JP3320486B2 - パワーアンプの保護回路 - Google Patents

パワーアンプの保護回路

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JP3320486B2
JP3320486B2 JP07084693A JP7084693A JP3320486B2 JP 3320486 B2 JP3320486 B2 JP 3320486B2 JP 07084693 A JP07084693 A JP 07084693A JP 7084693 A JP7084693 A JP 7084693A JP 3320486 B2 JP3320486 B2 JP 3320486B2
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F1/00Details of amplifiers with only discharge tubes, only semiconductor devices or only unspecified devices as amplifying elements
    • H03F1/52Circuit arrangements for protecting such amplifiers

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はオーディオ用のパワーア
ンプに係り、特にパワーアンプの保護回路に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、パワーアンプには、動作異常時
にスピーカを保護するスピーカ保護回路や、パワーアン
プ自体を保護するアンプ保護回路が設けられている。
【0003】スピーカ保護回路は、パワーアンプの出力
端子にDC電圧が発生した場合に出力端子とスピーカと
の間に介在されたスピーカ保護リレーの接点を開いてパ
ワーアンプとスピーカとの間の接続を断つようにしたも
のがほとんどである。
【0004】一方、アンプ保護回路は、回路各部の電源
電圧の異常を検出し、電源回路を保護するリレーを開く
か、または異常電流自体でヒューズが切れるように構成
されている。これらの保護リレーやヒューズは電源回路
の共通点である一次側(電源トランスの一次側)に設け
られ、かつ、二次側にも各主要回路ごとにヒューズが個
別的に介在されている。この回路別にヒューズを挿入す
るのは、電源一次側の主ヒューズがパワーアンプの定格
出力時に溶断しない値に設定しているため、電圧増幅段
等の付属回路の異常では主ヒューズが溶断せず、その対
策として、各回路別の保護が必要となるからである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のスピーカ保護回
路では、スピーカ保護リレーを用いているため、コスト
高となり、また音質の劣化の原因となっていた。
【0006】一方、従来のアンプ保護回路では、各回路
別のヒューズを用いているため、回路構成の複雑化、コ
スト高となる点が問題となる。本発明の第1の目的は、
スピーカ保護リレーを不要とする保護回路を提供するこ
とにある。
【0007】本発明の第2の目的は、電源二次側の各回
路別の保護ヒューズを不要とする保護回路を提供するこ
とにある。本発明の第3の目的は、スピーカ保護リレー
を排除し、かつ回路別保護ヒューズを排除するこによ
り、部品点数の減少とともに安全性を向上しうる保護回
路を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、図1に示すように、パワー
アンプ1の出力電圧Vout に生じる直流電圧を検出して
その直流電圧検出信号VD1を出力する直流電圧検出回路
2と、前記直流電圧検出信号VD1に基づいて前記パワー
アンプ1の動作をカットオフ状態に制御するカットオフ
制御回路3と、前記カットオフ状態とされたパワーアン
プ1の出力電圧に直流電圧が含まれる場合に、電源遮断
信号Voff を出力する故障判別回路4と、前記電源遮断
信号Voff により当該パワーアンプ1の電源を遮断する
電源保護回路6と、を備えて構成される。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
パワーアンプの保護回路において、前記パワーアンプが
含まれる装置回路内の電源電圧を監視し、当該電源電圧
に異常電圧が発生したとき、または、当該パワーアンプ
内の電源電圧が消失したときに、異常電圧検出信号V D3
