JP3325252B2 - 絵付けシートの製造方法および立体加工された絵付けシートの製造方法、立体形状絵付け成形品 - Google Patents

絵付けシートの製造方法および立体加工された絵付けシートの製造方法、立体形状絵付け成形品

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JP3325252B2 JP2000028994A JP2000028994A JP3325252B2 JP 3325252 B2 JP3325252 B2 JP 3325252B2 JP 2000028994 A JP2000028994 A JP 2000028994A JP 2000028994 A JP2000028994 A JP 2000028994A JP 3325252 B2 JP3325252 B2 JP 3325252B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、立体加工がしや
すく、かつ絵柄パターンの一部に寸法変化許容率・位置
精度許容公差が厳しい文字や記号などが存在する絵付け
シートの製造方法および立体加工された絵付けシートの
製造方法、立体形状絵付け成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車内装部品、電話の筐
体、電気製品の入力部品などの立体形状成形品の絵付け
には、基体シートの上面に少なくとも絵柄層が形成され
た絵付けシートを用い、樹脂やその他の材質からなる成
形品の表面に貼り付ける方法がある。また、上記絵付け
シートを射出成形用金型内に配置して、成形樹脂を射出
することにより成形と同時に樹脂成形品表面に絵付けを
行なう方法がある。
【0003】なお、図6に示したような、絵柄パターン
の一部に数字、文字、記号、直線、格子、図形など明確
な表示部分を持つ部分(以下、精密絵柄パターン部8と
いう)がある絵付けシートは、寸法安定性のよい二軸延
伸ポリエステルフィルムなどからなる基体シートを用い
て作製していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、寸法安定性の
よい二軸延伸ポリエステルフィルムからなる絵付けシー
トは、反面、伸びにくいため絞りの深い立体形状成形品
には適用できなかった。なぜなら、絞りの深い立体形状
成形品に絵付けを行なうには、絵付けシートの立体加工
がしやすいシート材料を選択する必要があるからであ
る。この場合、塗膜層の乾燥温度が基体シートの熱変質
温度以上となることが多く、その乾燥時の熱と基体シー
トにかかる張力とによって基体シートが伸び縮みして精
密絵柄パターン部8の位置ズレ、歪みや寸法変化が生じ
やすい。
【0005】したがって、本発明の目的は、上記の問題
点を解決することにあり、絞りの深い立体形状加工に適
した基体シートに塗膜層を形成する際に、印刷や塗装後
の乾燥熱によって精密絵柄パターン部の位置ズレ、歪
み、寸法変化が生じない絵付けシートの製造方法および
立体加工された絵付けシートの製造方法、立体形状絵付
け成形品を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の絵付けシートの製造方法は、熱変質温度
(熱変質温度とは、JIS K7127−1989の測
定方法に基づいて基体シートの引張試験を各環境温度下
で実施したときのヤング率が25℃の環境温度下でのヤ
ング率の80%以下になる境界の温度−以下同じ)が3
5〜180℃の範囲にある基体シートのみをシート材料
として用い、その上面にパターン寸法変化許容率30%
以内または位置精度許容公差±0.4mm以内の精密絵
柄層を少なくとも含む第1塗膜層が形成された絵付けシ
ートを、第1塗膜層の乾燥温度が基体シートの熱変質温
度以上となる条件で製造する方法であって、熱変質温度
が上記乾燥温度よりも高く離型性を有するキャリアシー
トの上面と上記基体シートの下面とを貼り合わせ、基体
