JP2001219524A - 絵付けシートの製造方法および立体加工された絵付けシートの製造方法、立体形状絵付け成形品 - Google Patents

絵付けシートの製造方法および立体加工された絵付けシートの製造方法、立体形状絵付け成形品

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JP2001219524A
JP2001219524A JP2000028995A JP2000028995A JP2001219524A JP 2001219524 A JP2001219524 A JP 2001219524A JP 2000028995 A JP2000028995 A JP 2000028995A JP 2000028995 A JP2000028995 A JP 2000028995A JP 2001219524 A JP2001219524 A JP 2001219524A
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Japan
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sheet
temperature
painting
coating layer
pattern
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JP2000028995A
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English (en)
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Fujio Mori
富士男 森
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Nissha Printing Co Ltd
Original Assignee
Nissha Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 絞りの深い立体形状加工に適した基体シート
および補強シートを用い、これらの間に塗膜層を形成す
る際に、印刷や塗装後の精密絵柄パターン部の位置ズ
レ、歪み、寸法変化が生じない絵付けシートの製造方
法。 【解決手段】 熱変質温度が乾燥温度および基体シート
と補強シートの貼り合わせ時にかかる熱の温度よりも高
く離型性を有するキャリアシートの上面と上記基体シー
トの下面とを貼り合わせ、基体シートの上面に上記第1
塗膜層を形成し、第1塗膜層の上面と上記補強シートの
下面とを貼り合わせた後、キャリアシートを剥がす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、立体加工がしや
すく、かつ絵柄パターンの一部に寸法変化許容率・位置
精度許容公差が厳しい文字や記号などが存在する絵付け
シートの製造方法および立体加工された絵付けシートの
製造方法、立体形状絵付け成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車内装部品、電話の筐
体、電気製品の入力部品などの立体形状成形品の絵付け
には、基体シートと補強シートの間に少なくとも絵柄層
が形成された絵付けシートを用い、樹脂やその他の材質
からなる成形品の表面に貼り付ける方法がある。また、
上記絵付けシートを射出成形用金型内に配置して、成形
樹脂を射出することにより成形と同時に樹脂成形品表面
に絵付けを行なう方法がある。補強シートの目的は、絵
柄層を被覆して成形品表面に絵付けを行なうまで絵柄層
を保護すること、および絵付けシートに腰を持たせて立
体加工後から成形品表面に絵付けを行なうまでの間の形
崩れを少なくすることである。
【0003】なお、図6に示したような、絵柄パターン
の一部に数字、文字、記号、直線、格子、図形など明確
な表示部分を持つ部分(以下、精密絵柄パターン部9と
いう)がある絵付けシートは、寸法安定性のよい二軸延
伸ポリエステルフィルムなどからなる基体シートおよび
補強シートを用いて作製していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、寸法安定性の
よい二軸延伸ポリエステルフィルムからなる絵付けシー
トは、反面、伸びにくいため絞りの深い立体形状成形品
には適用できなかった。なぜなら、絞りの深い立体形状
成形品に絵付けを行なうには、絵付けシートの立体加工
がしやすいシート材料を選択する必要があるからであ
る。この場合、塗膜層の乾燥温度および基体シートと補
強シートの貼り合わせ時にかかる熱の温度のうち少なく
とも一つが基体シートおよび補強シートの熱変質温度以
上となることが多く、その乾燥時および基体シートと補
強シートの貼り合わせ時の熱と、基体シートや補強シー
トにかかる張力とによって基体シートや補強シートが伸
び縮みして精密絵柄パターン部9の位置ズレ、歪みや寸
法変化が生じやすい。
