JP3324400B2 - 基板移送装置 - Google Patents

基板移送装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示パネル等の基
板を移送する基板移送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】基板には、液晶パネルのように、基板の
周囲に電子部品を実装するための電極群を有し、ガラス
などの傷付きやすい材料で構成されたものがある。
【0003】このような基板を移送する基板移送装置
は、基板の下面中央付近を吸着して保持するようになっ
ており、基板は、基板の縁部が吸着部から外側へ張り出
し(オーバハング)た状態で保持される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、基板を移送する
際、何らかの原因によって、基板が本来接触してはなら
ない物体(以下異物という)に接触することがあり、異
物に接触したまま移送を継続すると、基板の破損を招い
てしまうので、基板の移送異常を検出する手段が求めら
れている。
【0005】しかしながら、上述したような基板では、
基板そのものが、基板移送装置よりも外側にオーバハン
グしている。したがって、基板の外側に安全装置を設け
ることができず、このため、異物が、基板よりも先に安
全装置に接触し、安全装置が作動したら移送を停止する
という構成をとることができない。
【0006】つまり、この種の基板について、移送異常
を検出するための対策は困難であり、実際上、ほとんど
実現できていない。
【0007】そこで本発明は、オーバハングされた状態
で移送される基板を安全に移送できる基板移送装置を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、基板の下面を
オーバハングした状態で保持する基板移送装置であっ
て、先端部に基板の下面を保持する第1保持部を有する
アームと、前記アームの移動手段と、前記アームに対し
て相対移動可能に支持されて前記アームのさらに先端側
で前記基板の下面を保持する第2保持部と、前記第1保
持部と前記第2保持部によって保持された基板が異物に
接触したときに前記第2保持部が前記第1保持部に対し
て相対移動したことを検知するセンサを備えている。
【0009】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、基板の下
面をオーバハングした状態で保持する基板移送装置であ
って、先端部に基板の下面を保持する第1保持部を有す
るアームと、前記アームの移動手段と、前記アームに対
して相対移動可能に支持されて前記アームのさらに先端
側で前記基板の下面を保持する第2保持部と、前記第1
保持部と前記第2保持部によって保持された基板が異物
に接触したときに前記第2保持部が前記第1保持部に対
して相対移動したことを検知するセンサを備えている。
【0010】したがって、異物があると、まず、外側に
張り出している基板に異物が接触する。そして、さらに
異物の方へ基板が移動すると、アームと基板とに若干の
ずれが発生し、アームと保持部との間にわずかな相対移
動が生ずる。これをセンサで検知して、異物への接触を
知るものである。
【0011】次に図面を参照しながら、本発明の実施の
形態を説明する。図1は、本発明の一実施の形態におけ
る基板移送装置の斜視図である。図1において、1はア
ーム、2はアーム1の先端部に設けられ、基板Pの下面
の一部をスライド可能に保持する第1保持部である。そ
して、第1保持部2のさらに先端側には、基板Pの下面
の他部をしっかり吸着保持する第2保持部3が、アーム
1の長手方向に移動可能に取付けられている。この支持
構造は、後に詳述する。
【0012】また、4はアーム1の基端部に作用し、ア
ーム1を移動させる移動手段である。このうち、5はア
ーム1の基端部下面が固定されるブロック、6はブロッ
ク5をアーム1の長手方向に直線移動させるシリンダ、
7は台部8上に設けられ、シリンダ6をθ方向に回転さ
せるθテーブルである。
【0013】そして、θテーブル7、シリンダ6を駆動
することにより、アーム1をθ方向に回転させたり、矢
印N1あるいはN2方向に出退させ、基板移送装置に隣
接する部品実装装置10とマガジン9との間において、
基板Pを移送できるようになっている。
【0014】次に図2、図3を用いて、アーム1の先端
部の詳細を説明する。上方から見ると、図2のように、
第1保持部2及び第2保持部3には、上方に開口する吸
着孔hが開設されている。そして、第1保持部2におけ
る吸着孔hの吸着力は弱く、第2保持部3における吸着
孔hの吸着力は強く設定されている。これにより、第1
保持部2によって基板Pの下面の一部がスライド可能に
保持され、第2保持部3によって同下面の他部がしっか
り吸着保持されるものである。なお基板Pを保持すべく
第2保持部3の上面にはゴム膜3aが装着されている。
【0015】また図3(a)では、基板Pが異物Xに接
触せず正常な状態を示している。11はアーム1の下部
にアーム1の長手方向に沿って固定されたガイドレー
ル、12は第2保持部3の下面からアーム1の基端部側
へ向けて水平に延設されるプレートであり、プレート1
2に設けられたスライダ13は、ガイドレール11にス
ライド自在に係合している。またアーム1とプレート1
2とには、スプリング14が介装されている。
【0016】そして、プレート12の後部には、光透過
型のセンサ15が設けてある。またプレート12の先端
部12aは、センサ15に臨んでいるが、正常状態では
この先端部12aはセンサ15を遮光しない位置にあ
る。
【0017】そして、図3(b)に示すように、基板P
の移送中に、基板Pが異物Xに接触したとすると、基板
Pは第1保持部2に対しわずかなずれを生じ、その結
果、第1保持部2と第2保持部3とにわずかな相対移動
が生ずる。
【0018】このとき、プレート12の先端部12aが
小距離移動してセンサ15を遮光し、異常が検出され
る。異常が検出されると、移動手段4は直ちに停止し、
異常を発生した旨作業者に報知される。
【0019】
【発明の効果】本発明の基板移送装置によれば、基板を
オーバハングして移送していても、移送の異常を検知で
き、安全な移送を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における基板移送装置の
斜視図
【図2】本発明の一実施の形態における基板移送装置の
一部平面図
【図3】(a)本発明の一実施の形態における基板移送
装置の動作説明図 (b)本発明の一実施の形態における基板移送装置の動
作説明図
【符号の説明】
1 アーム 3 第2保持部 15 センサ P 基板
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 13/00 - 13/04 B65G 49/06 - 49/07 B25J 15/00 - 15/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板の下面をオーバハングした状態で保持
    する基板移送装置であって、先端部に基板の下面を保持
    する第1保持部を有するアームと、前記アームの移動手
    段と、前記アームに対して相対移動可能に支持されて前
    記アームのさらに先端側で前記基板の下面を保持する
    保持部と、前記第1保持部と前記第2保持部によって
    保持された基板が異物に接触したときに前記第2保持部
    が前記第1保持部に対して相対移動したことを検知する
    センサを備えたことを特徴とする基板移送装置。
  2. 【請求項2】前記第2保持部には、基板の下面を吸着す
    る吸着孔が設けられていることを特徴とする請求項1記
    載の基板移送装置。
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