JP2009092836A - 2群ズームレンズ及びそれを備えた撮像装置 - Google Patents
2群ズームレンズ及びそれを備えた撮像装置 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】物体側より順に、負の屈折力をもつ第1レンズ群G1、正の屈折力をもつ第2レンズ群G2を有し、広角端から望遠端への変倍に際して前記第1レンズ群G1と前記第2レンズ群G2との間隔が狭まり、レンズ成分を光軸上にて空気と接する面が物体側面と像側面の2つのみのレンズ体とするとき、前記第1レンズ群G1は物体側から順に像側に凹面を向けた負レンズと物体側に凸面を向けた正レンズを有する1つの負屈折力をもつ接合レンズである負レンズ成分からなり、前記第2レンズ群G2は少なくとも1つの負レンズ及び正レンズを持つ接合レンズであるレンズ成分を有する。
【選択図】図1
Description
この2群ズームレンズは、第1レンズ群が物体側から順に両凹の負レンズと正レンズの接合レンズ成分で構成されている。そのため、小型化の点で優れている。
そして、負の屈折力の第1レンズ群と正の屈折力の第2レンズ群との間隔を変化させることで変倍を行う。
第2レンズ群は、少なくとも1つの負レンズ及び複数の正レンズを有し、それらレンズのうちの少なくとも3つのレンズが隣のレンズに接合し、第2レンズ群中に含まれるレンズ成分の総数が2以下であることが好ましい。
第1レンズ群中の接合面を非球面にすることによって、主に倍率色収差を良好に補正することが可能となる。
第1レンズ群中の接合面を球面にすることによって、安価に製造することが可能である。
−0.95<(rL11f+rL11r)/(rL11f−rL11r)<0.95 ・・・(1)
ただし、
rL11fは第1レンズ群中の負レンズの物体側面の近軸曲率半径、
rL11rは第1レンズ群中の負レンズの像側面の近軸曲率半径、
である。
条件式(1)の下限を下回らないようにすることで、両凹負レンズの負屈折力が物体側面に集中することを抑え、軸外の収差の発生を抑えやすくなる。
条件式(1)の上限を上回らないようにすることで、両凹負レンズの像側面の曲率を抑えられ、両凹負レンズに接する正レンズが極端なメニスカス形状となることを避け、製造が容易になる。
1≦Ns≦3 ・・・(2)
ただし、
Ns第2レンズ群中の接合面の総数、
である。
0.05<DG1/fw<0.8 ・・・(3)
ただし、
DG1は第1レンズ群の光軸上の厚さ、
fwは2群ズームレンズの広角端での焦点距離、
である。
条件式(3)の下限を下回らないようにすることで、正レンズの屈折力を確保しやすくなり、良好な光学性能を得やすくなる。
条件式(3)の上限を上回らないようにすることで、沈胴時の薄型化に有利となる。
0.1<DG2/fw<5.0 ・・・(4)
ただし、
DG2は第2レンズ群の光軸上の厚さ、
fwは2群ズームレンズの広角端での焦点距離、
である。
条件式(4)の下限を下回らないようにすることで、各レンズに屈折力を分担させやすくなり、主に軸外の諸収差を低減しやすくなる。
条件式(4)の上限を上回らないようにすることで、沈胴時の薄型化に有利となる。
0.5<|fG2a|/fw<∞ ・・・(5)
ただし、
fG2aは第2レンズ群中の接合レンズのうち、焦点距離の絶対値が最も大きな接合レンズの焦点距離、
fwは2群ズームレンズの広角端での焦点距離、
である。
条件式(5)の下限を下回らないようにすることで、接合レンズの屈折力を適度に抑え、軸上、軸外の収差の発生を抑えやすくなる。
条件式(5)の上限を上回ることはない。
3≦NG2≦6 ・・・(6)
ただし、
NG2は第2レンズ群中のレンズの総数
である。
条件式(6)の上限を上回らないようにすることで、コストを抑えやすく、また沈胴時の厚みも薄くしやすくなり好ましくない。
ndG1L1>1.75 ・・・(7)
ただし、
ndG1L1は、第1レンズ群の負レンズの屈折率、
である。
νdG1L1>60 ・・・(8)
ただし、
νdG1L1は、第1レンズ群の負レンズのアッベ数、
である。
−40.0<(rL12f+rL12r)/(rL12f−rL12r)<−1.00 ・・・(9)
ただし、
rL12fは第1レンズ群中の正レンズの物体側面の近軸曲率半径、
rL12rは第1レンズ群中の正レンズの像側面の近軸曲率半径、
である。
条件式(9)の下限を下回らないようにすることで、像側面の凹面の曲率を適度に抑えられ、主に軸外の収差の発生を抑えやすくなる。また、正レンズのパワーの確保により色収差の機能確保に有利となる。
