JP3159102B2 - 内燃機関の電子スロットル制御装置 - Google Patents

内燃機関の電子スロットル制御装置

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JP3159102B2
JP3159102B2 JP03585097A JP3585097A JP3159102B2 JP 3159102 B2 JP3159102 B2 JP 3159102B2 JP 03585097 A JP03585097 A JP 03585097A JP 3585097 A JP3585097 A JP 3585097A JP 3159102 B2 JP3159102 B2 JP 3159102B2
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throttle
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opener
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクセル操作等に
応じてスロットルバルブをDCモータ等で駆動してスロ
ットル開度を電気的に制御するようにした内燃機関の電
子スロットル制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車に搭載されている電子スロットル
システムでは、例えば図2に示すように、アクセルペダ
ル26の踏込量(アクセル操作量)をアクセルセンサ2
7により検出し、その検出値に応じて目標スロットル開
度を設定し、フィードバック制御によりスロットルバル
ブ15をモータ17で駆動して、スロットルバルブ15
の開度(実スロットル開度)を目標スロットル開度に一
致させるようにしたものがある。
【0003】この電子スロットルシステムでは、故障時
の退避走行を可能にする手段として、バルブレバー38
の開側にオープナ40を掛合させるように配置し、この
オープナ40を閉方向に付勢するバルブリターンスプリ
ング41の引張力を、バルブレバー38を開方向に付勢
する退避走行用スプリング39の引張力よりも大きく設
定することで、退避走行時(電磁クラッチ16のOFF
時)のアイドル時に、図2(b)に示すように、オープ
ナ40によってバルブレバー38の位置(実スロットル
開度)をオープナストッパ42で規制される開度(約3
〜4deg)に保持して、退避走行時のアイドル回転を
確保する。この場合、通常制御時(電磁クラッチ16の
ON時)のアイドル時やアクセル操作量が少ない運転領
域では、上記オープナストッパ42で規制される開度
(以下「オープナ規制開度」という)以下の開度で実ス
ロットル開度がモータ17によって制御される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この電子スロットルシ
ステムにおいて、オープナ規制開度以下のスロットル開
度で制御されている状態から、アクセルペダル26が踏
み込まれて、目標スロットル開度がオープナ規制開度を
跨ぎ越えた時(以下「跨ぎ変化時」という)に、フィー
ドバック制御によりスロットルバルブ15が開方向に駆
動されてオープナ規制開度を跨ぎ越す際に、バルブレバ
ー38がオープナ40に当接するまでの間は、バルブレ
バー38に対して退避走行用スプリング39の引張力に
より開方向の力が働き、バルブレバー38がオープナ4
0に当接した後は、バルブレバー38に対してバルブリ
ターンスプリング41の引張力が加わって閉方向の力が
働く。この結果、オープナ規制開度を境にしてバルブレ
バー38に加わる力の方向が逆転し、モータ17の負荷
の方向が逆転する。
【0005】このため、図14に示すように、スロット
ルバルブ15がオープナ規制開度を跨ぎ越す際に、実ス
ロットル開度が目標スロットル開度に一致していないに
も拘らず、モータ17の駆動力がバルブリターンスプリ
ング41の引張力に打ち勝つようになるまで、スロット
ルバルブ15がオープナ規制開度で一時的に停止してし
まい、スロットル制御の応答性が悪いという欠点があ
る。
【0006】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、従ってその目的は、跨ぎ変化時のスロッ
トルバルブの応答性を向上することができる内燃機関の
電子スロットル制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の内燃機関の電子スロットル制御
装置によれば、制御手段は、通常制御時にはオープナ規
制開度よりも小さい開度からそれより大きい開度までの
範囲で目標スロットル開度を設定すると共に、この目標
スロットル開度がオープナ規制開度を跨ぐように変化
(以下「跨ぎ変化」という)した時に、制御系の伝達関
数の積分項を従来より大きい所定値に設定する。
【0008】この制御系では、積分項は、実スロットル
開度と目標スロットル開度との偏差を積分して、この偏
差を小さくするように働く。跨ぎ変化時にこの積分項を
