JP3323139B2 - Fm多重復号回路 - Google Patents

Fm多重復号回路

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JP3323139B2 JP30913698A JP30913698A JP3323139B2 JP 3323139 B2 JP3323139 B2 JP 3323139B2 JP 30913698 A JP30913698 A JP 30913698A JP 30913698 A JP30913698 A JP 30913698A JP 3323139 B2 JP3323139 B2 JP 3323139B2
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
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    • H04L27/10Frequency-modulated carrier systems, i.e. using frequency-shift keying
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  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
  • Dc Digital Transmission (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はFM多重復号回路に
関し、特に検波信号の周期変動に基づくビットずれを補
正するための補正回路を有するにFM多重復号回路に関
する。
【0002】
【従来の技術】最近、FM放送において、従来のステレ
オ音声放送に加えて、道路交通情報、天気予報などのデ
ィジタルデータを多重するFM多重放送が開始されてい
る。
【0003】図9を参照して、現在行われているFM受
信機の主要部について説明すると、FMコンポジット信
号S1は、音声信号と、ブロック識別符号BICを用い
て構成された1ブロックが272ビットからなるディジ
タルデータとがFM変調された信号であり、ブロック識
別符号BICは“0”に対して72KHzが、“1”に
対しては80KHzが対応づけられている。
【0004】FMコンポジット信号S1は、A/Dコン
バータ91でアナログ値からディジタル値に変換された
後、ブロック識別符号BICを抽出するために、バンド
パスフィルタ92に入力される。
【0005】次に、検波回路93は、72KHzと80
KHzの信号を受けて、検波信号S2をFMデコーダ9
4に出力する。検波信号S2は、16KHzの周波数を
有するシリアルデータであるが、それ自体としてはクロ
ックを含まない非同期の信号であるため、FMデコーダ
94を構成する同期処理部95で同期をとり、データを
ラッチする必要がある。
【0006】同期処理部95は、図10に示すように、
検波信号S2のエッジを検出し、エッジ信号S4を出力
するエッジ検出回路101と、エッジ信号S4を入力
し、ラッチ回路103とシフトレジスタ104へのクロ
ック信号であるサンプリングクロックS6を生成するサ
ンプリングクロック発生回路102とから構成される。
【0007】また、サンプリングクロック発生回路10
2は、エッジ信号S4をリセット端子に入力する5ビッ
トのバイナリカウンタ105と、このバイナリカウンタ
105の出力信号S5をデコードし、フリップフロップ
107に出力するデコーダ回路106と、サンプリング
クロックS6よりも高い周波数のクロック信号で動作す
るフリップフロップ107とから構成される。
【0008】次に、図11を参照して図10の同期処理
部95の動作について説明する。
【0009】図11の時刻t1で検波信号S2が立ち上
がると、エッジ検出回路101は、立ち上がりエッジに
同期して、エッジ信号S4をバイナリカウンタ105の
リセット端子に出力する。バイナリカウンタ105は、
これによりリセットがかかり1クロック毎にカウントア
ップする動作を開始する。
【0010】デコーダ回路106は、バイナリカウンタ
105の時刻t1からT1秒後の時刻t2における5ビ
ットの出力値、例えば10になったときにアクティブと
