JP5602577B2 - 光学系及び光学機器 - Google Patents

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Description

本発明は、長焦点距離の撮像レンズに関し、例えば銀塩フィルムカメラ、デジタルスチルカメラ、ビデオカメラ等の撮像光学系に好適なものである。
従来から、長焦点距離の撮像光学系として、物体側から像側へ順に正の屈折力を有する前方レンズ群と、負の屈折力を有する後方レンズ群より成る、所謂望遠タイプ(テレフォトタイプ)の撮像光学系(望遠レンズ)が知られている。
特許文献1には、光学系の重量やコストを減らすため、異常部分分散性の材料を用いずに安価で比重が軽い材料と色収差補正効果の大きい回折光学素子を用いて構成された光学系が開示されている。また特許文献2には、光学系中に回折光学素子を配置し、また非球面を用いることで、軽量かつ小型で色収差などの諸収差も良好に補正されたインナーフォーカス式の望遠レンズが開示されている。
特開平11−109222号公報 特開2009−271354号公報
しかしながら、特許文献1では、望遠レンズの前方レンズ群を構成するレンズの枚数は従来と同じであるため、軽量化を図るのは困難である。また特許文献2では、光学系の全長を短くして鏡筒の軽量化を図ることはできるが、敏感度が高くなる。一般的に望遠レンズの物体側に配置された前方群の面精度や組み付け誤差等の製造誤差に対する敏感度は高い。前方群の屈折力を強くし焦点距離と比べて全長が短くなればなる程、敏感度は上がり、前方群の屈折力を弱くし焦点距離と比べて全長が長くなればなる程、敏感度は下がる傾向にある。
特に、特許文献2に開示された従来技術では、全長を短くした分劣化する球面収差や像面湾曲等の色収差以外の収差を良好に補正するために、最も物体側の面に誤差が大きくなりやすい非球面を用いている。したがって、特許文献2に開示された光学系を高精度に製造することは困難である。また、全長短縮に伴う収差の劣化を低減させるために収差補正に効果的な前方レンズ群に多くのレンズが配置されている。このため、鏡筒重量は減ったとしてもレンズ重量が増加しやすく、軽量な望遠レンズを製造することは困難である。
そこで本発明は、軽量化しつつ収差が良好に補正され、かつ非球面の製造誤差の影響を受けにくい光学系を提供する。
本発明の一側面としての光学系は、物体側から像側へ順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正又は負の屈折力を有する第3レンズ群とを有し、フォーカシングに際して隣り合うレンズ群の間隔が変化する光学系であって、前記第1レンズ群は、正の屈折力を有する第1部分レンズ群及び第2部分レンズ群から成り、前記第1部分レンズ群は、正の単レンズから成り、少なくとも一つの面は非球面であり、前記第2部分レンズ群は、正の単レンズ及び負の単レンズから成り、光軸方向に対して回転対称な回折光学素子からなる回折光学面を有し、前記第2レンズ群は、前記光軸方向に移動可能なフォーカスレンズ群であり、前記光学系が無限遠に合焦している際の、最も物体側に配置された非球面の像側に隣り合うレンズ面から前記光学系の最終レンズ面までの部分光学系の近軸横倍率をβasphとしたとき、以下の条件を満たすことを特徴とする。
0<βasph<2.0
本発明の他の側面としての光学機器は、前記光学系と、該光学系によって形成される像を受光する光電変換素子とを有する。
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施例において説明される。
本発明によれば、軽量化しつつ収差が良好に補正され、かつ非球面の製造誤差の影響を受けにくい光学系を提供することができる。
実施例1における望遠レンズの断面図である。 実施例1における望遠レンズの無限遠合焦時の縦収差図である。 実施例2における望遠レンズの断面図である。 実施例2における望遠レンズの無限遠合焦時の縦収差図である。 実施例3における望遠レンズの断面図である。 実施例3における望遠レンズの無限遠合焦時の縦収差図である。 本実施例における光学機器(撮像装置)の要部概略図である。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
図1、図3、図5は、それぞれ、本発明の実施形態(実施例1〜3)におけるテレフォトタイプの望遠レンズの断面図である。図2、図4、図6は、それぞれ、実施例1〜3における望遠レンズの無限遠合焦時の縦収差図である。