従来より大きい所定値に設定すると、この積分項を含む
伝達関数で演算した制御量(スロットル駆動手段の駆動
力)が大きくなり、それによってスロットル駆動手段の
駆動力が跨ぎ変化時の負荷に打ち勝って、スロットルバ
ルブがオープナ規制開度を越えて目標スロットル開度の
方向へ速やかに動く。これにより、跨ぎ変化時のスロッ
トルバルブのもたつきが従来より少なくなり、スロット
ル制御の応答性が向上する。
【0009】この場合、請求項2のように、跨ぎ変化時
の積分項を跨ぎ変化後の積分項の収束値の見込み値に設
定しても良い。つまり、跨ぎ変化時の積分項をあまり大
きくし過ぎると、実スロットル開度が目標スロットル開
度を越えてオバーシュートしてしまい、スロットル制御
が不安定となる。従って、跨ぎ変化時の積分項を跨ぎ変
化後の積分項の収束値の見込み値に設定すれば、オバー
シュート防止と応答性向上とを両立させることができ
る。
【0010】ここで、跨ぎ変化後の積分項の収束値の見
込み値は、予め試験データやシミュレーション等によっ
て求めても良いが、請求項3のように、跨ぎ変化後の積
分項の収束値を学習手段により学習し、この学習値を用
いて跨ぎ変化時の積分項を設定するようにしても良い。
このようにすれば、電子スロットルシステムのばらつき
や動作特性の経時変化があっても、個々のシステムのそ
の時の動作特性で決まる積分項の収束値を学習すること
で、跨ぎ変化時の積分項の値にシステムのばらつきや動
作特性の経時変化を反映させることができ、システムの
ばらつきや動作特性の経時変化の影響を受けない安定し
たスロットル制御が可能となる。
【0011】また、請求項4のように、跨ぎ変化時に積
分項にオフセット量を付加するようにしても良い。この
ようにしても、跨ぎ変化時に積分項が従来より大きい値
に設定され、それによって、スロットル駆動手段の駆動
力が跨ぎ変化時の負荷に打ち勝って、スロットルバルブ
がオープナ規制開度を越えて目標スロットル開度の方向
へ速やかに動く。これにより、跨ぎ変化時のスロットル
バルブのもたつきが従来より少なくなり、スロットル制
御の応答性が向上する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態(1)を
図1乃至図15に基づいて説明する。まず、図1に基づ
いて内燃機関11の制御システム全体の概略構成を説明
する。内燃機関11の吸気管12の上流側にはエアクリ
ーナ13が装着され、その下流側には吸気量Ga を測定
するエアフローメータ14が設置され、更にその下流側
にスロットルバルブ15が設けられている。このスロッ
トルバルブ15の回動軸15aには電磁クラッチ16を
介してDCモータ17(スロットル駆動手段)が連結さ
れ、DCモータ17の駆動力によってスロットルバルブ
15の開度(実スロットル開度)が制御され、この実ス
ロットル開度がスロットルセンサ18によって検出され
る。この場合、アイドル時も、DCモータ17の駆動力
によって実スロットル開度を制御し、それによって吸気
量Ga を制御して機関回転数を目標アイドル回転数に一
致させるようにフィードバック制御する。
【0013】スロットルバルブ15を通過した吸入空気
を内燃機関11の各気筒に導入する吸気マニホールド1
9には、インジェクタ20が取り付けられ、また、内燃
機関11の各気筒のシリンダヘッドには点火プラグ21
が取り付けられている。内燃機関11のクランク軸22
に嵌着されたシグナルロータ23の外周に対向してクラ
ンク角センサ24が取り付けられ、このクランク角セン
サ24から出力されるパルス状の機関回転数信号Neが
電子制御ユニット(ECU)25に取り込まれ、この機
関回転数信号Neのパルス間隔によって機関回転数が検
出される。
【0014】一方、アクセルペダル26の踏込量(アク
セル操作量)がアクセルセンサ27によって検出され、
アクセル操作量に応じた電圧信号Apが電子制御ユニッ
ト25にA/D変換器28を介して取り込まれる。ま
た、エアフローメータ14で検出した吸気量Ga やスロ
ットルセンサ18で検出したスロットル開度TAの各電
圧信号も、電子制御ユニット25にA/D変換器28を
介して取り込まれる。
【0015】この電子制御ユニット25は、CPU2
9、ROM30、RAM31等を備えたマイクロコンピ
ュータを主体として構成され、ROM30に記憶されて
いる内燃機関制御用の各種プログラムをCPU29で実
行することで、点火プラグ21の点火時期を制御すると
共に、インジェクタ駆動回路45を介してインジェクタ
20に与える噴射パルスを制御し、燃料噴射量を制御す
る。更に、この電子制御ユニット25は、ROM30に
記憶されている図4等のスロットル制御用の各種プログ
ラムをCPU29で実行することで、通常のスロットル
制御時には、電磁クラッチ駆動回路46を介して電磁ク
ラッチ16を接続(ON)すると共に、アクセル操作量
Apに応じてモータ駆動回路32を介してDCモータ1
7をPID制御によりフィードバック制御し、このDC
モータ17の駆動力によって実スロットル開度を制御す
る制御手段として機能する。
【0016】次に、図2及び図3に基づいて電子スロッ
