JP3321939B2 - 有価証券および抽選券 - Google Patents

有価証券および抽選券

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JP3321939B2
JP3321939B2 JP29803593A JP29803593A JP3321939B2 JP 3321939 B2 JP3321939 B2 JP 3321939B2 JP 29803593 A JP29803593 A JP 29803593A JP 29803593 A JP29803593 A JP 29803593A JP 3321939 B2 JP3321939 B2 JP 3321939B2
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roll
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昭彦 小林
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホログラム画像を備
え、偽造および改竄を極めて困難にして不正行為を防止
し、個別情報の安全性を高めるようにした構成した有価
証券および抽選券に係り、特にホログラムによる個別情
報を形成することが可能な有価証券および抽選券に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば株券、商品券、小切
手、手形、入場券、チケット等の有価証券には、有価証
券一枚毎に異なる個別情報として連続番号を設け、また
抽選券には、抽選券一枚毎に異なる個別情報として抽選
番号または抽選マークが設けられている。抽選マーク
は、隠蔽機能を有する剥離層により隠蔽され、これを剥
ぎ取って抽選マークを確認するスクラッチくじに用いら
れている。
【0003】これらの個別情報は、通常、連続番号は、
凸形状のナンバリングユニットと言われる回転方式の印
字装置で印刷されるか、ランダムな印字情報の場合は、
レーザープリンターやドットインパクト方式プリンタ
ー、インクジェットプリンター等を用いて印刷されてい
る。
【0004】そして、これらの個別情報の下には、情報
の一部を剥がしたりして改竄されないように、通常は、
発光インキや溶剤反応型の特殊インキで複雑な細紋印刷
を行なったり、個別情報のインキを同様に特殊インキに
したりしている。
【0005】しかしながら、近年における偽造、改竄の
技術は、一層高度化してきており、これらの偽造防止技
術も充分なものとは言えなくなってきている。また、偽
造を困難とする手段として、偽造、改竄自体が極めて困
難なホログラムを、シールまたは転写箔により有価証券
に貼付形成することで、真偽を目視により確実に判別し
易くしたものが用いられている。特に、最近では、この
ような偽造および改竄を十分に困難にして不正行為を防
止するための手段の出現が、特に強く要望されてきてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ホログラムは、それに形成される絵柄、文字、デザイン
等は同一のもので、一つずつ異なる情報を形成すること
は、製造工程上困難であり、簡易にホログラムによる個
別情報を形成することは、従来の有価証券および抽選券
においては不可能であった。
【0007】本発明は、上記のような問題を解消するた
めに成されたもので、偽造および改竄を極めて困難とし
て不正行為を防止すると共に、ホログラム画像による個
別情報を形成してなる個別情報の安全性の高い有価証券
および抽選券を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、まず、請求項1に係る発明では、ロール状の光重
合フォトポリマーにリップマンホログラムを作製し、拡
散剤を塗布したロール状フィルムを光重合フォトポリマ
ーに密着させて加熱を行ない、光重合フォトポリマーに
記録されている干渉縞の間隔を変化させて再生波長をシ
フトすることにより作製されたホログラムを、有価証券
本体の一部若しくは全面に貼付して成る有価証券におい
て、上記ホログラムとして、拡散剤を塗布したロール状
フィルムを光重合フォトポリマーに密着させる前に、若
しくは密着させた後に、当該拡散剤を塗布したロール状
フィルムに、紫外線を発生させる紫外線発生源と、紫外
