JP5067937B2 - ズームレンズ及びそれを備えた撮像装置 - Google Patents

ズームレンズ及びそれを備えた撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5067937B2
JP5067937B2 JP2007309052A JP2007309052A JP5067937B2 JP 5067937 B2 JP5067937 B2 JP 5067937B2 JP 2007309052 A JP2007309052 A JP 2007309052A JP 2007309052 A JP2007309052 A JP 2007309052A JP 5067937 B2 JP5067937 B2 JP 5067937B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens group
lens
wide
object side
angle end
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007309052A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009134001A (ja
Inventor
正仁 渡邉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Imaging Corp
Original Assignee
Olympus Imaging Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Imaging Corp filed Critical Olympus Imaging Corp
Priority to JP2007309052A priority Critical patent/JP5067937B2/ja
Priority to US12/313,808 priority patent/US7643224B2/en
Publication of JP2009134001A publication Critical patent/JP2009134001A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5067937B2 publication Critical patent/JP5067937B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B15/00Optical objectives with means for varying the magnification
    • G02B15/14Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective
    • G02B15/143Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having three groups only
    • G02B15/1431Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having three groups only the first group being positive
    • G02B15/143105Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having three groups only the first group being positive arranged +-+

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Lenses (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Description

本発明は、ズームレンズ及びそれを用いた撮像装置に関するものである。
近年では、銀塩フィルムカメラに代わり、CCDやCMOSセンサーなどの撮像素子を用いて被写体を撮影するようにしたデジタルカメラが主流となっている。
このような、デジタルカメラは、持ち運びが便利なように厚み方向のサイズが薄型であるタイプのデジタルカメラが好まれるようになっている。
一方、コンパクトなデジタルカメラに用いられるズームレンズの変倍比は3倍程度が一般的であるが、最近は一層高変倍比のズームレンズが求められている。
高変倍比を得やすいズームレンズのタイプとして、物体側から順に正屈折力の第1レンズ群、負屈折力の第2レンズ群、正屈折力の後群からなり、後群中の最も物体側のレンズ群が正屈折力の第3レンズ群である3群以上の構成のズームレンズが知られている。
例えば、約4.5倍の変倍比をもつズームレンズとして以下の特許文献1、2、3のものが知られている。また、更に変倍比が大きく10倍程度のものとして、以下の特許文献4、5のものが知られている。
