JP3325329B2 - 下部スカッフシート送り装置 - Google Patents

下部スカッフシート送り装置

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JP3325329B2 JP06002993A JP6002993A JP3325329B2 JP 3325329 B2 JP3325329 B2 JP 3325329B2 JP 06002993 A JP06002993 A JP 06002993A JP 6002993 A JP6002993 A JP 6002993A JP 3325329 B2 JP3325329 B2 JP 3325329B2
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    • B65H3/00Separating articles from piles
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    • B65H3/04Endless-belt separators
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    • B65H3/00Separating articles from piles
    • B65H3/46Supplementary devices or measures to assist separation or prevent double feed
    • B65H3/52Friction retainers acting on under or rear side of article being separated
    • B65H3/5246Driven retainers, i.e. the motion thereof being provided by a dedicated drive
    • B65H3/5253Driven retainers, i.e. the motion thereof being provided by a dedicated drive the retainers positioned under articles separated from the top of the pile
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、全体として、シートを
シートの積み重ね体から移送する送り装置、特に、シー
トに跡を付けずに、シートをそのシートの積み重ね体の
下部から確実に移送するスカッフ送り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、静電写真複写機、又はプリンタ
のような近代的な複写装置において、複写すべき情報の
潜像は、像のパターン中の電荷を変化させるべく、均一
に帯電させた絶縁即ち誘電部材上に形成される。次に、
その潜像は、顔料入りの標識粒子(marking particle
s)で現像される。その後、その現像した像は、受け取
り部材に転写され、熱及び/又は圧力を付与することに
より、受け取り部材に定着されて所望の複製像を得る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】複写装置の効率を向上
させるために、ある種の複写装置は、その複写装置が受
け取りシートの両面に情報を複写するのを可能にするシ
ート送り通路を与える。これは、一般に両面複写と称さ
れている。この両面複写は、複写装置の複写工程中に一
回通し(単一パスの両面複写)で、又は複写工程中に二
回通し(二重パスの両面複写)で行うことが出来る。単
一パスの両面複写の場合、適当な情報の現像された像
は、受け取りシートの各面にそれぞれ転写されると同時
に、受け取りシートに定着される。他方、二重パスの複
写の場合、中間トレーを有するシート送り通路が設けら
れ、この中間トレー内では、現像した像をシートの片面
に転写し、定着させた後、そのシートは、一時、待機さ
せ、その後、その中間トレーから順次、送り出され、現
像した像がシートの反対面に転写され且つ定着させる。
二回パスの両面複写は、典型的に、単一パスの両面複写
の場合よりも全体的な複写速度の点で多少遅いが、二回
パスの両面複写は、定着装置に転写する間に受け取りシ
ートを取り扱う方法が簡単である。これは、それぞれの
