの位置およ
び経路に変更し、以後、前記3次元カーソルの位置の変
化による3次元入力座標値の移動方向を前記特徴のある
幾何学的な位置関係を満足する空間に拘束することによ
り前記入力装置の入力位置を示す3次元カーソルのラフ
な動きからユーザの意図する3次元カーソルの動きに補
正することが可能となる。
【0086】請求項13に記載の3次元図形表示方法
は、3次元空間内に存在する3次元図形の投影面を表示
画面に表示し、前記表示画面上のカーソルから情報を入
力し、前記カーソルから入力した情報を前記投影面上の
2次元入力座標値に変換し、前記投影面上における前記
2次元入力座標値から前記3次元図形を構成する3次元
空間上での3次元入力座標値を算出し、かつ前記カーソ
ルの位置の変化による前記2次元入力座標値の移動方
向、および移動量から、前記3次元空間上での3次元入
力座標値の移動方向、および移動量を算出し、前記3次
元空間上において前記3次元入力座標値の移動した経路
を算出し、前記3次元空間上での経路を前記投影面に投
影し、前記表示画面に表示する3次元図形表示方法にお
いて、算出された複数の線分を結合したものからなる前
記経路の情報と、前記3次元空間内に存在し、かつ前記
3次元空間上での位置が確定したものからなる前記3次
元図形の情報との幾何学的な位置関係を前記3次元空間
上で調べ、前記複数の線分を結合したものからなる経路
の1部または全部と、前記3次元空間上での位置が確定
したものからなる3次元図形の情報とに特徴のある幾何
学的な位置関係に近い関係があると判断した場合、前記
3次元入力座標変換処理部により算出された前記複数の
線分を結合したものからなる経路の情報を前記特徴のあ
る幾何学的な位置関係を満足するような情報に変更し、
変更した複数の線分を結合したものからなる経路の情報
を前記投影面に投影し表示することにより前記入力装置
より入力したラフな複数の線分を結合したものからなる
経路をユーザが意図する経路に補正することが可能とな
る。
【0087】請求項14に記載の3次元図形表示方法
は、3次元空間内に存在する3次元図形の投影面を表示
画面に表示し、前記表示画面上のカーソルから情報を入
力し、前記カーソルから入力した情報を前記投影面上の
2次元入力座標値に変換し、前記投影面上における前記
2次元入力座標値から前記3次元図形を構成する3次元
空間上での3次元入力座標値を算出し、かつ前記カーソ
ルの位置の変化による前記2次元入力座標値の移動方
向、および移動量から、前記3次元空間上での3次元入
力座標値の移動方向、および移動量を算出し、前記3次
元空間上において前記3次元入力座標値の移動した経路
を算出し、前記3次元空間上での経路を前記投影面に投
影し、前記表示画面に表示する3次元図形表示方法にお
いて、算出された前記経路の情報と、前記3次元空間内
に存在し、かつ前記3次元空間上での位置が確定したも
のからなる3次元図形の情報との幾何学的な位置関係を
前記3次元空間上で調べ、これらに特徴のある幾何学的
な位置関係に近い関係があると一定期間の間判断した場
合、前記3次元入力座標変換処理部により算出された経
路の情報を前記特徴のある幾何学的な位置関係を満足す
るような情報に変更すること入力したラフな3次元座標
値をユーザの意図する3次元座標値に補正することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1のシステム構成例を示す図
である。
【図2】この発明の実施例1における座標変換手段を切
り換える処理を表すフローチャートである。
【図3】この発明の実施例1における座標変換手段の切
り換えの一例を示す図である。
【図4】この発明の実施例1における座標変換手段の切
り換えの一例を示す図である。
【図5】この発明の実施例1における作図的に3次元カ
ーソル位置を求める一例を示した図である。
【図6】この発明の実施例2における座標変換処理を表
すフローチャートである。
【図7】この発明の実施例3におけるラフな経路を周囲
の形状に基づき補正する処理を表すフローチャートであ
る。
【図8】この発明の実施例3における経路の補正方法の
一例を示す図である。
【図9】この発明の実施例4における座標変換手段を切
り換える処理を表すフローチャートである。
【図10】この発明の実施例4における座標変換手段を
切り換えの一例を示す図である。
【図11】この発明の実施例5における座標変換手段を