シートの上面に上記第1塗膜層を形成した後、キャリア
シートを剥がすように構成した。
【0007】上記構成において、前記キャリアシートの
上面と前記基体シートの下面とを貼り合わせる前に、前
記キャリアシートの上面に第2塗膜層を形成するように
構成した。
【0008】また、本発明の別の絵付けシートの製造方
法は、熱変質温度が35〜180℃の範囲にある基体シ
ートのみをシート材料として用い、その上面にパターン
寸法変化許容率30%以内または位置精度許容公差±
0.4mm以内の精密絵柄層を少なくとも含む第1塗膜
層が形成された絵付けシートを、第1塗膜層の乾燥温度
が基体シートの熱変質温度以上となる条件で製造する方
法であって、熱変質温度が上記乾燥温度よりも高く離型
性を有するキャリアシートの上面に上記第1塗膜層を形
成し、上記第1塗膜層の下面と上記基体シートの上面と
を貼り合わせた後、キャリアシートを剥がすように構成
した。
【0009】上記構成において、前記キャリアシートを
剥がす前に、前記基体シートの下面に第2塗膜層を形成
するように構成した。
【0010】上記構成において、前記キャリアシートを
第1キャリアシートとして前記第1塗膜層の形成および
前記基体シートとの貼り合わせを行なう一方、他方で熱
変質温度が上記乾燥温度よりも高く離型性を有する第2
キャリアシートの上面にパターン寸法変化許容率30%
以内または位置精度許容公差±0.4mm以内のパター
ンの精密絵柄層を少なくとも含む第3塗膜層を形成し、
第1キャリアシートの剥離前、剥離と同時あるいは剥離
後に、第3塗膜層の上面と前記基体シートの下面とを貼
り合わせ、その後第2キャリアシートを剥がすように構
成した。
【0011】上記各構成において、前記基体シートが、
複数のシート材料の層からなるように構成した。
【0012】上記各構成において、前記基体シートの熱
変質温度が、35〜150℃の範囲にあるように構成し
た。
【0013】上記各構成において、前記基体シートの熱
変質温度が、60〜150℃の範囲にあるように構成し
た。
【0014】また、本発明の立体加工された絵付けシー
トの製造方法は、前記方法により製造された絵付けシー
トを、精密絵柄層の部分と立体加工型のこれに対応する
部分との距離が30mm以内になるように位置を合わせ
て立体加工型にセットし、基体シートの熱変質温度以上
で立体加工するように構成した。
【0015】上記構成において、前記絵付けシートの絞
り展開率が、110%以上であるように構成した。
【0016】また、本発明の立体形状絵付け成形品は、
前記方法により得られた絵付けシートが、成形品表面の
全部または一部分を被って接着されているように構成し
た。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
をさらに詳しく説明する。なお、明細書において「上
面」「下面」の表現を用いているが、これは、図面に開
示した方向性に従っている。したがって、図面の上下を
逆転した場合には、「上面」と「下面」が逆転する。図
1〜4は本発明に係る絵付けシートを製造する方法の一
実施例を示す断面図、図5は本発明に係る絵付けシート
の一実施例を示す断面図、図6は本発明に係る絵付けシ
ートに形成される絵柄パターンの一実施例を示す平面
図、図7は本発明に係る絵付けシートを立体加工する方
法の一実施例を示す断面図、図8は本発明に係る立体形
状絵付け成形品の一実施例を示す斜視図、図9は本発明
に係る絵付けシートを製造する方法の一実施例を示す断
面図、図10は本発明に係る絵付けシート絞り展開率を
説明する図である。図中、1は基体シート、2は第1塗
膜層、2aは精密絵柄層、3はキャリアシート、4は印
刷版、5は乾燥、6は第1キャリアシート、7は第2キ
ャリアシート、8は精密絵柄パターン部、9は位置合わ
せ用パターン部、10は木目絵柄パターン部、11は立
体加工型、12は絵付けシート、13は第2塗膜層、1
4は第3塗膜層、14aは精密絵柄層、Sは立体形状