線発生源より発せられた紫外線を平行光にする光学要素
と、光学要素からの紫外線が照射され、当該紫外線を記
録したいパターンに基づいて透過/遮光する空間変調要
素と、空間変調要素を透過した紫外線を、光重合フォト
ポリマーに密着させる前の拡散剤を塗布したロール状フ
ィルム上にスリット状に結像させる結像要素と、からな
る紫外線露光装置で紫外線露光を行ない、再生波長の異
なるパターンを生成させることにより、連続番号,文
字,図形等の、ホログラム毎に異なる個別情報を連続的
に記録してなるホログラムを備えている。
【0009】また、請求項2に係る発明では、ロール状
の光重合フォトポリマーにリップマンホログラムを作製
し、拡散剤を塗布したロール状フィルムを光重合フォト
ポリマーに密着させて加熱を行ない、光重合フォトポリ
マーに記録されている干渉縞の間隔を変化させて再生波
長をシフトすることにより作製されたホログラムを、抽
選券本体の一部若しくは全面に貼付して成る抽選券にお
いて、上記ホログラムとして、拡散剤を塗布したロール
状フィルムを光重合フォトポリマーに密着させる前に、
若しくは密着させた後に、当該拡散剤を塗布したロール
状フィルムに、紫外線を発生させる紫外線発生源と、紫
外線発生源より発せられた紫外線を平行光にする光学要
素と、光学要素からの紫外線が照射され、当該紫外線を
記録したいパターンに基づいて透過/遮光する空間変調
要素と、空間変調要素を透過した紫外線を、光重合フォ
トポリマーに密着させる前の拡散剤を塗布したロール状
フィルム上にスリット状に結像させる結像要素と、から
なる紫外線露光装置で紫外線露光を行ない、再生波長の
異なるパターンを生成させることにより、抽選番号,抽
選マーク等の、ホログラム毎に異なる個別情報を連続的
に記録してなるホログラムを備えている。
【0010】
【作用】従って、本発明の有価証券および抽選券におい
ては、各々異なる個別情報の記録をホログラム作製工程
の中で連続的に行なうことにより、個々のホログラムの
中に異なる情報を盛り込むことができる。
【0011】また、ホログラム画像パターンと異なる再
生波長の個別情報パターンとを組み合わせることによ
り、ホログラムが偽造し難く、また仮に切り貼りしても
その切った後が容易に分かるため、改竄防止効果が極め
て高いものとなる。
【0012】例えば、ある種類の抽選券が発売された後
に、別の抽選券が発売されて、その当選番号を前回の抽
選券の番号を切り貼りしようとしても、明らかな切り筋
が見えて、改竄したことが一目瞭然となる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して詳細に説明する。図1は本発明を抽選券に適用した
場合の構成例を示す断面図、図2は本発明を抽選券に適
用した場合の構成例を示す正面図である。
【0014】図1および図2において、基材21表面上
の一部には、所望の絵柄(TP)22が、印刷により設
けられている。また、基材21表面上の絵柄22以外の
図示部分には、リップマンホログラム23が貼付されて
いる。
【0015】さらに、このリップマンホログラム23
は、基材21表面上に、第1の粘着剤層231、後述す
る光重合フォトポリマーと拡散剤が一体となっているホ
ログラム層232、第2の粘着剤層233、保護シート
234が、順次積層されてなっている。
【0016】なお、リップマンホログラム23の一部に
は、周囲のホログラム画像パターンと再生波長の異なる
バーコード235が設けられている。次に、上記リップ
マンホログラム23(ホログラム層232)の作製は、
次のような方法により実現する。
【0017】すなわち、まず、ロール状の光重合フォト
ポリマー(HRF)に、リップマンホログラムの複製露
光を行なう。この光重合フォトポリマーの例としては、
例えば“特開平2−3081号”もしくは“特開平2−
3082号”に記載のフォトポリマーを使用する。ま
た、複製方法としては、例えば“特開平3−4292
号”に記載の回転ドラムを用いた複製方法を用いる。
【0018】次に、複製露光を行なったフォトポリマー
に対して、再生波長をシフトさせるために、例えば“特
開平3−46687号”に記載の拡散剤を塗布したフィ
ルム(CTF)を使用する。
【0019】ここで、前記拡散剤は、上記光重合フォト
ポリマーに用いられているモノマーと類似した物質であ
り、干渉縞を記録した光重合フォトポリマーに密着させ
