JPH0715647A - 2次元撮像装置のレンズ歪曲収差補正方法 - Google Patents

2次元撮像装置のレンズ歪曲収差補正方法

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JPH0715647A
JPH0715647A JP5155263A JP15526393A JPH0715647A JP H0715647 A JPH0715647 A JP H0715647A JP 5155263 A JP5155263 A JP 5155263A JP 15526393 A JP15526393 A JP 15526393A JP H0715647 A JPH0715647 A JP H0715647A
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lens
straight line
curvature
pickup device
distortion
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JP5155263A
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Katsutoshi Nishizaki
勝利 西崎
Yoshinobu Hiyamizu
由信 冷水
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2次元撮像装置のレンズの歪曲収差による影
響を小さくし、精度の高い計測を可能にする。 【構成】 4つの直線部分を有するマスターワークをテ
レビカメラで撮像し、テレビカメラの画面座標系におい
て、マスターワークの画像データの中から4つの直線部
分画像データE1、E2、E3、E4を抽出し、各直線部分画像
データの曲率円C1、C2、C3、C4を求め、2組の2つの曲
率円について、2つの曲率円の2つの交点P1、P2、P3、
P4を通る直線L1、L2を求め、2つの直線の交点Cをテレ
ビカメラのレンズの中心とし、レンズの中心座標と1つ
の曲率円上の3つの点の座標とから、レンズの歪曲率を
補正する歪曲補正係数を算出し、上記のようにして求め
たレンズの中心座標と歪曲補正係数に基づいて任意の点
の座標値を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、2次元撮像装置のレ
ンズ歪曲収差補正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビカメラなどの2次元撮像装置を用
いて光切断法により被測定物の3次元形状を測定する3
次元形状測定装置が知られている。
【0003】このような画像処理による3次元計測の分
野においては、従来、受光レンズにf10mmの標準レン
ズが用いられ、レンズの歪曲収差による影響は考慮され
ていない。
【0004】これは、次のような理由による。すなわ
ち、通常の3次元計測では、計測ヘッドの大きさは問題
とされず、あえて歪曲収差の大きいワイドレンズを用い
る必要がなく、標準レンズで十分である。そして、標準
レンズは、歪曲収差がレンズ最外周付近でも0.2〜
0.3mm程度と小さく、実際の測定視野領域において
は、計測精度±0.2%に対して無視できるとされてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、非常に高い
計測精度が要求される3次元計測の場合には、標準レン
ズの歪曲収差による誤差も無視することができず、上記
のような従来のものでは満足な測定結果が得られないこ
とがある。
【0006】また、3次元計測の目的によってはワイド
レンズの使用が必要なこともあるが、このような場合、
従来のようにレンズの歪曲収差による影響を無視したの
では、標準レンズの場合に比べてレンズの歪曲収差によ
る誤差がさらに大きくなる。
【0007】この発明の目的は、上記の問題を解決し、
レンズの歪曲収差による影響を小さくし、精度の高い計
測を可能にする2次元撮像装置のレンズ歪曲収差補正方
法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明による2次元撮
像装置のレンズ歪曲収差補正方法は、4つ以上の直線部
分を有する被測定物を2次元撮像装置で撮像し、2次元
撮像装置の画面座標系において、被測定物の画像データ
の中から4つ以上の直線部分画像データを抽出し、各直
線部分画像データの曲率円を求め、複数組の2つの曲率
円について、2つの曲率円の2つの交点を通る直線を求
め、これら複数の直線の交点を2次元撮像装置のレンズ
の中心とし、このレンズの中心座標と1つの曲率円上の
3つ以上の点の座標とから、レンズの歪曲率を補正する
歪曲補正係数を算出し、上記のようにして求めたレンズ
