JP2003195732A - ホログラム複合印刷物及びその製造方法 - Google Patents

ホログラム複合印刷物及びその製造方法

Info

Publication number
JP2003195732A
JP2003195732A JP2001395912A JP2001395912A JP2003195732A JP 2003195732 A JP2003195732 A JP 2003195732A JP 2001395912 A JP2001395912 A JP 2001395912A JP 2001395912 A JP2001395912 A JP 2001395912A JP 2003195732 A JP2003195732 A JP 2003195732A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hologram
image
printed matter
recording medium
optical film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP2001395912A
Other languages
English (en)
Inventor
Megumi Eomo
めぐみ 江面
Akira Shirokura
明 白倉
Takaharu Kitada
隆治 北田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2001395912A priority Critical patent/JP2003195732A/ja
Publication of JP2003195732A publication Critical patent/JP2003195732A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Holo Graphy (AREA)
  • Credit Cards Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 セキュリティチェックに使用し得る情報量を
増やし、複雑かつ精巧な構成とすることで偽造を防止し
てセキュリティ性を向上させる。 【解決手段】 ホログラフィックステレオグラム画像又
はホログラム画像が露光記録されたホログラム用記録媒
体2と、紙その他の被印刷体に2次元画像の印刷が施さ
れた印刷物3と、光学フィルタ4とが積層されてホログ
ラム複合印刷物1Aとされる。このホログラム複合印刷
物1Aにおいては、ホログラム用記録媒体2よりも下層
に印刷物3が積層されるとともに、ホログラム用記録媒
体2と印刷物3との間に光学フィルム4が配されて積層
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セキュリティ用途
に用いられるホログラム複合印刷物及びその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】ホログラフィックステレオグラムは、例
えば、被写体を異なる観察点から順次撮像することによ
って得られた多数の画像を原画として、これらを1枚の
ホログラム用記録媒体に短冊状又はドット状の要素ホロ
グラムとして順次露光記録することによって作製され
る。
【0003】例えば、横方向のみに視差情報を有するホ
ログラフィックステレオグラムは、図10に示すよう
に、被写体100を横方向の異なる観察点から順次撮影
することによって得られた複数の原画101a〜101
eを、所定の光学系を有するホログラフィックステレオ
グラム作製装置における表示器に順次表示し、表示され
た画像にレーザ光を照射することで画像変調した物体光
と参照光との干渉によって生じる干渉縞を短冊状の要素
ホログラムとしてホログラム用記録媒体102に順次露
光記録することによって作製される。
【0004】このようにして作製されたホログラフィッ
クステレオグラムは、横方向の異なる観察点から順次撮
影することによって得られた画像情報が、短冊状の要素
ホログラムとして横方向に順次記録されていることか
ら、観察者がこれをある位置から片方の目で見た場合に
は、各要素ホログラムの一部分として記録されている画
像情報の集合体が2次元画像として識別され、また、こ
の位置とは異なる他の位置から片方の目で見た場合に
は、各要素ホログラムの他の一部分として記録されてい
る画像情報の集合体が他の2次元画像として識別され
る。したがって、ホログラフィックステレオグラムは、
観察者がこれを両目で見た場合には、左右の目の視差に
より、露光記録画像が3次元画像として認識される。
【0005】ところで、上述したホログラフィックステ
レオグラム又はホログラムは、従来から様々な用途に使
用されている。例えば本件出願人が先に出願した特願2
001−281470においては、商品名、会社名等を
表示し、ディスプレイ装置等の商品に付して使用される
表示装置としてのホログラムが開示されている。
【0006】そして、ホログラフィックステレオグラム
又はホログラムは、上述した用途の他に、身分証明書、
クレジットカード、紙幣等の偽造防止手段を目的とする
セキュリティ用途に使用されている。このセキュリティ
用途で使用されるホログラフィックステレオグラム又は
ホログラムは、多くの場合一つの原版から大量の複製を
量産しており、偽造防止が必要とされるもの、例えば商
品や、クレジットカード、銀行等のキャッシュカードの
カード類、紙幣や小切手、商品券等の有価証券、この他
個人を識別するための社員証、受験票等、さまざまなも
のに貼り付けられている。このような偽造防止手段とし
て使用されるホログラフィックステレオグラム又はホロ
グラムに関しては、例えば特許第2812758号公報
や、特開平10−123921号公報、特開2000−
301869号公報に開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】セキュリティ用途とし
て使用するホログラフィックステレオグラム又はホログ
ラムは、例えば微少な回折格子からなるドットを平面上
に配列させ画像を形成するものである場合に、セキュリ
ティチェックに際してホログラフィックステレオグラム
又はホログラムに光を当ててドットからの回折光により
構成される画像を目視で確認するというきわめて簡単な
方法で真偽の判別がされている。しかしながら、上述し
たような量産タイプのホログラフィックステレオグラム
又はホログラム単独では、セキュリティチェックに利用
できる情報量、すなわちホログラフィックステレオグラ
ム又はホログラムに記録された画像の構成があまり複雑