トルシステムの構成を説明する。アクセルペダル26
は、ワイヤ33を介してアクセルレバー34に連結され
ている。このアクセルレバー34は、アクセルリターン
スプリング35,36によって図2の下方(アクセル閉
鎖方向)に付勢されている。そして、アクセルペダル2
6を操作しない状態(アクセルOFF)では、アクセル
レバー34はアクセルリターンスプリング35,36に
よってアクセル全閉ストッパ37に当接した状態に保持
される。内燃機関11の運転中は、アクセルレバー34
の位置がアクセルセンサ27によってアクセル操作量A
pとして検出される。
【0017】一方、スロットルバルブ15の回動軸15
aにはバルブレバー38が連結され、このバルブレバー
38が退避走行用スプリング39によって図2の上方
(スロットルバルブ15の開方向)に付勢されている。
このバルブレバー38の開側にオープナ40が掛合する
ように配置され、このオープナ40がバルブリターンス
プリング41によって図2の下方(スロットルバルブ1
5の閉方向)に付勢されている。このバルブリターンス
プリング41の引張力は退避走行用スプリング39の引
張力よりも大きく設定されている。
【0018】通常制御時には、図2(a)に示すよう
に、電磁クラッチ16が接続された状態(クラッチO
N)に保持される。この状態では、アクセルペダル26
の操作に応じてDCモータ17を正転又は逆転させてス
ロットルバルブ15の開度(スロットル開度)を調整
し、そのときのスロットル開度がスロットルセンサ18
によって検出される。この際、スロットル開度を開く場
合には、DCモータ17を正回転させて、図2(a)に
示すように、バルブレバー38がバルブリターンスプリ
ング41の引張力に抗してオープナ40を押し上げなが
ら、スロットルバルブ15を開方向に駆動する。これと
は逆に、スロットル開度を閉じる場合には、DCモータ
17を逆回転させてバルブレバー38を下降させながら
スロットルバルブ15を閉方向に駆動し、スロットルバ
ルブ15を全閉ストッパ位置(スロットル開度=0de
g)まで閉じたときに、バルブレバー38がスロットル
全閉ストッパ43に突き当たって、それ以上の回動が阻
止される。
【0019】一方、故障時に退避走行する場合には、図
2(b)に示すように、電磁クラッチ16が切られた状
態(クラッチOFF)に保持される。この状態では、運
転者がアクセルペダル26を所定量以上踏み込むと、ア
クセルレバー34がオープナ40に当接し、以後は、ア
クセルペダル26の踏込量に応じてアクセルレバー34
によってオープナ40が開方向に押し上げられ、これに
追従してバルブレバー38が退避走行用スプリング39
によって開方向に引き上げられ、スロットル開度がアク
セルペダル26の踏込量に機械的に連動して調整され
る。
【0020】この退避走行時(クラッチOFF時)に
は、アクセルペダル26の踏込量が所定量以下になる
と、図2(b)に示すように、アクセルレバー34がオ
ープナ40から離れた状態となり、バルブリターンスプ
リング41の引張力が退避走行用スプリング39の引張
力に打ち勝って、オープナ40がオープナストッパ42
に当接した状態に保持される。この状態では、オープナ
40によりバルブレバー38の位置(スロットル開度)
がオープナストッパ42で規制される開度(約3〜4d
eg)に保持され(以下、この開度を「オープナ規制開
度」という)、退避走行時のアイドル回転が確保され
る。
【0021】以上のように構成された電子スロットルシ
ステムは、図4等に示すスロットル制御用の各ルーチン
によって次のように制御される。図4のメインルーチン
は、イグニッションスイッチ(図示せず)のON後に、
電子制御ユニット25によって例えば2msの周期にて
繰り返し実行される。このメインルーチンの処理が開始
されると、まずステップ101で、イニシャルチェック
(初期化処理)を実行する。このイニシャルチェックで
は、電気系統各部の通信異常の有無についてのチェック
やRAM31の初期値のミラーチェック等が行われる。
この後、ステップ102で、上述した各種センサやスイ
ッチからの信号を読み込み、次のステップ103で、非
線形制御ルーチンを実行し、図5に示すマップを用い
て、アクセル操作量Apに対して非線形に制御するスロ
ットルバルブ15の目標スロットル開度(非線形目標開
度)TACCを演算する。
【0022】この後、ステップ104で、トラクション
制御ルーチンを実行し、車両のトラクション制御量に応
じたスロットルバルブ15の目標スロットル開度(トラ
クション目標開度)TTRCを演算する。そして、次の
ステップ105で、定速走行制御ルーチンを実行し、定
速走行制御モード移行時のスロットルバルブ15の初期
開度を演算すると共に、車速センサ(図示せず)を通じ
て検出される車両の実車連を目標車速に一致させるため
のスロットルバルブ15の目標開度(定速走行目標開
度)TCRCを演算する。
【0023】次のステップ106では、アイドル回転数
制御(ISC制御)ルーチンを実行し、アイドル時にお
けるスロットルバルブ15の目標開度(ISC目標開
