JP3321017B2 - アイドルスピードコントロール装置 - Google Patents
アイドルスピードコントロール装置Info
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- JP3321017B2 JP3321017B2 JP05476597A JP5476597A JP3321017B2 JP 3321017 B2 JP3321017 B2 JP 3321017B2 JP 05476597 A JP05476597 A JP 05476597A JP 5476597 A JP5476597 A JP 5476597A JP 3321017 B2 JP3321017 B2 JP 3321017B2
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- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スロットルバルブ
の閉止位置を調節し、エンジンのアイドル回転数を所望
の回転数に制御するアイドルスピードコントロール装置
に関する。
の閉止位置を調節し、エンジンのアイドル回転数を所望
の回転数に制御するアイドルスピードコントロール装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近時の自動車には、エンジンに供給する
混合気の空燃比を一定に保持するための空燃比制御シス
テムや、点火時期のタイミングを制御する点火時期制御
システム等のシステムが搭載されている。このようなシ
ステムは、スロットルバルブがアイドル開度に復帰して
いるか否かの情報が不可欠である。一方、暖機時やエア
コンON時等においては、各運転状況に応じてエンジンの
アイドル回転数を上昇させるいわゆるアイドルアップ制
御が行われている。特にスロットルバルブの閉止位置す
なわちアイドル開度を、アイドルアップ手段により調節
してこのアイドルアップを行なっているものについて
は、アイドルアップ状態と非アイドルアップ状態でのス
ロットル閉止位置が変動する。
混合気の空燃比を一定に保持するための空燃比制御シス
テムや、点火時期のタイミングを制御する点火時期制御
システム等のシステムが搭載されている。このようなシ
ステムは、スロットルバルブがアイドル開度に復帰して
いるか否かの情報が不可欠である。一方、暖機時やエア
コンON時等においては、各運転状況に応じてエンジンの
アイドル回転数を上昇させるいわゆるアイドルアップ制
御が行われている。特にスロットルバルブの閉止位置す
なわちアイドル開度を、アイドルアップ手段により調節
してこのアイドルアップを行なっているものについて
は、アイドルアップ状態と非アイドルアップ状態でのス
ロットル閉止位置が変動する。
【0003】このような変動に対応してスロットルバル
ブがアイドル開度に復帰している旨の信号を得られるよ
うに、種々の装置が考えられている。例えば、特開昭6
2−640号公報には、アイドルアップ手段を各種の運
転状況に応じて複数設けたものについて考案されたこの
種の装置に関する記載がある。簡単に説明すると、この
装置は、スロットル開度検出手段を設けておくととも
に、各アイドルアップ手段に対応するアイドル開度をそ
れぞれ記憶しておき、その記憶したアイドル開度を実際
のスロットル開度が下回った場合に、スロットルバルブ
がアイドル開度に復帰している旨の信号を得られるよう
にしたものである。
ブがアイドル開度に復帰している旨の信号を得られるよ
うに、種々の装置が考えられている。例えば、特開昭6
2−640号公報には、アイドルアップ手段を各種の運
転状況に応じて複数設けたものについて考案されたこの
種の装置に関する記載がある。簡単に説明すると、この
装置は、スロットル開度検出手段を設けておくととも
に、各アイドルアップ手段に対応するアイドル開度をそ
れぞれ記憶しておき、その記憶したアイドル開度を実際
のスロットル開度が下回った場合に、スロットルバルブ
がアイドル開度に復帰している旨の信号を得られるよう
にしたものである。
【0004】また、スロットルレバーを係止するととも
にそのスロットルレバーを直接作動子により作動させて
スロットルバルブのアイドル開度を適宣調整し得るよう
に構成したいわゆる直動式のアイドルスピードコントロ
ール装置においては、その作動子の先端にリミットスイ
ッチ等のいわゆるアイドルスイッチを設けたものが考え
られている。このものは、前記スロットルレバーが前記
作動子に当接した際に前記アイドルスイッチが切換わる
ことを利用して、スロットルバルブがアイドル開度に復
帰しているか否かの判断を行っている。そして、スロッ