受け取りシートの片面だけに定着前のトナー像を支持す
るためである。しかし、両面複写を可能にすべく複写装
置内に中間トレーを使用することは、複写装置に幾つか
の作動上の問題点を生じさせる。具体的には、シートに
第一の側の複写像を形成した後、その第一の側の色調を
調整した像は、その色調を調整した像を形成する標識粒
子が完全に冷却して、その像をシートに定着させる時間
が十分でないため、柔らかくなる可能性がある。その結
果、シートが中間トレーから送られるとき、新しいトナ
ーが一枚のシートからこすり取られて次のシートに移
り、その次のシートに望ましくない跡を付ける。更に、
複写装置の溶解機構内に、オフセット防止油(例えば、
シリコン油)を使用することが一般的な方法である。溶
解機構を使用して第一の側の複写像をシートにそれぞれ
定着させるとき、該溶解機構からのこのオフセット防止
油の一部がシート面に付着する可能性がある。その結
果、このオフセット防止油は中間トレーからシートを送
り機構の摩擦率を著しく変化させ、これにより、中間ト
レーからのシートの確実な送りを妨害し、その結果、誤
送り動作又は多数シート送りを行う可能性がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、シートに跡を
付けずに、場合によってはオフセット防止油が付着して
いるシートをシートの積み重ね体の下部から確実に移送
するスカッフフィーダを備えるシート送り装置に関す
る。このシート送り装置は、シート送り方向に向けてシ
ートの積み重ね体の前縁と接触状態に配置されていて、
シートの積み重ね体からのシートの二重送りを防止する
遅延ローラと、複数の溝を有するスカッフ送りベルト
と、を備えている。スカッフ送りベルトは、その走行路
をシートの送り方向に伸長させ、トレーの表面よりも上
方で且つ遅延ローラよりも下方で遅延ローラとシートの
分離ニップを形成し得るように配置されている。スカッ
フ送りベルトが有する複数の溝は、スカッフ送りベルト
と遅延ローラとがシートと適切に送り接触し、該溝のラ
ンド部がシート上の油に浸入し、吸着領域の接触部から
離れた谷底部分に油が集まるのを許容するのに十分、離
れているように構成されている。スカッフ送りベルトの
走行路は、該走行路がシートの積み重ね体の重量より少
ない重量(例えばシートの積み重ね体の重量の約50%)
を支持するよう、シートの積み重ね体との間に、シート
の積み重ね体の平面領域より小さい接触面積を提供す
る。
【0005】
【作 用】 スカッフフィーダのスカッフ送りベルト、及
び遅延装置は、共に、シートの送り方向に向けて方向決
めした複数の溝を備えていてもよいこの場合、スカッ
フ送りベルトの溝及び遅延ローラの溝は、相互に係合し
得ないように配置されることが望ましい。スカッフ送り
ベルトの複数の溝は、スカッフ送りベルトと遅延装置と
が適切なシートと送り接触し、溝のランド部がシート上
の油に浸入し、吸着領域の接触部から離れた谷底部分に
油が集まるのを許容するのに十分、離れている一方、ト
ナーをこすり取る結果となる局部的な高圧を阻止するの
に十分、近接するように構成してもよい。これら溝は、
略方形の断面としてもよくこのようにすれば、摩耗が
生ずるのに伴い、その接触関係は、比較的一定に保たれ
る。
【0006】
【実施例】本発明の目的、及び利点は、以下の好適な実
施例の詳細な説明により明らかになるであろう。
【0007】添付図面を参照すると、本発明による下部
スカッフシート送り装置、即ちスカッフシートフィーダ
は、全体として参照符号10で示してある。この下部ス
カッフシートフィーダ10は、トレー12と、該トレー
12に関係し、トレー12から矢印Aの方向にシートを
送るスカッフ送り機構20と、を備えている。該トレー
12は、その上にシートの積み重ね体S(図1及び図2
に仮想線で図示)を配置することの出来る略平坦面12
aを有する。トレー12が二回パスの両面複写を行い得
る複写装置の中間トレーとして機能する場合、シート
は、順次、トレー12に送られ、面12a上に集められ
て積み重ね体Sを形成する。勿論、本発明は、手で又は
自動的に面12aの上にシートの積み重ね体が装填され
る適用例にも適している。
【0008】シートの送り方向に交差するように積み重
ねられたシートの積み重ね体Sの両縁端には、側部ガイ
ド16、18が接触している。シートの積み重ね体の後
部縁端は、端部ガイド14に接触している。これら側部