絵付け成形品の絵付けシートの表面積、Sは投影面積
をそれぞれ示す。
【0018】本発明では、立体形状加工に適する基体シ
ートの上面に数字、文字、記号、直線、格子、図形など
明確な表示パターンの精密絵柄層を少なくとも含む第1
塗膜層が形成された絵付けシートを、第1塗膜層2の乾
燥温度が基体シートの熱変質温度以上となる条件で製造
する方法において、第1塗膜層2の乾燥を寸法安定性の
良いキャリアシート上で行なうことにより、絵付けシー
トの製造に係る前記の問題を解決した。
【0019】具体的には、例えば図1に示すように、寸
法安定性が良く離型性を有するキャリアシート3の上面
と立体形状加工に適する基体シート1の下面とを貼り合
わせ、基体シート1上面に上記数字、文字、記号、直
線、格子、図形など明確な表示パターンの精密絵柄層2
aを少なくとも含む第1塗膜層2を形成した後(図1中
ア参照)、キャリアシート3を剥がす(図1中イ参照)
ことにより絵付けシートを製造する。寸法安定性の良い
キャリアシート3によって背面より補強されている立体
形状加工に適する基体シート1は第1塗膜層2の乾燥時
の加熱によっても寸法変化が少ないため、その上面に形
成された精密絵柄層2aの絵柄パターンも位置ズレ、パ
ターンの歪み、寸法変化が少ない。この精密絵柄層2a
はキャリアシートの剥離によっても変わらないから、絵
付けシートの精密絵柄パターン部8は位置ズレ、パター
ンの歪み、寸法変化のないものである。
【0020】ただし、上記の方法で効果があるのは、立
体形状加工に適する基体シート1として熱変質温度が3
5〜180℃の範囲にあるシート材を用いた場合だけで
あり、基体シート1の熱変質温度が35℃より低ければ
基体シート1自身が外気温によって溶融し厚みが不均一
になって絵付けが安定してできなくなるため不具合があ
り、180℃より高ければ絵付けシートを所定の形状に
立体加工しにくいことが本発明者の実験によりわかって
いる。ここで熱変質温度とは、JIS K7127−1
989の測定方法に基づいて基体シートの引張試験を各
環境温度下で実施したときのヤング率が25℃の環境温
度下でのヤング率の80%以下になる境界の温度を示
す。なお、引張試験は、幅10mmの基体シートの試験
片を一対のチャックを用いてチャック間距離5mmで固
定し試験片の一端を500mm/分の一定速度で20g
fの荷重をかけて実施する。本発明の基体シート1の材
質としては、塩化ビニルフィルム、ポリカーボネートフ
ィルム、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレンフィ
ルム、ポリスチレンフィルム、未延伸ポリビニルアルコ
ール、低結晶性ポリプロピレンフィルム、ポリエステル
共重合フィルム、アモルファスポリエチレンテレフタレ
ートフィルム、ポリブチレンテレフタレートフィルムな
どを用いることができる。
【0021】また、寸法安定性の良いキャリアシート3
としては、二軸延伸ポリエステルフィルム、二軸延伸ポ
リプロピレンフィルム、トリアセテートフィルム、二軸
延伸エチレンビニルアルコールフィルム、ポリイミドフ
ィルムなどがあるが、第1塗膜層の乾燥時においてその
温度を基体シート1の熱変質温度以上とすることから、
熱変質温度が上記乾燥温度よりも高いものに限定され
る。なお、これらのキャリアシート3の剥離面は、離型
層を形成するなどの離型処理が施されることにより、離
型性を有している。キャリアシート3と上記基体シート
との貼り合わせ手段としては、熱ラミネート法やドライ
ラミネート法等がある。
【0022】また、上記方法で効果があるのは、パター
ン寸法変化許容率30%以内または位置精度許容公差±
0.4mm以内のパターンの精密絵柄層2aを形成する
場合だけであり、これよりパターン寸法変化許容率また
は位置精度許容公差が大きい絵柄パターンの絵柄層を形
成する場合は、キャリアシート3なしで製造した場合と
目視外観上、ほとんど差がないことが本発明者の実験に
よりわかっている。ここで、パターン変化許容率が30
