JP3325092B2 - ソース - Google Patents

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JP3325092B2
JP3325092B2 JP21806693A JP21806693A JP3325092B2 JP 3325092 B2 JP3325092 B2 JP 3325092B2 JP 21806693 A JP21806693 A JP 21806693A JP 21806693 A JP21806693 A JP 21806693A JP 3325092 B2 JP3325092 B2 JP 3325092B2
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  • Seeds, Soups, And Other Foods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、保存性に優れ、かつ良
好な風味を有するソースに関する。
【0002】
【従来の技術】基礎調味料としてのソースは、一般に野
菜、果実、香辛料、食酢、食塩、カラメル、糖類、デン
プン等を原料として作られている。また、複合調味料で
ある焼き肉用のたれは、一般に野菜、果実、香辛料、食
酢、醤油、食塩、糖類、デンプン等を原料として作られ
ている。本明細書に於ては、このようなソース及びたれ
を含めて「ソース」と言う。
【0003】これらのソースは、含まれている糖類、食
塩、食酢に防腐効果があるので本来保存性のよい調味料
であるが、容器に充填するまでの工程で微生物により汚
染される恐れがあり、市販に際しては無菌状態にする必
要がある。最近、食塩の過剰摂取が警戒されるなど一般
に薄味傾向であるため、上記の成分の濃度が下げられて
おり、微生物汚染の危険性が増している。
【0004】合成保存剤を添加することも認められてい
るが、健康上の理由から合成保存剤を使用することはあ
まり歓迎されない。そのために一般に加熱殺菌処理が施
されている。しかしながら、ソースを加熱殺菌すると含
まれている香辛料の風味が弱くなったり、損なわれたり
する。ソースは香辛料の風味が商品選択の重要な要因の
一つであり、風味の変化や低下は商品価値を著しく低下
させる。
【0005】また、pHが4以下であるような酸性にす
ると、殆どの菌は死滅して無菌状態にできることが知ら
れている。従来のソースには一般に食酢のような酸が含
まれておりpHが3.2〜3.5のソースもあるが、こ
のようなpHを有するソースは酸味の強いものである。
酸味を弱め、良好な風味を持たせるために、ソースのp
Hを例えば、4.5程度に高めた場合には、そのままで
は無菌状態にすることができず加熱殺菌することが必要
になり、上記のように香辛料の風味の低下は避けられな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、酸味
が抑制され、使用された素材の風味が損なわれず良好な
風味を有しながら、加熱殺菌処理しなくても実質的に無
菌状態に保持し得るソースを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、野菜成分及び
/又は果実成分、そして香辛料を含み、pHが4以下
ソースであって、平均粒子径が0.01〜1μmの油滴
の状態にある油脂を0.1〜10重量%含むことを特徴
とするソースにある。
【0008】本発明はまた、野菜成分及び/又は果実成
分、そして香辛料を含み、pHが4以下ソースに、別
に調製した平均粒子径が0.01〜1μmの油滴の状態
にある油脂を含む水中油滴型油脂乳化物を添加混合して
得られた上記のソースにもある。
【0009】本発明の好適な態様は下記の通りである。 (1)上記水中油型油脂乳化物の含有量が油脂の重量と
して0.5〜8重量%である上記のソース。
【0010】(2)上記のpHが2〜4の範囲内にある
上記のソース。
【0011】(3)上記水中油型油脂乳化物の油脂含有
量が1〜60重量%である上記のソース。
【0012】本発明のソースには、ウスターソース、と
んかつソース、中濃ソース、焼きそばソース、お好み焼
ソース、ステーキソース、ハンバーグソース等のような
基礎調味料のソース、及びこれらのソースと同様の組成
を有する調味料の焼き肉用のたれ等のような、少なくと
も野菜成分及び/又は果実成分、並びに香辛料を含む調
味料が含まれる。