ガイド16、18及び端部ガイド14は、周知の任意の
方法で調節可能であり、各種寸法のシートの積み重ね体
に対応することが出来る。側部ガイド及び端部ガイドの
位置を調節可能に設定することにより、装填したそれぞ
れのシートの積み重ね体は、トレー12の面12a上で
スカッフ送り機構20に対する所望の位置に維持され
る。
【0009】スカッフ送り機構20は、全体的に、1991
年4月16日付けでギアネッティ(Giannetti)等に付与さ
れた米国特許第5,007,627号の明細書に記載された型式
のものである。このギアネッティ等の米国特許は、基本
的なスカッフ送り機構及びその作用を詳細に説明するた
めに参照することが出来る。かかるスカッフ送り機構に
ついては、本発明により提供される基本的な送り機構の
有利な変形例及びその作用を完全に理解し得るように、
以下に詳細に説明する。
【0010】具体的には、スカッフ送り機構20は、ス
カッフ送りベルト22と、遅延装置(retard device)
24と、を備えている。該スカッフ送りベルト22は、
トレー12の面12aの高さよりも上方に配置されたス
カッフ送りベルトの走行路を設定し得るように配置され
たローラ26、28の周りを駆動可能に進行し、以下に
説明する方法でシートの積み重ね体Sを略支持する。ロ
ーラ28はシャフト30に取り付けられ、そのシャフト
はそれを選択的に回転させ得るようにクラッチ32(プ
ーリ及びベルト機構G)を介してモータMに結合されて
いる。シートを積み重ね体Sから供給しようとする場合
には、クラッチ32を接続してシャフト30をモータM
に接続することにより、回転ローラ26、28によって
形成された閉ループ路の周りでスカッフ送りベルト22
が矢印Bの方向に駆動される。
【0011】多数シート送りを防止する遅延装置24
は、アーム36により支持された遅延ローラ(retard r
oller)34を備えている。一方、アーム36は、シー
トの進行方向に向けて、遅延ローラ34の下流で且つト
レー12の面12aの平面よりも上方に配置されたシャ
フト38の周りを枢動可能に支持される。通常、スカッ
フ送りベルト22上に着座している遅延ローラ34は、
シートの積み重ね体Sの前縁端に係合し、スカッフ送り
ベルトと分離ニップを形成する。遅延ローラ34と関係
する内側ブレーキ40は、一又は二以上のシートが遅延
ローラとスカッフ送りベルト22との間のニップに入っ
たとき、遅延ローラの回転を阻止するが、かかるニップ
内にシートが存在しないときは、遅延ローラが回転する
のを許容する。これにより、シートの積み重ね体の本体
はニップ自体から外に保持される。その結果、ニップ内
で付与される圧力によりニップ内でシート同士が接触す
るのが回避される。以下に説明するように、シート間の
圧力は、トナーをこすり取る主たる要因である。
【0012】内側ブレーキが遅延ローラ34を支援し
て、多数シートの送りを防止する方法に関して以下に更
に詳細に説明するように、スカッフ送りベルト22及び
遅延ローラ34の摩擦率は、送られるシートの摩擦率に
比べてはるかに大きいように選択されるのが分かる。遅
延ローラ34に加えられる内側ブレーキ40のブレーキ
力は、下部シートがスカッフ送りベルト22の付勢力に
より、遅延ローラとスカッフ送りベルトとの間の分離ニ
ップを通って次の隣接シート上に摺動するのを阻止する
のに十分な大きさであるように選択される。従って、下
部シートがシートの積み重ね体Sから分離されたとき、
かかる次の隣接するシートは、分離ニップへの入口で静
止したままである(図4参照)。即ち、かかる次の隣接
シートは、従来から公知のスカッフフィーダよりもシー
トの積み重ね体に対して更に後方に保持され且つ遅延ロ
ーラ34の下になる程度が少ない。シートの送り動作間
に、下部シートが分離ニップから去ったとき、又は積み
重ね体中の最後のシートが送られたとき、スカッフ送り
ベルト22により遅延ローラ34に加えられる摩擦付勢
力は、スカッフ送りベルトと遅延ローラとの間でシート
に付与される力よりも著しく大きくなる。かかる状態の
とき、内側ブレーキ40のブレーキ力は、遅延ローラが
回転するのを阻止するのに十分ではなく、このため、遅
延ローラは、スカッフ送りベルトと摩擦係合することに
より回転する。これは、送るべき次のシートを積み重ね
体から分離ニップ内に動かす効果がある。かかる摩擦力
を利用した回転は、分離ニップ内にシートが存在しない
とき、遅延ローラとスカッフ送りベルトとが相対的に動