切り換える処理を表すフローチャートである。
【図12】この発明の実施例5における座標変換手段を
切り換えの一例を示す図である。
【図13】この発明の実施例6における経路の補正処理
を示すフローチャートである。
【図14】この発明の従来例である3次元カーソルのシ
ステム構成例と示す図である。
【図15】この発明の従来例であるI-DEASのシステム構
成例と示す図である。
【図16】この発明の従来例であるVellumのシステム構
成例と示す図である。
【符号の説明】
101 入力装置 102 入力座標変
換処理部 103 3次元座標変換処理部 104 表示処理部 106 表示装置 203 入力要素投
影処理部 204 入力座標決定部 208 2次元相対
位置判定処理部 209 2次元図形データ格納部 212 経路データ
格納部 211 経路定義部 214 ワーク平面
3次元情報記憶装置 215 ワーク平面3次元座標計算処理部 216 拘束付き座標計算処理部 308 2次元相対
位置判定処理部 320 2次元データ格納部 321 2次元・3
次元リンクデータ格納部 322 2次元立体投影処理部 323 立体形状定
義部 324 立体形状データ格納部 325 拘束座標計
算処理部 326 ワーク平面上3次元座標計算処理部 1000 3次元経路補正処理部 1004 メモリ 1005 3次元相対位置判定処理部 1006 入力
座標決定部 1007 メモリ 1008 補正座標
計算処理部 1009 面拘束計算処理部 1010 線図形拘
束計算処理部 1011 経路定義部 1012 経路デー
タ格納部 1013 立体形状定義部 1014 立体形状
データ格納部 1015 表示処理部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−206564(JP,A) 特開 平4−230579(JP,A) 特開 昭62−46374(JP,A) 特開 平3−192471(JP,A) 特開 平4−107685(JP,A) 特開 平6−168300(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 17/40 G06F 3/14 - 3/153 G06F 3/00 G06F 3/03 G06F 17/50 CSDB(日本国特許庁)

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3次元空間内に存在する3次元図形の投
    影面を表示画面に表示する表示装置と、前記表示画面上
    のカーソルから情報を入力する入力装置と、前記カーソ
    ルから入力した情報を前記投影面上の2次元入力座標値
    に変換する入力座標変換部と、前記投影面上における前
    記2次元入力座標値から前記3次元図形を構成する3次
    元空間上での3次元入力座標値を算出し、かつ前記カー
    ソルの位置の変化による前記2次元入力座標値の移動方
    向、および移動量から、前記3次元空間上での3次元入
    力座標値の移動方向、および移動量を算出し、前記3次
    元空間上において前記3次元入力座標値の移動した経路
    を算出する3次元入力座標変換処理部と、前記3次元空
    間上での経路を前記投影面に投影し、前記表示画面に表
    示する情報に変換する表示処理部とを有する3次元図形
    表示装置において、 前記3次元入力座標変換処理部により算出された3次元
    座標値の情報と、前記3次元空間内に存在し、かつ3次
    元空間上での位置が確定したものからなる3次元図形の
    情報との幾何学的な位置関係を前記3次元空間上で調
    べ、これらに特徴のある幾何学的な位置関係に近い関係
    があると判断した場合、前記3次元入力座標変換処理部
    により算出された3次元座標値の情報を前記特徴のある
    幾何学的な位置関係を満足するような情報に変更し、変
    更した前記3次元座標値と、前記3次元座標値から形成
    される経路との情報を前記表示処理部に転送する3次元
    経路補正処理部を備えたことを特徴とする3次元図形表
    示装置。
  2. 【請求項2】 3次元空間内に存在する3次元図形の投
    影面を表示画面に表示する表示装置と、前記表示画面上
    のカーソルから情報を入力する入力装置と、前記カーソ