度)TIDLを演算する。この後、ステップ107で、
フェイル制御ルーチンを実行し、例えば電磁クラッチ1
6の固着フェイル又はリターンスプリング41切損時
等、DCモータ17の制御により退避走行する場合のス
ロットルバルブ15の開度、すなわちフェイル時のスロ
ットルバルブ15の目標開度(フェイル目標開度)TF
AILを演算する。
【0024】この後、ステップ108で、上述したステ
ップ103〜107で演算した非線形制御、トラクショ
ン制御、定速走行制御、1SC、及びフェイル制御に関
する各目標開度に基づいて最終的な目標スロットル開度
(最終目標開度)TTAを演算する。この演算方法は、
図6に示すように、非線形目標開度TACCと定速走行
目標開度TCRCとを比較して大きい方を選択した後、
この選択値とトラクション目標開度TTRCとを比較し
て小さい方を選択し、更に、この選択値とフェイル目標
開度TFAILとを比較して小さい方を選択し、最後
に、この選択値にISC目標開度TIDLを加算して最
終目標開度TTA(特許請求の範囲でいう目標スロット
ル開度に相当)を算出する。
【0025】この後、図4のステップ109で、基準位
置学習ルーチンを実行し、基準位置(全閉ストッパ位
置)でのスロットルセンサ18の出力電圧OTPにより
基準位置を学習する。
【0026】ここで、基準位置の学習方法としては図7
と図8に示す2通りの方法がある。図7に示す基準位置
学習ルーチンは、例えば8ms毎に繰り返し処理され、
イグニッションスイッチ(IG)がOFFからONに切
り替えられた直後に、ステップ121からステップ12
2に進み、スロットルバルブ15を全閉ストッパ43に
当接させるまで駆動し、その全閉ストッパ位置でのスロ
ットルセンサ18の出力電圧OTPを読み込んで基準位
置を直接学習する。
【0027】また、図7の基準位置学習ルーチンに代え
て、図8の基準位置学習ルーチンを実行しても良い。図
8の基準位置学習ルーチンでは、図7のステップ122
に代えて、ステップ122aの処理を実行する。すなわ
ち、イグニッションスイッチ(IG)がOFFからON
に切り替えられた直後に、ステップ121からステップ
122aに進み、電磁クラッチ16がONする前にスロ
ットルセンサ18の出力を読み込み、この出力値から全
閉ストッパ位置でのスロットルセンサ18の出力電圧O
TPを推定する。つまり、電磁クラッチ16がONする
前(OFF状態のとき)は、図2(b)に示すように、
バルブレバー38がオープナ40に当接し、且つオープ
ナ40がオープナストッパ42に当接した位置(オープ
ナ規制開度)に保持される。このようにして、電磁クラ
ッチ16がONする前は、スロットルバルブ15の開度
がオープナ規制開度(約3〜4deg)に保持されるこ
とから、このオープナ規制開度でのスロットルセンサ1
8の出力電圧から全閉ストッパ位置でのスロットルセン
サ18の出力電圧OTPを推定することが可能である。
【0028】以上のようにして図7又は図8に示す基準
位置学習ルーチンを実行した後、図4のステップ110
に戻り、図9に示す開度−電圧変換マップを用い、前記
ステップ108で求めた最終目標開度TTAを目標電圧
TTPに変換する。この後、ステップ111で、図10
に示すように、目標電圧TTPとスロットルセンサ18
の出力電圧TAとを比較し、その偏差Δθ(=TTP−
TA)を小さくすべく、比例(P)・積分(I)・微分
(D)動作を行ってDCモータ17の制御量を演算す
る。このPID動作は、次の伝達関数により行われる。
【0029】
【数1】
【0030】そして、次のステップ112で、上記制御
量をデューティ比信号Dutyに変換し、このデューテ
ィ比信号Dutyをモータ駆動回路32を介してDCモ
ータ17に印加するPWM出力処理を行う。これによ
り、スロットルバルブ15は、DCモータ17の駆動に
よって、実スロットル開度が上記目標電圧TTPにより
指令される最終目標開度TTAにフィードバック制御さ
れることとなる。このフィードバック制御中は、電磁ク
ラッチ16がON状態に保持される。
【0031】ところで、実スロットル開度(スロットル
センサ18の出力電圧TA)を最終目標開度TTA(目
標電圧TTP)に一致させるために上記ステップ111
で行われるPID制御において、比例項(Kp ・Δθ)
を決定する比例ゲインKp はスロットルバルブ15の開
閉時の立ち上がり/立ち下がりの傾き、すなわち応答速
度を決定する。従って、この比例ゲインKp を大きい値
に固定すると、スロットルバルブ15の応答速度は速く
なるが、その反動としてのオーバーシュートが大きくな
る。
【0032】また、積分項(Ki ・∫Δθ)は、目標電
圧TTPとスロットルセンサ18の出力電圧TAとの偏
差Δθを小さくするするように働く。従って、この積分
項を決定する積分ゲインKi を大きい値に固定すると、
スロットルセンサ18の出力電圧TAが目標電圧TTP
付近に収束しているときには、その収束状態を保持しや
すくなるが、偏差Δθが大きいときには、この大きな偏
差Δθを蓄積することになるため、積分値Ki ・∫Δθ
が大きくなり過ぎ、ハンチングが発生しやすくなる。
