JP3323843B2 - 洗浄装置 - Google Patents

洗浄装置

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JP3323843B2
JP3323843B2 JP36148599A JP36148599A JP3323843B2 JP 3323843 B2 JP3323843 B2 JP 3323843B2 JP 36148599 A JP36148599 A JP 36148599A JP 36148599 A JP36148599 A JP 36148599A JP 3323843 B2 JP3323843 B2 JP 3323843B2
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栄光 戸次
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は空気流による洗浄
装置に関し、特に、空気流により作業者等に付着した塵
埃、粉塵等を除去する場合に空気の渦流や乱流の発生を
少なくすることができる技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】石材、陶器、カーボン、セメント等の製
造場やごみ焼却場においては、高い濃度の粉塵、塵埃等
が発生する。このため、これらの製造場やごみ焼却場に
おいて労働に従事する作業者は、高い濃度の粉塵、塵埃
等を浴びることになるので、この作業者の健康の維持が
問題になる。そのため、従来から空気の噴流により作業
者に付着した粉塵、塵埃等を払い落とす洗浄装置が使用
されている。図5はこの洗浄装置の概略を示す。図5に
おいては、従来の洗浄装置80は、洗浄室81及び濾過
室82を備えている。仕切板83が洗浄室81と濾過室
82を区分けしている。
【0003】仕切板83の図示左方の下部に第1のフィ
ルタ84が取付けられている。第1のシロッコファン8
5が濾過室82内の第1のフィルタ84に対応する位置
に設けられている。このため、洗浄室81内の空気は、
第1のシロッコファン85に吸引されて、第1のフィル
タ84で濾過されて矢印84x方向に流れ、第1のシロ
ッコファン85に入り、第1のシロッコファン85から
矢印85x方向に排出され、更に、第2のフィルタ86
にて濾過され、第2のフィルタ86から矢印86x方向
に排出される。
【0004】同様に、仕切板83の図示右方の下部に
は、第3のフィルタ87が取付けられている。第2のシ
ロッコファン88が濾過室82内の第3のフィルタ87
に対応する位置に設けられている。このため、洗浄室8
1内の空気は、第2のシロッコファン88に吸引され
て、第3のフィルタ87で濾過されて矢印87x方向に
流れ、第2のシロッコファン88に入り、第2のシロッ
コファン88から矢印88x方向に排出され、第4のフ
ィルタ89にて濾過され、第4のフィルタ89から矢印
89x方向に排出される。
【0005】第2のフィルタ86で濾過された空気及び
第4のフィルタ89で濾過された空気は、仕切板83に
固定された第1の吹出し口91〜第8の吹出し口98へ
導かれる。第1の吹出し口91から吹出される空気は矢
印91xと矢印91yとの間の方向に吹出される。同様
に、第2〜第8の吹出し口92〜98では、吹出される
空気の方向は矢印92x〜98xと矢印92y〜98y
との間の方向である。この場合では、第1〜第8の吹出
し口91〜98の口径は30mmであり、この第1〜第8
の吹出し口91〜98から吹出される空気の速度は、2
5m/s程度の高速である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の洗浄装
置80では、例えば、吹出し口93から吹出される空気
と吹出し口94から吹出される空気はぶつかりあって渦
流や乱流を発生させる。また、吹出し口95から吹出さ
