JP2008122670A - 画面切替型ホログラム作製方法及びその方法により作製された画面切替型ホログラム - Google Patents

画面切替型ホログラム作製方法及びその方法により作製された画面切替型ホログラム Download PDF

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Abstract

【課題】見る方向により観察される3D画面が切り替わる画面切替型ホログラムを簡単な構成で作製することができる方法とその方法により作製された画面切替型ホログラム。
【解決手段】見る方向により観察画面が切り替わる画面切替型ホログラム作製方法であって、複数の要素ホログラム記録材料に別々の画面に表示する物体を同一入射角の参照光を用いてホログラム記録し、その複数の要素ホログラム1111〜1113を並列配置することで1段階目のホログラム11として構成し、その構成した1段階目のホログラム11から各要素ホログラム1111〜1113に記録された物体像O1 ’〜O3 ’を同時に再生させ、その再生物体像O1 ’〜O3 ’近傍に2段階目のホログラム記録材料21を配置して反射型あるいは透過型の体積ホログラムとして記録する画面切替型ホログラム作製方法。
【選択図】図2

Description

本発明は、画面切替型ホログラム作製方法及びその方法により作製された画面切替型ホログラムに関し、特に、見る方向により観察される3D画面が切り替わる体積ホログラムの作製方法とその方法により作製された体積ホログラムに関するものである。
見る方向により観察される画面が切り替わる画面切替型ホログラムとしては、レインボーホログラムがある。しかしながら、レインボーホログラムはレリーフホログラムであって、切り替わる画面は2D画面であり、各画面を3D(3次元)画面とすることはできない。
これに対して、各画面を3D画面とする方法に、特許文献1記載の方法が知られている。この方法は、各画面の物体をそれぞれ特定の参照光入射角でデニシュークの方法で記録した複数の原版体積ホログラムを1枚の体積ホログラム中に複製して記録する方法である。
しかしながら、この方法は、複数の原版体積ホログラムを用意しなければならない上に、それらの原版体積ホログラムを作製する際の参照光入射角を厳密に設定しなければならない。
これに対して、1段階でホログラム原版を作製するデニシュークの方法により再生像の位置を記録材料面にする場合、以上のような画面切替型ホログラムを作製することはできない。
特開平10−340038号公報 特開2002−39910号公報
本発明は従来技術のこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、見る方向により観察される3D画面が切り替わる画面切替型ホログラムを簡単な構成で作製することができる方法とその方法により作製された画面切替型ホログラムを提供することである。
上記目的を達成する本発明の画面切替型ホログラム作製方法は、見る方向により観察画面が切り替わる画面切替型ホログラム作製方法であって、複数の要素ホログラム記録材料に別々の画面に表示する物体を同一入射角の参照光を用いてホログラム記録し、その複数の要素ホログラムを並列配置することで1段階目のホログラムとして構成し、その構成した1段階目のホログラムから各要素ホログラムに記録された物体像を同時に再生させ、その再生物体像近傍に2段階目のホログラム記録材料を配置して反射型あるいは透過型の体積ホログラムとして記録することを特徴とする方法である。
本発明のもう1つの画面切替型ホログラム作製方法は、見る方向により観察画面が切り替わるフルカラーの画面切替型ホログラム作製方法であって、異なる色用にそれぞれ複数の要素ホログラム記録材料を用意し、各色の波長それぞれについて、複数の要素ホログラム記録材料に別々の画面に表示する物体を同一入射角の参照光を用いてホログラム記録し、その複数の要素ホログラムを並列配置することで各色の1段階目のホログラムとして構成し、その構成した1段階目のホログラム各々から各要素ホログラムに記録された対応する色成分の物体像を同時に再生させ、その再生物体像近傍に2段階目のホログラム記録材料を配置して反射型あるいは透過型の体積ホログラムとして記録することを特徴とする方法である。
この場合に、複数の1段階目のホログラムから順に各要素ホログラムに記録された対応する色成分の物体像を同時に再生させ、その再生物体像近傍に対応する色成分が記録可能な2段階目のホログラム記録材料を配置して反射型あるいは透過型の体積ホログラムとして記録することができる。
そして、異なる色用の2段階目のホログラム記録材料を順に積層させながら、複数の1段階目のホログラムから順に異なる色成分の物体像を再生させて順に積層された2段階目のホログラム記録材料に記録することができる。
以上において、2段階目のホログラムを記録する際の参照光の入射方向を、その参照光を1段階目のホログラムの面上に投影した場合に、1段階目のホログラムの複数の要素ホログラムの並列方向に略平行な方向とすることが望ましい。
また、1段階目のホログラムにおける複数の要素ホログラムの並列配置において、要素ホログラム相互が一部で重なり合うように並列させることもできる。
また、1段階目のホログラム記録材料として銀塩感光材料を使用し、2段階目のホログラム記録材料としてフォトポリマーを使用することが望ましい。
また、1段階目のホログラム及び2段階目のホログラム記録時に用いる参照光として略平行な光を用いることが望ましい。
