JP3322198B2 - 包装機 - Google Patents

包装機

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JP3322198B2
JP3322198B2 JP36148197A JP36148197A JP3322198B2 JP 3322198 B2 JP3322198 B2 JP 3322198B2 JP 36148197 A JP36148197 A JP 36148197A JP 36148197 A JP36148197 A JP 36148197A JP 3322198 B2 JP3322198 B2 JP 3322198B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、包装機に係り、特
に、包装を行う包装部に被包装物を搬入する機構とし
て、被包装物を機体内に搬入する正逆回転可能な搬入コ
ンベアと、搬入コンベアから受け渡された被包装物を上
昇する昇降可能なエレベータとを備える包装機に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】被包装物を包装する包装機の一例とし
て、例えば、ストレッチフィルム包装機は、水平方向に
張架したフィルムに対して、被包装物を載せたエレベー
タヘッドを下から突き上げて、前記被包装物の上面を前
記フィルムで覆った後、前記フィルムの端部を被包装物
の底面側に折り込んで包装するようになっている。フィ
ルムは、エレベータヘッドにより被包装物を突き上げる
前に、プリストレッチ機構によって予めプリストレッチ
(引き伸ばし)しておき、被包装物の突き上げ後には、
該被包装物の側面から底面へ折り込むためにプリストレ
ッチ力を緩める(引き延ばし量を縮小する)。発泡スチ
ロール製トレイ等の収納容器に商品を収納してなる被包
装物の包装では、商品が収納容器から上方へ突出してい
るものも存在するが、プリストレッチされて張力が掛か
ったフィルムに向けて被包装物を押圧することで、被包
装物全体を効率良く包装することができ、しかも、フィ
ルムに弛みや皺等が生じることを防止できる。
【0003】ところで、近年、ストレッチフィルム包装
機にあっては、被包装物を包装機内部に搬入する途中
(または、搬入を開始する前)に、被包装物のサイズ
(縦寸法、横寸法、高さ寸法)をセンサで自動検出し、
検出したサイズデータにより、各種包装制御データ(包
装条件。例えば、フィルムカット長さ、フィルムのプリ
ストレッチ量(引き延ばし量)、プリストレッチ戻し
量、フィルムクランプの開放タイミング等)を自動設定
し、被包装物のサイズが変わってもオペレータによる調
整無しに、見栄えの良い美しい包装が自動的に行われる
ようになっている。ここで、被包装物のサイズとは、収
納容器に商品を収納してなる被包装物の縦寸法、横寸
法、高さ寸法であるが、同一種類の収納容器を使用する
場合、この収納容器に収納する商品の寸法によって被包
装物のサイズが変動することになる。
【0004】ところで、この種のストレッチフィルム包
装機では、各種エラー検出センサや、安全のためのセン
サが設けられており、これらのセンサがエラーや異常を
検出した時には、包装機は動作を直に停止し、非常停止
状態となる。また、包装機の動作中、オペレータが包装
機の異常を発見して停止ボタンを押した時にも、同様に
非常停止状態となる。非常停止状態を再び運転可能状態
とするには、エラー原因を解消するとともに、エレベー
タ上昇位置近傍あるいはフィルム収納部から前記エレベ
ータ上昇位置近傍へ搬送されているフィルムの除去や、
搬送途中または包装途中の被包装物の除去を行い、その
後、包装機をリセット運転させて各作動部を初期位置に
復帰させる必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ようなストレッチフィルム包装機では、リセット運転に
際して、包装機の奥部やエレベータ上に搬送された被包
装物は取り出し難く、除去作業に多大な手間を要するこ
とがあった。また、被包装物の除去のために、包装機の
奥部に作業者が腕を差し込まねばならず、危険であっ
た。その上、包装前の被包装物は、収納容器内に商品が
載置されているだけであり、非常停止時に被包装物を取
り出す際に商品を落として包装機内部を汚したり、商品
を破損するといった虞があった。また、包装機の奥部に
搬送された被包装物は、包装機外側からは見えにくいた
め、非常停止状態の包装機内に存在する全ての被包装物
の除去が完了しないままリセット運転を実行して、包装
機内部を汚したり、商品を破損するといった虞があっ
た。
【0006】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、非常停止時における被包装物の取り出し処理を極
めて簡単かつ確実に行うことができる包装機を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の包装機
は、被包装物を機体内に搬入する正逆回転可能な搬入コ
ンベアと、搬入コンベアから受け渡された被包装物を上
昇する昇降可能なエレベータと、該エレベータにより上
昇された被包装物を包装する包装部とを備える包装機に
おいて、前記エレベータを昇降駆動するモータと、前記
搬入コンベアを駆動するモータとを備え、非常停止状態
から運転可能状態へリセット運転する際には、非常停止
時の状態に基づいて、前記エレベータを昇降駆動するモ
ータと、前記搬入コンベアを駆動するモータとを、包装
時と同方向あるいは反対方向のいずれかの回転方向を判
断して回転駆動させることを特徴としている。本発明で
は、非常停止状態から運転可能状態へのリセット運転に
て、搬入コンベアのみならず、エレベータをも包装時と
は逆の方向に駆動する。ここで、搬入コンベアの駆動は
エレベータと連動させ、エレベータ上の被包装物を搬入
コンベアにより搬送し、搬入コンベアによる被包装物の
搬送開始位置あるいは被包装物を容易に取り出し可能な
位置まで戻すことができる。このため、作業者が包装機
に腕を差し込むこと無く、被包装物を簡便に除去するこ
とができる。また、リセット運転時には、エレベータの
駆動方向や、搬入コンベアの駆動方向を、非常停止時の
状態に基づいて判断する。ここで、非常停止時の状態と
は、包装機内部での被包装物の停止位置や個数、大きさ
等であり、例えば、包装機の各所に取り付けたセンサに
よって、エレベータ位置、被包装物位置等を検出するこ
とで、非常停止時の状態を把握する。ここで、検出した
エレベータ位置、被包装物位置等によっては、エレベー
タや搬入コンベアを包装時とは逆の方向に駆動すること
のみならず、包装時の方向に駆動する方が停止原因の解
消に有利な場合があり、非常停止時には、停止原因の解
消に有利な方向を判断して、エレベータや搬入コンベア
を駆動しても良い。なお、エレベータや搬入コンベア
を、包装時の方向に駆動して停止原因を解消した時に
は、リセット運転時でのエレベータや搬入コンベアの包
装時とは逆の方向へ戻し、運転可能状態へ移行する。
【0008】エレベータや搬入コンベアとしては、各種
構成が採用可能であり、その駆動源としては、それぞれ
正逆方向回転可能な駆動用モータを用いている
【0009】請求項記載の発明は、請求項1に記載
包装機において、エレベータ上部にて前記被包装物を支
持するエレベータヘッドが、前記搬入コンベアによる被
包装物の搬送面より下側に位置した後に、前記搬入コン