なるようなデコード信号をフリップフロップ107に出
力する。
【0011】この時間T1は、通常検波信号S2の立ち
上がりエッジから立ち下がりエッジの中央にサンプリン
グクロックS6がくるように設定される。
【0012】フリップフロップ107は、デコード信号
をラッチし、サンプリングクロックS6をラッチ回路1
03とシフトレジスタ104に出力する。この方法で
は、一定周期T1のサンプリングクロックS6が生成さ
れる。
【0013】すなわち、図12(a)に示すように、検
波信号S2のエッジを検出し、これをトリガとして16
kHzの中央でデータをラッチするサンプリングクロッ
クS6を生成する。また、連続して“1”または“0”
となる信号に対しては、最初のサンプリングクロックS
6を基準として16KHz周期のサンプリングクロック
を用いてラッチすることで、検波信号S2で“1”また
は“0”が連続した場合でも、安定したデータの取り込
みを行っている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車両で走行
しながらFM多重放送を受信する場合などのときは、受
信電波強度が刻々変化し、これに伴って検波信号S2の
周期が変化する。図9,10に示す従来のFM多重復号
回路の場合、検波信号S2が、連続して“1”または
“0”となるデータでは、周期誤差が蓄積され、本来の
多重信号よりも多いビットを取り込んだり、欠落する場
合が発生してしまう。
【0015】図12(b),(c)を参照して上述した
問題点についてより具体的に説明すると、図12(b)
は、本来の多重信号よりも多いビットを取り込んだ例を
示しており、サンプリングクロックS6の立ち上がりエ
ッジから検波信号S2の立ち上がりエッジまでの時間T
3が時間T1よりも長くなったために、サンプリングク
ロックS6に誤った余分のパルス信号S6aが発生す
る。このパルス信号S6aの立ち上がりエッジで検波信
号S2の“0”をラッチするため、シフトレジスタ10
4の出力信号S7に余分なデータ“0”が生成される。
【0016】一方、図12(c)は、本来の多重信号か
ら1ビットのデータが欠落した場合を示しており、サン
プリングクロックS6の立ち上がりエッジから検波信号
S2の立ち上がりエッジまでの時間T4が時間T1より
も短くなったために、本来時刻t3で“0”をラッチし
なければならない“0”のデータが欠落してしまう。
【0017】FM多重デコーダにおいては、誤り検出及
び誤り訂正機能により受信データの救済が行なわれてい
るが、上記例に示すようなビットずれが発生した場合、
これらの誤り検出及び誤り訂正機能の効果が発揮され
ず、288ビットの1ブロックデータが失われてしま
う。
【0018】また、一度ビットずれが発生してしまう
と、288ビット周期のブロック構成をも狂わせてしま
うことにもなるため、検波信号の取り込みの際に、ビッ
トずれを起こさないようにしてデータ取り込みを行なう
ことが重要である。
【0019】データの並びには連続データとならないよ
うPN復号(差動復号)が行われているが、ブロック同
期パターンとして用意されているブロック識別符号BI
Cには4ビット連続並びのデータが含まれている。従っ
て、最低4ビット連続並びデータでの取り込み誤りを防
がねばならない。
【0020】検波信号S2を取り込むサンプリングクロ
ックは、16kHzデータの中央でデータラッチを行な
うのが望ましいが、31.25μS以下のデータレート
となる検波信号については正確にデータの取り込みが行
なえない。
【0021】このことを具体的に説明すると、バイナリ
カウンタ105及びフリップフロップ107のクロック
が304KHzで動作した場合、1クロックのずれで検
波信号S2は、3.29μSのデューティ誤差が生じ
る。
【0022】従って、2.375クロック分の4個の連
続した“0”または“1”の検波信号S2が並んだ場
合、3.29(μS)×2,375(クロック)×4
(個)=31.25(μS)となり、検波信号S2から
正確にデータを取り込むことができない。
【0023】また、5個の連続した“0”または“1”
の検波信号S2が並んだ場合は、1.9クロックの位相
ずれでデータ取り込みエラーが発生することになり、問
題はより深刻である。