本発明の画面切替型ホログラムは、体積ホログラムからなり、所定の再生照明光を照射したときに、ホログラム面近傍に複数の物体像が再生され、また、ホログラム面から所定距離離間した位置に窓が再生されるように記録されており、前記複数の物体像各々を再生する回折光が前記窓の異なる領域に入射するように記録されていることを特徴とするものである。
この場合に、前記複数の物体像各々を再生する回折光が前記窓中で一部重なった領域に入射するように記録されているものとしてもよい。
また、フルカラーのホログラムとして記録されているものとすることができる。
本発明によると、見る方向により観察画面が切り替わる画面切替型ホログラムが2ステップ法により一括で作製することができ、3D画面の切り替えも可能な画面切替型ホログラムを簡単に作製することができる。また、本発明による画面切替型ホログラムは、偽造防止効果や意匠性に富んだホログラムとして使用可能であり、光学素子としても使用可能なものである。
以下、本発明の画面切替型ホログラム作製方法と作製された画面切替型ホログラムを実施例に基づいて説明する。
本発明の画面切替型ホログラム作製方法は、2ステップ法により体積ホログラムを作製する場合に、別々の画面に表示する物体を別々のホログラム記録材料に同一入射角の参照光を用いて記録し、その記録した複数の要素ホログラムを並列するかあるいは一部重ね合わせて合体することで1段階目のホログラム(以下、H1ホログラムと呼ぶ。)を作製し、次に、そのH1ホログラムから記録物体像を同時に再生させ、そのH1ホログラムの各要素ホログラムから記録物体像を同時に再生させ、その再生物体像近傍に2段階目のホログラム用のホログラム記録材料を配置して反射型あるいは透過型の体積ホログラム(以下、H2ホログラムと呼ぶ。)として記録する方法である。
以下、図面を参照にして説明する。図1は、本発明に基づいて2ステップ法により画面切替型ホログラムを作製する際の1段階目のH1ホログラムを構成する複数の要素ホログラムの撮影配置を示す図である。各要素ホログラム記録用感光材料として、この実施例の場合、フォトポリマーに比べて感度が高い銀塩材料からなる感光材料1111〜1113を用い、まず、図1(a)に示すように、第1の画面に記録する第1物体(ここでは、立方体で示してある。)O1 に面してその第1の感光材料1111を配置する。そして、第1物体O1 を所定波長のレーザ光で照明して第1物体O1 で散乱された物体光11 を第1の感光材料1111に入射させると共に、第1の感光材料1111の面に入射角θで物体光11 と可干渉な同一光源からの平行光からなる参照光21 を同時に入射させ、第1の感光材料1111に第1物体O1 の要素ホログラム1111を露光する。ここで、感光材料1111と要素ホログラム1111を同じ符号1111で示す。他の感光材料1112、1113と要素ホログラム1112、1113も同じである。
ここで、感光材料1111〜1113にフォトポリマーに代えて銀塩材料(銀塩感材)を使用するのは、図1の配置で1段階目のH1ホログラムを構成する複数の要素ホログラム1111〜1113を撮影する場合、物体O1 〜O3 と感光材料1111〜1113の間の距離をある程度離す必要があるが、物体O1 〜O3 と感光材料1111〜1113の距離を離すことにより物体光11 〜13 の強度が弱くなる。そのため、銀塩材料より感度の低いフォトポリマーでは露光時間が長くなってしまい、明るいホログラムを作製できない。また、フォトポリマーを使用した場合には、収縮により記録時と再生時での記録材料に対する入射角が変化するが、銀塩感材はフォトポリマーに比べて収縮の影響が小さい。そのため、感光材料1111〜1113に銀塩材料を使用する。
また、図1(b)に示すように、第2の画面に記録する第2物体(ここでは、三角錐で示してある。)O2 に面してその第2の感光材料1112を配置する。そして、第2物体O2 を第1物体O1 のホログラムを記録する際と同じ波長のレーザ光で照明して第2物体O2 で散乱された物体光12 を第2の感光材料1112に入射させると共に、第2の感光材料1112の面に参照光21 と同じ入射角θで物体光12 と可干渉な同一光源からの平行光からなる参照光22 を同時に入射させ、第2の感光材料1112に第2物体O2 の要素ホログラム1112を露光する。
同様に、図1(c)に示すように、第3の画面に記録する第3物体(ここでは、円筒体で示してある。)O3 に面してその第3の感光材料1113を配置する。そして、第3物体O3 を第1、第2物体O1 、O2 のホログラムを記録する際と同じ波長のレーザ光で照明して第3物体O3 で散乱された物体光13 を第3の感光材料1113に入射させると共に、第3の感光材料1113の面に参照光21 、22 と同じ入射角θで物体光13 と可干渉な同一光源からの平行光からなる参照光23 を同時に入射させ、第3の感光材料1113に第3物体O3 の要素ホログラム1113を露光する。
このようにして、各要素ホログラム1111〜1113に同じ入射角θで同じ波長の参照光21 〜23 を用いて別々の物体O1 〜O3 のホログラムを露光記録する。
以上のように別々のホログラムが露光された第1〜第3の感光材料1111〜1113を現像、漂白して、要素ホログラム1111〜1113を作製する。
次いで、図2に示すように、複数の要素ホログラム1111〜1113を相互に隣接するように並列させてH1ホログラム11とする。なお、複数の要素ホログラム1111〜1113の並列方法は任意でよい。