【0005】したがって、本発明の目的は、上記の問題
点を解決することにあり、絞りの深い立体形状加工に適
した基体シートおよび補強シートを用い、これらの間に
塗膜層を形成する際に、印刷や塗装後の乾燥熱によって
精密絵柄パターン部の位置ズレ、歪み、寸法変化が生じ
ず、基体シートと補強シートとを間に塗膜層を介して貼
り合わせる時にかかる熱によっても精密絵柄パターン部
の位置ズレ、歪み、寸法変化が生じない絵付けシートの
製造方法、および立体加工された絵付けシートの製造方
法、立体形状絵付け成形品を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の絵付けシートの製造方法は、熱変質温度
(熱変質温度とは、JIS K7127−1989の測
定方法に基づいて基体シートおよび補強シートの引張試
験を各環境温度下で実施したときのヤング率がそれぞれ
の25℃の環境温度下でのヤング率の80%以下になる
境界の温度−以下同じ)が共に35〜180℃の範囲に
ある基体シートの上面と補強シートの下面とが貼り合わ
せられ且つその間にパターン寸法変化許容率30%以内
または位置精度許容公差±0.4mm以内の精密絵柄層
を少なくとも含む第1塗膜層が形成された絵付けシート
を、第1塗膜層の乾燥温度および基体シートと補強シー
トの貼り合わせ時にかかる熱の温度のうち少なくとも一
つが基体シートおよび補強シートの熱変質温度以上とな
る条件で製造する方法であって、熱変質温度が上記乾燥
温度および上記基体シートと補強シートの貼り合わせ時
にかかる熱の温度よりも高く離型性を有するキャリアシ
ートの上面と上記基体シートの下面とを貼り合わせ、基
体シートの上面に上記第1塗膜層を形成し、第1塗膜層
の上面と上記補強シートの下面とを貼り合わせた後、キ
ャリアシートを剥がすように構成した。
【0007】上記構成において、前記キャリアシートの
上面と前記基体シートの下面とを貼り合わせる前に、前
記キャリアシートの上面に第2塗膜層を形成するように
構成した。
【0008】また、上記構成において、前記キャリアシ
ートを剥がす前に、前記補強シートの上面に第2塗膜層
を形成するように構成した。
【0009】また、本発明の別の絵付けシートの製造方
法は、熱変質温度(熱変質温度とは、JIS K712
7−1989の測定方法に基づいて基体シートおよび補
強シートの引張試験を各環境温度下で実施したときのヤ
ング率がそれぞれの25℃の環境温度下でのヤング率の
80%以下になる境界の温度−以下同じ)が共に35〜
180℃の範囲にある基体シートの上面と補強シートの
下面とが貼り合わせられ且つその間にパターン寸法変化
許容率30%以内または位置精度許容公差±0.4mm
以内の精密絵柄層を少なくとも含む第1塗膜層が形成さ
れた絵付けシートを、第1塗膜層の乾燥温度および基体
シートと補強シートの貼り合わせ時にかかる熱の温度の
うち少なくとも一つが基体シートおよび補強シートの熱
変質温度以上となる条件で製造する方法であって、熱変
質温度が上記乾燥温度および上記基体シートと補強シー
トの貼り合わせ時にかかる熱の温度よりも高く離型性を
有する第1キャリアシートの上面に上記第1塗膜層を形
成し、第1塗膜層の下面と上記基体シートの上面とを貼
り合わせた後、第1キャリアシートを剥がし、第1塗膜
層の上面と熱変質温度が上記乾燥温度および上記基体シ
ートと補強シートの貼り合わせ時にかかる熱の温度より
も高く離型性を有する第2キャリアシートの下面とを間
に上記補強シートを挟んで貼り合わせた後、第2キャリ
アシートを剥がすこように構成した。
【0010】上記構成において、前記第2キャリアシー
トと前記補強シートとを重ね合わせる前に、前記第2キ
ャリアシートの下面に第2塗膜層を形成するように構成
した。
【0011】また、上記構成において、前記第1キャリ
アシートを剥がす前に、前記基体シートの下面に第2塗
膜層を形成するように構成した。
【0012】また、上記各構成において、前記基体シー
トと前記補強シートとを入れ替えて適用するように構成
した。
【0013】また、上記各構成において、前記基体シー
トおよび前記補強シートの熱変質温度が、35〜150
℃の範囲にあるように構成した。
【0014】また、上記各構成において、前記基体シー
トおよび前記補強シートの熱変質温度が、60〜150
℃の範囲にあるように構成した。
【0015】本発明の立体加工された絵付けシートの製
造方法は、前記方法により製造された絵付けシートを、
精密絵柄層の部分と立体加工型のこれに対応する部分と
の距離が30mm以内になるように位置を合わせて立体
加工型にセットし、基体シートの熱変質温度以上で立体
加工するように構成した。
【0016】上記構成において、前記絵付けシートの絞
り展開率が、110%以上であるように構成した。
【0017】本発明の立体形状絵付け成形品は、前記方
法により得られた絵付けシートが、成形品表面の全部ま
たは一部分を被って接着されているように構成した。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