%以内の絵柄パターンとは、パターンの縦方向または横
方向のいずれかの寸法を、30%を超えて拡大または縮
小させた場合に、歪み等の不具合が目視で明確にわかる
絵柄パターンのことであり、数字・文字・記号などがこ
れに該当する。また、位置精度許容公差が±0.4mm
以内の絵柄パターンとは、各々の絵柄パターンの色差Δ
Eが4以上である組合せが一つ以上存在する複数層から
なり、具体的には、縦方向または横方向のいずれかの方
向、±0.4mmを超えて少なくとも一つのパターンの
位置がずれた場合に、明らかに目視で位置ズレがわか
り、それが絵付成形品になった場合に使用上差し支えの
ある重ね刷り印刷パターンがこれに該当する。上記精密
絵柄層2aは、顔料と樹脂バインダーから構成される顔
料インキ層、パール顔料と樹脂バインダーから構成され
る光輝性顔料層、染料と樹脂バインダーから構成される
染料インキ層の群から選ばれる少なくとも一層によって
構成される。また、上記精密絵柄層2aを少なくとも含
む第1塗膜層は、汎用の印刷手段(グラビア、オフセッ
ト、スクリーン)の他、ロールコート、リバースコー
ト、リップコートなどで形成する。これらの手段により
印刷または塗装されたインキ被膜は、熱風あるいは遠赤
外線によってインキ中に含まれる溶剤等を飛散させ、イ
ンキ被膜表面のベタつきがなくなるまで乾燥させる。
【0023】なお、上記方法において、前記キャリアシ
ート3の上面と前記基体シート1の下面とを貼り合わせ
る前に、前記キャリアシート3の上面に第2塗膜層13
を形成する(図3参照)こともできる。この場合、第2
塗膜層13は、パターン寸法変化許容率30%以内また
は位置精度許容公差±0.4mm以内のパターンの精密
絵柄層を含む層に限定されない。
【0024】また、熱変質温度が35〜180℃の範囲
にある基体シート1にパターン寸法変化許容率30%以
内または位置精度許容公差±0.4mm以内のパターン
の精密絵柄層2aを少なくとも含む第1塗膜層2を直接
形成しない方法もある。例えば図2に示すように、熱変
質温度が上記乾燥温度よりも高く離型性を有するキャリ
アシート3の上面に上第1塗膜層を形成し(図2中ア参
照)、第1塗膜層2の下面と上記基体シート1の上面と
を貼り合わせた後、キャリアシート3を剥がす(図2中
イ参照)ことにより絵付けシートを製造する。熱変質温
度が上記乾燥温度よりも高いキャリアシート3は第1塗
膜層2の乾燥時の加熱によっても寸法変化は当然少ない
ため、その上に形成された精密絵柄層2aの絵柄パター
ンも位置ズレ、パターンの歪み、寸法変化が少ない。こ
れが基体シート1にそのまま転移形成されるのであるか
ら、絵付けシートの精密絵柄パターン部8は位置ズレ、
パターンの歪み、寸法変化のないものである。
【0025】なお、上記キャリアシート3から基体シー
ト1への第1塗膜層2の転移を行なう方法において、前
記キャリアシート3を剥がす前に、前記基体シート1の
下面に第2塗膜層13を形成する(図9参照)こともで
きる。この場合、第2塗膜層13は、パターン寸法変化
許容率30%以内または位置精度許容公差±0.4mm
以内のパターンの精密絵柄層を含む層に限定されない。
【0026】また、別の方法として、前記キャリアシー
ト3を第1キャリアシート6として前記第1塗膜層2の
形成および前記基体シート1との貼り合わせを行なう一
方(図4中アおよびイ参照)、他方で熱変質温度が上記
乾燥温度よりも高く離型性を有する第2キャリアシー7
トの上面にパターン寸法変化許容率30%以内または位
置精度許容公差±0.4mm以内のパターンの精密絵柄
層14aを少なくとも含む第3塗膜層14を形成し(図
4中ウ参照)、第1キャリアシート6の剥離前、剥離と
同時あるいは剥離後に、第3塗膜層14の上面と前記基
体シート1の下面とを貼り合わせ、その後第2キャリア
シート7を剥がす(図4中エおよびイ参照)こともでき
る。
【0027】また、本発明の基体シート1は、図5に示
すように、複数のシート材料からなっていてもよい。
