JP3943975B2 - 情報処理方法および装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は仮想空間中の仮想物体のスケーリング処理に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、3次元空間中の物体を2次元平面に投影した画像を生成する3次元コンピュータグラフィクス(以下、3DCG)システムに関連して、3次元空間中の所定の1点を中心として物体のサイズを任意に拡大/縮小(スケーリング)する技術があった。
【0003】
このような3DCGシステムにおいて、スケーリングの中心位置の設定方法としては、
(1)あらかじめ固定された位置に設定する
(2)システムの操作者が物体の投影画像を見ながら、対話的に設定する
の2種類の方法が知られている。
【0004】
前者の例としては、物体固有の座標系の原点にスケーリング中心をとる方法が挙げられる。一方、後者としては、物体に外接する立方体上の頂点を投影画像上でポインティングデバイスを用いて指定し、その頂点をスケーリング中心とする方法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、いずれの方法にしても視点と無関係にスケーリング中心を決定しているため、スケーリング中心の位置によっては、生成される物体の投影像が物体の観察の目的に不適切になる場合があった。
【0006】
図8は、このような問題点の一例を示すものである。図8で、801は拡大前の仮想物体、802は仮想物体を観察する際の視点、803はスケーリング中心である。801を803を中心としてすべての方向に一様に拡大すると、物体は804の状態に変化する。ここで、このシステムでは物体801または804の外観を観察することが目的であるとする。
【0007】
図8に示されているようにスケーリング前の状態では視点802が物体801の外部にあり、投影画像805により所望の通り物体の外観を観察できる。
【0008】
しかしながら、スケーリング後の状態では視点802が物体804の内部にあるため、投影画像806は物体の内部を示しており、外観の観察というシステムの目的を達成していない。このように、スケーリング中心の設定によっては、物体を観察する視点が物体の内部に入ってしまうという問題点があった。以下、この問題点を「第1の問題点」と呼ぶ。
【0009】
図9は、スケーリング中心の設定に関する別の問題点を示す図である。図9で、901は拡大前の仮想物体、902は仮想物体を観察する際の視点、903はスケーリング中心である。901を903を中心としてすべての方向に一様に拡大すると、物体は904の状態に変化する。ここで、このシステムでは物体901または904の外観を観察することが目的であるとする。スケーリング前の状態で視点902から物体901を観察した画像は905のようになり、物体全体の外形を観察することができる。
【0010】
しかしながら、スケーリング後は物体が視点から遠ざかるように移動してしまったため、投影画像906に示されるように物体の一部しか観察することが出来なかったり、物体が全く視認できなかったり、あるいは投影された物体像の大きさが非常に小さくなり物体の細部の観察が困難になる。このように、スケーリング中心の設定によっては、観察する物体が視界から遠ざかるという問題があった。以下、この問題点を「第2の問題点」と呼ぶ。
【0011】
本発明は、上述した問題点を解決し、スケーリングされた仮想物体が適切に観察することができる画像を生成することができるようにすることを目的とする。
【0012】
より具体的には、仮想物体をスケーリングする際に、視点位置が仮想物体の内部に含まれることおよび視点位置と仮想物体の位置が乖離することを抑制することを目的とする。
【0013】
また、複数の観察者で仮想物体が配置された仮想空間を共有する際に、仮想物体のスケーリングが適切に行えるようにすることを他の目的とする。
【0014】
また、スケーリング処理内容に応じたスケーリング処理方法を設定することにより、スケーリングが適切に行えるようにすることを他の目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は以下の構成を有することを特徴とする。
【0016】