特開2005−242116号公報 特開2005−326743号公報 特開2006−78979号公報 特開2006−171055号公報 特開2006−133631号公報
しかしながら、特開2005−242116号公報、特開2005−326743号公報、特開2006−78979号公報に開示された例では、変倍比が小さい。このため、一層の高変倍比化が求められる。
特開2006−171055号公報、特開2006−133631号公報に開示された例では、変倍比は十分大きい。しかしながら、望遠側で光学系全体の全長が長くなり、レンズを駆動させるための鏡枠が大きくなりやすい。
沈胴時の厚みを小さくするには、望遠端付近での全長の増大を抑え、鏡枠を小さくしやすくする必要がある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、望遠端付近での全長の増大を抑えながらも変倍比の確保に有利なズームレンズを提供することである。更には、それを用いた撮像装置を提供することである。
本発明のズームレンズは、物体側から順に、
正屈折力をもつ第1レンズ群と、
負屈折力をもつ第2レンズ群と、
つのレンズ群からなり正屈折力をもつ後群、とからなり、
後群は、正屈折力をもつ第3レンズ群と、第3レンズ群の像側に配置された正屈折力をもつ第4レンズ群と、からなり
第2レンズ群よりも像側且つ第3レンズ群の最も像側のレンズ面よりも物体側に明るさ絞りを備え、
最も遠距離の被写体に合焦した状態における広角端から望遠端への変倍にて、
第1レンズ群と第2レンズ群との間隔が広角端よりも望遠端にて広がり、第2レンズ群と第3レンズ群との間隔が広角端よりも望遠端にて狭まり、
第1レンズ群は広角端から望遠端への変倍の際に移動し、広角端よりも望遠端にて物体側に位置し、
第2レンズ群は広角端から望遠端への変倍の際に移動し、最後に像側に移動し、
明るさ絞りは広角端から望遠端への変倍の際にまず物体側に移動し、広角端から望遠端への変倍途中にて最も物体側に位置する状態を経由し、その状態で移動方向を反転し、広角端よりも望遠端で物体側に位置し、
第3レンズ群は広角端から望遠端への変倍の際にまず物体側に移動し、広角端から望遠端への変倍途中にて最も物体側に位置する状態を経由し、その状態で移動方向を反転し、広角端よりも望遠端で物体側に位置し、
第4レンズ群は広角端から望遠端への変倍の際に第3レンズ群との間隔を変化させながら移動し、広角端に対して望遠端で像側に位置し、
第3レンズ群が最も物体側に位置するときの状態を中間ズーム状態と定義したとき、
第1レンズ群は広角端よりも中間ズーム状態で物体側に位置し、
明るさ絞りは広角端よりも中間ズーム状態で物体側に位置する。
そして、以下の条件式を満足するものである。
1.3<f3/|f2|<3.0 ・・・(1)
ただし、
3は第3レンズ群の焦点距離、
2は第2レンズ群の焦点距離、
である。
第1レンズ群は広角端での位置に対して望遠端にて物体側に位置することで第2レンズ群との間隔変化による変倍機能の確保に有利となる。
そして、第3レンズ群が広角端よりも望遠端にて物体側に位置することで第3レンズ群にも変倍機能を持たせ、高変倍比化に有利となる。
このような変倍方式の場合、広角端付近での増倍時に第3レンズ群を物体側に移動させることで、広角端付近の変倍負担を第3レンズ群にもたせる。そして、明るさ絞りも第3レンズ群と同様に物体側に移動させる。これにより射出瞳を像面から離すことができる。この結果、ズームレンズ中のテレセントリック性の良好となる変倍域の確保を行いやすくなる。また、明るさ絞りが第3レンズ群付近に位置し、上述のように明るさ絞りを第3レンズ群の移動軌跡に近似又は一致させる。これにより、第3レンズ群の小型化にも有利となる。
そして、第3レンズ群が最も物体側に位置する中間ズーム状態において、第1レンズ群が広角端での位置よりも物体側に位置するようにする。これにより、広角端での全長の短縮化や径方向の小型化を行いつつ、第2レンズ群と第3レンズ群に変倍負担を分担できる。これにより、収差の低減にも有利となる。また、明るさ絞りも第2レンズ群に近づく。このため、明るさの確保も行いやすくなる。
そして、望遠端付近では、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔変化による変倍機能を確保しつつもズームレンズ全長の過度な増加を抑えるために、第2レンズ群を像側に移動させて増倍を行う。
このとき、明るさ絞りと第3レンズ群が望遠端付近で像側に移動するようにする。これにより、第2レンズ群が像側へ移動するスペースを確保し、全長の増大を抑えつつ高変倍比化に有利となる。
そして、第2レンズ群の像側への移動による変倍負担の確保を良好とするために、第3レンズ群よりも屈折力の絶対値を大きくする。
このとき、以下の条件式を満足することが好ましい。
1.3<f3/|f2|<3.0 ・・・(1)
ただし、
3は第3レンズ群の焦点距離、
2は第2レンズ群の焦点距離、
である。