【0013】本発明のソースは、平均粒子径が1μm以
下の油滴の状態にある油脂を0.1〜10重量%含有す
ることの他は、従来のソースと同様のものである。
【0014】原料の野菜としては、タマネギ、トマト、
ニンジン、セロリ等が一般的に使用され、ハクサイ、ミ
ツバ、マッシュルーム、ネギ等も使用できる。また、果
実としてはリンゴが一般的であり、ミカン、プラム、プ
ルーン、パイナップル、バナナ等も使用できる。これら
の野菜及び果実はそのまま使用することもできるが、一
般にエキス、ジュース、ピューレー、ペースト、乾燥粉
末等の形態のものが使用される。
【0015】原料の香辛料としては、香辛野菜又は香味
野菜と呼ばれるものも含めて多種類のものが使用され、
代表的な例としてヒメウイキョウ、セージ、タイム、ロ
ーレル、チンピ、ニッケ、ニクズク、コショウ、トウガ
ラシ、ニンニク(ガーリック)、ジンジャー、パプリカ
等が挙げられる。この香辛料は、一般にエキス、乾燥
品、乾燥粉末、アルコール抽出物等の形態のものが使用
される。
【0016】ソースの他の原料として、食酢、糖類、食
塩、デンプン、カラメル等や、海藻エキス、グルタミン
酸ナトリウム、酸味料(クエン酸、コハク酸、リンゴ
酸、乳酸等)、アルコール類、甘味料等が使用される。
【0017】本発明のソースに含有される水中油型油脂
乳化物は、油滴の平均粒子径が1μm以下、好ましくは
0.01〜0.8μmの範囲内である水中油型油脂乳化
物である。この油脂乳化物に使用される油脂としては、
食用に適するものであれば特に限定されないが、ナタネ
油、大豆油、トウモロコシ油、綿実油、ゴマ油等の液状
植物油が一般的に好ましく、パーム油、ヤシ油等の固形
植物脂も使用することができる。更に、これらの油脂に
硬化、分別、エステル交換等の処理を施したものも使用
することができる。
【0018】上記の水中油型油脂乳化物は、上記のよう
な油脂を食品用乳化剤の存在下で適当な乳化機及び/又
は均質機を使用して水中に均質化することによって製造
することができる。食品用乳化剤としては特に限定され
ず、レシチン、酵素処理レシチン、グリセリン脂肪酸エ
ステル、蔗糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、有機酸モノ
グリセリド、ポリグリセリン脂肪酸エステル等を使用で
きる。
【0019】上記のような油滴の平均粒子径が小さい水
中油型油脂乳化物を製造するための装置としては、液体
を高圧下(100〜3000kg/cm2 )、均質バル
ブ又はスリットを通して低圧部に送り、その際の剪断
力、衝撃力等により油脂球を粉砕する形式の高圧均質機
(高圧ホモジナイザー)を使用することが好ましい。こ
のような装置としては、ナノマイザー(ヤマサトレーデ
ィング社)、マイクロフルイダイザー(バイオテクノロ
ジー・デベロップメント社)、マウンテンゴウリン等の
装置がある。高圧均質機で処理する前に予め他の形式の
乳化機で油脂を乳化しておき、この乳化物(油滴の粒子
径は比較的大きい)を高圧均質機で乳化すると、油滴の
平均粒子径を小さくする上で有効である。また、油滴の
平均粒子径を小さくするために、乳化物を高圧均質機に
繰り返し通すことも有効である。
【0020】この水中油型油脂乳化物中の油脂の含有量
は1〜60重量%であることが好ましい。
【0021】本発明のソースは、上記の水中油型油脂乳
化物を、野菜成分及び/又は果実成分、そして香辛料を
含み、pHが4以下であるソースに添加混合して得られ
たソースである。本発明のソースのpHは2〜4である
ことが好ましい。ソースのpHをこのような値に調製す
るためには、原料の食酢の添加量を増加させてもよく、
また、クエン酸、コハク酸、酢酸、リンゴ酸、グルコン
酸、乳酸等の食品添加物として認められている有機カル
ボン酸を添加してもよい。
【0022】上記の水中油型油脂乳化物の添加は、ソー
ス製造工程のどの段階であってもよいが、従来法と同様
にしてpH4以下のソースを製造した後、このソースに
上記の水中油型油脂乳化物を添加することが好ましい。
【0023】本発明のソースは、pHが4以下であり、
若し上記の水中油型油脂乳化物を含有させないと、酸味
の強いものである。しかしながら、上記のように平均粒
子径が1μm以下の極めて微細な油滴を有する水中油型
油脂乳化物が含まれていることにより、本発明のソース
はその酸味が緩和されて良好な風味を有するようになる
のである。比較例4に示すように、油滴の平均粒子径が