本願請求項1の発明は、仮想空間に配置される仮想物体のスケーリング中心を求め、視点位置に応じた仮想物体が含まれる画像を生成する情報処理方法であって、前記視点位置に関する情報と前記仮想物体に関する情報を記憶手段から読み出す読み出しステップと、前記読み出しステップで読み出した前記視点位置に関する情報と前記仮想物体に関する情報とに基づき、前記視点位置に対する前記仮想物体表面上の最近点を、最近点演算手段が求める演算ステップと、前記演算ステップで求めた前記最近点に基づきスケーリング中心の座標を、中心座標演算手段が求める演算ステップと、前記スケーリング中心の座標を用いて、前記仮想物体に対してスケーリング処理を、スケーリング処理手段が行う処理ステップとを有することを特徴とする。
【0017】
本願請求項の発明は、観察者の視点情報を検出する検出手段、前記視点情報から仮想物体が配置されている仮想空間を観察した際の画像を生成する生成手段とを有する情報処理装置において、前記視点情報および前記仮想物体の位置情報に基づき、前記視点位置に対する前記仮想物体表面上の最近点を求める演算手段と、前記演算手段が求めた前記最近点に基づき、前記仮想物体のスケーリング中心の座標を算出する算出手段、前記算出されたスケーリング中心を用いて前記仮想物体に対してスケーリング処理を行うスケーリング処理手段とを有することを特徴とする
【0019】
【発明の実施の形態】
以下の第1の実施形態では、本発明に係り、単数または複数の観察条件に対してスケーリング中心の座標を算出したうえで出力するスケーリング中心決定装置に適応した実施形態を説明する。
【0020】
また、第2の実施形態では、本発明に係り、仮想現実感体験システムを例としてCG画像生成装置に適応した実施形態を説明する。
【0021】
(実施形態1)
以下添付図面を参照しながら、本発明を適用した実施形態としての、スケーリング中心決定装置を詳細に説明する。
【0022】
図11は、このスケーリング中心決定装置のハードウェア構成を示す。本装置でスケーリングの対象となる仮想物体に関する3次元CGデータ(以下、「CGデータ」と呼ぶ)および観察条件に関するデータ(以下、「観察条件データ」と呼ぶ)は、外部記憶装置1104に格納されるか、あるいは入出力装置1103を介して本装置の外部から供給される。
【0023】
CGデータには、少なくとも仮想物体の形状を記述するデータ(仮想物体上の点群に関する3次元位置と各点間のパッチリンク)を含む。また、観察条件データには、少なくとも仮想物体を観察する視点の数および各視点の座標を含む。CGデータおよび観察条件データは、それぞれ1つのデータファイルあるいはデータブロックに格納されていてもよいし、複数のファイルあるいはブロックに分割されていてもよい。また、両データが1つのファイルあるいはデータブロックに格納されていてもよい。
【0024】
CGデータおよび観察条件データは、外部記憶装置1104もしくはROM1105からRAM1106にロードされたプログラムにより処理されて、スケーリング中心の座標が算出される。
【0025】
この処理結果は外部記憶装置1104に保存されるか、あるいは入出力装置1103を介して、装置外部に出力される。上記のプログラムの実行はCPU1107により行われる。
【0026】
なお、キーボード1102は3次元CGデータや観察条件データを格納するファイル名をテキスト入力するために用いられ、モニタはキーボードからの入力や処理結果を確認するために用いられる。また、1101〜1107はバス1108を介して互いに接続されている。
【0027】
以下、図1を用いて本実施形態のスケーリング中心決定装置の処理手順について説明する。
【0028】
まず、ステップS101にてCGデータを、ステップS102にて観察条件データを入力し、RAM1106に格納する。ここで、観察条件データに含まれる視点の数をNとする。ただし、Nは1以上の整数である。
【0029】
次に、ステップS103、S105あるいはS107にて視点の数を判定し、視点数が1つの場合はステップS104、2つの場合はステップS106、3つの場合はステップS108、4つ以上の場合はステップS109に進む。ステップS104、S106、S108およびS109の詳細については後述する。
【0030】
ステップS104、S106、S108あるいはS109が終了すれば、ステップS110にて算出したスケーリング中心の座標データ(以下、「スケーリング中心データ」)を出力する。
【0031】
以上に説明したように、スケーリング中心の決定手順は、物体を観察する視点の数によって異なる。以下、視点の数に応じた各処理の詳細を説明する。
【0032】
まず、視点の数が1つの場合の方法について、図5に概念図を示す。なお、図5は論点が明確になるように2次元図形で描いているが、以下の説明の内容は3次元の場合についても一般性を失わない。
【0033】
