JP4956102B2 - ズームレンズ及びそれを有する撮像装置 - Google Patents
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しつつ良好な光学性能を得ている。
を良好に補正した高い光学性能を有するズームレンズ及びそれを有する撮像装置の提供を目的とする。
該第2レンズ群は、光軸に対し垂直な方向に材料の屈折率が変化する屈折率分布型レンズから構成され、
光軸から垂直な方向の距離hにおける波長λでの屈折率Nλ(h)は、波長λにおけるh0乗、h2乗、h4乗・・・の係数をN00λ、N10λ、N20λ…とするとき、
Nλ(h)=N00λ+N10λ*h 2 +N20λ*h 4 +…
で表されるものであり、該係数N00λに相当するd線に対する値をN00dとし、該屈折率分布型レンズは、材料の屈折率がN00dの薄肉均質レンズであるとしたときの屈折力をφ2s、該第2レンズ群の屈折力をΦ2とするとき
−1.85<φ2s/Φ2 < 1
なる条件を満足することを特徴としている。
が、ズーミングに際し第1レンズ群と第2レンズ群の間隔、および第2レンズ群と第3レンズ群の間隔が変化するように移動する。別の言い方をすれば、ズーミングに際して、第1レンズ群と第2レンズ群、及び第2レンズ群と第3レンズ群は互いに異なる軌跡で移動している。第1レンズ群と第3レンズ群も互いに異なる軌跡で移動していることが望ましい。
このとき、光軸から垂直方向の距離hにおける波長λでの屈折率Nλ(h)は、波長λにおけるh0乗、h2乗、h4乗・・・係数をN00λ、N10λ、N20λ…として、次のように表されるものとしている。
(a)式の係数N00λに相当するd,g,C線に対する値を順にN00d,N00g,N00Cとする。また、(a)式の係数N10λに相当するd,g,C線に対する値を順にN10d,N10g,N10Cとする。このとき、屈折率分布型レンズにおいてアッベ数と等価なアッベ数V00g,V10gは次のように表される。
V10g = N10d/(N10g−N10C)
基準光線をd線として、ラジアル型屈折率分布レンズを材料が屈折率N00dの薄肉均質レンズと考えた場合の屈折力(面の屈折力)をφsとする。また、屈折率分布媒質の持つ屈折力(媒質の屈折力)をφm=−2*N10d*t(tはレンズ厚)とする。このとき、ラジアル型屈折率分布レンズのペッツバール項PTZと近軸軸上色収差PACは、薄肉近似の下で次のように表せる。
PAC ∝ (φs/V00g + φm/V10g)
また、ラジアル型屈折率分布レンズの全体の屈折力は次のように表される。
上式を見て解るように、ラジアル型屈折率分布レンズのペッツバール項PTZ、近軸軸上色収差PACは、面で生じる項と媒質で生じる項の和となっており、
面と媒質の項でそれぞれ分母が異なる。ゆえに、各実施例では屈折率分布型のレンズ全体として等しい屈折力を持つ場合であっても、面の屈折力と媒質の屈折力の比率を変えることにより、レンズのペッツバール項、近軸軸上色収差がコントロールできる。
る。また、第2レンズ群L2の屈折率をΦ2とする。このとき各実施例において
−1.85<φ2s/Φ2 < 1 ‥‥‥(1)
なる条件を満足している。
φ=(n−1)*((1/r1)−(1/r2))
で表されるものである。
条件式(1a)は、さらに好ましくは以下の範囲とするのが良い。
屈折率分布型レンズを材料の屈折率がN00dの薄肉均質レンズであるとしたときの屈折力をφ2s、屈折率分布媒質によって生ずる屈折力をφ2mとする。このとき、各実施例において
−1.5<(φ2s/V00g+φ2m/V10g)/(Φ2/V00g)<1
‥‥‥(2)
なる条件を満足している。
0.1 < t2/fw < 1 ‥‥‥(3)
なる条件を満足している。
条件式(3a)は、さらに以下の範囲とすることがより好ましい。
各実施例において、屈折率分布型レンズは、少なくとも1面が非球面形状である。
+B*h4 + C*h6 + D*h8 + E*h10 ‥‥‥(b)
ここで、(a)式のラジアル型屈折率分布における4次以上の項(N20、N30…)は、近軸的には屈折力は持たずに、均質レンズにおける非球面と同等の効果を持つことが知られている。つまり、光軸からの高さhが高くなるに従い屈折力が弱くなるような非球面形状(B<0)と、ラジアル型屈折率分布レンズでN20>0となる屈折率分布は、等価なものと考えることができる。