そして、この要素ホログラム1111〜1113が並列してなるH1ホログラム11に各要素ホログラム1111〜1113の記録のときの参照光21 〜23 と反対に進む再生照明光3を、H1ホログラム11に対して記録のときの参照光21 〜23 が入射する側とは反対側から入射させると、H1ホログラム11の面に対して各要素ホログラム1111〜1113の記録のときの物体O1 〜O3 の相対位置と同じ位置に各要素ホログラム1111〜1113からの回折光41 〜43 により第1〜第3物体O1 〜O3 の像O1 ’〜O3 ’が再生結像される。第1〜第3物体O1 〜O3 の位置が空間的に相互に重なっていれば、像O1 ’〜O3 ’も空間的に重なって結像される。これら第1〜第3物体O1 〜O3 の像O1 ’〜O3 ’が結像される位置近傍に2段階目のH2ホログラム記録用感光材料21を配置し、再生照明光3と可干渉な同一光源からの平行光からなる参照光5を回折光41 〜43 と反対側あるいは同じ側から任意の入射角で同時に入射させ、感光材料21中に2段階目のH2ホログラムを露光する。この実施例においては、2段階目のホログラム記録用感光材料21として、フォトポリマーを用いており、露光後の感光材料21を後処理として加熱、紫外線照射を行い、H2ホログラム21を作製する。ここで、感光材料21とH2ホログラム21を同じ符号21で示す。
ここで、参照光5の入射方向は、参照光5をH1ホログラム11の面上に投影した場合に、H1ホログラム11の複数の要素ホログラム1111〜1113の並列方向に略平行な方向とすることが好ましい。
ところで、感光材料21に感光材料1111〜1113と同じ銀塩材料(銀塩感材)を使用せずにフォトポリマーを用いるのは、感光材料21に銀塩材料を使用すると、銀塩材料は非常に感度が良いため、H1ホログラム11からのノイズ成分も感光材料21に記録されてしまうが、フォトポリマーを使用すると、H1ホログラム11からのノイズ成分がほとんど記録されず、また、フォトポリマー自身が透明性が高くノイズが少ないためである。
以上のようにして記録されたH2ホログラム21は体積ホログラムであり、参照光5を回折光41 〜43 と反対側から入射させる図2の場合は反射型ホログラムとして記録され、参照光5を回折光41 〜43 と同じ側から入射させる場合は透過型ホログラムとして記録される。
図3に示すように、このようにして記録されたH2ホログラム21に記録のときの参照光5と反対に進む再生照明光6を、H2ホログラム21に対して記録のときの参照光5とは反対側から入射させると、回折光7により第1〜第3物体O1 〜O3 の像O1 ’〜O3 ’の像O1 ”〜O3 ”が空間的に重なって再生されると共に、元のH1ホログラム11の位置にH1ホログラム11の記録面と同じ大きさの窓25が再生される。そして、第1〜第3物体O1 〜O3 の像O1 ”〜O3 ”の中、第1物体O1 の像O1 ”は窓25中の第1の要素ホログラム1111に対応する範囲251 に向かう回折光成分71 によって再生され、第2物体O2 の像O2 ”は窓25中の第2の要素ホログラム1112に対応する範囲252 に向かう回折光成分72 によって再生され、第3物体O3 の像O3 ”は窓25中の第3の要素ホログラム1113に対応する範囲253 に向かう回折光成分73 によって再生される。したがって、観察眼Eが図3の角度範囲α1 (窓25中の範囲251 がH2ホログラム21の参照光5が入射する位置を見込む角度範囲)にある場合には、第1物体O1 (立方体)の像O1 ”がH2ホログラム21近傍に見え、角度範囲α2 (窓25中の範囲252 がH2ホログラム21の参照光5が入射する位置を見込む角度範囲)にある場合には、第2物体O2 (三角錐)の像O2 ”がH2ホログラム21近傍に見え、角度範囲α3 (窓25中の範囲253 がH2ホログラム21の参照光5が入射する位置を見込む角度範囲)にある場合には、第3物体O3 (円筒体)の像O3 ”がH2ホログラム21近傍に見えることになり、見る方向により観察される画面が像O1 ”〜O3 ”と切り替わる。しかも、各物体の像O1 ”〜O3 ”は3次元(3D)のものであり、見る方向により立体画面が順に切り替わる。なお、図3において、角度範囲α1 〜α3 中に図示されている立方体、三角錐、円筒体は、対応する角度範囲で見える立体像を区別するために図示したものであり、それらの立体像が再生される位置を示しているものではない。再生位置は、H2ホログラム21近傍の像O1 ”〜O3 ”の位置である。
なお、H1ホログラム11を構成する場合、図2の場合は、複数の要素ホログラム1111〜1113を相互に接するように並列させていたが、図4に示すように、相互に一部13で重なり合うように並列させてもよく、あるいは、相互に隙間14を介して並列させてもよい。そのようなH1ホログラム11から記録されたH2ホログラム21においては、図3に対応する図5に示すように、窓25中の第1の要素ホログラム1111に対応する範囲251 と第2の要素ホログラム1112に対応する範囲252 とは図4の一部13に対応する範囲で相互に重なり合い、窓25中の第2の要素ホログラム1112に対応する範囲252 と第3の要素ホログラム1113に対応する範囲253 とは図4の隙間14に対応する範囲で離間している。それに対応して角度範囲α1 とα2 は角度範囲α12で重なっており、角度範囲α2 とα3 は角度範囲α23で離間している。そのため、観察眼Eが図5の角度範囲α12にある場合には、第1物体O1 (立方体)の像O1 ”と第2物体O2 (三角錐)の像O2 ”との両方がH2ホログラム21近傍に見え、角度範囲α23にある場合には、何も見えない。したがって、図5において、観察眼Eを上から下へ移動する間、最初は立方体が見え、次いで立方体と三角錐の両方が見え、次に立方体が消え三角錐のみが見え、次に何も見えない範囲があり、その次に円筒体が見える。