【0028】また、絵付けシートの使用用途によって
は、立体形状加工に適する基体シート1を熱変質温度が
より狭い範囲にあるシート材から選択するのが好まし
い。たとえば、家電用途では、極めて深い立体加工性が
重要視されるため、熱変質温度が35〜150℃の材質
を選定しなければ上記絵付けシートの製造方法によって
も効果が得られにくい。また、自動車内装部品用途で
は、より優れた耐熱性と極めて深い立体加工性の両方と
も要求されるので熱変質温度が60〜150℃の材質を
選定しなければ、上記絵付けシートの製造方法によって
も効果を得ることが難しい。
【0029】本発明に係る絵付けシートは、パターン変
化許容率30%以内または位置精度許容公差±0.4m
m以内の精密絵柄パターン部8を構成する精密絵柄層2
aの他に、位置合せ用パターン部9を構成する絵柄層が
形成されていてもよいし、木目、石目、大理石などの抽
象柄パターンの中から選ばれる絵柄パターン部(木目の
場合は木目絵柄パターン部10)を構成する絵柄層が形
成されていてもよい(図6参照)。位置合わせして立体
加工する際に、位置合わせ用パターン部9を光電管で読
み取るなどの方式にすることにより生産性が大幅に向上
する。
【0030】本発明の立体形状絵付け成形品(図8)
は、以上の方法により得られた絵付けシートが、成形品
表面の全部または一部分を被って接着されているので、
精密絵柄パターン部8の位置ズレ、パターンの歪み、寸
法変化が少ない。前記絵付けシートを用いた成形品表面
への絵付け方法としては、絵付けシートに粘着剤をコー
トして貼り付けたり、ホットメルト剤をコートして熱プ
レス貼着したり、成形同時絵付けしたりする方法などが
ある。成形品の材質としては、上記すべての方法におい
て、アクリロニトリルブタジエンスチレン、ポリカーボ
ネート、ポリプロピレン、ポリメタクリル酸メチル、ア
クリロニトリル・スチレン,ポリスチレン、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリアミド、熱可塑性エラストマ
ー、ポリウレタン等(アロイを含む)の樹脂を用いるこ
とができる。また、成形同時絵付けの場合以外には、上
記樹脂に限定されず、樹脂以外の材質、たとえば木質材
料なども用いることができる。
【0031】なお、上記絵付けシートを用いて成形品表
面への絵付けを行なうに際しては、絵付けシートを成形
品の立体形状に応じて基体シート1の熱変質温度以上で
立体加工しておく必要があるが、このとき、とくに絵付
けシートの絞り展開率が110%以上である場合には、
絵付けシートをパターン寸法変化許容率30%以内また
は位置精度許容公差±0.4mm以内のパターンの精密
絵柄層2aの部分と立体加工型11のこれに対応する部
分との距離が30mm以内になるように位置を合わせて
立体加工型11にセットするのが好ましい(図7参
照)。なぜなら、精密絵柄層2aの部分と立体加工型1
1のこれに対応する部分との距離が広く離れた状態で絵
付けシートの立体加工を行なうと、絵付けシートが上記
精密絵柄層2aの部分において立体加工型11に接触す
るまでに、絵付けシートが大きく伸びてしまい、精密絵
柄パターン部8の位置ズレ、パターンの歪み、寸法変化
を生ずるからである。前記したように精密絵柄層2aの
部分と立体加工型11のこれに対応する部分との距離が
30mm以内であれば、絵付けシートが伸びる前の状態
又は絵付けシートの伸びがまだ少ない状態で上記精密絵
柄層2aの部分が立体加工型11に接触し、その形状に
沿うため、精密絵柄パターン部8の位置ズレ、パターン
の歪み、寸法変化を少なくすることができる。上記距離
が30mmを超えると、精密絵柄パターン部8の位置ズ
レ、パターンの歪み、寸法変化を抑えるのは難しくな
る。また、より好ましいのは上記距離が20mm以内に
なるようにセットすることである。立体加工方法として
は、真空成形、圧空成形、熱プレス、水圧プレスなどを
用いることができる。また、上記絞り展開率とは、立体