トルバルブがアイドル開度に復帰しているアイドル状態
において、エンジンのアイドル回転数を所定の目標エン
ジン回転数に保つように、前記作動子を駆動することで
アイドル開度を調節し、エンジン回転数をフィードバッ
ク制御している。
にそのスロットルレバーを直接作動子により作動させて
スロットルバルブのアイドル開度を適宣調整し得るよう
に構成したいわゆる直動式のアイドルスピードコントロ
ール装置においては、その作動子の先端にリミットスイ
ッチ等のいわゆるアイドルスイッチを設けたものが考え
られている。このものは、前記スロットルレバーが前記
作動子に当接した際に前記アイドルスイッチが切換わる
ことを利用して、スロットルバルブがアイドル開度に復
帰しているか否かの判断を行っている。そして、スロッ
トルバルブがアイドル開度に復帰しているアイドル状態
において、エンジンのアイドル回転数を所定の目標エン
ジン回転数に保つように、前記作動子を駆動することで
アイドル開度を調節し、エンジン回転数をフィードバッ
ク制御している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通常スロッ
トルバルブには、その最も閉止側の位置を保証するメカ
ニカルストッパが設けられており、このメカニカルスト
ッパで係止される最閉止位置よりも閉止側にはスロット
ルバルブは動かないように構成されている。しかしなが
ら、前述した直動式のアイドルスピードコントロール装
置においては、フィードバック制御によるオーバーシュ
ートやメカニカルストッパの設定位置のばらつき等によ
り、作動子がメカニカルストッパで係止されるスロット
ルバルブの位置よりも、閉止側に動いてしまう状況が生
じ得る。このような状況では、スロットルレバーと前記
作動子とが当接しないため、スロットルバルブが閉止位
置にあるアイドル状態にもかかわらず、非アイドル状態
として判断されてしまう。その結果、点火時期制御が適
切に行われなくなってアイドル状態が不安定になった
り、あるいはアイドルスピードコントロールの停止か
ら、作動子がメカニカルストッパより閉止側に停止して
しまい、アイドルアップが行なわれなくなったりしてド
ライバビリティの不具合を招く恐れがあった。
トルバルブには、その最も閉止側の位置を保証するメカ
ニカルストッパが設けられており、このメカニカルスト
ッパで係止される最閉止位置よりも閉止側にはスロット
ルバルブは動かないように構成されている。しかしなが
ら、前述した直動式のアイドルスピードコントロール装
置においては、フィードバック制御によるオーバーシュ
ートやメカニカルストッパの設定位置のばらつき等によ
り、作動子がメカニカルストッパで係止されるスロット
ルバルブの位置よりも、閉止側に動いてしまう状況が生
じ得る。このような状況では、スロットルレバーと前記
作動子とが当接しないため、スロットルバルブが閉止位
置にあるアイドル状態にもかかわらず、非アイドル状態
として判断されてしまう。その結果、点火時期制御が適
切に行われなくなってアイドル状態が不安定になった
り、あるいはアイドルスピードコントロールの停止か
ら、作動子がメカニカルストッパより閉止側に停止して
しまい、アイドルアップが行なわれなくなったりしてド
ライバビリティの不具合を招く恐れがあった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題点
を解決するために、直動式のアイドルスピードコントロ
ール装置において、スロットルレバーと作動子とが当接
している場合に開度検出手段により検出したスロットル
開度を記憶しておくとともに、スロットルレバーと作動
子とが当接していない場合であっても、その時のスロッ
トル開度が、当接状態において記憶したスロットル開度
以下の場合には、アイドル状態と判断させることによっ
て、アイドルスピードコントロールを適切に行なうこと
ができるだけでなく、エンジンの点火時期制御等にその
判断結果を利用して好適な制御を実現できるよう図った
ものである。
を解決するために、直動式のアイドルスピードコントロ
ール装置において、スロットルレバーと作動子とが当接
している場合に開度検出手段により検出したスロットル
開度を記憶しておくとともに、スロットルレバーと作動
子とが当接していない場合であっても、その時のスロッ
トル開度が、当接状態において記憶したスロットル開度
以下の場合には、アイドル状態と判断させることによっ
て、アイドルスピードコントロールを適切に行なうこと
ができるだけでなく、エンジンの点火時期制御等にその
判断結果を利用して好適な制御を実現できるよう図った
ものである。
【0007】