を出力する電源電圧監視回路8と、前記異常電圧検出信
号V D3 により前記パワーアンプの一対のプッシュプル両
出力トランジスタ双方を同時にターンオンさせる強制駆
動回路9と、をさらに備え、前記電源保護回路6は、前
記強制駆動時に前記両出力トランジスタを流れる電流I
S によって当該装置回路の電源を遮断するように構成さ
れる。
【0010】請求項3に記載の発明は、図7に示すよう
に、プッシュプル形パワーアンプ1の出力電圧に生じる
直流電圧を検出してその直流電圧検出信号V D1 を出力す
る直流電圧検出回路2と、前記直流電圧検出信号V D1
基づいて前記パワーアンプ1の動作をカットオフ状態に
制御するカットオフ制御回路3と、前記カットオフ状態
とされたパワーアンプ1の出力電圧V OUT に直流電圧が
含まれる場合に、第1の異常電圧検出信号V D4 を出力す
る故障判別回路4と、前記プッシュプル形パワーアンプ
が含まれる装置回路内の電源電圧を監視し、当該電源電
圧に異常電圧が発生したとき第2の異常電圧検出信号V
D3 を出力する電源電圧監視回路8と、前記第1あるいは
第2の異常電圧検出信号V D4 ,V D3 により前記パワーア
ンプ回路のプッシュプル両出力トランジスタを同時にタ
ーンオンさせる強制駆動回路と、がステレオ左右両チャ
ンネル側回路のそれぞれに設けられ、前記第1の異常電
圧検出信号が自己のチャンネルおよび他方のチャンネル
の強制駆動回路に与える回路を有し、前記強制駆動時に
前記両出力トランジスタを流れる電流によって当該装置
回路の電源を遮断すべく当該電源回路の共通点に設けら
れた電源保護回路5を備えて構成される。
【0011】
【0012】
【作用】請求項1記載の発明によれば、直流電圧検出回
路2はパワーアンプ1の出力電圧Vout に生じる直流電
圧を検出する。その直流電圧検出信号VD1により、カッ
トオフ制御回路3はパワーアンプ1を動作状態とするバ
イアス電圧VB を遮断してパワーアンプ1の動作を一旦
カットオフ状態にする。このカットオフ状態になっても
依然として出力電圧Vout に直流電圧が存在する場合、
直流電圧検出回路2は直流電圧検出信号VD2を故障判別
回路4に出力し続ける。故障判別回路4はこの状態を検
知すると電源遮断信号Voff を電源保護回路6に送る。
電源保護回路6は電源回路5を遮断し、電源供給を停止
する。その結果パワーアンプ1の動作が停止し、スピー
カは保護される。
【0013】請求項2に記載の発明によれば、パワーア
ンプ1内の回路(例えば電圧増幅段等)の電源電圧値を
監視し、例えば、当該電源電圧値がゼロになった場合、
電源異常検出信号V D3 を出力する。すると、強制駆動回
路9はパワーアンプ1内の出力段トランジスタの正側お
よび負側の両トランジスタに同時にバイパス電流を供給
し貫通電流I S を流す。その結果、電源回路5の一次側
にも大電流が流れるので、一次側の電源保護回路6が働
き、電源が遮断される。従って、2つの保護回路の相補
的動作による2重の安全性を確保することが可能とな
る。
【0014】請求項3に記載の発明によれば、一方のチ
ャンネルの故障判別回路4から出力された第1の異常電
圧検出信号V D4 は、他方のチャンネルの故障判別回路4
にも与えられるので、故障した側のチャンネルの出力ト
ランジスタに貫通電流I S を流すことができなくても、
他方のチャンネルの出力トランジスタで貫通電圧I S
流すことができるので、結果的に電源保護回路6を働か
せることができる、安全性を向上しうる。
【0015】
【0016】
【実施例】次に、本発明の好適な実施例を図面に基づい
て説明する。 [1]第1実施例 図1〜図3に本発明の第1実施例を示す。なお、以下の
説明ではステレオの片チャンネル分について説明する。
【0017】図1に示すように、パワーアンプ1の出力
端子OUTには直流電圧検出回路2が接続されている。
直流電圧検出回路2は、出力電圧Vout に生じるDC電
圧を検出する回路であり、正のDC電圧および負のDC
電圧の双方を検出する構成となっている。直流電圧検出
回路2は、出力電圧Vout にDC電圧が存在するとき、
直流電圧検出信号VD1をカットオフ制御回路3に出力
し、同様に直流電圧検出信号VD2を故障判別回路4に出
力する。
【0018】カットオフ制御回路3は、モノステーブル
マルチバイブレータ等の時定数回路(図示せず)と、パ
ワーアンプ1内のドライブ段をカットオフするカットオ
フ回路からなる。カットオフ回路は、電圧合成回路3A