て加熱することで、干渉縞の間隔を膨脹させるように拡
散剤が働き、再生波長のシフトを引き起こす。この時
に、所望の波長となった場合に以後の拡散を阻止するた
め、紫外線を照射し、モノマーを重合することにより、
再生波長のシフトを固定することができる。
【0020】ところで、拡散剤を塗布したフィルムを光
重合フォトポリマーに密着する前に、若しくは密着した
後の加熱前に、ある露光量の紫外線を照射することによ
り、一定量のモノマーを重合し、再生波長のシフトに関
与するモノマーの量を制御することで、所望の再生波長
のシフトを得ることが可能である。
【0021】すなわち、上記拡散剤を塗布したフィルム
に、適当な形状の適当な露光量の紫外線により露光を行
なうことにより、任意の形状をその周囲のホログラム画
像パターンと異なった再生波長で記録することができ
る。
【0022】図3は、本実施例によるリップマンホログ
ラムの作製装置である。ここでは、複製露光を行なった
光重合フォトポリマーと拡散剤を塗布したフィルムとを
貼り合わせる前に拡散剤を塗布したフィルムに紫外線露
光を行なう装置の全体構成例を示す。
【0023】すなわち、図3に示すように、複製露光を
行なった光重合フォトポリマー1を、HRF送り出しロ
ール2よりアイドラ4を介してカバーフィルム3をスプ
リッター6で剥がしながら、HRFカバーフィルム巻き
取りロール5で巻き取ってニップロール7に送る。
【0024】また、拡散剤を塗布したロール状フィルム
(CTF)8を、CTF送り出しロール9よりアイドラ
11を介してカバーフィルム10をスプリッター13で
剥がしながら、CTFカバーフィルム巻き取りロール1
2で巻き取って上記ニップロール7に送る。
【0025】そして、このニップロール7により、カバ
ーフィルム3が剥がされた光重合フォトポリマー1と、
カバーフィルム10が剥がされたロール状フィルム8と
を貼り合わせて密着させる。
【0026】ここで、光重合フォトポリマー1の画像の
情報を記録する部分には、あらかじめ位置決めマークを
記録しておき、そのマークを位置決めマーク照明ランプ
14により再生させ、位置決めマーク読み取りセンサー
15によって読み取るようにする。
【0027】そして、このタイミングによって、紫外線
発生源である紫外線ランプ16と、光学要素であるレン
ズ17と、空間変調要素である液晶シャッター18と、
結像要素である結像レンズ19とからなる紫外線露光装
置により、スプリッター13上のロール状フィルム8に
紫外線露光を行なう。
【0028】すなわち、位置決めマーク読み取りセンサ
ー15から、ニップロール7で光重合フォトポリマー1
とロール状フィルム8とが貼り合わさる部分までの長さ
が、スプリッター13上で紫外線を照射する部分から、
ニップロール7で光重合フォトポリマー1とロール状フ
ィルム8とが貼り合わさる位置までの長さと等しくなる
ようにする必要がある。
【0029】図4は、上記紫外線露光装置の構成例を示
す概要図である。すなわち、図4において、まず、紫外
線ランプ16より発せられた紫外線を、レンズ17によ
り、液晶シャッター18上に平行光にして照射し、液晶
シャッター18の開閉により透過した紫外線を、結像レ
ンズ19により、スプリッター13上のロール状フィル
ム8にスリット状に結像させる。
【0030】この場合、液晶シャッター18に投影する
情報は、記録したいパターンをロール状フィルム8の送
り方向と直角な方向に切断して複数の線状の情報に分解
し、ロール状フィルム8の送り速度に同期させながら、
この情報を順次液晶シャッター18に送り出す。
【0031】すなわち、個別情報である、数字や絵柄、
もしくはバーコード、カルラコード等からなる抽選番
号、もしくは抽選マークを、ロール状フィルム8の送り
方向と直角な方向に切断して複数の線状の情報に分解
し、ロール状フィルム8の送り速度に同期させながら、
この情報を順次液晶シャッター18に送り出す。
【0032】なお、図4では、抽選番号をバーコードと
した場合を示しているが、番号とホログラムとが重なる
場合もある。また、ここで、液晶シャッター18の開口
部の形状を、ロール状フィルム8の送り方向に拡大した
形状とすることにより、その拡大率を紫外線の露光量と
することが可能となる。すなわち、これは、液晶シャッ
ター18のロール状フィルム8の送り方向の面積が、結
像レンズ19の開口部となり、この結像レンズ19の絞
