JP3320347B2 - 回折屈折型撮影光学系 - Google Patents
回折屈折型撮影光学系Info
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Description
ビデオカメラ、電子スチルカメラ等に好適な撮影レンズ
として用い、更に詳しくは屈折光学系と回折光学系を組
み合わせて結像性能を良好に補正した大口径比の回折屈
折型撮影光学系に関するものである。
びるに従って、軸上色収差及び倍率色収差が悪化する傾
向にある。これらの色収差を補正するために、蛍石等の
異常部分分散を持った低分散正レンズと高分散負レンズ
を組み合わせて、色消しを行った種々の望遠レンズが知
られている。
スは色収差の補正に関して効果がある反面で非常に高価
であるという欠点があり、比重も異常部分分散を有さな
い他の低分散ガラスよりも比較的大きく、レンズ系全体
が重くなるという欠点もある。例えば、蛍石は比重3.
18、FKO1は比重3.63あり、これらに対し異常
部分分散性の小さいFK5は比重2.46、BK7は比
重2.52である。
的傷が付き易く、また大口径レンズでは急激な温度変化
に対して割れ易いものもあり、色収差の補正の効果を高
めるために、近軸軸上光線と瞳近軸光線の通過する光軸
からの高さが高い最も物体側に配置されたレンズ(正レ
ンズ)に用いられた場合に、傷や割れを防ぐための一般
的に平行平板状のガラスを用いた保護ガラスの分だけ、
更に重畳とコストが上昇するという欠点もある。
まで、望遠レンズの色収差の補正を行ったものに特開平
6−324262号公報が知られている。この公報で
は、少なくとも1枚の正の屈折力を持った回折型光学素
子と、少なくとも1枚の正の屈折力を持つ屈折型光学素
子と、少なくとも1枚の負の屈折力を持つ屈折型光学素
子とより構成されたFナンバF2.8程度、色収差が比
較的良好に補正された望遠レンズが開示されている。
と瞳近軸光線が光学系に入射する入射高(光軸からの高
さ)が、共に比較的大きい光学系の物体側近傍に回折素
子を配置しており、軸上色収差と倍率色収差の補正に有
利である反面で、特に大口径の超望遠レンズに適用した
場合に素子の径が大きくなり、製造することが困難か或
いは製造コストが非常に高くなる等の問題がある。
成形方法に、ガラスを高温で融解しながら金型等でプレ
ス成形を行う方法、或いはガラス基板等の表面に紫外線
硬化性のプラスチック樹脂等を型でプレス成形し、紫外
線を照射して硬化させる方法、或いはプラスチック樹脂
そのものを型で成形する方法等があるが、何れの場合に
も素子の径が大きくなってくると、型の転写性、離型性
等が悪化し、所望の性能である十分な回折効率等が得ら
れなくなってくる等の欠点がある。
形する方法、或いはSiO2 等の平面基板をウエットエ
ッチング又はドライエッチングにより階段状の回折格子
を成形する方法もあるが、量産性が悪く製造コストが高
くなる等の欠点がある。
従来例の欠点を解消し、大口径でありながら、色収差を
始めとする諸収差が良好に補正され、しかも安価で軽量
な回折屈折型撮影光学系を提供することにある。
の本発明に係る回折屈折型撮影光学系は、少なくとも1
枚の正レンズと少なくとも1枚の負レンズを含み最も物
体側に配置した正屈折力の第1レンズ群と、該第1レン
ズ群よりも像面側に配置し正屈折力を有する少なくとも
第1回折面と、該第1回折面よりも像面側に配置し負の
屈折力を有する少なくとも第2回折面とを有し、前記回
折面はそれぞれ光軸に対して回転対称形状の回折格子か
ら成り、前記第1回折面及び第2回折面を下記の条件式
を満足するように配置したことを特徴とする。 |hB/hA|<1 |HA/HB|<1 −1<HB/H1<0 ただし、hA:第1回折面へ入射する近軸軸上光線の高
さ hB:第2回折面へ入射する近軸軸上光線の高さ HA:第1回折面へ入射する瞳近軸光線の高さ HB:第2回折面へ入射する瞳近軸光線の高さ H1:前記第1レンズ群の最も物体側のレンズ面へ入射
する瞳近軸光線の高さ
詳細に説明する。図1〜図7は具体的な実施例1〜7の
レンズ断面図である。物体側から、少なくとも1枚の正
レンズと少なくとも1枚の負レンズを含み最も物体側に
配置した正屈折力の第1レンズ群L1と、少なくとも1
枚の正レンズと、少なくとも1枚の負レンズを含む負屈
折力を有する第2レンズ群L2、第2レンズ群L2より
も像面側に配置し正屈折力を有する第1回折面Aを備え
た少なくとも1つの平板状の光学部材L3、第1回折面