形状絵付け成形品の絵付けシートの表面積Sをそれを
真上から見た場合の投影面積S (立体加工する前の絵
付けシートの表面積に相当)で割った値の百分率で示し
たものである(図10参照)。
【0032】
【実施例】(実施例1)下記キャリアシートの上面に下
記絵柄層aをグラビア印刷にて形成し、その絵柄層aの
上面と下記基体シートの下面とをポリウレタン粘着剤層
を介して貼り合わせ、さらに基体シート上面に下記絵柄
層bおよび下記絵柄層cをグラビア印刷にて形成し、そ
の上に下記絵柄層dおよび下記接着層をスクリーン印刷
にて順次形成した後、キャリアシートを剥がすことによ
って絵付けシートを得た。なお、各印刷後の乾燥条件は
80℃とした。 キャリアシート: 二軸延伸ポリエステルフィルム25μm 熱変質温度 205℃ 絵柄層a: 全面マット アクリル系樹脂 シリカ粒子 基体シート: ポリスチレンフィルム50μm 熱変質温度 70℃ 絵柄層b: 位置合わせ用パターン部 アクリル系樹脂 着色剤 1色(黒) 絵柄層c: 石目絵柄パターン部 ビニル系樹脂 着色剤 3色(白、藍、灰) 絵柄層d: 照光文字精密絵柄パターン部 (パターン寸法変化許容率最大10%,位置精度許容 公差±0.20mm) ビニル系樹脂 着色剤 4色(照光文字部:黄、青、赤、 遮蔽部:黒) 接着層: ビニル系樹脂
【0033】この絵付けシートを立体加工型に絵柄層d
部分と立体加工型のこれに対応する部分との距離が一番
離れているところで20mmになるように位置を合わせ
てセットし、基体シートの熱変質温度以上に加熱した状
態で真空吸引して絵付けシートを絞り展開率165%に
立体加工した。
【0034】次に立体加工された絵付けシートの外周お
よび孔部をレーザーでトリミング加工した後、射出成形
用金型の中に挿入し、透明ポリスチレン樹脂を射出する
ことにより、成形と同時に絵付して石目・照光文字携帯
電話筐体を得た。この石目・照光文字携帯電話筐体は、
成形品表面を被って接着されている絵付けシートについ
て精密絵柄パターン部の位置ズレ、パターンの歪み、寸
法変化の少ないものであった。
【0035】(実施例2)下記キャリアシートのキャリ
アシートの上面に下記の剥離層および絵柄層aをグラビ
ア印刷にて順次形成し、その上に下記の絵柄層bおよび
接着層をスクリーン印刷にて形成した後、接着層の下面
と下記基体シートの上面とを重ね合わせ、熱ラミネータ
ー機に通した後、キャリアシートを剥がすことによって
絵付けシートを得た。なお、各印刷後の乾燥条件は80
℃とした。 キャリアシート: 離型処理済み二軸延伸ポリエステルフィルム25μm 熱変質温度 205℃ 剥離層: アクリル系樹脂 絵柄層a: 木目絵柄パターン部 アクリル系樹脂 着色剤 2色(黄、茶) 絵柄層b: 照光文字精密絵柄パターン部 (パターン寸法変化許容率最大30%、位置精度許容 公差±0.30mm) アクリル系樹脂 着色剤 5色(照光文字部:黄、青、赤 、緑、 遮蔽部:黒) 接着層: ビニル系樹脂 基体シート: アクリルフィルム50μm 熱変質温度 65℃
【0036】射出成形金型の一部を兼ねる立体加工型に
この絵付けシートを絵柄層bの部分と立体加工型のこれ
に対応する部分との距離が一番離れているところで10
mmになるように位置を合わせてセットし、基体シート
の熱変質温度以上に加熱した状態で真空吸引して絵付け
シートを絞り展開率180%に立体加工した。
【0037】次に立体加工された絵付けシートをそのま
ま保持し、射出成型金型を閉じてポリカーボネート樹脂
を射出し、成型と同時に絵付けし、成型品を金型から取
り出した後にレーザー照射により絵付けシートの外周お
よび孔部の不要な部分をトリミング除去して木目・照光
文字併用自動車内装部品を得た。この木目・照光文字併
用自動車内装部品は、成形品表面を被って接着されてい
る絵付けシートについて精密絵柄パターン部の位置ズ
レ、パターンの歪み、寸法変化の少ないものであった。
【0038】
【発明の効果】本発明は、以上のとおりの構成を有する
ので、次のような優れた効果を有する。