    ルから入力した情報を前記投影面上の2次元入力座標値
    に変換する入力座標変換部と、前記投影面上における前
    記2次元入力座標値から前記3次元図形を構成する3次
    元空間上での3次元入力座標値を算出し、かつ前記カー
    ソルの位置の変化による前記2次元入力座標値の移動方
    向、および移動量から、前記3次元空間上での3次元入
    力座標値の移動方向、および移動量を算出し、前記3次
    元空間上において前記3次元入力座標値の移動した経路
    を算出する3次元入力座標変換処理部と、前記3次元空
    間上での経路を前記投影面に投影し、前記表示画面に表
    示する情報に変換する表示処理部とを有する3次元図形
    表示装置において、 前記3次元入力座標変換処理部により算出された経路の
    情報と、前記3次元空間内に存在し、かつ前記3次元空
    間上での位置が確定したものからなる3次元図形の情報
    との幾何学的な位置関係を前記3次元空間上で調べ、こ
    れらに特徴のある幾何学的な位置関係に近い関係がある
    と判断した場合、前記3次元入力座標変換処理部により
    算出された経路の情報を前記特徴のある幾何学的な位置
    関係を満足するような情報に変更し、以後、前記カーソ
    ルの位置の変化による前記3次元入力座標値の移動方向
    を前記特徴のある幾何学的な位置関係を満足する空間に
    拘束する3次元経路補正処理部を備えたことを特徴とす
    る3次元図形表示装置。
  3. 【請求項3】 3次元空間内に存在する3次元図形の投
    影面を表示画面に表示する表示装置と、前記表示画面上
    に表示しているカーソルから情報を入力する入力装置
    と、前記カーソルの表示位置を前記投影面上の2次元カ
    ーソルの位置に変換する入力座標変換部と、前記投影面
    上における前記2次元カーソルの位置から前記3次元図
    形を構成する3次元空間上での3次元カーソル位置を算
    出し、かつ前記カーソルの位置の変化による前記2次元
    カーソルの位置の移動方向、および位置の移動量を算出
    し、前記3次元空間上での3次元カーソルの位置の移動
    方向、および移動量を算出し、前記3次元空間上におい
    て前記3次元カーソルの位置の移動した経路を算出する
    3次元入力座標変換処理部と、前記3次元空間上での経
    路、および前記3次元カーソルの位置を前記投影面に投
    影し、前記表示画面に表示する情報に変換する表示処理
    部とを有する3次元図形表示装置において、 前記3次元入力座標変換処理部により算出された前記3
    次元カーソルの位置および前記経路と、前記3次元空間
    内に存在し、かつ前記3次元空間上での位置が確定した
    ものからなる3次元図形の情報との幾何学的な位置関係
    を前記3次元空間上で調べ、これらに特徴のある幾何学
    的な位置関係に近い関係があると判断した場合、前記3
    次元入力座標変換処理部により算出された前記3次元カ
    ーソルの位置および前記経路を前記特徴のある幾何学的
    な位置関係を満足するような3次元カーソルの位置およ
    び経路に変更し、以後、前記3次元カーソルの位置の動
    きを前記特徴のある幾何学的な位置関係を満足する空間
    に拘束する3次元経路補正処理部を備えたことを特徴と
    する3次元図形表示装置。
  4. 【請求項4】 3次元空間内に存在する3次元図形の投
    影面を表示画面に表示する表示装置と、前記表示画面上
    のカーソルから情報を入力する入力装置と、前記カーソ
    ルから入力した情報を前記投影面上の2次元入力座標値
    に変換する入力座標変換部と、前記投影面上における前
    記2次元入力座標値から前記3次元図形を構成する3次
    元空間上での3次元入力座標値を算出し、かつ前記カー
    ソルの位置の変化による前記2次元入力座標値の移動方
    向、および移動量から、前記3次元空間上での3次元入
    力座標値の移動方向、および移動量を算出し、前記3次
    元空間上において前記3次元入力座標値の移動した経路
    を算出する3次元入力座標変換処理部と、前記3次元空
    間上での経路を前記投影面に投影し、前記表示画面に表
    示する情報に変換する表示処理部とを有する3次元図形