【発明の実施の形態】すなわち、本発明は、図1に示す
ようにエンジンの回転数を検出する回転数検出手段1
と、閉成方向に自己復帰するスロットルバルブ8に連動
するスロットルレバーを係止する作動子21を有しこの
作動子21を進退動作させてスロットルバルブ8の閉止
位置を調節する開度調節機構2と、作動子のスロットル
レバーへの当接の有無によって、それぞれ当接状態と非
当接状態を示す二値信号を出力するアイドルスイッチ3
と、前記アイドルスイッチ3の出力信号に基づいて、少
なくとも当接状態の間はアイドル状態と判断するアイド
ル判断手段4と、このアイドル状態において、前記回転
数検出手段1により検出した実エンジン回転数を目標エ
ンジン回転数に近づけるべく前記開度調節機構2を駆動
し作動子21の進退動作を制御するフィードバック制御
手段5と、スロットル開度を検出する開度検出手段6
と、前記当接状態において前記開度検出手段6により検
出したスロットル開度を記憶する開度記憶手段7とを備
えてなり、前記アイドル判断手段4が、前記作動子21
がスロットルレバーに当接していない非当接状態であっ
ても、前記開度検出手段6により検出されるスロットル
開度が前記開度記憶手段7により記憶されている前記作
動子21がスロットルレバーに当接している当接状態に
おけるスロットル開度以下の場合には、アイドル状態と
判断するようにしたことを特徴とするものである。
ようにエンジンの回転数を検出する回転数検出手段1
と、閉成方向に自己復帰するスロットルバルブ8に連動
するスロットルレバーを係止する作動子21を有しこの
作動子21を進退動作させてスロットルバルブ8の閉止
位置を調節する開度調節機構2と、作動子のスロットル
レバーへの当接の有無によって、それぞれ当接状態と非
当接状態を示す二値信号を出力するアイドルスイッチ3
と、前記アイドルスイッチ3の出力信号に基づいて、少
なくとも当接状態の間はアイドル状態と判断するアイド
ル判断手段4と、このアイドル状態において、前記回転
数検出手段1により検出した実エンジン回転数を目標エ
ンジン回転数に近づけるべく前記開度調節機構2を駆動
し作動子21の進退動作を制御するフィードバック制御
手段5と、スロットル開度を検出する開度検出手段6
と、前記当接状態において前記開度検出手段6により検
出したスロットル開度を記憶する開度記憶手段7とを備
えてなり、前記アイドル判断手段4が、前記作動子21
がスロットルレバーに当接していない非当接状態であっ
ても、前記開度検出手段6により検出されるスロットル
開度が前記開度記憶手段7により記憶されている前記作
動子21がスロットルレバーに当接している当接状態に
おけるスロットル開度以下の場合には、アイドル状態と
判断するようにしたことを特徴とするものである。
【0008】
【実施例】以下本発明の一実施例を、図2〜図4を参照
して説明する。本実施例のアイドルスピードコントロー
ル装置(以下ISCと呼ぶ)は、図2にその構成図を示
すように、例えば自動車用のエンジン100のアイドル
回転数が所望の目標回転数になるように、エンジン10
0のスロットルバルブ8を駆動調節することにより、エ
ンジン回転数をフィードバック制御するものである。
して説明する。本実施例のアイドルスピードコントロー
ル装置(以下ISCと呼ぶ)は、図2にその構成図を示
すように、例えば自動車用のエンジン100のアイドル
回転数が所望の目標回転数になるように、エンジン10
0のスロットルバルブ8を駆動調節することにより、エ
ンジン回転数をフィードバック制御するものである。
【0009】具体的にこのISCは、エンジン回転数を
検出する回転数検出手段1、スロットルバルブ8の閉止
位置を調節する開度調節機構2、アイドルスイッチ3、
スロットル開度を検出する開度検出手段6、および電子
制御装置9を具備してなる。回転数検出手段1は、エン
ジン回転数に対応した周波数信号を回転数信号1Sとし
て出力するもので、例えばピックアップコイル式のもの
などの一般に広く知られたものを適用している。
検出する回転数検出手段1、スロットルバルブ8の閉止
位置を調節する開度調節機構2、アイドルスイッチ3、
スロットル開度を検出する開度検出手段6、および電子
制御装置9を具備してなる。回転数検出手段1は、エン
ジン回転数に対応した周波数信号を回転数信号1Sとし
て出力するもので、例えばピックアップコイル式のもの
などの一般に広く知られたものを適用している。
【0010】スロットルバルブ8は、スロットルレバー
81の回動によって開閉し、吸気量を調節し得るように
したものであり、閉成方向に自己復帰させるよう図示し
ないばね等で付勢してある。またスロットルバルブ8を
内蔵するバルブ本体にはメカニカルストッパ82を設け