図5で、501はスケーリング対象の仮想物体、502は視点位置を示す。このとき、本実施形態の手法ではスケーリング中心を視点502から最も近い物体501上の点(以下、「最近点」と呼ぶ)503とする。
【0034】
スケーリング中心を最近点503にとり、物体501をある倍率で拡大または縮小すると、物体はそれぞれ504、505のようなサイズ・位置に変化する。
図5に示されている通り、最近点をスケーリング中心にすることにより、視点と物体との距離を変化させずに物体を拡大または縮小することができる。
【0035】
したがって、本実施形態の視点が1つの場合のスケーリング中心の決定方法によれば、第1・第2いずれの問題点も生じない。
【0036】
ここで、視点が1つの場合のスケーリング中心の決定処理S104、すなわち最近点の算出手順について、処理の流れを図2を用いて説明する。
【0037】
この処理は仮想物体を構成する各ポリゴンについて視点からの最も近いポリゴン上の点の座標および視点からの距離を算出し、すべてのポリゴンの中で最も視点からの距離が短いポリゴンについて求めた点を最近点とするものである。
【0038】
ステップS201で、視点(以下、点Vとする)からの距離の最小値を格納する変数Lminの値を、1/Lmin=εとなるように設定する。εは視点と仮想物体の距離の逆数に比べて十分小さい浮動小数点の値である。
【0039】
次にステップS202にて、1つのポリゴンを選択する(選択したポリゴンはn番目のポリゴンであるとする)。
【0040】
ステップS203にて、選択したポリゴン上の点であって、視点からの距離が最小の点Pnの座標を算出する。
【0041】
ステップS204では、視点Vと点Pnの距離が0であるかどうか判定し、0であればステップS205で点Pnが求める最近点Pminであると設定して、処理を終了する。一方、S204の判定結果が0でないときは、ステップS206に進む。
【0042】
ステップS206では、線分VPnの長さとLminを比較し、VPn<LminならばステップS207で線分VPnの長さを視点からの距離の最小値Lminに格納する。
【0043】
さらに、ステップS208で最近点Pminを点Pnに設定してステップS209に進む。
【0044】
一方ステップS206で、VPn<Lminでなければ、LminおよびPnを更新せずにステップS209に進む。
【0045】
ステップS209では、すべてのポリゴンについて上記の処理を終了したかどうか判定し、終了すれば最近点の算出処理を終了する。一方、終了していなければステップS202に戻り、処理の完了していない別のポリゴンを選択して、上記の処理内容を繰り返す。
【0046】
なお、最近点の算出処理の手順は図2に限られるものではない。例えば、仮想物体がほぼ球形と見なされる場合は、物体に外接する球を仮定し、視点と外接球の中心とを結ぶ線分および外接球の交点を最近点とすることも出来る。
【0047】
次に、視点が2つの場合のスケーリング中心の決定処理S106について、図6に概念図を示す。
【0048】
図6で、601はスケーリング対象の仮想物体。602および603は2つの視点の位置である。以下、602および603をそれぞれ視点Aおよび視点Bと呼ぶことにする。
【0049】
604は、視点A(602)から最も近い物体601上の点(最近点、不図示)を通り、視点Aと最近点を結ぶ線分に垂直な平面(以下、「最近平面」と呼ぶ)である。同様に、605は視点Bに関する最近平面である。以下、604および605を平面aおよび平面bと呼ぶことにする。
【0050】
このとき本実施形態の手法では、平面aおよび平面bの交線l(606)上の点のうち、視点AおよびBからの距離の2乗和が最小となる点をスケーリング中心とする。
【0051】
図10はスケーリング中心を最近面上にとったときの、物体の拡大/縮小による物体の位置の変化を示すための概念図である。なお、図10は論点が明確になるように2次元図形で描いているが、以下の説明の内容は3次元の場合についても一般性を失わない。
【0052】
図10で、1001はスケーリング対象の仮想物体、1002はある視点位置、1003および1004はそれぞれその視点位置に対する最近点および最近平面を示す。いま、スケーリング中心を最近平面1004上で最近点とは異なる、ある一点1005にとったとする。このとき、仮想物体1001をある倍率で一様に拡大または縮小すると、物体はそれぞれ1006および1007のようなサイズ・位置に変化する。
【0053】