    表示装置において、 前記3次元入力座標変換処理部により算出された複数の
    線分を結合したものからなる経路の情報、および前記3
    次元空間内に存在し、かつ前記3次元座標が確定したも
    のからなる3次元図形の情報との幾何学的な位置関係を
    前記3次元空間上で調べ、前記複数の線分を結合したも
    のからなる経路の1部または全部と、前記3次元座標が
    確定したものからなる3次元図形の情報とに特徴のある
    幾何学的な位置関係に近い関係があると判断した場合、
    前記3次元入力座標変換処理部により算出された前記複
    数の線分を結合したものからなる経路の情報を前記特徴
    のある幾何学的な位置関係を満足するような情報に変更
    し、変更した複数の線分を結合したものからなる経路の
    情報を前記表示処理部に転送する3次元経路補正処理部
    を備えたことを特徴とする3次元図形表示装置。
  5. 【請求項5】 3次元空間内に存在する3次元図形の投
    影面を表示画面に表示する表示装置と、前記表示画面上
    のカーソルから情報を入力する入力装置と、前記カーソ
    ルから入力した情報を前記投影面上の2次元入力座標値
    に変換する入力座標変換部と、前記投影面上における前
    記2次元入力座標値から前記3次元図形を構成する3次
    元空間上での3次元入力座標値を算出し、かつ前記カー
    ソルの位置の変化による前記2次元入力座標値の移動方
    向、および移動量から、前記3次元空間上での3次元入
    力座標値の移動方向、および移動量を算出し、前記3次
    元空間上において前記3次元入力座標値の移動した経路
    を算出する3次元入力座標変換処理部と、前記3次元空
    間上での経路を前記投影面に投影し、前記表示画面に表
    示する情報に変換する表示処理部とを有する3次元図形
    表示装置において、 前記3次元入力座標変換処理部により算出された3次元
    座標値の情報と、前記3次元空間内に存在し、かつ3次
    元空間上での位置が確定したものからなる3次元図形の
    情報との幾何学的な位置関係を前記3次元空間上で調
    べ、これらに特徴のある幾何学的な位置関係に近い関係
    があると一定期間の間判断した場合、前記3次元入力座
    標変換処理部により算出された3次元座標値の情報を前
    記特徴のある幾何学的な位置関係を満足するような情報
    に変更する3次元経路補正処理部を備えたことを特徴と
    する3次元図形表示装置。
  6. 【請求項6】 前記3次元経路補正処理部は、前記入力
    装置から入力した経路の情報、および前記3次元空間内
    に存在し、かつ前記3次元座標が確定したものからなる
    3次元図形の情報との幾何学的な位置関係を前記3次元
    空間上で調べる3次元相対位置判定処理部と、3次元相
    対位置判定処理部による判定結果からこれらに特徴のあ
    る幾何学的な位置関係に近い関係があると判断した場
    合、前記入力装置から入力した経路の情報を前記特徴の
    ある幾何学的な位置関係を満足するような情報に変更す
    る補正座標計算処理部と、前記3次元相対位置判定処理
    部、前記補正座標計算処理部の処理の流れを制御し、か
    つ前記3次元空間上での前記3次元入力座標を決定し、
    前記3次元入力座標を決定したことにより形成される経
    路の情報を前記表示処理部に転送する入力座標決定部と
    を備えたことを特徴とする請求項1から5のいずれかに
    記載の3次元図形表示装置。
  7. 【請求項7】 前記3次元経路補正処理部は、前記入力
    装置から入力した経路の情報を前記3次元空間内におけ
    る特定の平面上の経路に変換する手段を有するメモリを
    備えたことを特徴とする請求項6に記載の3次元図形表
    示装置。
  8. 【請求項8】 前記補正座標計算処理部は、前記3次元
    相対位置判定処理部による判定結果から前記入力装置か
    ら入力した経路の情報と、前記3次元空間内に存在し、
    かつ前記3次元座標が確定したものからなる3次元図形
    の情報との間に平行、垂直、延長線、または2つの平面
    の交線上などの幾何学的に特徴のある位置関係に近い関