をさらに詳しく説明する。なお、明細書において「上
面」「下面」の表現を用いているが、これは、図面に開
示した方向性に従っている。したがって、図面の上下を
逆転した場合には、「上面」と「下面」が逆転する。図
1および図4は本発明に係る絵付けシートを製造する方
法の一実施例を示す断面図、図2および図3は本発明に
係る絵付けシートの一実施例を示す断面図、図5は本発
明に係る絵付けシートに形成される絵柄パターンの一実
施例を示す平面図、図6は本発明に係る絵付けシートを
立体加工する方法の一実施例を示す断面図、図7は本発
明に係る立体形状絵付け成形品の一実施例を示す斜視
図、図8は本発明に係る絵付けシート絞り展開率を説明
する図である。図中、1は基体シート、2は第1塗膜
層、2aは精密絵柄層、3は補強シート、4はキャリア
シート、5は印刷版、6は乾燥、7は第1キャリアシー
ト、8は第2キャリアシート、9は精密絵柄パターン
部、10は位置合わせ用パターン部、11は木目絵柄パ
ターン部、12は立体加工型、13は絵付けシート、1
4は熱ラミネーター、15は第2塗膜層、Sは立体形
状絵付け成形品の絵付けシートの表面積、Sは投影面
積をそれぞれ示す。
【0019】本発明では、ともに立体形状加工に適する
基体シートの上面と補強シートの下面とが貼り合わせら
れ且つその間に数字、文字、記号、直線、格子、図形な
ど明確な表示パターンの精密絵柄層を少なくとも含む第
1塗膜層が形成された絵付けシートを、第1塗膜層の乾
燥温度および基体シートと補強シートの貼り合わせ時に
かかる熱の温度のうち少なくとも一つが基体シートおよ
び補強シートの熱変質温度以上となる条件で製造する方
法において、第1塗膜層の乾燥および基体シートと補強
シートの貼り合わせを寸法安定性の良いキャリアシート
上で行なうことにより、絵付けシートに製造に係る前記
の問題を解決した。
【0020】具体的には、例えば図1に示すように、寸
法安定性が良く離型性を有するキャリアシート4の上面
と立体形状加工に適する基体シート1の下面とを貼り合
わせ、基体シート1上面に上記数字、文字、記号、直
線、格子、図形など明確な表示パターンの精密絵柄層2
aを少なくとも含む第1塗膜層2を形成した後(図1中
ア参照)、第1塗膜層2の上面と立体形状加工に適する
補強シート3の下面とを貼り合わせた後(図1中イ参
照)、キャリアシート4を剥がすことにより絵付けシー
トを製造する(図1中ウ参照)。寸法安定性の良いキャ
リアシート4によって補強されている立体形状加工に適
する基体シート1および補強シート3は(1)第1塗膜
層2の乾燥時の加熱によっても、(2)補強シート3と
の貼り合わせ時の加熱によっても寸法変化が少ないた
め、基体シート1と補強シート3との間に挟まれた精密
絵柄層2aの絵柄パターンも位置ズレ、パターンの歪
み、寸法変化が少ない。このこの精密絵柄層2aはキャ
リアシート4の剥離によっても変わらないから、絵付け
シートの精密絵柄パターン部9は位置ズレ、パターンの
歪み、寸法変化のないものである。
【0021】ただし、上記の方法で効果があるのは、立
体形状加工に適する基体シート1および補強シート3と
して熱変質温度が35〜180℃の範囲にあるシート材
を用いた場合だけであり、基体シート1および補強シー
ト3の熱変質温度が35℃より低ければそのシート自身
が外気温によって溶融し厚みが不均一になって絵付けが
安定してできなくなるため不具合があり、180℃より
高ければ絵付けシートを所定の形状に立体加工しにくい
ことが本発明者の実験によりわかっている。ここで熱変
質温度とは、JIS K7127−1989の測定方法
に基づいて基体シート1および補強シート3の引張試験
を各環境温度下で実施したときのヤング率がそれぞれの
25℃の環境温度下でのヤング率の80%以下になる境
界の温度を示す。なお、引張試験は、幅10mmの基体
シートの試験片を一対のチャックを用いてチャック間距
離5mmで固定し試験片の一端を500mm/分の一定
速度で20gfの荷重をかけて実施する。本発明の基体
シート1および補強シート3の材質としては、塩化ビニ
ルフィルム、ポリカーボネートフィルム、アクリロニト
リル・ブタジエン・スチレンフィルム、ポリスチレンフ
ィルム、未延伸ポリビニルアルコール、低結晶性ポリプ
ロピレンフィルム、ポリエステル共重合フィルム、アモ
ルファスポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリブ
チレンテレフタレートフィルムなどを用いることができ
る。
【0022】また、寸法安定性の良いキャリアシート4
としては、二軸延伸ポリエステルフィルム、二軸延伸ポ
リプロピレンフィルム、トリアセテートフィルム、二軸
延伸エチレンビニルアルコールフィルム、ポリイミドフ
ィルムなどがあるが、(1)第1塗膜層2の乾燥温度、
(2)基体シート1と補強シート3との貼り合わせ時に
おいて加わる熱の温度のうち少なくとも一つを基体シー
ト1および補強シート3の熱変質温度以上とすることか
ら、熱変質温度が上記乾燥温度および上記基体シートと