(図2参照)とバイアス電圧設定回路3B(図3参照)
を含み、詳細は後述する。このカットオフ制御回路3は
設定時定数の時間(例えば、数sec)だけ、パワーア
ンプ1を意図的にカットオフするための回路である。
【0019】故障判別回路4は、CR時定数回路等のタ
イマー回路であり、直流電圧検出回路2からの直流電圧
検出信号VD2がパワーアンプ1をカットオフさせてもな
お一定時間(例えば、1sec)以上維持される場合に
故障と判断して電源遮断信号Voff を電源保護回路6に
出力する。
【0020】電源保護回路6は電源回路5の一次側(電
源トランスの一次側)に設けられ、電源保護リレーのリ
レー接点Ry およびヒューズFが直列に接続されてな
る。電源保護回路6は電源遮断信号Voff が与えられる
と電源保護リレーのリレー接点Ry を開く。
【0021】図2に、カットオフ制御回路3の電圧合成
回路3Aとパワーアンプ1の回路例を示す。電圧合成回
路3Aは、バイアス電圧発生回路3B(図3)から供給
されるバイアス電圧VA を所定の分圧比で分圧する分圧
抵抗R3 〜R6 からなる。分圧抵抗R4 とR5 の接続中
点にプリアンプ7の出力端が接続され、抵抗R3 とR4
の接続点がドライブトランジスタQ2 のベースに、抵抗
5 とR6 の接続点がドライブトランジスタQ3 のベー
スにそれぞれ接続されている。ドライブトランジスタQ
2 のベースとドライブトランジスタQ3 のベース間に亘
って接続されている11は、温度補償付直流バイアス設
定回路であり、ドライブトランジスタQ2 とドライブト
ランジスタQ3 のベース相互間にトランジスタQ1 のコ
レクタ・エミッタ間電圧の直流バイアス電圧を供給す
る。pnp形のパワートランジスタQ4 、npn形のパ
ワートランジスタQ5 はコレクタ出力形の出力段を構成
する。その共通コレクタ接続点から出力端子OUTが導
出され、かつ、プリアンプ7への帰還ループが接続され
ている。抵抗R1 およびR2 は回路全体のゲインを定め
る帰還ループをなし、コンデンサC1 は直流分をカット
して直流的には100%の負帰還をかけるためのための
ものである。抵抗R12,R11は局部帰還回路である。分
圧抵抗R3 の一端とR6 の他端間にはバイアス電圧±V
A がバイアス電圧発生回路3Bから供給される。
【0022】図2において、バイアス電圧±VA が与え
られているときは、プリアンプ7からの信号が抵抗
4 ,R5 を介してドライブトランジスタQ2 ,Q3
ベースに与えられると共にバイアス電圧±VB が供給さ
れ、パワートランジスタQ4 ,Q5 はドライブトランジ
スタQ2 ,Q3 によって駆動され、B級プッシュプル増
幅動作が行われる。
【0023】いま、バイアス電圧±VA が遮断すると、
ドライブトランジスタQ2 ,Q3 はカットオフ状態とな
り、したがって、パワートランジスタQ4 ,Q5 もカッ
トオフとなり、プリアンプ7の出力電圧は出力端子OU
Tから出力されなくなる。このように、バイアス電圧±
A の印加の有無によりパワーアンプ1のカットオフを
制御できる。
【0024】図3に、カットオフ制御回路3のバイアス
電圧発生回路3Bと電源回路の例を示す。バイアス電圧
発生回路3Bは副電源回路5Bに接続されており、直流
電圧検出回路2から直流電圧検出信号VD1が無い条件に
おいて、副電源回路5Bからの電源電圧をバイアス電圧
±VA として出力する。
【0025】すなわち、バイアス電圧+VA 側にはスイ
ッチングトランジスタQ8 のエミッタ・コレクタが直列
に挿入され、バイアス電圧−VA 側にはスイッチングト
ランジスタQ11のエミッタ・コレクタが直列に挿入され
ている。直流電圧検出信号VD1はインバータにより反転
されてスイッチトランジスタQ9 のベースに供給され
る。トランジスタQ9 のエミッタは基準電圧設定用トラ
ンジスタQ10のエミッタに接続されている。トランジス
タQ10のベースは接地され、コレクタは抵抗R20を介し
てトランジスタQ11のベースに接続されている。トラン
ジスタQ9 のコレクタは抵抗R18を介してトランジスタ
8 のベースに接続されている。抵抗R17,R19は各ト
ランジスタQ8 ,Q9 をカットオフにするショート用の
抵抗である。
【0026】図3において、直流電圧検出信号VD1が無
い、すなわちローレベルのとき、トランジスタQ9 がO
Nとなり、Q10のベース電流が流れてQ10がONとな
り、Q8 のベース電流が流れてQ8 がONとなり、一
方、Q11もONとなるので、Q8からバイアス電圧+V