Aよりも像面側に配置し負の屈折力を有する第2回折面
Bを備えた少なくとも1つの平板状の光学部材L4、フ
ィルタ等の光学部材L5が配置されている。そして、第
1、第2回折面A、Bはそれぞれ後述するように光軸に
対して回転対称形状の回折格子から成っている。
説明するための近軸配置概略図である。図8は解説面が
1面のみの場合で、図9は回折面が2面の場合をそれぞ
れ示している。Mは望遠レンズを構成する屈折光学系部
分であり、ここでは問題を簡単に扱うために薄肉単レン
ズとして考える。また、Aは第1回折面、Bは第2回折
面であり、Pは近軸軸上光線、Qは瞳近軸光線を表して
いる。なお、近軸軸上光線は物体近軸光線、瞳近軸光線
は近軸主光線と呼ばれることもある。
折光学系部分Mと第1回折面Aについて、軸上色の収差
係数L及び倍率色の各収差係数Tの式を立てると、 L=hM 2φM /νM +hA 2φA /νA …(1) T=hM HM φM /νM +hA HA φA /νA …(2) となる。ただし、
分の屈折力 φA :第1回折面Aの設計次数回折光の屈折力 νM :望遠レンズを構成する屈折光学系部分の(薄肉単
レンズの)アッべ数 νA :第1回折面Aの換算アッべ数(−3.45相当) hM :望遠レンズを構成する屈折光学系部分へ入射する
近軸軸上光線の高さ hA :第1回折面Aへ入射する近軸軸上光線の高さ HM :望遠レンズを構成する屈折光学系部分へ入射する
瞳近軸光線の高さ HA :第1回折面Aへ入射する瞳近軸光線の高さ である。
色の収差係数は、φM >0,νM >0から、hM 2φM /
νM >0となる。
するためには、式(1) の第2項の第1回折面Aの軸上色
の収差係数が負の値でなければならない。即ち、hA 2φ
A /νA <0となることが必要である。なお、νA <0
であるので、第1回折面Aの屈折力はφA >0である。
折面Aの倍率色の収差係数は、hA>0,HA >0,νA
<0から、hA HA φA /νA <0となる。
倍率色の収差係数も、hM >0,HM <0,φM >0,
νM >0から、hM HM φM /νM <0となり、屈折光
学系部分の倍率色の収差係数を第1回折面Aの倍率色の
収差係数で相殺して、全系の倍率色の収差係数を小さく
することはできない。
可能な光学系の後方に回折素子を配置する場合には、回
折面が1面のみでは全系の軸上色と倍率色の収差係数を
同時に小さくすることはできない。
様に屈折光学系部分Mと第1回折面A及び第2回折面B
について、軸上色の収差係数L及び倍率色の各収差係数
Tの式を立てると、 L=hM 2φM /νM +hA 2φA /νA +hB 2φB /νB …(3) T=hM HM φM /νM +hA HA φA /νA +hB HB φB /νB …(4) となる。ただし、
折力 νB :第2回折面Bの換算アッベ数(−3.45相当) hB :第2回折面Bへ入射する近軸軸上光線の高さ HB :第2回折面Bへ入射する瞳近軸光線の高さであ
る。
ると、HA が比較的小さくなる位置に図9に示すように
第1回折面Aを配置すれば、第2項の影響は殆どないも
のと見做せる。このとき第3項において、高さhB があ
まり小さ過ぎずに高さHB が比較的大きくなる位置に第
2回折面Bの屈折力をφB <0として配置すれば、第2
回折面Bで屈折光学系部分の倍率色の収差係数(負の
値)をほぼ相殺することができる。
うに、hA >hB からhA 2≫hB 2となり、第3項の第2
回折面Bの影響つまり全系の軸上色の収差係数を増加す
る方向は比較的少ないと見做せる。このとき、第2項に
おいて第1回折面Aの屈折力にφA >0を与えれば、第
1回折面Aで屈折光学系部分の軸上色の収差係数(正の
値)をほぼ相殺することができる。
(i=1、…、n面)で構成されているので、式(3) 及
び式(4) の第1項目はそれぞれ各面毎の収差係数の和と
なるが、屈折光学系部分が全体として本質的に正の屈折
力を有していることから、式(3) 及び式(4) の第1項目
の値の符号は、多くの場合に単レンズモデルのときの符
号と同一である。
(6) 、式(7) のような符号の関係が成り立つ。
散ガラス等を使用せず、かつ簡易なレンズ構成とするほ
ど成り立つ。
が可能な光学系の後方に回折素子を配置する場合には、
正屈折力と負屈折力の2つの回折面があれば、それらを
適切な位置に配置することにより、全系の軸上色と倍率
色の収差係数を同時に小さくすることができ、望ましく
