JP2011185588A - エアシャワー装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 エアシャワー装置内を循環する空気を清浄化する手段として水フィルタを用いた濾過を行うエアシャワー装置に関し、水フィルタが該循環空気に含まれている塵埃の捕捉を行い易くすることができ、かつ、該塵埃が入室者の体及び衣服に再度付着することを防止することのできるエアシャワー装置を提供する。
【解決手段】 エアシャワー装置1は、洗浄室2と、集塵室3と、空気浄化室4と、ブロアファン5とからなる。集塵室3の内部には、可動式の集塵ベルト3aが取り付けられており、集塵ベルト3aを清浄化するために、紫外線殺菌灯3bと、発泡装置3cと、洗浄液3dとが備えられている。エアシャワー装置1は、洗浄室2より吸気された循環空気につき、混合室8内において送水ポンプ4bにより送水された水フィルタ用水4aとの混合を行った後、水フィルタによる濾過を行って清浄化する。
【選択図】 図1
【解決手段】 エアシャワー装置1は、洗浄室2と、集塵室3と、空気浄化室4と、ブロアファン5とからなる。集塵室3の内部には、可動式の集塵ベルト3aが取り付けられており、集塵ベルト3aを清浄化するために、紫外線殺菌灯3bと、発泡装置3cと、洗浄液3dとが備えられている。エアシャワー装置1は、洗浄室2より吸気された循環空気につき、混合室8内において送水ポンプ4bにより送水された水フィルタ用水4aとの混合を行った後、水フィルタによる濾過を行って清浄化する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、入室者の体及び衣服に付着した塵埃をジェットエアにより吹き飛ばして除去するエアシャワー装置に関し、該エアシャワー装置内を循環する空気を清浄化する手段として水フィルタを用いた濾過を行うエアシャワー装置に関する。
従来、エアシャワー装置内を循環する空気を清浄化する手段としては、まず、繊維層を濾過材として使用するエアフィルタを用いて空気を濾過することにより塵埃を除去する方法が用いられてきたところである。
ここで、該エアフィルタとしては、主として、HEPAフィルタ(High Efficiency Particulate Air Filter)等が用いられてきたところである。該エアフィルタは、フィルタの目が非常に細かいため、小さな塵埃も捕捉し得ることから、エアシャワー装置内を循環する空気を清浄化する手段としては好適である。しかしながら、該エアフィルタは、フィルタの目が非常に細かいが故に、エアシャワー装置内を循環する空気の濾過を行った際に、該空気に含まれている塵埃により早期に目詰まりを起こしてしまうという問題があった。該エアフィルタが目詰まりを起こしてしまうと、エアシャワー装置内の空気の循環に支障が生じてしまうため、該エアフィルタの交換に係る費用と労力が問題とされていたところである。
そこで、従来、エアシャワー装置内を循環する空気を清浄化する手段として、上記のエアフィルタに代えて、水道水をはじめとする各種の液体を濾過材として使用する水フィルタを用いて空気を濾過することにより塵埃を除去する方法も用いられてきたところである(例えば、特許文献1及び2参照。)。
即ち、水フィルタは、上記のエアフィルタとは異なり、塵埃により目詰まりを起こしてしまうという問題がなく、特に水道水等を用いる際には費用も低廉であるから、好適である。また、水フィルタが塵埃により汚染されたとしても、エアシャワー装置内に設けられている貯水槽への入排水によりその交換を簡便に行うことができ、好適である。
しかしながら、単純に水フィルタ中に塵埃を含んだ循環空気を放出しても、該空気が水フィルタ中で大きな気泡を形成してしまうことにより、水フィルタが塵埃を十分に漉し取ることができないという問題がある。そこで、水フィルタが循環空気に含まれている塵埃を十分に漉し取るためには、水フィルタ中に循環空気を放出する際に生じる気泡をできるだけ小さくする必要がある。