【0033】また、微分項(Kd ・dΔθ/dt)を決
定する微分ゲインKd は、スロットルバルブ15の開閉
動作の応答速度に関連する最終収束速度を決定する。従
って、この微分ゲインKd を大きくすると、スロットル
バルブ15の最終応答速度が遅くなるが、その反面、オ
ーバーシュートが小さくなる。
【0034】以上のようなPID制御の特性を考慮し、
各ゲインKp ,Ki ,Kd は、スロットルバルブ15の
応答性と安定性(オーバーシュート・ハンチング防止)
とを両立させるように設定されている。
【0035】通常制御時(電磁クラッチ16のON時)
には、アイドル時やアクセル操作量が少ない運転領域で
は、オープナストッパ42で規制される開度(オープナ
規制開度)以下の開度でスロットル開度がDCモータ1
7によって制御される。従って、この状態から、アクセ
ルペダル26が踏み込まれて、目標スロットル開度がオ
ープナ規制開度を跨ぎ越えた時(跨ぎ変化時)に、フィ
ードバック制御によりスロットルバルブ15が開方向に
駆動されてオープナ規制開度を跨ぎ越す過程で、バルブ
レバー38がオープナ40に当接するまでの間は、バル
ブレバー38に対して退避走行用スプリング39の引張
力により開方向の力が働き、バルブレバー38がオープ
ナ40に当接した後は、バルブレバー38に対してバル
ブリターンスプリング41の引張力が加わって閉方向の
力が働く。この結果、オープナ規制開度を境にしてバル
ブレバー38に加わる力の方向が逆転し、DCモータ1
7の負荷の方向が逆転する。これにより、跨ぎ変化時に
は、DCモータ17の負荷の差が通常よりも例えば7k
gfcm以上大きくなる。
【0036】このため、従来は、図14に示すように、
スロットルバルブ15がオープナ規制開度を跨ぎ越す際
に、実スロットル開度が目標スロットル開度に一致して
いないにも拘らず、モータ17の駆動力がバルブリター
ンスプリング41の引張力に打ち勝つようになるまで、
スロットルバルブ15がオープナ規制開度で一時的に停
止してしまい、スロットル制御の応答性が悪いという欠
点がある。
【0037】ちなみに、オープナ規制開度を跨がない場
合には、スロットルバルブ15駆動時のDCモータ17
の負荷の差が小(例えば0.03kgfcm)であるた
め、図13に示すように、目標スロットル開度の変化に
追従してスロットルバルブ15が速やかに駆動され、駆
動途中でスロットルバルブ15が一時停止することはな
い。しかし、跨ぎ変化時には、DCモータ17の負荷の
差が通常よりも例えば7kgfcm以上大きくなるた
め、図14に示すように、従来のスロットル制御では、
DCモータ17の駆動力が負荷の変化に追従しきれず
に、駆動途中でスロットルバルブ15が一時的に停止し
てしまい、スロットル制御の応答性が悪くなる。
【0038】このような跨ぎ変化時のスロットルバルブ
15のもたつき現象を抑える対策として、本実施形態で
は、跨ぎ変化後の積分項の収束値を学習し、この学習値
を用いて跨ぎ変化時の積分項を設定することで、DCモ
ータ17の駆動トルクを跨ぎ変化時の負荷に打ち勝つ大
きさに設定し、スロットルバルブ15を速やかに目標ス
ロットル開度の方向へ駆動する。ここで、跨ぎ変化後の
積分項の収束値を学習する処理は、図11に示す積分項
収束値学習ルーチンによって実行され、跨ぎ変化時に積
分項を学習値に設定する処理は、図12に示す跨ぎ変化
対策ルーチンによって実行される。以下、これらのルー
チンの処理について説明する。
【0039】図11に示す積分項収束値学習ルーチン
は、イグニッションスイッチ(図示せず)のON後に例
えば2ms毎に繰り返し実行され、特許請求の範囲でい
う学習手段としての役割を果たす。本ルーチンが起動さ
れると、まずステップ201において、今回の目標電圧
(目標スロットル開度)TTP(i) と前回の目標電圧T
TP(i-1) との偏差の絶対値ΔTTPを算出し、次のス
テップ202で、このΔTTPが0であるか否か、つま
り目標スロットル開度が変化していないか否かを判定す
る。もし、ΔTTP≠0(目標スロットル開度が変化し
ている時)の場合には、ステップ204に進み、目標ス
ロットル開度が変化していない状態を計時するカウンタ
CiStをクリアして、本ルーチンを終了する。
【0040】これに対し、ΔTTP=0(目標スロット
ル開度が変化していない時)の場合には、ステップ20
3に進み、カウンタCiStをインクリメントした後、
ステップ205に進み、このカウンタCiStの値が所
定値(例えば500)を越えたか否かを判定する。ここ
で、所定値(例えば500)は、目標スロットル開度の
変化後に積分項が収束するまでに要する時間に設定され
ている。従って、カウンタCiStの値が所定値(例え
ば500)以下であれば、積分項がまだ収束していない
と判断し、以降の処理を行うことなく、本ルーチンを終
了する。
【0041】その後、カウンタCiStの値が所定値
(例えば500)を越えた時点で、積分項が収束したと
判断し、ステップ205からステップ206に進み、目
標電圧TTP(目標スロットル開度)がオープナ規制開