A 、Q11がバイアス電圧−VA がそれぞれ同時に出力さ
れる。
【0027】以上の構成において、次に全体動作を説明
する。パワーアンプ1からの出力電圧Vout にDC電圧
が生じると、直流電圧検出回路2から直流電圧検出信号
D1がカットオフ制御回路3に出力される。カットオフ
制御回路3は数secだけバイアス電圧±VA を電圧合
成回路3Aに対して遮断し、ドライブトランジスタ
2 ,Q3 ,パワートランジスタQ4 ,Q5 をカットオ
フにする。このとき、カットオフしたにもかかわらず出
力電圧Vout に依然としてDC電圧が含まれる場合、故
障判別回路4は電源遮断信号Voff を電源保護回路6の
リレー接点Ry に出力する。リレー接点Ry は電源遮断
信号Voff の入力に伴なって開となり、電源回路5の電
源は遮断され、パワーアンプ1は動作を停止する。よっ
て、出力電圧Vout がスピーカのボイスコイルに供給さ
れなくなり、スピーカは保護される。 [II]第2実施例 図4に本発明の第2実施例を示す。この第2実施例は、
パワーアンプ回路内の出力トランジスタの駆動電源電圧
を除く他の電源電圧、例えば電圧増幅段に用いられる電
源電圧の異常(電圧がゼロになる等)を監視し、異常時
に出力トランジスタを強制点狐させることにより、電源
一次側の保護回路を動作させて電源を遮断するようにし
たものである。
【0028】図4において、電源電圧監視回路8にはパ
ワーアンプ回路内の必要部分の電源電圧の検出信号VD4
(信号は複数あるが、説明を簡単にするため同一の符号
を用いる)が入力される。
【0029】電源電圧監視回路8は、図示しないが、例
えば電源電圧が+12Vと−12Vを合成抵抗により合
成することにより、通常時に0Vに保たれる中点電位を
生成し、その中点電位をスイッチングトランジスタのベ
ースに与え、電源電圧±12Vにバランスがくずれたと
き上記スイッチングトランジスタがターンオンして電源
異常検出信号VD3を出力するように構成すればよい。こ
の電源電圧監視回路8自体は現存する公知の回路の適用
が可能である。電源異常検出信号VD3は強制駆動回路9
に送られる。
【0030】強制駆動回路9は、電源異常検出信号VD3
によりパワーアンプ1内の出力トランジスタQ8 ,Q9
(図5参照)を同時に強制ターンオンさせ、出力トラン
ジスタQ8 ,Q9 の双方を貫通する貫通電流IS を流す
回路である。
【0031】図5に、強制駆動回路9とパワーアンプ1
の出力段の具体例を示す。この出力段はエミッタフォロ
ア形のプッシュプル増幅回路の例である。図5におい
て、出力トランジスタQ8 ,Q9 の電源±VCC間にサイ
リスタ接続のトランジタQ6 ,Q7 が接続されている。
トランジタQ6 のコレクタはダイオードD3 を介して出
力トランジスタQ8 のベースに接続され、駆動制御信号
Sを供給するようになっている。トランジスタQ7
コレクタも同様にしてダイオードD4 を介して出力トラ
ンシスタQ9 のベースに接続されて駆動制御信号VS
供給するようになっている。この強制駆動回路9の回路
動作については全体動作の説明とともに後述する。
【0032】図6は、強制駆動回路9をコレクタ出力形
の出力段(Q4 ,Q5 )を有するパワーアンプ1に適用
した場合の例を示している。強制駆動回路9からの駆動
制御信号VS はトランジスタQ6 のコレクタからダイオ
ードD3 を介してドライブトランジスタQ2 のベースに
与えられ、同様にドライブトランジスタQ2 のベースか
らダイオードD4 を介してトランジスタQ7 のコレクタ
に吸収されるようになっている。
【0033】次に、全体動作を説明する。図4を参照し
て、いま、回路内電源電圧に異常が発生し、電源電圧監
視回路8から電源異常検出信号VD3が出力されたとす
る。次に、図5を参照して、強制駆動回路9では電源電
圧監視回路8からの電源異常検出信号VD3(接地電位も
しくは負電位)が抵抗R21を介してトランジスタQ6
ベースに与えられる。すると、トランジスタQ6 がター
ンオンし、コレクタ電流が流れるので、同時にトランジ
スタQ7 もターンオンとなる。トランジスタQ6 のター
ンオンにより+VCCの電源電圧に基づく駆動制御信号V
S がダイオードD3 を介して出力トランジスタQ8 のベ
ースに供給されるため、Q8 はターンオンする。
【0034】一方、トランジスタQ7 のターンオンによ
り、出力トランジスタQ9 のベースがダイオードD4
介して−VCCの電源電圧によりバイアスされるので出力