図10に示されている通り、最近平面上の点をスケーリング中心にすることにより、最近平面と物体との距離を変化させずに物体を拡大または縮小することが可能で、スケーリングを施しても仮想物体が最近平面よりも視点に近づくことはない。ただし、スケーリングによって視点と物体との相対位置は変化し、視点1002とスケーリング中心1005との距離が短いほど、変化の度合いは少ない。
【0054】
以上で述べたスケーリング中心を最近平面上にとった場合の特性を考えると、図6で説明したスケーリング中心の決定方法によれば、2つの視点いずれに対してもスケーリング中心が最近平面上にあるので、第1の問題点が生じないことが分かる。さらに、2つの最近平面の交線上の点のうち、2つの視点からの距離が近い点をスケーリング中心として選択するので、第2の問題点の発生を抑制することが出来る。
【0055】
ここで、ステップS106の詳細について、図3を用いて処理の流れを説明する。
【0056】
まず、ステップS301にて、一方の視点Aの最近点A’の座標を算出する。
算出手順は図2と同様である。次にステップS302にて、最近点A’を通り、かつ視点と最近点を結ぶ線分に垂直な平面aを表す方程式を求める。さらに、ステップS303およびS304にて、以上と同様の処理をもう一方の視点Bに対しても行う。
【0057】
続くステップS305では、最近平面aおよびbの交線lを表す方程式を算出する。この直線l上の点で、かつ2つの視点AおよびBからの距離の2乗の和が最小となる点C1および点C2の座標をステップS306にて算出する。
【0058】
最後に、ステップS307にて点C1およびC2のうち仮想物体の重心からの距離がより小さい点を抽出し、求めるべきスケーリング中心の座標をその点の座標に設定して、スケーリング中心の算出処理を終了する。
【0059】
図7は、視点が3つの場合のスケーリング中心の決定方法の概念図である。図7において、701はスケーリング対象の仮想物体、702、703および704は3つの視点の位置である。以下、702、703および704をそれぞれ視点A、視点Bおよび視点Cと呼ぶことにする。
【0060】
705は、視点A(702)から最も近い物体701上の点(最近点、不図示)を通り、視点Aと最近点を結ぶ線分に垂直な平面(最近平面)である。同様に、706は視点B、707は視点Cの最近平面である。以下、705、706および707をそれぞれ平面a、平面bおよび平面cと呼ぶことにする。
【0061】
このとき本実施形態の手法では、3つの平面a、bおよびcの交点をスケーリング中心とする。このことにより、仮想物体をスケーリングしても物体はそれぞれの視点の最近平面よりも視点に近づくことはない。したがって、この手法により第1の問題点が起きないようにすることができる。
【0062】
ここで、ステップS108の詳細について、図4を用いて処理の流れを説明する。
【0063】
まずステップS401にて、3つの視点A、BおよびCのそれぞれに対して、最近点A’、B’およびC’の座標を求める。最近点の算出手順は図2と同様である。
【0064】
次に、ステップS402にて、視点A、BおよびCに対して各々最近平面a、bおよびcを表す方程式を求める。
【0065】
さらに、これら3平面の交点Dの座標を求め(ステップS403)、求めるべきスケーリング中心の座標を点Dの座標に設定して(ステップS404)、スケーリング中心の算出処理を終了する。
【0066】
観察条件の数が4以上の場合は、一般的にそれぞれの視点に対する最近平面が一点で交わらないので、仮想物体を拡大した際に全ての視点が物体内部に入らないようにすることは必ずしも出来ない。そこで、第2の問題点の発生のみを抑制するため、視点とスケーリング中心との距離をできるだけ短くする。したがって、ステップS109では視点からの距離の2乗和が最小となる点の座標を算出し、この点をスケーリング中心とする。あるいは、観察条件の数が4以上の場合は仮想物体を囲んで視点位置が配置されている可能性が高いので、視点からの距離の2乗和が最小となる点を算出する方法に代えて簡易的に、視点の重心位置をスケーリング中心とすることができる。
【0067】
また、すべての視点のなかから3つまでの優先的な視点を選択し、選択した視点の数に応じてステップS104、S106あるいはS108と同様の手順を適用してスケーリング中心を求めることにより、すくなくとも選択した視点に関しては第1の問題点が起きないようにすることが出来る。この場合の処理の流れは、図1のステップS102とステップS103の間に、1〜3つの視点を選択する処理を設ける。
【0068】
優先的な視点の選択手段としては、
・キーボードから視点の番号をテキスト入力する