しかしながら、入室者の体及び衣服からジェットエアにより吹き飛ばされて除去された塵埃が入室者の体及び衣服の洗浄を行う洗浄室内に滞留している状態で、該洗浄室内の空気についてこのまま水フィルタによる濾過を行おうとすると、該塵埃が気泡の細粒化を阻害するおそれがある。また、該塵埃が該洗浄室内に滞留していると、再度入室者の体及び衣服に付着するおそれもある。このような問題を解決するべく、洗浄室の下部に液体を貯留した集塵室を設け、洗浄室の上方から下方に向けて空気を噴射することにより、該集塵室内に塵埃を回収する装置等が提案されているところである(例えば、特許文献3参照。)。
そこで、本発明が解決しようとする第一の課題は、エアシャワー装置内を循環する空気を清浄化する手段として水フィルタを用いた濾過を行うこととしたエアシャワー装置につき、洗浄室内の比較的大きな塵埃の滞留を防止する手段を備えることにより、洗浄室内の塵埃が、水フィルタによる濾過過程へと向かう循環空気に含まれることを防止して水フィルタ中に放出される循環空気の気泡の細粒化を阻害しないようにするとともに、入室者の体及び衣服に再度付着することを防止できるようにしたエアシャワー装置を提供することにある。
また、水フィルタ中に放出される循環空気の気泡の細粒化を図るためには、該洗浄室内の塵埃の滞留を防止する手段を備えることに加えて、予め循環空気と水フィルタ用水との混合を行った上で水フィルタ中に循環空気を放出することが好ましい。そこで、本発明が解決しようとする第二の課題は、エアシャワー装置内を循環する空気を清浄化する手段として水フィルタを用いた濾過を行うこととしたエアシャワー装置につき、予め循環空気と水フィルタ用水との混合を行った上で水フィルタ中に循環空気を放出することにより、水フィルタ中に放出される循環空気の気泡の細粒化を図ることのできるエアシャワー装置を提供することにある。
また、水フィルタを用いた濾過を経た循環空気は多くの水分を含んでしまうところ、このような循環空気をそのままエアシャワー装置内へと循環させると、エアシャワー装置に用いられている機器の故障の原因となり、また入室者が湿気による不快感を生ずる原因ともなる。そこで、本発明が解決しようとする第三の課題は、エアシャワー装置内を循環する空気を清浄化する手段として水フィルタを用いた濾過を行うこととしたエアシャワー装置につき、水フィルタによる濾過を経た循環空気に含まれている多量の水分を簡便に除去する手段を備えることにより、該水分を原因とするエアシャワー装置の機器の故障並びに入室者に生じる不快感を防止することのできるエアシャワー装置を提供することにある。
本発明の第一の課題を解決するため、請求項1に係るエアシャワー装置は、洗浄室と、空気浄化室と、ブロワファンとからなり、ブロワファンの稼働により、該洗浄室内の空気を該空気浄化室内に吸気し、該空気浄化室内において水フィルタを用いた濾過を行うことにより浄化した空気を該洗浄室内に送気して、エアシャワー装置内の空気を循環させるエアシャワー装置において、該洗浄室の床面が多孔板により形成されているとともに、該洗浄室の床下には集塵室が設けられており、該集塵室の内部には、可動式の集塵ベルトと、該集塵ベルトを清浄化する手段が備えられていることを特徴とするエアシャワー装置である。
本発明の第二の課題を解決するため、請求項2に係るエアシャワー装置は、請求項1に記載したエアシャワー装置であって、前記洗浄室と前記空気浄化室とを吸気ダクトで連結するとともに、前記水フィルタに用いられる水フィルタ用水を送水するための送水ポンプと該吸気ダクトとを送水パイプにより連結し、該吸気ダクトと該送水パイプとの接合部に該洗浄室内から吸気された循環空気と送水ポンプにより送水される水フィルタ用水とを混合するための混合室を設けることを特徴とするエアシャワー装置である。