条件式(9)の上限を上回らないようにして、メニスカス形状とすることで像側面に負の屈折力を持たせやすくなり、主に軸上の収差の発生を抑えやすくなる。
第2レンズ群の最も物体側の面を非球面にすることによって、広角端から望遠端までの全状態での球面収差を良好に補正することに有利となる。
このレンズ成分の対称的な屈折力配置により球面収差や軸外の諸収差の補正に有利となる。そして、それら正レンズ、負レンズ、正レンズがこの順で接合されることで、レンズ同士の相互の偏心を低減でき、第2レンズ群の屈折力を確保しやすく、高変倍比化にも有利となる。
第2レンズ群が2つの接合レンズ成分の構成とすることで、それぞれのレンズ成分での色収差が抑えられる。そして、空気に接するレンズ面が4面あることで、第2レンズ群の主点の調整や諸収差の低減に有利となる。
0.3<ΔG2/fw<2.0 ・・・(10)
ただし、
ΔG2は第2レンズ群の広角端での位置に対する望遠端での位置の変化量、
であり、物体側への変化を正符号とする。
条件式(10)の下限を下回らないようにすることで第2レンズ群の屈折力を強くしなくても変倍の機能を得やすくなり、収差の変動の低下にも有利となる。
条件式(10)の上限を上回らないようにすることで第2レンズ群の移動量を適度に低減でき、2群ズームレンズの全長の低減に有利となる。
ディストーションを電気的に補正することにより、2群ズームレンズ自体の収差補正負担を軽減でき、第1レンズ群の負の屈折力の確保が容易となり小型高変倍比化に有利となる。
ディストーションの補正量を各色信号ごとに変更して倍率の色収差も画像処理により補正してもよい。
また、上述の各条件式は2群ズームレンズがフォーカシング機能を持つ場合は、もっとも遠距離に合焦した状態での構成とする。
条件式(1)について
下限値を−0.5、更には−0.3とすることが好ましい。
上限値を0.5、更には0.3とすることが好ましい。
条件式(2)について
上限値を2とすることが好ましい。
条件式(3)について
下限値を0.1、更には0.15とすることが好ましい。
上限値を0.6、更には0.3とすることが好ましい。
条件式(4)について
下限値を0.3、更には0.5とすることが好ましい。
上限値を3.0、更には2.5とすることが好ましい。
条件式(5)について
下限値を0.8、更には1.0とすることが好ましい。
上限値を2000、1000、更には200として接合レンズの屈折力を持たせることで主点の調整等に有利となり好ましい。
条件式(6)について
上限値を5、更には4とすることが好ましい。
条件式(7)について
上限値は硝材の存在する範囲でよいが、20を上回ると面精度が厳しくなるので20を上回らないようにすることが好ましい。
条件式(8)について
下限値を65、更には70とすることが好ましい。
上限値も設け、95を上回らないようにすると、異常分散性による2次スペクトルへの影響を低減しやすくなる。
条件式(9)について
下限値を−20、更には−10とすることが好ましい。
上限値を−1.1、更には−1.2とすることが好ましい。
条件式(10)について
下限値を0.7、更には0.9とすることが好ましい。
上限値を1.5、更には1.3とすることが好ましい。
い。また、上述の各構成は、任意に組み合わせて構わない。
実施例1乃至5は全ズーム状態にて有効撮像領域は矩形で一定である。
平行平板は、IRカットコートをしたローパスフィルター、CCDカバーガラスである。
+A4 y4 +A6 y6 +A8 y8 +A10y10+A12y12
ただし、rは近軸曲率半径、Kは円錐係数、A4 、A6 、A8 、A10、A12はそれぞれ4次、6次、8次、10次、12次の非球面係数である。また、非球面係数において、「e−n」(nは整数)は、「10−n」を示している。
本実施例のズームレンズは矩形の光電変換面上に広角端では樽型の歪曲収差が発生する。一方中間焦点距離状態付近や望遠端では歪曲収差の発生が抑えられる。
歪曲収差を電気的に補正するために、有効撮像領域は、広角端では樽型形状とし、中間焦点距離状態や望遠端では矩形の形状となるようにしている。
そして、あらかじめ設定した有効撮像領域を画像処理により画像変換し、歪みを低減させた矩形の画像情報に変換する。
本実施例6乃至10では、広角端にて光電変換面の短辺方向の長さが有効撮像領域の短辺方向の長さと同じになるようにし、画像処理後の歪曲収差が−3%程残るように有効撮像領域を定めている。もちろん、それよりも小さい樽型の領域を有効撮像領域として矩形に変換した画像を記録・再生するようにしてもよい。
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd
1* -18.595 0.70 1.75500 52.32
2 13.016 1.03 1.63494 23.22
3* 100.000 可変
4(絞り) ∞ -0.40
5* 6.133 2.00 1.80610 40.73
6 -8.787 0.70 1.84666 23.78
7 18.518 2.10 1.49700 81.54
8* 25.852 0.74
9(∞フレア絞り) 可変
10 ∞ 0.50 1.51633 64.14
11 ∞ 0.50
12 ∞ 0.50 1.51633 64.14
13 ∞ 0.42
像面(受光面)
非球面データ
第1面
k=0.000,A4=-6.30733e-04,A6=8.04700e-05,A8=-2.41468e-06,A10=2.49221e-08
第3面
k=0.000,A4=-9.01978e-04,A6=1.35944e-04,A8=-4.48134e-06,A10=5.17594e-08
第5面
k=-7.388,A4=3.77081e-03,A6=-6.67603e-05,A8=-2.24170e-05,A10=2.92987e-06
第8面
k=-100.000,A4=2.87287e-03,A6=3.90010e-04,A8=-9.58675e-05,A10=1.09405e-05
群焦点距離
f1=-17.66 f2=10.02
各種データ
WE ST TE
像高 3.84 3.84 3.84
焦点距離 7.51 13.50 21.62
FNO. 3.71 4.68 6.00
画角2ω 62.44 32.66 20.13
BF 10.76 14.16 18.77
全長 33.27 26.21 25.89
d3 16.38 5.92 1.00
d9 8.43 11.84 16.45
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd
1* -14.506 0.50 1.49700 81.54
2 10.856 1.15 1.84666 23.78
3* 15.277 可変
4(絞り) ∞ -0.04
5* 5.072 1.60 1.72916 54.68
6 7.779 1.20 1.49700 81.54
7* 2.734 0.50
8 6.852 1.75 1.72916 54.68
9 -6.086 1.35 1.94595 17.98
10* -11.713 可変
11 ∞ 0.40 1.54771 62.84
12 ∞ 0.50
13 ∞ 0.50 1.51633 64.14
14 ∞ 0.40
像面(受光面)
非球面データ
第1面
k=0.000,A4=5.89517e-04,A6=-7.97026e-06,A8=1.07863e-07,A10=-7.51442e-10
第3面
k=0.000,A4=3.11742e-04
第5面
k=0.000,A4=-1.00466e-03,A6=-2.32696e-04,A8=3.58215e-05,A10=-2.14951e-06
第7面
k=0.000,A4=-4.49538e-03,A6=-2.06695e-03,A8=4.98497e-04,A10=-6.83344e-05
第10面
k=0.000,A4=-5.81625e-04,A6=8.83885e-05,A8=-1.84184e-05
群焦点距離
f1=-17.30 f2=10.93
各種データ
WE ST TE
像高 3.84 3.84 3.84
焦点距離 6.80 13.73 19.60
FNO. 4.07 5.12 6.00
画角2ω 67.14 32.38 22.46
BF 11.93 16.31 20.01
全長 39.69 30.03 29.61
d3 19.76 5.72 1.59
d10 10.44 14.82 18.53
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd
1* -17.815 0.50 1.49700 81.54
2 10.941 1.15 1.84666 23.78
3* 13.902 可変
4(絞り) ∞ -0.04
5* 4.551 1.83 1.72916 54.68
6 8.057 1.20 1.49700 81.54
7* 5.646 0.50
8 7.883 1.75 1.72916 54.68
9 1190.884 1.35 1.94595 17.98
10* 8.753 4.29
11 8.000 2.63 1.75520 27.51
12 13.916 可変