【0024】このため、本発明の目的は検波信号の周期
が刻々と変化し、かつ検波信号が連続して“0”又は
“1”となった場合でも、検波信号から正確に復号デー
タを取り込むことが可能なFM多重復号回路を提供する
ことにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明による
FM多重復号回路は、FM変調波に多重化されたシリア
ルデータを所定の検波手段により2値化した検波信号
を、ラッチクロックによりラッチしラッチ信号を出力す
るラッチ回路と、第1の制御信号により、前記ラッチ信
号か前記ラッチ信号の反転信号である反転ラッチ信号か
を選択して出力する第1のセレクタ回路と、シフトクロ
ックをクロック信号とし前記第1のセレクタ回路からの
出力を入力とするシフトレジスタと、前記検波信号のエ
ッジを検出しこのエッジに対応するエッジ信号を出力す
るエッジ検出回路と、前記エッジ信号に基づき前記ラッ
チクロックと、シフトクロック用信号と、エッジ間隔信
号とを生成するタイミング発生手段と、前記エッジ間隔
信号が第1のしきい値よりも小さいか、前記第1のしき
い値より大きい値である第2のしきい値より大きいか、
前記第1のしきい値と前記第2のしきい値の間の値かを
判定し、判定信号を出力するコンパレータ手段と、前記
エッジ間隔信号が前記第1のしきい値と前記第2のしき
い値の間の値であるときは、前記シフトクロック用信号
を前記シフトクロックとして選択し、前記エッジ間隔信
号が第1のしきい値よりも小さいときは、前記シフトク
ロックを停止し、前記エッジ間隔信号が前記第2のしき
い値より大きいときは、強制的に前記シフトクロックを
発生すると共に、前記第1のセレクタ回路に対して前記
反転ラッチ信号を出力させるための前記第1の制御信号
を生成するセレクタ及びセレクタ制御手段と、を備えて
いる。
【0026】
【発明の実施の形態】次に、本発明のFM多重復号回路
の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0027】図1は、本発明のFM多重復号回路の同期
処理部の実施の形態を示すブロックであり、検波信号S
2の立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジを検出し、
両エッジに対応するエッジ信号S10を発生するエッジ
検出回路11と、エッジ信号S10を入力し、ラッチク
ロックS11と、シフトクロック用信号S12と、ラッ
チクロック立ち上がり検出信号S11uと、ラッチクロ
ック立ち下がり検出信号S11dとを出力するラッチク
ロック発生回路12と、ラッチクロックS11に同期し
て検波信号S2をラッチし、ラッチ信号S16を出力す
るラッチ回路13と、ラッチクロック立ち上がり検出信
号S11uと、ラッチクロック立ち下がり検出信号S1
1dと、304KHzのクロック信号φ(304K)と
を入力し、エッジ間隔信号Sedgを計測すると共に、
エッジ間隔信号Sedgが2つのしきい値m,n(m<
n)の間にあるか、又はしきい値mより小さいか、ある
いはしきい値nより大きいかを判定し、判定結果である
判定信号SA,SB,SCと、5ビットの信号SD(S
D4〜SD0=LSB)を出力するエッジ間隔計測及び
コンパレータ回路16と、判定信号SA,SB,SCと
と5ビットの信号SDを入力し、セレクタ回路15に対
する制御信号S13と、セレクタ回路18に対する制御
信号Sa,Sb,Scと、信号Sdとを出力するセレク
タ制御回路17と、制御信号S13によりラッチ信号S
16をそのままシフトレジスタ14に出力するか、ラッ
チ信号S16の反転値である反転ラッチ信号S16バー
をシフトレジスタ14に出力するかを選択するセレクタ
回路15と、制御信号Sa,Sb,Scにより、シフト
クロック用信号S12をスルーしてそのままフリップフ
ロップ19に出力するか、セレクタ制御回路17で生成
した信号Sdを出力するか、あるいはシフトレジスタ1
4に供給するクロックであるシフトクロックS15を停
止するための“0”を出力するかを選択するセレクタ回
路18と、クロック信号φ(304K)の立ち上がりで
セレクタ回路18からの出力信号S14を取り込み、シ
フトクロックS15をシフトレジスタ14に出力するフ
リップフロップ19と、シフトクロックS15をクロッ