りの役割を果たすためである。
【0033】このように、ロール状フィルム8の送り方
向に対する拡大率により、異なる紫外線露光量を与える
ことが可能となり、再生波長を自由にコントロールする
ことができる。
【0034】以上のように、貼り合わせと同時に、紫外
線露光を行なったロール状フィルム8と光重合フォトポ
リマー1とを巻取りロール20に巻取り、加熱を行なう
ことで、紫外線露光量に見合った波長のシフトが起こ
り、紫外線露光した部分の再生波長と未露光部分との再
生波長に差ができる。
【0035】また、貼り合わせ後、紫外線露光を行なっ
た後に巻取りロール20に巻取り、加熱を行なう場合に
も同様の効果を得ることができる。これにより、連続番
号,文字,図形等のある各々異なる個別の情報(本例で
は、抽選番号、若しくは抽選マーク)を、あるパターン
として連続的に記録することが可能となる。
【0036】なお、上記において、図3の巻き取り20
に対して、図示しない別工程でCTF側のカバーシート
を剥離し、その上面には、粘着剤(感圧接着剤)、若し
くは接着剤(ドライ感圧接着剤、再湿粘着型接着剤、ウ
エットエマルジョン型接着剤、ウエット溶剤型接着剤)
を施して接着剤層を備え、当該接着剤層表面には、離型
シート(シリコン樹脂等の離型性の樹脂が貼着面側に施
されているもの)が剥離可能に貼着される。そして、こ
のロール上の個別情報付きリップマンホログラムの部分
を抜き型で半抜き状態にして、剥離シートより剥がれ易
い状態にして、抽選券の基材21表面の一部に貼り付け
て、本実施例の抽選券を得る。
【0037】なお、本実施例では、ホログラム23の表
面には、光重合フォトポリマー1における図示しないベ
ースシートが存在しているが、耐久性を考えて、ベース
シートを剥し、改めて粘着剤層233を有する保護シー
ト234を貼り付けている。
【0038】また、ホログラム23の下面に、ホログラ
ム画像を見易くするために、ブラックシートを設けるよ
うにしてもよい。これは、背景を黒っぽくする(いわゆ
る「バッキング」)ことで、ホログラム画像がはっきり
見えるようにするためである。
【0039】この形成方法としては、例えばシートを積
層していく方法がある。すなわち、ホログラム記録後の
HRF(第1のカバーフィルム/フォトポリマー/第2
のカバーフィルム)のいずれか一方のカバーフィルムを
剥離し、同様に紫外線照射後のCTF(第3のカバーフ
ィルム/拡散剤/第4のカバーフィルム)のいずれか一
方のカバーフィルムを剥離し、これらを積層して(第1
のカバーフィルム/フォトポリマー/拡散剤/第4のカ
バーフィルム)を作製する。
【0040】この場合、カバーフィルムの選択は、第1
と第2、第3と第4のいずれかを任意に選択することが
でき、上記のものは一例である。そして、この(第1の
カバーフィルム/フォトポリマー/拡散剤/第4のカバ
ーフィルム)のカバーフィルムの一方を剥離し、(第5
のカバーフィルム/粘着剤/ブラックシート/粘着剤/
第6のカバーフィルム)のカバーフィルムの一方を剥離
し、フォトポリマーと拡散剤のどちらかの面に接着す
る。また、ブラックシートの残る一方の粘着剤は、証券
への接着用に使用する。さらに、外側に面するところに
は、必要に応じて保護層を同様に積層することができ
る。
【0041】なお、以上では、接着法による積層とした
が、ブラックシートの接着、証券への接着、保護層の接
着等は、ラミネート法による積層とするようにしてもよ
い。次に、以上のようにして作製されたリップマンホロ
グラム23を、基材21の表面に貼付して構成された抽
選券においては、各々異なる個別情報(抽選番号、若し
くは抽選マーク)の記録を、リップマンホログラム23
の作製工程の中で連続的に行なうようにしているため、
個々のリップマンホログラム23の中に異なる情報(抽
選番号、若しくは抽選マーク)を盛り込むことができ
る。これにより、各々異なる個別情報を個々に記録した
抽選券を得ることができる。
【0042】また、ホログラム画像パターンと再生波長
の異なる個別情報記録パターンとを組み合わせているた
め、リップマンホログラム23が偽造し難く、また仮に
切り貼りしてもその切った後が容易に分かるので、改竄
防止効果が極めて高いものとなる。
【0043】例えば、ある種類の抽選券が発売された後
に、別の抽選券が発売されて、その当選番号を前回の抽
選券の番号を切り貼りしようとしても、明らかな切り筋