度OMGAに対して次のいずれに該当するかを判別す
る。 TTP>OMGA+0.5° TTP<OMGA−0.5° OMGA−0.5°≦TTP≦OMGA+0.5°
【0042】このステップ206で、TTP>OMGA
+0.5°の場合には、ステップ208に進み、開側の
学習値UISTを今回の積分項Iθ(i) で更新する。T
TP<OMGA−0.5°の場合には、ステップ207
に進み、閉側の学習値LISTを今回の積分項Iθ(i)
で更新する。このように、目標電圧TTP(目標スロッ
トル開度)に応じて2種類の学習値UIST,LIST
を学習する理由は、オープナ規制開度OMGAを境にし
てバルブレバー38に加わる力の方向が逆転し、DCモ
ータ17の負荷の方向が逆転するためである。
【0043】また、目標電圧TTP(目標スロットル開
度)がオープナ規制開度OMGAに近い場合、つまりO
MGA−0.5°≦TTP≦OMGA+0.5°の範囲
では、スロットルバルブ15がオープナ規制開度で停止
している可能性があるため、この範囲内では、誤学習を
防止するために、学習処理せずに本ルーチンを終了す
る。尚、上記ステップ206では、オープナ規制開度O
MGAに対して±0.5°を境界値としているが、±
0.5°を他の開度に変更しても良いことは言うまでも
ない。
【0044】一方、図12に示す跨ぎ変化対策ルーチン
は、イグニッションスイッチ(図示せず)のON後に例
えば2ms毎に繰り返し実行される。本ルーチンが起動
されると、まずステップ211において、今回の目標電
圧(目標スロットル開度)TTP(i) と前回の目標電圧
TTP(i-1) との偏差の絶対値ΔTTPを算出し、次の
ステップ212で、このΔTTPが例えば0.3°より
も小さいか否かを判定する。ここで、ΔTTP<0.3
°の場合(目標スロットル開度の変化量が0.3°より
小さい場合)には、積分項をステップ状に変化させる
と、オーバーシュートする可能性があるため、積分項を
所定値に設定する処理は行わずに、ステップ220に進
み、今回の積分項Iθ(i) を前回の積分項Iθ(i-1) 、
積分ゲインKi 、目標電圧TTPとスロットルセンサ出
力電圧TAを用いて次式により演算する。 Iθ(i) =Iθ(i-1) +Ki ・(TTP−TA)
【0045】これに対し、ΔTTP≧0.3°の場合
(目標スロットル開度の変化量が0.3°以上の場合)
には、ステップ212からステップ213に進み、開方
向の跨ぎ変化時であるか否かを、TTP>OMGA+
0.15°且つIθ(i-1) <0であるか否かによって判
定する。ここで、前回の積分項Iθ(i-1) の±符号は、
前回の目標電圧(目標スロットル開度)TTP(i-1) が
オープナ規制開度OMGAよりも大きいか小さいかで決
まり、オープナ規制開度OMGAより小さければ、Iθ
(i-1) <0となり、オープナ規制開度OMGAより大き
ければ、Iθ(i-1)>0となる。これは、オープナ規制
開度OMGAを境にしてDCモータ17の負荷の方向が
逆転するためである。
【0046】上記ステップ213で、「Yes」、つま
り開方向の跨ぎ変化時(但しオープナ規制開度OMGA
より開方向に0.15°以上跨ぐ)と判定された場合に
は、ステップ217に進み、前回の積分項Iθ(i-1) に
開側の学習値UISTを代入して、ステップ220に進
む。
【0047】一方、上記ステップ213で、「No」、
つまり開方向の跨ぎ変化時ではないと判定された場合に
は、ステップ214に進み、閉方向の跨ぎ変化時である
か否かを、TTP<OMGA−0.15°且つIθ(i-
1) >0であるか否かによって判定する。このステップ
214で、「Yes」、つまり閉方向の跨ぎ変化時(但
しオープナ規制開度OMGAより閉方向に0.15°以
上跨ぐ)と判定された場合には、ステップ218に進
み、前回の積分項Iθ(i-1) に閉側の学習値LISTを
代入して、ステップ220に進む。
【0048】上記ステップ213,214でいずれも
「No」と判定された場合には、ステップ215に進
み、OMGA≦TTP≦OMGA+0.15°且つIθ
(i-1) <0であるか否かによって、開方向に僅かに跨ぐ
か否かを判定し、開方向に僅かに跨ぐ場合には、前回の
積分項Iθ(i-1) に0%を代入して、ステップ220に
進む。ここで、Iθ(i-1) =0%は、目標スロットル開
度がオープナ規制開度OMGAと一致する時の積分項の
収束値に相当する。
【0049】上記ステップ215で「No」と判定され
た場合には、ステップ216に進み、OMGA≧TTP
≧OMGA−0.15°且つIθ(i-1) >0であるか否
かによって、閉方向に僅かに跨ぐか否かを判定し、閉方
向に僅かに跨ぐ場合には、前回の積分項Iθ(i-1) に0
%を代入して、ステップ220に進む。尚、上記ステッ
プ213〜216では、オープナ規制開度OMGAに対
して±0.15°を境界値としているが、±0.15°
を他の開度に変更しても良いことは言うまでもない。
【0050】以上のようにして、跨ぎ変化時には、その
跨ぎ方向と跨ぎの大きさに応じて、前回の積分項Iθ(i