本発明の第三の課題を解決するため、請求項3に係るエアシャワー装置は、請求項1又は2に記載したエアシャワー装置であって、前記空気浄化室内上部に複数の貫通孔の穿設された多孔板を該貫通孔が重複しないようにそれぞれ一方に傾斜をつけて複数枚取り付けたことを特徴とするエアシャワー装置である。
請求項1に記載した本発明に係るエアシャワー装置は、上記の通りの構成であるから、以下のような効果を奏することができる。
請求項1に記載したエアシャワー装置は、洗浄室と、空気浄化室と、ブロワファンとからなり、ブロワファンの稼働により、該洗浄室内の空気を該空気浄化室内に吸気し、該空気浄化室内にて水フィルタを用いた濾過を行うことにより浄化した空気を該洗浄室内に送気して、エアシャワー装置内の空気を循環させるエアシャワー装置であって、該洗浄室の床面が多孔板により形成されているとともに、該洗浄室の床下には集塵室が設けられていることから、入室者の体及び衣服からジェットエアにより吹き飛ばされて除去された塵埃は、該多孔板を通して、該集塵室内へと回収される。該集塵室の内部には、可動式の集塵ベルトと、該集塵ベルトを清浄化する手段が備えられているから、該集塵室内に回収された塵埃は、該集塵ベルト上に付着し、該塵埃の付着した集塵ベルトは該清浄化手段により清浄化される。
従って、請求項1に記載したエアシャワー装置は、エアシャワー装置内を循環する空気を清浄化する手段として水フィルタを用いた濾過を行うこととしたエアシャワー装置につき、洗浄室内の比較的大きな塵埃の滞留を防止する手段を備えることにより、洗浄室内の塵埃が、水フィルタによる濾過過程へと向かう循環空気に含まれることを防止して水フィルタ中に放出される循環空気の気泡の細粒化を阻害しないようにするとともに、入室者の体及び衣服に再度付着することを防止できるようにしたエアシャワー装置を提供するという本発明の第一の課題を解決することができるのである。
請求項2に係るエアシャワー装置は、請求項1に記載したエアシャワー装置であって、前記洗浄室と前記空気浄化室とを吸気ダクトで連結するとともに、前記水フィルタに用いられる水フィルタ用水を送水するための送水ポンプと該吸気ダクトとを送水パイプにより連結し、該吸気ダクトと該送水パイプとの接合部に該洗浄室内から吸気された循環空気と送水ポンプにより送水される水フィルタ用水とを混合するための混合室を設けることを特徴とするエアシャワー装置であるから、該洗浄室内より吸気された空気と該送水ポンプにより送水された水フィルタ用水との混合を行った後、水フィルタによる濾過を行うこととなるため、水フィルタ中に放出される循環空気の気泡を細粒化することができる。
従って、請求項2に記載したエアシャワー装置は、エアシャワー装置内を循環する空気を清浄化する手段として水フィルタを用いた濾過を行うこととしたエアシャワー装置につき、予め循環空気と水フィルタ用水との混合を行った上で水フィルタ中に循環空気を放出することにより水フィルタ中に放出される循環空気の気泡の細粒化を図ることのできるエアシャワー装置を提供するという本発明の第二の課題を解決することができる。
請求項3に記載したエアシャワー装置は、請求項1又は2に記載したエアシャワー装置であって、前記空気浄化室内上部に複数の貫通孔の穿設された多孔板を該貫通孔が重複しないように複数枚取り付けたことを特徴とするエアシャワー装置であるから、水フィルタによる濾過過程を経て多くの水分を含んだ循環空気が該複数枚の多孔板に穿設されたそれぞれの貫通孔を通過する際に、該多孔板に水分が付着することにより、水フィルタによる濾過過程を経て多くの水分の含まれている空気から簡便に水分を除去することができる。また、該多孔板は、それぞれ一方に傾斜をつけて該空気浄化室内上部に取り付けられていることから、該多孔板に付着した水分は水滴になると該多孔板の傾斜に沿って該空気浄化室の内壁に達し該空気浄化室の下部にある水フィルタへと流れ落ちるのである。
