JP3325388B2 - 導電性セラミックス及びこれを用いた燃料電池セル - Google Patents
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Description
らなる導電性を有するセラミックスおよびその製造方法
に関し、詳細には、焼結性の改善に関するもので、特に
燃料電池セルのセパレータ、ガスディフューザ及びイン
ターコネクタや、MHD発電用の電極などに好適な導電
性セラミックスに関する。
O3 )は、高温における化学的安定性に優れ、電子伝導
性が大きいことから固体電解質型燃料電池セルのセパレ
ータ、ガスディフューザ、及びインターコネクタとして
利用されている。
ルを示した。平板型燃料電池セルでは、例えばY2 O3
安定化ZrO2 からなる固体電解質1の一方にLaMn
O系の空気極2、他方にNiージルコニア等の燃料極3
が設けられ、このセル間の接続はLaCrO3 系よりな
るセパレータ4により行われている。燃料電池セルにお
いては、空気極側に酸素を含有するガス例えば空気を流
し、燃料極側に燃料例えば水素ガスを流しながら、10
00〜1050℃の温度で発電する。上述のセパレータ
材料としては、CaOあるいはSrOを固溶したLaC
rO3 系材料が利用される。
は陽イオンの拡散速度が遅いことに加えて、焼結過程に
おいて材料中からCr成分が揮発し、粒子の接触部(ネ
ック部)にCr2 O3 として凝縮堆積して焼結を阻害す
る。このため、大気中では2000℃以上の高温で焼結
させるか、あるいは還元性雰囲気でこのCr2 O3 の蒸
発凝縮を抑制しながら焼結させることが必要であるが、
この場合でも1800℃以上の高温度が必要である。こ
のような高温焼結による材料の作製は、経済的な観点か
ら燃料電池セルの量産を著しく困難にさせるとともに、
コストを高める要因になっている。
めの方法として、電気化学的気相合成(EVD)法が適
用されている。しかしながら、この方法は1400℃と
比較的低温でLaCrO3 系材料が作製されるものの、
LaCrO3 の成長速度が遅いため量産性に欠け、ま
た、この方法では出発原料として極めて高価な金属塩化
物を使用する必要があるために経済的にも問題があっ
た。
問題点を解決し、低温での焼結性を高めるための方法に
ついて検討を重ねた結果、La、CrおよびCa、S
r、Mgなどのアルカリ土類元素を含む系に対して、L
a2 O3 を過剰に添加することにより、焼結性を高め、
低温での焼成による緻密化が可能になることを見いだ
し、本発明に至った。
なくとも金属元素としてLaと、Crと、Ca、Sr、
BaおよびMgのアルカリ土類元素から選ばれる少なく
とも1種を含む複合酸化物からなる導電性セラミックス
であって、前記金属元素の原子比を下記化1
Ca、BaおよびSrの場合、0.0001≦u/(x
+y+z)≦0.20、0.01≦y/(x+y+z)
≦0.20、(x+y)/z=1、AがMgの場合、
0.0001≦u/(x+y+z)≦0.20、0.0
1≦y/(x+y+z)≦0.20、x/(y+z)=
1を満足するとともに、開気孔率が1%以下、且つ少な
くとも金属元素としてLaと、Crと、Ca、Ba、S
rおよびMgのアルカリ土類元素から選ばれる少なくと
も1種を含むペロブスカイト型結晶を主結晶相とし、該
主結晶相の3重点にLaの酸化物からなる相が析出して
いることを特徴とするものである。また、本発明によれ
ば、上記導電性セラミックスを燃料電池における単セル
間を電気的に接続するための集電部材として使用するこ
とを特徴とするものである。
導電性セラミックスにおいては、従来から知られるL
a、Crおよびアルカリ土類元素を含有する複合酸化物
に対して、Laを過剰に存在させることが大きな特徴で
ある。このLaの過剰分を示す量uは、ABO3 型ペロ
ブスカイト型結晶組成を基準にこの結晶組成に対して過
剰に存在するLa量を示したものである。ただし、アル
カリ土類からなるA元素のうち、Ca、SrおよびBa
はAサイト構成元素、MgはBサイト構成元素であるた
め、元素Aの選択によりLaの過剰分の算出方法は変化
する。即ち、A元素としてCa、SrおよびBaから選
ばれる少なくとも1種を選択する場合には、前記化1に
おいて(x+y)/z=1が基準となり、A元素として
Mgを選択する場合には、x/(y+z)=1を基準に
La過剰分uを算出するものとし、A元素が、MgとC
a、Sr、Baとの組み合わせの場合は、選択したA元
素を上述した考え方に基づきAサイトまたはBサイトに
振り分けAサイト/Bサイト=1を基準としてLa過剰
分を算出する。
は、前記化1によれば、0.0001≦u/(x+y+
z)≦0.2を満足する量で配合されることが重要であ
る。
と、低温焼成により焼結体が充分に緻密化できずに1%
を超えて開気孔率が存在することとなり、この値が0.