は下記の条件式を満足するように配置することがよい。 |hB /hA |<l …(8) |HA /HB |<1 …(9) −1<HB /H1 <0 …(10)
部である少なくとも1枚の正レンズと少なくとも1枚の
負レンズを含み、最も物体側に配置された正屈折力の第
1レンズ群L1の最も物体側のレンズ面に入射する瞳近
軸光線の高さであり、前述の単レンズモデルでの高さh
M にほぼ相当する。
えるためのものであり、上限値を超えると第2回折面B
での作用が強まり、軸上色収差が悪化する。また、第1
回折面Aの屈折力を強めなければならず、その結果とし
て回折格子のピッチが細かくなり、製造し難くなるので
好ましくない。
小さく抑えるためのものであり、条件式(9) の上限値を
超えると第1回折面Aでの作用が強まり、倍率色収差が
悪化する。また、第2回折面Bの屈折力を強めなければ
ならず、その結果として回折格子のピッチが細かくなり
製造し難くなる。そして、条件式(10)の上限値を超える
と、第2回折面Bでの倍率色の補正効果が弱まり、補正
不足となるので良くない。また、条件式(10)の下限を超
えると、第2回折面Bでの補正効果が強まり、補正過剰
となるので好ましくない。
の数値範囲を次のようにすることが好適である。 |hB /hA |<0.95 …(8') |HA /HB |<0.95 …(9') −0.95<hB /h1 <−0.01 …(10')
2波長についての色消しの議論であり、必ずしも全可視
域ので色消しされているとは限らない。以下に、可視域
全体で良好に色収差が補正されるために必要となる構成
について述べる。
部分分散ガラス等を用いずに、屈折光学系部分単独で補
正しようとした場合に、スペクトル曲線は通常では図1
0のような下に凸の曲がりを持ち、設計波長と他の1波
長の2波長で色消しされた所謂アクロマート型のスペク
トル曲線となる。
トル曲線について考えると、回折面の位相形状ψは、次
のような多項式で与えることができる。 ψ(h,m)={2π/(mλ0)}(C1h2 +C2h4 +C3h6 +…)…(11)
mに対する回折面の屈折力φは、位相係数C1を用いて次
のように表すことができる。 φ(λ、m)=−2C1mλ/λ0 …(12)
1とし、位相係数を負の値に選べば回折面の屈折力を正
とすることができる。このとき、式(12)から明らかなよ
うに、λ>λ0 の波長域においては、波長が長くなるほ
ど波長の変化に対して直線的に正の屈折力が強まり、逆
にλ<λ0 の波長域においては、波長が短くなるほど波
長の変化に対して直線的に正の屈折力が弱まることにな
る。
屈折光学系部分が軸上色収差に関して無収差であれば、
設計波長λ0 の結像位置を光学系全体の結像位置とする
と、設計波長λ0 よりも長波長側の近軸光線は、光学系
全体の結像位置よりも手前に結像し、設計波長λ0 より
も短波長側の近軸光線は、光学系全体の結像位置よりも
後側に結像し、しかも波長の変化に対して直線的に結像
位置が図11に示すようにずれてゆくことになる。
折面で相殺し、可視域全域で色消しをするためには、回
折面単体では上に凸の曲がりを持った補正を与えること
はできないので、結局のところ屈折光学系部分で回折面
の直線的な補正に合わせ、それとは逆の傾きを持った直
線的な軸上色収差を予め発生させておく必要がある。
側に正屈折力の第1レンズを配置し、第1レンズ群L1
を少なくとも1枚の正レンズと、少なくとも1枚の負レ
ンズを含むように構成とすることが必要で、このように
構成することにより、屈折光学系部分のスペクトル曲線
を設計波長を中心に、設計波長よりも短波長側をより補
正不足とし、設計波長よりも長波長側をより補正過剰と
しながら、スペクトル曲線の極点の位置をより短波長側
へ移動させることができる。
線は図12に示すような可視域全域でほぼ直線的な形状
となり、それにあわせて回折面の屈折力を設定すれば、
可視域全域での色消しが達成される。
に色消しするためには、次の条件式を満足することが望
ましい。 0.05<φA /φ<2 …(13) −2<φB /φ<−0.05 …(14)
の屈折力が強くなると、第1回折面Aの軸上スペクトル
直線の傾きの絶対値が大きくなり、それに合わせて屈折
系部分のスペクトル曲線も直線形状を維持しながら大き
く傾けなければならず、球面収差、色の球面収差を始め
諸収差が悪化し、先の式(11)の高次の位相項に対応する
回折面の非球面効果では補正しきれない。また、条件式
(13)の下限値を超えて第1回折面Aの屈折力が弱くなる
と、第1回折面Aの軸上スペクトル直線の傾きの絶対値