図1、図3、図5の断面図において、左側が物体側(前方、拡大側)、右側が像側(後方、縮小側)である。iを物体側から数えたレンズ群の順番とすると、Li(i=1,2,3,…)は第iレンズ群を表す。SPは開口絞りであり、IPは像面である。望遠レンズがビデオカメラやデジタルスチルカメラなどの撮像光学系として用いられる場合、像面はCCDセンサやCMOSセンサ等の固体撮像素子(光電変換素子)の撮像面に相当する。また望遠レンズが銀塩フィルムカメラに用いられる場合、像面はフィルム面に相当する。OAは光軸を表す。DOEは、回折光学素子を表す。また、Gはフィルターやフェースプレート等のガラスブロックである。
図2、図4、図6の収差図において、d、g、C、Fは、それぞれd線、g線、C線、F線を表す。ΔM、ΔSは、それぞれd線のメリディオナル像面、サジタル像面を表す。また、歪曲収差はd線によって表されている。Fnoは開口比(Fナンバー)、ωは半画角である。
本実施形態における望遠レンズ(光学系)は、物体側から像側へ順に、正の屈折力を有する第1レンズ群L1、負の屈折力を有する第2レンズL2群、及び、正又は負の屈折力を有する第3レンズ群L3を有する。また、第1レンズ群L1は、正の屈折力を有する第1部分レンズ群L1a及び第2部分レンズ群L1bから成る。第1部分レンズ群L1aは正の単レンズから成り、第2部分レンズ群L1bは正と負のレンズ1枚ずつ(正の単レンズと負の単レンズ)から成る。第1部分レンズ群L1aの少なくとも一つの面は非球面であり、第2部分レンズ群L1bは、光軸(光軸方向)に対して回転対称な回折光学素子からなる回折光学面を有する。また、負の屈折力を有する第2レンズ群L2は、合焦時に光軸方向に移動可能なフォーカスレンズ群である。
この光学系が無限遠に合焦している際の、第1部分レンズ群L1aに配置された非球面のうち最も物体側に配置された面より像側の近軸横倍率をβasphとしたとき、以下の条件式(1)が満たされる。
0<βasph<2.0 … (1)
ここで、非球面のうち最も物体側に配置された面より像側の近軸横倍率とは、その非球面を含まず、その非球面の次に像側に配置された面からの近軸横倍率である。例えば、光学系において物体側から数えて第k面に非球面が配置されている場合、近軸横倍率βasphは、物体側から数えて第k+1面からの像側の近軸横倍率である。
条件式(1)は、本実施形態における光学系の非球面の誤差敏感度を表す条件式である。光学系において、近軸横倍率βasphが高くなると、誤差に対する敏感度が高くなる。したがって、条件式(1)の上限を超えると、製造上高精度の加工及び組み付けが必要となり難易度が増す。このため、条件式(1)の範囲を満たすことで、難易度を上げ過ぎることなく光学系の製造が可能となる。
また、条件式(1)は以下の式(1a)で表される範囲とすることがより好ましい。
0.5<βasph<2.0 … (1a)
式(1a)の下限を下回ると、逆に非球面の敏感度が下がり過ぎ、収差補正が困難となる。また、式(1a)は以下の式(1b)で表される範囲とすることがより好ましい。
0.5<βasph<1.5 … (1b)
更に、式(1b)は以下の式(1c)で表される範囲とすることがより好ましい。
0.5<βasph<1.0 … (1c)
本実施形態の光学系における第1レンズ群L1は、第1部分レンズ群L1a及び第2部分レンズ群L1bから成り、それぞれ、正の単レンズ及び正と負のレンズ1枚ずつ有する。通常、テレフォトタイプの望遠レンズの第1レンズ群L1の枚数は、色収差と全長のバランスによって決まる。また、テレフォトタイプの光学系は、レンズ全長よりも焦点距離が長い。テレフォトタイプの望遠レンズの第1レンズ群L1は、軸上近軸光線と瞳近軸光線の通過高さが共に比較的高いため、特に軸上色収差と倍率色収差補正に有効である。全長を短くして色収差も良好に補正しようとすると、第1レンズ群L1のレンズ枚数を増やさざるをえない。逆に、全長を長くして色収差もある程度良ければ、第1レンズ群L1のレンズ枚数は少なくなる。一般的に、市販されている望遠レンズの場合、性能と共に携帯性も重要な要因となる。このため、第1レンズ群L1には、4枚〜6枚程度のレンズが配置され、色収差を良好に補正しつつ、全長も長くなりすぎないようにしている。