ており、これにスロットルレバー81を当接させてスロ
ットルバルブ8の最閉止位置を規定している。なお、ス
ロットルレバー81は、リンクワイヤ83を介して図示
しないアクセルペダルに連結されている。
81の回動によって開閉し、吸気量を調節し得るように
したものであり、閉成方向に自己復帰させるよう図示し
ないばね等で付勢してある。またスロットルバルブ8を
内蔵するバルブ本体にはメカニカルストッパ82を設け
ており、これにスロットルレバー81を当接させてスロ
ットルバルブ8の最閉止位置を規定している。なお、ス
ロットルレバー81は、リンクワイヤ83を介して図示
しないアクセルペダルに連結されている。
【0011】開度調節機構2は、例えば、スロットルレ
バー81の回動端に当接して、スロットルレバー81の
閉成方向の動きを係止する作動子21を備えるととも
に、電動モータ22と、電動モータ22の回転動作を作
動子21の直進退動作に変換するねじ送り機構23とを
備えたものである。つまり、電動モータ22を回動させ
てこの作動子21を進退動作させ、スロットルバルブ8
の閉止位置、すなわちエンジン100のアイドル回転数
を調節する機能を有するものである。
バー81の回動端に当接して、スロットルレバー81の
閉成方向の動きを係止する作動子21を備えるととも
に、電動モータ22と、電動モータ22の回転動作を作
動子21の直進退動作に変換するねじ送り機構23とを
備えたものである。つまり、電動モータ22を回動させ
てこの作動子21を進退動作させ、スロットルバルブ8
の閉止位置、すなわちエンジン100のアイドル回転数
を調節する機能を有するものである。
【0012】アイドルスイッチ3は、例えばリミットス
イッチであり、スロットルレバー81の作動子21への
当接の有無によって、それぞれ当接状態および非当接状
態を示すアイドル信号3Sを出力するものである。本実
施例では、このアイドルスイッチ3を作動子21の動作
端に設けることにより、スロットルレバー81が作動子
21に当接した際の機械的な押圧により接点状態が変わ
り、アイドル信号3Sのオン/オフが切り換わるように
している。
イッチであり、スロットルレバー81の作動子21への
当接の有無によって、それぞれ当接状態および非当接状
態を示すアイドル信号3Sを出力するものである。本実
施例では、このアイドルスイッチ3を作動子21の動作
端に設けることにより、スロットルレバー81が作動子
21に当接した際の機械的な押圧により接点状態が変わ
り、アイドル信号3Sのオン/オフが切り換わるように
している。
【0013】開度検出手段6は、スロットルバルブ8に
連動する例えばロータリポテンショであり、スロットル
開度に対応した電圧をスロットル開度信号6Sとして、
アナログ的に出力するものである。電子制御装置9は、
中央演算処理装置91、記憶装置92、入力インターフ
ェース94および出力インターフェース93等を備える
ようにした、いわゆるマイコン装置として一般に知られ
ているものである。
連動する例えばロータリポテンショであり、スロットル
開度に対応した電圧をスロットル開度信号6Sとして、
アナログ的に出力するものである。電子制御装置9は、
中央演算処理装置91、記憶装置92、入力インターフ
ェース94および出力インターフェース93等を備える
ようにした、いわゆるマイコン装置として一般に知られ
ているものである。
【0014】この入力インタフェース94には、アイド
ルスイッチ3からのアイドル信号3S、回転数検出手段
1からのエンジン回転数信号1Sおよび開度検出手段6
からのスロットル開度信号6Sを少なくとも入力するよ
うにし、さらに本実施例では、目標エンジン回転数をそ
の運転状況に応じて種々に設定すべく、この運転状況の
判断基準である水温信号aや、車速信号b、あるいはエ
アコンオン/オフ信号c等を取り入れるようにしてい
る。そして、出力インタフェース93からは、開度調節
機構2に付属の電動モータ22の回動速度および方向
を、自在に駆動するモータ駆動信号MSを出力するよう
にしている。
ルスイッチ3からのアイドル信号3S、回転数検出手段
1からのエンジン回転数信号1Sおよび開度検出手段6
からのスロットル開度信号6Sを少なくとも入力するよ
うにし、さらに本実施例では、目標エンジン回転数をそ
の運転状況に応じて種々に設定すべく、この運転状況の
判断基準である水温信号aや、車速信号b、あるいはエ
アコンオン/オフ信号c等を取り入れるようにしてい
る。そして、出力インタフェース93からは、開度調節
機構2に付属の電動モータ22の回動速度および方向
を、自在に駆動するモータ駆動信号MSを出力するよう
にしている。