が小さくなり、屈折系部分のスペクトル曲線を直線形状
を維持しながら傾きを小さくすることができず、設計波
長よりも短波長側で下に凸の大きな曲がりが生じ、第1
回折面Aで軸上色収差が相殺できなくなるので好ましく
ない。
た上で、倍率色収差を更に良好にするためのものであ
り、条件式(14)の上限値を超えても、下限値を超えても
倍率色収差が悪化するので、条件式(14)を満足すること
が望ましい。
範囲を次のようにすることが好ましい。 0.1<φA /φ<1 …(13') −1<φB /φ<−0.1 …(14')
足することも望ましい。 5<νP −νN <75 …(15)
ンズのアッべ数の平均値 νN :第1レンズ群L1中の負レンズのアッべ数の平均
値
の諸収差を良好に保ちながら、特に軸上色収差のスペク
トル曲線に適切な傾きを与え、曲がりを少なくしてほぼ
直線形状を維持するのに有効であり、条件式(15)の上限
値を超えて正レンズと負レンズのアッべ数の平均値の差
が大きくなると、設計波長よりも短波長側の曲がりが増
え、回折面で色収差を補正しきれなくなってくる。逆
に、条件式(15)の下限値を超えて正レンズと負レンズの
アッべ数の平均値の差が小さくなると、スペクトル曲線
の直線性は向上するものの、屈折光学系部分を構成する
各レンズのレンズ面の屈折力分担が崩れ、色収差以外の
諸収差をバランス良く補正できなくなるので良くない。
次のようにすることが良い。 15<νP −νN <45 …(15')
良好にすることができる。なお、各実施例の回折面の位
相形状ψは次式によって表される。 ψ(h,m)={2π/(mλ0)}(C1h2 +C2h4 +C3h6 +…)…(23)
1であり、設計波長λ0 はd線の波長(587.56n
m)である。
は、第1レンズ群L1と第2回折面Bとの間に負屈折力
の第2レンズ群L2を設け、第2レンズ群L2を光軸方
向へ移動することをによって行っている。第2レンズ群
L2は少なくとも1枚の正レンズと、少なくとも1枚の
負レンズを含むように構成することがよく、このような
構成とすることにより、フォーカシングによる色収差の
変動を小さく抑えることができる。特に、倍率色収差の
変動を抑えるには、第2回折面Bよりも物体側に第2レ
ンズ群L2を配置して、第2回折面Bへ光線が入射する
以前で倍率色収差の変動成分を補正しておくことがよ
い。
と、1面の負屈折力の回折面の合計2面であるが、更に
回折面を追加してもよく、これにより更に良好な光学性
能が得られる。また、各回折面は平行平板ガラスをベー
スとして片面に施しているが、球面レンズ或いは非球面
レンズをベースとしてもよく、両面に施してもよい。更
に、接合レンズの接合面に施してもよく、ベースの材質
は光を透過するものであれば、特にガラスでなくてもよ
い。また、第1回折面Aと第2回折面Bの間及び第2回
折面Bの像面側に収差補正のための補正レンズがあって
もよい。
し、各実施例において、ri は物体側から数えて第i番
目の面の曲率半径、di は物体側から数えて第i番目の
基準状態の軸上面間隔を示し、ni 、νi は物体側から
教えて第i番目のレンズのd線に対する屈折率、アッベ
数を示している。なお、fは焦点距離、FNoはFナン
バ、2ωは画角である 。
ある。
を示す。なお、S、Cは正弦状態、dはd線、gはg
線、cはc線、FはF線、ΔMはd線に対するメリディ
オナル像面、ΔSはd線に対するサジカル像面、ΔMg
はg線に対するメリディオナル像面、ΔSgはg線に対
するサジタル像面である。
図を示し、基材1の表面に紫外線硬化樹脂を塗布し、こ
の樹脂部2に波長530nmで1次回折効率が100%
となるような格子厚dの格子3を成形している。図28
はこの回折光学素子の1次回折効率の波長依存性を示
し、設計次数での回折効率は最適化した波長530nm
から離れるに従って低下し、一方で設計次数近傍の次数
0次、2次回折光が増大している。この設計次数以外の
回折光の増加はフレアとなり、光学系の解像度の低下に
つながる。
施例1を作成した場合の場合の望遠端の軸上における空
間周波数に対するMTF(Modulation Transfer Functi
on)特性を示しており、低周波数領域のMTFが所望の
値より低下していることが分かる。
説明するような積層構造の回折光学素子にすることが好
ましい。そこで、図30に示すような積層型の回折格子
を実施例における回折光学素子の格子形状とすることが
考えられる。基材1上に紫外線硬化樹脂(Nd=1.4