20を越えると電気伝導度が小さくなり電極材料として
適用できなくなるためである。また、本発明の導電性セ
ラミックスは水素、水蒸気および酸素雰囲気で安定であ
るという性質を有するが、La2O3の量が上記範囲を越
えると水素や水蒸気雰囲気での安定性が悪くなり発電中
に材料が分解するという問題がある。この範囲内でも
0.005≦u/(x+y+z)≦0.1の範囲が良
い。
量yは、前記式において、0.01≦y/(x+y+
z)≦0.20であることも必要である。これは、これ
らの元素が上記範囲より少ないと、電気伝導度が小さく
なり、上記範囲より多いと還元雰囲気中で分解しやす
く、水素や水蒸気との接触時に分解が生じやすくなるた
めである。なお、上記アルカリ土類元素量yは0.05
≦y/(x+y+z)≦0.15が最適である。
効果に影響を与えない範囲で、Crの一部をMn、N
i、Co、Feなどにより置換することもできるが、具
体的な置換量はCrに対して30原子%以下である。
の結晶組織としては、少なくともLa、Cr及び前記ア
ルカリ土類元素を構成元素とするペロブスカイト型結晶
を主結晶相とするもので、この主結晶相は50体積%以
上の割合で存在するものである。さらに本発明によれ
ば、この主結晶相以外の他相として、Laの酸化物(L
ax Oy )からなる相、例えばLa2 O3 などの酸化物
相が存在することが大きな特徴である。これらの他相の
うち、Laの酸化物からなる相は、ペロブスカイト型結
晶の定比組成より過剰なLa2 O3 成分が析出したもの
である。このLaの酸化物からなる相は、前記ペロブス
カイト型主結晶粒子3つの界面、いわゆる3重点に20
nm〜5μm、特に50〜3000nmの大きさで析出
している。
3 の析出は極めて少なく、部分的に存在する場合でも3
0nm以下の厚みである。なお、Laの酸化物が2粒子
間に析出すると粒界を横切る電子の移動を阻害し、電気
伝導度を低下させることから2粒子間には析出しないこ
とが望ましい。
る方法として、第1の方法としては、La2 O3 、Cr
2 O3 、CaO、MgO、SrOを前述したような特定
の関係を満足するように所定の比率で混合した後、これ
を所望の成形手段、例えば、金型プレス,冷間静水圧プ
レス,押出し成形、ドクターブレード法等により任意の
形状に成形し、これを1300〜1700℃の酸化性雰
囲気中で焼成することにより得られる。
3 、Cr2 O3 や、MgO、CaOなどのアルカリ土類
元素化合物を一旦1000〜1500℃で仮焼処理後A
BO3 型ペロブスカイト型複合酸化物を作製し、これを
粉砕したものに対して、過剰分のLaを含む酸化物粉
末、あるいは熱処理により酸化物を形成し得る水酸化物
や炭酸塩、硝酸塩などを前記比率となるように、秤量混
合し、これを所定の形状に成形した後、大気などの酸化
性雰囲気中で1300〜1700℃で2〜5時間程度焼
成することにより緻密化することもできる。
製品の寸法精度が要求される場合には、第2の製造方法
の方が好ましい。さらに、焼結体の強度を高める点で
は、第1および第2の製造方法において、焼成温度が1
400〜1600℃の範囲がよく、かかる焼成温度によ
れば、主結晶相の平均粒径は1〜20μmのものが得ら
れる。また、ペロブスカイト型結晶を生成する反応性
は、出発原料の粒子径に影響され、出発原料の平均粒子
径は0.1〜10μm、La2 O3 の粉末の平均粒子径
は0.1〜5μmがよく、特に第1の製造方法では出発
原料として0.1〜5μm、第2の製造方法では0.1
〜3μmが好適である。
物は、3つの主結晶粒子間の3重点に析出させることが
必要であるが、そのためには、上記のようにして作製さ
れた焼結体を酸素分圧が10-3気圧以上の酸化性雰囲気
中、1000℃以上、望ましくは1300℃以上の温度
に2〜10時間保持することにより、2粒子間に存在し
ていたLaの酸化物を3重点へ移動させることができ
る。または、焼結後、同一温度でこの処理を継続して行
うことが望ましい。また、未反応のLa2 O3 は一部気
孔中にも存在するが、これは3重点へ析出したLa酸化
物と同様に孤立しているため電気伝導度に悪影響を及ぼ
すことはない。このようにして作製される本発明の導電
性セラミックスは、開気孔率が1%以下、特に0.5%
以下の高緻密体であることに加え、酸化性および還元性
雰囲気において化学的に安定で、かつ燃料電池の作動温
度(1000℃)で電気伝導度が15s/cmと高いも
のである。
場合、焼成条件によっては、Ca、Sr、Mgの酸化物
またはこれらの複合酸化物が少量析出する場合がある
が、上記の処理を行うと、析出量が少なくすることがで
き、析出に伴う電気抵抗の増加などの問題を解消でき
る。
スは、例えば、燃料電池セルにおける電極材料として好
適に使用される。そこで、図1に平板型燃料電池セルの
典型的な構造を示す。図1によれば、Y2 O3 安定化Z
rO2 などのからなる板状の固体電解質1の片面には、
(La,Sr)MnO3 や(La,Ca)MnO3 など
からなる空気極2が、また他面にはNi−ZrO2 (Y
2 O3 安定化)サーメットなどからなる燃料極3が形成
され、これを単セルとしてセル間を接続する部材として
集電部材4(セパレータ)がセルの空気極と隣接するセ
ルの燃料極と接続する位置に配置されている。かかるセ
ルにおいては、空気極2は、大気などの酸素含有ガス
が、燃料極3には水素ガスなどの燃料極が接触し、空気
極2および燃料極3のいずれも多孔質材料により構成さ
れるが、集電部材4は、その片面は酸素含有ガスと接触
し、片方は水素ガスと接触しこれらを完全に分離する役
割を有することから、高緻密質、高電気伝導性を有する
ことが要求される。本発明の導電性セラミックスは、こ
の集電部材4として最も好適に使用される。
発明の導電性セラミックスは、セル間を接続するための
集電部材(インターコネクタ)材料として用いることが
できる。
通り、開気孔率が1%以下の高緻密体であるとともに、
電気伝導度、特に燃料電池の作動時(約1000℃)に
おける電気伝導度が15s/cm以上と高いことから、
集電部材が要求される特性を十分に満足するものであ
る。しかも、この導電性セラミックスは、水素に対する
耐久性に優れることから長期安定性に優れることも集電
部材として好適な1つの理由である。
速度が遅いことに加えて、Cr成分が優先的に蒸発しや
すく、大気中ではこれが焼結の際、粒子の接触部に凝縮
してCr2 O3 として堆積し、陽イオンの拡散を阻害し
焼結性を悪くする、いわゆるLaCrO3 系材料の焼結
は蒸発凝縮機構が支配的である。
剰にすることにより、過剰分のLaと蒸発してきたCr
成分とが反応することによって液相を生成すると思われ
る。
オンの拡散速度が大きくなり、焼結性が大きく向上す
る。
焼成温度と焼成雰囲気に強く影響される。本発明におい
て、LaCrO3 の焼結の温度と雰囲気との関係を詳細
に検討した結果、1400℃以上の温度で、且つ雰囲気
の酸素分圧を10-3気圧以上にした場合、LaCrO3
の焼結が著しく促進されることを知見したものである。
在のところ定かではないが、次のように解釈される。L
aCrO3 からのCrの蒸発成分としては、1000℃
以上の温度と10-3気圧以上の酸素分圧下においては、
Cr2 O3 が支配的に発生し、これが過剰のLa2 O3
と容易に反応するため、Cr2 O3 のネック部への凝縮
を抑制しその結果、焼結が促進されると考えられる。そ
れに対して、10-3気圧とより小さい酸素分圧下におい
ては、Crが支配的に蒸発し、このCrがLa2 O3 よ
り気相の酸素と容易に反応し、これがネック部において
Cr2 O3 の凝縮が起こり、焼結が阻害されることにな
る。LaCrO3 粉末から焼結中にCr成分が蒸発する
と粉末粒子表面は、分解したLa2 O3 が析出する。こ
のLa2O3 はそのまま2粒子間に存在し上述したよう
に電気伝導度を阻害する傾向にある。本発明によれば、
La2 O3 が析出した焼結体に対して1000℃以上、
10-3気圧以上の酸素分圧の雰囲気中で熱処理すること
により、La2 O3 を主結晶粒子の3重点に移動させ孤
立粒子として析出させることができ、これによりLa2