従って、請求項3に記載したエアシャワー装置は、エアシャワー装置内を循環する空気を清浄化する手段として水フィルタを用いた濾過を行うこととしたエアシャワー装置につき、水フィルタを用いた濾過を経た循環空気に含まれている多量の水分を簡便に除去する手段を備えることにより、該水分を原因とするエアシャワー装置の機器の故障並びに入室者に生じる不快感を防止することのできるエアシャワー装置を提供するという本発明の第三の課題を解決することができる。
まず、本発明に係るエアシャワー装置の第一実施形態について説明する。本発明の第一実施形態に係るエアシャワー装置1は、図1に図示するように、箱型の装置であり、洗浄室2と、集塵室3と、空気浄化室4とから構成される。
洗浄室2は、その内部で入室者の体及び衣服に付着した塵埃をジェットエアにより吹き飛ばして除去するための部屋であり、少なくとも一箇所に入室者が出入りするための出入り口が設けられている。洗浄室2の内部には、図示するように、ルーバ2aが取り付けられており、入室者は、ルーバ2aから噴き出すジェットエアを浴びることにより、その体及び衣服に付着した塵埃を吹き飛ばして除去する。また、洗浄室2の内部には、紫外線殺菌灯2bが取り付けられており、入室者は、紫外線殺菌灯2bから発せられる紫外線を浴びることにより、その体及び衣服に付着した雑菌をも除去することができ、好適である。
洗浄室2は、図1に図示するように、その床面が金網又はグレーチング等の多孔板により形成された塵埃透過板2cであるとともに、洗浄室2の床下には集塵室3が設けられている。洗浄室2内にてジェットエアにより入室者の体及び衣服から吹き飛ばされて除去された塵埃は、塵埃透過板2cを透過して集塵室3内へと回収され、集塵ベルト3aにより捕捉される。洗浄室2内の塵埃を単純に集塵室3に落とし込むだけでは、ルーバ2aから噴き出すジェットエアのため、塵埃が洗浄室2内に回帰してしまうこともあるところ、集塵ベルト3aに捕捉させることにより、塵埃が洗浄室2内に回帰することを防止することができ好適である。
集塵室3の内部には、図1に図示するように、可動式の集塵ベルト3aと、集塵ベルト3aを清浄化する手段として、紫外線殺菌灯3bと、発泡装置3cとが備えられており、また、集塵室3の底部には洗浄液3dが貯留されている。集塵ベルト3aは、輪状に形成されており、集塵室3の内部に取り付けられたローラ3eに巻きかけられている。集塵ベルト3aは、ローラ3eの回動によって、洗浄液3dに向かって走行し、まず、集塵室3の内部に取り付けられた紫外線殺菌灯3bの照射を受けることにより、集塵ベルト3aの表面に付着した雑菌の除去が行われる。集塵ベルト3aは、紫外線殺菌灯3bの照射を受けた後、洗浄液3d内を走行し、集塵室3の内部に取り付けられている洗浄液3d内で気泡を生じさせるための発泡装置3cから生じる気泡を浴びることにより、その表面に付着した塵埃の除去が行われる。
尚、集塵ベルト3aは、その表面に酸化チタンを塗布すると、酸化チタンの有する光触媒作用により、紫外線殺菌灯3bの照射を受けたときに雑菌の除去を行い易くなり好適である。また、酸化チタンの有する親水性作用により、集塵ベルト3aが洗浄液3dから引き出された後、洗浄液3dが集塵ベルト3aの表面一面に広がることから、集塵ベルト3aが洗浄室2から落下してくる塵埃を捕捉し易くなり好適である。
空気浄化室4は、図1及び2に図示するように、洗浄室2に隣接して設けられる部屋であり、洗浄室2内の空気を吸気して、水フィルタを用いた濾過による空気の浄化を行った後、再び洗浄室2内へと送気するための部屋である。空気浄化室4の底部には、図示するように、水フィルタ用水4aが貯留されている。水フィルタ用水4aとしては、水道水等を用いることももちろん可能であるが、例えば、次亜塩素酸ソーダ及び希塩酸を水と希釈混合して生成される弱酸性調整次亜塩素酸水を用いると、除菌効果をも発揮することができるようになって好適である。また、洗浄室2と空気浄化室4とは、吸気ダクト6により連結されている。吸気ダクト6の洗浄室2側に設けられた吸気口6aの内部には、図3に図示するように、酸化チタンボール6a1が収容されているとともに、紫外線殺菌灯6a2が取り付けられている。