の中心座標と歪曲補正係数に基づいて任意の点の座標値
を補正することを特徴とするものである。
【0009】被測定物の直線部分は、たとえば、2つの
平面の間の稜線によって形成されてもよいし、平面上に
直線を描くことによって形成されてもよい。
【0010】
【作用】被測定物の画像データの中から4つ以上の直線
部分画像データを抽出し、各直線部分画像データの曲率
円を求め、複数組の2つの曲率円について、2つの曲率
円の2つの交点を通る直線を求め、これら複数の直線の
交点を求めることにより、2次元撮像装置のレンズの中
心座標が近似的に求められる。
【0011】被測定物上の1つの点に対する2次元撮像
装置の画面上の実際の像点からレンズに歪曲収差がない
と仮定した理想状態における同じ点に対する像点までの
距離(歪曲量)は、レンズの中心から理想状態における
像点までの距離の3乗に比例する。この比例定数を歪曲
補正係数とする。1つの曲率円上の3つ以上の点に対す
る理想状態における像点は、被測定物の1つの直線部分
の上の点に対する像点であるから、一直線上に位置し、
このような関係を用いて、歪曲補正係数が求められる。
【0012】そして、このようにして求めたレンズの中
心座標と歪曲補正係数に基づいて、任意の点の座標値を
補正して、理想状態における像点の座標値が求められ
る。
【0013】このようにして求めた理想状態における像
点はレンズに歪曲収差がないと仮定したときのものであ
るから、この理想状態における像点の座標値を像点の座
標値とすることにより、レンズの歪曲収差の影響が小さ
くなる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の実施例に
ついて説明する。
【0015】図1は、歪曲補正係数を求める際の装置
(たとえば3次元形状測定装置)のテレビカメラ(2次
元撮像装置)(10)とマスターワーク(被測定物)(11)の
配置の1例を示している。
【0016】ワーク(11)はたとえば直方体状または立方
体状をなし、1つの正方形の側面(11a) がテレビカメラ
(10)に正対するように、これらが配置されている。この
側面(11a) の周囲の4つの稜線が直線部分(A) となって
いる。これらの直線部分は符号(A) で総称し、区別する
必要があるときは、それぞれ、第1直線部分(A1)、第2
直線部分(A2)、第3直線部分(A3)、第4直線部分(A4)と
呼ぶことにする。
【0017】テレビカメラ(10)は、マイクロコンピュー
タなどを使用したデータ処理装置(12)に接続されてい
る。データ処理装置(12)は、テレビカメラ(10)からの画
像データを処理することにより、後述するレンズ歪曲収
差補正などを行う。また、光切断法による3次元形状測
定を行う場合には、キャリブレーション、座標変換のた
めの画像データの処理などを行う。
【0018】図2は、テレビカメラ(10)で撮像されたワ
ーク(11)のテレビ画像の1例を示している。図3のフロ
ーチャートは、歪曲補正係数を求める際の手順の1例を
示している。
【0019】次に、図2および図3を参照して、歪曲補
正係数を求める方法の1例を説明する。
【0020】図3において、まず、テレビカメラ(10)で
ワーク(11)を撮像する(ステップ1)。次に、テレビカ
メラ(10)の画面座標系において、ワーク(11)の画像デー
タからテレビカメラ(10)のレンズ(図示略)の中心座標
(Cx 、Cy )を算出する(ステップ2)。そして、レ
ンズの中心座標(Cx 、Cy )とワーク(11)の画像デー
タから、歪曲補正係数mを算出する(ステップ3)。
【0021】ステップ1においてワーク(11)をテレビカ
メラ(10)で撮像したとき、図2のようなテレビ画像が得
られる。図2において、テレビカメラ(10)からの画像デ
ータは、互いに直交するX軸およびY軸による2次元画
面座標系によって表わされる。実線で示された4つの像
(E1)(E2)(E3)(E4)は、ワーク(11)の4つの直線部分(A1)
(A2)(A3)(A4)の実際の像である。鎖線で示された4つの
像(B1)(B2)(B3)(B4)は、レンズに歪曲収差がないと仮定
した理想状態(以下、これを単に理想状態という。)に
おけるワーク(11)の4つの直線部分(A1)(A2)(A3)(A4)の
像である。像(E1)(B1)は第1直線部分(A1)に、像(E2)(B
2)は第2直線部分(A2)に、像(E3)(B3)は第3直線部分(A
3)に、像(E4)(B4)は第4直線部分(A) にそれぞれ対応し
ている。理想状態においてはレンズに歪曲収差がないの
で、理想状態における像(B1)(B2)(B3)(B4)は正方形の4
辺に対応する直線状のものになり、これらの像(B1)(B2)
(B3)(B4)の位置はテレビカメラ(10)の視野におけるワー
ク(11)の4つの直線部分(A1)(A2)(A3)(A4)の位置に正確