【0039】すなわち、本発明の絵付けシートを製造方
法は、離型性を有し寸法安定性の良いキャリアシートの
上面と立体形状加工に適する基体シートの下面とを貼り
合わせ、基体シートの上面にパターン寸法変化許容率3
0%以内または位置精度許容公差±0.4mm以内のパ
ターンの絵柄層を少なくとも含む塗膜層を形成した後、
キャリアシートを剥がすことにより絵付けシートを製造
する。あるいは、離型性を有し寸法安定性の良いキャリ
アシートの上面にパターン寸法変化許容率30%以内ま
たは位置精度許容公差±0.4mm以内のパターンの絵
柄層を少なくとも含む塗膜層を形成し、塗膜層の下面と
基体シートの上面とを貼り合わせた後、キャリアシート
を剥がすことにより絵付けシートを製造する。
【0040】したがって、寸法安定性の良いキャリアシ
ートによって背面より補強されている立体形状加工に適
する基体シートは塗膜層の乾燥時の熱によっても寸法変
化は少ないため、その上に形成された精密絵柄層の絵柄
パターンも位置ズレ、パターンの歪み、寸法変化が少な
い。この精密絵柄層はキャリアシートの剥離によっても
変わらないから、絵付けシートの絵柄パターンは位置ズ
レ、パターンの歪み、寸法変化のないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る絵付けシートを製造する方法の一
実施例を示す断面図である。
【図2】本発明に係る絵付けシートを製造する方法の一
実施例を示す断面図である。
【図3】本発明に係る絵付けシートを製造する方法の一
実施例を示す断面図である。
【図4】本発明に係る絵付けシートを製造する方法の一
実施例を示す断面図である。
【図5】本発明に係る絵付けシートの一実施例を示す断
面図である。
【図6】本発明に係る絵付けシートに形成される絵柄パ
ターンの一実施例を示す平面図である。
【図7】本発明に係る絵付けシートを立体加工する方法
の一実施例を示す断面図である。
【図8】本発明に係る立体形状絵付け成形品の一実施例
を示す斜視図である。
【図9】本発明に係る絵付けシートを製造する方法の一
実施例を示す断面図である。
【図10】本発明に係る絵付けシート絞り展開率を説明
する図である。
【符号の説明】
1 基体シート 2 第1塗膜層 2a 精密絵柄層 3 キャリアシート 4 印刷版 5 乾燥 6 第1キャリアシート 7 第2キャリアシート 8 精密絵柄パターン部 9 位置合わせ用パターン部 10 木目絵柄パターン部 11 立体加工型 12 絵付けシート 13 第2塗膜層 14 第3塗膜層 14a 精密絵柄層 S 立体形状絵付け成形品の絵付けシートの表面積 S 投影面積
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B44C 3/02 B32B 31/00 B32B 33/00 B41M 3/12

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱変質温度(熱変質温度とは、JIS
    K7127−1989の測定方法に基づいて基体シート
    の引張試験を各環境温度下で実施したときのヤング率が
    25℃の環境温度下でのヤング率の80%以下になる境
    界の温度−以下同じ)が35〜180℃の範囲にある基
    体シートのみをシート材料として用い、その上面にパタ
    ーン寸法変化許容率30%以内または位置精度許容公差
    ±0.4mm以内の精密絵柄層を少なくとも含む第1塗
    膜層が形成された絵付けシートを、第1塗膜層の乾燥温
    度が基体シートの熱変質温度以上となる条件で製造する
    方法であって、 熱変質温度が上記乾燥温度よりも高く離型性を有するキ
    ャリアシートの上面と上記基体シートの下面とを貼り合
    わせ、基体シートの上面に上記第1塗膜層を形成した
    後、キャリアシートを剥がすことを特徴とする絵付けシ