ベアを駆動することを特徴としている。エレベータヘッ
ドが下降し、搬入コンベアによる被包装物の搬送面より
下側に位置した時に、このエレベータヘッド上の被包装
物が搬入コンベアに預けられるようにする。ここで、搬
入コンベアを包装時とは逆の方向に駆動すると、被包装
物を取り出し可能位置まで搬送することができる。この
ため、非常停止時に、上昇されたエレベータヘッド上に
ある被包装物であっても、搬入コンベア経由にて効率良
く排出できる。
【0010】
【0011】請求項記載の発明は、請求項1または2
に記載の包装機において、前記搬入コンベアは、被包装
物をエレベータ近傍に搬送する第1コンベアと、この第
1コンベアから受け渡された被包装物を、回転駆動され
る無端状の搬送ベルト上に載せてエレベータに搬入する
第2コンベアとを備え、前記エレベータの上部には、被
包装物が載置される複数のエレベータヘッドを互いに離
間させて突設して複数の隙間を形成し、これらエレベー
タヘッド間の各隙間には、互いに離間させて複数本平行
に配設した前記第2コンベアの搬送ベルトを挿入し、第
1コンベアは、前記第2コンベアが被包装物の搬送を開
始する搬送基端部近傍に並行して被包装物を搬送する並
行搬送部を備え、前記第1コンベアによる被包装物の搬
送速度は前記第2コンベアよりも速く、該第1コンベア
の前記並行搬送部によって搬送される被包装物は、前記
第2コンベア上に突設した位置決め突起に搬送方向後方
側から押し付けるようにして位置決めしつつ、前記並行
搬送部から前記第2コンベアに受け渡されるようになっ
ていることを特徴としている。
【0012】本発明は、請求項2記載の構成を前提とし
た時に、特に有効である。すなわち、第2コンベアの搬
送ベルトは、エレベータヘッド間の隙間に挿入して配置
されているので、エレベータヘッドの昇降と干渉しな
い。非常停止時には、下降したエレベータのエレベータ
ヘッドが、搬送ベルトの被包装物が載置される搬送面よ
りも下側になると、エレベータヘッド上の被包装物が搬
送ベルト上に預けられ、そこで、搬入コンベアを包装時
と逆の方向に回転駆動すると、被包装物を取り出し可能
な位置まで搬送することができる。
【0013】搬送ベルト上に突設した位置決め突起は、
第1コンベアから第2コンベアへ受け渡された被包装物
の位置決め用ストッパと、リセット運転時に、下降され
たエレベータ上の被包装物を第1コンベア方向に搬送す
る際のプッシャの、両方の機能を果たす。すなわち、リ
セット運転時には、第2コンベアの搬送ベルトの搬送面
よりもエレベータヘッドが下側となるまでエレベータを
下降すると、エレベータヘッド上に載置されていた被包
装物が搬送ベルト上に預けられ、逆転されている搬送ベ
ルトによって被包装物を第1コンベア方向に搬出する。
第1コンベアも逆転によって、被包装物を取り出しが容
易な位置まで搬送する。ここで、エレベータヘッドから
第2コンベアの搬送ベルト上に預けられた被包装物が損
傷等による変形を受けていると、第2コンベアによる搬
送途中に、再度、包装機内に引っ掛かる等の懸念がある
が、位置決め突起が被包装物を押圧するプッシャとして
機能するため、被包装物を確実に搬送することができ
る。
【0014】請求項記載の発明は、請求項3記載の包
装機において、前記搬入コンベアによって搬送する被包
装物を、搬送方向に垂直の搬送幅方向の目的位置に位置
決めする位置決め機構を、前記並行搬送部よりも搬送方
向上流側に備え、リセット運転時には、前記搬入コンベ
アの前記位置決め機構に対応する部分も包装時とは逆の
方向に駆動されることを特徴としている。リセット運転
時には、搬入コンベアの少なくとも位置決め機構に対応
する部分を包装時とは逆の方向に回転し、包装機内の被
包装物を、少なくとも位置決め機構よりも、包装時の搬
送方向後ろ側まで搬出する。これにより、位置決め機構
と干渉すること無く、リセット動作により包装機から搬
出した被包装物を容易に取り出すことができる。
【0015】請求項記載の発明は、請求項1から4の
いずれかに記載の包装機において、リセット運転終了後
に、搬入コンベアに排出された全ての被包装物が取り除
かれたことを検出する検出手段を備えることを特徴とし
ている。前記検出手段は、例えば、搬入コンベア上の被
包装物を検出するセンサ等の検出手段の検出信号に基づ
いて作動する。リセット運転時には、前記検出手段によ
って搬入コンベア上の被包装物の有無を監視し、搬入コ
ンベア上の被包装物の除去が確認されたら、報知手段に
より、音、ランプの点灯、ディスプレイ表示等によって
被包装物の除去を報知する。これにより、外側からは目
視確認が難しい位置での被包装物の有無を容易に把握す
ることができ、被包装物を確実に除去できたかどうかを
確認でき、運転可能状態へスムーズに移行することがで
きる。搬入コンベアに排出された被包装物とは、非常停
止時に搬入コンベア上にあった被包装物の他、リセット
運転等によってエレベータヘッド上等から搬入コンベア
上に戻された被包装物をも含む。
【0016】
【発明の実施の形態】以下本発明の第1実施形態のスト
レッチフィルム包装機を、図1から図27を参照して説
明する。図1に示すストレッチフィルム包装機1(以下
「包装機」と略称する)は、被包装物2を機体3内に搬
入する搬入コンベア4と、機体3内に搬入された被包装
物2を上昇するエレベータ5と、該エレベータ5により
上昇された被包装物2をフィルム6(図1中図示せず。
図2参照)により包装する包装部7と、該包装部7から
被包装物2を機体3外に排出する排出コンベア8とを備
えている。
【0017】図2に示すように、前記包装部7の側方に
は、フィルム6を収納したフィルム収納部9と、このフ
ィルム収納部9から引き出したフィルム6の先端部を保
持するフィルム保持機構10と、フィルム6を目的長さ
にカットするカッター11とを備えている。図1に示す
ように、包装部7内には、前記フィルム保持機構10に
よって保持されているフィルム6を該包装部7内に引き
込み、且つ包装部7内の目的位置に移送するフィルム移
送機構12A、12Bを備えている。
【0018】図3に示すように、搬入コンベア4は、回
転駆動される多数の搬送ローラ41、41…によって被
包装物2を機体3へ搬送する外部コンベア4aと、該外
部コンベア4aから受け渡された被包装物2をエレベー
タ5(図3中、右奥)へ搬入する内部コンベア48とを
備えている。前記外部コンベア4aは、機体3近傍に配
置した位置決め機構42と、この位置決め機構(センタ
リング装置)42よりも被包装物2の搬送方向上流側に
設けられ、昇降駆動によって外部コンベア4aの被包装
物2搬送面上に出没する第1シャッタ43と、前記位置
決め機構42に対応する位置に設けられ、昇降駆動によ
って外部コンベア4aの被包装物2搬送面上に出没する
第2シャッタ44とを備えている。第1、第2シャッタ
43、44は、いずれも、上昇突出時には、外部コンベ
ア4aによって搬送される被包装物2のエレベータ5方
向への搬送を規制し、下降して突出が解消された時に
は、被包装物2のエレベータ5方向への搬送を許可す
る。また、第1、第2シャッタとしては、図示した構成
に限定されず、被包装物2のストックと、ストック解除
とを切替可能であれば、各種構成の採用が可能である。
【0019】第1シャッタ43から機体3方向へ搬送さ
れた被包装物2は、第2シャッタ44によって機体3方
向への移動が一時規制され、この移動規制時間の間に、
搬送方向両側から進出した左右位置決め板45、45に