に対応している。実際には、テレビカメラ(10)のレンズ
には歪曲収差があるので、ワーク(11)を撮像したとき
に、直線状の像(B1)(B2)(B3)(B4)は得られず、彎曲した
円弧状の像(E1)(E2)(E3)(E4)が得られる。これら実際の
像(E1)(E2)(E3)(E4)の位置は、もちろん、レンズの歪曲
収差のため、テレビカメラ(10)の視野におけるワーク(1
1)の4つの直線部分(A1)(A2)(A3)(A4)の位置に正確に対
応していない。この発明による補正方法は、レンズの歪
曲収差の影響を小さくするために、実際の像(E1)(E2)(E
3)(E4)の上の各点が理想状態における像(B1)(B2)(B3)(B
4)の上にくるように画像データを補正するものである。
【0022】ステップ2におけるレンズの中心座標(C
x 、Cy )の算出の詳細が、図4のフローチャートに示
されている。
【0023】図4において、まず、画像データの中か
ら、4つの直線部分(A1)(A2)(A3)(A4)の実際の像(E1)(E
2)(E3)(E4)の画像データを抽出する(ステップ201 )。
次に、像(E1)(E2)(E3)(E4)の画像データから、回帰演算
により各像(E1)(E2)(E3)(E4)を通る曲率円(C1)(C2)(C3)
(C4)を求める(ステップ202 )。次に、2つの曲率円(C
1)(C2)について、これらの2つの交点(P1)(P2)を求め
て、これらの交点(P1)(P2)を通る直線(L1)を算出し、残
りの2つの曲率円(C3)(C4)について、これらの2つの交
点(P3)(P4)を求めて、これらの交点(P3)(P4)を通る直線
(L2)を算出する(ステップ203 )。そして、これら2つ
の直線(L1)(L2)の交点(C) の座標(Cx 、Cy )を算出
し、これをレンズの中心座標とする(ステップ204 )。
このようにしてレンズの中心座標(Cx 、Cy )が求め
られることは、実験により確認されている。
【0024】次に、ステップ3における係数mの算出手
順について説明する。
【0025】図2において、実際の像(E1)上の像点の座
標を(x' 、y' )とし、これに対応する理想状態にお
ける像(B1)上の像点の座標を(x、y)とする。すなわ
ち、レンズに歪曲収差がない理想状態における像点
(x、y)が、レンズの歪曲収差のために、実際の像点
(x' 、y' )に変位したとする。このようにすると、
2つの位置の間には、次の式(1) のような関係がある。
【0026】 {(x−x' )2 +(y−y' )2 1/2 =m{(x−Cx 2 +(y−Cy 2 3/2 … (1) 式(1) の左辺は実際の像点(x' 、y' )から理想状態
における像点(x、y)までの距離すなわち歪曲量を表
わしており、歪曲量は、レンズの中心(Cx 、Cy )か
ら理想状態における像点(x、y)までの距離{(x−
x 2 +(y−Cy 2 1/2 の3乗に比例する。
【0027】レンズの中心(Cx 、Cy )から理想状態
における像点(x、y)までの距離をR、レンズの中心
(Cx 、Cy )から実際の像点(x' 、y' )までの距
離をrとすると、すなわち、 R2 =(x−Cx 2 +(y−Cy 2 … (2) r2 =(x' −Cx 2 +(y' −Cy 2 … (3) とすると、式(1) は次の式(4) のように表わされる。
【0028】R−r=m・R3 … (4) 式(4) の左辺(R−r)は、前記の歪曲率を表わしてい
る。
【0029】このとき、x、yはそれぞれ次の式(5) の
ように表わされる。
【0030】 x−Cx =kx ・R 、 y−Cy =ky ・R … (5) ただし、 kx =(x' −Cx )/r 、 ky =(y' −Cy )/r … (6) である。
【0031】理想状態における像(B1)上に3つの像点
(x1 、y1 )、(x2 、y2 )、(x3 、y3 )をと
り、これらにそれぞれ対応する実際の像(E1)上の3つの
像点を(x1 ' 、y1 ' )、(x2 ' 、y2 ' )、(x
3 ' 、y3 ' )とすると、これら3組の像点のいずれに
ついても上記の式(1) 〜(6) が成立する。これらの式
(1) 〜(6) 中、R、r、kx 、ky については、像点の
位置によって値が変化するので、像点(x1 、y1 )に
対応するものには添字1を、像点(x2 、y2 )に対応
するものについては添字2を、像点(x3 、y3 )に対
応するものについては添字3を付けて表わすことにす
る。
【0032】3つの像点(x1 、y1 )、(x2
2 )、(x3 、y3 )は理想状態における像(B1)上の
点であるから、これらは一直線上に位置する。これら3
点が一直線上に存在する条件は、次の式(7) のように表
わされる。
【0033】 (y1 −y2 )/(x1 −x2 )=(y1 −y3 )/(x1 −x3 )=K … (7) 3つの点(x1 、y1 )、(x2 、y2 )、(x3 、y