クとし、セレクタ回路15からの出力信号S17を入力
とするシフトレジスタ14とを備えている。
【0028】次に、図2を参照してエッジ検出回路11
について説明する。
【0029】エッジ検出回路11は、検波信号S2の立
ち上がりエッジを検出し、立ち上がり検出信号S2uを
ORゲート201に出力する立ち上がりエッジ検出回路
21と、検波信号S2の立ち下がりエッジを検出し、立
ち下がり検出信号S2dをORゲート201に出力する
立ち下がりエッジ検出回路22と、立ち上がり検出信号
S2uと立ち下がり検出信号S2dの論理和をとりエッ
ジ信号S10を出力するORゲート201とから構成さ
れる。
【0030】また、立ち上がりエッジ検出回路21は、
検波信号S2を入力し、クロック信号φ(304K)よ
り十分高速のクロックである基本クロックφの立ち上が
りで検波信号S2をラッチするフリップフロップ23
と、このフリップフロップ23の出力を反転するインバ
ータ24と、検波信号S2とインバータ24の出力との
論理積をとり、ORゲート201に立ち上がり検出信号
S2uを出力するANDゲート25とから構成される。
なお、本実施の形態を構成するフリップフロップは、ク
ロック信号の立ち上がりに同期して、入力データを取り
込むとして説明する。
【0031】また、立ち下がりエッジ検出回路22は、
検波信号S2を入力し、基本クロックφをクロックとす
るフリップフロップ26と、このフリップフロップ26
の出力を反転するインバータ27と、検波信号S2とイ
ンバータ27の出力との論理和をとるORゲート28
と、このORゲート28の出力を反転しORゲート20
1に立ち下がり検出信号S2dを出力するインバータ2
9とから構成される。
【0032】また、ラッチクロック発生回路12は図3
に示すように、エッジ信号S10をリセット端子Rに入
力し、クロック信号φ(304K)をクロックとし、1
9進カウントする5ビット構成の19カウンタ31と、
19カウンタ31の5ビット出力の論理積をとるAND
ゲート32と、ANDゲート32の出力を入力とし、ク
ロック信号φ(304K)をクロックとするフリップフ
ロップ33と、このフリップフロップ33の出力を入力
し、ラッチクロックS11を出力するフリップフロップ
34と、フリップフロップ33の出力信号の立ち上がり
エッジを検出して、この立ち上がりエッジに同期したパ
ルス幅の狭いラッチクロック立ち上がり検出信号S11
uを生成する立ち上がりエッジ検出回路35と、フリッ
プフロップ33の出力信号の立ち下がりエッジを検出し
て、この立ち下がりエッジに同期したパルス幅の狭いラ
ッチクロック立ち下がり検出信号S11dを生成する立
ち下がりエッジ検出回路36とから構成される。
【0033】次に、ラッチクロック発生回路12の動作
について説明する。
【0034】19カウンタ31は、エッジ信号S10が
リセット端子Rに入力するとリセットされ、クロック信
号φ(304K)が入る度に1ずつカウンタアップし、
18からカウントアップした際に“0”に戻る。AND
ゲート32は、19カウンタ31の5ビット出力Q0〜
Q4が(0,1,0,0,1)=“9”になったときの
み“1”を出力する。
【0035】すなわち、ANDゲート32は、図12の
時間T2に相当するタイミングで“1”を出力するよう
に、19進カウンタ31の出力をデコードする。言い換
えると、図12のパルス幅T1の中央部で“1”が発生
するようにしている。
【0036】フリップフロップ33は、ANDゲート3
3の出力信号をクロック信号φ(304K)で取り込
み、シフトクロック用信号S12として出力する。ま
た、フリップフロップ34は、シフトクロック用信号S
12をクロック信号φ(304K)で取り込み、ラッチ
クロックS11を出力する次に、図4を参照してエッジ
間隔計測及びコンパレータ回路16について説明する。
【0037】エッジ間隔計測及びコンパレータ回路16
は、ラッチクロック立ち下がり検出信号S11dをリセ
ット端子Rに入力し、クロック信号φ(304K)をク
ロックとし、5ビットの出力信号SD4〜SD0を出力
する5ビットカウンタ41と、5ビットカウンタ41の
出力SD4〜SD0をラッチクロック立ち上がり検出信
号S11uで取り込むフリップフロップ421〜425