    係があると判断した場合、前記経路の情報を前記幾何学
    的に特徴のある位置関係に変更する線図形拘束計算処理
    部を備えた請求項6または7のいずれかに記載の3次元
    図形表示装置。
  9. 【請求項9】 前記補正座標計算処理部は、前記3次元
    相対位置判定処理部による判定結果から前記入力装置か
    ら入力した経路の情報と、前記3次元空間内に存在し、
    かつ前記3次元座標が確定したものからなる3次元図形
    の情報との間に前記3次元図形の面上にあるなどの幾何
    学的に特徴のある位置関係に近い関係があると判断した
    場合、前記経路の情報を前記幾何学的に特徴のある位置
    関係に変更する面拘束計算処理部を備えた請求項6から
    8のいずれかに記載の3次元図形表示装置。
  10. 【請求項10】 3次元空間内に存在する3次元図形の
    投影面を表示画面に表示し、前記表示画面上のカーソル
    から情報を入力し、前記カーソルから入力した情報を前
    記投影面上の2次元入力座標値に変換し、前記投影面上
    における前記2次元入力座標値から前記3次元図形を構
    成する3次元空間上での3次元入力座標値を算出し、か
    つ前記カーソルの位置の変化による前記2次元入力座標
    値の移動方向、および移動量から、前記3次元空間上で
    の3次元入力座標値の移動方向、および移動量を算出
    し、前記3次元空間上において前記3次元入力座標値の
    移動した経路を算出し、前記3次元空間上での経路を前
    記投影面に投影し、前記表示画面に表示する3次元図形
    表示方法において、 算出された前記3次元座標値の情報と、前記3次元空間
    内に存在し、かつ3次元空間上での位置が確定したもの
    からなる3次元図形の情報との幾何学的な位置関係を前
    記3次元空間上で調べ、これらに特徴のある幾何学的な
    位置関係に近い関係があると判断した場合、前記3次元
    入力座標変換処理部により算出された3次元座標値の情
    報を前記特徴のある幾何学的な位置関係を満足するよう
    な情報に変更し、変更した前記3次元座標値と、前記3
    次元座標値から形成される経路との情報を前記投影面に
    投影し表示する3次元図形表示方法。
  11. 【請求項11】 3次元空間内に存在する3次元図形の
    投影面を表示画面に表示し、前記表示画面上のカーソル
    から情報を入力し、前記カーソルから入力した情報を前
    記投影面上の2次元入力座標値に変換し、前記投影面上
    における前記2次元入力座標値から前記3次元図形を構
    成する3次元空間上での3次元入力座標値を算出し、か
    つ前記カーソルの位置の変化による前記2次元入力座標
    値の移動方向、および移動量から、前記3次元空間上で
    の3次元入力座標値の移動方向、および移動量を算出
    し、前記3次元空間上において前記3次元入力座標値の
    移動した経路を算出し、前記3次元空間上での経路を前
    記投影面に投影し、前記表示画面に表示する3次元図形
    表示方法において、 算出された前記経路の情報と、前記3次元空間内に存在
    し、かつ前記3次元空間上での位置が確定したものから
    なる3次元図形の情報との幾何学的な位置関係を前記3
    次元空間上で調べ、これらに特徴のある幾何学的な位置
    関係に近い関係があると判断した場合、前記3次元入力
    座標変換処理部により算出された経路の情報を前記特徴
    のある幾何学的な位置関係を満足するような情報に変更
    し、以後、前記カーソルの位置の変化による前記3次元
    入力座標値の移動方向を前記特徴のある幾何学的な位置
    関係を満足する空間に拘束する3次元図形表示方法。
  12. 【請求項12】 3次元空間内に存在する3次元図形の
    投影面を表示画面に表示し、前記表示画面上に表示して
    いるカーソルから情報を入力し、前記カーソルの表示位
    置を前記投影面上の2次元カーソルの位置に変換し、前
    記投影面上における前記2次元カーソルの位置から前記
    3次元図形を構成する3次元空間上での3次元カーソル
    位置を算出し、かつ前記カーソルの位置の変化による前
    記2次元カーソルの位置の移動方向、および移動量を算