・モニタ1101上に視点番号のメニューを表示し、マウスなどのインタラクティブデバイスを用いて1つまたは複数の視点番号をポインティングする
・予め選択する視点を指定するデータファイルを読み込む
などの方法を用いることが出来る。
【0069】
スケーリング中心を視点位置によって決定しないほうが、課題の解決を容易にする場合がある。例えば、前述のように観察条件が4以上で、かつ仮想物体を囲んでほぼ均等に視点位置が配置されている場合、第2の問題点を解決する手段として物体の重心位置をスケーリング中心とすることが考えられる。
【0070】
そこで、視点位置に基づくスケーリング中心の決定方法と、視点位置に基づかないスケーリング中心の決定方法のいずれかを選択して適用することも出来る。
【0071】
両者の中からどちらか一方を選択する方法としては、それぞれの方法に対応して割り当てられたキーボード1102のキーを押下する、キーボードの代わりに入出力装置1103に接続された選択装置のボタンを押下する、などの方法がある。
【0072】
視点の数に加えて、スケーリング処理の内容、すなわち拡大か縮小かに応じて、スケーリング中心の決定手順を切り換えることも可能である。例えば、ステップS108において、スケーリング内容が拡大であるときは図4で示した処理手順を適用し、縮小である場合は視点の重心位置をスケーリング中心とする、という処理構成である。
【0073】
(実施形態2)
以下では、本発明のスケーリング中心の決定方法に基づくCG画像生成装置について説明する。
【0074】
図12は、本実施形態のCG画像生成装置の処理の流れを示したものである。
ステップS1201、S1204、S1205、S1206、S1207、S1208、S1209およびS1210は、それぞれステップS101、S103、S104、S105、S106、S107、S108およびS109と同じ処理内容である。
【0075】
ステップS1202では視点の数を入力し、ステップS1203ではそれぞれの視点の観察条件(視点位置・観察方向・画角)を設定する。なお、観察条件の設定としては、予めデータファイルに記述されている数値を読み込む、視点位置・観察方向のみ視点位置に設置した3次元位置姿勢センサの出力を読み取る、などの方法がある。
【0076】
ステップS1211では、仮想物体のスケーリング倍率を設定する。この際、スケーリング倍率は、例えばキーボードを用いてテキスト入力するなどの方法により入力する。
【0077】
ステップS1212では、ステップS1205、S1207、S1209あるいはS1210にて決定したスケーリング中心の情報を用いて、仮想物体のスケーリング変換処理を行う。
【0078】
続いて、ステップS1202で設定した観察条件にしたがって仮想物体を2次元平面に投影した画像を生成し(ステップS1213)、ステップS1214にてコンピュータディスプレイに出力したり、あるいは画像データとして外部記憶装置に保存するなどの出力処理を行う。
【0079】
以上の処理の流れは、1視点ごと1枚のCG画像を生成するためのものである。CGの動画像を作成する場合には、ステップS1203からステップS1214までの処理を繰り返し行う。
【0080】
図13は、本実施形態のCG画像生成装置の例として、仮想現実感体験システムの構成を示すブロック図である。この装置は視点位置および姿勢を、位置姿勢計測装置1309から読み出した計測結果をもとに設定し、描画結果は頭部搭載型ディスプレイ1310に出力する。
【0081】
位置姿勢計測装置および頭部搭載型ディスプレイは観察条件の数すなわち視点の数だけ用意され、位置姿勢計測装置は頭部搭載型ディスプレイに固定されている。このディスプレイをCG画像の観察者が装着することにより、頭部位置姿勢に応じた視界で仮想物体のCG映像を観察することが出来る。このとき、観察者の視点位置に応じて、第1の問題点または第2の問題点あるいはその両方を回避するように、スケーリングの中心点が決定される。
【0082】
(他の実施形態)
上記実施形態で求めたスケーリング中心は、上記実施形態で求めた座標そのものでなく、その概念を逸脱しない範囲内であれば、多少異なる座標でも構わない。例えば、図2のステップS203で求める座標は、ステップS202で求められたポリゴンの重心位置にしてもかまわない。つまり、ステップS203の場合は、視点からの距離が大略最小である仮想物体表面上の位置であれば構わない。他のスケーリング中心を求める方法も同様である。大略同一の位置になるのであれば構わない。
【0083】