ではなく、偽造されたものとの区別が困難であった。こ
のため、近年において、上述した量産タイプのホログラ
フィックステレオグラム又はホログラムを単独で使用し
た場合には、偽造防止としての効果が薄れつつあり、セ
キュリティ性が低下している。
【0008】そこで、本発明は、表示し得る情報量を増
やし、複雑かつ精巧な構成とすることで偽造を防止して
セキュリティ性を向上させたホログラム複合印刷物及び
その製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
本発明に係るホログラム複合印刷物は、ホログラフィッ
クステレオグラム画像又はホログラム画像が露光記録さ
れた少なくとも1枚のホログラム用記録媒体からなるホ
ログラム層と、紙その他の被印刷体に2次元画像の印刷
が施された印刷物からなり、ホログラム層の下層に配さ
れる印刷物層とが積層されてなる。
【0010】また、本発明に係るホログラム複合印刷物
は、ホログラフィックステレオグラム画像又はホログラ
ム画像が露光記録されたホログラム用記録媒体が2枚以
上積層されてなる。
【0011】上述した本発明に係るホログラム複合印刷
物においては、内部光の射出方向、内部光の透過率、又
は可視角度のうち少なくともいずれか一つを調整可能と
する光学フィルムが配される。
【0012】本発明に係るホログラム複合印刷物は、ホ
ログラム用記録媒体と印刷物、又は2枚以上のホログラ
ム用記録媒体を積層し、これらに記録又は印刷された画
像が重なり合って表示される。このように、本発明に係
るホログラム複合印刷物によれば、複数画像の組み合わ
せが表示されることで、セキュリティチェックにおいて
利用し得る情報量が増大する。このため、本発明に係る
ホログラム複合印刷物によれば、複雑かつ精巧な構成と
され、これをセキュリティ用途に使用した場合には偽造
が困難となり、セキュリティ性が向上する。
【0013】また、上述した本発明に係るホログラム複
合印刷物は、可視角度等が調整可能な光学フィルムをさ
らに配して観察条件を付与することで、視点の位置によ
り異なる画像が観察者に対して表示される。このため、
本発明に係るホログラム複合印刷物によれば、セキュリ
ティチェックにおいて利用し得る情報量がさらに増大
し、より複雑かつ精巧で偽造が困難な構造とされ、セキ
ュリティ性が向上する。
【0014】本発明に係るホログラム複合印刷物の製造
方法は、ホログラム用記録媒体にホログラフィックステ
レオグラム画像又はホログラム画像を露光記録するホロ
グラム作製工程と、紙その他の被印刷体に2次元画像の
印刷を施して印刷物とする印刷工程と、露光記録後のホ
ログラム用記録媒体と印刷物とを、該印刷物を下層に配
して積層し、1枚のホログラム複合印刷物を形成する形
成工程とを有する。
【0015】また、本発明に係るホログラム複合印刷物
の製造方法は、ホログラム用記録媒体にホログラフィッ
クステレオグラム画像又はホログラム画像を露光記録す
るホログラム作製工程と、露光記録後のホログラム用記
録媒体を2枚以上積層して、1枚のホログラム複合印刷
物を形成する形成工程とを有する。
【0016】上述した本発明に係るホログラム複合印刷
物の製造方法においては、上述したホログラム用記録媒
体と印刷物、又は2枚以上のホログラム用記録媒体で1
枚のホログラム複合印刷物を形成する形成工程に際し
て、光学フィルムを配して1枚のホログラム複合印刷物
を形成してもよい。
【0017】上述した本発明に係るホログラム複合印刷
物の製造方法は、ホログラム用記録媒体と印刷物、又は
2枚以上のホログラム用記録媒体を積層して1枚のホロ
グラム複合印刷物とする。このため、本発明に係るホロ
グラム複合印刷物の製造方法によれば、複数の画像が重
なり合って表示されることで、セキュリティチェックの
際に利用し得る情報量が増大し、セキュリティ性の高い
ホログラム複合印刷物が作製される。また、本発明に係
るホログラム複合印刷物の製造方法は、可視角度等が調
整可能な光学フィルムをさらに配して観察条件を付与す
ることで、より複雑かつ精巧で偽造が困難でセキュリテ
ィ性の高いホログラム複合印刷物が作製される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るホログラム複
合印刷物及びその製造方法の具体的な実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0019】ホログラム複合印刷物1は、図1に示すよ
うに、ホログラム用記録媒体2からなるホログラム層と
印刷物3からなる印刷物層とが、ホログラム層が上層
に、印刷物層が下層にとなるように積層されている。
【0020】ホログラム用記録媒体2は、図2に示すよ
うに、フィルムベース材2a上に光重合型フォトポリマ
からなるフォトポリマ層2bが形成されるとともに、該
フォトポリマ層2b上にカバーシート2cが被着されて
なる、いわゆるフィルム塗布タイプの記録媒体である。
【0021】光重合型フォトポリマは、初期状態では、
図3(a)に示すように、モノマMがマトリクスポリマ
に均一に分散している。これに対して、同図(b)に示
すように、10〜400mJ/cm程度のパワーの光
LAを照射すると、露光部においてモノマMが重合す
る。そして、ポリマ化するにつれて周囲からモノマMが
移動してモノマMの濃度が場所によって変化し、これに
より、屈折率変調が生じる。この後、同図(c)に示す
ように、1000mJ/cm程度のパワーの紫外線又
は可視光LBを全面に照射することにより、モノマMの
重合が完了する。このように、光重合型フォトポリマ
は、入射された光に応じて屈折率が変化するので、参照
光と物体光との干渉によって生じる干渉縞を、屈折率の
変化として記録することができる。
【0022】ホログラム用記録媒体2には、上述したフ
ォトポリマ層2bにホログラフィックステレオグラム画
像又はホログラム画像が露光記録されている。また、ホ
ログラフィックステレオグラム画像の場合には、要素視
差画像を形成する視差画像列が2次元データでも3次元
データでもよく、さらには静止画像データでも時系列動
画像データでもよい。なお、本実施の形態においては、
上述したような種々の画像を、特に区別する場合を除い
てホログラム用記録媒体2に記録された画像と総称して
説明する。
【0023】印刷物3は、インク等を使用し、記号や図
柄、写真等の2次元の画像情報や文字情報のいずれか又
は双方(以下、単に2次元画像と称して説明する。)
が、例えば紙、プラスチック製のフィルム材等の被印刷
体上に印刷されたものである。
【0024】上述したホログラム複合印刷物1において
は、ホログラム用記録媒体2に記録された画像と、印刷