均質レンズにおいて、非球面形状の面を用いて色収差を補正することは困難である。一方、ラジアル型屈折率分布レンズの場合、屈折率分布の4次以上の高次項を波長毎にコントロールすることで、波長毎に異なる非球面効果を与えることが可能となる。
また各実施例では、単色収差はできるだけ非球面形状の面で補正し、色収差は屈折率分布を制御することによって補正するように、ラジアル型屈折率分布レンズを用いている。
x=(h2/r)/[1+{1−(1+k)*(h/r)2}1/2]
+B*h4 + C*h6 + D*h8 + E*h10
で表される。但しrは近軸曲率半径である。
N(h)=N00+N10*h2 + N20*h4
として表している。
L2 第2レンズ群
L3 第3レンズ群
SP Fナンバー決定部材(開口絞り)
IP 像面
d d線
g g線
ΔS サジタル像面
ΔM メリディオナル像面
Claims (7)
- 物体側より像側に順に、負の屈折力の第1レンズ群、正の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群より構成され、ズーミングに際し前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔及び前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔を変化させるズームレンズにおいて、
該第2レンズ群は、光軸に対し垂直な方向に材料の屈折率が変化する屈折率分布型レンズから構成され、
光軸から垂直な方向の距離hにおける波長λでの屈折率Nλ(h)は、波長λにおけるh0乗、h2乗、h4乗・・・の係数をN00λ、N10λ、N20λ…とするとき、
Nλ(h)=N00λ+N10λ*h 2 +N20λ*h 4 +…
で表されるものであり、該係数N00λに相当するd線に対する値をN00dとし、該屈折率分布型レンズは、材料の屈折率がN00dの薄肉均質レンズであるとしたときの屈折力をφ2s、該第2レンズ群の屈折力をΦ2とするとき
−1.85<φ2s/Φ2 < 1
なる条件を満足することを特徴とするズームレンズ。 - 前記材料の屈折率がN00dの薄肉均質レンズであるとしたときの屈折力をφ2s、前記第2レンズ群の屈折力をΦ2とするとき
−1.85<φ2s/Φ2≦0.750
なる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。 - 前記材料の屈折率がN00dの薄肉均質レンズであるとしたときの屈折力をφ2s、前記第2レンズ群の屈折力をΦ2とするとき
−1.85<φ2s/Φ2 < 0.5
なる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。 - 前記屈折率分布型レンズは、前記係数N00λに相当するd,g,C線に対する値を順にN00d,N00g,N00C、
該係数N10λに相当するd,g,C線に対する値を順にN10d,N10g,N10Cとし、
これらの値に対する屈折率分布型レンズの材料のアッベ数V00g,V10gを
V00g = (N00d−1)/(N00g−N00C)
V10g = N10d/(N10g−N10C)
とし、該屈折率分布型レンズを材料の屈折率がN00dの薄肉均質レンズであるとしたときの屈折力をφ2s、屈折率分布媒質によって生ずる屈折力をφ2mとするとき
−1.5<(φ2s/V00g+φ2m/V10g)/(Φ2/V00g)<1
なる条件を満足することを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のズームレンズ。 - 前記屈折率分布型レンズの中心厚をt2、前記ズームレンズの広角端における焦点距離をfwとするとき、
0.1 < t2/fw < 1
なる条件を満足することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のズームレンズ。 - 前記屈折率分布型レンズは、少なくとも1面が非球面形状であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のズームレンズ。
- 請求項1乃至6のいずれか1項のズームレンズと、該ズームレンズによって形成される像を受光する光電変換素子を有していることを特徴とする撮像装置。
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