ここで、テレフォトタイプの望遠レンズの重量について考える。市販されている望遠レンズの重量は、フォーカス機構等を含む鏡筒の重量とレンズの重量の足し算で決まり、レンズの重量もその中で大きな比率を占める。レンズの重量が軽くなれば、その分鏡筒の剛性を削ることができるため、結果的に鏡筒重量も軽くすることができる。したがって、レンズ重量は、鏡筒も含めたトータルの重量を決める重要な要因となっている。そして、一般的なテレフォトタイプの望遠レンズの場合、第1レンズ群のレンズ重量が全体のレンズ重量の7割〜9割程度を占めることが多い。これは、特に光学系の開口比Fnoが小さく(明るく)なってくると顕著となる。例えば、焦点距離が600mmでFnoが4.0の望遠レンズの場合、第1レンズ群の最も大きいレンズの外径は150mm程度である。これに対して、像面側のレンズの外径は30mm〜40mm程度である。このように、外径に4〜5倍程度の差があるため、第1レンズ群と後群のレンズでは質量に圧倒的な差が出る。したがって、テレフォトタイプの望遠レンズの重量を軽くしようとする場合、第1レンズ群をできるだけ軽くすることが重要である。
本実施形態における望遠レンズ(光学系)では、従来は4枚〜6枚程度からなる第1レンズ群のレンズ枚数を3枚に減らすことで、レンズ重量を大幅に削減している。しかし、このままでは色収差及び諸収差が劣化する。そこで、本実施形態の望遠レンズでは、第1レンズ群を全部で3枚にすると共に、第1部分レンズ群L1aに非球面を形成し、球面収差や像面湾曲、歪曲等の諸収差を補正している。そして、第2部分レンズ群L1bに強い色収差補正能力を持つ回折光学素子を設けることで、色収差も良好に補正している。このように、本実施形態の望遠レンズは、第1レンズ群のレンズ枚数を3枚に削減しつつ、第1レンズ群のレンズ枚数を削減したことによって劣化する色収差は回折光学素子で、色収差以外の収差は非球面でそれぞれ良好に補正される。
また、本実施形態の望遠レンズ(光学系)は、以下の条件式(2)を満たすことが好ましい。
0<{D/2−Lab×(D/2/f1a)}/(D/2)<0.9 …(2)
ここで、fは光学系の全系の焦点距離、Fnoは光学系の開口比(Fナンバー)、f1aは第1部分レンズ群L1aの焦点距離、Lab(mm)は第1部分レンズ群L1aと第2部分レンズ群L1bの光軸上の間隔である。また、Dは以下の式(a)で定義される値である。
D=f/Fno … (a)
以下、条件式(2)について詳述する。条件式(2)の左辺は、第1部分レンズ群L1aと第2部分レンズ群L1bの有効径の比を近似的に表した式である。
ここで、第1レンズ群L1のレンズ重量を減らすことを考える。レンズの重量は厚み方向に対しては比例関係にあるが、径方向の大きさに対しては2乗に比例する。したがって、レンズの重量を考える際にはレンズの径を小さくすることが重要である。通常、テレフォトタイプの望遠レンズの第1レンズ群のレンズ有効径は、ほぼFナンバー光束で決まる。したがって、全系の焦点距離fと開口比Fnoがわかれば、第1部分レンズ群L1aの有効径φ1aは、以下の式(b)で自動的に決まる。
φ1a=f/Fno … (b)
上記式(b)で表されるように、第1部分レンズ群L1aの径はほぼ自動的に決まる。したがって、後は第2部分レンズ群L1bの径が第1レンズ群の重量を決めることになる。ここで、第2部分レンズ群L1bの有効径も、ほぼFナンバー光束によって決まる。したがって、第2部分レンズ群L1bの最も物体側の面の光軸上の点から、光軸に垂直方向に伸ばした平面とFナンバー光束の交点の高さH1bvは、近似的に以下の式(c)ように求められる。
H1bv=D/2−Lab×(D/2/f1a) … (c)
条件式(2)は、φ1a/2とH1bvの比であり、この値が小さいほど第2部分レンズ群L1bの径は小さくなり、結果的に第1レンズ群L1の重量を小さくすることができる。
条件式(2)の上限を超えると、第1レンズ群L1の重量が大きくなり、光学系全体が重くなるため好ましくない。また、条件式(2)は、以下の式(2a)で表される範囲とするとより好ましい。
0.4<{D/2−Lab×(D/2/f1a)}/(D/2)<0.9 … (2a)
更に、式(2a)は、以下の式(2b)で表される範囲とするとより好ましい。
0.4<{D/2−Lab×(D/2/f1a)}/(D/2)<0.85 … (2b)
また、本実施形態の光学系は、第1レンズ群L1の第2部分レンズ群L1bの最も物体側の面の中心部と、その面の有効径φ1bにおける光軸方向位置の差をdsag(mm)としたとき、以下の条件式(3)を満たすことが好ましい。