条件式(1)は、第2レンズ群と第3レンズ群との好ましい屈折力配分を特定するものである。
条件式(1)の下限を下回らないようにすることで第2レンズ群の屈折力を確保し、第2レンズ群の像側への移動による望遠端付近での変倍比の確保に有利となる。もしくは、第3レンズ群の屈折力抑え、第3レンズ群での球面収差等の低減に有利となる。
条件式(1)の上限を上回らないようにすることで第3レンズ群の屈折力を確保し、第2レンズ群の変倍負担が過度になることを抑え、第2レンズ群で発生する収差変動の低減に有利となる。
なお、第1のズームレンズは、上述の構成に加えて、第1レンズ群は2枚以下のレンズからなり、第3レンズ群は2枚以下のレンズからなり、第1レンズ群、第2レンズ群、第3レンズ群のそれぞれのレンズ群は少なくとも1つ以上の非球面を有する。
また、第2のズームレンズは、上述の構成に加えて、第4レンズ群は非球面を有する1枚の正レンズからなり、正レンズは物体側の面の近軸曲率の絶対値よりも大きい近軸曲率の絶対値をもつ像側面を持つ。
また、第3のズームレンズは、上述の構成に加えて、後述の条件式(6)を満足する。
また、上述の発明において、以下の少なくともいずれかの構成を満足させることがより好ましい。
ズームレンズが以下の条件式を満足することが好ましい。
8.0<ft/fw<25.0 ・・・(2)
ただし、
tは望遠端におけるズームレンズ全系の焦点距離、
wは広角端におけるズームレンズ全系の焦点距離、
である。
条件式(2)は好ましい変倍比を特定するものである。
条件式(2)の下限を下回らないようにして変倍比を確保することで本発明の小型高変倍比化のメリットを発揮できる。
条件式(2)の上限を上回らないようにすることで各レンズ群の屈折力が大きくなりすぎることを抑え、収差補正のために各レンズ群の厚さが大きくなることを抑え、沈胴時の小型化に有利となる。
また、第1レンズ群は広角端から望遠端への変倍の際にまず物体側に移動することが好ましい。これにより、広角端での全長短縮化と、第1、第2レンズ群の有効径の小型化に有利となる。
また、第1レンズ群が以下の条件式を満足して移動することが好ましい。
0.55<(T1m−T1w)/(T1t−T1w)<1.3 ・・・(3)
ただし、
T1wは広角端における第1レンズ群の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上の実距離、
T1mは中間ズーム状態における第1レンズ群の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上の実距離、
T1tは望遠端における第1レンズ群の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上の実距離、
である。
条件式(3)は、第1レンズ群の広角端から中間ズーム状態までの移動量と、広角端から望遠端までの移動量の好ましい関係を特定するものである。
条件式(3)の下限を下回らないようにすることで、中間ズーム状態付近で第1レンズ群が物体側よりになることを抑え、第3レンズ群の移動量の低減に有利となる。
条件式(3)の上限を上回らないようにすることで、望遠端にて第1レンズ群が像側よりになることを抑え、変倍比の確保と変倍時のズームレンズの最大全長の短縮化に有利となる。
また、第2レンズ群が広角端よりも望遠端にて像側に位置するようにすると、第2レンズ群の変倍機能の確保に有利となる。また、第1、第3レンズ群の移動量も抑えやすくなる。このため、沈胴時の薄型化にも有利となる。
また、第2レンズ群が広角端から望遠端への変倍の際にまず物体側に移動するようにすると、広角端での全長を小さくでき、広角端付近における第1、第2レンズ群の有効径の小型化に有利となる。
また、第3レンズ群が以下の条件式を満足して移動することが好ましい。
1.0<(T3m−T3w)/(T3t−T3w)<1.5 ・・・(4)
ただし、
T3wは広角端における第3レンズ群の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上の距離、
T3mは中間ズーム状態における第3レンズ群の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上の距離、
T3tは望遠端における第3レンズ群の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上の距離、
である。
条件式(4)は第3レンズ群の広角端から中間ズーム状態までの移動量と、広角端から望遠端までの移動量の好ましい関係を特定するものである。
条件式(4)の下限を下回らないようにすることで、第2レンズ群の望遠側での増倍作用の確保に有利となる。
条件式(4)の上限を上回らないようにすることで、望遠端にて第3レンズ群が像側よりになることを抑え、第2レンズ群の変倍負担を抑え、収差変動を抑えやすくなる。
また、以下の条件式を満足することが好ましい。
0.3<fm/ft<0.9 ・・・(5)
ただし、
mは中間ズーム状態におけるズームレンズ全系の焦点距離、