13 ∞ 0.40 1.54771 62.84
14 ∞ 0.50
15 ∞ 0.50 1.51633 64.14
16 ∞ 0.39
像面(受光面)
非球面データ
第1面
k=0.000,A4=2.93453e-04,A6=-2.64599e-06,A8=-2.24119e-08,A10=2.97856e-10
第3面
k=0.000,A4=1.13735e-04,A6=4.24332e-06,A8=-2.79169e-07,A10=2.92069e-09
第5面
k=0.000,A4=9.14199e-05,A6=-1.31362e-04,A8=3.90582e-05,A10=-4.14670e-06
第7面
k=0.000,A4=2.88368e-03,A6=-4.44459e-04,A8=1.92375e-04,A10=-2.13182e-05
第10面
k=0.000,A4=1.06607e-03,A6=3.48197e-05,A8=6.44665e-06
群焦点距離
f1=-17.56 f2=10.18
各種データ
WE ST TE
像高 3.84 3.84 3.84
焦点距離 6.80 13.74 19.60
FNO. 3.90 5.04 6.00
画角2ω 67.91 32.97 22.89
BF 3.28 7.31 10.70
全長 32.76 26.53 26.45
d3 19.25 5.97 2.08
d12 1.80 5.82 9.23
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd
1* -18.680 0.70 1.75500 52.32
2* 15.104 1.00 1.63494 23.22
3* 82.143 可変
4(絞り) ∞ -0.40
5* 6.141 2.00 1.80610 40.73
6 -7.921 0.70 1.84666 23.78
7 22.631 2.10 1.49700 81.54
8* 22.470 0.74
9(∞フレア絞り) 可変
10 ∞ 0.50 1.51633 64.14
11 ∞ 0.50
12 ∞ 0.50 1.51633 64.14
13 ∞ 0.42
像面(受光面)
非球面データ
第1面
k=0.000,A4=-6.20263e-04,A6=8.15585e-05,A8=-2.45369e-06,A10=2.50750e-08
第2面
k=0.000,A4=3.00523e-04,A6=2.75079e-05,A8=-9.01268e-07
第3面
k=0.000,A4=-9.50787e-04,A6=1.34775e-04,A8=-4.43015e-06,A10=5.17908e-08
第5面
k=-7.363,A4=3.76149e-03,A6=-6.88591e-05,A8=-2.20188e-05,A10=2.94730e-06
第8面
k=-100.000,A4=3.18713e-03,A6=3.99294e-04,A8=-1.02805e-04,A10=1.15388e-05
群焦点距離
f1=-17.67 f2=9.99
各種データ
WE ST TE
像高 3.84 3.84 3.84
焦点距離 7.51 13.50 21.62
FNO. 3.70 4.68 6.00
画角2ω 62.57 32.66 20.13
BF 10.69 14.08 18.66
全長 33.14 26.09 25.76
d3 16.35 5.91 1.00
d9 8.37 11.76 16.35
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd
1* -14.031 0.50 1.49700 81.54
2* 11.216 1.15 1.84666 23.78
3* 17.084 可変
4(絞り) ∞ -0.04
5* 4.769 1.60 1.72916 54.68
6 7.779 1.20 1.49700 81.54
7* 2.631 0.50
8 5.876 1.75 1.72916 54.68
9 -7.129 1.35 1.94595 17.98
10* -17.837 可変
11 ∞ 0.40 1.54771 62.84
12 ∞ 0.50
13 ∞ 0.50 1.51633 64.14
14 ∞ 0.40
像面(受光面)
非球面データ
第1面
k=0.000,A4=7.11373e-04,A6=-8.06190e-06,A8=8.20716e-08,A10=-5.91372e-10
第2面