と、フリップフロップ421〜425からの5ビットデ
ータと、しきい値m,nとの大小をそれぞれ比較する5
ビットコンパレータ43,44と、ANDゲート45〜
47とから構成される。
【0038】次に、エッジ間隔計測及びコンパレータ回
路16の動作について説明する。
【0039】5ビットカウンタ41はラッチクロック立
ち下がり検出信号S11dがリセット端子Rに入力する
とリセットされ、クロック信号φ(304K)をカウン
トアップ開始し、出力信号SD4〜SD0として、フリ
ップフロップ421〜425に出力する。
【0040】フリップフロップ421〜425は、ラッ
チクロック立ち上がり検出信号S11uで出力信号SD
4〜SD0を取り込む。従って、5ビットカウンタ41
とフリップフロップ421〜425により、ラッチクロ
ック立ち下がり検出信号S11dとラッチクロック立ち
上がり検出信号S11uの時間間隔を計測し、フリップ
フロップ421〜425は、計測結果である5ビットの
エッジ間隔信号Sedgを5ビットコンパレータ43,
44に出力する。
【0041】また、5ビットコンパレータ43は、5つ
の入力端子A(A4〜A0)に入力する5ビットのエッ
ジ間隔信号Sedgと、5つの入力端子B(B4〜B
0)に入力する5ビットのしきい値m(m4〜m0)を
比較し、Sedg<mであれば“1”を出力し、Sed
g>mであれば“0”を出力する。
【0042】同様に、5ビットコンパレータ44は、5
つの入力端子A(A4〜A0)に入力する5ビットのエ
ッジ間隔信号Sedgと、5つの入力端子B(B4〜B
0)に入力する5ビットのしきい値n(n4〜n0)を
比較し、Sedg<nであれば“1”を出力し、Sed
g>nであれば“0”を出力する。
【0043】ここで、mとしては19より3小さい16
を、nとしては19より3大きい22を設定する。すな
わち、5ビットコンパレータ43,44により、エッジ
間隔信号Sedgが16より小さいか、16〜19の間
に入っているか、22よりも大きいかを判定する。
【0044】次に、ANDゲート45〜47は、5ビッ
トコンパレータ43,44の出力X,Yから図5に示す
真理値表の判定信号SA,SB,SCを生成する。
【0045】セレクタ制御回路17は、図4に示すよう
にANDゲート45〜47から出力される判定信号S
A,SB,SCをそれぞれ入力とし、クロック信号φ
(304K)をクロックとするフリップフロップ61〜
63と、クロック信号φ(304K)をクロックとし、
フリップフロップ61〜63の出力を入力し、セレクタ
回路18に制御信号Sa,Sb,Scを出力するフリッ
プフロップ64〜66と、5ビットカウンタ41の出力
信号SD(SD4〜SD0)を入力とするANDゲート
67と、このANDゲート67の出力を入力し、クロッ
ク信号φ(304K)をクロックとするフリップフロッ
プ68と、このフリップフロップ68の出力とシフトク
ロック用信号S12を入力し、セレクタ回路18に信号
Sdを出力するORゲート69と、フリップフロップ6
8の出力と、クロック信号φ(304K)を入力とする
ANDゲート601とから構成される。
【0046】また、セレクタ回路15は、S端子に
“1”が入力したときに出力信号S17として反転ラッ
チ信号S16バーを選択し、S端子に“0”が入力した
ときにラッチ信号S16を選択する。
【0047】一方、選択回路18は、端子a,b,cに
入力する制御信号Sa,Sb,ScがSa=“1”のと
き端子αに入力する“0”が選択され、Sb=“1”の
とき端子βに入力するシフトクロック用信号S12が選
択され、Sc=“1”のとき端子γに入力するORゲー
ト69の出力信号Sdが選択される。
【0048】次に、本発明のFM多重復号回路の動作に
ついて、図1〜図8を参照して説明する。
【0049】最初に、検波信号S2にビットずれがない
場合について説明する。このとき、図4に示すエッジ間
隔計測及びコンパレータ回路16において、エッジ間隔
信号Sedgは19であり、しきい値m=16,n=2
2の間にある。従って、判定信号SA,SB,SCは、
図5に示すようにSBが“1”であり、他は“0”であ
る。
【0050】判定信号SCが“0”のため、図6からわ
かるようにANDゲート601の出力は“0”となる。