【0015】上述した構成のISCは、電子制御装置9
に、アイドル判断手段4、フィードバック制御手段5お
よび開度記憶手段7の機能を兼備させている。つまり、
予め記憶装置内にプログラミングしたソフトウェアに基
づいて、入力インタフェース94に入力された入力信号
から、このモータ駆動信号MSによる電動モータ22の
回動速度および方向を決定し、作動子21を駆動してア
イドルスピードコントロールを行っている。なお、この
電子制御装置9は、これらの機能だけでなく、点火時期
の制御等の他の制御も行っているのはもちろんである。
に、アイドル判断手段4、フィードバック制御手段5お
よび開度記憶手段7の機能を兼備させている。つまり、
予め記憶装置内にプログラミングしたソフトウェアに基
づいて、入力インタフェース94に入力された入力信号
から、このモータ駆動信号MSによる電動モータ22の
回動速度および方向を決定し、作動子21を駆動してア
イドルスピードコントロールを行っている。なお、この
電子制御装置9は、これらの機能だけでなく、点火時期
の制御等の他の制御も行っているのはもちろんである。
【0016】このようなISCについて、その作動を図
3のフローチャートに基づいて以下に説明する。このフ
ローチャートは1制御サイクル内でのものであり、IS
Cの作動は、このような制御サイクルを一定時間(例え
ば、本実施例においては6.67msec)毎に繰り返
すことにより行われるものである。まず、ステップS1
において、アイドル信号3Sから当接状態(オン)か、
非当接状態(オフ)かを判断する。非当接状態と判断し
た場合にはステップS4に進み、当接状態と判断した場
合にはステップS2に進む。
3のフローチャートに基づいて以下に説明する。このフ
ローチャートは1制御サイクル内でのものであり、IS
Cの作動は、このような制御サイクルを一定時間(例え
ば、本実施例においては6.67msec)毎に繰り返
すことにより行われるものである。まず、ステップS1
において、アイドル信号3Sから当接状態(オン)か、
非当接状態(オフ)かを判断する。非当接状態と判断し
た場合にはステップS4に進み、当接状態と判断した場
合にはステップS2に進む。
【0017】ステップS2では、スロットル開度信号6
Sの現在の開度を示す値ADTHROTを読み取り、こ
れを扱いやすい形に変換して、スロットル開度TAとす
る。具体的には、前記値ADTHROTからスロットル
バルブ8が最閉止状態である場合のオフセット値TAM
INを減じた値をスロットル開度TAとしている。そし
て、このスロットル開度TAを、アイドル開度TAID
Lとして記憶更新させ、ステップS3へ進む。
Sの現在の開度を示す値ADTHROTを読み取り、こ
れを扱いやすい形に変換して、スロットル開度TAとす
る。具体的には、前記値ADTHROTからスロットル
バルブ8が最閉止状態である場合のオフセット値TAM
INを減じた値をスロットル開度TAとしている。そし
て、このスロットル開度TAを、アイドル開度TAID
Lとして記憶更新させ、ステップS3へ進む。
【0018】一方、ステップS4では、スロットル開度
信号6Sの値を読み取り、ステップS2と同様の方法で
これを変換して、スロットル開度TAとし、ステップS
5へ進む。ステップS5では、前ステップS4において
決定したスロットル開度TAと、本制御サイクル以前の
制御サイクル中にステップS2において記憶させたアイ
ドル開度TAIDLとを比較している。そして、スロッ
トル開度TAがアイドル開度TAIDL以下であればス
テップS3に進み、上回ればステップS6に進む。
信号6Sの値を読み取り、ステップS2と同様の方法で
これを変換して、スロットル開度TAとし、ステップS
5へ進む。ステップS5では、前ステップS4において
決定したスロットル開度TAと、本制御サイクル以前の
制御サイクル中にステップS2において記憶させたアイ
ドル開度TAIDLとを比較している。そして、スロッ
トル開度TAがアイドル開度TAIDL以下であればス
テップS3に進み、上回ればステップS6に進む。
【0019】ステップS3では、スロットルバルブ8が
全閉位置(閉止位置)にあり、アイドル状態であると判
断して、アイドル判定フラグLLONを1にセットす
る。一方、ステップS6では、スロットルバルブ8が全
閉位置になく、非アイドル状態であると判断して、アイ
ドル判定フラグLLONを0にリセットする。この後、
図示しないが、アイドル状態、すなわちこのアイドル判
定フラグLLONが1の場合には、エンジン100のア
イドル回転数を所定の目標エンジン回転数に保つよう
に、前記作動子21を駆動しエンジン回転数をフィード
バック制御する。なお、この目標エンジン回転数は、前