0<{D/2−(Lab+dsag)×(D/2/f1a)}/(D/2)<0.8 … (3)
ここで、光軸方向位置の差dsag(mm)は、光軸に沿って物体側から像面側に向かう方向を正とする。
以下、条件式(3)について詳述する。上述の条件式(2)は、第1部分レンズ群L1aと第2部分レンズ群L1bの有効径の比を近似的に光軸上の間隔Labを使って算出される。しかし、第2部分レンズ群L1bの最も物体側の面は平面でないため、その形状によって有効径が変わる。これに対し、条件式(3)はそれを考慮した条件式である。条件式(3)の範囲を満たすことで、第1レンズ群L1のレンズ重量を小さくすることができ、光学系全体の軽量化を図ることができる。逆に、条件式(3)の上限を超えると、第1レンズ群のレンズ重量が重くなるため好ましくない。
条件式(3)は、更に以下の式(3a)で表される範囲とするとより好ましい。
0.4<{D/2−(Lab+dsag)×(D/2/f1a)}/(D/2)<0.8 … (3a)
また、本実施形態の光学系は、第1レンズ群L1の第1部分レンズ群L1aと全系の焦点距離fが以下の条件式(4)を満たすことが好ましい。
0.5 <f1a/f<2.0 … (4)
条件式(4)は、第1部分レンズ群L1aの焦点距離f1aと全系の焦点距離fの比を表す。条件式(4)の下限を下回ると、第1部分レンズ群L1aの焦点距離f1aが短くなり過ぎ、敏感度が高くなり好ましくない。逆に上限を上回ると、全長が長くなり過ぎるか、又は、第2部分レンズ群L1bの径が大きくなり、好ましくない。
また、本実施例の光学系の第1レンズ群L1の第2部分レンズ群L1bに設けられた回折光学素子のパワーをΦDOEとすると、パワーΦDOEと全系の焦点距離fが以下の条件式(5)を満たすことが好ましい。
0<ΦDOE×f<0.050 … (5)
ここで、回折光学素子のパワーΦDOEについて説明する。回折光学素子の位相差関数Φ(r,m)は、光路差関数Ψ(r)を用いて以下の式(d)のように表される。
Φ(r,m)=(2π/mλ)×Ψ(r) ・・・(d)
また、光路差関数Ψ(r)は以下の式(e)で定義される。
Ψ(r)=C×r+C4×r+C×r+・・・+C2n×r2n … (e)
ここで、mは回折次数、λは基準波長、rは光軸からの距離である。また、C2i(i=1,2,…,n)は第2i次の位相係数である。このとき、任意の波長λ、任意の回折次数mに対する回折光学素子のパワーΦDOEは、以下の式(f)で表される。
ΦDOE=−2×C×m×λ/λ … (f)
条件式(5)は、回折光学素子のパワーと全系のパワー(すなわち焦点距離の逆数)の比を表す条件式である。条件式(5)の下限を下回ると、回折光学素子によって色収差を補正できず、逆に色収差を発生させるように寄与するため好ましくない。また条件式(5)の上限を上回ると、回折光学素子のパワーが強くなり過ぎて不要回折フレアが発生し、画質を劣化させる原因となるため好ましくない。
また、本実施形態の光学系の第1レンズ群の第1部分レンズ群L1aの最も物体側の面は非球面であり、像側の面は像側に凸面を向けた面である。このような構成により、非球面による収差補正力を落とし過ぎることなく、最大限に非球面より像側の近軸横倍率βasphを小さくすることができる。
次に、図1を参照して、本発明の実施例1におけるテレフォトタイプの望遠レンズ(光学系)について説明する。本実施例の望遠レンズは、物体側から像側へ順に、正の屈折力を有する第1レンズ群L1、負の屈折力を有する第2レンズ群L2、負の屈折力を有する第3レンズ群L3から成る。第1レンズ群L1は、正の屈折力を有する第1部分レンズ群L1aと正の屈折力を有する第2部分レンズ群L1bとから成る。第1部分レンズ群L1aは正の両凸の単レンズから成り、最も物体側の面は非球面である。第2部分レンズ群L1bは負と正の接合レンズから成り、その接合面に回折光学素子が設けられている。また、第2レンズ群L2は、物体距離が無限遠から近づくにつれて、光軸上を像面方向(図1中の矢印方向)に移動して合焦させるフォーカスレンズ群である。
本実施例において、第1部分レンズ群L1aの非球面より像側の横倍率を表す条件式(1)のβasphは、表1に示されるように0.625と小さく抑えられる。これにより、非球面の面精度等の製造誤差を受けにくくすることができる。また、前述の条件式(2)、(3)に相当する数値は、表1に示されるようにそれぞれ0.608、0.592であり、適切な範囲に収められる。これにより、第2部分レンズ群L1bの径を十分に小さくすることができる。