洗浄室2内の循環空気は、ブロアファン5が稼働することにより、吸気口6aから吸気され、図3に図示するように、吸気口6a内にて酸化チタンボール6a1による濾過並びに紫外線殺菌灯6a2の照射によって雑菌の除去が行われた後、吸気ダクト6を通って空気浄化室4内へと送気される。尚、循環空気は、ブロアファン5の稼働によるのみではエアシャワー装置1内の空気を十分に循環させることのできない場合には、図1及び2に図示するように、洗浄室2から空気浄化室4への吸気ダクト6を更に別個設けて、ブロアファン5とは別個の動力を用いて空気浄化室4への吸気を行ってもよい。
図1及び2に図示するように、空気浄化室4内の底部には送水ポンプ4bが取り付けられており、また、送水ポンプ4bと吸気ダクト6とは送水パイプ7により連結されている。水フィルタ用水4aの一部は、送水ポンプ4bにより吸気ダクト6と送水パイプ7との接合部に設けられた混合室内8へと送水され、混合室8内で洗浄室2内から送気されてきた循環空気との混合が行われる。
ここで、図2に図示するように、吸気ダクト6の送気口6cの直径を100の値とした場合に、吸気ダクト6の直径につき、その中間部分6bの直径を30の値とするとともに、送水パイプ7の直径につき、送水ポンプ4bとの接合部7aを50の値とし、その中間部分7bを65の値とし、混合室8との接合部7cを50の値とすると、送水ポンプ4bにより加圧されて送水される水フィルタ用水4aが、中間部分7bにおいて一旦圧力が緩和され、混合室8との接合部7cにおいて再度加圧されることとなり、混合室8内で水フィルタ用水4aと混合された循環空気が細かい空気粒を形成するのに好適である。
混合室8内で水フィルタ用水4aと混合された循環空気は、細かい空気粒となり、空気浄化室4の底部に設けられた送気口6cから水フィルタ用水4a内へと放出される。送気口6cには、図4に図示するように、混合室8から送出される循環空気の流れに平行に位置するように、多数の貫通孔が穿設された板部材6c1が複数枚取り付けられており、循環空気を更に細かい空気粒とする。循環空気は、水フィルタ用水4aによる濾過を経て、該循環空気内に含まれている細かな塵埃が水フィルタ用水4aに捕捉されて除去される。
エアシャワー装置1は、図1及び5に図示するように、空気浄化室4上部に水分除去板4cが複数枚取り付けられている。水分除去板4cは、図示するように、複数の貫通孔4c1の穿設された板状の部材であり、貫通孔4c1が重複しないように、かつ、それぞれ一方に傾斜をつけて、空気浄化室4上部に取り付けられている。水フィルタ用水4aによる濾過を経て多量の水分を含んだ循環空気は、貫通孔4c1を通過する際に、水分除去板4cに水分が付着することにより、水分が除去される。また、水分除去板4cは、傾斜を付けて取り付けられていることから、水分除去板4に付着した水分が水滴になると水分除去板4cに沿って空気浄化室4の内壁に達し水フィルタ用水4aへと流れ落ちる。従って、水分除去板4の傾斜側と空気浄化室4の内壁との間には、該水滴が流れ落ちるように、細隙4c2を設けておくことが好適である。
エアシャワー装置1は、図1に図示するように、洗浄室2と空気浄化室4とが送気ダクト9により連結されている。水分除去板4cを経て水分の除去された循環空気は、ブロアファン5へと吸引されて洗浄室2内へと送気され、ルーバ2aからジェットエアとして再び噴出されるのである。
以上が、本発明に係るエアシャワー装置の第一実施形態についての説明である。次に、本発明に係るエアシャワー装置の第二実施形態について説明する。尚、第二実施形態は、下記の事項以外、前記の第一実施形態と同一である。