よって挟み込まれて、搬送幅方向(搬送方向に垂直の方
向)の所定位置に正確に位置決め、すなわちセンタリン
グされる(図4参照)。搬送幅方向への被包装物2の位
置決めを完了したら、左右位置決め板45、45が被包
装物2から速やかに離間し、第2シャッタ44が下降し
て、被包装物2の移動が再開され、機体3内に搬入され
る。なお、前記位置決め機構42では、被包装物2の幅
W(搬送方向と直交する方向の長さ)が検出される。ま
た、図3および図4中、符号46は第1シャッタ43に
よってストックされた被包装物2の搬出を検出する第1
検出センサ、47は第2シャッタ44によってストック
された被包装物2の搬出を検出する第2検出センサであ
る。
【0020】図5は、外部コンベア4aによって機体3
内に搬入された被包装物2を、エレベータ5上に搬送す
る内部コンベア48を示す。内部コンベア48は、外部
コンベア4aによる被包装物2の搬送方向下流側端部か
らエレベータ5の近傍に亘って延在し、外部コンベア4
aから受け渡された被包装物2をエレベータ5近傍に搬
送する第1コンベア48a、48a…と、該第1コンベ
ア48a、48a…の延在方向中央部から、この第1コ
ンベア48a、48a…による被包装物2の搬送方向下
流側に延び、第1コンベア48a、48a…よりもさら
に下流側へ被包装物2を搬送する第2コンベア48b、
48b…とを備えている。第1コンベア48aは無端状
の搬送ベルト48dによって被包装物2を搬送し、第2
コンベア48eも無端状の搬送ベルト48eによって被
包装物2を搬送する。
【0021】第1コンベア48a、48a…は、複数本
を平行配置し、しかも、隣り合う第1コンベア48a、
48a間を互いに離間させている。第2コンベア48
b、48b…は、第1コンベア48a、48a間の各隙
間に配置され、複数本を平行配置している。隣り合う第
2コンベア48b、48b…間は、前記第1コンベア4
8aの幅よりも若干広い程度の隙間を以て離間されてい
る。内部コンベア48によってエレベータ5に向けて搬
送される被包装物2は、第1コンベア48a、48a…
搬送方向前端の並行搬送部48iから、第2コンベア4
8bの搬送方向後端の搬送基端部48hへ受け渡され
る。第2コンベア48b、48b…による被包装物2の
搬送速度は、第1コンベア48a、48a…よりも若干
遅いので、内部コンベア48に受け渡された被包装物2
は、第2コンベア48bの搬送ベルト48eの複数箇所
に突設した位置決め突起48cに押圧されるようにして
当接され、第1、第2コンベア48a、48b上にて正
確に位置決めされて搬送される。
【0022】なお、図5中符号49aは、内部コンベア
48によって搬送される被包装物2の高さ寸法hを検出
する高さ寸法検出センサ、49bは被包装物2の奥行き
寸法t(内部コンベア48による搬送方向に沿った方向
の寸法。後述する包装部7内でのフィルム6のストレッ
チ方向に沿った方向の寸法)を、例えば透過光の遮断時
間等により検出する奥行き寸法検出センサ、49cは位
置決め突起48cを検出する位置決め突起検出センサで
ある。
【0023】エレベータ5の上部は複数のエレベータヘ
ッド5bに分割されており、各エレベータヘッド5b
は、内部コンベア48の搬送方向下流側端部にて、第2
コンベア48b、48b…間の隙間に位置している。し
たがって、エレベータ5は、各エレベータヘッド5bが
第2コンベア48bと干渉すること無く、昇降される。
被包装物2の受け入れのために下降されたエレベータ5
のエレベータヘッド5bの上面は、第2コンベア48b
による被包装物2の搬送面よりも下側に位置するため、
第2コンベア48bはエレベータ5上に被包装物2を搬
送することができる。位置決め突起48cは第2コンベ
ア48bに等間隔に突設され、位置決め突起検出センサ
49cにより位置決め突起48cを検出すると、別の位
置決め突起48cがエレベータ5位置に存在することを
検出したことになる。この時、エレベータ5位置に位置
決めされた位置決め突起48cに当接して位置決めされ
た被包装物2は、第2コンベア48bの搬送面よりも下
方に下降されたエレベータ5の直上に位置決めされる。
【0024】図6に示すように、内部コンベア48は、
搬送コンベア4から受け渡された被包装物2を、当初、
第1コンベア48aによってエレベータ5方向に搬送
し、次いで、第1、第2コンベア48a、48bが並行
する領域では双方のコンベア48a、48bによって搬
送し、最終的には、第2コンベア48bのみによって搬
送し、第2コンベア48b、48b…の被包装物2搬送
面よりも下側に下降されたエレベータヘッド5b上に被
包装物2を送り込む。図7に示すように、被包装物3が
エレベータ5上に位置されたなら、図8に示すように、
エレベータ5を上昇して、被包装物2をエレベータヘッ
ド5b上に載せ、さらにエレベータ5の上昇を継続する
ことで被包装物2を上方の包装部7(図8中図示せず)
内に送り込む。
【0025】図9に示すように、包装部7では、エレベ
ータ上昇位置5a(上限まで上昇したエレベータ5のエ
レベータヘッド5b上面位置)の両側に対向配置したフ
ィルム移送機構12A、12B(図1参照)によってフ
ィルム6を引き込み、エレベータ5の上昇前に、水平に
張設する。フィルム移送機構12A、12Bの内、一方
のフィルム移送機構12Aは、包装部7から被包装物2
を排出するプッシャ76側に配置され、他方のフィルム
移送機構12Bは前記フィルム移送機構12Aに対して
エレベータ上昇位置5aを介して対向配置されている。
しかも、両フィルム移送機構12A、12Bは、共に前
記プッシャ76による被包装物2の排出方向(図9中矢
印G)に対して垂直の方向に延在し、互いに平行になっ
ている。そして、包装部7に引き込まれたフィルム6
は、これらフィルム移送機構12A、12Bにより、包
装部7の中央部まで移送され(センタリング)た後、フ
ィルム移送機構12A、12Bを図示しないプリストレ
ッチ機構によりそれぞれ離間する方向へ移動させること
で、所定位置にプリセットされた状態で張設される。
【0026】ここで、図10に示すように、エレベータ
5が上昇され、エレベータヘッド5bがエレベータ上昇
位置5aに到達すると、エレベータヘッド5b上の被包
装物2がフィルム6を押し上げる。この時、フィルム6
は、両フィルム移送機構12A、12Bの後述するクラ
ンプ機構によって保持されて離脱せず、被包装物2の押
し上げによって若干引き延ばされるため、張力を以て被
包装物2上に被せられることになる。また、両フィルム
移送機構12A、12Bは、エレベータヘッド5bがエ
レベータ上昇位置5aに到達する前に、前述の如く互い
に離隔する方向へそれぞれ移動して、フィルム6を被包
装物2のサイズに応じた量をプリストレッチするので、
被包装物2の高さ寸法が小さい場合であっても、フィル
ム6が目的の張力を以て被包装物2上面に当接し、皺や
弛みの発生が防止される。しかも、エレベータ5が上昇
し、被包装物2によってフィルム6が上方に押し上げら
れると、両フィルム移送機構12A、12Bが互いに接
近してフィルム6の張力を緩める(プリストレッチ戻
し)ので、フィルム6の破れ等の不都合の発生を防止で
きる。図9および図10中符号71は、押さえ板であ
り、フィルム移送機構12A、12Bによって張設され
たフィルム6の上側に位置し、エレベータ5によってエ
レベータ上昇位置5aに上昇された被包装物2を付勢力
を以てエレベータヘッド5bとの間に押さえ込む。
【0027】図11において、符号72、73は左右折
込板、74は後ろ折込板、75は前折込板である。左右
折込板72、73は、エレベータ5の上昇前にはそれぞ
れエレベータ上昇位置5aから離間され、互いに離間さ
れているが、エレベータ5がエレベータ上昇位置5aま
で上昇した時には、エレベータ上昇位置5aに向けて進
出し、エレベータヘッド5b上の被包装物2の下側に入
り込む。この時、エレベータヘッド5bは、左右押込板
72、73からの押圧力により傾倒するので、左右折込
板72、73はエレベータヘッド5bと干渉すること無
く、被包装物2の下面外周部に入り込む。左右折込板7
2、73は、フィルム移送機構12A、12Bによって
張設されたフィルム6の上側に位置するため、被包装物
2の下面側に入り込む過程で、フィルム6を被包装物2
側面から下面側に折り込む。
【0028】この時、各左右折込板72、73の移動に
伴って、フィルム移送機構12A、12Bのクランプ機
構によるフィルム6のクランプが、エレベータ上昇位置
5aから離間された位置から順に解除され、フィルム6
は極端な変形等を生じること無く、被包装物2の下側に
折り込まれる。すなわち、図15に示すように、各フィ
ルム移送機構12A、12Bは、上下一対のそれぞれ無
端状のフィルム搬送ベルト12b、12cを互いに逆向
きに回転駆動することで、これらフィルム搬送ベルト1
2b、12cの間に挟み込んだフィルム6を搬送するよ
うになっている。このとき、下側フィルム搬送ベルト1
2cの、上側フィルム搬送ベルト12bの下面に対向す
る部分は、昇降駆動されるクランプ機構としての複数の
押圧板12d〜12hの上昇によって上側フィルム搬送
ベルト12bに押圧され、上下のフィルム搬送ベルト1
2b、12c間にフィルム6を引き抜き不可能にクラン
プ保持する。また、押圧板12d〜12hが下降して
も、上下のフィルム搬送ベルト12b、12c間には、
フィルム6のクランプ力が存在するが、この時のクラン
プ力は押圧板12d〜12hを上昇した時に比べて軽
く、上下のフィルム搬送ベルト12b、12c間からフ
ィルム6を引き抜くことが出来る程度になっている。そ
こで、図11に示すように、左右折込板72、73によ
るフィルム6の左右折り込み時には、まず、各フィルム
移送機構12A、12Bの延在方向両端の押圧板12
d、12hが下降してフィルム6のクランプを解除し、
次いで、各フィルム移送機構12A、12Bの延在方向
中央部寄りの押圧板12e、12gが下降してフィルム
6のクランプを解除する。
【0029】押圧板12d、12e、12g、12hの
下降は、エレベータ上昇位置5a方向へ進出された左右
折込板72、73がフィルム6に当接した時と同時では
無く、若干遅動してなされる。これにより、フィルム6
を、適当な張力を作用させつつ被包装物2の側部から下
面側へ折り込むことができ、弛みや皺の発生を防止でき
る。なお、フィルム移送機構12A、12Bの延在方向
中央部の押圧板12fは上昇されたままであり、左右折
込板72,73によるフィルム6の折り込み作業中はフ
ィルム6のクランプが継続される。
【0030】左右折込板72、73が被包装物2の下側
に入り込んだら、エレベータ5を下降させる。これによ
り、被包装物2は左右折込板72、73上に預けられ、
しかも、張力が作用しているフィルム6によって左右折
込板72、73に押し付けられるため、左右折込板7
2、73上にて位置ずれを生じない。また、この下降さ
れたエレベータ5は、次の被包装物2の受け取り動作に
移行する。従来構成のストレッチ包装機では、エレベー
タヘッド上に支持した状態の被包装物に対してフィルム
を折り込んで包装することが主流であり、フィルムの折
り込みが完了するまではエレベータを下降させることが
できず、次の被包装物の受け取り動作へ移行するまでの
時間を短縮することが困難であったが、これに対して、
この包装機1では、被包装物2が左右折込板72、73
によって支持されると同時に、エレベータ5を下降さ
せ、次の被包装物2の受け取り動作に移行できるので、
エレベータ5によって次の被包装物2を包装部7へ送り
込むまでの時間を短縮することができる。
【0031】左右折込板72、73による被包装物2へ
のフィルム6の折り込みが完了したら、プッシャ76側
に待機していた後ろ折込板74をエレベータ上昇位置5
a方向へ進出させて(図12参照)、プッシャ76側の
フィルム移送機構12Aにクランプ保持していたフィル
ム6を被包装物2の側部から下面側に折り込む。この
時、後ろ折込板74がフィルム6に当接するよりも若干
遅動して、フィルム移送機構12Aの押圧板12fが下
降してフィルム6のクランプ保持を解除するので、フィ
ルム移送機構12Aと被包装物2との間に張設されてい
たフィルム6は、適度な張力を維持しつつ被包装物2に
折り込まれ、弛みや皺の発生が防止される。
【0032】図13に示すように、左右折込板72、7
3は、フィルム移送機構12A、12Bに沿って延在す
るガイドバー77(フィルム移送機構12B側のガイド
バーは省略している)にスライド移動可能に取り付けら
れ、図示しない駆動機構によって駆動されることで、ガ
イドバーにガイドされつつスムーズに移動する。ガイド
バー78、78は、プッシャ76による被包装物2の排
出方向(図13中矢印G。図13中プッシャ76は図示
せず)に沿って延在配置され、後ろ折込板74をスライ
ド移動自在に支持する。
【0033】後ろ折込板74は長尺プレート状であり、
左右折込板72を構成する上下プレート72a、72b
の間、左右折込板73を構成する上下プレート73a、
73bの間にそれぞれ摺動自在に挟み込まれている。後
ろ折込板74によるフィルム6の折り込みは、左右折込
板72、73上に被包装物2を支持した状態にてなされ
るため、被包装物2下面側へ折り込まれるフィルム6
は、左右折込板72、73の下側プレート72b、73
bに当接しつつ移動する結果、両左右折込板72、73
の間に寄せ集められるようにして折り込まれる。また、
上下一対のプレートからなる左右折込板72、73は、
強度の確保が容易であるため、上側のプレート72a、
73aを薄くして、被包装物2下面と後ろ折込板74上
面との間の上下方向の離間寸法を縮小することが可能に
なり、これにより後ろ折込板74によるフィルム6の折
り込みが確実になされるようになっている。
【0034】図14に示すように、プッシャ76は、後
ろ折込板74によるフィルム6の折り込みの完了後、速
やかに駆動され、左右折込板72、73上の被包装物2
を排出コンベア8へ押し出して排出する。この時、図1
に示すように、被包装物2の排出方向前端からフィルム
移送機構12Bとの間に張設されたフィルム6が、前折
込板75に当接することで被包装物2の下面へ折り込ま
れ、フィルム6による被包装物2の全体が包装される。
図14に示すように、包装部7から排出された被包装物
2は、排出コンベア8によって目的位置に搬送される。
排出コンベア8は、発熱機能を具備し、被包装物2の下
面側に複数方向から折り込まれたフィルム6を加熱融着
する。これにより、この包装機1による被包装物2の包
装が完了する。
【0035】次に、フィルム収納部9、フィルム保持機
構10、フィルム移送機構12の構成の一例を図15〜
図22を参照して説明する。図15において、フィルム
収納部9は、フィルム6を巻き付けたフィルムロール9
a、9bと、フィルムロール9a、9bとフィルム保持
機構10との間に配設した複数のフィルム誘導ローラ9
c、9d、9e、9fと、前記フィルムロール9a、9
bとフィルム保持機構10との間に引き出されたフィル
ム6に張力を付与するテンションローラ9gとを備えて
いる。図15において、テンションローラ9gは、フィ
ルム誘導ローラ9c、9d間に渡したフィルム6に当接
しているが、このテンションローラ9gの構成や配置位
置等は図15に示した例に限定されず、各種構成が採用
可能である。
【0036】フィルム保持機構10は、フィルム6の上
下に対向配置された可動プレート10a、10bを備
え、図16(a)、(b)、(c)に示すように、上側
の可動プレート10aに取り付けたクランプローラ10
cと、下側の可動プレート10bに取り付けたクランプ
ローラ10dとの間にフィルム6を挟み込む。両クラン
プローラ10c、10dはフィルム6を常時挟み込むた
め、図16(b)に示すように、可動プレート10a、
10bを、フィルム収納部9からのフィルム出口近傍
(フィルム誘導ローラ9f近傍)からフィルム移送機構
12方向へ移動すると、内蔵したワンウェイクラッチに
より両クランプローラ10c、10dの回転は規制され
るため、両クランプローラ10c、10dと一体的にフ
ィルム6もクランプされたまま移動し、フィルム移送機
構12のフィルム受入口12aにフィルム6が送り込ま
れる(図17参照)。
【0037】図15に示すように、可動プレート10
a、10bには、ローラ用開口部10e、10e…を複
数形成し、各ローラ用開口部10eにはクランプローラ
10cまたは10d(図15中図示していない)を配置
し、フィルム6を、複数対のクランプローラ10c、1
0dによって上下からクランプしている。また、可動プ
レート10a、10bの先端部には、複数の切欠溝10
fが形成されている。そして、図17に示すように、可
動プレート10a、10bをフィルム受入口12aに挿
入すると、下側の可動プレート10bの幅方向(移動方
向に垂直の方向)両側に形成した切欠溝10fを介し
て、各フィルム移送機構12A、12Bの下側フィルム
搬送ベルト12cにフィルム6が当接される。さらに、
図16(b)に示すように、フィルム受入口12aが閉
じられると、フィルム移送機構12の上側フィルム搬送
ベルト12bが、上側の可動プレート10aに形成した
切欠溝10fを介してフィルム6に当接し、この結果、
上下のフィルム搬送ベルト12b、12cの間にフィル
ム6が挟み込まれる。
【0038】フィルム受入口12aが閉じられ、各フィ
ルム移送機構12A、12Bにフィルム6が保持された
後、図18に示すように、両可動プレート10a、10
bはフィルム誘導ローラ9f近傍に引き戻され、フィル
ム6はフィルム移送機構12A、12Bによって包装部
7内部へ(フィルム保持機構10から離間する方向へ)
引き込まれる。この時、図16(c)に示すように、両
クランプローラ10c、10dがフィルム6に対して転
動するため、フィルム移送機構12A、12Bによるフ
ィルム6の引き込みはフィルム保持機構10の引き戻し
に影響されず、スムーズになされる。しかも、両クラン
プローラ10c、10dの回転抵抗によって、フィルム
6に張力が与えられることになり、フィルム6の皺や弛
み等を防止することができる。ここで、フィルム6に張
力が作用している間にカッター11を駆動して、フィル
ム6を切断するので、目的位置を正確に切断することが
できる(図19参照)。
【0039】図17に示すように、各フィルム移送機構
12A、12Bの、フィルム受入口12a近傍の上側フ
ィルム搬送ベルト12bは、昇降ローラ12iに巻装さ
れているため、該昇降ローラ12iを昇降すると、下側
フィルム搬送ベルト12cに向けて進退され、フィルム
受入口12aが開閉される。ここで、フィルム保持機構
10によってフィルム受入口12aにフィルム6を送り
込んだ時に、図18に示すように、昇降ローラ12iを
下降すると、上下のフィルム搬送ベルト12b、12c
間にフィルム6が挟み込まれ、以下、両フィルム搬送ベ
ルト12b、12cの回転駆動によってフィルム6がエ
レベータ上昇位置5a上に搬送される(図20)。
【0040】図21は、この包装機1の作動を制御する
制御部の一例を示す。図21において、このCPU80
には、ROM81、RAM82、操作部83、表示部8
4、I/Oポート85を接続している。I/Oポート8
5には、エレベータ5を駆動するモータM1を制御する
モータM1駆動回路91、フィルム移送機構駆動用モー
タM2を制御するモータM2駆動回路92、第1コンベ
ア48aを駆動するモータM3を制御するモータM4駆
動回路93、第2コンベア48bを駆動するモータM4
を制御するモータM4駆動回路94、外部コンベア4a
(図21中、センタリングコンベア)を駆動するモータ
M5を制御するモータM5駆動回路95、位置決め機構
42(図21中センタリング)を駆動するモータM6を
制御するモータM6駆動回路96、第1シャッタ43を
駆動するモータST1を制御するシャッタST1駆動回
路97を接続している。また、図示していないが、この
I/Oポート85には、第2シャッタ44の駆動モータ
の駆動回路、フィルム移送機構12Bを駆動する前プリ
ストレッチモータの駆動回路、フィルム移送機構12A
を駆動する後プリストレッチモータの駆動回路、左右折
込板72、73を駆動するモータの駆動回路、後ろ折込
板74を駆動するモータの駆動回路、プッシャ76を駆
動するモータの駆動回路等も接続している。これらモー
タは、I/Oポート85からの指令によって駆動される
ようになっている。モータM2〜M6はパルスモータ
(ステッピングモータ)である。
【0041】エレベータ5用のモータM1で駆動される
エレベータ5昇降用のカム軸にはロータリーエンコーダ
86を接続し、このロータリーエンコーダ86で発生さ
れるパルスをカウントし、このパルスのカウント値に基
づいて各作動部の制御を行う。
【0042】また、I/Oポート85には、センサ駆動
回路87を介してセンサS1が接続され、このセンサS
1の検出信号から被包装物2の幅寸法、奥行き寸法、高
さ寸法等のサイズデータが入力される。なお、本実施形
態では、被包装物の奥行き寸法および高さ寸法に対応す
るための構成について主に説明し、幅寸法に対応するた
めの構成については説明を簡略化している。また、セン
サS1は、このストレッチフィルム包装機1に取り付け
たセンサの総称であり、例えば、位置決め突起48cを
検出する位置決め突起検出センサ49cや、内部コンベ
ア48上の被包装物2を検出するセンサや、エレベータ
5上の被包装物2を検出するセンサ等、各種センサが含
まれる。
【0043】図22は、左右折り込み、後ろ折り込み、
前折り込み(プッシャ76による被包装物2の押し出
し)、後側ストレッチ(フィルム移送機構12Aの移
動)、前側ストレッチ(フィルム移送機構12Bの移
動)、フィルムフィード、エレベータ5の昇降の動作タ
イミングを示すタイムテーブルである(1分間に36個
の被包装物2を処理する場合)。図22において、カウ
ント値は、ロータリーエンコーダ86(図21参照)で
発生されるパルスのカウント値であり、回転角は、エレ
ベータ5昇降カムの回転角である。
【0044】すなわち、この包装機1では、図22に示
した包装サイクルの前半に、フィルム移送機構12A、
12Bによる所定長さのフィルム6の引き出し、カッ
ト、およびカットした所定長さのフィルム6のセンタリ
ング(所定位置への移送)が行われ(フィルムフィー