トランジスタQ9 もターンオンとなる。つまり、出力ト
ランジスタQ8 ,Q9 が同時にターンオンされることと
なる。その結果、+VCC→Q8 →Q9 →−VCCの経路で
貫通電流IS は、トランジスタQ6 ,Q7 がターンオフ
するまで(すなわち、±VCCの電源電圧が消失するま
で)流れつづける。この貫通電流IS は短絡電流である
ため、電源回路5の一次側に大きな電流が流れ、電源保
護回路6のヒューズFを溶断することとなる。
【0035】このように、出力段以外の比較的小さい容
量の電源の異常によって、パワーの大きい出力トランジ
スタQ8 ,Q9 を強制的にターンオンさせることによ
り、意図的に大電流を発生させて電源回路5の一次側の
ヒューズFを溶断するようにしたので、従来のように各
回路側のヒューズを電源回路5の二次側に設ける必要が
なくなる。 [III ]第3実施例 図7に、本発明の第3実施例を示す。この第3実施例
は、上述した第1実施例と第2実施例の各保護回路を1
つのパワーアンプ1に適用した例を開示する。回路内の
各要素は図1〜図6に示したものと同様であるので、詳
細な説明は省略する。
【0036】本実施例の最も特徴的な点は、直流電圧検
出回路2、カットオフ制御回路3および故障判別回路4
からなる保護回路と、電源電圧監視回路8および強制駆
動回路9からなる保護回路と、が互いに相補的に動作す
る点である。
【0037】すなわち、電圧増幅段等の小電源系統の電
圧がなくなった場合に、その電源を使う直流電圧検出回
路2、カットオフ制御回路3、故障判別回路4の回路は
動作することができなくなるのであるが、逆に電圧がな
くなったような場合を動作条件とする電源電圧監視回路
8、強制駆動回路9の回路が働いて、最終的には電源保
護回路6のヒューズFを溶断するので、電源遮断という
目的は達せられることになる。このように、本実施例に
よれば安全性の高い保護回路が提供される。
【0038】一方、以上の説明では、ステレオの片チャ
ンネルについて説明したが、ステレオ両チャンネルアン
プの場合、図7に破線で示すように、故障判別回路4か
ら異常検出信号VD4が強制駆動回路9に与えられてい
る。そして、この信号VD4はステレオアンプの自己のチ
ャンネル側に設けられた強制駆動回路9とともに他方の
チャンネル側の強制駆動回路9(図示せず)にも与えら
れている。
【0039】したがって、故障した側のチャンネルの出
力トランジスタに貫通電流Is を流すことがてきなくて
も、他方のチャンネルの出力トランジスタで貫通電流I
s を流すことができるので、結果的に電源保護回路6を
働かせることができるので、安全性を向上しうる。
【0040】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、パワーア
ンプの出力に直流電圧が発生した場合に、パワーアンプ
を一旦意図的にカットオフとし、かつカットオフしてな
お直流電圧が発生している場合にパワーアンプの故障と
判断して電源を遮断するようにしたので、パワーアンプ
の出力端にスピーカ保護リレーを介在させることなくス
ピーカの保護が可能となり、スピーカ保護リレー内蔵に
伴なうコストを低下させることができ、部品点数削減に
よる装置構成の簡素化、小型化が可能となる。
【0041】請求項2記載の発明によれば、請求項1に
記載の発明に加え、パワーアンプ内の小電力系統の電源
電圧を監視し、異常の場合にパワーアンプ回路内の大電
流系統であるプッシュプル出力トランジスタの双方を同
時に強制的にターンオンさせて貫通電流を意図的に流
し、この大電流の貫通電流によって、電源回路の一次側
の電源保護回路を動作させることにより、電源を遮断す
るようにしたので、従来小電力系統電源(二次側)に設
けられた回路別の保護ヒューズを設けることに伴なうコ
ストの削減が可能となり、部品点数削減による装置構成
の簡素化、小型化が可能となる。また、2つの保護回路
の相補的動作による2重の安全性を確保することが可能
となる。
【0042】請求項3に記載の発明によれば、一方のチ
ャンネルの故障判別回路から出力された第1の異常電圧
検出信号は、他方のチャンネルの故障判別回路にも与え
られるので、故障した側のチャンネルの出力トランジス
タに貫通電流を流すことができなくても、他方のチャン
ネルの出力トランジスタで貫通電流を流すことができる
ので、結果的に電源保護回路6を働かせることができ、
したがって安全性を向上しうる。
【0043】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すブロック図である。