O3 の析出による電気伝導度の低下を防止することがで
き、LaCrO3 系材料の本来の電気伝導度と水素/水
蒸気雰囲気における安定性を得ることができる。
電池セルなどの電極材料として用いる場合には、高い電
気伝導度が要求される。LaCrO3 において、Laを
Caで置換すると、下記化2に従い、ホールが生成され
る。
したCaイオン濃度に比例する。LaCrO3 において
は、Ca、Sr、Mgなどの置換量が小さいと電気伝導
度は小さくなり、また置換量が大きくなると置換せずに
析出し電気伝導度を低下させることからLaに対するア
ルカリ土類元素の置換量を特定した。
高い導電性を有するとともに、還元雰囲気下においても
高い安定性を有するもので、これにより燃料電池の集電
部材などの電極材料として有用なものである。
2 O3 、SrCO3 、CaCO3 を用いて、これらを表
1に示す割合で混合した後、ジルコニアボールを用いた
ボールミルにて12時間混合した後、1400℃で5時
間仮焼して固相反応を行わせた。さらに、この粉末をジ
ルコニアボールを用いて10時間粉砕した。これを一片
が5mm×5mm、長さ45mmの四角柱に成形し、大
気中(酸素分圧0.2気圧)1400〜1600℃の温
度で3〜10時間焼成した。
により試料の開気孔率の測定を行い、焼結性を判断し
た。また、大きさ3mm×3mm、長さ20mmの試料
片を上記のようにして作製し、4端子法により大気中1
000℃で電気伝導度を測定した。比較のため、市販の
La0.9 Sr0.1 CrO3 組成の原料を2000℃で2
時間Ar中で焼成したものを用い、開気孔率及び電気伝
導度を測定した。また、この試料の水素雰囲気安定性を
調べるために1000℃で5%の水蒸気を含む水素雰囲
気中に24時間保持した後、試料の表面に全く変化はな
かったものに○、表面に分解が認められたものに×を付
した。結果を表1に示した。
剰分uが本発明の範囲より少ない試料No.1,2では、
1600℃の焼成温度で開気孔率が20%以上と大きく
緻密化できなかった。また、La過剰分uが本発明の範
囲より多い試料No.10は水素/水蒸気雰囲気で材料が
分解した。元素Aの比率yが本発明の範囲より少ない試
料No.23では、電気伝導度が小さく、本発明の範囲よ
り多い試料No.29、33では水素/水蒸気雰囲気中で
は分解しないものの、表面の腐食が著しかった。これに
対して、本発明品についてはいずれも1400〜160
0℃の焼成温度で開気孔率1%以下、なかにはほぼ開気
孔率0%の緻密体を得ることができ、しかも1000℃
における電気伝導度が15s/cm以上で、高温での水
素/水蒸気雰囲気において分解のない優れたものであっ
た。
真により組織観察した結果、ペロブスカイト型主結晶相
の3重点箇所にLaの酸化物が析出しているのが観察さ
れた。
を調査するために、以下の実験を行った。実施例1にお
いて、表1中の試料No.5,19の組成からなる仮焼粉
末を表2に示すような条件で焼成し、焼成後の電気伝導
度を測定した。
および走査電子顕微鏡により組織観察を行い、La2 O
3 の析出について3重点および2粒子間への析出の有無
を調べた。その結果を表2に示した。
酸素分圧が10-3気圧以上の1300℃以上の温度で熱
処理することにより、La2 O3 が3重点に析出し、焼
成温度が1300℃未満、または酸素分圧が10-3気圧
より低い場合には、La2 O3 が2粒子間の界面のみ、
または2粒子間の界面と3重点に析出し、これに伴い、
電気伝導度が低下することがわかった。
ックスを用いて、図1に示した構造の大きさ50mm×
50mm、厚み3mmのセパレータを作製した。このセ
パレータの結晶粒子径は4〜10μmであった。また、
市販の純度99.9%の8mol%Y2 O3 −92mo
l%ZrO2 粉末を用い、理論密度比99.3%の緻密
な厚み0.25mmの固体電解質板を作製した。この一
方の面に30μmの厚みに70wt%NiOー30wt
%ジルコニア(8mol%Y2 O3 を含有)の混合粉末
を塗布し、1400℃で2時間焼き付け燃料極とした。