れる空気と吹出し口96から吹出される空気はぶつかり
あって渦流や乱流を発生させる。これらの渦流や乱流は
図5では、洗浄対象である作業者等の人100の頭部1
01の近傍で発生している。これらの渦流や乱流により
吹付けられた粉塵、塵埃等が人100の口、目、耳等に
入るおそれがある。この状態は、洗浄室81内で洗浄さ
れている人100にとって危険である。したがって、本
願発明の課題は、空気の流れにより洗浄対象を洗浄する
洗浄室内にて渦流や乱流の発生を少なくすることができ
る洗浄装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願に係る第1の発明は、請求項1記載のとおりで
ある。上記第1の発明により、洗浄室内で洗浄対象を洗
浄した後の空気を放出する放出口を洗浄室の下部に設
け、この放出口に接続された送風機が洗浄室内の空気を
吸引するので、洗浄室の上部に設けられた第1のフィル
タが外気を濾過して洗浄室内に導く。そして、第1のフ
ィルタで濾過された空気を洗浄室内へ導く過程におい
て、曲面板がこの空気の流れを徐々に広げるようにする
ので、洗浄室内の空気の流れより狭い面積の第1のフィ
ルタを用いて、洗浄室内の空気の渦流や乱流の発生を少
なくすることができる。更に、洗浄室内の空気が上方か
ら下方に流れるので、洗浄対象から洗浄により剥離した
粉塵、塵埃、灰、虫等の異物が下方に運ばれるため、こ
の異物を洗浄室から外に出すことが容易になる。
【0008】更に、前記送風機を通過する空気を濾過す
る第2のフィルタを設け、この第2のフィルタで濾過さ
れた空気を前記洗浄室内に導入する吹出し管を前記第1
のフィルタの中央部に設けているので、この吹出し管か
ら吹出される空気を第1のフィルタにより吸引された渦
流や乱流の少ない空気の流れで取り巻くようになるた
め、この吹出し管から吹出される空気も渦流や乱流が少
なくなる。このため、人を洗浄する場合には、洗浄され
る人体の最も大切な部分の頭部及び顔部に清浄で渦流や
乱流の少ない空気を流すので、渦流や乱流により吹き付
けられる異物が人の目、口、鼻、耳等に入ることを少な
くすることができる。更に、洗浄室にて洗浄対象をこの
空気の流れにより洗浄した後の空気を第2のフィルタに
より濾過し、この濾過した空気を洗浄室に吹出させるの
で、洗浄に使用した空気の再利用を図ることができる。
このため、第1のフィルタにより洗浄室の外から洗浄室
内に吸入する空気の量を少なくすることができる。
【0009】
【0010】更に、第2の発明は、請求項記載のとお
りである。上記第2の発明により、上記第1の発明によ
る作用とともに、第2のフィルタで濾過された空気を洗
浄室内に送るダクトに風量調節用のダンパーを設けたこ
とにより、ダクトにより洗浄室内に送り込む空気の量を
調節することができる。
【0011】
【0012】
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本願発明における実施の形
態を図面に基づいて説明する。図1は本願発明の実施の
形態の1例に係わる洗浄装置の正面からみた内部構造の
概略を示し、図2は図1に示す洗浄装置の右側面からみ
た内部構造の概略を示す。
【0014】図1に示すように、洗浄装置10は洗浄室
20及び濾過室40を備えている。外壁(天井部分を含
む。)11及び床14は洗浄装置10の外郭を形成して
いる。洗浄室20は洗浄装置10のうち第1の隔壁12
の図示右方部分であり、濾過室40は洗浄装置10のう
ち第1の隔壁12の図示左方部分である。吸込み口12
aが第1の隔壁12の下部に形成されている。第2の隔
壁13が濾過室40内にて第1の隔壁12と平行に形成
され、吸込み口13aが第2の隔壁13に形成されてい
る。第1の隔壁12と第2の隔壁13との隙間は、吸込
み口12aと吸込み口13aとを空気が通う通気路にな
っている。
【0015】図2に示すように、ドア32が洗浄室20
の出入口20aを開閉するように設けられている。32