tは望遠端におけるズームレンズ全系の焦点距離、
である。
条件式(5)は第3レンズ群が最も物体側に位置するときの好ましい変倍状況を特定するものである。
条件式(5)の下限を下回らないようにすることで、広角端から望遠端へのズーム全域に渡って第2レンズ群の変倍負担が大きくなりすぎることを避けられ、収差変動の抑制に有利となる。
条件式(5)の上限を上回らないようにすることでズーム全域に渡って第3レンズ群の変倍負担が大きくなりすぎることを避けられ、収差変動の抑制に有利となる。
また、第1レンズ群は2枚以下のレンズからなり、
第3レンズ群は2枚以下のレンズからなり、
第1レンズ群、第2レンズ群、第3レンズ群のそれぞれのレンズ群は少なくとも1つ以上の非球面を有することが好ましい。
第1、第3レンズ群は変倍時の移動量が大きくなりやすい。このため、レンズ枚数を少なくすることで駆動機構の負担を低減できる。また、沈胴時の小型化にも有利となる。
一方、収差補正が行いにくくなるため、第1レンズ群、第2レンズ群、第3レンズ群が非球面を持つことで、収差補正を行いやすくなる。
更には、第2レンズ群が複数の負レンズと少なくとも1つの正レンズを有する構成とすることが好ましい。負の屈折力を複数の負レンズで分担し、且つ正レンズで収差を相殺させる。これにより、屈折力が大きくなりやすい第2レンズ群での収差を抑えやすくなる。
また、後群は第3レンズ群の像側に配置された正屈折力をもつ第4レンズ群を有し、
第4レンズ群は広角端から望遠端への変倍の際に第3レンズ群との間隔を変化させながら移動し、広角端に対して望遠端で像側に位置することが好ましい。
これにより、第4レンズ群にも増倍の機能を持たせられる。この結果、全長の増大を抑えながら変倍比の確保を行うことに有利となる。
更には、第4レンズ群は広角端から望遠端への変倍の際にまず物体側に移動し、その後像側に移動することが好ましい。
これにより、広角側での第3レンズ群との間隔変化が大きくなることを抑えられ、収差の変動を抑えやすくなる。そして、望遠側では第4レンズ群が像側に移動することで増倍作用を行うので、第2レンズ群の変倍負担を軽減でき、収差の変動を抑えやすくなる。
また、第4レンズ群は非球面を有する1枚の正レンズからなり、その正レンズは物体側の面の近軸曲率の絶対値よりも大きい近軸曲率の絶対値をもつ像側面を持つことが、像面湾曲を補正する上で好ましい。
更には、第4レンズ群は像側に凸面を持つ正メニスカスレンズからなるように構成することが好ましい、これにより、変倍における撮像素子への入射角の変動を抑えやすくなり、周辺減光を抑えやすくなる。
また、以下の条件式を満足することが好ましい。
0.6<T1t/ft<0.9 ・・・(6)
ただし、
T1tは望遠端における第1レンズ群の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上の実距離、
tは望遠端におけるズームレンズ全系の焦点距離、
である。
条件式(6)は望遠端における好ましい全長(実距離)を特定するものである。
条件式(6)の下限を下回らないようにすることで第2レンズ群の屈折力を抑えやすくなり、収差の低減に有利となる。
条件式(6)の上限を上回らないようにして望遠端でのズームレンズ全長(実距離)を抑えることで沈胴時の小型化に有利となる。
また、本発明の撮像装置は、
ズームレンズと、その像側に配置され且つズームレンズにより形成される像を電気信号に変換する撮像素子を有し、
ズームレンズが前述の少なくとも何れかのズームレンズとするものである。
それにより、小型でありながら高変倍比のズームレンズを持つ撮像装置を提供できる。
更には、電気信号に含まれる収差を補正する信号処理を行う画像処理部を有する構成とすることがより好ましい。
ズームレンズの収差を許容することで高性能化、一層の小型化等に有利となる。
上述の各条件式は、ズームレンズがフォーカシング機能を持つ場合は、もっとも遠距離に合焦した状態での構成とする。
遠距離物から近距離物へのフォーカシングは第1レンズ群の繰り出しや、ズームレンズ全体の繰り出し、第2レンズ群、第3レンズ群の移動などで行ってもよい。駆動の負担を低減しやすくするには、正屈折力の第4レンズ群もしくは負屈折力の第4レンズ群を設けて、このレンズ群でフォーカシングを行うことが好ましい。
条件式(1)について
下限値を1.5、更には1.6とすることが好ましい。
上限値を2.5、更には2.0とすることが好ましい。
条件式(2)について
下限値を8.5、更には9.0とすることが好ましい。
上限地を15.0、更には10.0とすることが好ましい。
条件式(3)について
下限値を0.7、更には0.85とすることが好ましい。
上限値を1.25、更には1.2とすることが好ましい。
条件式(4)について
下限値を1.05、更には1.1とすることが好ましい。
上限値を1.4、更には1.35とすることが好ましい。
条件式(5)について
下限値を0.4、更には0.45とすることが好ましい。
上限値を0.7、更には0.6とすることが好ましい。
条件式(6)について