-1) を学習値UIST,LIST又は0%に設定した
後、ステップ220で、今回の積分項Iθ(i) を前回の
積分項Iθ(i-1) 、積分ゲインKi 、目標電圧TTPと
スロットルセンサ出力電圧TAを用いて次式により演算
する。 Iθ(i) =Iθ(i-1) +Ki ・(TTP−TA)
【0051】以上のように積分項を処理すると、跨ぎ変
化時には、その跨ぎ方向と跨ぎの大きさに応じて、図1
5に示すように、跨ぎ変化直後に積分項を跨ぎ変化後の
積分項の収束値とほぼ同じ値に設定できる。これによ
り、跨ぎ変化時には、DCモータ17の駆動力を跨ぎ変
化時の負荷に打ち勝つ大きさに瞬時に変化させることが
でき、それによって、跨ぎ変化時のスロットルバルブ1
5のもたつきをほとんど無くすことができて、スロット
ル制御の応答性を向上できる。しかも、本実施形態で
は、跨ぎが小さい時には、Iθ(i-1) を0%(オープナ
規制開度での積分項の収束値)に設定するため、跨ぎが
小さい場合でもオーバーシュートを防止できる。
【0052】更に、本実施形態では、跨ぎ変化後の積分
項の収束値を学習し、この学習値を用いて跨ぎ変化時の
積分項を設定するようにしたので、電子スロットルシス
テムのばらつきや動作特性の経時変化があっても、跨ぎ
変化時の積分項の値にシステムのばらつきや動作特性の
経時変化を反映させることができ、システムのばらつき
や動作特性の経時変化の影響を受けずに、オバーシュー
ト防止と応答性向上の効果を確実に得ることができる。
【0053】但し、本発明は、積分項の収束値を学習す
る構成に限定されず、跨ぎ変化後の積分項の収束値は、
予め試験データやシミュレーション等によって予測でき
るので、予め試験データやシミュレーション等によって
求めた積分項の収束値の見込み値をROM30に記憶
し、跨ぎ変化時の積分項をその収束値の見込み値に設定
するようにしても良い。
【0054】これらいずれかの方法によって、跨ぎ変化
時の積分項を所定値に設定すれば、跨ぎ変化直前の積分
項の過渡的な変動の影響を受けずに、スロットル制御の
応答性を安定して向上できる利点がある。
【0055】しかし、本発明は、跨ぎ変化時に積分項を
所定値に設定する構成に限定されず、跨ぎ変化時に積分
項にオフセット量を付加するようにしても良い。
【0056】以下、これを具体化した本発明の実施形態
(2)を図16に基づいて説明する。図16の跨ぎ変化
対策ルーチンは、前記図12と比較して、ステップ21
7a〜220aの処理が異なるのみであり、他のステッ
プの処理は同じである。
【0057】図16の跨ぎ変化対策ルーチンでは、ステ
ップ213で、「Yes」、つまり開方向の跨ぎ変化時
(但しオープナ規制開度OMGAより開方向に0.15
°以上跨ぐ)と判定された場合には、ステップ217a
に進み、オフセット量Iofset に開側のオフセット量U
0fを代入する。この開側のオフセット量U0fは、オープ
ナ規制開度より開側に駆動する場合の積分項の収束値ま
でのオフセット量に相当し、予め試験データやシミュレ
ーション等によって設定されている。
【0058】また、ステップ214で、「Yes」、つ
まり閉方向の跨ぎ変化時(但しオープナ規制開度OMG
Aより閉方向に0.15°以上跨ぐ)と判定された場合
には、ステップ218aに進み、オフセット量Iofset
に閉側のオフセット量L0fを代入する。この閉側のオフ
セット量L0fは、オープナ規制開度より閉側に駆動する
場合の積分項の収束値までのオフセット量に相当し、予
め試験データやシミュレーション等によって設定されて
いる。
【0059】また、ステップ215又は216のいずれ
か一方で、「Yes」、つまりオープナ規制開度OMG
Aを僅かに跨ぐ場合には、オーバーシュートを防ぐため
に、オフセット量Iofset を0とする。
【0060】以上のようにして、跨ぎ変化時には、その
跨ぎ方向と跨ぎの大きさに応じて、オフセット量Iofse
t を設定した後、ステップ220aに進み、今回の積分
項Iθ(i) を前回の積分項Iθ(i-1) 、積分ゲインKi
、目標電圧TTP、スロットルセンサ出力電圧TAと
オフセット量Iofset を用いて次式により演算する。 Iθ(i) =Iθ(i-1) +Ki ・(TTP−TA)+Iof
set
【0061】このようにしても、跨ぎ変化時に積分項が
従来より大きい値に設定され、それによって、DCモー
タ17の駆動力が跨ぎ変化時の負荷に打ち勝って、スロ
ットルバルブ15がオープナ規制開度を越えて目標スロ
ットル開度の方向へ速やかに動く。これにより、跨ぎ変
化時のスロットルバルブ15のもたつきが従来より少な
くなり、スロットル制御の応答性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態(1)を示す内燃機関制御シ
ステム全体の概略構成図
【図2】電子スロットルシステムの概略構成図で、
(a)は通常制御時(クラッチON時)の状態を示す
図、(b)はクラッチOFF時の状態を示す図
【図3】電子スロットルシステムの斜視図
【図4】メインルーチンの処理の流れを示すフローチャ
ート
【図5】アクセル操作量Apから非線形目標開度TAC