aはドア32の取っ手である。ドア32を閉じたことを
検知するリミットスイッチ21が洗浄室20内に設けら
れている。図示しない圧縮空気源(例えばエアコンプレ
ッサー)に接続されるエアパイプ22が洗浄室20内の
ドア32から離れた部位(洗浄室20の奥)に配設され
ている。エアガン23及び5本のフレキシブルホース2
4a、24b、24c、24d、24e(内径が5〜1
0mm程度である。)がエアパイプ22に接続されてい
る。エアガン23は圧縮空気をノズルから吹出すもので
あり、フレキシブルホース24a〜24eの先端部は圧
縮空気を吹出す時に圧縮空気の圧力により振動する。な
お、洗浄される人70がエアガン23に設けられた図示
しないレバーを操作することによりエアガン23が動作
する。また、洗浄される人70がエアパイプ22に設け
られた図示しないバルブを操作することによりフレキシ
ブルホース24a〜24eが動作する。
【0016】図1に示すように、風向き整流板28が洗
浄室20の天井部に配設され、簡易濾過用のフィルタ2
9が風向き整流板28の上側(外側)を覆うように配設
されている。風向き整流板28は、手動により風向きを
調節するのものであり、特許請求の範囲における「風向
き整流部」の1例である。フィルタ29は、特許請求の
範囲における「第1のフィルタ」の1例であり、外気の
汚れを除くことができる。上面及び下面が開口している
四角形筒状の曲面板25が洗浄室20の上部に配設され
ている。この曲面板25の上面開口部に、風向き整流板
28及びフィルタ29が配置されている。この曲面板2
5で囲まれた空間は下方になるほど徐々に広くなってい
る。このため、後述する送風機41の動作により、フィ
ルタ29及び風向き整流板28を通過して洗浄室20内
に吸入された空気の流れは、上方から下方に曲面板25
に沿って徐々に広がるので、洗浄室20内の空気の渦流
や乱流の発生を少なくすることができる。
【0017】ダクト26の吹出し管27が風向き整流板
28及びフィルタ29の中央部を貫通するように配設さ
れている。吹出し管27はダクト26により矢印26a
方向に送られた空気を洗浄室20内に吹出すものであ
り、人70の頭部71よりやや大きい円錐ラッパ状に形
成されている。この場合には、吹出し管27の吹出し角
度、吹出された空気の噴流の広がり角及び風速が重要で
あり、これらについて実験的に最良の数値を求めること
ができる。カバー31がフィルタ29の上方に配置さ
れ、カバー31とフィルタ29との間が天井吸込み部3
0となっている。なお、カバー31の内側は椀状部31
aになっている。このため、椀状部31aに付着した水
滴等は、椀状部31aの内面31bに沿って下降するの
で、この水滴等がフィルタ29上に落下することを防ぐ
ことができる。さらに、カバー31は、洗浄装置10の
停止時において粉塵等が自然にフィルタ29上に落下す
ることを防ぐとともに、椀状部31aによりフィルタ2
9の空気吸込みの抵抗を少なくすることができる。
【0018】グレーチング(格子)33が洗浄室20の
床部材として設けられている。コンベア35がグレーチ
ング33の下側に配設されている。コンベア35は、人
70から洗浄により落下し、グレーチング33の隙間か
ら落下した粉塵、塵埃、灰、虫等の異物をゴム製ストッ
パー34の方に運ぶものである。上述のように、第1の
隔壁12と第2の隔壁13との間の隙間は前記異物を含
む空気の通路となり、この空気の通路の下端を塞ぐよう
にゴム製ストッパー34が設けられている。
【0019】制御ボックス36が洗浄室20の壁内に埋
め込まれている(図2参照)。制御回路37がこの制御
ボックス36内に配設されている(図3参照)。前記リ
ミットスイッチ21は制御回路37に接続されている。
前記異物を運ぶために、コンベア35は制御回路37に
制御されて矢印35a方向(図1参照)に回転する。な
お、制御回路37は、後述するモータ42の動作時間を
決めるための第1のタイマー及び後述するバルブ61
a、62a、63aが開く時間を決めるための第2のタ
イマーを備えている。
【0020】送風機41は濾過室40の上部に配設され
ている。送風機41用のモータ42の回転軸は送風機4
1の回転軸41dに連結されている。送風機41の入口
41aは下向きである。ファン41cは送風機41の回
転軸41dに固定されている。図4は送風機41の平面
を示している。図4にて、送風機41の横向きの出口4
1bから空気が矢印41e方向に吹出される。このた
め、モータ42の回転軸が回転すると、送風機41は下
向きの入口41aから空気を吸入し、横向きの出口41
bから空気を吹出す。
【0021】図1に示すように、洗浄室20から濾過室
40に送られた空気を濾過するために、第1の菊形のフ
ィルタ43、第2の菊形のフィルタ44及び第3の菊形
のフィルタ45が濾過室40内に並列に配設されてい
る。なお、ここでの「菊形のフィルタ」は平断面が菊形
のフィルタである。第1の菊形のフィルタ43、第2の
菊形のフィルタ44及び第3の菊形のフィルタ45で濾
過された空気は、送風機41の入口41aに吸込まれ
る。
【0022】ホッパー46は第1〜第3の菊形のフィル
タ43、44、45の下方に配設されている。塵埃等の
受け袋50は袋締め付け用のバンド51によりホッパー
46の下端の開口部46aに取付けられている。気密保
持用のダンパー48はこの開口部46aを開閉できるよ
うに取付けられている。閉じた状態のダンパー48と開
口部46aとの間を密閉するために、リング状のゴムパ
ッキン49が開口部46aに固定されている。
【0023】エアシリンダ47の本体47aはホッパー
46に取付けられている。エアシリンダ47のロッド4
7bは、気密保持用のダンパー48に固定されたアーム
47dに連結されている。なお、アーム47dとロッド
47bとの連結は、エアシリンダ47の動作に応じてア
ーム47dとロッド47bとの角度を変えることができ
る状態のものである。また、エアシリンダ47全体の向
き又はロッド47bの向きは、エアシリンダ47の動作
に応じて変化できるようになっている。制御回路37に
制御されて(または手動により)エアシリンダ47のロ
ッド47bが矢印47c方向に移動して、気密保持用の
ダンパー48が閉じている状態が図1に示されている。
この状態で、制御回路37に制御されて(または手動に
より)ロッド47bが矢印47cと反対方向に移動する
と、二点鎖線で示すように、気密保持用のダンパー48
が開く。
【0024】高性能のフィルタ52が濾過室40の上部
に設けられている。送風機41の出口41bから吹出さ
れた空気はフィルタ52で濾過されて、ダクト26へ送
られる。なお、フィルタ52の濾過効率は本実施の形態
では0.3ミクロンの大きさの塵埃に対して99.97
%である。第1〜第3の菊形のフィルタ43〜45及び
高性能のフィルタ52は、特許請求の範囲における「第
2のフィルタ」の1例である。ダクト26の入口に設け
られた、ダクト26の風量調節用のダンパー54の動作
により、フィルタ52で濾過された空気の一部分が放出
口53から濾過室40の外に放出されるように構成され
ている。なお、ダンパー54は手動でもよい。
【0025】前記エアコンプレッサー等の圧縮空気源に
接続されたエアパイプ60が送風機41の下方に配置さ
れ、第1のノズル61、第2のノズル62及び第3のノ
ズル63がエアパイプ60に接続されている。第1のノ
ズル61の先端は第1の菊形のフィルタ43の内側に向
いており、第2のノズル62の先端は第2の菊形のフィ
ルタ44の内側に向いており、第3のノズル63の先端
は第3の菊形のフィルタ45の内側に向いている。
【0026】図2に示すように、作業者等の人70がド
ア32を開けて洗浄室20内に入り、ドア32を閉める
と、リミットスイッチ21が働く。リミットスイッチ2
1が働くと、制御回路37に制御されてモータ42が所
定の時間の間回転する。このモータ42の回転により送
風機41が働く。上述のように、送風機41の出口41
bから排出された空気は、高性能のフィルタ52で濾過
され、その一部分が放出口53から外部へ放出され、そ
れ以外の空気はダクト26を通過し、吹出し管27から
洗浄室20内の人70の頭部71に向けて吹出す。
【0027】同時に、洗浄室20内の天井部に設置して
ある簡易濾過形のフィルタ29から濾過された空気(二
次空気)が風向き整流板28により風向き調整され、曲
面板25の滑らかな曲面に沿って徐々に広がりつつ下方
へ流れる。このため、上方から下方への空気の垂直方向
の流れが人70の身体全体に当たるようになる。このた
め、洗浄室20内(特に、人70の頭部71の近傍)に
て、空気の渦流や乱流を少なくすることができる。
【0028】前記モータ42は洗浄装置10内の空気の
流れの動力源となる。このモータ42の出力の経済性を
考え、フィルタ29から吸込ませる空気を少なくし、更
に、洗浄室20内の風速を上げるためには、フィルタ2
9の幅は、人70の肩幅位にする。しかし、洗浄室20
内では、人70が自分の気になる部分(例えば作業靴等
の汚れ)の軽く剥離し易い前記異物をエアガン23で吹
き飛ばしたりする。また、人70の背中等の手の届かな
い場所では、フレキシブルホース24a〜24eの振動
の力により前記異物をたたき落とす。このため、洗浄室
20はエアガン23及びフレキシブルホース24a〜2
4eのための一定のスペースが必要である。
【0029】このように、人70に付着している例えば
高濃度の異物(粉塵、灰、虫等)は、吹出し管27及び
フィルタ29から洗浄室20内に吹出される空気又は任
意に使用されるエアガン23やフレキシブルホース24
a〜24eで人70から離されて落とされる。人70か
ら落とされた前記異物は、人70の足元のグレーチング
33の隙間から下方に吸込まれ、コンベア35上に落
ち、コンベア35で搬送され、ゴム製ストッパー34で
止められて、第2の隔壁13の吸込み口13aに吸込ま
れる。但し、細かく軽い物は、グレーチング33を経由
しないで、第1の隔壁12の吸込み口12aから前記吸
込み口13aに運ばれる。
【0030】前記菊形のフィルタ43、44、45が一
定の含塵濃度になって、目詰まり状態になると、吸塵能
力が落ちる。このため、通常は、制御回路37により第
1のノズル61のバルブ61a、第2のノズル62のバ
ルブ62a及び第3のノズル63のバルブ63aを制御
して(図3参照)、モータ42の停止後の一定時間中、
コンプレッサーエア(例えば圧力5kg/cm2のも
の)を前記ノズル61、62、63から前記菊形のフィ
ルタ43、44、45の内部に吹出し、前記異物を前記
菊形のフィルタ43、44、45の内部から外へ吹き落
とす。前記菊形のフィルタ43、44、45から吹き落
とされた前記異物は、ホッパー46内に落下する。制御
回路37により(又は手動により)エアシリンダ47を
操作して気密保持用のダンパー48を開き、受け袋50
内へ前記異物を落とし、その後にダンパー48を閉め
る。
【0031】受け袋50を取り出す時に、袋締め付け用
のバンド51を緩め、受け袋50の上部をつまみ、粉塵
等が巻き上がらないようにして、受け袋50を濾過室4
0から取り出す。なお、酸素等のボンベを濾過室40内
に付加して、ダクト26を経て吹出し管27から洗浄室
20内に吹出される空気に前記ボンベ内の酸素等を付加
してもよい。また、洗浄される人70は直立状態で図示
されているが、洗浄される人70はしゃがんだ状態や臥
した状態でもよい。
【0032】
【発明の効果】本願の第1の発明に係る洗浄装置によれ
ば、第1のフィルタで濾過された空気を洗浄室内へ導く
過程において、曲面板がこの空気の流れを徐々に広げる
ようにするので、洗浄室内の空気の流れより狭い面積の
第1のフィルタを用いて、洗浄室内の空気の渦流や乱流
の発生を少なくすることができる。更に、洗浄室内の空
