JP3323008B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP3323008B2
JP3323008B2 JP25858194A JP25858194A JP3323008B2 JP 3323008 B2 JP3323008 B2 JP 3323008B2 JP 25858194 A JP25858194 A JP 25858194A JP 25858194 A JP25858194 A JP 25858194A JP 3323008 B2 JP3323008 B2 JP 3323008B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子の量子トンネル効
果を用いた半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子の量子トンネル効果を用いた
電子デバイスとして、共鳴トンネルダイオードの量子井
戸の電位を変調しトランジスタとしたものや単電子トラ
ンジスタが開発されている。
【0003】従来例として、図16に単電子トランジス
タの概念図を示す。このデバイスでは、電荷蓄積導電領
域3とソース又はドレイン電極1とがトンネル結合し、
ソース・ドレイン間にトンネル電流が流れる構造になっ
ている。さらに、ゲート電極2の電圧によって電荷蓄積
導電領域3の電位を変化させ、トンネル確率を変調する
ことにより電流制御を行う。ここで、トンネル確率がバ
リア層4の厚さに対し指数的に依存するために、再現性
良く素子を実現するには原子層程度の制御性を持ったト
ンネルバリア層4の形成が必要となっている。
【0004】ここで、リソグラフィによってトンネルバ
リア層4を形成する単電子トランジスタでは、トンネル
バリアを原子層程度に制御するのが困難な問題点があっ
た。また、図17のように、ゲート電極2が電気伝導領
域3と合わせずれると、これらの容量が変化し、再現性
良く単電子トランジスタを形成することが困難であっ
た。
【0005】一方、分子線エピタキシャル成長法(MB
E)や有機金属CVD法(MOCVD)を用いれば、原
子層程度の精度でトンネルバリアを積層形成することが
できる。しかし、これらの積層方法を用いた単電子トラ
ンジスタでは、積層方向に垂直な方向にゲート電極を加
工するのに従来リソグラフィを用いており、ゲート電極
2と電気伝導領域3との間隔を制御性良く形成するのが
困難であった。これは、ゲート電極2が電気伝導領域3
との容量の制御が困難なことにつながり、従ってこの方
法でも再現性良く単電子トランジスタを形成することは
困難である。
【0006】さらに、図18のように、半導体基板上に
積層構造をエピタキシャル成長し、さらにメサ15を形
成し、そのメサ上ゲート絶縁膜9及びゲート2を形成す
る方法が提案されている。しかし、この方法では、ゲー
ト絶縁膜形成前に表面に露出するメサ15がトランジス
タのチャネル領域3及び5となるため、界面欠陥の影響
を受け易く、チャネルのキャリア密度の再現性が悪い欠
点を有する。なお、図中の13はGaAs層、14はA
lGaAs層はメサである。
【0007】また、これらの問題は、単電子トランジス
タのみならず、量子トンネル効果を用い、かつトンネル
バリアに接した伝導領域の電位を絶縁ゲートによって制
御するデバイスでも同様に生じる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように従来、量子
トンネル効果を用い、トンネルバリアに接した伝導領域
の電位を絶縁ゲートによって制御するデバイスでは、ト
ンネルバリアを再現性良く形成し、かつゲートと伝導領
域との間隔を再現性良く実現するのが困難であった。
【0009】本発明は、上記問題を解決すべくなされた
もので、その目的とするところは、トンネルバリアのば
らつきを素子間で抑えることができ、かつゲートと伝導
領域との合わせずれなく一定の間隔で実現可能な、より
微細化が可能な半導体装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の骨子は、半導体
基板上にゲートを含む第1の積層構造を形成したのち、
その表面にメサを形成し、そのメサ上にトンネルバリア
領域を含む第2の積層構造を形成することにある。トン
ネルバリアとなる電位形成を、リソグラフィによること
なく、第1又は第2の積層構造によって再現性良く形成
するところに本発明の特徴がある。
【0011】即ち、本発明(請求項1)は、電子の量子
トンネル効果を用いた半導体装置において、半導体基板