また、複数の要素ホログラム1111〜1113は同じ大きさの矩形形状のみならず、各々任意の大きさで任意の形状、配置でよい。図6はその例を示す図であり、図の(a)は要素ホログラム1111〜1119を2次元マトリックス状に配置した場合であり、図の(b)は相互に異なる形状の要素ホログラム1111〜1113を2次元に離して配置した場合である。
以上の図1の配置において、H1ホログラム11の要素ホログラム1111〜1113撮影時の参照光21 〜23 として発散光を用いると、図2のH2ホログラム21を作製する際の再生照明光3として収束光を用いなければならず、H1ホログラム11よりも大きな大口径の凸レンズを用いてH1ホログラム11全域をカバーする収束光を発生させることが必要となり、記録装置が高価になってしまう。したがって、参照光21 〜23 、再生照明光3として平行光を用いることにより、H1ホログラム11と同等サイズのレンズ若しくは放物面鏡を使用すればよいことになる。
なお、以上の説明では、見る方向により切り替わる画面の数が3個であったが、その数は2以上の何れでも可能であり、切り替わる画面数に応じてH1ホログラム11の要素ホログラム1111〜1113の数を設定し、各要素ホログラム1111〜1113に対応する物体O1 〜O3 のホログラムを記録すればよい。
ところで、以上説明した2ステップ法によって作製される画面切替型ホログラムは単色ホログラムである。この方法によりフルカラーの画面切替型ホログラムを作製する実施例の1つを以下に説明する。この実施例は、H1ホログラムとしてR(赤色)、G(緑色)、B(青色)3枚のホログラムを各々複数の要素ホログラムから作製する実施例である。
図7は3枚の1段階目のH1ホログラムの中のRのH1ホログラム11R を構成する複数の要素ホログラム1111R 、1112R 、1113R の撮影配置を示す図である。基本的には、図1の場合と同様であるが、図7(a)に示すように、第1の画面に記録する第1物体(ここでは、立方体で示してある。)O1 に面してRの波長λR に感度の持つR用の第1の感光材料1111R を配置する。そして、第1物体O1 をRの特定波長λR (例えば647.1nm)のレーザ光で照明して第1物体O1 で散乱された物体光11RをR用の第1の感光材料1111R に入射させると共に、R用の第1の感光材料1111R の面に入射角θで物体光11Rと可干渉な同一光源からの平行光からなる参照光21Rを同時に入射させ、R用の第1の感光材料1111R に第1物体O1 のRの要素ホログラム1111R を露光する。ここで、感光材料1111R と要素ホログラム1111R を同じ符号1111R で示す。他の感光材料1112R 、1113R と要素ホログラム1112R 、1113R も同じである。
また、図7(b)に示すように、第2の画面に記録する第2物体(ここでは、三角錐で示してある。)O2 に面してRの波長λR に感度の持つR用の第2の感光材料1112R を配置する。そして、第2物体O2 を第1物体O1 のホログラムを記録する際と同じRの波長λR のレーザ光で照明して第2物体O2 で散乱された物体光12RをR用の第2の感光材料1112R に入射させると共に、R用の第2の感光材料1112R の面に参照光21Rと同じ入射角θで物体光12Rと可干渉な同一光源からの平行光からなる参照光22Rを同時に入射させ、R用の第2の感光材料1112R に第2物体O2 のRの要素ホログラム1112R を露光する。
同様に、図7(c)に示すように、第3の画面に記録する第3物体(ここでは、円筒体で示してある。)O3 に面してRの波長λR に感度の持つ第3の感光材料1113R を配置する。そして、第3物体O3 を第1、第2物体O1 、O2 のホログラムを記録する際と同じ波長λR のレーザ光で照明して第3物体O3 で散乱された物体光13RをR用の第3の感光材料1113R に入射させると共に、第3の感光材料1113R の面に参照光21R、22Rと同じ入射角θで物体光13Rと可干渉な同一光源からの平行光からなる参照光23Rを同時に入射させ、R用の第3の感光材料1113R に第3物体O3 のRの要素ホログラム1113R を露光する。
以上のように別々のホログラムが露光されたR用の第1〜第3の感光材料1111R 〜1113R を現像、漂白して、R用の要素ホログラム1111R 〜1113R を作製する。
また、GのH1ホログラム11G を構成する複数の要素ホログラム1111G 、1112G 、1113G を撮影するには、図8(a)に示すように、第1の画面に記録する第1物体O1 に面してGの波長λG に感度の持つG用の第1の感光材料1111G を配置する。そして、第1物体O1 をGの特定波長λG (例えば532nm)のレーザ光で照明して第1物体O1 で散乱された物体光11GをG用の第1の感光材料1111G に入射させると共に、G用の第1の感光材料1111G の面に入射角θで物体光11Gと可干渉な同一光源からの平行光からなる参照光21Gを同時に入射させ、G用の第1の感光材料1111G に第1物体O1 のGの要素ホログラム1111G を露光する。ここで、感光材料1111G と要素ホログラム1111G を同じ符号1111G で示す。他の感光材料1112G 、1113G と要素ホログラム1112G 、1113G も同じである。