気が上方から下方に流れるので、洗浄対象から洗浄によ
り剥離した前記異物が下方に運ばれるため、前記異物を
洗浄室から外に出すことが容易になる。このため、渦流
や乱流により吹き付けられる前記異物が洗浄対象となる
人の目、口、鼻、耳等に入ることを少なくすることがで
きるので、洗浄対象となる人の安全性を向上させること
ができる。
【0033】更に、第2のフィルタで濾過された空気を
前記洗浄室内に導入する吹出し管を前記第1のフィルタ
の中央部に設けているので、この吹出し管から吹出され
る空気を第1のフィルタの渦流や乱流の少ない空気の流
れで取り巻くようになるため、この吹出し管から吹出さ
れる空気も渦流や乱流が少なくなる。このため、人を洗
浄する場合には、洗浄される人体の最も大切な部分の頭
部及び顔部に清浄で渦流や乱流の少ない空気を流すの
で、渦流や乱流により吹き付けられる前記異物が人の
目、口、鼻、耳等に入ることを少なくすることができ
る。更に、洗浄室にて洗浄対象をこの空気の流れにより
洗浄した後の空気を第2のフィルタにより濾過し、この
濾過した空気を洗浄室に吹出させるので、洗浄に使用し
た空気の再利用を図ることができる。このため、第1の
フィルタにより洗浄室の外から洗浄室内に吸入する空気
の量を少なくすることができる。
【0034】
【0035】更に、第の発明に係る洗浄装置により、
上記第の発明の効果とともに、第2のフィルタで濾過
された空気を洗浄室内に送るダクトに風量調節用のダン
パーを設けたことにより、ダクトにより洗浄室内に送り
込む空気の量を調節することができる。
【0036】
【0037】
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態の1例に係わる洗浄装置
の正面からみた内部構造の概略を示す説明図である。
【図2】図1に示す洗浄装置の右側面からみた内部構造
の概略を示す説明図である。
【図3】図1に示す洗浄装置の制御系統の概略を示すブ
ロック図である。
【図4】図1に示す洗浄装置の送風機の平面図である。
【図5】従来の洗浄装置の正面からみた内部構造の概略
を示す説明図である。
【符号の説明】
10 洗浄装置 12a 吸込み口 20 洗浄室 25 曲面板 26 ダクト 27 吹出し管 29 簡易濾過用のフィルタ 33 グレーチング 40 濾過室 41 送風機 43、44、45 菊形のフィルタ 52 高性能のフィルタ 53 放出口 54 ダンパー 70 洗浄対象としての人
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 7/04 - 7/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄室の上部に外気を濾過して洗浄室内
    に導く第1のフィルタを設け、 この第1のフィルタで濾過された空気を前記洗浄室内へ
    導く過程において、この空気の流れが徐々に広がるよう
    にする曲面板を設け、 前記洗浄室内で洗浄対象を洗浄した後の空気を放出する
    放出口を前記洗浄室の下部に設け、 前記洗浄室内の空気を吸引する送風機を前記放出口に接
    続し 前記送風機により送られる空気を濾過する第2のフィル
    タを設け、 この第2のフィルタで濾過された空気を前記洗浄室内に
    導入する吹出し管を前記第1のフィルタの中央部に設け
    たことを特徴とする 洗浄装置。
  2. 【請求項2】 前記第2のフィルタで濾過された空気を
    前記吹出し管に送るダクトに風量調節用のダンパーを設
    けたことを特徴とする請求項1記載の洗浄装置。
JP36148599A 1999-12-20 1999-12-20 洗浄装置 Expired - Lifetime JP3323843B2 (ja)

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