述したように水温信号aや、車速信号b、あるいはエア
コンオン/オフ信号c等から判断される各運転状況に応
じて種々に設定している。
全閉位置(閉止位置)にあり、アイドル状態であると判
断して、アイドル判定フラグLLONを1にセットす
る。一方、ステップS6では、スロットルバルブ8が全
閉位置になく、非アイドル状態であると判断して、アイ
ドル判定フラグLLONを0にリセットする。この後、
図示しないが、アイドル状態、すなわちこのアイドル判
定フラグLLONが1の場合には、エンジン100のア
イドル回転数を所定の目標エンジン回転数に保つよう
に、前記作動子21を駆動しエンジン回転数をフィード
バック制御する。なお、この目標エンジン回転数は、前
述したように水温信号aや、車速信号b、あるいはエア
コンオン/オフ信号c等から判断される各運転状況に応
じて種々に設定している。
【0020】このように本実施例のISCによれば、ア
イドルスイッチ3がオンである当接状態でのスロットル
開度TAをアイドル開度TAIDLとして記憶してお
き、アイドルスイッチ3がオフである非当接状態となっ
ても、スロットル開度TAが前回記憶したアイドル開度
TAIDL以下の場合には、アイドル状態であると判断
させている。したがって、フィードバック制御によるオ
ーバーシュートやメカニカルストッパ82の設定位置の
ばらつき等により、作動子21がメカニカルストッパ8
2で係止されるスロットルバルブ8の最閉止位置よりも
閉止側に一時的に動くなどしてアイドルスイッチ3がオ
フとなっても、アイドル状態として判断される。つま
り、スロットルバルブ8が閉止位置にあるにもかかわら
ず非アイドル状態であると誤判断することを防止でき、
アイドルスピードコントロール制御の停止や、これに起
因する不具合、例えば作動子21がメカニカルストッパ
82より閉止側に停止する等を確実に防止できる。
イドルスイッチ3がオンである当接状態でのスロットル
開度TAをアイドル開度TAIDLとして記憶してお
き、アイドルスイッチ3がオフである非当接状態となっ
ても、スロットル開度TAが前回記憶したアイドル開度
TAIDL以下の場合には、アイドル状態であると判断
させている。したがって、フィードバック制御によるオ
ーバーシュートやメカニカルストッパ82の設定位置の
ばらつき等により、作動子21がメカニカルストッパ8
2で係止されるスロットルバルブ8の最閉止位置よりも
閉止側に一時的に動くなどしてアイドルスイッチ3がオ
フとなっても、アイドル状態として判断される。つま
り、スロットルバルブ8が閉止位置にあるにもかかわら
ず非アイドル状態であると誤判断することを防止でき、
アイドルスピードコントロール制御の停止や、これに起
因する不具合、例えば作動子21がメカニカルストッパ
82より閉止側に停止する等を確実に防止できる。
【0021】また本実施例では、このように得られたア
イドル判定フラグLLONを、基本点火時期演算にも利
用している。したがって、基本点火時期の演算において
も、アイドル状態の誤判断を防止でき、点火時期制御を
適切に行うことができる。例えば240°CA毎に行う
この点火時期制御を、図4のフローチャートに基づいて
簡単に説明すると、ステップS10において、アイドル
判定フラグLLONが1であるアイドル状態ならば、ス
テップS11に進み、アイドル用の基本点火時期MAI
NSAを設定したマップFABSIDLに基づいて基本
点火時期MAINSAの設定を行う。また、アイドル判
定フラグLLONが0である非アイドル状態ならば、ス
テップS12に進み、図示しないパワースイッチPSW
がオンであれば、ステップS13に進み、オフであれば
ステップS14に進む。ステップS13では、パワース
イッチPSWオン時の基本点火時期MAINSAを設定
したマップFABSEONに基づいて基本点火時期MA
INSAの設定を行い、ステップS14では、パーシャ
ル時の基本点火時期MAINSAを設定したマップFA
BSEOFに基づいて基本点火時期MAINSAの設定
を行う。本実施例において、マップFABSIDLおよ
びFABSEOFは、燃料基本噴射時間TPとエンジン
回転数NEをパラメータとするもので、マップFABS
EONはエンジン回転数NEをパラメータとするもので
ある。なお、この基本点火時期MAINSAの設定につ
いては、従来より行われているものと同様のものである
ため詳細な説明を省略する。
イドル判定フラグLLONを、基本点火時期演算にも利
用している。したがって、基本点火時期の演算において
も、アイドル状態の誤判断を防止でき、点火時期制御を
適切に行うことができる。例えば240°CA毎に行う