上に成長形成されたゲート電極と、このゲート電極に接
するように形成されたメサと、このメサ上にゲート絶縁
膜を介して成長形成された第1の導電層と、この第1の
導電層上にトンネルバリア層を介して成長形成された第
2の導電層とを具備してなり、第1の導電層のキャリア
密度が前記ゲート電極の電圧により変化することを特徴
とする半導体装置。
【0012】
【0013】
【作用】本発明の構造では、ゲート及びトンネルバリア
の形成にエピタキシャル技術を用いることができ、原子
層程度の厚さ精度で積層することができる。従って、ト
ンネルバリア及びゲートの1方向のばらつきを一定に抑
えることができる。またこれに加えて、メサ上第2の積
層方向でも制御性良く積層できるため、2つ方向に対す
る寸法ばらつきを抑え、かつ電子の波長程度に薄膜化す
ることにより、2方向に対する量子閉じ込めを容易に実
現できる。
【0014】また、第1の積層構造のポテンシャル変化
が第2の積層構造中の導電領域の電子密度変化に対応す
るため、第1の積層構造によって形成されたゲート領域
と合わせずれなく電気伝導領域3及び5を形成できる。
また、メサから離れた場所に電気伝導領域3及び5を形
成できるため、メサエッチング加工時に発生するメサ上
の欠陥の影響を受けることが少ない。さらに、新たなる
ゲート2を基板表面に追加可能で、デュアルゲート構造
を容易に実現でき、電極形成を基板表面から容易に行う
ことができる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例を
説明する。
【0016】(実施例1)図1は本発明の第1の実施例
に係わる半導体装置を示す素子構造断面図、図2は図1
の矢視A−A′断面図である。
【0017】トランジスタ領域は半導体メサ15上に作
成され、メサ15の上部にはゲート電極2に対するゲー
ト絶縁膜9を介してチャネル領域が形成されている。チ
ャネル領域には、第1導電層3,第2導電層5,5′,
トンネルバリア4が形成されており、その上にはエピタ
キシャル層10が形成されている。第1導電層にはn型
拡散層が形成され、平面型MOSトランジスタのソース
1及びドレイン1′となっている。
【0018】また、半導体メサが形成されている基板に
は、n型半導体層7,p型半導体層8,n型半導体層
2,p型半導体層8、n型半導体層7がエピタキシャル
形成されており,2はゲート電極となっている。さら
に、これらp型半導体層はn型半導体層よりも電子に対
するポテンシャルが高いため、図2のように、p型半導
体層上のチャネル領域では、電子に対する電位障壁が形
成されトンネルバリア4となっている。
【0019】本実施例では、トンネルバリア4を挟んだ
容量をバリア厚を厚くし大きくし、さらに紙面に垂直な
方向に図2の電気伝導領域3を狭窄することによって、
電気伝導領域3のゲート2及び5,5′に対する容量を
小さくし、1電子帯電による領域3の電位変化を観測で
きるようにし、単電子トランジスタが実現できる。
【0020】次に、本実施例装置の製造方法について説
明する。図3〜5は、図1の断面に対応する工程断面図
である。
【0021】まず、例えば図3のように、半絶縁性Ga
As(100)基板6上に、例えばシリコン濃度1017
cm-3のn型AlGaAs層7、ベリリウム濃度1018
cm-3のp型AlGaAs層8、シリコン濃度1018
-3のn型GaAs層7(ゲート2)、ベリリウム濃度
1018cm-3のp型AlGaAs層8、シリコン濃度1
17cm-3のn型AlGaAs層7を、例えば分子線エ
ピタキシャル成長法で成長する。それぞれの膜厚は、例
えば0.5μm,0.05μm,0.05μm,0.0
5μm,0.20μmとする。成長時に同時に不純物添
加を行うことにより、急峻な不純物分布が形成される。
AlGaAsのAlとGaのモル比は、例えば0.2
5:0.75とする。
【0022】次いで、メサを出す部分以外をリソグラフ
ィとレジストによって覆った後、例えば図4のように、
ブロムメタノールなどの異方性エッチング液によってメ
サを形成する。メサの深さは、例えば半導体基板6に及
ぶまでとする。その後、レジストを灰化して取り去る。
【0023】次いで、図5のように、例えばシリコン濃
度1017cm-3のn型AlGaAs層9、不純物添加な
しのGaAsチャネル層5とエピタキシャル層10を、
例えば分子線エピタキシャル成長法で形成する。それぞ
れの膜厚は、例えば0.1μm,0.3μmとする。
【0024】この後、例えばAuSiを用いてソース・
ドレイン拡散層1及びゲート2に対するオーミック電極