ド)、その後、フィルム6の前後のプリストレッチが行
われる。このフィルム6のプリストレッチは、フィルム
移送機構12A、12Bをそれぞれフィルム6の幅方向
へ離間させることで行う。また、この間に、並行して、
エレベータヘッド5b上への被包装物2の搬入および位
置決めが行われる。そして、包装サイクルの後半(カウ
ント値が50〜100)では、エレベータ5による被包
装物2の上昇、左右折込板72、73や後ろ折込板7
4、排出プッシャ76による被包装物2の包装が行われ
る。また、この包装の途中で、エレベータ5が下降され
る。
【0045】なお、エレベータ5の上昇後、エレベータ
上昇位置5aに到達する直前から、フィルム移送機構1
2Aによるフィルム6の後側ストレッチの緩めが(フィ
ルム移送機構12Aのエレベータ上昇位置5a方向への
移動)開始される。両フィルム移送機構12A、12B
間に張設され、ストレッチがかけられたフィルム6が、
上昇するエレベータ5上の被包装物2によって上方に押
し上げられることに追従して、後側ストレッチが緩めら
れることになる(フィルム移送機構12Aをエレベータ
上昇位置5aに向けて移動する)。これにより、フィル
ム6に多大な荷重が作用することによる破れ等の不都合
を防止できる。但し、この時、フィルム6に作用する張
力は殆ど変化しないようにする。
【0046】エレベータ5がエレベータ上昇位置5aに
到達して停止するとほぼ同時に、左右折り込みと、後ろ
折り込みと、前側ストレッチ緩め(フィルム移送機構1
2Bをエレベータ上昇位置5aに向けて移動すること)
とを開始する。この時、後ろ側ストレッチ緩めは継続し
て行われる。この時、前後両側にて、ストレッチ緩めが
行われるので、フィルム6に多大な荷重が作用すること
による破れ等の不都合を確実に防止できる。
【0047】次に、この包装機1による被包装物2の包
装工程を説明する。まず、外部コンベア4aの基端部
(図1中左端)に被包装物2(商品)が搬入され、この
搬入された被包装物2を、外部コンベア4aや内部コン
ベア48により、下降・待機しているエレベータ5上に
搬送する。被包装物2を搬送する過程にて、被包装物2
のサイズを検出する。具体的には、被包装物2の幅寸法
Wを位置決め機構42で検出し、奥行き寸法t(包装部
7でのフィルム6のストレッチ方向に沿った方向の寸
法。内部コンベア48による搬送方向に沿った方向の寸
法)を、奥行き寸法検出センサ49bにより検出し、高
さ寸法hを高さ寸法検出センサ49aにより検出する。
【0048】これら検出サイズデータは、包装制御デー
タの決定に用いられる。決定される包装制御データに
は、フィルム6のカット長、包装部7に引き込んだフィ
ルム6のプリストレッチ量、プリストレッチ戻しのタイ
ミング、プリストレッチ戻し量、フィルム移送機構12
A、12Bでのフィルム6のクランプ解除タイミング
(押圧板12d〜12hの下降タイミング)等がある。
【0049】内部コンベア48によって、エレベータ5
のエレベータヘッド5a上に被包装物2が搬入される
と、エレベータ5の上昇によって、被包装物2を包装部
7に搬入し、包装部7にて包装が完了した被包装物2
を、プッシャ76により排出コンベア8へ送り出す。こ
こで、エレベータヘッド5a上への被包装物2の搬入
は、位置決め突起検出センサ49cが位置決め突起48
cを検出することで制御部にて認識され、位置決め突起
検出センサ49cが位置決め突起48cを検出した後、
速やかにエレベータ5が上昇される。なお、図1では、
プッシャ76による被包装物2の押し出し方向が、搬入
コンベア4による被包装物2の搬送方向と同様の、図1
中右方向になっている構成を例示したが、これに限定さ
れず、プッシャ76による被包装物2の押し出し方向
は、例えば、逆に、搬送コンベア4による搬送方向に逆
行する方向であっても良い。但し、この場合には、後ろ
折込板や前折込板の設置位置も逆になる。
【0050】包装工程の途中で、包装機1が非常停止し
たら、包装機1内の被包装物2を全て取り除いた後、リ
セット運転させる。包装機1の非常停止の原因として
は、例えば以下のようなものがある。オペレータが非
常停止スイッチを押す。安全センサが異常を検出す
る。例えば、包装機1の随所に設置したセンサにより被
包装物2を監視し、搬入コンベア4上やエレベータ5上
等の正常位置以外の場所の被包装物2を検出する。包
装機1の各作動部の作動異常を検出する。例えば、モー
タに係る負荷が過負荷になったことや、回転速度の異常
等を検出する。各種エラー検出センサによるエラー検
出。例えば、包装部7に被包装部2が送り込まれてこな
いことや、フィルム6のオーバーラン等を検出する。但
し、非常停止の原因によっては、異常を検出した瞬間に
包装機1の作動が停止するのでは無く、例えば、予め設
定された動作量の区切りまで動作を継続した後停止する
場合もある。
【0051】図23は、リセット運転を示すフローチャ
ートである。リセット運転では、まず、ステップ21に
て、エレベータ5昇降用のモータ(図21のモータM
1。以下「エレベータモータ」)を逆転駆動し、ステッ
プ22にてエレベータが原点(搬入コンベア4の内部コ
ンベア48の搬送面よりも下側。)に戻ったかどうかを
識別し、原点復帰が確認できるまで、ステップ22を継
続し、原点復帰が確認できたら、ステップ23にてエレ
ベータモータの駆動を停止する(図24、図25参
照)。
【0052】図25に示すように、第2コンベア48b
の駆動は、位置決め突起48cを位置決め突起検出セン
サ49cにより検出することで制御されているため、下
降されたエレベータ5上の被包装物2に位置決め突起4
8cが干渉しないようになっている。すなわち、位置決
め突起検出センサ49cが位置決め突起48cを検出し
た時には、第2コンベア48bの搬送ベルト48eに複
数突設した位置決め突起48cのいずれもが、エレベー
タヘッド5a上の正規の位置に載置されている被包装物
2の昇降軌跡と干渉しない位置にある。また、包装機1
が、連続運転されている場合には、エレベータ5の上昇
に並行して、第2コンベア48bは駆動されているの
で、第2コンベア48bの位置決め突起48cは、下降
されたエレベータ5上の被包装物2と干渉しない所に位
置している。これにより、リセット運転時にエレベータ
5の下降に伴って下降された被包装物2の底面が、位置
決め突起48c上に突き当たって傾いたり、エレベータ
ヘッド5a上から落下するといった不都合を防止でき
る。
【0053】エレベータ5が原点復帰し、エレベータモ
ータM1の逆転駆動が停止されると、エレベータヘッド
5a上の被包装物2は第2コンベア48bの搬送ベルト
48e上に預けられる。ここで、第1コンベア48aを
含む包装機1の各作動部もモータを逆転駆動して、包装
時とは逆の方向に駆動する(図23中ステップ25)。
この時、第1コンベア48aを駆動する第1コンベアモ
ータM3、第2コンベア48bを駆動する第2コンベア
モータM4、外部コンベア4aを駆動する外部コンベア
モータM5を逆転駆動し、これら第1、第2、外部の各
コンベア48a、48b、4a上の被包装物2が、外部
コンベア4aの搬送基端部(図25中図示せず。左手前
側)へ排出する。
【0054】第2コンベア48bによって包装時とは逆
の方向に搬送された被包装物2は、搬送基端部48hか
ら、第1コンベア48aの並行搬送部48iへ受け渡さ
れ(図26参照)、第1コンベア48aから外部コンベ
ア4aへ受け渡され(図27参照)、外部コンベア4a
の搬送基端部まで搬出される。これにより、機体3内に
作業者が腕を差し込まなくても、安全且つ簡便に被包装
物2を除去できる。
【0055】図23に示すように、第2コンベア48b
の逆転駆動は、位置決め突起検出センサ49cが位置決
め突起48cを検出する(ステップ26)まで継続され
る。図23では、ステップ24にて、位置決め突起検出
センサ49cによる位置決め突起48cの目的検出数C
を2に設定しているため、位置決め突起検出センサ49
cが位置決め突起48cを検出すると、ステップ27に
て、目的検出数が一つ減じられる。ステップ28では、
目的検出数C=0であるかどうかを判別し、目的検出数
C=0になっていない時には、ステップ25に戻って第
2コンベア48bの逆転駆動を継続し、目的検出数C=
0が達成されたら、第1、第2、外部の各コンベア48
a、48b、4aの駆動を停止するとともに、ステップ
29に進み、ディスプレイ等の表示部(図21記載の表
示部84)に被包装物2の取り除き要請を表示する。外
部コンベア4aの搬送基端部へあるいはその近傍に排出
された被包装物2を除去すると、運転可能状態への復帰
が可能となる。
【0056】図25の状態から図26の状態へ至る第2
コンベア48bの逆転駆動(図25、図26中反時計回
り)では、目的検出数C=2を設定しておくと、リセッ
ト運転当初にはエレベータ5近傍にあった位置決め突起
48cが位置決め突起検出センサ49cに検出された時
に、第1、第2、外部の各コンベア48a、48b、4
aの駆動を停止する。ステップ28の完了時には、リセ
ット運転当初にはエレベータ5近傍にあった第2コンベ
ア48bが位置決め突起検出センサ49cにまで戻され
ているため、エレベータヘッド5aから第2コンベア4
8bに預けられた被包装物2は、第2コンベア48bの
搬送基端部48hから第1コンベア48aへ受け渡され
る。予め設定した時間が経ってもステップ28が完了し
ない時には、被包装物2の詰まり等によって第2コンベ
ア48bの逆転駆動が阻害されていることが判明する。
なお、ステップ24にて設定する位置決め突起48cの
目的検出数は、2以外であっても良い。搬入コンベア4
上の被包装物2の除去が完了すると、図示しない検出手
段が作動して、搬入コンベア4上に被包装物2が無いこ
とをブザー音や、前記表示部84等により報知するの
で、外側からは見えにくい奥側の被包装物2の有無を把
握することができる。
【0057】非常停止時に、搬入コンベア4上やエレベ
ータヘッド5a上に被包装物2が検出されない場合に
は、前述の逆転駆動を行わなくても、非常停止原因を解
消することが可能なケースもある。例えば、包装部7で
のフィルム6の折り込み包装過程の途中に非常停止した
時に、搬入コンベア4上やエレベータヘッド5a上に被
包装物2が無ければ、包装部7から被包装物2を取り除
くだけで非常停止原因を解消でき、搬入コンベア4やエ
レベータ5の逆転駆動を含むリセット動作を掛けなくて
も運転可能状態に復帰することが可能になる。
【0058】包装部7へのフィルム6のフィード等に異
常が生じたことも、フィルム6を監視する図示しないセ
ンサや、フィルム保持機構駆動用モータM2の駆動状態
等によって検出できる。包装部7へフィルム6を引き込
む工程に異常が生じた時には、リセット運転によりエレ
ベータ5が下降するため(参考として図11参照)、フ
ィルム移送機構12A、12Bでのフィルム6の除去作
業を、エレベータヘッド5aと干渉すること無く、効率
良く行うことができる。
【0059】なお、本発明は、前記実施形態に限定され
ず、以下の変更も可能である。 (a)ストレッチフィルム包装機に限定されず、包装を
行う包装部へ被包装物を搬送する機構として、エレベー
タおよび搬入コンベアを備え、しかも、これらエレベー
タや搬入コンベアが包装時とは逆の方向にも駆動可能に
なっている各種構成の包装機に適用可能である。 (b)リセット動作の指令手段としては、手動操作され
るスイッチに限定されず、リセット動作指令を入力可能
であれば、各種構成の採用可能である。 (c)前記実施形態では、エレベータが原点復帰した後
に搬入コンベアを逆転駆動させるようになっているが、
これに限定されず、例えば、エレベータと同期駆動され
る搬入コンベアを、エレベータの原点復帰の前に逆転駆
動させることも可能である。この場合、エレベータと搬
入コンベアの同期駆動によって、エレベータの下降タイ
ミングと、搬入コンベアの第2コンベアの搬送ベルトの
逆転駆動とが同期され、下降されたエレベータ上の被包
装物が搬送ベルトの位置決め突起に干渉することを回避
できる。このため、エレベータの原点復帰前に、搬入コ
ンベア上の被包装物2を先行して排出することが可能に
なり、運転可能状態に移行するまでの時間を短縮でき
る。また、第2コンベアの搬送ベルトが位置決め突起を
有していない場合には、搬入コンベアとエレベータとの
同期駆動は不要であり、搬入コンベアとエレベータとを
同時に、包装時とは逆の方向へ駆動することが可能にな
り、運転可能状態に移行するまでの時間を短縮できる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の包
装機によれば、非常停止状態から運転可能状態へのリセ
ット運転にて、搬入コンベアのみならず、エレベータを
も包装時とは逆の方向に駆動して、被包装物を排出する
ので、包装機奥部の被包装物をも効率良く取り除くこと
ができ、運転可能状態への復帰時間を短縮することがで
きる。また、被包装物が搬入端側まで排出されるので、
被包装物の取り除き忘れが防止される。また、エレベー
タを昇降駆動するモータと、搬入コンベアを駆動するモ
ータとを包装時とは逆の方向に駆動させるので、リセッ
ト運転時には、エレベータの下降と搬入コンベアの逆回
転とを同期させること等が容易になり、リセット運転時
間を短縮することができる。また、非常停止時の状態に
基づいて、エレベータを昇降駆動するモータと、搬入コ
ンベアを駆動するモータとを、包装時と同方向あるいは
反対方向のいずれかの回転方向を判断して回転させるの
で、非常停止原因を効率良く解消することができ、運転
可能状態に至る時間を短縮できる。
【0061】
【0062】請求項記載の包装機によれば、エレベー
タ上部にて前記被包装物を支持するエレベータヘッド
が、前記搬入コンベアによる被包装物の搬送面より下側
に位置した後に、前記搬入コンベアを包装時とは逆の方
向に駆動することで、搬入コンベアとエレベータとの駆
動の干渉を回避することができ、エレベータから搬入コ
ンベアへ被包装物を確実に受け渡すことができ、以下、
搬入コンベアの駆動によって被包装物を容易に排出する
ことができる。
【0063】
【0064】請求項記載の包装機によれば、下降した
エレベータのエレベータヘッドが、被包装物が載置され
る搬送ベルトの搬送面よりも下側になった時に、搬送ベ
ルトによって被包装部をエレベータヘッド上に搬入する
と、エレベータヘッドを上昇するだけで、被包装物をエ
レベータヘッド上に載置することができ、しかも、搬送
ベルト上に突設した位置決め突起が、第1コンベアから
第2コンベアへ受け渡された被包装物の位置決め用スト
ッパと、リセット運転時に下降されたエレベータ上の被
包装物を第1コンベア方向に搬送する際のプッシャの、
両方の機能を果たすため、エレベータ上の被包装物を搬
入コンベア経由にて確実に排出することができる。
【0065】請求項記載の包装機によれば、リセット
運転時には、搬入コンベアの少なくとも位置決め機構に
対応する部分を包装時とは逆の方向に回転し、包装機内
の被包装物を、少なくとも位置決め機構よりも、包装時
の搬送方向後ろ側まで搬出するので、これにより、位置
決め機構と干渉すること無く、リセット動作により包装
機から搬出した被包装物を容易に取り出すことができ
る。
【0066】請求項記載の包装機によれば、リセット
運転終了後に、搬入コンベアに排出された全ての被包装
物が取り除かれたことを検出する検出手段によって、被
包装物の除去完了を迅速に把握することができ、運転可
能状態への移行を無駄時間を生じること無くスムーズに
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態のストレッチフィルム
包装機を示す全体正面図である。
【図2】 図1のストレッチフィルム包装機の包装部近
傍を示す断面図である。
【図3】 図1のストレッチフィルム包装機の搬入コン
ベア近傍を示す斜視図である。
【図4】 図3の搬入コンベアの作用を示す斜視図であ
る。
【図5】 図1のストレッチフィルム包装機に備えた内
部コンベアを示す斜視図である。
【図6】 図5の内部コンベアの作用を示す図であっ
て、被包装物の搬送初期を示す斜視図である。
【図7】 図5の内部コンベアを示す図であって、被包
装物のエレベータ上への搬入を示す斜視図である。
【図8】 図1のストレッチフィルム包装機に備えたエ
レベータを示す斜視図である。
【図9】 図1のストレッチフィルム包装機に備えた包
装部へのフィルムの引き込みを示す斜視図である。
【図10】 エレベータの上昇による、包装部への被包
装物の搬入を示す斜視図である。
【図11】 被包装物へのフィルムの左右折り込みを示
す斜視図である。
【図12】 被包装物へのフィルムの後ろ折り込みを示
す斜視図である。
【図13】 包装部に備えた左右折込板、後ろ折込板、
前折込板を示す斜視図である。
【図14】 被包装物へのフィルムの前折り込みを示す
斜視図である。
【図15】 図1のストレッチフィルム包装機に備えた
フィルム収納部およびフィルム保持機構を示す斜視図で
ある。
【図16】 フィルム保持機構を示す側面図であって、
(a)は初期状態、(b)はフィルム受入口へのフィル
ムの引き出し、(c)はフィルム引き出し後の引き戻し
を示す。
【図17】 図16のフィルム保持機構によりフィルム
を保持した状態を示す斜視図である。
【図18】 フィルム受入口に引き出されたフィルムの
包装部への引き込みを示す斜視図である。
【図19】 包装部へ引き込まれたフィルムのカットを
示す斜視図である。
【図20】 フィルムの引き込みを完了した状態を示す
斜視図である。
【図21】 図1のストレッチフィルム包装機に備えた
制御部の構成を示すブロック図である。
【図22】 図1のストレッチフィルム包装機の動作の
タイムチャートである。
【図23】 図1のストレッチフィルム包装機のリセッ
ト運転を示すフローチャートである。
【図24】 図1のストレッチフィルム包装機のリセッ
ト運転を示す図であって、エレベータの下降を示す斜視
図である。
【図25】 図1のストレッチフィルム包装機のリセッ
ト運転を示す図であって、エレベータの原点復帰状態を
示す斜視図である。
【図26】 図1のストレッチフィルム包装機のリセッ
ト運転を示す図であって、第2コンベアから第1コンベ
アへの被包装物の搬送を示す斜視図である。
【図27】 図1のストレッチフィルム包装機のリセッ
ト運転を示す図であって、内部コンベアから外部コンベ
アへの被包装物の排出を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…包装機(ストレッチフィルム包装機)、2…被包装
物、3…機体、4…搬入コンベア、5…エレベータ、5
a…エレベータヘッド、7…包装部、42…位置決め機
構、48a…第1コンベア、48b…第2コンベア、4
8c…位置決め突起、48e…搬送ベルト、48h…搬
送基端部、48i…並行搬送部、M1…エレベータモー
タ、M3…第1コンベアモータ、M4…第2コンベアモ
ータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65B 11/18 - 11/26 B65B 11/54 B65B 35/24

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被包装物を機体内に搬入する正逆回転可
    能な搬入コンベアと、搬入コンベアから受け渡された被
    包装物を上昇する昇降可能なエレベータと、該エレベー
    タにより上昇された被包装物を包装する包装部とを備え
    る包装機において、前記エレベータを昇降駆動するモータと、前記搬入コン
    ベアを駆動するモータとを備え、 非常停止状態から運転可能状態へリセット運転する際に
    は、非常停止時の状態に基づいて、前記エレベータを昇
    降駆動するモータと、前記搬入コンベアを駆動するモー
    タとを、包装時と同方向あるいは反対方向のいずれかの
    回転方向を判断して回転駆動させる ことを特徴とする包
    装機。
  2. 【請求項2】 エレベータ上部にて前記被包装物を支持
    するエレベータヘッドが、前記搬入コンベアによる被包
    装物の搬送面より下側に位置した後に、前記搬入コンベ
    アを駆動することを特徴とする請求項1に記載の包装
    機。
  3. 【請求項3】 前記搬入コンベアは、被包装物をエレベ
    ータ近傍に搬送する第1コンベアと、この第1コンベア
    から受け渡された被包装物を、回転駆動される無端状の
    搬送ベルト上に載せてエレベータに搬入する第2コンベ
    アとを備え、 前記エレベータの上部には、被包装物が載置される複数
    のエレベータヘッドを互いに離間させて突設して複数の
    隙間を形成し、これらエレベータヘッド間の各隙間に
    は、互いに離間させて複数本平行に配設した前記第2コ
    ンベアの搬送ベルトを挿入し、 第1コンベアは、前記第2コンベアが被包装物の搬送を
    開始する搬送基端部近傍に並行して被包装物を搬送する
    並行搬送部を備え、 前記第1コンベアによる被包装物の搬送速度は前記第2
    コンベアよりも速く、該第1コンベアの前記並行搬送部
    によって搬送される被包装物は、前記第2コンベア上に
    突設した位置決め突起に搬送方向後方側から押し付ける
    ようにして位置決めしつつ、前記並行搬送部から前記第
    2コンベアに受け渡されるようになっていることを特徴
    とする請求項1または2に記載の包装機。
  4. 【請求項4】 前記搬入コンベアによって搬送する被包
    装物を、搬送方向に垂直の搬送幅方向の目的位置に位置
    決めする位置決め機構を、前記並行搬送部よりも搬送方
    向上流側に備え、リセット運転時には、前記搬入コンベ
    アの前記位置決め機構に対応する部分も包装時とは逆の
    方向に駆動されることを特徴とする請求項3記載の包装
    機。
  5. 【請求項5】 リセット運転終了後に、搬入コンベアに
    排出された全ての被包装物が取り除かれたことを検出す
    る検出手段を備えることを特徴とする請求項1から4の
    いずれかに記載の包装機。
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