その後、他方の面に15mol%SrOを固溶したLa
MnO3 粉末を30μmの厚みに塗布し、1200℃で
2時間焼き付けし、空気極とした。これを上記のセパレ
ータで挟み空気極側に酸素ガスを、燃料極側に水素ガス
を流し1000℃で1000時間連続発電し、発電時の
出力密度を測定した。その結果を図2に示した。これよ
り本発明以外のNo.2,23は出力が極めて小さかっ
たが、本発明のNo.6,20は安定した発電特性を示
すことが分かった。
aCrO3 系組成物における焼結性を改善し、高電気伝
導度を有するとともに1600℃以下の低温で高緻密体
を作製することができる。しかも、高温の水素雰囲気で
の安定性に優れるものであり、例えば、燃料電池などの
水素と接触するインターコネクタ、セパレータ、ガスデ
ィフューザなどの集電部材として好適に使用することに
より、安価でしかも燃料電池としての長期安定性に対応
できる電極材料を提供できる。
を示した図である。
Claims (2)
- 【請求項1】少なくとも金属元素としてLaと、Cr
と、Ca、Ba、SrおよびMgのアルカリ土類元素か
ら選ばれる少なくとも1種を含む複合酸化物からなる導
電性セラミックスであって、前記金属元素の原子比を下
記化1 【化1】Lax+u Ay Crz 式中、Aは、Ca、Sr、BaおよびMgのアルカリ土
類元素から選ばれる少なくとも1種と表したとき、x、
y、zおよびuが、AがCa、BaおよびSrの場合、 0.0001≦u/(x+y+z)≦0.20 0.01≦y/(x+y+z)≦0.20 (x+y)/z=1 AがMgの場合、 0.0001≦u/(x+y+z)≦0.20 0.01≦y/(x+y+z)≦0.20 x/(y+z)=1 を満足し、開気孔率が1%以下、且つ少なくとも金属元
素としてLaと、Crと、Ca、Ba、SrおよびMg
のアルカリ土類元素から選ばれる少なくとも1種を含む
ペロブスカイト型結晶を主結晶相とし、該主結晶相の3
重点にLaの酸化物からなる相が析出していることを特
徴とする導電性セラミックス。 - 【請求項2】セル間を電気的に接続するための集電部材
が請求項1記載の導電性セラミックからなることを特徴
とする燃料電池セル。
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---|---|---|---|
JP14290694A JP3325388B2 (ja) | 1994-02-25 | 1994-06-24 | 導電性セラミックス及びこれを用いた燃料電池セル |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2780694 | 1994-02-25 | ||
JP14290694A JP3325388B2 (ja) | 1994-02-25 | 1994-06-24 | 導電性セラミックス及びこれを用いた燃料電池セル |
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JPH07291728A JPH07291728A (ja) | 1995-11-07 |
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Family Applications (1)
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JP14290694A Expired - Fee Related JP3325388B2 (ja) | 1994-02-25 | 1994-06-24 | 導電性セラミックス及びこれを用いた燃料電池セル |
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- 1994-06-24 JP JP14290694A patent/JP3325388B2/ja not_active Expired - Fee Related
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