また、図8(b)に示すように、第2の画面に記録する第2物体O2 に面してGの波長λG に感度の持つG用の第2の感光材料1112G を配置する。そして、第2物体O2 を第1物体O1 のホログラムを記録する際と同じGの波長λG のレーザ光で照明して第2物体O2 で散乱された物体光12GをG用の第2の感光材料1112G に入射させると共に、G用の第2の感光材料1112G の面に参照光21Gと同じ入射角θで物体光12Gと可干渉な同一光源からの平行光からなる参照光22Gを同時に入射させ、G用の第2の感光材料1112G に第2物体O2 のGの要素ホログラム1112G を露光する。
同様に、図8(c)に示すように、第3の画面に記録する第3物体O3 に面してGの波長λG に感度の持つ第3の感光材料1113G を配置する。そして、第3物体O3 を第1、第2物体O1 、O2 のホログラムを記録する際と同じ波長λG のレーザ光で照明して第3物体O3 で散乱された物体光13GをG用の第3の感光材料1113G に入射させると共に、第3の感光材料1113G の面に参照光21G、22Gと同じ入射角θで物体光13Gと可干渉な同一光源からの平行光からなる参照光23Gを同時に入射させ、G用の第3の感光材料1113G に第3物体O3 のGの要素ホログラム1113G を露光する。
以上のように別々のホログラムが露光されたG用の第1〜第3の感光材料1111G 〜1113G を現像、漂白して、G用の要素ホログラム1111G 〜1113G を作製する。
さらに、BのH1ホログラム11B を構成する複数の要素ホログラム1111B 、1112B 、1113B の撮影を同様に行う。その場合の撮影配置を図9に示す。説明は図7、図8の場合と同様であるので省く。ただし、Bの特定波長λB としては、例えば476.5nm)のレーザ光を用い、Bの波長λB に感度の持つB用の第1、第2、第3の感光材料1111B 、1112B 、1113B を用い、物体光11B、12B、13Bと参照光は21B、22B、23Bを相互に干渉させて、第1物体O1 のBの要素ホログラム1111B 、第2物体O2 のBの要素ホログラム1112B 、第3物体O3 のBの要素ホログラム1113B を露光する。そして、別々のホログラムが露光されたB用の第1〜第3の感光材料1111B 〜1113B を現像、漂白して、B用の要素ホログラム1111B 〜1113B を作製する。
次いで、図10〜図12に示すように、それぞれR用の複数の要素ホログラム1111R 〜1113R 、G用の複数の要素ホログラム1111G 〜1113G 、B用の複数の要素ホログラム1111B 〜1113B を単色の要素ホログラム1111〜1113と同様に相互に隣接するように並列させて(図2、図4)、それぞれRのH1ホログラム11R 、GのH1ホログラム11G 、BのH1ホログラム11B とする。
次いで、以上のH1ホログラム11R 、11G 、11B を用いて2段階目のH2ホログラムを作製する方法の1例を説明する。まず、図10に示すように、このR用の要素ホログラム1111R 〜1113R が並列してなるRのH1ホログラム11R にR用の要素ホログラム1111R 〜1113R の記録のときの参照光21R〜23Rと反対に進む波長λR の再生照明光3R を、RのH1ホログラム11R に対して記録のときの参照光21R〜23Rが入射する側とは反対側から入射させると、RのH1ホログラム11R の面に対して記録のときの物体O1 〜O3 の相対位置と同じ位置に各要素ホログラム1111R 〜1113R からの回折光41R〜43Rにより第1〜第3物体O1 〜O3 のR成分の像O1R’〜O3R’が再生結像される。第1〜第3物体O1 〜O3 の位置が空間的に相互に相対的に重なっていれば、像O1R’〜O3R’も空間的に重なって結像される。これら第1〜第3物体O1 〜O3 のR成分の像O1R’〜O3R’が結像される位置近傍に透明基板22上に貼り付けられた2段階目のRの波長λR に感度の持つR用のH2ホログラム記録用感光材料21R を配置し、再生照明光3R と可干渉な同一光源からの同一波長の平行光からなる参照光5R を回折光41R〜43Rと反対側あるいは同じ側から任意の入射角で同時に入射させ、感光材料21R 中に2段階目のRのH2ホログラムを露光する。
その後、感光材料21R を後処理して感光性を消失させ(この実施例においては、2段階目のホログラムH2記録用感光材料21R 、21G 、21B として、フォトポリマーを用いており、露光後のそれら感光材料を後処理として加熱、紫外線照射を行う。)、その上に、図11に示すように、2段階目のGの波長λG に感度の持つG用のH2ホログラム記録用感光材料21G を貼り付ける。そして、この透明基板22位置を図10の相対位置と同じ位置に配置して、図10のRのH1ホログラム11R の代わりに同じ位置に、G用の要素ホログラム1111G 〜1113G が並列してなるGのH1ホログラム11G を配置し、同様に、そのGのH1ホログラム11G にG用の要素ホログラム1111G 〜1113G の記録のときの参照光21G〜23Gと反対に進む波長λG の再生照明光3G を、GのH1ホログラム11G に対して記録のときの参照光21G〜23Gが入射する側とは反対側から入射させると、GのH1ホログラム11G の面に対して記録のときの物体O1 〜O3 の相対位置と同じ位置に各要素ホログラム1111G 〜1113G からの回折光41G〜43Gにより第1〜第3物体O1 〜O3 のG成分の像O1G’〜O3G’が再生結像される。これらのG成分の像O1G’〜O3G’近傍に透明基板22上に貼り付けられた2段階目のG用のH2ホログラム記録用感光材料21G が位置しており、再生照明光3G と可干渉な同一光源からの同一波長の平行光からなる参照光5G をRの場合の参照光5R と同一方向、同一入射角で同時に入射させ、感光材料21G 中に2段階目のGのH2ホログラムを露光する。