本発明の範囲外の大きい水中油型油脂乳化物を含有させ
た場合は、酸味は緩和されず水中油型油脂乳化物を添加
しないものと同様の酸味の強いものである。本発明に於
ける前記のような水中油型油脂乳化物を含有させること
によりソースの酸味が緩和されることは、全く予想外の
顕著な効果である。
【0024】本発明のソース中の上記の水中油型油脂乳
化物の含有量は、ソースのpHや所望の風味等によって
も変わるが、一般に油脂の重量として0.1〜10重量
%、好ましくは0.5〜8重量%である。
【0025】本発明のソースは、pHが4以下であるの
で、加熱殺菌処理をしなくても実質的に無菌状態に保持
されており、更に、消費者に於て開栓された後に空気中
から微生物が入ったとしても殺菌され、汚染されること
がない。更に、本発明のソースは加熱殺菌処理する必要
がないので、長期間保存後も、香辛料の風味が高く維持
される。
【0026】
【実施例】次に、実施例及び比較例により本発明を更に
詳細に説明する。
【0027】[実施例1] 水中油型油脂乳化物の調製 ナタネ油30重量部にレシチン0.5重量部を溶解して
油相部を調製した。ホモミキサーに水69.5重量部を
入れ10000rpmで攪拌しながら、これに上記油相
部を滴下した。油相部を全量添加した後、更に5分間1
0000rpmで攪拌した。得られた乳化物を1000
kg/cm2 の供給圧力でナノマイザーに10回通し
て、油滴の平均粒子径が0.3μmの水中油型油脂乳化
物を得た。なお、油滴の平均粒子径は、レーザー回折式
粒度分布測定装置(SALD−1100型、株式会社島
津製作所製)を用いて測定した。
【0028】ソースモデルの調製 タマネギ(5.5重量部)、ニンジン(2.0重量
部)、トマト(6.5重量部)及びコンブ(0.7重量
部)を割砕機で砕き、粉砕物から水でエキスを抽出して
野菜エキスを得た。また、ヒメウイキョウ(0.5重量
部)、セージ(0.5重量部)、タイム(0.3重量
部)、ローレル(0.3重量部)、チンピ(0.4重量
部)、ニッケ(0.3重量部)、ニクズク(0.3重量
部)、コショウ(0.1重量部)、トウガラシ(0.6
重量部)及びニンニク(0.7重量部)の混合物から水
でエキスを抽出して香辛料エキスを得た。
【0029】上記野菜エキスと香辛料エキスの混合物に
食酢を添加してpHを3.0に調整し、この混合物に上
記の水中油型油脂乳化物を20重量%含有されるような
量で添加し混合して、ソースモデルを調製した。
【0030】ソースモデルの評価 得られたソースモデルを加熱殺菌することなく、室温で
空気中に開放して3時間放置した後、その中の生菌数を
寒天平板培養法により測定したところ、0個/mlであ
った。また、このソースモデルの風味は、酸味が抑制さ
れ、一方香辛料の風味は適度であり、良好なものであっ
た。
【0031】[実施例2]水中油型油脂乳化物の含有量
を1重量%に変えた他は、実施例1に於けると同様にし
てソースモデルを調製した。
【0032】得られたソースモデルを加熱殺菌すること
なく、実施例1に於けると同様に放置した後、その中の
生菌数を測定したところ、0個/mlであった。また、
このソースモデルの風味は、酸味が抑制され、一方香辛
料の風味が適度であり、良好なものであった。
【0033】[比較例1]pHを7.0に調整し、水中
油型油脂乳化物を添加しなかった他は、実施例1に於け
ると同様にしてソースモデルを調製した。
【0034】得られたソースモデルの風味は、酸味が抑
制され、香辛料の風味が適度であり、良好なものであっ
た。しかし、このソースモデルを加熱殺菌することな
く、実施例1に於けると同様に放置した後、その中の生
菌数を測定したところ、5.0×103 個/mlであっ
た。
【0035】[比較例2]pHを5.0に調整した他
は、実施例1に於けると同様にしてソースモデルを調製
した。
【0036】得られたソースモデルの風味は、酸味が抑
制され、香辛料の風味が適度であり、良好なものであっ
た。しかし、このソースモデルを加熱殺菌することな
く、実施例1に於けると同様に放置した後、その中の生
菌数を測定したところ、1.0×102 個/mlであっ
た。
【0037】[比較例3]水中油型油脂乳化物を添加し
なかった他は、実施例1に於けると同様にしてソースモ
デルを調製した。
【0038】得られたソースモデルを加熱殺菌すること
なく、実施例1に於けると同様に放置した後、その中の
生菌数を測定したところ、0個/mlであった。しか
し、このソースモデルの風味は、酸味が強いものであっ