下限値を0.7、更には0.8とすることが好ましい。
上限値を0.87とすることが好ましい。
上述の各発明は、任意に複数を同時に満足することがより好ましい。また、各条件式について、より限定した条件式の数値範囲の上限値あるいは下限値のみを限定しても構わない。また、上述の各構成は、任意に組み合わせて構わない。
本発明によれば、望遠端付近での全長の増大を抑えながらも変倍比の確保に有利なズームレンズを提供できる。
以下に、本発明に係るズームレンズ、撮像装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
いずれの実施の形態も、高変倍比をもち、径方向も小型で、光学性能も良好なズームレンズとなっている。
以下、本発明のズームレンズの実施例1〜3について説明する。実施例1〜3の無限遠物点合焦時の広角端(a)、中間焦点距離状態(b)、中間ズームレンズ状態(c)、望遠端(d)のレンズ断面図をそれぞれ図1〜図3に示す。図1〜図3中、第1レンズ群はG1、第2レンズ群はG2、明るさ(開口)絞りはS、第3レンズ群はG3、第4レンズ群はG4、赤外光を制限する波長域制限コートを施したローパスフィルタを構成する平行平板はF、電子撮像素子のカバーガラスの平行平板はC、像面はIで示してある。なお、カバーガラスCの表面に波長域制限用の多層膜を施してもよい。また、そのカバーガラスCにローパスフィルタ作用を持たせるようにしてもよい。
各実施形態のズーム状態の数値、レンズ断面図は、広角端、中間焦点距離状態、中間ズーム状態、望遠端の状態についてのものである。また、実施形態1、2、3共に、この順で焦点距離が長くなる。さらに、後述する収差図は、広角端、中間焦点距離状態、中間ズーム状態、望遠端での4状態を掲げる。
実施例1〜3は全ズーム状態にて有効撮像領域は矩形で一定である。各実施形態での条件式対応値は無限遠物点に合焦した状態での値である。レンズの入射面から射出面までの光軸上の距離にバックフォーカスを加えた値、空気換算長で示したバックフォーカスも表に掲げる。加えて、広角端から望遠端への変倍に際して、広角端、中間焦点距離状態、第3レンズ群が最も像側に位置する状態(中間ズーム状態)、広角端での断面図、収差図も示す。
フォーカシングは第4レンズ群の移動で行う。遠距離物点から近距離物点への合焦動作を第4レンズ群を物体側に移動させて行う。上述したように、平行平板は、IRカットコートをしたローパスフィルター、CCDカバーガラスである。
また、各実施例において、明るさ絞りSは第3レンズ群G3と一体で移動する。数値データはいずれも無限遠の被写体に合焦した状態でのデータである。各数値の長さの単位はmm、角度の単位は°(度)である。さらに、上述したように、ズームデータは広角端(WE)、中間焦点距離状態(ST1)、中間ズーム状態(ST2)、望遠端(TE)での値である。
実施例1のズームレンズは、図1に示すように、物体側から順に、正の屈折力の第1レンズ群G1と、負の屈折力の第2レンズ群G2と、明るさ絞りSと、正の屈折力の第3レンズ群G3と、正の屈折力の第4レンズ群G4とを配置している。第3レンズ群G3と第4レンズ群G4とで後群を構成する。
最も遠距離の被写体に合焦した状態における広角端から望遠端への変倍にて、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が広角端よりも望遠端にて広がり、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が広角端よりも望遠端にて狭まる。
第1レンズ群G1は広角端から望遠端への変倍の際に移動し、広角端よりも望遠端にて物体側に位置する。
第2レンズ群G2は広角端から望遠端への変倍の際に移動し、最後に像側に移動する。
明るさ絞りSは広角端から望遠端への変倍の際にまず物体側に移動し、広角端から望遠端への変倍途中にて最も物体側に位置する状態を経由し、その状態で移動方向を反転し、広角端よりも望遠端で物体側に位置する。
第3レンズ群G3は広角端から望遠端への変倍の際にまず物体側に移動し、広角端から望遠端への変倍途中にて最も物体側に位置する状態を経由し、その状態で移動方向を反転し、広角端よりも望遠端で物体側に位置する。
また、第3レンズ群G3が最も物体側に位置するときの状態を中間ズーム状態と定義したとき、第1レンズ群G1は広角端よりも中間ズーム状態で物体側に位置し、明るさ絞りSは広角端よりも中間ズーム状態で物体側に位置する。
また、第4レンズ群G4は広角端から望遠端への変倍の際に第3レンズ群G3との間隔を変化させながら移動し、広角端に対して望遠端で像側に位置する。
物体側から順に、第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズの接合レンズからなる。第2レンズ群G2は、両凹負レンズと、両凸正レンズと両凹負レンズの接合レンズとからなる。第3レンズ群G3は、両凸正レンズと、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる。第4レンズ群G4は、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる。