この点火時期制御を、図4のフローチャートに基づいて
簡単に説明すると、ステップS10において、アイドル
判定フラグLLONが1であるアイドル状態ならば、ス
テップS11に進み、アイドル用の基本点火時期MAI
NSAを設定したマップFABSIDLに基づいて基本
点火時期MAINSAの設定を行う。また、アイドル判
定フラグLLONが0である非アイドル状態ならば、ス
テップS12に進み、図示しないパワースイッチPSW
がオンであれば、ステップS13に進み、オフであれば
ステップS14に進む。ステップS13では、パワース
イッチPSWオン時の基本点火時期MAINSAを設定
したマップFABSEONに基づいて基本点火時期MA
INSAの設定を行い、ステップS14では、パーシャ
ル時の基本点火時期MAINSAを設定したマップFA
BSEOFに基づいて基本点火時期MAINSAの設定
を行う。本実施例において、マップFABSIDLおよ
びFABSEOFは、燃料基本噴射時間TPとエンジン
回転数NEをパラメータとするもので、マップFABS
EONはエンジン回転数NEをパラメータとするもので
ある。なお、この基本点火時期MAINSAの設定につ
いては、従来より行われているものと同様のものである
ため詳細な説明を省略する。
【0022】さらに本実施例では、アイドル状態か否か
をアイドル判定フラグLLONとして記憶させているの
で、他の制御への利用が、従来のアイドルスイッチ3の
オン/オフ判定の部分を、このアイドル判定フラグに等
価的に置き換えるという簡単な変更のみで行える。例え
ば前述の基本点火時期演算フローでは、従来ステップS
10においてアイドルスイッチ3の状態を判定させてい
たが、これを、アイドル判定フラグLLONに置き換え
るという変更だけを行っている。
をアイドル判定フラグLLONとして記憶させているの
で、他の制御への利用が、従来のアイドルスイッチ3の
オン/オフ判定の部分を、このアイドル判定フラグに等
価的に置き換えるという簡単な変更のみで行える。例え
ば前述の基本点火時期演算フローでは、従来ステップS
10においてアイドルスイッチ3の状態を判定させてい
たが、これを、アイドル判定フラグLLONに置き換え
るという変更だけを行っている。
【0023】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではなく種々の変形が可能である。例えば、アイ
ドルスイッチはリミットスイッチに限ったものではな
く、開度調節機構の構成も、作動子を進退移動させうる
ものであればよく、本実施例に限定されるものではな
い。その他、各部の構成は図示例に限定されるものでは
なく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能
である。
るものではなく種々の変形が可能である。例えば、アイ
ドルスイッチはリミットスイッチに限ったものではな
く、開度調節機構の構成も、作動子を進退移動させうる
ものであればよく、本実施例に限定されるものではな
い。その他、各部の構成は図示例に限定されるものでは
なく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能
である。
【0024】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。すなわ
ち、本発明は、スロットル開度を検出する開度検出手段
を設け、スロットルレバーと作動子とが当接している場
合において、前記開度検出手段により検出したスロット
ル開度を記憶しておくとともに、スロットルレバーと作
動子とが当接していない場合であっても、その時のスロ
ットル開度が、当接状態において記憶したスロットル開
度より小さい場合には、アイドル状態と判断させるよう
にした直動式のアイドルスピードコントロール装置であ
る。したがって、本発明によれば、スロットルバルブが
閉止位置にある状態では、確実にアイドル状態として判
断でき、フィードバック制御による作動子のオーバーシ
ュートやメカニカルストッパの設定位置のばらつき等が
あっても、誤判断することなくアイドルスピードコント
ロール制御を確実に行うことができる。また、このアイ
ドル状態の判断結果を他の制御、例えば点火時期制御に
利用すれば、これらを適切に行うこともでき、エンジン
ストール防止などドライバビリティの向上に寄与するこ
とができるようになる。
施され、以下に記載されるような効果を奏する。すなわ
ち、本発明は、スロットル開度を検出する開度検出手段
を設け、スロットルレバーと作動子とが当接している場
合において、前記開度検出手段により検出したスロット
ル開度を記憶しておくとともに、スロットルレバーと作