補強シート3の貼り合わせ時にかかる熱の温度よりも高
いであるものに限定される。なお、これらのキャリアシ
ート4の剥離面は、離型層を形成するなどの離型処理が
施されることにより、離型性を有している。キャリアシ
ート4と上記基体シート、さらに上記補強シート3との
貼り合わせ手段としては、熱ラミネート法(図中14は
熱ラミネーター)やドライラミネート法等がある。
【0023】また、上記方法で効果があるのは、パター
ン寸法変化許容率30%以内または位置精度許容公差±
0.4mm以内のパターンの精密絵柄層2aを形成する
場合だけであり、これよりパターン寸法変化許容率また
は位置精度許容公差が大きい絵柄パターンの絵柄層を形
成する場合は、キャリアシート4なしで製造した場合と
目視外観上、ほとんど差がないことが本発明者の実験に
よりわかっている。ここで、パターン変化許容率が30
%以内の絵柄パターンとは、パターンの縦方向または横
方向のいずれかの寸法を、30%を超えて拡大または縮
小させた場合に、歪み等の不具合が目視で明確にわかる
絵柄パターンのことであり、数字・文字・記号などがこ
れに該当する。また、位置精度許容公差が±0.4mm
以内の絵柄パターンとは、各々の絵柄パターンの色差Δ
Eが4以上である組合せが一つ以上存在する複数層から
なり、具体的には、縦方向または横方向のいずれかの方
向、±0.4mmを超えて少なくとも一つのパターンの
位置がずれた場合に、明らかに目視で位置ズレがわか
り、それが絵付成形品になった場合に使用上差し支えの
ある重ね刷り印刷パターンがこれに該当する。上記精密
絵柄層2aは、顔料と樹脂バインダーから構成される顔
料インキ層、パール顔料と樹脂バインダーから構成され
る光輝性顔料層、染料と樹脂バインダーから構成される
染料インキ層の群から選ばれる少なくとも一層によって
構成される。また、上記精密絵柄層2aを少なくとも含
む第1塗膜層2は、汎用の印刷手段(グラビア、オフセ
ット、スクリーン)の他、ロールコート、リバースコー
ト、リップコートなどで形成する。これらの手段により
印刷または塗装されたインキ被膜は、熱風あるいは遠赤
外線によってインキ中に含まれる溶剤等を飛散させ、イ
ンキ被膜表面のベタつきがなくなるまで乾燥させる。
【0024】なお、上記方法において、前記キャリアシ
ート4の上面と前記基体シート1の下面とを貼り合わせ
る前に、前記キャリアシート4の上面に第2塗膜層15
を形成する(図2参照)こともできる。この場合、第2
塗膜層15は、パターン寸法変化許容率30%以内また
は位置精度許容公差±0.4mm以内のパターンの精密
絵柄層を含む層に限定されない。
【0025】また、上記方法において、前記キャリアシ
ート4を剥がす前に、前記補強シート3の上面に第2塗
膜層15を形成する(図3参照)こともできる。この場
合、第2塗膜層15は、パターン寸法変化許容率30%
以内または位置精度許容公差±0.4mm以内のパター
ンの精密絵柄層を含む層に限定されない。
【0026】また、熱変質温度が35〜180℃の範囲
にある基体シートにパターン寸法変化許容率30%以内
または位置精度許容公差±0.4mm以内のパターンの
精密絵柄層2aを少なくとも含む第1塗膜層2を直接形
成しない方法もある。例えば図4に示すように、熱変質
温度が上記乾燥温度および上記基体シート1と補強シー
ト3の貼り合わせ時にかかる熱の温度よりも高く離型性
を有する第1キャリアシート7の上面に上記第1塗膜層
2を形成し(図4中ア参照)、第1塗膜層2の下面と上
記基体シート1の上面とを貼り合わせた後(図4中イ参
照)、第1キャリアシート7を剥がし(図4中ウ参
照)、熱変質温度が上記乾燥温度および上記基体シート
1と補強シート3の貼り合わせ時にかかる熱の温度より
も高く離型性を有する第2キャリアシート8の下面と第
1塗膜層2の上面とを間に上記補強シート3を挟んで貼
り合わせた後(図4中エ参照)、第2キャリアシート8
を剥がす(図4中オ参照)ことにより絵付けシートを製
造する。熱変質温度が上記乾燥温度および上記基体シー
ト1と補強シート3の貼り合わせ時にかかる熱の温度よ
りも高い第1キャリアシート7および第2キャリアシー
ト8は(1)第1塗膜層2の乾燥時の加熱によっても、
(2)基体シート1と補強シート3との貼り付け時の加
熱によっても寸法変化が少ないものである。そのため、
基体シート1および補強シート3の寸法変化を抑えるこ
とができ、基体シート1と補強シート3との間に挟まれ
た精密絵柄層2aの絵柄パターンも位置ズレ、パターン
の歪み、寸法変化が少ない。この精密絵柄層2aは第1
キャリアシート7および第2キャリアシート8の剥離に
よっても変わらないから、絵付けシートの精密絵柄パタ
ーン部9は位置ズレ、パターンの歪み、寸法変化のない
ものである。
【0027】なお、上記第2キャリアシート8を用いる
方法において、前記第2キャリアシート8と前記補強シ
ート3とを重ね合わせる前に、前記第2キャリアシート
8の下面に第2塗膜層15を形成する(図3参照)こと
もできる。この場合、第2塗膜層15は、パターン寸法
変化許容率30%以内または位置精度許容公差±0.4