k=1.699,A4=-1.00477e-04,A6=-3.22516e-06,A8=1.27304e-08,A10=-6.84920e-10
第3面
k=0.000,A4=4.52048e-04
第5面
k=0.000,A4=-8.71210e-04,A6=-2.03520e-04,A8=3.98750e-05,A10=-3.56969e-06
第7面
k=0.000,A4=-4.34340e-03,A6=-2.00310e-03,A8=5.09009e-04,A10=-8.25084e-05
第10面
k=0.000,A4=-4.99676e-04,A6=8.47866e-05,A8=-2.01824e-05
群焦点距離
f1=-18.47 f2=10.80
各種データ
WE ST TE
像高 3.84 3.84 3.84
焦点距離 6.80 13.74 19.60
FNO. 4.06 5.12 6.00
画角2ω 67.22 32.30 22.42
BF 10.93 14.98 18.41
全長 39.69 28.92 28.01
d3 20.75 5.93 1.59
d10 9.44 13.50 16.93
実施例6のズームレンズは実施例2のズームレンズに同じである。
実施例7のズームレンズは実施例3のズームレンズに同じである。
実施例8のズームレンズは実施例4のズームレンズに同じである。
各種データ
WE ST TE
像高 3.60 3.84 3.84
焦点距離 7.51 13.50 21.62
FNO. 3.71 4.68 6.00
画角2ω 58.16 32.66 20.13
各種データ
WE ST TE
像高 3.59 3.84 3.84
焦点距離 6.80 13.73 19.60
FNO. 4.07 5.12 6.00
画角2ω 62.62 32.38 22.46
各種データ
WE ST TE
像高 3.57 3.84 3.84
焦点距離 6.80 13.74 19.60
FNO. 3.90 5.04 6.00
画角2ω 62.52 32.97 22.89
各種データ
WE ST TE
像高 3.60 3.84 3.84
焦点距離 7.51 13.50 21.62
FNO. 3.70 4.68 6.00
画角2ω 58.24 32.66 20.13
各種データ
WE ST TE
像高 3.60 3.84 3.84
焦点距離 6.80 13.74 19.60
FNO. 4.06 5.12 6.00
画角2ω 62.90 32.30 22.42
実施例1,6 実施例2,7 実施例3,8 実施例4,9 実施例5,10
(1)(rL11f+rL11r)/(rL11f-rL11r)
0.176 0.144 0.239 0.106 0.112
(2)Ns 2 2 2 2 2
(3)DG1/fw 0.230 0.243 0.243 0.226 0.243
(4)DG2/fw 0.639 0.941 1.993 0.639 0.941
(5)|fG2a|/fw 1.330 6.510 158.940 1.330 9.430
(6)NG2 3 4 5 3 4
(7)ndG1L1 1.75500 - - 1.75500 -
(8)νdG1L1 - 81.54 81.54 - 81.54
(9)(rL12f+rL12r)/(rL12f-rL12r)
-1.299 -5.912 -8.390 -1.451 -4.823
(10)ΔG2/fw 1.067 1.189 1.091 1.062 1.101
ところで、本発明のズームレンズを用いたときに、像の歪曲は電気的にデジタル補正する。以下に、像の歪曲をデジタル補正するための基本的概念について説明する。
r'(ω)=α・f・tanω (0≦α≦1)
ただし、
ωは被写体半画角、fは結像光学系(本発明では、ズームレンズ)の焦点距離である。
α=R/Y=R/(f・tanω)
となる。
ただし、Lsは有効撮像面の短辺の長さである。
0.3Ls≦R≦0.6Ls
さらには、半径Rは、略有効撮像面の短辺方向の内接円の半径に一致させるのが最も有利である。なお、半径R=0の近傍、すなわち、軸上近傍において倍率を固定した補正の場合は、実質画像数の面で若干の不利があるが、広角化しても小型化にするための効果は確保できる。
r’(ω)=α・f・tanω
を満足する補正結果が得られる場合と同じ補正量で補正してもよい。
r’(ω)=α・f・tanω
を満足する補正結果が得られる場合の補正量を算出し、この補正量に対して焦点距離毎に前記係数を一律に掛けて最終的な補正量にしてもよい。
f=y/tanω
が成立する。