このため、セレクタ15のS端子が“0”となるので、
セレクタ15は、ラッチ信号S16をそのまま出力信号
S17としてシフトレジスタに出力する。
【0051】また、図6のフリップフロップ61〜66
の動作から容易にわかるように、制御信号Sa,Sb,
Scは、制御信号Sbのみが“1”であり他は“0”で
ある。このため、セレクタ回路18は、シフトクロック
用信号S12を選択し、出力信号S14としてフリップ
フロップ19に出力する。
【0052】以上説明したように、検波信号S2にビッ
トずれが無い場合、シフトレジスタ14の入力信号とし
て通常のラッチ信号S16を、シフトクロックS15と
してシフトクロック用信号S12とが選択される。この
動作については、図12(a)を参照して説明した従来
技術とほぼ同様である。
【0053】次に、図7に示したように、連続した
“1”又は“0”の検波信号の時間間隔が長くなり、誤
ったシフトクロック用信号S12aが発生した場合につ
いて説明する。
【0054】図3に示すラッチクロック発生回路12で
生成したラッチクロック立ち上がり検出信号S11u
と、ラッチクロック立ち下がり検出信号S11dとによ
り、図4に示すエッジ間隔計測及びコンパレータ回路1
6では、エッジ間隔信号Sedgが小さくなり、しきい
値m(=16)よりも小さい値となる。
【0055】このため、図5からわかるように判定信号
SA,SB,SCはSAのみが“1”であり、他は
“0”となる。
【0056】従って、図6に示すフリップフロップ64
〜66からの制御信号Sa,Sb,Scは、図7に示す
ように制御信号Saのみが“1”であり他は“0”のた
め、セレクタ回路18は、“0”を選択し、図7に示す
誤ったシフトクロック用信号S12aは強制的に停止さ
れ、シフトクロックS15は図7に示しような信号とな
る。
【0057】また、ANDゲート601の出力は“0”
とのため、セレクタ15は、ラッチ信号S16をそのま
ま出力信号S17としてシフトレジスタに出力する。
【0058】以上説明したように、エッジ間隔信号Se
dgが小さくなった場合、シフトクロックS15を強制
的に停止するので、シフトレジスタ14に対して誤った
余分なデータが送られず、シフトレジスタ14からは検
波信号S2を正常に復号化したデータが出力される。
【0059】次に、図8に示したように、連続した
“1”又は“0”の検波信号の時間間隔が短くサンプリ
ングクロック周期が長くなり、ラッチ回路13で取り込
むべきデータが減った場合について説明する。
【0060】図3に示すラッチクロック発生回路12で
生成したラッチクロック立ち上がり検出信号S11u
と、ラッチクロック立ち下がり検出信号S11dとによ
り、図4に示すエッジ間隔計測及びコンパレータ回路1
6では、エッジ間隔信号Sedgが大きくなり、しきい
値n(=22)よりも大きい値となる。
【0061】このため、図5からわかるように判定信号
SA,SB,SCはSCのみが“1”であり、他は
“0”となる。
【0062】従って、図6に示すフリップフロップ64
〜66からの制御信号Sa,Sb,Scは、図8に示す
ように制御信号Scのみが“1”であり他は“0”とな
るため、セレクタ回路18は、ORゲート69からの出
力信号Sdを選択し、出力信号S14としてフリップフ
ロップ19に出力する。
【0063】すなわち、シフトクロックS15は、OR
ゲート69でシフトクロック用信号S12と、フリップ
フロップ68からの出力信号とを加算して得られる2発
の連続したパルス信号S15a,S15bとなる。
【0064】一方、セレクタ回路15のS端子は出力信
号SDの論理により、図8に示すように“0”→“1”
→“0”に変化するので、新たに生成したシフトクロッ
クS15aの期間で“1”になり、反転ラッチ信号S1
6バーを選択する。このため、シフトレジスタ14はラ
ッチ信号S16に欠落したデータを取り込むことができ
る。
【0065】以上説明したように、サンプリングクロッ
ク周期が長くなり、ラッチ回路13で取り込むべきデー
タが減った場合についても、シフトレジスタ14からは
検波信号S2を正常に復号化したデータが出力される。
【0066】なお、上記において5ビットコンパレータ
43,44のしきい値m,nをm=16,n=22とし
て説明したが、FM受信機の電界強度などにより変化す