mm以内のパターンの精密絵柄層2aを含む層に限定さ
れない。
【0028】また、上記第2キャリアシート8を用いる
方法において、前記第1キャリアシート7を剥がす前
に、前記基体シート1の下面に第2塗膜層15を形成す
る(図2参照)こともできる。この場合、第2塗膜層1
5は、パターン寸法変化許容率30%以内または位置精
度許容公差±0.4mm以内のパターンの精密絵柄層2
aを含む層に限定されない。
【0029】また、本発明は、以上の絵付けシートの製
造方法において基体シート1と補強シート3とを入れ替
えて適用してもよい。
【0030】また、絵付けシートの使用用途によって
は、立体形状加工に適する基体シート1および補強シー
ト3を熱変質温度がより狭い範囲にあるシート材から選
択するのが好ましい。たとえば、家電用途では、極めて
深い立体加工性が重要視されるため、熱変質温度が35
〜150℃の材質を選定しなければ上記絵付けシートの
製造方法によっても効果が得られにくい。また、自動車
内装部品用途では、より優れた耐熱性と極めて深い立体
加工性の両方とも要求されるので熱変質温度が60〜1
50℃の材質を選定しなければ、上記絵付けシートの製
造方法によっても効果を得ることが難しい。
【0031】本発明に係る絵付けシートは、パターン変
化許容率30%以内または位置精度許容公差±0.4m
m以内の精密絵柄パターン部9を構成する精密絵柄層2
aの他に、位置合せ用パターン部10を構成する絵柄層
が形成されていてもよいし、木目、石目、大理石などの
抽象柄パターンの中から選ばれる絵柄パターン部(木目
の場合は木目絵柄パターン部11)を構成する絵柄層が
形成されててもよい(図5参照)。位置合わせして立体
加工する際に、位置合わせ用パターン部10を光電管で
読み取るなどの方式にすることにより生産性が大幅に向
上する。
【0032】本発明の立体形状絵付け成形品(図7参
照)は、以上の方法により得られた絵付けシートが、成
形品表面の全部または一部分を被って接着されているの
で、精密絵柄パターン部9の位置ズレ、パターンの歪
み、寸法変化が少ない。前記絵付けシートを用いた成形
品表面への絵付け方法としては、絵付けシートに粘着剤
をコートして貼り付けたり、ホットメルト剤をコートし
て熱プレス貼着したり、成形同時絵付けしたりする方法
などがある。成形品の材質としては、上記すべての方法
において、アクリロニトリルブタジエンスチレン、ポリ
カーボネート、ポリプロピレン、ポリメタクリル酸メチ
ル、アクリロニトリル・スチレン,ポリスチレン、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリアミド、熱可塑性エラス
トマー、ポリウレタン等(アロイを含む)の樹脂を用い
ることができる。また、成形同時絵付けの場合以外に
は、上記樹脂に限定されず、樹脂以外の材質、たとえば
木質材料なども用いることができる。
【0033】なお、上記絵付けシートを用いて成形品表
面への絵付けを行なうに際しては、絵付けシートを成形
品の立体形状に応じて基体シート1および補強シート3
の熱変質温度以上で立体加工しておく必要があるが、こ
のとき、とくに絵付けシートの絞り展開率が110%以
上である場合には、絵付けシートをパターン寸法変化許
容率30%以内または位置精度許容公差±0.4mm以
内のパターンの精密絵柄層2aの部分と立体加工型12
のこれに対応する部分との距離が30mm以内になるよ
うに位置を合わせて立体加工型12にセットするのが好
ましい(図6参照)。なぜなら、精密絵柄層2aの部分
と立体加工型12のこれに対応する部分との距離が広く
離れた状態で絵付けシートの立体加工を行なうと、絵付
けシートが上記精密絵柄層2aの部分において立体加工
型12に接触するまでに、絵付けシートが大きく伸びて
しまい、精密絵柄パターン部9の位置ズレ、パターンの
歪み、寸法変化を生ずるからである。前記したように精
密絵柄層2aの部分と立体加工型12のこれに対応する
部分との距離が30mm以内であれば、絵付けシートが
伸びる前の状態又は絵付けシートの伸びがまだ少ない状
態で上記精密絵柄層2aの部分が立体加工型12に接触
し、その形状に沿うため、精密絵柄パターン部9の位置
ズレ、パターンの歪み、寸法変化を少なくすることがで
きる。上記距離が30mmを超えると、精密絵柄パター
ン部9の位置ズレ、パターンの歪み、寸法変化を抑える
のは難しくなる。また、より好ましいのは上記距離が2
0mm以内になるようにセットすることである。立体加
工方法としては、真空成形、圧空成形、熱プレス、水圧
プレスなどを用いることができる。また、上記絞り展開
率とは、立体形状絵付け成形品の絵付けシートの表面積
をそれを真上から見た場合の投影面積S(立体加
工する前の絵付けシートの表面積に相当)で割った値の
百分率で示したものである(図8参照)。
【0034】
【実施例】(実施例1)下記キャリアシートの上面に下
記絵柄層aをグラビア印刷にて形成し、その絵柄層aの
上面と下記基体シートの下面とをポリウレタン粘着剤層