3 )について、式(5)を式(7) に代入してまとめると、
次の式(8)(9)のようになる。
【0034】 R2 ={(ky1−K・kx1)/(ky2−K・kx2)}R1 =N1 ・R1 … (8) R3 ={(ky1−K・kx1)/(ky3−K・kx3)}R1 =N2 ・R1 … (9) 3つの点(x1 、y1 )、(x2 、y2 )、(x3 、y
3 )について、式(4)と式(8)(9)より、次の連立方程式
(10)(11)(12)が得られる。
【0035】 R1 −r1 =m・R1 3 … (10) N1 ・R1 −r2 =m・N1 3 ・R1 3 … (11) N2 ・R1 −r3 =m・N2 3 ・R1 3 … (12) 式(10)(11)(12)よりmおよびR1 を消去してまとめる
と、次の式(13)のようになる。
【0036】 (N2 2 −N1 2 )N1 ・N2 ・r1 +(1−N2 2 )N2 ・r2 −(1−N1 2 )N1 ・r3 =0 (13) また、式(10)(11)より、次の式(14)が得られる。
【0037】 R1 =(N1 3 ・r1 −r2 )/(N1 2 −1)N1 … (14) 式(13)のうち、未知数はN1 とN2 に含まれるKだけで
あり、したがって、式(13)より、Kが求められ、このK
からN1 とN2 が求められる。N1 が求められると、式
(14)よりR1 が求められ、このR1 を用いて、式(10)よ
り係数mが求められる。実際には、Kをパラメータとし
て、式(13)を満たすN1 またはこれに最も近いN1 を求
め、このN1 を用いて式(14)よりR1 を算出し、最後
に、このR1 を用いて式(10)よりmを求める。
【0038】ステップ3における係数mの算出の詳細
が、図5のフローチャートに示されている。
【0039】図5において、まず、曲率円(C1)上の3つ
のサンプル点(x1 ' 、y1 ' )、(x2 ' 、y2 '
)、(x3 ' 、y3 ' )を決定する(ステップ301
)。次に、前記の式(3)(6)に相当する下の式により、
n 、kxnおよびkynを求める(ステップ302 )。ただ
し、n=1〜3である。
【0040】 rn ={(xn ' −Cx 2 +(yn ' −Cy 2 1/2 xn=(xn ' −Cx )/rn yn=(yn ' −Cy )/rn 次に、下の式によりKを求めて、これをKの初期値と
し、(K+0.05)をKEND にセットし、0.5をa
min にセットする(ステップ303 ) K=(x1 ' −x2 ' )/(y1 ' −y2 ' ) KEND はKの最終値、amin は後述する演算値aの最小
値である。
【0041】次に、下の式により、式(8)(9)におけるN
1 およびN2 を求める(ステップ304 )。
【0042】 N1 =(ky1−K・kx1)/(ky2−K・kx2) N2 =(ky1−K・kx1)/(ky3−K・kx3) 次に、下の式により、N1 ' 、N2 ' 、N3 ' を求める
(ステップ305 )。
【0043】 N1 ' =(N2 2 −N1 2 )N1 ・N2 ・r12 ' =(1−N2 2 )N2 ・r23 ' =(1−N1 2 )N1 ・r3 次に、下の式により、aを演算する(ステップ306 )。
【0044】a=N1 ' +N2 ' −N3 ' この式は、前記の式(13)の左辺に相当する。
【0045】次に、aの絶対値|a|がamin より小さ
いかどうかを調べ(ステップ307 )、そうであれば、ス
テップ308 に進む。ステップ308 では、そのときのaの
値をamin にセットし、Kの値をKmin にセットし、ス
テップ309 に進む。ステップ307 において|a|がa
min 以上であったときは、そのままステップ309 に進
む。ステップ309 では、KがKEND より小さいかどうか
を調べ、そうであれば、ステップ310 に進む。ステップ
310 では、K+0.000001をKにセットし、ステ
ップ304 に戻る。ステップ309 においてKがKEND 以上
であったときは、ステップ311 に進む。
【0046】Kが最終値KEND になるまで、Kを一定量
ずつ増加させながら、ステップ304〜310 の処理が繰り
返され、ステップ306 において式(13)の左辺の値aが演
算され、ステップ307 および308 において、演算値aの
最小値amin とそのときのKの値Kmin が更新される。
したがって、KがKEND になってステップ309 からステ
ップ311 に進んだときには、式(13)の左辺の演算値aが
最小になるときのKの値、すなわち、式(13)を満たすK
の値またはこれに最も近いKの値がKmin にセットされ
ている。そして、ステップ311 において、このKmin
値を用いて、次のように、N1 、R1 、mを順に求め