くことで生ずる可能性のある、スカッフ送りベルト及び
遅延ローラの異常な摩耗及び引裂きを防止するという更
なる利点が得られる。
【0013】シート移送装置42は、スカッフ送りベル
ト22と遅延ローラ34との間に形成された分離ニップ
からシートの送り方向に向けた直ぐ下流に配置されてい
る。シート移送装置42は、シャフト46に取り付けら
れた駆動ローラ44を備えている。該シャフト46は、
クラッチ48、プーリ及びベルト機構Gを介してモータ
(例えば、モータM)に結合される。クラッチ48を選
択的に接続することでシャフト46を回転させ、従っ
て、駆動ローラ44を選択的に回転させることが出来
る。ローラ50は、アーム52によって支持される一
方、該アーム52は、シャフト38の周りで枢動可能に
支持される。ローラ50がローラ44と送りニップを形
成する方向にばね部材54がアーム52を付勢する。
【0014】ローラ50と駆動ローラ44との間の送り
ニップの目的は、シートの積み重ね体Sから除去された
シートをスカッフ送りベルト22によってトレー12か
ら離れる矢印Aの方向に送ることである。即ち、シート
をスカッフ送りベルト22により積み重ね体Sから除去
し、送りニップに進めたとき、クラッチ48が接続して
駆動ローラ44を回転させ、シートをトレー12から離
れる方向に送る。駆動ローラ44の表面速度は、スカッ
フ送りベルト22の表面速度よりも僅かに速いように選
択する。従って、分離されたシートは、駆動ローラ44
とローラ50との間のニップに入るときに加速される。
これは、スカッフ送りベルト22と遅延ローラ34との
間の分離ニップからシートを除去するのを確実にし、こ
れにより、トレー12中の積み重ね体Sからのシートの
誤送り動作(多数シート送り)を更に確実に防止する。
【0015】上述のように、従来のスカッフシートフィ
ーダは、例えば、個々のシートに溶着油が付着すること
に起因する誤送り動作(多数シート送り)、及びトナー
のこすり取り動作に起因して隣接シートに跡が付くとい
う二つの主な問題点がある。容易に理解され得るよう
に、これら問題点の解決手段を検討するとき、それぞれ
の問題点に対する正反対の手段に至る。即ち、シート上
の油に起因する摩擦力の低下による誤送り動作(多数シ
ート送り)を防止するために、シート分離ニップ中の圧
力を増大させるべきとの技術的な提案が為される。しか
し、シートの分離ニップの圧力が増大する結果、柔質な
トナーがこすり取られる可能性も増し、これにより跡が
付く問題点を一層顕著にする。勿論、トナーのこすり動
作による跡が付く問題点を解消するために、シートの分
離ニップ圧力を低下させる結果、誤送り動作(多数シー
ト送り)の可能性が増すこととなる。
【0016】本発明によるシートフィーダ10は、シー
ト分離ニップの圧力が作用する面積を著しく拡大する一
方、シート分離ニップ内の圧力を顕著に低下させること
により、誤送り動作及びトナーのこすり取り動作により
跡が付くという二つの問題点を解決するものである。具
体的には、ベルト22の上方走行路がトナー12内のシ
ートの積み重ね体Sの重量の約50%を支持し得るように
スカッフ送りベルト22を配置する。図3に図示するよ
うに、従来技術の公知のスカッフ送りベルトの幅よりも
遥かに広い幅のスカッフ送りベルト22は、シートの主
要部分(シートの横断移動寸法の少なくとも30%)を支
持し得る距離に亙りシートの送り方向Aに向けて横断走
行方向に伸長する。更に、側部ガイド16、18の部分
16a、18aは、直立のルーバ状部分16b、18b
を備えており、側部ガイドのかかる部分上に支持された
シートの積み重ね体の部分との表面積のより小さい接触
状態にする。シート上の油は、シートを平坦な支持面に
付着させる傾向があるため、ルーバ状の構成は側部ガイ
ド部分16a、18aとシートとの間の摩擦係合面積を
小さくし、これにより、積み重ね体からのシートの送り
方向と反対方向に作用する摩擦力を軽減する。
【0017】上述の構成は、スカッフ送りベルト22に
よるシートの積み重ね体からのシートのこすり取り動作
により送り作用をする有効吸着表面積を著しく大きく
し、シートの積み重ね体をトレー12内に支持する表面
積を小さくする。従って、シートを分離させる力は著し
く広い面積に亙って配分され、シート上の単位面積当た
りの力を小さくし、トレー面12aによりシートに付与
され、シートの分離を遅らせる摩擦力が軽減される。分
離を行うための全体的な力は、従来付与されるものと少