【図2】第1実施例における電圧合成回路とパワーアン
プ回路の例を示す回路図である。
【図3】第1実施例におけるバイアス電圧発生回路と電
源回路の例を示す回路図である。
【図4】本発明の第2実施例を示すブロック図である。
【図5】第2実施例におけるサイリスタ接続の強制駆動
回路の例を示す回路図である。
【図6】第2実施例における強制駆動回路をコレスタ出
力形のパワーアンプに適用した例を示す回路図である。
【図7】本発明の第3実施例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…パワーアンプ 2…直流電圧検出回路 3…カットオフ制御回路 3A…電圧合成回路 3B…バイアス電圧発生回路 4…故障判別回路 5…電源回路 5A…主電源回路 5B…副電源回路 6…電源保護回路 7…プリアンプ 8…電源電圧監視回路 9…強制駆動回路 10…プリアンプ IN…入力端子 OUT…出力端子 IS …貫通電流 Vin…入力電圧 Vout …出力電圧 VA …バイアス電圧 VS …駆動制御信号 +VCC…正側電源電圧 −VCC…負側電源電圧 VD1,VD2…直流電圧検出信号 VD3…電源異常検出信号 Voff …電源遮断信号 Ry …リレー接点 F…ヒューズ Q1 …トランジスタ Q2 ,Q3 …ドライブドランジスタ Q4 ,Q5 …パワートランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03F 1/52 H04R 3/00 310

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パワーアンプの出力電圧に生じる直流電
    圧を検出してその直流電圧検出信号を出力する直流電圧
    検出回路と、 前記直流電圧検出信号に基づいて前記パワーアンプの動
    作をカットオフ状態に制御するカットオフ制御回路と、 前記カットオフ状態とされたパワーアンプの出力電圧に
    直流電圧が含まれる場合に、電源遮断信号を出力する故
    障判別回路と、 前記電源遮断信号により当該パワーアンプの電源を遮断
    する電源保護回路と、 を備えたことを特徴とするパワーアンプの保護回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のパワーアンプの保護回路
    において、 前記パワーアンプが含まれる装置回路内の電源電圧を監
    視し、当該電源電圧に異常電圧が発生したとき、また
    は、当該パワーアンプ内の電源電圧が消失したときに、
    異常電圧検出信号を出力する電源電圧監視回路と、 前記異常電圧検出信号により前記パワーアンプのプッシ
    ュプル両出力トランジスタを同時にターンオンさせる強
    制駆動回路と、をさらに備え、 前記電源保護回路は、前記強制駆動時に前記両出力トラ
    ンジスタを流れる電流によって当該装置回路の電源を遮
    断することを特徴とするパワーアンプの保護回路。
  3. 【請求項3】 プッシュプル形パワーアンプの出力電圧
    に生じる直流電圧を検出してその直流電圧検出信号を出
    力する直流電圧検出回路と、 前記直流電圧検出信号に基づいて前記パワーアンプの動
    作をカットオフ状態に制御するカットオフ制御回路と、 前記カットオフ状態とされたパワーアンプの出力電圧に
    直流電圧が含まれる場合に、第1の異常電圧検出信号を
    出力する故障判別回路と、 前記プッシュプル形パワーアンプが含まれる装置回路内
    の電源電圧を監視し、当該電源電圧に異常電圧が発生し
    たとき第2の異常電圧検出信号を出力する電源電圧監視
    回路と、 前記第1あるいは第2の異常電圧検出信号により前記パ
    ワーアンプ回路のプッシュプル両出力トランジスタを同
    時にターンオンさせる強制駆動回路と、がステレオ左右
    両チャンネル側回路のそれぞれに設けられ、 前記第1の異常電圧検出信号を自己のチャンネルおよび
    他方のチャンネルの強制駆動回路に与える回路を有し、 前記強制駆動時に前記両出力トランジスタを流れる電流
    によって当該装置回路の電源を遮断すべく当該電源回路
    の共通点に設けられた電源保護回路を備えたことを特徴
    とするパワーアンプの保護回路。
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