99、νd=54)から成る第1の回折格子4が構成さ
れ、その上に別の紫外線硬化樹脂(nd=1.598、
νd=28)から成る第2の回折格子5が形成されてい
る。
子4の格子厚dlはdl=13.8μm、第2の回折格
子5の格子厚d2はd2=10.5μmとしている。図
31はこの構成の回折光学素子の1次回折効率の波長依
存性を示し、このように積層構造の回折格子にすること
により、設計次数の回折効率は使用波長全域で95%以
上の高い回折劾率が得られる。
TF特性を示し、積層構造の回折格子を用いることで、
低周波のMTFは改善され、所望のMTF特性が得られ
ている。このように、実施例の回折光学素子として積層
構造の回折格子を用いることで、光学性能は更に改善さ
れる。
紫外線硬化樹脂に限定するものでなく、他のプラスチッ
ク材なども使用できるし、基材によっては第1の回折格
子4を直接基材に形成してもよい。また、各格子の厚み
が必ずしも異なる必要はなく、材料の組み合わせによっ
ては図33に示すように2つの格子厚を等しくできる。
この場合に、回折光学素子の表面に格子形状が形成され
ないので、防塵性に優れ、回折光学素子の組み立て作業
性が向上し、より安価な光学系が得られる。
折型撮影光学系によれば、異常部分分散ガラス等を用い
ない大口径望遠レンズでありながら、色収差を始めとす
る諸収差が良好に補正され、しかも安価で軽量となる。
る。
る。
る。
る。
る。
る。
る。
る。
る。
る。
る。
る。
る。
る。
る。
る。
ある。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 少なくとも1枚の正レンズと少なくとも
1枚の負レンズを含み最も物体側に配置した正屈折力の
第1レンズ群と、該第1レンズ群よりも像面側に配置し
正屈折力を有する少なくとも第1回折面と、該第1回折
面よりも像面側に配置し負の屈折力を有する少なくとも
第2回折面とを有し、前記回折面はそれぞれ光軸に対し
て回転対称形状の回折格子から成り、前記第1回折面及
び第2回折面を下記の条件式を満足するように配置した
ことを特徴とする回折屈折型撮影光学系。 |h B /h A |<1 |H A /H B |<1 −1<H B /H 1 <0 ただし、h A :第1回折面へ入射する近軸軸上光線の高
さ h B :第2回折面へ入射する近軸軸上光線の高さ H A :第1回折面へ入射する瞳近軸光線の高さ H B :第2回折面へ入射する瞳近軸光線の高さ H 1 :前記第1レンズ群の最も物体側のレンズ面へ入射
する瞳近軸光線の高さ - 【請求項2】 前記回折面は下記の条件式を満足する請
求項1に記載の回折屈折型撮影光学系。 0.05<φA/φ<2 −2<φB/φ<−0.05 ただし、φ :全系の合成屈折力 φA:第1回折面の1次回折光の屈折力(φA>0) φB:第2回折面の1次回折光の屈折力(φB<0) - 【請求項3】 下記の条件式を満足する請求項1又は2
に記載の回折屈折型撮影光学系。 5<νP−νN<75 ただし、νP:第1レンズ群中の正レンズのアッべ数の
平均値 νN:第1レンズ群中の負レンズのアッべ数の平均値 - 【請求項4】 前記第1レンズ群と前記第2回折面との
間に、少なくとも1枚の正レンズと、少なくとも1枚の
負レンズを含む負屈折力の第2レンズ群を配置し、フォ
ーカシングに際し前記第2レンズ群を光軸方向へ移動す
るようにした請求項1〜3の何れか1つの請求項に記載
の回折屈折型撮影光学系。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28791097A JP3320347B2 (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | 回折屈折型撮影光学系 |
US09/161,750 US6313958B1 (en) | 1997-10-03 | 1998-09-29 | Diffractive-refractive photographic optical system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28791097A JP3320347B2 (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | 回折屈折型撮影光学系 |
Publications (2)
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