なくとも同程度であるが、任意の箇所における実際の圧
力は、著しく低下する(かかる圧力低下は、従来から公
知のスカッフフィーダの50倍程度である)。これは、ト
ナーを一枚のシートから隣接するシートにこすり取る可
能性を著しく軽減する。
【0018】又、スカッフ供給ベルト即ち送りベルト2
2のシートに接触する外面は、高摩擦率の材料で形成し
且つ溝を形成し、供給されるシートとのシート分離ニッ
プ内での有効静止接触状態を維持し得るようにする。ス
カッフ送りベルトの溝付きの形態は、シートの上の油に
浸入する効果のある小さいランド部22aと、その中に
油が溜まることの出来るリザーバ(図5参照)を形成す
る谷部分22bと、を提供する。走行路内方に方向決め
したランド部は、スカッフ送りベルトの面積の約30%を
占めることが最適である。該溝は、略方形の断面形状で
ある。このことは、かかる形態のとき、スカッフ送りベ
ルトの経時的な摩耗により、スカッフ送りベルトと供給
されるシートとの最適な表面接触面積が顕著に変化しな
い点で重要である。これら溝は、十分に離間して配置
し、ランド部22aがシート上の油に浸入し、その油が
吸着領域の接触部から離れて谷部22bに集まるように
し、更に十分に近付け、トナーのこすり取り動作を行わ
せる局部的な高圧箇所の形成を阻止する。スカッフ送り
ベルト22のかかる溝付きの形態により、スカッフ送り
ベルトにより供給すべきシート上の油の有害な送り作用
が略解消される。
【0019】シートの分離ニップ圧力を顕著に低下させ
る別の方法は、遅延ローラ34の配置である。該遅延ロ
ーラ34は、従来から利用された遅延ローラ(例えば、
上述の米国特許第5,007,627号に記載されたようなロー
ラ)と比較したとき、より大径であり且つ長手方向寸法
がより大きい。更に、該遅延ローラは、この遅延ローラ
に対して、約20%の半径方向への反りをするのに十分な
高摩擦率の柔軟な発泡材34bで被覆した略剛性な中空
コア34aから形成される(図4参照)。該コア34a
は、その径が遅延ローラの全体的な径の約50%に等しく
なるような遅延ローラとの関係を有する。遅延ローラが
半径方向に反る結果、遅延ローラ34がスカッフ送りベ
ルト22に係合することで形成されるシートの分離ニッ
プの面積は、従来のものより約50倍、大きくなる。これ
と同時に、剛性な中空コア34aは、遅延ローラが接線
方向に顕著に反るのを防止する。さもなければ、その後
のシートが遅延ローラとスカッフ送りベルトとの間の分
離ニップ内に過早供給されるのを許容する結果となる。
【0020】スカッフ送りベルト22の場合と同様、遅
延ローラ34は、十分なシートの接触を実現する(即
ち、上述のように、シート上の油に浸入し、その油を吸
着領域の接触部から集め且つ局部的な高い圧力箇所の発
生を防止する)溝パターンを備えている。遅延ローラ3
4の溝は、スカッフ送りベルト22(図5参照)の溝と
相互に係合し得ないようにすることが重要である。これ
は、上述のように、スカッフ送りベルトを使用し、シー
トの送り動作間で遅延ローラを回転させ(即ち、内側ブ
レーキ40の作用を解消して)、その摩耗を防止するた
めである。故に、ベルトがローラを回転させ、次のシー
トを分離ニップ内に引き込むためには、スカッフ送りベ
ルト22の溝のランド部と遅延ローラ34の溝のランド
部とが十分、接触することが必要である。
【0021】又、遅延ローラ34を形成する材料は、供
給されるシートの鋭利な縁端により遅延ローラが連続的
にこすり取られるのを回避する高引裂き強度及び高弾性
率のものであることを要する。更に、遅延ローラの材料
は、高温であり、融解(シリコン)油及びオゾンが存在
するような複製装置の苛酷な環境内で安定したものでな
ければならない。
【0022】遅延ローラ34を支持するアーム36の旋
回角度は、水平線から約28°±5°の範囲となるように
設定する。従来技術のスカッフフィーダよりも大きい旋
回角度のため、シートの分離が開始する時点におけるシ
ート分離ニップ内の通常の力が増加し、又、分離したシ
ートがシートの積み重ね体外に動くとき、ニップ内の通
常の力が小さくなる。これにより、シート間の平均的な
圧力が低下し、その結果、シートに跡が付くこと(隣接
するシート間でトナーがこすり取られること)が少なく
なる。更に、上述のように、遅延ローラの内側ブレーキ
40は、比較的大きいブレーキ力を有する。これは、第
二のシートをシートの積み重ね体に対し更に後方に保持