る検波信号の状態に合わせて設定することにより、最良
の状態に保つことができる。
【0067】また、検波信号としてはFM変調波に多重
化されたシリアルデータを検波回路によって検波した信
号について説明したが、これに限定されず、“1”又は
“0”が連続し非同期で入力するシリアルデータの復号
化についても同様に適用し得る。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるFM
多重復号回路は、連続した“1”又は“0”の検波信号
の周期隔が長くなり、誤ったサンプリングクロックが発
生した場合、シフトクロックを強制的に停止するので、
シフトレジスタに対して誤った余分なデータが送られ
ず、シフトレジスタから検波信号を正常に復号化したデ
ータを出力することができる。
【0069】また、連続した“1”又は“0”の検波信
号の周期間隔が短くサンプリングクロック周期が長くな
り、ラッチ回路13で取り込むべきデータが減った場合
も、新たに生成したシフトクロックの期間で、反転ラッ
チ信号をシフトレジスタに通り込むことで、シフトレジ
スタはラッチ信号に欠落したデータを取り込むことがで
きる。従って、この場合も、シフトレジスタから検波信
号を正常に復号化したデータを出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のFM多重復号回路の一つの実施の形態
を示すブロック図である。
【図2】本発明のエッジ検出回路11の回路図である。
【図3】本発明のラッチクロック発生回路12の回路図
である。
【図4】本発明のエッジ間隔計測及びコンパレータ回路
16の回路図である。
【図5】図4のANDゲート45〜47の出力を表す真
理値表である。
【図6】本発明のセレクタ制御回路17を主とする回路
図である。
【図7】本実施の形態のFM多重復号回路の動作を説明
するためのタイミングチャートである。
【図8】本実施の形態のFM多重復号回路の動作を説明
するためのタイミングチャートである。
【図9】従来のFM受信機の主要部を表すブロック図で
ある。
【図10】従来の同期処理部95の回路図である。
【図11】従来の同期処理部95の動作を説明するため
のタイミングチャートである。
【図12】従来の同期処理部95の動作を説明するため
のタイミングチャートである。
【符号の説明】
11,101 エッジ検出回路 12 ラッチクロック発生回路 13,103 ラッチ回路 14,104 シフトレジスタ 15,18 セレクタ回路 16 エッジ間隔及びコンパレータ回路 17 セレクタ制御回路 19,23,26,33,34,421〜425,61
〜66,68,107フリップフロップ 101,24,27 インバータ 25,32,45〜47,67,601 ANDゲー
ト 28,201,69 ORゲート 31 19カウンタ 35 ラッチクロック立ち上がり検出回路 36 ラッチクロック立ち下がり検出回路 41 5ビットカウンタ 43,44 5ビットコンパレータ 91 A/Dコンバータ 92 バンドパスフィルタ 93 検波回路 94 FMデコーダ 95 同期処理部 102 サンプリングクロック発生回路 105 バイナリカウンタ 106 デコーダ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 27/14

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 FM変調波に多重化されたシリアルデー
    タを所定の検波手段により2値化した検波信号を、ラッ
    チクロックによりラッチしラッチ信号を出力するラッチ
    回路と、 第1の制御信号により、前記ラッチ信号か前記ラッチ信
    号の反転信号である反転ラッチ信号かを選択して出力す
    る第1のセレクタ回路と、 シフトクロックをクロック信号とし前記第1のセレクタ
    回路からの出力を入力とするシフトレジスタと、 前記検波信号のエッジを検出しこのエッジに対応するエ
    ッジ信号を出力するエッジ検出回路と、 前記エッジ信号に基づき前記ラッチクロックと、シフト
    クロック用信号と、エッジ間隔信号とを生成するタイミ
    ング発生手段と、 前記エッジ間隔信号が第1のしきい値よりも小さいか、