物3に印刷された2次元画像とが重なり合った複数画像
の組み合わせが表示される。
【0025】ホログラム複合印刷物1は、上述したよう
にホログラム用記録媒体2と印刷物3とを積層し、両者
の画像の組み合わせが表示されることで、セキュリティ
用途に使用する際に、ホログラム用記録媒体や印刷物を
単独で使用する場合に比して、セキュリティチェックに
おいて利用し得る情報量が増大する。このため、ホログ
ラム複合印刷物1は、より複雑かつ精巧な構造とされて
偽造、変造が困難となって、セキュリティ性を向上させ
ることができる。
【0026】なお、上述したホログラム複合印刷物1
は、1枚のホログラム用記録媒体2からなるホログラム
層と、印刷物3からなる印刷物層とによって構成するこ
ととしたが、本発明はこれに限定されるものではない。
ホログラム複合印刷物1は、ホログラム層を2枚以上の
ホログラム用記録媒体2で構成してもよく、また印刷物
層を設けずに2枚以上のホログラム用記録媒体2を積層
して構成してもよい。ホログラム複合印刷物1は、この
ような構成とした場合であっても、それぞれに記録又は
印刷された画像が重なり合った複数画像の組み合わせが
表示され、セキュリティチェックにおいて利用し得る情
報量の増大によるセキュリティ性の向上を実現すること
ができる。
【0027】また、本発明に係るホログラム複合印刷物
は、上述したホログラム層と印刷物層との二層構造では
なく、図4に示す光学フィルム4からなる光学フィルム
層を加えた三層構造としてもよい。以下、光学フィルタ
4を備えたホログラム複合印刷物1Aについて説明す
る。なお、ホログラム複合印刷物1と同様の部材につい
ては同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0028】ホログラム複合印刷物1Aは、同図に示す
ように、ホログラム用記録媒体2からなるホログラム層
と、印刷物3からなる印刷物層との間に光学フィルタ4
からなる光学フィルム層が配され積層されている。この
光学フィルタ4には、内部光の射出方向、内部光の透過
率、又は可視角度のうち少なくともいずれか一つが調整
可能なシート状の光学フィルタを使用する。
【0029】光学フィルム4には、例えば視野角調整機
能を有するルーバーフィルムが用いられる。光学フィル
ム4として用いられるルーバーフィルムは、図5に示す
ように、透明性の高いポリマー樹脂4a内に微小なルー
バー4bが組み込まれ、これらが光透過性フィルムの保
護層4cによって挟持されている。このルーバーフィル
ムに用いられるルーバー4bとしては、光を吸収もしく
は反射することのできる遮光性物質であり、このような
遮光性物質としては、例えば黒色、灰色等の暗色顔料や
暗色染料、アルミニウム、銀等の金属、暗色の金属酸化
物、上記のポリマー樹脂に暗色顔料や暗色染料を含有さ
せたもの等を用いることができる。光学フィルム4にお
いては、このようなルーバーフィルムを用いることで入
射光に対して可視領域と不可視領域とを作り出すことが
できる。そして、この可視領域と不可視領域は、光学フ
ィルム4の厚さ及びフィルム材の傾斜角度を変更するこ
とにより、大きさや設定位置を変更することができる。
【0030】ホログラム複合印刷物1Aは、光学フィル
ム4として視野角調整機能を有するルーバーフィルムを
使用することで、ホログラム複合印刷物1Aを観察する
視点の位置により異なる画像が表示される。具体的に
は、図6に示すように、ルーバーフィルムの可視角度が
θ°に設定されている場合、この可視角度内の領域Aに
観察者の視点があるときは、この視点からみて光学フィ
ルム4の手前に位置するホログラム用記録媒体2に記録
された画像と、光学フィルム4の奥に位置する印刷物3
に印刷された2次元画像とが重なり合った複数画像の組
み合わせが表示される。これに対し、観察者の視点が領
域A以外の領域、すなわち光学フィルム4の可視角度外
の領域Bにあるときには、光学フィルム4の奥に位置す
る印刷物3に印刷された2次元画像は表示されず、光学
フィルム4の手前に位置するホログラム用記録媒体2の
画像のみが表示される。このように、ホログラム複合印
刷物1Aでは、観察者の視点の位置により、光学フィル
ム4の手前に位置する画像と光学フィルム4の奥に位置
する画像との複数画像の組み合わせの表示、及び光学フ
ィルム4の手前に位置する画像のみの表示という明確に
区別し得る異なる種類の画像の表示が行われる。
【0031】ホログラム複合印刷物1Aを使用した具体
的な例について以下に説明する。ホログラム複合印刷物
1Aは、図7(a)に示すクレジットカード等のカード
Cに偽造防止を目的として貼り付けられている。なお、
本例においては、ホログラム複合印刷物1Aを構成する
ホログラム用記録媒体2に対して、光学フィルム4の可
視角度内(図6に示す領域A)から見た場合には無画像
となり、光学フィルム4の可視角度以外(図6に示す領
域B)から見た場合にはカードCの所有者に関する様々
な情報が、文字、記号等の2次元画像として記録されて
いるものとする。また、本例においては、印刷物3とし
てカードCの所有者の顔写真を使用している。
【0032】このようなカードCでは、観察者の視点が
光学フィルム4の可視角度内にあるとき、図7(b)に
示す画像A、すなわちカードCの所有者の写真、実際に
はホログラム用記録媒体2の無画像部分と印刷物3に印
刷された画像との複数画像の組み合わせが表示される。
また、カードCでは、観察者の視点が光学フィルム4の
可視角度以外にあるとき、画像B又はB'、すなわちホ
ログラム用記録媒体2に露光記録された所有者に関する
情報のみが表示されているように見える。
【0033】このようにホログラム複合印刷物1Aで
は、ホログラム用記録媒体2に記録された画像と、印刷
物3に印刷された二次元画像との組み合わせからなる表
示画像に対して可視角度という観察条件を付加すること
で、表示される画像の種類、すなわちセキュリティチェ
ックに利用し得る情報量がさらに増大し、よりセキュリ
ティ性を向上させることができる。
【0034】また、上述したホログラム複合印刷物1A
は、観察者の視点の位置により異なる画像が表示される
ことを利用して、ホログラム用記録媒体2に記録された
画像と、印刷物3に印刷された2次元画像とを意図的に
関連させるような画像の記録をホログラム用記録媒体2
に対して行うことにより、一層セキュリティ性を高める
ことができる。例えば、ホログラム用記録媒体2には、
光学フィルム4の可視角度内の領域においては無画像と
して再生され、可視角度以外の領域においては印刷物3
の2次元画像を3次元化した画像として再生されるホロ
グラフィックステレオグラム画像や印刷物3の2次元画