し、遅延ローラ34の下方となる程度を小さくする。こ
れは、シート間の圧力を低下させ、同様に、トナーのこ
すり取り動作に起因してシートに跡が付く可能性を軽減
する。
【0023】本発明はその好適な実施例に関して特に詳
細に説明したが、本発明の変形例及び応用例は、特許請
求の範囲に記載した本発明の精神及び範囲内で具体化可
能であることが理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による下部スカッフシート送り装置の平
面図である。
【図2】図1の線2−2に沿った図1の下部スカッフシ
ート送り装置の断面側面図である。
【図3】図2の線3−3に沿った図1の下部スカッフシ
ート送り装置の断面端面図である。
【図4】図1の下部スカッフシート送り装置の送りニッ
プの拡大側面図である。
【図5】溝の配置を示す、図1の下部スカッフシート送
り装置の送りニップの拡大端面図である。
【符号の説明】
10 スカッフシート送り装置 12 トレー 12a トレーの平坦面 14 端部ガイ
ド 16 側部ガイド 16a 側部ガ
イド部分 16b ルーバ状部分 18 側部ガイ
ド 18a 側部ガイド部分 18b ルーバ
状部分 20 スカッフ送り機構 22 スカッフ
送りベルト 24 遅延装置 26 ローラ 28 ローラ 30 シャフト 32 クラッチ 34 遅延ロー
ラ 36 アーム 38 シャフト 40 内側ブレーキ 42 シート送
り装置 44 駆動ローラ 46 シャフト 48 クラッチ 50 ローラ 52 アーム 54 ばね部材 S シートの積み重ね体 G プーリ及び
ベルト機構 M モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スティーヴン・マシュー・ラッセル アメリカ合衆国ニューヨーク州14534, ピッツフォード,ゴルフ・アベニュー 30 (72)発明者 ラリー・ジェイ・モーテラロ アメリカ合衆国ニューヨーク州14020, バタヴィア,キッブ・アベニュー 16 (72)発明者 アレクサンドラ・ディー・バーメル アメリカ合衆国ニューヨーク州14559, スペンサーポート,トリマー・ロード 702 (56)参考文献 特開 昭63−156930(JP,A) 実開 昭55−92640(JP,U) 実開 昭60−81948(JP,U) 特表 昭63−500652(JP,A) 米国特許3788638(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 1/00 - 3/68

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレー(12)の表面上に配置された積
    み重ね体(S)から、場合によってはオフセット防止油
    が付着しているシートを順次、移送する装置(10)に
    して、前記シートの積み重ね体からのシートの二重送り
    を防止する遅延ローラ(34)と、シートの送り方向に
    方向決めされた複数の溝(22b)を有するスカッフ送
    りベルト(22)と、を備え、 前記スカッフ送りベルト(22)は、 前記トレーの面よ
    りも略上方で且つ前記遅延ローラの下方でシートの送り
    方向に伸長する走行路を有し且つ前記遅延ローラとシー
    ト分離ニップを形成するように配置され、前記複数の溝
    (22b)は、スカッフ送りベルトと遅延ローラとがシ
    ートと適切に送り接触し、該溝のランド部がシート上の
    油に浸入し、吸着領域の接触部から離れた谷底部分に油
    が集まるのを許容するのに十分、離れているように構成
    され、前記スカッフ送りベルトの前記走行路は、該走行
    路が前記シートの積み重ね体の重量より少ない重量を支
    持するよう、前記シートの積み重ね体との間に、前記シ
    ートの積み重ね体の平面領域より小さい接触面積を提供
    することを特徴とするシート移送装置。
  2. 【請求項2】 請求項に記載のシート移送装置にし
    て、前記遅延ローラが、シートの送り方向に方向決めさ
    れた複数の溝を有し、前記スカッフ送りベルトの前記溝
    及び前記遅延手段の前記ローラの前記溝が、相互に係合
    し得ないように配置されることを特徴とするシート移送
    装置。
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