を介しての貼り合わせ、さらに基体シートの上面に下記
絵柄層bおよび下記絵柄層cをグラビア印刷にて形成
し、その上に下記絵柄層dおよび下記接着層をスクリー
ン印刷にて順次形成し、さらにその上に補強シートを貼
り付けた後、キャリアシートを剥がすことによって絵付
けシートを得た。なお、各印刷後の乾燥条件は50℃と
した。基体シートと補強シートの貼り合わせ時に加熱条
件は70℃とした。 キャリアシート: 二軸延伸ポリエステルフィルム25μm 熱変質温度 205℃ 絵柄層a: 全面マット アクリル系樹脂 シリカ粒子 基体シート: ポリスチレンフィルム100μm 熱変質温度 70℃ 絵柄層b: 位置合わせ用パターン部 アクリル系樹脂 着色剤 1色(黒) 絵柄層c: 石目絵柄パターン部 ビニル系樹脂 着色剤 3色(白、藍、灰) 絵柄層d: 照光文字精密絵柄パターン部 (パターン寸法変化許容率最大10%,位置精度許容 公差±0.20mm) ビニル系樹脂 着色剤 4色(照光文字部:黄、青、赤、遮蔽部:黒) 接着層: ビニル系樹脂 補強シート: ポリスチレンフィルム200μm 熱変質温度 70℃
【0035】この絵付けシートを立体加工型に絵柄層d
の部分と立体加工型のこれに対応する部分部分との距離
が一番離れているところで20mmになるように位置を
合わせてセットし、基体シートおよび補強シートの熱変
質温度以上に加熱した状態で真空吸引して絵付けシート
を絞り展開率160%に立体加工した。
【0036】次に立体加工された絵付けシートの外周お
よび孔部をレーザーでトリミング加工した後、射出成形
用金型の中に挿入し、透明ポリスチレン樹脂を射出する
ことにより、成形と同時に絵付して石目・照光文字携帯
電話筐体を得た。この石目・照光文字携帯電話筐体は、
成形品表面を被って接着されている絵付けシートについ
て精密絵柄パターン部の位置ズレ、パターンの歪み、寸
法変化の少ないものであった。
【0037】(実施例2)下記第1キャリアシートの上
面に下記の剥離層および絵柄層aをグラビア印刷にて順
次形成し、その上に下記の絵柄層bおよび接着層をスク
リーン印刷にて形成した後、接着層の下面と基体シート
の上面とを貼り合わせた後、第1キャリアシートを剥が
した。また、下記第2キャリアシートの片面に剥離層お
よび絵柄層cをグラビア印刷にて順次形成した。次い
で、上記基体シートのキャリアシートを剥離した面に、
印刷層の形成された第2キャリアシートを間に下記補強
シートを挟んで貼り合わせ、第2キャリアシートを剥が
す剥がすことによって絵付けシートを得た。なお、各印
刷後の乾燥条件は80℃とした。基体シートと補強シー
トの貼り合わせ時に加熱条件は100℃とした。 第一キャリアシート:離型処理済み二軸延伸ポリエステルフィルム25μm 熱変質温度 205℃ 剥離層: アクリル系樹脂 絵柄層a: 木目絵柄パターン部 アクリル系樹脂 着色剤 2色(黄、茶) 絵柄層b: 照光文字精密絵柄パターン部 (パターン寸法変化許容率最大30%、位置精度許容 公差±0.30mm) アクリル系樹脂 着色剤 5色(照光文字部:黄、青、赤 、緑、 遮蔽部:黒) 接着層: ビニル系樹脂 基体シート: アクリルフィルム50μm 熱変質温度 65℃ 第二キャリアシート:離型処理済み二軸延伸ポリエステルフィルム25μm 熱変質温度 150℃ 剥離層: アクリル系樹脂 絵柄層c: マット柄パターン部 シリカ入りアクリル系樹脂 補強シート: ポリカーボネートフィルム250μm 熱変質温度 77℃
【0038】この絵付けシートを射出成形金型の一部を
兼ねる立体加工型に絵柄層bの部分と立体加工型のこれ
に対応する部分との距離が一番離れているところで12
mmになるように位置を合わせてセットし、基体シート
および補強シートの熱変質温度以上に加熱した状態で真
空吸引して絵付けシートを絞り展開率180%に立体加
工した。
【0039】次に立体加工された絵付けシートをそのま
ま保持し、射出成型金型を閉じてポリカーボネート樹脂
を射出し、成型と同時に絵付けし、成型品を金型から取
り出した後にレーザー照射により絵付けシートの外周お
よび孔部の不要な部分をトリミング除去して木目・照光
文字併用自動車内装部品を得た。この木目・照光文字併
用自動車内装部品は、成形品表面を被って接着されてい
る絵付けシートについて精密絵柄パターン部の位置ズ
レ、パターンの歪み、寸法変化の少ないものであった。
【0040】
【発明の効果】本発明の絵付けシートの製造方法および
立体加工された絵付けシートの製造方法、立体形状絵付
け成形品は、以上のとおりの構成を有するので、次のよ
うな優れた効果を有する。
【0041】すなわち、本発明の絵付けシートを製造方
法は、離型性を有し寸法安定性の良いキャリアシートの
上面と上記基体シートの下面とを貼り合わせ、基体シー
トの上面にパターン寸法変化許容率30%以内または位
置精度許容公差±0.4mm以内のパターンの精密絵柄
層を少なくとも含む第1塗膜層を形成し、第1塗膜層の
上面と上記補強シートの下面とを貼り合わせた後、キャ
リアシートを剥がすことにより絵付けシートを製造す