また、第1部分レンズ群L1aと全系の焦点距離の関係を表す条件式(4)に相当する数値は、表1に示されるように0.647である。これにより、第1部分レンズ群L1aの屈折力が強まり過ぎて、敏感度が上がり過ぎないようにすることができる。
また、回折光学素子のパワーと全系のパワーの比を表す条件式(5)に相当する数値は、表1に示されるように0.034である。これにより、回折光学素子のパワーを強め過ぎて画質を劣化させる要因となる不要回折フレアが発生する可能性を抑制することができる。
また、第1部分レンズ群L1aは、物体側の面を非球面とし、像側の面は像側に凸面を向けた面として構成されている。これにより、非球面による収差補正力を落とし過ぎることなく、非球面より像側の横倍率βasphを小さくすることができる。
このように本実施例では、レンズ重量が大きい第1レンズ群L1を構成するレンズの枚数を3枚に減らし、かつ、第2部分レンズ群L1bの径を小さくすることにより、望遠レンズ全体として大幅な軽量化を達成することができる。また、非球面と回折光学素子を適切に配置することで、非球面の面精度等の製造誤差の影響を受けにくく、かつ、不要回折フレアの影響も受けにくい望遠レンズを提供することができる。また、図2の収差図からわかるように、色収差、球面収差、像面湾曲、歪曲等の諸収差を良好に補正することが可能となる。
次に、図3を参照して、本発明の実施例2におけるテレフォトタイプの望遠レンズ(光学系)について説明する。本実施例の望遠レンズは、物体側から像側へ順に、正の屈折力を有する第1レンズ群L1、負の屈折力を有する第2レンズ群L2、正の屈折力を有する第3レンズ群L3から成る。第1レンズ群L1は、正の屈折力を有する第1部分レンズ群L1aと正の屈折力を有する第2部分レンズ群L1bとから成る。第1部分レンズ群L1aは正の両凸の単レンズから成り、最も物体側の面は非球面である。第2部分レンズ群L1bは負と正の接合レンズから成り、その接合面には回折光学素子が設けられている。また、第2レンズ群L2は、物体距離が無限遠から近づくにつれて、光軸上を像面方向(図3中の矢印方向)に移動して合焦させるフォーカスレンズ群である。
本実施例において、非球面より像側の横倍率を表す条件式(1)のβasphは、表1に示されるように0.721と小さく抑えられる。これにより、非球面の面精度等の製造誤差を受けにくくすることができる。前述の条件式(2)、(3)に相当する数値は、表1に示されるように、それぞれ0.762、0.732であり、適切な範囲に収められる。これにより、第2部分レンズ群L1bの径を十分に小さくすることができる。
また、第1部分レンズ群L1aと全系の焦点距離の関係を表す条件式(4)に相当する数値は、表1に示されるように1.006である。これにより、第1部分レンズ群L1aの屈折力が強まり過ぎて、敏感度が上がり過ぎないようにすることができる。
また、回折光学素子のパワーと全系のパワーの比を表す条件式(5)に相当する数値は、表1に示されるように0.018である。これにより、回折光学素子のパワーを強め過ぎて画質を劣化させる要因となる不要回折フレアが発生する可能性を抑制することができる。
また、第1部分レンズ群L1aは、物体側の面を非球面とし、像側の面は像側に凸面を向けた面として構成されている。これにより、非球面による収差補正力を落とし過ぎることなく、非球面より像側の横倍率βasphを小さくすることができる。
このように本実施例では、レンズ重量が大きい第1レンズ群L1を構成するレンズの枚数を3枚と減らし、かつ、第2部分レンズ群L1bの径を小さくすることにより、望遠レンズ全体で大幅な軽量化を達成することができる。また、非球面と回折光学素子を適切に配置することで、非球面の面精度等の製造誤差の影響を受けにくく、かつ、不要回折フレアの影響も受けにくい望遠レンズを提供することができる。また、図4の収差図からわかるように、色収差、球面収差、像面湾曲、歪曲等の諸収差を良好に補正することが可能となる。
次に、図5を参照して、本発明の実施例3におけるテレフォトタイプの望遠レンズ(光学系)について説明する。本実施例の望遠レンズは、物体側から像側へ順に、正の屈折力を有する第1レンズ群L1、負の屈折力を有する第2レンズ群L2、負の屈折力を有する第3レンズ群L3から成る。第1レンズ群L1は、正の屈折力を有する第1部分レンズ群L1aと正の屈折力を有する第2部分レンズ群L1bとから成る。第1部分レンズ群L1aは、物体側に凸面を向けた凸メニスカスの単レンズから成り、物体側の面が非球面である。第2部分レンズ群L1bは、負と正の接合レンズから成り、その接合面に回折光学素子が設けられている。また第2レンズ群L2は、物体距離が無限遠から近づくにつれて、光軸上を像面方向(図5中の矢印方向)に移動して合焦させるフォーカスレンズ群である。