    出し、前記3次元空間上での3次元カーソルの位置の移
    動方向、および移動量を算出し、前記3次元空間上にお
    いて前記3次元カーソルの位置の移動した経路を算出
    し、前記3次元空間上での経路、および前記3次元カー
    ソルの位置を前記投影面に投影し、前記表示画面に表示
    する情報に変換する3次元図形表示方法において、 算出された前記3次元カーソルの位置および前記経路
    と、前記3次元空間内に存在し、かつ前記3次元空間上
    での位置が確定したものからなる3次元図形の情報との
    幾何学的な位置関係を前記3次元空間上で調べ、これら
    に特徴のある幾何学的な位置関係に近い関係があると判
    断した場合、前記3次元入力座標変換処理部により算出
    された前記3次元カーソルの位置および前記経路を前記
    特徴のある幾何学的な位置関係を満足するような3次元
    カーソルの位置および経路に変更し、以後、前記3次元
    カーソルの位置の変化による3次元入力座標値の移動方
    向を前記特徴のある幾何学的な位置関係を満足する空間
    に拘束する3次元図形表示方法。
  13. 【請求項13】 3次元空間内に存在する3次元図形の
    投影面を表示画面に表示し、前記表示画面上のカーソル
    から情報を入力し、前記カーソルから入力した情報を前
    記投影面上の2次元入力座標値に変換し、前記投影面上
    における前記2次元入力座標値から前記3次元図形を構
    成する3次元空間上での3次元入力座標値を算出し、か
    つ前記カーソルの位置の変化による前記2次元入力座標
    値の移動方向、および移動量から、前記3次元空間上で
    の3次元入力座標値の移動方向、および移動量を算出
    し、前記3次元空間上において前記3次元入力座標値の
    移動した経路を算出し、前記3次元空間上での経路を前
    記投影面に投影し、前記表示画面に表示する3次元図形
    表示方法において、 算出された複数の線分を結合したものからなる前記経路
    の情報と、前記3次元空間内に存在し、かつ前記3次元
    空間上での位置が確定したものからなる前記3次元図形
    の情報との幾何学的な位置関係を前記3次元空間上で調
    べ、前記複数の線分を結合したものからなる経路の1部
    または全部と、前記3次元空間上での位置が確定したも
    のからなる3次元図形の情報とに特徴のある幾何学的な
    位置関係に近い関係があると判断した場合、前記3次元
    入力座標変換処理部により算出された前記複数の線分を
    結合したものからなる経路の情報を前記特徴のある幾何
    学的な位置関係を満足するような情報に変更し、変更し
    た複数の線分を結合したものからなる経路の情報を前記
    投影面に投影し表示する3次元図形表示方法。
  14. 【請求項14】 3次元空間内に存在する3次元図形の
    投影面を表示画面に表示し、前記表示画面上のカーソル
    から情報を入力し、前記カーソルから入力した情報を前
    記投影面上の2次元入力座標値に変換し、前記投影面上
    における前記2次元入力座標値から前記3次元図形を構
    成する3次元空間上での3次元入力座標値を算出し、か
    つ前記カーソルの位置の変化による前記2次元入力座標
    値の移動方向、および移動量から、前記3次元空間上で
    の3次元入力座標値の移動方向、および移動量を算出
    し、前記3次元空間上において前記3次元入力座標値の
    移動した経路を算出し、前記3次元空間上での経路を前
    記投影面に投影し、前記表示画面に表示する3次元図形
    表示方法において、 算出された前記経路の情報と、前記3次元空間内に存在
    し、かつ前記3次元空間上での位置が確定したものから
    なる3次元図形の情報との幾何学的な位置関係を前記3
    次元空間上で調べ、これらに特徴のある幾何学的な位置
    関係に近い関係があると一定期間の間判断した場合、前
    記3次元入力座標変換処理部により算出された経路の情
    報を前記特徴のある幾何学的な位置関係を満足するよう
    な情報に変更する3次元図形表示方法。
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