    ートの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記キャリアシートの上面と前記基体シ
    ートの下面とを貼り合わせる前に、前記キャリアシート
    の上面に第2塗膜層を形成する請求項1記載の絵付けシ
    ートの製造方法。
  3. 【請求項3】 熱変質温度が35〜180℃の範囲にあ
    る基体シートのみをシート材料として用い、その上面に
    パターン寸法変化許容率30%以内または位置精度許容
    公差±0.4mm以内の精密絵柄層を少なくとも含む第
    1塗膜層が形成された絵付けシートを、第1塗膜層の乾
    燥温度が基体シートの熱変質温度以上となる条件で製造
    する方法であって、 熱変質温度が上記乾燥温度よりも高く離型性を有するキ
    ャリアシートの上面に上記第1塗膜層を形成し、上記第
    1塗膜層の下面と上記基体シートの上面とを貼り合わせ
    た後、キャリアシートを剥がすことを特徴とする絵付け
    シートの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記キャリアシートを剥がす前に、前記
    基体シートの下面に第2塗膜層を形成する請求項3記載
    の絵付けシートの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記キャリアシートを第1キャリアシー
    トとして前記第1塗膜層の形成および前記基体シートと
    の貼り合わせを行なう一方、他方で熱変質温度が上記乾
    燥温度よりも高く離型性を有する第2キャリアシートの
    上面にパターン寸法変化許容率30%以内または位置精
    度許容公差±0.4mm以内のパターンの精密絵柄層を
    少なくとも含む第3塗膜層を形成し、第1キャリアシー
    トの剥離前、剥離と同時あるいは剥離後に、第3塗膜層
    の上面と前記基体シートの下面とを貼り合わせ、その後
    第2キャリアシートを剥がす請求項3記載の絵付けシー
    トの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記基体シートが、複数のシート材料の
    層からなる請求項1〜5のいずれかに記載の絵付けシー
    トの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記基体シートの熱変質温度が、35〜
    150℃の範囲にある請求項1〜6のいずれかに記載の
    絵付けシートの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記基体シートの熱変質温度が、60〜
    150℃の範囲にある請求項1〜6のいずれかに記載の
    絵付けシートの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記請求項1〜8のいずれかに記載の方
    法により製造された絵付けシートを、精密絵柄層の部分
    と立体加工型のこれに対応する部分との距離が30mm
    以内になるように位置を合わせて立体加工型にセット
    し、基体シートの熱変質温度以上で立体加工することを
    特徴とする立体加工された絵付けシートの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記絵付けシートの絞り展開率が、1
    10%以上である請求項9記載の立体加工された絵付け
    シートの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記請求項1〜10のいずれかに記載
    の方法により得られた絵付けシートが、成形品表面の全
    部または一部分を被って接着されていることを特徴とす
    る立体形状絵付け成形品。
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