本実施例において、非球面より像側の横倍率を表す条件式(1)のβasphは、表1に示されるように1.653と小さく抑えられる。これにより、非球面の面精度等の製造誤差を受けにくくすることができる。前述の条件式(2)、(3)に相当する数値は、表1に示されるように、それぞれ0.824、0.795であり、適切な範囲に収められている。これにより、第2部分レンズ群L1bの径を十分に小さくすることができる。
また、第1部分レンズ群L1aと全系の焦点距離の関係を表す条件式(4)に相当する数値は、表1に示されるように0.687である。これにより、第1部分レンズ群L1aの屈折力が強まり過ぎて、敏感度が上がり過ぎないようにすることができる。
また、回折光学素子のパワーと全系のパワーの比を表す条件式(5)に相当する数値は、表1に示されるように0.020である。これにより、回折光学素子のパワーを強め過ぎて画質を劣化させる要因となる不要回折フレアが発生する可能性を抑制することができる。
このように本実施例では、レンズ重量が大きい第1レンズ群を構成するレンズの枚数を3枚と減らし、かつ、第2部分レンズ群L1bの径を小さくすることにより、望遠レンズ全体として大幅な軽量化を達成することができる。また、非球面と回折光学素子を適切に配置することで、非球面の面精度等の製造誤差の影響を受けにくく、かつ、不要回折フレアの影響も受けにくい望遠レンズを提供することができる。また、図6の収差図からわかるように、色収差、球面収差、像面湾曲、歪曲等の諸収差を良好に補正することが可能である。
実施例1〜3における光学系(望遠レンズ)の具体的な数値データを、数値実施例1〜3として以下にそれぞれ示している。面番号は物体側から順に数えている。Rは曲率半径(mm)、Dは面間隔(mm)、Nd、νdはそれぞれd線に対する屈折率、アッベ数を表す。またBFはバックフォーカスであり、レンズ全長は第1面から像面までの距離を表す。
また、非球面は面番号の後に、*の符号を付加して表している。非球面形状は、Xを光軸方向の面頂点からの変異量、hを光軸と垂直な方向の光軸からの高さ、rを近軸曲率半径、Kを円錐定数、B、C、D、E・・・を各次数の非球面係数とするとき、以下の式(6)のように表される。
なお、各非球面係数における「E±XX」は「×10±XX」を意味している。また、表1に前述の条件式(1)〜(5)に相当する数値を示す。
[数値実施例1]
単位 mm
面番号 R D Nd νd 光線有効径
1* 456.265 16.36 1.48749 70.2 141.99
2 -306.433 148.39 141.76
3 150.795 4.20 1.72047 34.7 85.77
4(回折) 86.085 19.17 1.43875 94.9 82.03
5 -198.729 19.41 80.48
6 844.357 6.56 1.80809 22.8 63.34
7 -119.505 4.00 1.80000 29.8 62.59
8 112.974 56.47 57.61
9(絞り) ∞ 24.58 40.09
10 62.330 1.90 1.83481 42.7 31.52
11 28.464 8.57 1.48749 70.2 30.39
12 180.259 2.00 30.18
13 476.171 2.81 1.84666 23.9 30.21
14 -203.497 1.70 1.77250 49.6 30.17
15 80.921 2.80 30.07
16 -172.136 2.50 1.77250 49.6 30.25
17 390.104 9.64 31.01
18 431.496 10.94 1.80000 29.8 35.44
19 -26.637 2.50 1.80809 22.8 36.18
20 -112.366 5.45 37.92
21 -210.768 8.26 1.74950 35.3 38.66
22 -33.352 2.50 1.59282 68.6 39.08
23 -359.526 15.00 39.27
24 ∞ 2.00 1.51633 64.1 45.00
25 ∞ 90.78 45.00
像面 ∞