像に連結される時系列動画像として再生されるホログラ
フィックステレオグラム画像を記録することで、印刷物
3に印刷された2次元画像との関連を図ることができ
る。また、光学フィルム4の可視角度内の領域において
印刷物3の2次元画像と少なくとも部分的に重なり合う
ホログラフィックステレオグラム画像をホログラム用記
録媒体2に記録することでも印刷物3に印刷された2次
元画像との関連を図ることができる。
【0035】なお、ホログラム複合印刷物1Aには、光
学フィルム4にルーバーフィルムを使用したが、これ以
外にも上述したように内部光の射出方向や透過率、可視
角度のいずれか一つ以上を調整する機能を有するシート
状の光学フィルタを使用することができる。
【0036】また、上述したホログラム複合印刷物1A
においては、ホログラム用記録媒体2からなるホログラ
ム層と印刷物3からなる印刷物層との間に光学フィルム
4を配して積層する構成としているが、本発明はこれに
限定されるものではない。ホログラム複合印刷物1A
は、ホログラム用記録媒体2と光学フィルム4の位置を
入れ替えて、すなわちホログラム層の上層として光学フ
ィルム4を配して積層してもよく、またホログラム層を
2枚以上のホログラム用記録媒体2によって構成しても
よい。2枚以上のホログラム用記録媒体2によってホロ
グラム層を構成する場合には、光学フィルム4をホログ
ラム層と印刷物層との間以外に、ホログラム層上、又は
ホログラム層を構成する各ホログラム用記録媒体2の間
のいずれに配してもよい。
【0037】さらに、ホログラム複合印刷物1Aにおい
ては、印刷物層を設けずに、2枚以上のホログラム用記
録媒体2と光学フィルム4とにより構成されるものであ
ってもよい。このような場合、光学フィルム4は、最下
層以外のいずれの位置に配されてもよい。
【0038】ホログラム複合印刷物1及びホログラム複
合印刷物1Aは、上述したようにホログラム用記録媒体
や印刷物を単独で使用する場合に比して高いセキュリテ
ィ性を有するため、商品や、クレジットカード、銀行等
のキャッシュカードのカード類、紙幣や小切手、商品券
等の有価証券、このほか個人を識別するための社員証、
受験票等、さまざまな偽造防止の処理を必要とするもの
に広く適用することができる。
【0039】上述した構成を有するホログラム複合印刷
物1は、以下に示すホログラム作製工程、印刷工程及び
形成工程の各工程を経て作製される。なお、ここでは、
ホログラフィックステレオグラム画像を記録したホログ
ラム記録媒体2を有するホログラム複合印刷物1の製造
方法について説明する。
【0040】まず、ホログラフィックステレオグラム画
像をホログラム用記録媒体2に露光記録するホログラム
作製工程が行われる。このホログラム作製工程は、ホロ
グラム用記録媒体2が、図8に示すホログラフィックス
テレオグラム作製装置によって作製される。なお、この
ホログラフィックステレオグラム作製装置は、短冊状の
複数の要素ホログラムを1つのホログラム用記録媒体に
露光記録することにより、横方向の視差情報を有するホ
ログラフィックステレオグラムを作製するものとして説
明するが、ホログラフィックステレオグラム作製装置と
しては、ドット状の複数の要素ホログラムを1つのホロ
グラム用記録媒体に露光記録することにより、横方向及
び縦方向の視差情報を有するホログラフィックステレオ
グラムを作製するものであってもよいことはいうまでも
ない。
【0041】ホログラフィックステレオグラム作製装置
10は、感光フィルムからなるホログラム用記録媒体2
に対してホログラフィックステレオグラム画像を露光記
録するものである。ホログラフィックステレオグラム作
製装置10は、露光記録対象の画像データの処理を行う
画像データ処理部11と、当該ホログラフィックステレ
オグラム作製装置10を統括的に制御する制御用コンピ
ュータ12と、ホログラフィックステレオグラム作製用
の光学系を有するホログラフィックステレオグラム作製
部13とを備える。
【0042】画像データ処理部11は、少なくとも画像
処理用コンピュータ14及び記憶装置15を有し、例え
ば多眼式カメラや移動式カメラ等を有する視差画像列撮
像装置16から供給される視差情報を含む撮像画像デー
タD1や、画像データ生成用コンピュータ17によって
生成された視差情報を含むコンピュータ画像データD2
等の画像データに基づいて、視差画像データ列D3を生
成する。
【0043】なお、撮像画像データD1は、例えば多眼
式カメラによる同時撮影又は移動式カメラによる連続撮
影によって得られた複数の画像データであり、撮像画像
データD1を構成する各画像データ間には視差情報が含
まれる。また、コンピュータ画像データD2は、例えば
CAD(Computer Aided Design)やCG(ComputerGra
phics)として作成された複数の画像データであり、コ
ンピュータ画像データD2を構成する各画像データ間に
は視差情報が含まれる。
【0044】画像データ処理部11は、これらの撮像画
像データD1及び/又はコンピュータ画像データD2に
基づく視差画像データ列D3に対して、画像処理用コン
ピュータ14によってホログラフィックステレオグラム
用の所定の画像処理を施してホログラム画像データD4
を生成する。ホログラム画像データD4は、例えばメモ
リやハードディスク装置等の記憶装置15に一時的に格
納される。画像データ処理部11は、後述するように、
ホログラム用記録媒体2に要素ホログラム画像を露光記
録する際に、記憶装置15に格納されたホログラム画像
データD4から1画像分毎の要素ホログラム画像データ
D5を順次読み出し、これらの要素ホログラム画像デー
タD5を、制御用コンピュータ12に供給する。
【0045】制御用コンピュータ12は、ホログラフィ
ックステレオグラム作製部13を制御して、画像データ
処理部11から供給された要素ホログラム画像データD
5に基づく要素表示画像を、ホログラフィックステレオ
グラム作製部13の一部に設けられたホログラム用記録
媒体2に短冊状の要素ホログラムとして順次露光記録さ
せる。この際、制御用コンピュータ12は、後述するよ
うに、ホログラフィックステレオグラム作製部13の各
機構の動作を制御する。
【0046】ホログラフィックステレオグラム作製部1
3は、光学系を構成する各部材が図示しない支持基板
(光学定盤)に配設支持されるとともに、この支持基板
を図示しないダンパ等を介して装置筐体に支持されて構
成される。ホログラフィックステレオグラム作製部13
は、ホログラフィックステレオグラム作製用の光学系と
して、入射光学系、物体光学系及び参照光学系を有す
る。なお、ホログラフィックステレオグラム作製装置1
0は、感光材であるホログラム用記録媒体2を用いるこ
とから、装置筐体は、少なくとも光学系の遮光性を保持
した構造となっている。
【0047】ホログラフィックステレオグラム作製部1
3は、図9(a)に示すように、入射光学系として、所
定の波長のレーザ光を出射するレーザ光源21と、この
レーザ光源21からのレーザ光L1の光軸上に配されて
レーザ光L1を後段へ入射させる又は遮断するシャッタ
機構22と、レーザ光L1を物体光L2と参照光L3と
に分割するハーフミラー23とを有する。
【0048】レーザ光源21は、例えば単一波長で且つ
干渉性のよいレーザ光L1を出射する半導体励起YAG
レーザ装置、水冷アルゴンイオンレーザ装置又は水冷ク
リプトンレーザ装置等のレーザ装置から構成される。
【0049】シャッタ機構22は、要素ホログラム画像
データD5の出力タイミングに対応して制御用コンピュ
ータ12から出力された制御信号C1(図8にて図示)
によって開閉動作され、レーザ光L1を後段の光学系へ
と入射させる、又は、レーザ光L1の後段の光学系への
入射を遮断する。
【0050】ハーフミラー23は、入射されたレーザ光
L1を透過光と反射光とに分割する。レーザ光L1は、
透過光が上述した物体光L2として用いられる一方、反
射光が参照光L3として用いられる。これらの物体光L
2と参照光L3とは、それぞれ、後段に設けられた物体
光学系又は参照光学系に入射される。
【0051】なお、入射光学系には、図示しないが、レ
ーザ光L1の進行方向を適宜変化させ、物体光L2と参
照光L3との光路長を同一にすること等を目的としてミ
ラー等を設けてもよい。また、シャッタ機構22は、例
えば、シャッタ片を機械的に駆動するように構成したも
のや、音響光学変調器(Acousto-Optic Modulation;A
OM)を用いた電子シャッタによって構成したものであ
ってもよい。すなわち、シャッタ機構22は、レーザ光
L1を遮蔽及び透過可能とする開閉自在なものであれば
よい。
【0052】また、ホログラフィックステレオグラム作
製部13は、図9(a)及び(b)に示すように、物体
光学系として、ミラー24、スペーシャルフィルタ2
5、コリメータレンズ26、投影レンズ27、シリンド
リカルレンズ28及びマスク29等の光学部品を有し、
これらの各光学部品を光軸に沿ってその入力側から順次
配列させている。
【0053】ミラー24は、ハーフミラー23を透過し
た物体光L2を反射する。このミラー24によって反射
された物体光L2は、スペーシャルフィルタ25へと入
射される。
【0054】スペーシャルフィルタ25は、例えば凸レ
ンズとピンホールとを組み合わせて構成されており、ミ
ラー24によって反射された物体光L2を後述する透過
型液晶表示器30の表示面幅に対応して等方的に拡大さ
せる。
【0055】コリメータレンズ26は、スペーシャルフ
ィルタ25によって拡大された物体光L2を、平行光化
して透過型液晶表示器30へと導光する。
【0056】投影レンズ27は、物体光L2を若干拡散
させ、シリンドリカルレンズ28へと投影する。この投
影レンズ27は、物体光L2を若干拡散させることによ
り、作製されるホログラフィックステレオグラムの画質
の向上に寄与するものである。
【0057】シリンドリカルレンズ28は、平行光化さ
れた物体光L2を横方向に対して集光する。
【0058】マスク29は、短冊状の開口部を有してお
り、シリンドリカルレンズ28によって集光された物体
光L2のうち、開口部を通過したものを、ホログラム用
記録媒体2へと入射させる。
【0059】また、物体光学系には、コリメータレンズ
26と投影レンズ27との間に位置して透過型液晶表示
器30が配設されている。透過型液晶表示器30には、
制御用コンピュータ12から供給された図8に示す要素
ホログラム画像データD5に基づいて、要素ホログラム
画像が順次表示される。なお、制御用コンピュータ12
は、要素ホログラム画像データD5の出力タイミングに
対応して、図8に示す駆動信号C2を後述するホログラ
ム用記録媒体2の記録媒体送り機構34に供給し、その
動作制御を行うことにより、ホログラム用記録媒体2の
送り動作を制御する。
【0060】このような物体光学系においては、図9に
示すように、入射光学系から分割されて入射される細い
ビーム状である物体光L2が、スペーシャルフィルタ2
5によって拡大されるとともに、コリメータレンズ26
に入射することで平行光とされる。さらに、物体光学系
においては、コリメータレンズ26を介して透過型液晶
表示器30に入射された物体光L2が、この透過型液晶
表示器30に表示された要素ホログラム画像に応じて画
像変調されるとともに、投影レンズ27を介してシリン
ドリカルレンズ28へと入射される。そして、物体光学
系は、シャッタ機構22が開放動作されている間、画像
変調された物体光L2をマスク29の開口部を介してホ
ログラム用記録媒体2に入射させ、要素ホログラム画像
に対応してこれを露光記録する。
【0061】さらに、ホログラフィックステレオグラム
作製部13は、参照光学系として、スペーシャルフィル
タ31、コリメータレンズ32及びミラー33を有し、
これらの各光学部品を光軸に沿ってその入力側から順次
配列させている。
【0062】スペーシャルフィルタ31は、上述した物
体光学系におけるスペーシャルフィルタ25とは異な
り、例えばシリンドリカルレンズとスリットとが組み合
わされて構成され、ハーフミラー23によって反射分割
された参照光L3を所定幅、具体的には、透過型液晶表
示器30の表示面幅に対応して1次元方向に拡大させ
る。
【0063】コリメータレンズ32は、スペーシャルフ
ィルタ31によって拡大された参照光L3を平行光化す
る。
【0064】ミラー33は、参照光L3を反射させてホ
ログラム用記録媒体2の後方へと導光して入射させる。
【0065】このような光学系を備えるホログラフィッ
クステレオグラム作製部13は、ハーフミラー23によ
って分割された物体光L2が通過する光学系である物体
光学系と、参照光L3が通過する光学系である参照光学
系との光路長がほぼ同一に構成されている。したがっ
て、ホログラフィックステレオグラム作製部13は、物
体光L2と参照光L3との干渉性の向上が図られて、よ
り鮮明な再生像が得られるホログラフィックステレオグ
ラムを作製することができる。
【0066】さらに、ホログラフィックステレオグラム
作製装置10は、ホログラム用記録媒体2を図9(b)
中矢印で示す方向へと1要素ホログラム分だけ間欠送り
する記録媒体送り機構34を備える。
【0067】記録媒体送り機構34は、制御用コンピュ
ータ12から供給される駆動信号C2に基づいて、ホロ
グラム用記録媒体2を間欠的に走行駆動する。また、ホ
ログラフィックステレオグラム作製装置10は、この記
録媒体送り機構34の動作に連動して制御用コンピュー
タ12から供給される制御信号C1に基づいて、上述し
たシャッタ機構22が動作されてレーザ光L1の光路を
開放する。
【0068】このようなホログラフィックステレオグラ
ム作製装置10は、1要素画像分の露光記録終了毎に制
御用コンピュータ12から1要素ホログラムに対応した
駆動信号C2が記録媒体送り機構34に対して供給され
ることにより、ホログラム用記録媒体2を1要素ホログ
ラムに対応した量だけ走行路に沿って走行駆動させ、マ
スク29の開口部に未露光部位を対応させて停止させ
る。なお、ホログラフィックステレオグラム作製装置1
0は、ホログラム用記録媒体2の走行動作に伴って当該
ホログラム用記録媒体2に生じた振動が速やかに停止さ
れるように構成される。ここで、ホログラム用記録媒体
2は、長尺状の感光フィルムからなり、図示しないが、
例えば全体が遮光状態に保持されたフィルムカートリッ
ジの内部に回転自在に設けられた供給ロールに巻回され
ている。ホログラム用記録媒体2は、このフィルムカー
トリッジがホログラフィックステレオグラム作製装置1
0に装填されると、ホログラフィックステレオグラム作
製装置10の内部に繰り出され、記録媒体送り機構34
によって走行路を走行駆動させられる。
【0069】ホログラフィックステレオグラム作製装置
10は、この状態でシャッタ機構22が開放動作されて
ホログラム用記録媒体2に対してその表裏面から画像変
調された物体光L2と参照光L3とをホログラム用記録
媒体2に入射させ、要素ホログラム画像に対応した干渉
縞を露光記録する。ホログラフィックステレオグラム作
製装置10は、1要素画像の露光記録が終了すると制御
用コンピュータ12から記録媒体送り機構34に対して
駆動信号C2が供給され、ホログラム用記録媒体2を速
やかに所定量だけ走行駆動させ停止させる。
【0070】さらに、ホログラフィックステレオグラム
作製装置10は、図示しない定着処理部により、ホログ
ラム用記録媒体2に対する紫外線の照射処理と、ホログ
ラム用記録媒体2に対する所定温度での加熱処理とから
なる定着処理を行い、ホログラム用記録媒体2に対して
露光記録されたホログラフィックステレオグラム画像を
定着させる。ホログラフィックステレオグラム作製装置
10は、定着処理が施されたホログラム用記録媒体2
を、ホログラフィックステレオグラム画像毎に所定の大
きさに順次切り抜き、1枚のホログラフィックステレオ
グラムとして外部に排出する。
【0071】ホログラフィックステレオグラム作製装置
10は、以下順次この動作を行うことにより、長尺状の
ホログラム用記録媒体2に対して、複数のホログラフィ
ックステレオグラム画像を順次露光記録し、1枚のホロ
グラフィックステレオグラム画像が露光記録されたホロ
グラフィックステレオグラムを作製する。
【0072】次に、紙やプラスチックフィルム等の被印
刷体にインク等によって2次元画像を印刷、印字して印
刷物3を作製する印刷工程が行われる。この印刷工程に
おける印刷物3の作製は、既存の印刷装置を適用して容
易に行うことができる。
【0073】そして、上述したように作製されたホログ
ラム用記録媒体2と印刷物3とを積層して、1枚のホロ
グラム複合印刷物1を形成する形成工程が行われる。こ
の形成工程おいては、例えばホログラム用記録媒体2の
フィルムベース材2aと印刷物3の印刷が施された面と
の間に両面接着剤層を介して圧着等することで、両者を
貼着させて1枚のホログラム複合印刷物1を形成する。
このとき、フィルムベース材2aと印刷物3との間に空
気等の異物が混入することによって平滑性が損なわれる
ことがないように、両面接着層が塗布等される。
【0074】以上、ホログラム複合印刷物1の製造方法
について説明したが、ホログラム複合印刷物1A、すな
わち光学フィルム4が配される場合には、上述したホロ
グラム複合印刷物1の製造方法と同様にホログラム作製
工程、印刷工程及び形成工程が行われ、この形成工程に
おいて、光学フィルム4がホログラム用記録媒体2と印
刷物3との間、又はホログラム用記録媒体2の上層に配
され、これらが貼着等の方法で1枚のホログラム複合印
刷物1とされる。
【0075】なお、本発明に係るホログラム複合印刷物
の製造方法は、上述した実施の形態に限定されるもので
はなく、例えば、ホログラム用記録媒体2にホログラフ
ィックステレオグラム画像ではなくホログラム画像が記
録されている場合にも適用できることは勿論である。
【0076】このように、本発明は、その趣旨を逸脱し
ない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもな
い。
【0077】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明に係
るホログラム複合印刷物によれば、ホログラム用記録媒
体と印刷物、又は2枚以上のホログラム用記録媒体が積
層され、これらに記録又は印刷された画像が重なり合っ
て表示されることで、セキュリティチェックにおいて利
用し得る情報量を増大させることができる。このため、
本発明に係るホログラム複合印刷物は、複雑かつ精巧で
偽造が困難な構成となり、セキュリティ性を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るホログラム複合印刷物の縦断面図
である。
【図2】ホログラム用記録媒体の要部縦断面図である。
【図3】同ホログラム用記録媒体の感光プロセスを説明
する図であって、(a)は初期状態を示し、(b)は露
光状態を示し、(c)は定着状態を示す図である。
【図4】他の構成を有する本発明に係るホログラム複合
印刷物の縦断面図である。
【図5】光学フィルムとして使用されるルーバーフィル
ムの要部縦断面図である。
【図6】同ホログラム複合印刷物の可視角度を説明する
ための図である。
【図7】同ホログラム複合印刷物をカードに適用した例
を説明するための図であり、(a)はカードの平面図、
(b)は任意の視点から観察される画像を説明するため
の図である。
【図8】ホログラフィックステレオグラムを作製するホ
ログラフィックステレオグラム作製装置の全体構成を説
明する図である。
【図9】同ホログラフィックステレオグラム作製装置の
光学系を説明する図であって、(a)は、同ホログラフ
ィックステレオグラム作製装置の光学系の正面図であ
り、(b)は、同ホログラフィックステレオグラム作製
装置の光学系の平面図である。
【図10】一般的なホログラフィックステレオグラムの
作製方法を説明するための図である。
【符号の説明】
1 ホログラム複合印刷物,2 ホログラム用記録媒
体,3 印刷物,4 光学フィルム
フロントページの続き (72)発明者 北田 隆治 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 2C005 HA03 HB01 HB09 JB08 JB11 2K008 AA13 DD13 EE07 FF08 HH25

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホログラフィックステレオグラム画像又
    はホログラム画像が露光記録された少なくとも1枚のホ
    ログラム用記録媒体からなるホログラム層と、 紙その他の被印刷体に2次元画像の印刷が施された印刷
    物からなり、上記ホログラム層の下層に配される印刷物
    層とが積層されてなることを特徴とするホログラム複合
    印刷物。
  2. 【請求項2】 上記印刷物層よりも上層に、内部光の射
    出方向、内部光の透過率、又は可視角度のうち少なくと
    もいずれか一つを調整可能とする光学フィルムからなる
    光学フィルム層が配されることを特徴とする請求項1に
    記載のホログラム複合印刷物。
  3. 【請求項3】 上記光学フィルムは、可視角度を調整可
    能とするものであり、上記ホログラム用記録媒体には、
    上記光学フィルムの可視角度にあたる視野方向において
    無画像として再生されるとともに、上記可視角度以外の
    視野方向において上記印刷物の2次元画像を3次元化し
    た画像として再生される上記ホログラフィックステレオ
    グラム画像が記録されていることを特徴とする請求項2
    に記載のホログラム複合印刷物。
  4. 【請求項4】 上記光学フィルムは、可視角度を調整可
    能とするものであり、上記ホログラム用記録媒体には、
    上記光学フィルムの可視角度にあたる視野方向において
    無画像として再生されるとともに、上記可視角度以外の
    視野方向において上記印刷物の2次元画像に連結される
    動画像として再生される上記ホログラフィックステレオ
    グラム画像が記録されていることを特徴とする請求項2
    に記載のホログラム複合印刷物。
  5. 【請求項5】 上記光学フィルムは、可視角度を調整可
    能とするものであり、上記ホログラム用記録媒体には、
    上記光学フィルムの可視角度にあたる視野方向において
    上記印刷物の2次元画像と少なくとも部分的に重なり合
    う画像として再生される上記ホログラフィックステレオ
    グラム画像が記録されていることを特徴とする請求項2
    に記載のホログラム複合印刷物。
  6. 【請求項6】 上記ホログラム層は、1枚以上のホログ
    ラム用記録媒体からなることを特徴とする請求項1に記
    載のホログラム複合印刷物。
  7. 【請求項7】 ホログラフィックステレオグラム画像又
    はホログラム画像が露光記録されたホログラム用記録媒
    体が2枚以上積層されてなることを特徴とするホログラ
    ム複合印刷物。
  8. 【請求項8】 内部光の射出方向、内部光の透過率、又
    は可視角度のうち少なくともいずれか一つを調整可能と
    する光学フィルムを、少なくとも最下層の上記ホログラ
    ム用記録媒体よりも上層に配して積層することを特徴と
    する請求項7に記載のホログラム複合印刷物。
  9. 【請求項9】 ホログラム用記録媒体にホログラフィッ
    クステレオグラム画像又はホログラム画像を露光記録す
    るホログラム作製工程と、 紙その他の被印刷体に2次元画像の印刷を施して印刷物
    とする印刷工程と、 露光記録後の上記ホログラム用記録媒体と上記印刷物と
    を、該印刷物を下層に配して積層して、1枚のホログラ
    ム複合印刷物を形成する形成工程とを有することを特徴
    とするホログラム複合印刷物の製造方法。
  10. 【請求項10】 上記形成工程においては、上記印刷物
    よりも上層に光学フィルムを配して積層して、1枚のホ
    ログラム複合印刷物を形成することを特徴とする請求項
    9に記載のホログラム複合印刷物の製造方法。
  11. 【請求項11】 上記形成工程では、上記ホログラム用
    記録媒体と上記印刷物とが貼着されることを特徴とする
    請求項9に記載のホログラム複合印刷物の製造方法。
  12. 【請求項12】 ホログラム用記録媒体にホログラフィ
    ックステレオグラム画像又はホログラム画像を露光記録
    するホログラム作製工程と、 露光記録後の上記ホログラム用記録媒体を2枚以上積層
    して、1枚のホログラム複合印刷物を形成する形成工程
    とを有することを特徴とするホログラム複合印刷物の製
    造方法。
  13. 【請求項13】 上記形成工程においては、最下層の上
    記ホログラム用記録媒体よりも上層に光学フィルムを配
    して積層して、1枚のホログラム複合印刷物を形成する
    ことを特徴とする請求項12に記載のホログラム複合印
    刷物の製造方法。
  14. 【請求項14】 上記形成工程では、上記ホログラム用
    記録媒体と上記印刷物とが貼着されることを特徴とする
    請求項12に記載のホログラム複合印刷物の製造方法。
JP2001395912A 2001-12-27 2001-12-27 ホログラム複合印刷物及びその製造方法 Abandoned JP2003195732A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001395912A JP2003195732A (ja) 2001-12-27 2001-12-27 ホログラム複合印刷物及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001395912A JP2003195732A (ja) 2001-12-27 2001-12-27 ホログラム複合印刷物及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003195732A true JP2003195732A (ja) 2003-07-09

Family

ID=27602168

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001395912A Abandoned JP2003195732A (ja) 2001-12-27 2001-12-27 ホログラム複合印刷物及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003195732A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007219491A (ja) * 2005-12-13 2007-08-30 Dainippon Printing Co Ltd 画面切替型ホログラム作製方法及びその方法により作製された画面切替型ホログラム
JP2008122670A (ja) * 2006-11-13 2008-05-29 Dainippon Printing Co Ltd 画面切替型ホログラム作製方法及びその方法により作製された画面切替型ホログラム
JP2008527449A (ja) * 2005-01-11 2008-07-24 カーイクスオー アクチエンゲゼルシャフト ホログラフィックセキュリティ機能を有するオブジェクトおよび当該機能を作製するための方法
JP2011180496A (ja) * 2010-03-03 2011-09-15 Nhk Spring Co Ltd 識別媒体およびその識別方法
JP2018060133A (ja) * 2016-10-07 2018-04-12 株式会社アーティエンス・ラボ 画像表示媒体作成方法、画像表示媒体、画像表示媒体作成装置、情報認識方法、および、情報表示方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008527449A (ja) * 2005-01-11 2008-07-24 カーイクスオー アクチエンゲゼルシャフト ホログラフィックセキュリティ機能を有するオブジェクトおよび当該機能を作製するための方法
JP2007219491A (ja) * 2005-12-13 2007-08-30 Dainippon Printing Co Ltd 画面切替型ホログラム作製方法及びその方法により作製された画面切替型ホログラム
JP2008122670A (ja) * 2006-11-13 2008-05-29 Dainippon Printing Co Ltd 画面切替型ホログラム作製方法及びその方法により作製された画面切替型ホログラム
JP2011180496A (ja) * 2010-03-03 2011-09-15 Nhk Spring Co Ltd 識別媒体およびその識別方法
JP2018060133A (ja) * 2016-10-07 2018-04-12 株式会社アーティエンス・ラボ 画像表示媒体作成方法、画像表示媒体、画像表示媒体作成装置、情報認識方法、および、情報表示方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8804222B2 (en) Image recording medium, hologram replicating device and hologram replicating method
JP5635408B2 (ja) 部分相違する分散特性を有するホログラムを作成する方法および装置および確認方法および確認装置
KR20120005380A (ko) 다시점 화상 기록 매체 및 진위 판정 방법
US20070024939A1 (en) Method and Apparatus for Mass Production of Holograms
JP2011501242A5 (ja)
SE1951442A1 (en) An optical security device and method of manufacture
EP2912523B1 (en) Producing images of security features
JP2011158788A (ja) ホログラム付き媒体、ホログラム付き媒体製造装置および情報判定方法
US7477433B2 (en) Hologram recording method, optical recording medium, and hologram-recording device
JP2021167964A (ja) 情報認識方法
JP5674471B2 (ja) 回折表面構造を有するセキュリティ文書
JP2003195732A (ja) ホログラム複合印刷物及びその製造方法
JP5369335B2 (ja) ホログラフィック記録可能フィルム内に2種類の異なるパターンを有する安全要素および製造方法ならびに読み取り装置
JP2013164524A (ja) 画像表示体および梱包材料ならびに画像表示ユニット
JP2022177038A (ja) ホログラム素子、情報記録媒体、ラベル体、転写箔体、カード、及びホログラムシート
US20110199660A1 (en) Hologram recording medium
US20050248817A1 (en) Covert hologram design, fabrication and optical reconstruction for security applications
JP4258055B2 (ja) 偽造防止媒体
JP5756633B2 (ja) 個別に露光される透かし模様構造を有するホログラムを製造するための方法および装置
JP4200774B2 (ja) カード状情報記録媒体及び体積ホログラム記録方法
KR20030078927A (ko) 홀로그램 복제 장치 및 방법
JP2003022013A (ja) ホログラム包装体、ホログラム展示装置、及びホログラム包装方法
JP2011501243A5 (ja)
JP2002123162A (ja) ホログラフィックステレオグラム作製方法およびホログラフィックステレオグラム作製装置
PL203131B1 (pl) Sposób i urządzenie do seryjnej produkcji obiektów zabezpieczonych

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20041116

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041215

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20050202

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060719

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060808

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20061010