た。
【0039】[比較例4] 水中油型油脂乳化物の調製 ナタネ油30重量部にレシチン0.5重量部を溶解して
油相部を調製した。ホモミキサーに水69.5重量部を
入れ10000rpmで攪拌しながら、これに上記油相
部を滴下した。油相部を全量添加した後、更に5分間1
0000rpmで攪拌した。得られた乳化物を50kg
/cm2 の供給圧力でナノマイザーに2回通して、油滴
の平均粒子径が3.0μmの水中油型油脂乳化物を得
た。
【0040】実施例1に於いて使用した水中油型油脂乳
化物の代わりに上記の油滴の平均粒子径の大きい水中油
型油脂乳化物を同量添加した他は、実施例1に於けると
同様にしてソースモデルを調製した。
【0041】得られたソースモデルを加熱殺菌すること
なく、実施例1に於けると同様に放置した後、その中の
生菌数を測定したところ、0個/mlであった。しか
し、このソースモデルの風味は、酸味が強いものであっ
た。
【0042】[比較例5]pHを4.5に調整し、水中
油型油脂乳化物を添加しなかった他は、実施例1に於け
ると同様にしてソースモデルを調製した。
【0043】得られたソースモデルを約100℃で約5
分間加熱殺菌して、実施例1に於けると同様に放置した
後、その中の生菌数を測定したところ、0個/mlであ
った。しかし、このソースモデルの風味は、酸味は抑制
されていたが、香辛料の風味が実施例1で得られたソー
スモデルに比較して弱いものであった。
【0044】比較例1で得られたソースモデルは、pH
が7.0であって風味は良好であるが加熱殺菌しないの
で生菌数の多いものである。比較例2で得られたソース
モデルは、pHが5.0であるが本発明に於ける油脂乳
化物を含有しているので風味は良好である。しかし加熱
殺菌していないので生菌数の多いものである。比較例3
で得られたソースモデルは、pHが3.0であるので加
熱殺菌しなくても生菌数は0であるが、本発明に於ける
油脂乳化物を含有していないので酸味の強いものであ
る。比較例4で得られたソースモデルは、pHが3.0
であるので加熱殺菌しなくても生菌数は0であるが、含
有されている油脂乳化物が本発明の範囲外の油滴平均粒
子径の大きい油脂乳化物であるので、酸味の強いもので
ある。比較例5で得られたソースモデルは、pHが4.
5であるが加熱殺菌しているので生菌数が0である。し
かし、加熱殺菌処理のために香辛料の風味が損なわれ各
実施例に比べて弱いものになっている。
【0045】これに対して、実施例1及び実施例2で得
られたソースモデルは、pHが3.0であるので加熱殺
菌しなくても生菌数が0であり、本発明の範囲内の油脂
乳化物を含有しているのでpHが低いにもかかわらず酸
味が抑制され、加熱殺菌処理しないので香辛料の風味も
損なわれず適度であり、良好な風味を有するものであ
る。
【0046】[比較例6]実施例1で調製した野菜エキ
ス(タマネギエキス5.5重量部含有)と香辛料エキス
(ヒメウイキョウエキス0.5重量部含有)とに、砂糖
1.0重量部、醤油10.0重量部、食塩4.0重量
部、食酢30.0重量部、カラメル1.5重量部及び増
粘剤0.2重量部及び水を添加、混合した後、濾過して
ウスターソースを製造した。このウスターソースのpH
は3.3であった。
【0047】このウスターソースを加熱殺菌することな
く、実施例1に於けると同様に放置した後、その中の生
菌数を測定したところ、0個/mlであった。しかし、
このウスターソースの風味は、酸味の強いものであっ
た。
【0048】[実施例3]比較例6で製造したウスター
ソースに、実施例1で調製した水中油型油脂乳化物を1
0重量%含有されるように添加し混合してウスターソー
スを製造した。このウスターソースのpHは3.3であ
った。また、このウスターソース中の油滴の平均粒子径
は約0.7μm(顕微鏡による目視測定値)であった。
【0049】このウスターソースを加熱殺菌することな
く、実施例1に於けると同様に放置した後、その中の生
菌数を測定したところ、0個/mlであった。また、こ
のウスターソースの風味は、酸味が抑制され、加熱殺菌
処理しないので香辛料の風味も損なわれず適度であり、
良好な風味を有するものであった。
【0050】[比較例7]醤油30.0重量部、砂糖1
8.0重量部、みりん5.0重量部、食酢28.0重量
部、アップルピューレ12.0重量部、食塩1.0重量
部、グルタミン酸ナトリウム0.5重量部、ガーリック
2.0重量部、オニオン0.5重量部、ジンジャー1.