非球面データ
円錐定数(K) 4次の係数(B) 6次の係数(C) 8次の係数(D) 10次の係数(E)
K B C D E
第1面 -8.65758E+00 -2.49178E-08 -4.46206E-13 1.34417E-17 -4.76772E-22

C2 C4 C6 C8 C10
第4面
(回折面)-2.87716E-05 -8.57196E-10 2.38070E-13 2.42391E-16 1.04092E-19
C12 C14 C16 C18 C20
-3.09958E-23 -5.83044E-26 7.22774E-30 2.74484E-32 -9.58676E-36

各種データ
焦点距離 585.00
Fno 4.12
像高 21.64
レンズ全長 468.50
BF 90.78
入射瞳位置 918.95
射出瞳位置 -121.11
前側主点位置 -111.15
後側主点位置 -494.22

群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 208.48 188.12 131.31 -96.98
2 6 -166.22 10.56 6.85 0.96
3 9 -3046.05 103.16 -698.07 -1026.71

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 378.700
2 3 -290.950
3 4 138.690
4 6 129.950
5 7 -72.040
6 10 -64.400
7 11 68.080
8 13 168.710
9 14 -74.750
10 16 -154.310
11 18 31.700
12 19 -43.780
13 21 51.830
14 22 -62.190
15 24 0.000

[数値実施例2]
単位 mm
面番号 R D Nd νd 光線有効径
1* 265.091 14.97 1.48749 70.2 136.06
2 -685.063 93.73 135.56
3* 113.622 4.80 1.72047 34.7 100.54
4(回折) 71.801 24.65 1.43875 94.9 94.22
5 -436.025 46.22 92.33
6 521.226 4.59 1.80809 22.8 56.57
7 -224.196 3.50 1.83400 37.2 55.66
8 96.560 58.62 51.92
9(絞り) ∞ 9.00 34.45
10 141.177 1.40 1.80610 33.3 31.38
11 35.670 7.59 1.74320 49.3 31.34
12 -373.015 3.00 31.43
13 -262.313 3.55 1.84666 23.9 33.38
14 -62.080 1.80 1.60311 60.6 33.39
15 55.796 2.85 33.03
16 -864.562 1.80 1.69680 55.5 33.10
17 64.939 6.26 34.05
18 78.669 4.13 1.61340 44.3 37.31
19 -1963.213 0.15 37.76
20 80.944 5.90 1.65412 39.7 38.80
21 -108.306 1.80 1.80809 22.8 38.86
22 -722.366 15.00 39.07
23 ∞ 2.20 1.51633 64.1 45.00
24 ∞ 50.01 45.00
像面 ∞ 0.00 0.00

非球面データ
円錐定数(K) 4次の係数(B) 6次の係数(C) 8次の係数(D) 10次の係数(E)
K B C D E
第1面 -1.69132E+00 -1.62516E-08 -4.69782E-13 -1.15280E-17 9.66984E-22
第3面 7.57830E-02 9.88754E-09 3.11094E-12 -5.74829E-18 4.92984E-20

C2 C4 C6 C8 C10
第4面
(回折面)-2.30995E-05 -1.65751E-09 3.19712E-13 4.22082E-16 -1.57461E-19
C12 C14 C16 C18 C20
-8.39652E-23 2.04106E-26 3.85013E-29 -1.93466E-32 2.60903E-36

各種データ
焦点距離 391.86
Fno 2.88
像高 21.64
レンズ全長 367.51
BF 50.01
入射瞳位置 994.01
射出瞳位置 -62.95
前側主点位置 26.51
後側主点位置 -341.84

群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 196.11 138.15 73.55 -69.18
2 6 -139.97 8.09 5.42 0.93
3 9 472.68 66.42 65.99 13.75

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 394.110
2 3 -288.150
3 4 141.700
4 6 194.530
5 7 -80.530
6 10 -59.560
7 11 44.160
8 13 95.280
9 14 -48.440
10 16 -86.620
11 18 123.400
12 20 71.700
13 21 -157.870
14 23 0.000

[数値実施例3]
単位 mm
面番号 R D Nd νd 光線有効径
1* 172.485 16.75 1.48749 70.2 141.99
2 1396.706 70.88 141.00
3* 140.134 6.00 1.73800 32.3 111.71
4(回折) 88.484 22.66 1.43875 94.9 105.05
5 -1586.378 59.03 103.21
6 294.962 5.97 1.80809 22.8 64.50
7 -239.829 4.00 1.85026 32.3 63.58
8 120.235 68.30 59.42
9(絞り) ∞ 7.00 36.80
10 328.303 1.90 1.80610 33.3 34.34
11 72.846 4.52 1.48749 70.2 33.54
12 -181.741 5.00 33.21
13 112.813 5.16 1.84666 23.9 36.92
14 -210.445 2.20 1.72916 54.7 36.13
15 52.416 3.71 34.32
16 -235.285 1.81 1.77250 49.6 34.31
17 92.861 9.32 34.49
18 74.058 11.62 1.62588 35.7 33.64
19 -30.690 1.80 1.59282 68.6 34.17
20 -819.955 0.15 34.82
21 86.889 7.02 1.65412 39.7 35.09
22 -46.837 2.50 1.80809 22.8 34.92
23 270.732 15.00 34.85
24 ∞ 2.00 1.51633 64.1 45.00
25 ∞ 84.01 39.00
像面 ∞

非球面データ
円錐定数(K) 4次の係数(B) 6次の係数(C) 8次の係数(D) 10次の係数(E)
K B C D E
第1面 -1.50652E-01 -6.88242E-09 -5.06956E-13 9.93314E-18 -1.59750E-21
第3面 -9.07249E-02 -3.77743E-09 1.11841E-12 -1.42203E-16 2.80072E-20