なお、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明はシステムあるいは装置にプログラムを供給することによって実施される場合にも適用されることは言うまでもない。この場合、本発明に係るプログラムを格納した記憶媒体が、本発明を構成することになる。そして、該記憶媒体からそのプログラムをシステムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、予め定められた方法で動作する。
【0084】
【発明の効果】
仮想物体をスケーリングする際に、視点位置が仮想物体の内部に含まれることを抑制することができ、かつ、視点位置と仮想物体の位置が乖離することがなくなる。よって、仮想物体の外観を観察する目的に適した、スケーリング処理された仮想物体を含む画像を生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態のスケーリング中心の設定処理のフローチャートである。
【図2】視点からの距離が最も短い仮想物体上の点を求める処理のフローチャートである。
【図3】視点が2つの場合のスケーリング中心を算出する処理のフローチャートである。
【図4】視点が3つの場合のスケーリング中心を算出する処理のフローチャートである。
【図5】視点が1つの場合のスケーリング中心の決定方法を説明する概念図である。
【図6】視点が2つの場合のスケーリング中心の決定方法を説明する概念図である。
【図7】視点が3つの場合のスケーリング中心の決定方法を説明する概念図である。
【図8】第1の従来の課題を示した図である。
【図9】第2の従来の課題を示した図である。
【図10】拡大/縮小による仮想物体の位置の変化を示すための概念図である。
【図11】第1の実施形態のスケーリング中心設定装置の構成を示すブロック図である。
【図12】第2の実施形態のCG画像生成処理のフローチャートである。
【図13】第2の実施形態の仮想現実感体験装置の構成を示すブロック図である。

Claims (6)

  1. 仮想空間に配置される仮想物体のスケーリング中心を求め、視点位置に応じた仮想物体が含まれる画像を生成する情報処理方法であって、
    前記視点位置に関する情報と前記仮想物体に関する情報を記憶手段から読み出す読み出しステップと、
    前記読み出しステップで読み出した前記視点位置に関する情報と前記仮想物体に関する情報とに基づき、前記視点位置に対する前記仮想物体表面上の最近点を、最近点演算手段が求める演算ステップと、
    前記演算ステップで求めた前記最近点に基づきスケーリング中心の座標を、中心座標演算手段が求める演算ステップと
    前記スケーリング中心の座標を用いて、前記仮想物体に対してスケーリング処理を、スケーリング処理手段が行う処理ステップとを有することを特徴とする情報処理方法。
  2. 前記中心座標演算手段が演算する前記スケーリング中心の座標は、前記仮想物体表面上の点のうち前記視点位置からの距離が大略最小の点を通り、前記視点位置と前記視点からの距離が最小の点とを結ぶ直線に垂直な平面上に位置することを特徴とする請求項1記載の情報処理方法。
  3. 前記中心座標演算手段が、
    複数の視点位置の夫々について、視点と該視点からの距離が最小の前記仮想物体表面上の点とを結ぶ直線に垂直な平面を求め、
    前記複数の視点位置の夫々について求められた平面が交差する位置に基づき、前記スケーリング中心の座標を求めることを特徴とする請求項1記載の情報処理方法。
  4. 前記中心座標演算手段が、複数の視点からの距離の2乗和が大略最小となる前記交差する位置上の点を、前記スケーリング中心の座標とすることを特徴とする請求項記載の情報処理方法。
  5. 請求項1乃至請求項のいずれかに記載された情報処理方法を実現するためのプログラム。
  6. 観察者の視点情報を検出する検出手段、前記視点情報から仮想物体が配置されている仮想空間を観察した際の画像を生成する生成手段とを有する情報処理装置において、
    前記視点情報および前記仮想物体の位置情報に基づき、前記視点位置に対する前記仮想物体表面上の最近点を求める演算手段と、
    前記演算手段が求めた前記最近点に基づき、前記仮想物体のスケーリング中心の座標を算出する算出手段
    前記算出されたスケーリング中心を用いて前記仮想物体に対してスケーリング処理を行うスケーリング処理手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
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