Cを設定するためのマップを示す図
【図6】非線形目標開度TACC、定速走行目標開度T
CRC、トラクション目標開度TTRC、フェイル目標
開度TFAIL、ISC目標開度TCRCから最終目標
開度TTAを設定する手順を説明する図
【図7】基準位置学習ルーチンの処理の流れを示すフロ
ーチャート
【図8】他の基準位置学習ルーチンの処理の流れを示す
フローチャート
【図9】最終目標開度TTAを目標電圧TTPに変換す
るマップを示す図
【図10】スロットル開度をPID制御する制御系のブ
ロック図
【図11】積分項収束値学習ルーチンの処理の流れを示
すフローチャート
【図12】跨ぎ変化対策ルーチンの処理の流れを示すフ
ローチャート
【図13】オープナ規制開度以上で2.5°開方向に駆
動する場合の制御例を示すタイムチャート
【図14】従来システムでオープナ規制開度を跨いで
2.5°開方向に駆動する場合の制御例を示すタイムチ
ャート
【図15】実施形態(1)のシステムでオープナ規制開
度を跨いで2.5°開方向に駆動する場合の制御例を示
すタイムチャート
【図16】本発明の実施形態(2)の跨ぎ変化対策ルー
チンの処理の流れを示すフローチャート
【符号の説明】
11…内燃機関、12…吸気管、14…エアフローメー
タ、15…スロットルバルブ、16…電磁クラッチ、1
7…DCモータ(スロットル駆動手段)、18…スロッ
トルセンサ、25…電子制御ユニット(制御手段,学習
手段)、26…アクセルペダル、27…アクセルセン
サ、34…アクセルレバー、35,36…アクセルリタ
ーンスプリング、37…アクセル全閉レバー、38…バ
ルブレバー、39…退避走行用スプリング、40…オー
プナ、41…バルブリターンスプリング、42…オープ
ナストッパ、43…スロットル全閉ストッパ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−150449(JP,A) 特開 平9−42032(JP,A) 特開 昭62−231305(JP,A) 特開 平10−159591(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 9/02 F02D 11/10 F02D 41/02 310

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スロットルバルブを駆動するスロットル
    駆動手段を備え、前記スロットルバルブの開度をアクセ
    ル操作等に応じて設定された目標スロットル開度に一致
    させるための制御量を、少なくとも積分項を含む伝達関
    数で演算し、演算した制御量を前記スロットル駆動手段
    に与えて前記スロットルバルブの開度を制御する制御手
    段を備えた内燃機関の電子スロットル制御装置におい
    て、 退避走行時に前記スロットルバルブの最小開度を規制す
    るオープナを備え、 前記制御手段は、通常制御時には前記オープナの規制開
    度よりも小さい開度からそれより大きい開度までの範囲
    で目標スロットル開度を設定すると共に、この目標スロ
    ットル開度が前記オープナの規制開度を跨ぐように変化
    (以下「跨ぎ変化」という)した時に、前記積分項を
    定値に設定することを特徴とする内燃機関の電子スロッ
    トル制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、跨ぎ変化時の積分項を
    跨ぎ変化後の積分項の収束値の見込み値に設定すること
    を特徴とする請求項1に記載の内燃機関の電子スロット
    ル制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、跨ぎ変化後の積分項の
    収束値を学習する学習手段を有し、跨ぎ変化時の積分項
    を前記学習手段による学習値に設定することを特徴とす
    る請求項2に記載の内燃機関の電子スロットル制御装
    置。
  4. 【請求項4】 スロットルバルブを駆動するスロットル
    駆動手段を備え、前記スロットルバルブの開度をアクセ
    ル操作等に応じて設定された目標スロットル開度に一致
    させるための制御量を、少なくとも積分項を含む伝達関
    数で演算し、演算した制御量を前記スロットル駆動手段
    に与えて前記スロットルバルブの開度を制御する制御手
    段を備えた内燃機関の電子スロットル制御装置におい
    て、 退避走行時に前記スロットルバルブの最小開度を規制す
    るオープナを備え、 前記制御手段は、通常制御時には前記オープナの規制開
    度よりも小さい開度からそれより大きい開度までの範囲
    で目標スロットル開度を設定すると共に、この目標スロ
    ットル開度が前記オープナの規制開度を跨ぐように変化
    した時に、前記積分項にオフセット量を付加することを
    特徴とする内燃機関の電子スロットル制御装置。
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