7重量部、一味唐辛子0.3重量部、コショウ0.5重
量部、及びパプリカ0.5重量部の原料を、非加熱で混
合して焼き肉用たれを製造した。このたれのpHは3.
6であった。
【0051】この焼き肉用たれを加熱殺菌することな
く、実施例1に於けると同様に放置した後、その中の生
菌数を測定したところ、0個/mlであった。しかし、
この焼き肉用たれの風味は、酸味の強いものであった。
【0052】[実施例4]比較例7で製造した焼き肉用
たれに、実施例1で調製した水中油型油脂乳化物を10
重量%含有されるように添加し混合して焼き肉用たれを
製造した。この焼き肉用たれのpHは3.6であった。
また、この焼き肉用たれ中の油滴の平均粒子径は約0.
6μm(顕微鏡による目視測定値)であった。
【0053】この焼き肉用たれを加熱殺菌することな
く、実施例1に於けると同様に放置した後、その中の生
菌数を測定したところ、0個/mlであった。また、こ
の焼き肉用たれの風味は、酸味が抑制され、加熱殺菌処
理しないので香辛料の風味も損なわれず適度であり、良
好な風味を有するものであった。
【0054】比較例6で製造したウスターソースは酸味
の強いものであるが、実施例3に於いて、比較例6で製
造したウスターソースに本発明に於ける特定の油脂乳化
物を添加して製造したウスターソースは、pHを低く維
持しながら酸味が抑制され、良好な風味を有するもので
ある。また、比較例7で製造した焼き肉用たれは酸味の
強いものであるが、実施例4に於いて、比較例7で製造
した焼き肉用たれに本発明に於ける特定の油脂乳化物を
添加して製造した焼き肉用たれは、pHを低く維持しな
がら酸味が抑制され良好な風味を有するものである。
【0055】
【発明の効果】本発明のソースは、pHが4以下である
ので、加熱殺菌処理をしなくても実質的に無菌状態に保
持されており、更に、消費者に於て開栓された後に空気
中から微生物が入ったとしても殺菌され、汚染されるこ
とがなく、優れた保存性を示す。また、本発明のソース
は加熱殺菌処理する必要がないので、長期間保存後も、
香辛料の風味が高く維持される。更に本発明のソース
は、pHが4以下であるにもかかわらず、油滴の平均粒
子径が1μm以下である水中油型油脂乳化物が含まれて
いるので、酸味が抑制され、良好な風味を有するもので
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 1/39 JICSTファイル(JOIS)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 野菜成分及び/又は果実成分、そして香
    辛料を含み、pHが4以下ソースであって、平均粒子
    径が0.01〜1μmの油滴の状態にある油脂を0.1
    〜10重量%含むことを特徴とするソース。
  2. 【請求項2】 野菜成分及び/又は果実成分、そして香
    辛料を含み、pHが4以下ソースに、別に調製した平
    均粒子径が0.01〜1μmの油滴の状態にある油脂を
    含む水中油滴型油脂乳化物を添加混合して得られた請求
    項1に記載のソース。
  3. 【請求項3】 ソースのpHが2〜4の範囲にある請求
    項1もしくは2に記載のソース。
  4. 【請求項4】 平均粒子径が0.01〜0.8μmの油
    滴の状態にある油脂を0.1〜10重量%含む請求項1
    に記載のソース。
  5. 【請求項5】 平均粒子径が0.01〜0.8μmの油
    滴の状態にある油脂を含む水中油滴型油脂乳化物を添加
    混合して得られた請求項2に記載のソース。
  6. 【請求項6】 平均粒子径が0.01〜1.0μmの油
    滴の状態にある油脂を0.5〜8重量%含む請求項1に
    記載のソース。
  7. 【請求項7】 平均粒子径が0.01〜1.0μmの油
    滴の状態にある油脂を含む水中油滴型油脂乳化物を添加
    混合して得られた請求項2に記載のソース。
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