る。まず、Kmin を用いて、下の式によりN1 を求め
る。
【0047】 N1 =(ky1−Kmin ・kx1)/(ky2−Kmin ・kx2) 次に、このN1 を用いて、下の式によりR1 を求める。
【0048】 R1 =(N1 3 ・r1 −r2 )/(N1 2 −1)N1 そして、最後に、このR1 を用いて、下の式により係数
mを求める。
【0049】m=(R1 −r1 )/R1 3 上記のようにしてレンズの中心座標(Cx 、Cy )およ
び補正係数mが求められると、後は、必要に応じて、画
面上の任意の座標(x' 、y' )を歪曲補正して、これ
に対応する理想状態における座標(x、y)が求められ
る。
【0050】この歪曲補正は、次のように行われる。
【0051】任意の実際の像点の座標(x' 、y' )が
与えられると、これらの値とレンズの中心座標(Cx
y )を用いて、前記の式(3) により、rが求められ
る。そして、このrと係数mを用いて、前記の式(4) よ
り、Rが求められる。また、(x' 、y' )、(Cx
y )およびrを用いて、前記の式(6) よりkx および
y が求められる。そして、最後に、(Cx 、Cy )、
R、kx およびky を用いて、前記の式(5) を変形した
次式により、xおよびyが求められる。
【0052】 x=kx ・R+Cx y=ky ・R+Cy 上記のようにして歪曲補正された画像データは、たとえ
ば3次元形状測定などのために使用される。この画像デ
ータはレンズに歪曲収差がない理想状態におけるものに
近く、したがって、歪曲収差の影響が小さく、3次元形
状測定などの計測精度が高くなる。
【0053】上記実施例では、ワーク(11)の稜線によっ
て直線部分(A) を形成しているが、直線部分は他の手段
で形成されてもよい。たとえば、平面上に直線を描くこ
とによって形成してもよい。4つの直線部分は、必ずし
も正方形の4辺でなくてもよく、任意の位置に形成する
ことができる。直線部分の数および抽出する直線部分画
像データの数は、5つ以上であってもよい。直線部分画
像データの曲率円の数も、5つ以上であってもよい。2
つの曲率円の2つの交点を通る直線の数は、3つ以上で
あってもよい。
【0054】
【発明の効果】この発明の方法によれば、上述のよう
に、2次元撮像装置の画面上の任意の点の座標を補正し
て、レンズに歪曲収差がない理想状態における座標を求
めることができ、したがって、レンズの歪曲収差の影響
を小さくすることができ、たとえば3次元計測などにお
いて計測精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の方法が実施される装置の1例を示す
斜視図である。
【図2】図1のテレビカメラで撮像されたマスターワー
クのテレビ画像の1例を示す図である。
【図3】歪曲補正係数を求める手順の1例を示すフロー
チャートである。
【図4】レンズの中心座標を算出する手順の1例を示す
フローチャートである。
【図5】歪曲補正係数を算出する手順の1例を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
(10) テレビカメラ(2次元撮像装
置) (11) マスターワーク(被測定物) (A1)(A2)(A3)(A4) 直線部分 (B1)(B2)(B3)(B4) 理想状態における像 (E1)(E2)(E3)(E4) 実際の像 (C1)(C2)(C3)(C4) 曲率円 (L1)(L2) 直線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】4つ以上の直線部分を有する被測定物を2
    次元撮像装置で撮像し、2次元撮像装置の画面座標系に
    おいて、被測定物の画像データの中から4つ以上の直線
    部分画像データを抽出し、各直線部分画像データの曲率
    円を求め、複数組の2つの曲率円について、2つの曲率
    円の2つの交点を通る直線を求め、これら複数の直線の
    交点を2次元撮像装置のレンズの中心とし、このレンズ
    の中心座標と1つの曲率円上の3つ以上の点の座標とか
    ら、レンズの歪曲率を補正する歪曲補正係数を算出し、
    上記のようにして求めたレンズの中心座標と歪曲補正係
    数に基づいて任意の点の座標値を補正することを特徴と
    する2次元撮像装置のレンズ歪曲収差補正方法。
JP5155263A 1993-06-25 1993-06-25 2次元撮像装置のレンズ歪曲収差補正方法 Withdrawn JPH0715647A (ja)

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Cited By (4)

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