エアシャワー装置1は、図6に図示するように、送気ダクト9の途中にエアフィルタ10が取り付けられている。エアフィルタ10としては、HEPAフィルタを用いることができるが、活性炭フィルタも併せて用いると、循環空気の脱臭も行うことができ、好適である。エアフィルタ10も併せて用いることにより、水フィルタ4aにより除去することのできない塵埃の存する場合には、エアフィルタ10によって塵埃を除去することができるから、循環空気の清浄度をより高次のものとすることができる。また、水フィルタ用水4aにより既に大部分の塵埃は除去されているから、エアフィルタ10が塵埃により汚染されることも少ない。更に、水フィルタ用水4aによる濾過を経ることによって含まれる多量の水分は、水分除去板4cにより除去されていることから、該水分によりエアフィルタ10が目詰まりを起こすことも併せて防止することができる。
1 エアシャワー装置
2 洗浄室
2a ルーバ
2b 紫外線殺菌灯
2c 塵埃透過板
3 集塵室
3a 集塵ベルト
3b 紫外線殺菌灯
3c 発泡装置
3d 洗浄液
3e ローラ
4 空気浄化室
4a 水フィルタ用水
4b 送水ポンプ
4c 水分除去板
4c1 貫通孔
4c2 細隙
5 ブロアファン
6 吸気ダクト
6a 吸気口
6a1 酸化チタンボール
6a2 紫外線殺菌灯
6b 中間部分
6c 送気口
6c1 板部材
7 送水パイプ
7a 送水ポンプ接合部
7b 中間部分
7c 混合室接合部
8 混合室
9 送気ダクト
10 エアフィルタ
2 洗浄室
2a ルーバ
2b 紫外線殺菌灯
2c 塵埃透過板
3 集塵室
3a 集塵ベルト
3b 紫外線殺菌灯
3c 発泡装置
3d 洗浄液
3e ローラ
4 空気浄化室
4a 水フィルタ用水
4b 送水ポンプ
4c 水分除去板
4c1 貫通孔
4c2 細隙
5 ブロアファン
6 吸気ダクト
6a 吸気口
6a1 酸化チタンボール
6a2 紫外線殺菌灯
6b 中間部分
6c 送気口
6c1 板部材
7 送水パイプ
7a 送水ポンプ接合部
7b 中間部分
7c 混合室接合部
8 混合室
9 送気ダクト
10 エアフィルタ
Claims (3)
- 洗浄室と、空気浄化室と、ブロワファンとからなり、ブロワファンの稼働により、該洗浄室内の空気を該空気浄化室内に吸気し、該空気浄化室内において水フィルタを用いた濾過を行うことにより浄化した空気を該洗浄室内に送気して、エアシャワー装置内の空気を循環させるエアシャワー装置において、該洗浄室の床面が多孔板により形成されているとともに、該洗浄室の床下には集塵室が設けられており、該集塵室の内部には、可動式の集塵ベルトと、該集塵ベルトを清浄化する手段が備えられていることを特徴とするエアシャワー装置。
- 前記洗浄室と前記空気浄化室とを吸気ダクトで連結するとともに、前記水フィルタに用いられる水フィルタ用水を送水するための送水ポンプと該吸気ダクトとを送水パイプにより連結し、該吸気ダクトと該送水パイプとの接合部に該洗浄室内から吸気された循環空気と送水ポンプにより送水される水フィルタ用水とを混合するための混合室を設けることを特徴とする請求項1に記載のエアシャワー装置。
- 前記空気浄化室内上部に複数の貫通孔の穿設された多孔板を該貫通孔が重複しないようにそれぞれ一方に傾斜をつけて複数枚取り付けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のエアシャワー装置。
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2011
- 2011-01-25 JP JP2011013241A patent/JP2011185588A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110906 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20120105 |