動子とが当接していない場合であっても、その時のスロ
ットル開度が、当接状態において記憶したスロットル開
度より小さい場合には、アイドル状態と判断させるよう
にした直動式のアイドルスピードコントロール装置であ
る。したがって、本発明によれば、スロットルバルブが
閉止位置にある状態では、確実にアイドル状態として判
断でき、フィードバック制御による作動子のオーバーシ
ュートやメカニカルストッパの設定位置のばらつき等が
あっても、誤判断することなくアイドルスピードコント
ロール制御を確実に行うことができる。また、このアイ
ドル状態の判断結果を他の制御、例えば点火時期制御に
利用すれば、これらを適切に行うこともでき、エンジン
ストール防止などドライバビリティの向上に寄与するこ
とができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を明示するための構成説明図。
【図2】本発明の一実施例を示す全体構成図。
【図3】同実施例のプログラムのフローチャート。
【図4】同実施例の基本点火時期演算部分を示すプログ
ラムのフローチャート。
ラムのフローチャート。
100・・・エンジン 1・・・回転数検出手段 2・・・開度調節機構 21・・・作動子 3・・・アイドルスイッチ 4・・・アイドル判断手段 5・・・フィードバック制御手段 6・・・開度検出手段 7・・・開度記憶手段 8・・・スロットルバルブ 81・・・スロットルレバー
Claims (1)
- 【請求項1】エンジンの回転数を検出する回転数検出手
段と、 閉成方向に自己復帰するスロットルバルブに連動するス
ロットルレバーを係止する作動子を備え、この作動子を
進退動作させてスロットルバルブの閉止位置を調節する
開度調節機構と、 前記作動子のスロットルレバーへの当接の有無によっ
て、それぞれ当接状態と非当接状態とを示す二値信号を
出力するアイドルスイッチと、 前記アイドルスイッチの出力信号に基づいて、少なくと
も当接状態の間はアイドル状態と判断するアイドル判断
手段と、 このアイドル状態において、前記回転数検出手段により
検出した実エンジン回転数を目標エンジン回転数に近づ
けるべく前記開度調節機構を駆動し作動子の進退動作を
制御するフィードバック制御手段と、 スロットル開度を検出する開度検出手段と、 前記当接状態において前記開度検出手段により検出した
スロットル開度を記憶する開度記憶手段とを備えてな
り、 前記アイドル判断手段が、前記作動子がスロットルレバ
ーに当接していない非当接状態においても、前記開度検
出手段により検出されるスロットル開度が前記開度記憶
手段により記憶されている前記作動子がスロットルレバ
ーに当接している当接状態におけるスロットル開度以下
の場合には、アイドル状態と判断するようにしたことを
特徴とするアイドルスピードコントロール装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05476597A JP3321017B2 (ja) | 1997-03-10 | 1997-03-10 | アイドルスピードコントロール装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05476597A JP3321017B2 (ja) | 1997-03-10 | 1997-03-10 | アイドルスピードコントロール装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10252545A JPH10252545A (ja) | 1998-09-22 |
JP3321017B2 true JP3321017B2 (ja) | 2002-09-03 |
Family
ID=12979878
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05476597A Expired - Fee Related JP3321017B2 (ja) | 1997-03-10 | 1997-03-10 | アイドルスピードコントロール装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3321017B2 (ja) |
-
1997
- 1997-03-10 JP JP05476597A patent/JP3321017B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10252545A (ja) | 1998-09-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |