JP3321944B2 - トラクタのフェンダ取付装置 - Google Patents

トラクタのフェンダ取付装置

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JP3321944B2
JP3321944B2 JP32649593A JP32649593A JP3321944B2 JP 3321944 B2 JP3321944 B2 JP 3321944B2 JP 32649593 A JP32649593 A JP 32649593A JP 32649593 A JP32649593 A JP 32649593A JP 3321944 B2 JP3321944 B2 JP 3321944B2
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祥二 菰田
邦彦 家木
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Iseki and Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、トラクタのフェンダ
取付装置に関し、簡単な構成で、安定した取付を行うも
のである。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】トラ
クタの後輪を覆うフェンダーは、操縦者の昇降用の取手
を設けたり、操作レバー類を設ける等によって、荷重
や、外力を受け易いものであり、強度を要する。従来の
水平状の前後フレームに対するフェンダーの取付けで
は、単に、いずれかの側に取付ステーを溶接して、この
取付ステーを他の側のフレーム又はフェンダーにボルト
締め等で締付固定することが一般的であるが、これでは
不安定な構成となっていた。
【0003】
【課題を解決するための手段】この発明は、左右後輪1
5を備え、この後輪15の前方から上方にかけてファン
ダー5にて覆うと共に、前記後輪15を支持するリヤア
クスルハウジング14から車両の後部支柱18を防振支
持して成るトラクタにおいて、前記トラクタの車体1左
右に、後端部を前記後部支柱18に接続し、中間部を
して前後の高さを異ならせた前後フレーム2を配し、
この前後フレーム2の後部及び中間部に取付ステー3,
4の取付面を前記前後フレーム2の側面に沿わせて面一
状に設け、この前後フレーム2と上下取付ステー3,4
に亘って前記フェンダー5の内側面を重合させて固定し
てなるトラクタのフェンダ取付装置とする。
【0004】
【作用、及び発明の効果】前後フレーム2の後端部を防
振支持する後支柱18に接続すると共に、同フレーム2
の中間部に屈折部を形成し上下に段差を形成しこの
レーム後部と中間部に取付ステー3,4を固定する。こ
の際、取付ステー3,4の取付面と前後フレーム2の外
側面とを面一状に位置させるそして、前記取付ステー
3,4と前後フレーム2とで形成した面一状の面に対
し、フェンダー5を重合させてボルト.ナットの如き締
付具6で締付けて固定する。
【0005】このため、前記フェンダー5の取付重合面
は、前後フレーム2の当接分だけ前後方向に広く取るこ
とができ、上下方向に関しては屈曲部での当接分と取付
ステー3,4の突出分だけ広く取ることができるので、
フェンダー5を上下及び前後位置にかかる力に対し安定
して取付支持することができる
【0006】
【実施例】トラクタ車体1は、前部のエンジンEボデ
ィ、クラッチハウジング7、前部ミッションケース8、
及び後部ミッションケース9を一体的に連接し、このエ
ンジンEの前部には、フロントアクスルブラケット10
を介してフロントアクスルハウジング11を支架し、左
右にステアリングハンドル12によって操向自在の前輪
13を有し、後部ミッションケース9の左右両側部には
リヤアクスルハウジング14を有して左右に後輪15を
有する。エンジンEの駆動によってこれら前輪13、及
び後輪15を伝動して四輪駆動の走行を行いうる。
【0007】前記車体1の上部で左右両側部に、屈折部
を形成し上下位置を異ならせた前後フレーム2が、前端
部をクラッチハウジング7に対して防振ゴム16を介在
させて支持し、後端部をリヤアクスルハウジング14に
対して防振ゴム17を介在させて支持する後部支柱18
に連結して設けられる。この前後フレーム2の上側には
キャビン19の底部を構成するキャビンフロアが取付け
られ、後輪15の上部から操縦席20の左右両側に亘っ
て覆うフェンダー5が取付けられる。キャビン19は前
記前後フレーム2上に載せる形態として取付けられ、左
右のガラスドア21、フロントガラス22、リヤガラス
23等を有する。
【0008】フロントアクスルブラケット10の上側に
は、フロントグリル24、左右両側のサイドカバー2
5、及びボンネット26等を有する。27はラジエー
タ、28はエアクリーナ、29はバッテリーである。3
0は主変速レバー、31は副変速レバーで、前記フェン
ダー5の内側上側部において変速レバーガイドに操作案
内される。32は後部ミッションケース9上の油圧ケー
ス33に設けられるリフトアームで、リフトロッド34
を介してロアリンク35を昇降するように連結される。
【0009】前記フェンダー5の前後フレーム2に対す
る取付けは、図2に示すように、この前後フレーム2の
上下面に溶接する取付ステー3,4によってボルトによ
る締付具6で固定される。前後フレーム2は角パイプ材
からなり、この上下面に配設する各取付ステー3,4は
L形で、上下方向の外側面を前後フレーム2の外側面に
沿わせるように、しかも同一面(面一状)にして、フェ
ンダー5の上下面と重合できる構成としている。この各
取付ステー3,4には締付具6の螺挿しうるタップ穴を
形成し、前後フレーム2の上下面と取付ステー3,4と
の間は溶接によって固定される。
【0010】フェンダー5は、下端縁部近くの内側面
を、該前後フレーム2の外側面に重合させると共に、該
各取付ステー3,4のタップ穴に対向する取付穴を有
し、この取付穴の外側から締付具6を内側のタップ穴へ
螺挿することによって取付けられる。36はフェンダー
5に形成した上下方向の補強用リブである。37は左右
の縦フレーム2間を連結する横フレームである。
【0011】なお、前記上下の取付ステー3と4は、同
位置に対向して設けられるもよく、前後方向に異なる位
置に設けるもよい。又、前記操縦席20等を支持するキ
ャビンフロアは、横端部をこれらフェンダー5の内側面
に連結するもよく、前後フレーム2に連結するもよい。
図4は、操縦席20用のシートレール38を取付支持す
る構成を示すもので、左右の前後フレーム2の上側面間
に亘って横方向のステー39を設け、このステー39の
上側に補強プレート40を重合し、更にこの上側に前記
キャビンフロアの後部であるシートフロアパネル41の
後部を重合して、上側から該ステー39にボルト42を
螺合してこれらシートフロアパネル41、補強プレート
40、及びステー39を一体構成とする。又、シートフ
ロアパネル41の前部は前後フレーム2の上面に直接取
付支持している。
【0012】シートレール38は前後端部にボルト43
を有して、シートフロアパネル41の上面からボルト穴
に嵌合させ、このシートフロアパネル41又は補強プレ
ート40の下側からナット44で締付固定する。このよ
うなシートレール38は左右一対に設けられて、操縦席
20下のスライダー45を前後移動調節自在に支持す
る。
【0013】図5〜図7は、前記サイドカバー25のロ
ック機構を示すもので、エンジンルーム上側のボンネッ
ト26の閉鎖を支持するサイドフレーム46に対してサ
イドカバー25の上端部47を係合させて吊下げ、この
サイドカバー25下端部の内側で前部と後部とに取付け
る開閉爪48を、サイドフレーム46下部のロックピン
49に係合させることができる。
【0014】ロックピン49は、サイドフレーム46の
外側にブラケット50によって前後方向に向けて取付け
られる。開閉爪48は、固定爪51と共にキャッチャ5
2に設けられて、開閉爪48を開閉軸53の回りに回動
して、固定爪51との間を開閉することができる。キャ
ッチャ52の外側に設けるフックを引くことにより開閉
爪48をばねに抗して開き側へ回動して、この開閉爪4
8のロックピン49との係合を外すことができる。
【0015】このキャッチャ52は、サイドカバー25
下部の取付穴に外側から嵌合させて取付けられ、固定爪
51がロックピン49の上側に対向し、開閉爪48が下
側に対向しうる関係に設定され、この開閉爪48の上面
はロックピン49と係合するフック部53から前端部に
亘って下方へ傾斜する傾斜案内縁部54を形成して、サ
イドカバー25を閉鎖するときの開閉爪48によるロッ
クピン49の掬い込み係合を円滑に行わせる構成として
いる。
【0016】この開閉爪48はキャッチャ52の前後適
宜間隔にして前後に突設され、この先端部間に亘ってプ
レート55を係合して取付け、この連結プレート55に
ビス56によってガイドプレート57を取付ける。この
ガイドプレート57は該開閉爪48の先端部を延長した
ほゞ同一面に沿った案内面を形成する。又、これら連結
プレート55及びガイドプレート57はばね材によって
構成している。サイドカバー25の開閉爪48がロック
ピン49に案内される以前にこのガイドプレート57が
ロックピン49に緩衝案内される。
【0017】図8〜図10において、上例と異なる点
は、開閉爪48先端部のガイドプレート57に代えて針
金形態のガイドスプリング59を設けたもので、ガイド
スプリング59の両端部60を開閉爪48に係合させ
て、前後の開閉爪48部間の中央部61は正面視で下向
きのフック状に曲げて、この中央部61の上面をロック
ピン49に摺動案内させることにより、緩衝させながら
係合案内する。
【図面の簡単な説明】
【図1】前後フレーム部の側面図。
【図2】その一部の正面図。
【図3】トラクタの側面図。
【図4】シートフロア部の側面図。
【図5】サイドカバー部の正面図。
【図6】その一部の拡大正面図。
【図7】その平面図。
【図8】一部別実施例を示すサイドカバー部の正面図。
【図9】その一部の平面図。
【図10】その正面図。
【符号の説明】
1 車体 2 前後フレーム 3 ステー 4 ステー 5 フェンダー 6 締付具 14 リヤアクスルハウジング 15 後輪 18 後部支柱 19 キャビン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−110574(JP,A) 実開 平1−114385(JP,U) 実開 昭63−180384(JP,U) 実開 昭61−152583(JP,U) 実開 昭62−105851(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 25/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右後輪15を備え、この後輪15の前
    方から上方にかけてファンダー5にて覆うと共に、前記
    後輪15を支持するリヤアクスルハウジング14から車
    両の後部支柱18を防振支持して成るトラクタにおい
    て、 前記トラクタの車体1左右に、後端部を前記後部支柱1
    8に接続し、中間部を屈折して前後の高さを異ならせた
    前後フレーム2を配し、この前後フレーム2の後部及び
    中間部に取付ステー3,4の取付面を前記前後フレーム
    2の側面に沿わせて面一状に設け、この前後フレーム2
    と上下取付ステー3,4に亘って前記フェンダー5の内
    側面を重合させて固定してなるトラクタのフェンダ取付
    装置。
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