る。あるいは、離型性を有し寸法安定性の良いキャリア
シートの上面にパターン寸法変化許容率30%以内また
は位置精度許容公差±0.4mm以内のパターンの精密
絵柄層を少なくとも含む第1塗膜層を形成し、第1塗膜
層の下面と上記基体シートの上面とを貼り合わせた後、
第1キャリアシートを剥がし、第1塗膜層の上面と熱変
質温度が上記乾燥温度および上記基体シートと補強シー
トの貼り合わせ時にかかる熱の温度よりも高く離型性を
有する第2キャリアシートの下面とを間に上記補強シー
トを挟んで貼り合わせた後、第2キャリアシートを剥が
すにより絵付けシートを製造する。なお、基体シートと
補強シートとは入れ替えて適用してもよい。
【0042】したがって、寸法安定性の良いキャリアシ
ートによって補強されている立体形状加工に適する基体
シートおよび補強シートは塗膜層の乾燥時の加熱によっ
ても、基体シートと補強シートとの貼り付け時の加熱に
よっても寸法変化は少ないため、基体シートと補強シー
トとの間に形成された精密絵柄層の絵柄パターンも位置
ズレ、パターンの歪み、寸法変化が少ない。この精密絵
柄層はキャリアシートの剥離によっても変わらないか
ら、絵付けシートの絵柄パターンは位置ズレ、パターン
の歪み、寸法変化のないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る絵付けシートを製造する方法の一
実施例を示す断面図である。
【図2】本発明に係る絵付けシートの一実施例を示す断
面図である。
【図3】本発明に係る絵付けシートの一実施例を示す断
面図である。
【図4】本発明に係る絵付けシートを製造する方法の一
実施例を示す断面図である。
【図5】本発明に係る絵付けシートに形成される絵柄パ
ターンの一実施例を示す平面図である。
【図6】本発明に係る絵付けシートを立体加工する方法
の一実施例を示す断面図である。
【図7】本発明に係る立体形状絵付け成形品の一実施例
を示す斜視図である。
【図8】本発明に係る絵付けシート絞り展開率を説明す
る図である。
【符号の説明】
1 基体シート 2 第1塗膜層 2a 精密絵柄層 3 補強シート 4 キャリアシート 5 印刷版 6 乾燥 7 第1キャリアシート 8 第2キャリアシート 9 精密絵柄パターン部 10 位置合わせ用パターン部 11 木目絵柄パターン部 12 立体加工型 13 絵付けシート 14 熱ラミネーター 15 第2塗膜層 S 立体形状絵付け成形品の絵付けシートの表面積 S 投影面積
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B005 EA02 EB09 FA04 FB01 FB34 FB35 FD10Z FE03 FE13 FE21 FF04 FG02Z FG04X FG08Y GA04 GB01 4F100 AA20B AK12A AK12D AK25B AK51G AR00A AR00D BA03 BA04 BA07 BA10A BA10D CB00 CC00B CC00C EH132 EH462 EJ422 EJ912 GB90 HB00B HB00C HB31B HB31C JJ10A JJ10D JK07A JK07D YY00A YY00B YY00D

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱変質温度(熱変質温度とは、JIS
    K7127−1989の測定方法に基づいて基体シート
    および補強シートの引張試験を各環境温度下で実施した
    ときのヤング率がそれぞれの25℃の環境温度下でのヤ
    ング率の80%以下になる境界の温度−以下同じ)が共
    に35〜180℃の範囲にある基体シートの上面と補強
    シートの下面とが貼り合わせられ且つその間にパターン
    寸法変化許容率30%以内または位置精度許容公差±
    0.4mm以内の精密絵柄層を少なくとも含む第1塗膜
    層が形成された絵付けシートを、第1塗膜層の乾燥温度
    および基体シートと補強シートの貼り合わせ時にかかる
    熱の温度のうち少なくとも一つが基体シートおよび補強
    シートの熱変質温度以上となる条件で製造する方法であ
    って、 熱変質温度が上記乾燥温度および上記基体シートと補強
    シートの貼り合わせ時にかかる熱の温度よりも高く離型
    性を有するキャリアシートの上面と上記基体シートの下
    面とを貼り合わせ、基体シートの上面に上記第1塗膜層
    を形成し、第1塗膜層の上面と上記補強シートの下面と
    を貼り合わせた後、キャリアシートを剥がすことを特徴
    とする絵付けシートの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記キャリアシートの上面と前記基体シ
    ートの下面とを貼り合わせる前に、前記キャリアシート
    の上面に第2塗膜層を形成する請求項1記載の絵付けシ
    ートの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記キャリアシートを剥がす前に、前記