ただし、yは像点の光軸からの高さ(像高)、fは結像系(本発明ではズームレンズ)の焦点距離、ωは撮像面上の中心からyの位置に結ぶ像点に対応する物点方向の光軸に対する角度(被写体半画角)である。
f>y/tanω
となる。つまり、結像系の焦点距離fと、像高yとを一定とすると、ωの値は大きくなる。
図12〜図14は、以上のようなズームレンズを撮影光学系141に組み込んだ本発明によるデジタルカメラの構成の概念図を示す。図12はデジタルカメラ140の外観を示す前方斜視図、図13は同後方正面図、図14はデジタルカメラ140の構成を示す模式的な断面図である。ただし、図12と図14においては、撮影光学系141の非沈胴時を示している。デジタルカメラ140は、この例の場合、撮影用光路142を有する撮影光学系141、ファインダー用光路144を有するファインダー光学系143、シャッターボタン145、フラッシュ146、液晶表示モニター147、焦点距離変更ボタン161、設定変更スイッチ162等を含み、撮影光学系141の沈胴時には、カバー160をスライドすることにより、撮影光学系141とファインダー光学系143とフラッシュ146はそのカバー160で覆われる。そして、カバー160を開いてカメラ140を撮影状態に設定すると、撮影光学系141は図14の非沈胴状態になり、カメラ140の上部に配置されたシャッターボタン145を押圧すると、それに連動して撮影光学系141、例えば実施例1のズームレンズを通して撮影が行われる。撮影光学系141によって形成された物体像が、波長域制限コートを施したローパスフィルタFとカバーガラスCを介してCCD149の撮像面上に形成される。このCCD149で受光された物体像は、処理手段151を介し、電子画像としてカメラ背面に設けられた液晶表示モニター147に表示される。また、この処理手段151には記録手段152が接続され、撮影された電子画像を記録することもできる。なお、この記録手段152は処理手段151と別体に設けてもよいし、フレキシブルディスクやメモリーカード、MO等により電子的に記録書込を行うように構成してもよい。また、CCD149に代わって銀塩フィルムを配置した銀塩カメラとして構成してもよい。
図15は、上記デジタルカメラ140の主要部の内部回路の構成ブロック図である。なお、以下の説明では、上記の処理手段は、例えばCDS/ADC部124、一時記憶メモリ117、画像処理部118等からなり、記憶手段は、例えば記憶媒体部119等からなる。
G2…第2レンズ群
S…明るさ絞り
F…ローパスフィルタ
C…カバーガラス
I…像面
112…操作部
113…制御部
114…バス
115…バス
116…撮像駆動回路
117…一時記憶メモリ
118…画像処理部
119…記憶媒体部
120…表示部
121…設定情報記憶メモリ部
122…バス
124…CDS/ADC部
140…デジタルカメラ
141…撮影光学系
142…撮影用光路
143…ファインダー光学系
144…ファインダー用光路
145…シャッターボタン
146…フラッシュ
147…液晶表示モニター
149…CCD
150…カバー部材
151…処理手段
152…記録手段
153…ファインダー用対物光学系
155…正立プリズム
157…視野枠
159…接眼光学系
160…カバー
161…焦点距離変更ボタン
162…設定変更スイッチ
Claims (22)
- 物体側より順に、
負の屈折力をもつ第1レンズ群、
正の屈折力をもつ第2レンズ群を有し、
広角端から望遠端への変倍に際して前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が狭まり、
レンズ成分を光軸上にて空気と接する面が物体側面と像側面の2つのみのレンズ体とするとき、
前記第1レンズ群は物体側から順に像側に凹面を向けた負レンズと物体側に凸面を向けた正レンズを有する1つの負屈折力をもつ接合レンズである負レンズ成分からなり、
前記第2レンズ群は少なくとも1つの負レンズ及び正レンズを持つ接合レンズであるレンズ成分を有することを特徴とする2群ズームレンズ。 - 前記第2レンズ群は少なくとも1つの負レンズ及び複数の正レンズを有し、
それらレンズのうちの少なくとも3つのレンズが隣のレンズに接合し、
前記第2レンズ群中に含まれるレンズ成分の総数が2以下であることを特徴とする請求項1に記載の2群ズームレンズ。 - 前記第1レンズ群中の前記負レンズ成分は、非球面の接合面を有することを特徴とする請求項1に記載の2群ズームレンズ。
- 前記第1レンズ群中の前記負レンズ成分は、球面の接合面を有することを特徴とする請求項1に記載の2群ズームレンズ。
- 前記第1レンズ群の前記負レンズが以下の条件を満足する両凹形状であることを特徴とする請求項1に記載の2群ズームレンズ。