を形成する。ゲート2を形成するには、AlGaAsと
GaAsの選択エッチングを用いて、表面からn型Al
GaAs層7、p型AlGaAs層8までエッチング
し、n型GaAs層のゲート2に選択的にコンタクトを
取ることができる。
【0025】本実施例では、第1の積層構造の厚さを原
子層程度で制御できるため、トンネルバリアをリソグラ
フィなしに再現性良く形成できる。また、実施例ではさ
らなるゲート電極2′をエピタキシャル層10の上に形
成してもよい。さらに、2ではなくn型エピタキシャル
層7をゲート電極として用いてもよい。
【0026】(実施例2)図6は、本発明の第2の実施
例に係わる半導体装置を示す素子構造断面図である。な
お、図1及び図2と同一部分には同一符号を付して、そ
の詳しい説明は省略する。
【0027】本実施例の断面構造は、第1の実施例と基
本的には同一であるが、ゲート電極2とバリア形成用p
型GaAs層8とが周期的に繰り返され、チャネル領域
に超格子ポテンシャルを作っている点と、表面にゲート
2′が形成されている点が第1の実施例と異なってい
る。
【0028】本構造は、超格子FETへの実施例であ
り、本構造を用いると、2のゲート電圧を変化させるこ
とにより超格子ポテンシャルの振幅を変化させ、表面ゲ
ートで全体の電子密度を独立に変化させることができ、
超格子のブラッグ反射などの非線形の制御をしやすい利
点を持つ。
【0029】(実施例3)図7は本発明の第3の実施例
に係わる半導体装置の素子構造を示す平面図、図8,
9,10は図7の矢視A−A′,B−B′,C−C′断
面図である。なお、図1,2と同一部分には同一符号を
付して、その詳しい説明は省略する。
【0030】本実施例は、メサ面15に平行方向にトン
ネルバリア4を形成した第1,第2の実施例とは異な
り、メサ面に垂直方向にトンネルバリア4を形成してお
り、第1導電層3と第2導電層5とが積層構造となって
いる。本実施例では、第1導電層3と第2導電層5にそ
れぞれに電極を取ることができることを示すため、電子
波方向性結合型スイッチを例示している。
【0031】能動デバイス領域は、半導体メサ15上に
形成され、メサ15の上部には、ゲート電極2に対する
ゲート絶縁膜9を介してチャネル領域が形成されてい
る。チャネル領域は、下から、第1導電層3,トンネル
バリア4,第2導電層5,上部ゲート2′,2″,
2''' に対するゲート絶縁層9′、上部ゲート2′,
2″,2''' が形成されている。第1導電層3及び第2
導電層5はn型拡散層が形成され、ソース1及びドレイ
ン1′,1″となっている。ゲートが形成されている領
域では、第2の積層構造はパターニングされ、上部ゲー
ト印加時の素子分離を良好にするため、イオン注入又は
拡散によって欠陥領域11が形成されている。
【0032】ここで、ゲート2に正方向に電圧を印加す
ることにより、電子に対するポテンシャルが低くなった
ゲート2の上のみ第2導電層5にキャリアが存在する。
そこで、図9に示すように、ゲート2上に存在しないド
レイン1″は、第1導電層3のみに対するコンタクトと
なっている。一方、図10で示すように、上部ゲート
2″及び2''' に負の電圧を印加することにより、第1
導電層3を選択的に空乏化できる。そこで、ソース1及
びドレイン1′は、第1導電層5のみに対するコンタク
トとなっている。
【0033】電子波方向性結合型スイッチは、トンネル
可能な2つの導電層の間の量子力学的結合をゲート2′
によって制御し、各ドレインの電流分配を変化させるデ
バイスであり、以上の各導電層への独立なコンタクトが
必要となる。
【0034】次に、図11〜14を用いて、本実施例の
半導体構造の製造工程を説明する。図11〜14は図8
の断面に対応する工程断面図である。
【0035】まず、例えば図11のように、半絶縁性G
aAs(100)基板6上に、例えばベリリウム濃度1
18cm-3のp型AlGaAs層8、シリコン濃度10
18cm-3のn型GaAs層7(ゲート2)、ベリリウム
濃度1018cm-3のp型AlGaAs層8を、例えば分
子線エピタキシャル成長法で形成する。それぞれの膜厚
は、例えば0.5μm,0.05μm,0.20μmと
する。成長時に同時に不純物添加を行うことにより、急
峻な不純物分布が形成される。AlGaAsのAlとG
aのモル比は、例えば0.25:0.75とする。
【0036】次いで、メサを出す部分以外をリソグラフ
ィとレジストによって覆った後、例えば図12のよう
に、ブロムメタノールなどの異方性エッチング液によっ
てメサを形成する。メサの深さは、例えば下のp型Al