C2 C4 C6 C8 C10
第4面
(回折面)-1.71811E-05 -6.42248E-10 2.36386E-13 -1.23325E-16 1.80914E-20
C12 C14 C16 C18 C20
0.00000E+00 0.00000E+00 0.00000E+00 0.00000E+00 0.00000E+00

各種データ
焦点距離 585.00
Fno 4.12
像高 21.64
レンズ全長 418.30
BF 84.01
入射瞳位置 990.34
射出瞳位置 -69.11
前側主点位置 -659.63
後側主点位置 -500.99

群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 233.68 116.29 40.82 -69.06
2 6 -227.12 9.97 8.91 3.31
3 9 -375.93 80.69 -11.12 -80.57

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 401.870
2 3 -346.170
3 4 190.560
4 6 164.510
5 7 -93.710
6 10 -116.520
7 11 107.300
8 13 87.380
9 14 -57.350
10 16 -85.980
11 18 36.210
12 19 -53.830
13 21 47.510
14 22 -49.240
15 24 0.000
次に、図7を参照して、上記各実施例における望遠レンズ(光学系)を撮影光学系として用いた光学機器であるデジタルスチルカメラ(撮像装置)の実施例について説明する。
図7において、20はカメラ本体、21は上記各実施例の光学系によって構成された撮影光学系、22はカメラ本体に内蔵され、撮影光学系21によって形成された被写体像を受光するCCDセンサやCMOSセンサ等の固体撮像素子(光電変換素子)である。また、23は固体撮像素子22によって光電変換された被写体像に対応する情報を記録するメモリ、24は液晶ディスプレイパネル等によって構成され、固体撮像素子22の上に形成された被写体像を観察するためのファインダである。
このように、本実施例の光学系をデジタルスチルカメラ等の撮像素子に適用することにより、小型で高い光学性能を有する撮像装置を実現することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
L1 第1レンズ群
L2 第2レンズ群
L3 第3レンズ群
L1a 第1部分レンズ群
L1b 第2部分レンズ群
DOE 回折光学素子
OA 光軸

Claims (8)

  1. 物体側から像側へ順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正又は負の屈折力を有する第3レンズ群とを有し、フォーカシングに際して隣り合うレンズ群の間隔が変化する光学系であって、
    前記第1レンズ群は、正の屈折力を有する第1部分レンズ群及び第2部分レンズ群から成り、
    前記第1部分レンズ群は、正の単レンズから成り、少なくとも一つの面は非球面であり、
    前記第2部分レンズ群は、正の単レンズ及び負の単レンズから成り、光軸方向に対して回転対称な回折光学素子からなる回折光学面を有し、
    前記第2レンズ群は、前記光軸方向に移動可能なフォーカスレンズ群であり、
    前記光学系が無限遠に合焦している際の、最も物体側に配置された非球面の像側に隣り合うレンズ面から前記光学系の最終レンズ面までの部分光学系の近軸横倍率をβasphとしたとき、以下の条件を満たすことを特徴とする光学系。
    0<βasph<2.0
  2. 前記光学系の全系の焦点距離をf、前記光学系の開口比をFno、前記第1部分レンズ群の焦点距離をf1a、前記第1部分レンズ群と前記第2部分レンズ群の光軸上における間隔をLab、D=f/Fnoとしたとき、以下の条件を満たすことを特徴とする請求項1に記載の光学系。
    0<{D/2−Lab×(D/2/f1a)}/(D/2)<0.9
  3. 前記第2部分レンズ群の最も物体側の面の中心部と有効径における前記光軸方向の位置との差をdsagとしたとき、以下の条件を満たすことを特徴とする請求項2に記載の光学系。
    0<{D/2−(Lab+dsag)×(D/2/f1a)}/(D/2)<0.8
    ただし、dsagは光軸に沿って、物体側から像面側に向かう方向を正とする。
  4. 前記第1部分レンズ群の焦点距離f1aと前記光学系の全系の焦点距離fは以下の関係を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光学系。
    0.5<f1a/f<2.0
  5. 前記第1レンズ群の前記第2部分レンズ群に配置された回折光学素子のパワーをΦDOEとしたとき、前記光学系の全系の焦点距離fとの間に以下の関係があることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光学系。
    0<ΦDOE×f<0.050
  6. 前記第1部分レンズ群の最も物体側の面は非球面であり、像側の面は像側に凸面を向けた面であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光学系。
  7. 光電変換素子の上に像を形成するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光学系。
  8. 請求項7に記載の光学系と、
    前記光学系によって形成される像を受光する光電変換素子と、を有することを特徴とする光学機器。
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