−0.95<(rL11f+rL11r)/(rL11f−rL11r)<0.95 ・・・(1)
ただし、
rL11fは前記第1レンズ群中の負レンズの物体側面の近軸曲率半径、
rL11rは前記第1レンズ群中の負レンズの像側面の近軸曲率半径、
である。 - 前記第2レンズ群が、以下の条件を満足することを特徴とする請求項1に記載の2群ズームレンズ。
1≦Ns≦3 ・・・(2)
ただし、
Nsは前記第2レンズ群中の接合面の総数、
である。 - 前記2群ズームレンズに含まれるすべてのレンズ成分は、接合レンズであることを特徴とする請求項1に記載の2群ズームレンズ。
- 前記第1レンズ群が以下の条件を満足することを特徴とする請求項1に記載の2群ズームレンズ。
0.05<DG1/fw<0.8 ・・・(3)
ただし、
DG1は前記第1レンズ群の光軸上の厚さ、
fwは前記2群ズームレンズの広角端での焦点距離、
である。 - 前記第2レンズ群が以下の条件を満足することを特徴とする請求項1に記載の2群ズームレンズ。
0.1<DG2/fw<5.0 ・・・(4)
ただし、
DG2は前記第2レンズ群の光軸上の厚さ、
fwは前記2群ズームレンズの広角端での焦点距離、
である。 - 前記第2レンズ群中の接合レンズのうち焦点距離の絶対値が最も大きな接合レンズが、以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載の2群ズームレンズ。
0.5<|fG2a|/fw<∞ ・・・(5)
ただし、
fG2aは前記第2レンズ群中の接合レンズのうち、焦点距離の絶対値が最も大きな接合レンズの焦点距離、
fwは前記2群ズームレンズの広角端での焦点距離、
である。 - 前記第2レンズ群が以下の条件を満足することを特徴とする請求項1に記載の2群ズームレンズ。
3≦NG2≦6 ・・・(6)
ただし、
NG2は前記第2レンズ群中のレンズの総数、
である。 - 前記第1レンズ群の前記負レンズが以下の条件を満足することを特徴とする請求項1に記載の2群ズームレンズ。
ndG1L1>1.75 ・・・(7)
ただし、
ndG1L1は前記第1レンズ群の前記負レンズの屈折率、
である。 - 前記第1レンズ群の前記負レンズが以下の条件を満足することを特徴とする請求項1に記載の2群ズームレンズ。
νdG1L1>60 ・・・(8)
ただし、
νdG1L1は前記第1レンズ群の負レンズのアッベ数、
である。 - 前記第1レンズ群の前記正レンズが以下の条件を満足する形状であることを特徴とする請求項1に記載の2群ズームレンズ。
−40.0<(rL12f+rL12r)/(rL12f−rL12r)<−1.00 ・・・(9)
ただし、
rL12fは前記第1レンズ群中の前記正レンズの物体側面の近軸曲率半径、
rL12rは前記第1レンズ群中の前記正レンズの像側面の近軸曲率半径、
である。 - 前記第2レンズ群中の最も物体側のレンズ面は非球面であることを特徴とする請求項1に記載の2群ズームレンズ。
- 前記第2レンズ群は、物体側から順に、正レンズ、負レンズ、正レンズを有するレンズ成分を有することを特徴とする請求項1に記載の2群ズームレンズ。
- 前記第2レンズ群は、1つのレンズ成分からなることを特徴とする請求項16に記載の2群ズームレンズ。
- 前記第2レンズ群は、それぞれが接合面を持つ2つのレンズ成分からなることを特徴とする請求項1に記載の2群ズームレンズ。
- 前記第2レンズ群のそれぞれのレンズ成分がダブレットであることを特徴とする請求項18に記載のズームレンズ。
- 広角端から望遠端への変倍の際に、前記第2レンズ群が以下の条件を満足して移動することを特徴とする請求項1に記載の3群ズームレンズ。
0.5<ΔG2/fw<3.0 ・・・(10)
ただし、
ΔG2は前記第2レンズ群の広角端での位置に対する望遠端での位置の変化量、
であり、物体側への変化を正符号とする。 - 2群ズームレンズと、
前記2群ズームレンズの像側に配置され、前記2群ズームレンズにより形成される光学像を電気信号に変換する撮像素子を備える撮像装置であって、
前記2群ズームレンズが請求項1乃至20の少なくとも何れか一項に記載の2群ズームレンズであることを特徴とする撮像装置。 - 前記2群ズームレンズによるディストーションを含んだ前記電気信号を画像処理により前記ディストーションを補正した画像信号に変換する画像変換部を有することを特徴とする請求項21に記載の撮像装置。
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