その後、感光材料21G を後処理して感光性を消失させ、その上に、図12に示すように、2段階目のBの波長λB に感度の持つB用のH2ホログラム記録用感光材料21B を貼り付ける。そして、この透明基板22位置を図10、図11の相対位置と同じ位置に配置して、図11のGのH1ホログラム11G の代わりに同じ位置に、B用の要素ホログラム1111B 〜1113B が並列してなるBのH1ホログラム11B を配置し、同様に、そのBのH1ホログラム11B にB用の要素ホログラム1111B 〜1113B の記録のときの参照光21B〜23Bと反対に進む波長λB の再生照明光3B を、BのH1ホログラム11B に対して記録のときの参照光21B〜23Bが入射する側とは反対側から入射させると、BのH1ホログラム11B の面に対して記録のときの物体O1 〜O3 の相対位置と同じ位置に各要素ホログラム1111B 〜1113B からの回折光41B〜43Bにより第1〜第3物体O1 〜O3 のB成分の像O1B’〜O3B’が再生結像される。これらのB成分の像O1B’〜O3B’近傍に透明基板22上に貼り付けられた2段階目のB用のH2ホログラム記録用感光材料21B が位置しており、再生照明光3B と可干渉な同一光源からの同一波長の平行光からなる参照光5B をR、Gの場合の参照光5R 、5G と同一方向、同一入射角で同時に入射させ、感光材料21B 中に2段階目のBのH2ホログラムを露光する。
最後に、感光材料21B を同様に後処理して感光性を消失させることで、透明基板22上に順に2段階目のRのH2ホログラム(21R )、GのH2ホログラム(21G )、BのH2ホログラム(21B )が積層されてなるフルカラーのH2ホログラム21’が得られる。
このフルカラーのH2ホログラム21’も、図3を用いて説明したように、H2ホログラム21’に記録のときの参照光5R 、5G 、5B と反対に進む再生照明光6、この場合は白色光を、H2ホログラム21’(図3のH2ホログラム21に対応)に対して記録のときの参照光5R 、5G 、5B とは反対側から入射させると、回折光7により第1〜第3物体O1 〜O3 のRGB3色カラー像O1 ”〜O3 ”が空間的に重なって再生されると共に、元のH1ホログラム11R 、11G 、11B の位置にH1ホログラム11R 、11G 、11B の記録面と同じ大きさの窓25が再生される。そして、第1〜第3物体O1 〜O3 の像O1 ”〜O3 ”の中、第1物体O1 の像O1 ”は窓25中の第1の要素ホログラム1111R 、1111G 、1111B に対応する範囲251 に向かう回折光成分71 によって再生され、第2物体O2 の像O2 ”は窓25中の第2の要素ホログラム1112R 、1112G 、1112B に対応する範囲252 に向かう回折光成分72 によって再生され、第3物体O3 の像O3 ”は窓25中の第3の要素ホログラム1113R 、1113G 、1113B に対応する範囲253 に向かう回折光成分73 によって再生される。したがって、観察眼Eが図3の角度範囲α1 (窓25中の範囲251 がH2ホログラム21の参照光5R 、5G 、5B が入射する位置を見込む角度範囲)にある場合には、第1物体O1 (立方体)のフルカラーの像O1 ”がH2ホログラム21(21’)近傍に見え、角度範囲α2 (窓25中の範囲252 がH2ホログラム21(21’)の参照光5R 、5G 、5B が入射する位置を見込む角度範囲)にある場合には、第2物体O2 (三角錐)のフルカラーの像O2 ”がH2ホログラム21(21’)近傍に見え、角度範囲α3 (窓25中の範囲253 がH2ホログラム21の参照光5R 、5G 、5B が入射する位置を見込む角度範囲)にある場合には、第3物体O3 (円筒体)のフルカラー像O3 ”がH2ホログラム21近傍に見えることになり、見る方向により観察される画面がフルカラー像O1 ”〜O3 ”と切り替わる。しかも、各物体の像O1 ”〜O3 ”は3次元(3D)のものであり、見る方向により立体画面が順に切り替わる。
なお、図10〜図12において、H1ホログラム11R 、11G 、11B からの記録順はR、G、Bの順に限定されずどのような順であってもよい。
また、フルカラーのH2ホログラム21’の作製方法としては、以上のように、共通の透明基板22上にRGB用のホログラム記録用感光材料21R 、21G 、21B を順に積層しながら順に対応する色のホログラムを露光するのではなく、R、G、B3色に感光性を持つ単一の感光材料に順にあるいは同時に露光するようにしてもよい。ただし、同時に露光するには、H1ホログラム11R 、11G 、11B も積層して同時に再生する必要があるが、H1ホログラム11R 、11G 、11B は透過型であり、波長依存性が高くなく色分散があるため、H2ホログラムとしてノイズの多いホログラムが記録される。ただし、H1ホログラム11R 、11G 、11B を体積型で反射型として作製することで、そのようなノイズを減らすことができる。
また、共通の透明基板22上にRGB用のホログラム記録用感光材料21R 、21G 、21B を順に積層しながら順に対応する色のホログラムを露光するのではなく、ホログラム記録用感光材料21R 、21G 、21B を順に交換しながら対応する色のH2ホログラムを露光記録し、その記録したRGB3枚のH2ホログラムを記録後に積層して一体化することでフルカラーのH2ホログラム21’としてもよい。この場合は、積層に伴って各ホログラムの厚さ分ホログラム間の相対位置がずれ、再生される各色成分の像位置がその分相対的にずれるのを補償するために、各H2ホログラムを露光するとき、H1ホログラム11R 、11G 、11B との距離を色毎に調整する必要がある。
また、H1ホログラム11R 、11G 、11B を構成する要素ホログラム1111R 、1112R 、1113R 、1111G 、1112G 、1113G 、1111B 、1112B 、1113B についても、以上のように、各色毎に別々の感光材料1111R 、1111G 、1111B ;1112R 、1112G 、1112B ;1113R 、1113G 、1113B を使用するものとしたが、もちろんR、G、B3色に感光性を持つ単一の感光材料中に多重記録するようにしてもよい(その場合は、9枚の感光材料の代わりに3枚の感光材料を用いる。)。ただし、その場合には、上記したように、透過型として作製する場合、波長依存性が高くなく色分散があるため、H2ホログラムとしてノイズの多いホログラムが記録されることになるが、H1ホログラムを体積型で反射型として作製することで、そのようなノイズを減らすことができる。
なお、以上の図7〜図12のフルカラーの画面切替型ホログラムを作製する場合にも、単色ホログラムの場合と同様に、各H1ホログラム11R 、11G 、11B を構成する場合に、複数の要素ホログラム1111R 〜1113R ;1111G 〜1113G ;1111B 〜1113B を相互に接するように並列させるだけでなく、図4を用いて説明したように、相互に一部13で重なり合うように並列させてもよく、あるいは、相互に隙間14を介して並列させてもよい。そのようなH1ホログラム11R 、11G 、11B から記録されたH2ホログラム21’からの観察像の切り替わりの角度依存性は単色ホログラムに関して説明したのと同様である。
以上、本発明の画面切替型ホログラム作製方法及びその方法により作製された画面切替型ホログラムを実施例に基づいて説明してきたが、本発明はこれら実施例に限定されず種々の変形が可能である。例えば、H1ホログラムを構成する複数の要素ホログラムにそれぞれ別の物体(立方体、三角錐、円筒体)を記録するものとしたが、同一の物体を各要素ホログラムに記録するようにしてもよい。あるいは、例えば同一人物、動物等の連続する運動の一連の異なるコマ(シーン)を記録したものであってもよい。図13はその1例の一連のシーンを示す図であり、図の上段のコマの並びの左から右へ、次いで中段の左から右へ、そして次に、下段の左から右へ移るに連れて馬の走る様子を示している。これらの一連のシーンを、H1ホログラムを構成する複数の上から下への要素ホログラムにそれぞれ記録すると、図14に示すように、観察眼Eを上から下へ移動する間にH2ホログラム21からの再生像が連続的に切り替わり、馬が走るように見える動画的効果を得ることができる。また、フルカラーホログラムの場合、画面の切り替えである画面ではフルカラーで記録物体像が再生され、別の画面ではモノクロの記録物体像が再生されるようにしてもよい。なお、本発明による画面切替型ホログラムは、偽造防止効果や意匠性に富んだホログラムとして使用可能であり、また、光学素子としても使用可能である。
本発明に基づいて2ステップ法により画面切替型ホログラムを作製する際の1段階目のH1ホログラムを構成する複数の要素ホログラムの撮影配置を示す図である。 2段階目のH2ホログラムの撮影配置を示す図である。 作製された画面切替型ホログラムの作用を説明するための図である。 1段階目のH1ホログラムを構成する要素ホログラムの並列方法の変形を説明するための図である。 図4の並列配置をとって作製された画面切替型ホログラムの作用を説明するための図である。 H1ホログラムを構成する要素ホログラムの他の配置例を示す図である。 本発明に基づいてフルカラーの画面切替型ホログラムを作製する際に1段階目のRのH1ホログラムを構成する複数の要素ホログラムの撮影配置を示す図である。 本発明に基づいてフルカラーの画面切替型ホログラムを作製する際に1段階目のGのH1ホログラムを構成する複数の要素ホログラムの撮影配置を示す図である。 本発明に基づいてフルカラーの画面切替型ホログラムを作製する際に1段階目のBのH1ホログラムを構成する複数の要素ホログラムの撮影配置を示す図である。 2段階目のRのH2ホログラムの撮影配置を示す図である。 2段階目のGのH2ホログラムの撮影配置を示す図である。 2段階目のBのH2ホログラムの撮影配置を示す図である。 複数の要素ホログラムに記録する連続する運動の一連のシーンの例を示す図である。 図13の要素ホログラムを用いて作製された画面切替型ホログラムから動画的効果が得られることを説明するための図である。
符号の説明
1 〜13 …物体光
1R、12R、13R…Rの物体光
1G、12G、13G…Gの物体光
1B、12B、13B…Bの物体光
1 〜23 …参照光
1R、22R、23R…Rの参照光
1G、22G、23G…Gの参照光
1B、22B、23B…Bの参照光
3…再生照明光
R …Rの再生照明光
G …Gの再生照明光
B …Bの再生照明光
1 〜43 …要素ホログラムからの回折光
1R〜43R…要素ホログラムからのRの回折光
1G〜43G…要素ホログラムからのGの回折光
1B〜43B…要素ホログラムからのBの回折光
5…参照光
R …Rの参照光
G …Gの参照光
B …Bの参照光
6…再生照明光
7…回折光
1 〜7N …回折光成分
11…H1ホログラム
11R …RのH1ホログラム
11G …GのH1ホログラム
11B …BのH1ホログラム
1111〜1119…感光材料(要素ホログラム)
1111R 〜1113R …R用の感光材料(R用の要素ホログラム)
1111G 〜1113G …G用の感光材料(G用の要素ホログラム)
1111B 〜1113B …B用の感光材料(B用の要素ホログラム)
13…重なり部
14…隙間
21…H2ホログラム記録用感光材料(H2ホログラム)
21’…フルカラーのH2ホログラム
21R …R用のH2ホログラム記録用感光材料
21G …G用のH2ホログラム記録用感光材料
21B …B用のH2ホログラム記録用感光材料
22…透明基板
25…窓
251 〜25N …窓の要素ホログラムに対応する範囲
1 〜O3 …物体
1 ’〜O3 ’…物体の像
1 ”〜O3 ”…物体の像の像
1R’〜O1R’…物体のR成分の像
1G’〜O1G’…物体のG成分の像
1B’〜O1B’…物体のB成分の像

Claims (11)

  1. 見る方向により観察画面が切り替わる画面切替型ホログラム作製方法であって、複数の要素ホログラム記録材料に別々の画面に表示する物体を同一入射角の参照光を用いてホログラム記録し、その複数の要素ホログラムを並列配置することで1段階目のホログラムとして構成し、その構成した1段階目のホログラムから各要素ホログラムに記録された物体像を同時に再生させ、その再生物体像近傍に2段階目のホログラム記録材料を配置して反射型あるいは透過型の体積ホログラムとして記録することを特徴とする画面切替型ホログラム作製方法。
  2. 見る方向により観察画面が切り替わるフルカラーの画面切替型ホログラム作製方法であって、異なる色用にそれぞれ複数の要素ホログラム記録材料を用意し、各色の波長それぞれについて、複数の要素ホログラム記録材料に別々の画面に表示する物体を同一入射角の参照光を用いてホログラム記録し、その複数の要素ホログラムを並列配置することで各色の1段階目のホログラムとして構成し、その構成した1段階目のホログラム各々から各要素ホログラムに記録された対応する色成分の物体像を同時に再生させ、その再生物体像近傍に2段階目のホログラム記録材料を配置して反射型あるいは透過型の体積ホログラムとして記録することを特徴とする画面切替型ホログラム作製方法。
  3. 複数の1段階目のホログラムから順に各要素ホログラムに記録された対応する色成分の物体像を同時に再生させ、その再生物体像近傍に対応する色成分が記録可能な2段階目のホログラム記録材料を配置して反射型あるいは透過型の体積ホログラムとして記録することを特徴とする請求項2記載の画面切替型ホログラム作製方法。
  4. 異なる色用の2段階目のホログラム記録材料を順に積層させながら、複数の1段階目のホログラムから順に異なる色成分の物体像を再生させて順に積層された2段階目のホログラム記録材料に記録することを特徴とする請求項3記載の画面切替型ホログラム作製方法。
  5. 2段階目のホログラムを記録する際の参照光の入射方向を、その参照光を1段階目のホログラムの面上に投影した場合に、1段階目のホログラムの複数の要素ホログラムの並列方向に略平行な方向とすることを特徴とする請求項1から4の何れか1項記載の画面切替型ホログラム作製方法。
  6. 1段階目のホログラムにおける複数の要素ホログラムの並列配置において、要素ホログラム相互が一部で重なり合うように並列させることを特徴とする請求項1から5の何れか1項記載の画面切替型ホログラム作製方法。
  7. 1段階目のホログラム記録材料として銀塩感光材料を使用し、2段階目のホログラム記録材料としてフォトポリマーを使用することを特徴とする請求項1から6の何れか1項記載の画面切替型ホログラム作製方法。
  8. 1段階目のホログラム及び2段階目のホログラム記録時に用いる参照光として略平行な光を用いることを特徴とする請求項1から7の何れか1項記載の画面切替型ホログラム作製方法。
  9. 体積ホログラムからなり、所定の再生照明光を照射したときに、ホログラム面近傍に複数の物体像が再生され、また、ホログラム面から所定距離離間した位置に窓が再生されるように記録されており、前記複数の物体像各々を再生する回折光が前記窓の異なる領域に入射するように記録されていることを特徴とする画面切替型ホログラム。
  10. 前記複数の物体像各々を再生する回折光が前記窓中で一部重なった領域に入射するように記録されていることを特徴とする請求項9記載の画面切替型ホログラム。
  11. フルカラーのホログラムとして記録されていることを特徴とする請求項9又は10記載の画面切替型ホログラム。
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