が見えて、改竄したことが一目瞭然となる。
【0044】以上により、本実施例の抽選券において
は、各々異なる個別情報(抽選番号、若しくは抽選マー
ク)を記録したリップマンホログラム23を抽選券本体
に貼り付けているため、ホログラム画像パターンと個別
情報パターンの再生波長が異なるため偽造防止効果が高
く、切り貼り等の改竄防止効果も極めて高い。
【0045】上述したように、本実施例では、ロール状
の光重合フォトポリマー1にリップマンホログラム23
を作製し、拡散剤を塗布したロール状フィルム8を光重
合フォトポリマー1に密着させて加熱を行ない、光重合
フォトポリマー1に記録されている干渉縞の間隔を変化
させて再生波長をシフトすることにより作製されたリッ
プマンホログラム23を、抽選券本体の基材21の一部
に貼付して成る抽選券において、紫外線ランプ16、レ
ンズ17、液晶シャッター18、結像レンズ19により
構成される紫外線露光部を設けて、上記リップマンホロ
グラム23として、拡散剤を塗布したロール状フィルム
8を光重合フォトポリマー1に密着する前に、当該拡散
剤を塗布したロール状フィルム8に紫外線露光を行な
い、再生波長の異なるパターンを生成させることによ
り、ホログラム毎に異なる個別情報(抽選番号、若しく
は抽選マーク)を連続的に記録してなるリップマンホロ
グラムを備えるようにしたものである。
【0046】従って、各々異なる個別情報(抽選番号、
若しくは抽選マーク)の記録を、リップマンホログラム
23の作製工程の中で連続的に行なうようにしているた
め、個々のリップマンホログラム23の中にホログラム
毎に異なる情報(抽選番号、若しくは抽選マーク)を盛
り込むことができる。これにより、各々異なる個別情報
を個々に記録した抽選券を得ることが可能となる。
【0047】また、ホログラム画像のパターンと異なる
再生波長の個別情報パターンとを組み合わせているた
め、複製が困難となるため、偽造防止効果が期待できる
と共に、仮に切り貼りしてもその切った後が容易に分か
るため、極めて改竄防止効果が高いものを得ることが可
能となる。
【0048】以上により、本実施例の抽選券において
は、各々異なる個別情報(抽選番号、若しくは抽選マー
ク)を記録したリップマンホログラム23を抽選券本体
に貼り付けているため、ホログラム画像と組み合わせ
て、周囲と再生波長が異なるため偽造防止効果が高く、
切り貼り等の改竄防止効果も極めて高い。
【0049】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、つぎのようにしても同様に実施できるもので
ある。 (a)上記実施例では、光学要素としてレンズ17を用
いる場合について説明したが、これに限らず、その他の
光学要素を用いるようにしてもよい。
【0050】(b)上記実施例では、空間変調要素とし
て液晶シャッター18を用いる場合について説明した
が、これに限らず、その他の空間変調要素を用いるよう
にしてもよい。
【0051】(c)上記実施例では、本発明を抽選券に
適用する場合について説明したが、これに限らず、証
券、定期券、会員証、証明書、株券、商品券、小切手、
手形、入場券、チケット等のセキュリティー性を必要と
する他の有価証券についても、本発明を同様に適用して
前述と同様の効果が得られるものである。
【0052】(d)上記実施例では、リップマンホログ
ラムを基材表面の一部に貼付する場合について説明した
が、これに限らず、リップマンホログラムを基材表面の
全面に貼付するようにしてもよい。
【0053】(e)上記実施例において、異なる再生波
長のバーコードパターンを連続的に記録する方式として
は、シールラベル方式、若しくは転写箔方式のいずれの
方式であってもよい。 その他、本発明はその要旨を変更しない範囲で、種々に
変形して実施できるものである。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ホ
ログラム画像を備えて、偽造および改竄を極めて困難に
して不正行為を防止し、個別情報の安全性を高めること
が可能な有価証券および抽選券が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を抽選券に適用した場合の一実施例を示
す断面図。
【図2】本発明を抽選券に適用した場合の一実施例を示
す正面図。
【図3】本発明に適用するホログラムの作製装置(貼り