    補強シートの上面に第2塗膜層を形成する請求項1また
    は請求項2のいずれかに記載の絵付けシートの製造方
    法。
  4. 【請求項4】 熱変質温度(熱変質温度とは、JIS
    K7127−1989の測定方法に基づいて基体シート
    および補強シートの引張試験を各環境温度下で実施した
    ときのヤング率がそれぞれの25℃の環境温度下でのヤ
    ング率の80%以下になる境界の温度−以下同じ)が共
    に35〜180℃の範囲にある基体シートの上面と補強
    シートの下面とが貼り合わせられ且つその間にパターン
    寸法変化許容率30%以内または位置精度許容公差±
    0.4mm以内の精密絵柄層を少なくとも含む第1塗膜
    層が形成された絵付けシートを、第1塗膜層の乾燥温度
    および基体シートと補強シートの貼り合わせ時にかかる
    熱の温度のうち少なくとも一つが基体シートおよび補強
    シートの熱変質温度以上となる条件で製造する方法であ
    って、 熱変質温度が上記乾燥温度および上記基体シートと補強
    シートの貼り合わせ時にかかる熱の温度よりも高く離型
    性を有する第1キャリアシートの上面に上記第1塗膜層
    を形成し、第1塗膜層の下面と上記基体シートの上面と
    を貼り合わせた後、第1キャリアシートを剥がし、第1
    塗膜層の上面と熱変質温度が上記乾燥温度および上記基
    体シートと補強シートの貼り合わせ時にかかる熱の温度
    よりも高く離型性を有する第2キャリアシートの下面と
    を間に上記補強シートを挟んで貼り合わせた後、第2キ
    ャリアシートを剥がすことを特徴とする絵付けシートの
    製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第2キャリアシートと前記補強シー
    トとを重ね合わせる前に、前記第2キャリアシートの下
    面に第2塗膜層を形成する請求項4記載の絵付けシート
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記第1キャリアシートを剥がす前に、
    前記基体シートの下面に第2塗膜層を形成する請求項4
    または請求項5のいずれかに記載の絵付けシートの製造
    方法。
  7. 【請求項7】 前記基体シートと前記補強シートとを入
    れ替えて適用する請求項1〜6のいずれかに記載の絵付
    けシートの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記基体シートおよび前記補強シートの
    熱変質温度が、35〜150℃の範囲にある請求項1〜
    6のいずれかに記載の絵付けシートの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記基体シートおよび前記補強シートの
    熱変質温度が、60〜150℃の範囲にある請求項1〜
    6のいずれかに記載の絵付けシートの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記請求項1〜9のいずれかに記載の
    方法により製造された絵付けシートを、精密絵柄層の部
    分と立体加工型のこれに対応する部分との距離が30m
    m以内になるように位置を合わせて立体加工型にセット
    し、基体シートの熱変質温度以上で立体加工することを
    特徴とする立体加工された絵付けシートの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記絵付けシートの絞り展開率が、1
    10%以上である請求項10記載の立体加工された絵付
    けシートの製造方法。
  12. 【請求項12】 前記請求項1〜11のいずれかに記載
    の方法により得られた絵付けシートが、成形品表面の全
    部または一部分を被って接着されていることを特徴とす
    る立体形状絵付け成形品。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7371453B2 (en) 2003-01-08 2008-05-13 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Decorative sheet, molded article, and motor vehicle provided with the same
JP2008143042A (ja) * 2006-12-11 2008-06-26 Nakamoto Pakkusu Kk 低張力フィルムの加工方法
WO2015141656A1 (ja) * 2014-03-19 2015-09-24 大日本印刷株式会社 化粧シート、及びこれを用いた化粧部材

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