GaAs層8までとする。その後、レジストを灰化して
取り去る。
【0037】次いで、図13のように、例えばシリコン
濃度1017cm-3のn型AlGaAs層9、不純物添加
なしのGaAsチャネル層5と、不純物添加なしのAl
Asトンネルバリア層4、不純物添加なしのGaAsチ
ャネル層3、シリコン濃度1018cm-3のn型AlGa
As層9′を、例えば分子線エピタキシャル成長法で成
長する。それぞれの膜厚は、例えば0.1μm,0.0
3μm,0.01μm,0.03μm,0.05μmと
する。
【0038】次に、図14のように、リソグラフィとエ
ッチングを用いて第2積層構造をエッチングした後、エ
ッチングエッジに反転防止用の欠陥11をイオン打ち込
みで形成する。エッチングとして反応性イオンエッチン
グを用いて、そのエッチングダメージを11の代替えと
してもよい。
【0039】この後、例えばAuSiを用いてソース・
ドレイン拡散層1及びゲート2に対するオーミック電極
を形成する。ゲート2を形成するには、AlGaAsと
GaAsの選択エッチングを用いて、表面からp型Al
GaAs層8までエッチングすることにより、n型Ga
As層のゲート2に選択的にコンタクトを取ることがで
きる。
【0040】本実施例では、トンネルバリアを積層方向
に形成するので、急峻なヘテロ構造にすることができ、
より均一で良好なトンネル素子が実現しやすい。さら
に、従来、量子井戸を用いた電子波方向性結合型スイッ
チで問題であった、裏面からのゲート電極2と第2導電
体5との距離の再現性も良好で表面から2の電極を取る
ことができ、より制御性良くデバイス形成できる。
【0041】(実施例4)図15は、本発明の第4の実
施例に係わる半導体装置を示す素子構造断面図である。
なお、図1,2と同一部分には同一符号を付して、その
詳しい説明は省略する。
【0042】本実施例は、メサ面に垂直方向にトンネル
バリア4を形成しており、第1導電層3と第2導電層5
とが積層構造となっている。また、第2導電層5はトラ
ンジスタのチャネルとして動作し、ソース及びドレイン
拡散層1,1′と接続されている。さらに、第1導電層
3は浮遊ゲートとして動作し、制御ゲート2と共にEP
ROMとして機能している。本実施例の製造工程は第3
の実施例と略同じであるので、省略する。
【0043】本実施例では、トンネルバリアを厚さ制御
性が非常に良いエピタキシャル成長法を用いるので、通
常のシリコン酸化膜をトンネルバリア又はホットエレク
トロンバリアに用いたEPROMよりも薄膜化しても膜
厚の制御性良くバリア形成ができる。また、リソグラフ
ィによらず、ゲート2のn型層の幅を狭くできる、高集
積化しやすい。
【0044】なお、本発明は上述した各実施例に限定さ
れるものではない。実施例では、積層膜の形成方法とし
て分子線エピタキシャル法(MBE)を示したが、有機
金属CVD法(MOCVD)や液相成長法(LPE)な
ど、原子層程度の精度で積層可能なエピタキシャル成長
法ならばよい。
【0045】また、実施例としては、積層膜の構成材
7,8及び基板6として、AlGaAs/GaAs系を
例示したが、AlGaAsをInAlAsとしてもよい
し、GaAsをGaInAsやInP,Siとしてもよ
い。さらに、Si/SiGe系やCaF2 /GaAs
系、ゲート2の材料としてはコバルトシリサイドやニッ
ケルシリサイドを用いることもできる。また、第1,第
2積層膜の構成材でAlGaAsと示したところをGa
Asとしたり、その逆でもよい。これら物質は、組み合
わせて複合膜としても実施できる。また、それに付随し
て、添加不純物をシリコンをゲルマニウム,銅,ベリリ
ウムを亜鉛に変えたり、Si/SiGe系では、n型不
純物としてP,As,Sb、p型不純物としてB,Al
を用いてもよい。
【0046】実施例では、均一に不純物添加する方法を
示したが、不純物をある成長面にシート状に添加する、
いわゆるδドーピングを用いてもよい。この際、不純物
の面密度は、例えば1012〜1013cm-2とする。実施
例では、メサ形成にブロムメタノールによる異方性ウェ
ットエッチング法を示したが、反応性イオンエッチング
法を用いてもよい。実施例としては、レジストを取り除
くのに灰化する方法を示したが、有機溶媒を用いて取り
除いてもよい。実施例では、GaAs基板1上に半導体
構造を形成したが、代わりにSOI基板、GaAs基
板、InP基板を用いてもよい。
【0047】第3,第4の実施例では、トンネルバリア
形成後の導電層,ゲート絶縁膜9′形成にエピタキシャ
ル成長法を用いたが、ここは、必ずしもエピタキシャル
成長法を用いる必要はない。また、実施例3,4では2
層の積層の導電層を示したが、3層以上の積層の導電層
でもよい。実施例2ではゲート2の数は複数であればよ
い。実施例では、ゲート絶縁膜に不純物を添加した構造
を例示したが、不純物を添加しなくてもよい。
【0048】その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で、種々変形して実施することができる。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、半
導体基板上にゲートを含む第1の積層構造を形成し、そ
の表面にメサを形成し、そのメサ上にトンネルバリア領
域を含む第2の積層構造を形成することにより、トンネ
ルバリアとなる電位形成を、リソグラフィによることな
く、第1又は第2の積層構造によって再現性良く形成す
ることができる。従って、トンネルバリアのばらつきを
素子間で抑えることができ、かつゲートと伝導領域との
合わせずれなく一定の間隔で実現可能な、より微細化が
可能な半導体装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例に係わる半導体装置を示す素子構
造断面図。
【図2】図1のA−A′断面の電子に対するポテンシャ
ル分布を示す図。
【図3】第1の実施例の製造工程の第1段階を示す断面
図。
【図4】第1の実施例の製造工程の第2段階を示す断面
図。
【図5】第1の実施例の製造工程の第3段階を示す断面
図。
【図6】第2の実施例に係わる半導体装置を示す素子構
造断面図。
【図7】第3の実施例に係わる半導体装置を示す素子構
造平面図。
【図8】図7の矢視A−A′断面図。
【図9】図7の矢視B−B′断面図。
【図10】図7の矢視C−C′断面図。
【図11】第3の実施例の製造工程の第1段階を示す断
面図。
【図12】第3の実施例の製造工程の第2段階を示す断
面図。
【図13】第3の実施例の製造工程の第3段階を示す断
面図。
【図14】第3の実施例の製造工程の第4段階を示す断
面図。
【図15】第4の実施例に係わる半導体装置を示す素子
構造断面図。
【図16】単電子トランジスタの概念図。
【図17】単電子トランジスタの問題点を説明するため
の図。
【図18】従来のメサ上に形成された端電子トランジス
タの断面図。
【符号の説明】
1…ソース又はドレイン電極 2…ゲート電極 3…第1導電領域 4…トンネルバリア層 5…第2導電領域 6…半導体基板 7…n型エピタキシャル層 8…p型エピタキシャル層 9…ゲート絶縁膜 10…エピタキシャル層 11…欠陥導入領域 12…バックゲート用コンタクト 13…GaAs層 14…AlGaAs層 15…メサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 英国特許2270590(GB,B) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/68 H01L 29/06 H01L 29/205 H01L 29/66

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板上に成長形成されたゲート電極
    と、このゲート電極に接するように形成されたメサと、
    このメサ上にゲート絶縁膜を介して成長形成された第1
    の導電層と、この第1の導電層上にトンネルバリア層を
    介して成長形成された第2の導電層とを具備してなり、 第1の導電層のキャリア密度が前記ゲート電極の電圧に
    より変化することを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】互いに離間してソース電極とドレイン電極
    が設けられ、該ソース電極とドレイン電極及び前記ゲー
    ト電極で電界効果トランジスタを構成し、 前記ソース電極は、第1の導電層に選択的に接続される
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】前記ドレイン電極は、第2の導電層に選択
    的に接続されることを特徴とする請求項2記載の半導体
    装置。
JP25858194A 1994-10-24 1994-10-24 半導体装置 Expired - Lifetime JP3323008B2 (ja)

Priority Applications (2)

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