    前記第1のしきい値より大きい値である第2のしきい値
    より大きいか、前記第1のしきい値と前記第2のしきい
    値の間の値かを判定し、判定信号を出力するコンパレー
    タ手段と、 前記エッジ間隔信号が前記第1のしきい値と前記第2の
    しきい値の間の値であるときは、前記シフトクロック用
    信号を前記シフトクロックとして選択し、前記エッジ間
    隔信号が第1のしきい値よりも小さいときは、前記シフ
    トクロックを停止し、前記エッジ間隔信号が前記第2の
    しきい値より大きいときは、強制的に前記シフトクロッ
    クを発生すると共に、前記第1のセレクタ回路に対して
    前記反転ラッチ信号を出力させるための前記第1の制御
    信号を生成するセレクタ及びセレクタ制御手段と、 を備えるFM多重復号回路。
  2. 【請求項2】前記ラッチクロックは、前記検波信号の1
    周期におけるハイレベル期間またはロウレベル期間の中
    央部で活性化されることを特徴とする請求項1記載のF
    M多重復号回路。
  3. 【請求項3】 前記タイミング発生手段は、前記エッジ
    信号によりリセットされ、前記エッジ信号の周波数より
    も高い周波数の第1のクロックをカウントする第1のカ
    ウンタと、 前記第1のカウンタの出力をデコードするデコーダ回路
    と、 前記第1のクロックにより前記デコーダ回路の出力を取
    り込み、前記シフトクロック用信号を出力する第1のフ
    リップフロップと、 前記第1のクロックにより前記シフトクロック用信号を
    取り込み、前記ラッチクロックを出力する第2のフリッ
    プフロップと、 前記第1のクロックよりも高速の基本クロックにより、
    前記シフトクロック用信号の立ち上がりを検出しラッチ
    クロック立ち上がり検出信号を出力する立ち上がりエッ
    ジ検出回路と、 前記シフトクロック用信号の立ち下がりを検出しラッチ
    クロック立ち下がり検出信号を出力する立ち下がりエッ
    ジ検出回路と、 前記ラッチクロック立ち下がり検出信号によりリセット
    され、前記第1のクロックをカウントする第2のカウン
    タと、 前記ラッチクロック立ち上がり検出信号をクロックとし
    て前記第2のカウンタの出力をそれぞれ取り込み、前記
    エッジ間隔信号を出力する複数のフリップフロップと、 を備える請求項1記載のFM多重復号回路。
  4. 【請求項4】 前記デコーダ回路は、前記第1のカウン
    タの出力またはこの出力の反転値を入力とするANDゲ
    ートを備える請求項3記載のFM多重復号回路。
  5. 【請求項5】 前記コンパレータ手段は、前記第1のし
    きい値と前記エッジ間隔信号との大小を比較し第1の比
    較結果を出力する第1のnビットコンパレータと、 前記第2のしきい値と前記エッジ間隔信号との大小を比
    較し第2の比較結果を出力する第2のnビットコンパレ
    ータと、 前記第1の比較結果と前記第2の比較結果と用いて、前
    記判定信号を出力するデコーダと、 を備える請求項1記載のFM多重復号回路。
  6. 【請求項6】 前記FM変調波の電界強度に合わせて、
    前記第1のしきい値と前記第2のしきい値とを設定する
    請求項1記載のFM多重復号回路。
  7. 【請求項7】 前記セレクタ及びセレクタ制御手段は、
    前記第1のクロックにより前記判定信号をラッチし、第
    2の制御信号を出力する複数のフリップフロップと、 前記第2の制御信号により、第1の入力端子に印加され
    る“0”信号と、第2の入力端子に印加される前記シフ
    トクロック用信号と、第3の入力端子に印加される強制
    的に生成された前記シフトクロックとを、選択して出力
    する第2のセレクタ回路と、 を備える請求項1記載のFM多重復号回路。
  8. 【請求項8】 前記第1のクロックの周波数は、前記検
    波信号の基本周波数の整数(K)倍であり、前記第1の
    カウンタはK進カウンタである請求項3記載のFM多重
    復号回路。
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