合わせ装置)の構成例を示す概要図。
【図4】図3におけるホログラムの作製装置の紫外線露
光装置の構成例を示す概要図。
【符号の説明】
1…光重合フォトポリマー、2…HRF送り出しロー
ル、3…カバーフィルム、4…アイドラ、5…HRFカ
バーフィルム巻き取りロール、6…スプリッター、7…
ニップロール、8…ロール状フィルム(CTF)、9…
CTF送り出しロール、10…カバーフィルム、11…
アイドラ、12…CTFカバーフィルム巻き取りロー
ル、13…スプリッター、14…マークを位置決めマー
ク照明ランプ、15…位置決めマーク読み取りセンサ
ー、16…紫外線ランプ、17…レンズ、18…液晶シ
ャッター、19…結像レンズ、20…巻き取りロール、
21…基材、22…絵柄、23…リップマンホログラ
ム、231…第1の粘着剤層、232…ホログラム層、
233…第2の粘着剤層、234…保護シート、235
…バーコード(個別情報)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G06K 19/10 G06K 19/00 R (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03H 1/00 - 1/30 B42D 15/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロール状の光重合フォトポリマーにリッ
    プマンホログラムを作製し、拡散剤を塗布したロール状
    フィルムを前記光重合フォトポリマーに密着させて加熱
    を行ない、前記光重合フォトポリマーに記録されている
    干渉縞の間隔を変化させて再生波長をシフトすることに
    より作製されたホログラムを、有価証券本体の一部若し
    くは全面に貼付して成る有価証券において、 前記ホログラムとして、 前記拡散剤を塗布したロール状フィルムを前記光重合フ
    ォトポリマーに密着させる前に、若しくは密着させた
    に、当該拡散剤を塗布したロール状フィルムに、紫外線を発生させる紫外線発生源と、 前記紫外線発生源より発せられた紫外線を平行光にする
    光学要素と、 前記光学要素からの紫外線が照射され、当該紫外線を記
    録したいパターンに基づいて透過/遮光する空間変調要
    素と、 前記空間変調要素を透過した紫外線を、前記光重合フォ
    トポリマーに密着させる前の拡散剤を塗布したロール状
    フィルム上にスリット状に結像させる結像要素と、 からなる紫外線露光装置で 紫外線露光を行ない、再生波
    長の異なるパターンを生成させることにより、連続番
    号,文字,図形等の、ホログラム毎に異なる個別情報を
    連続的に記録してなるホログラムを備えたことを特徴と
    する有価証券。
  2. 【請求項2】 ロール状の光重合フォトポリマーにリッ
    プマンホログラムを作製し、拡散剤を塗布したロール状
    フィルムを前記光重合フォトポリマーに密着させて加熱
    を行ない、前記光重合フォトポリマーに記録されている
    干渉縞の間隔を変化させて再生波長をシフトすることに
    より作製されたホログラムを、抽選券本体の一部若しく
    は全面に貼付して成る抽選券において、 前記ホログラムとして、 前記拡散剤を塗布したロール状フィルムを前記光重合フ
    ォトポリマーに密着させる前に、若しくは密着させた
    に、当該拡散剤を塗布したロール状フィルムに、紫外線を発生させる紫外線発生源と、 前記紫外線発生源より発せられた紫外線を平行光にする
    光学要素と、 前記光学要素からの紫外線が照射され、当該紫外線を記
    録したいパターンに基づいて透過/遮光する空間変調要
    素と、 前記空間変調要素を透過した紫外線を、前記光重合フォ
    トポリマーに密着させる前の拡散剤を塗布したロール状
    フィルム上にスリット状に結像させる結像要素と、 からなる紫外線露光装置で 紫外線露光を行ない、再生波
    長の異なるパターンを生成させることにより、抽選番
    号,抽選マーク等の、ホログラム毎に異なる個別情報を
    連続的に記録してなるホログラムを備えたことを特徴と
    する抽選券。
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