非球面は、第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズの像側の面と、第2レンズ群G2の両凹負レンズの両面と最も像側の両凹負レンズの像側の面と、第3レンズ群G3の両凸正レンズの両面と物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズの像側の面と、第4レンズ群G4の像側に凸面を向けた正メニスカスレンズの像側の面との8面に用いている。
実施例2のズームレンズは、図2に示すように、物体側から順に、正の屈折力の第1レンズ群G1と、負の屈折力の第2レンズ群G2と、明るさ絞りSと、正の屈折力の第3レンズ群G3と、正の屈折力の第4レンズ群G4とを配置している。第3レンズ群G3と第4レンズ群G4とで後群を構成する。
最も遠距離の被写体に合焦した状態における広角端から望遠端への変倍にて、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が広角端よりも望遠端にて広がり、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が広角端よりも望遠端にて狭まる。
第1レンズ群G1は広角端から望遠端への変倍の際に移動し、広角端よりも望遠端にて物体側に位置する。
第2レンズ群G2は広角端から望遠端への変倍の際に移動し、最後に像側に移動する。
明るさ絞りSは広角端から望遠端への変倍の際にまず物体側に移動し、広角端から望遠端への変倍途中にて最も物体側に位置する状態を経由し、その状態で移動方向を反転し、広角端よりも望遠端で物体側に位置する。
第3レンズ群G3は広角端から望遠端への変倍の際にまず物体側に移動し、広角端から望遠端への変倍途中にて最も物体側に位置する状態を経由し、その状態で移動方向を反転し、広角端よりも望遠端で物体側に位置する。
また、第3レンズ群G3が最も物体側に位置するときの状態を中間ズーム状態と定義したとき、第1レンズ群G1は広角端よりも中間ズーム状態で物体側に位置し、明るさ絞りSは広角端よりも中間ズーム状態で物体側に位置する。
また、第4レンズ群G4は広角端から望遠端への変倍の際に第3レンズ群G3との間隔を変化させながら移動し、広角端に対して望遠端で像側に位置する。
物体側から順に、第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズの接合レンズからなる。第2レンズ群G2は、両凹負レンズと、両凸正レンズと両凹負レンズの接合レンズとからなる。第3レンズ群G3は、両凸正レンズと、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる。第4レンズ群G4は、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる。
非球面は、第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズの像側の面と、第2レンズ群G2の両凹負レンズの両面と最も像側の両凹負レンズの像側の面と、第3レンズ群G3の両凸正レンズの両面と物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズの像側の面と、第4レンズ群G4の像側に凸面を向けた正メニスカスレンズの像側の面との8面に用いている。
実施例3のズームレンズは、図3に示すように、物体側から順に、正の屈折力の第1レンズ群G1と、負の屈折力の第2レンズ群G2と、明るさ絞りSと、正の屈折力の第3レンズ群G3と、正の屈折力の第4レンズ群G4とを配置している。第3レンズ群G3と第4レンズ群G4とで後群を構成する。
最も遠距離の被写体に合焦した状態における広角端から望遠端への変倍にて、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が広角端よりも望遠端にて広がり、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が広角端よりも望遠端にて狭まる。
第1レンズ群G1は広角端から望遠端への変倍の際に移動し、広角端よりも望遠端にて物体側に位置する。
第2レンズ群G2は広角端から望遠端への変倍の際に移動し、最後に像側に移動する。
明るさ絞りSは広角端から望遠端への変倍の際にまず物体側に移動し、広角端から望遠端への変倍途中にて最も物体側に位置する状態を経由し、その状態で移動方向を反転し、広角端よりも望遠端で物体側に位置する。
第3レンズ群G3は広角端から望遠端への変倍の際にまず物体側に移動し、広角端から望遠端への変倍途中にて最も物体側に位置する状態を経由し、その状態で移動方向を反転し、広角端よりも望遠端で物体側に位置する。
また、第3レンズ群G3が最も物体側に位置するときの状態を中間ズーム状態と定義したとき、第1レンズ群G1は広角端よりも中間ズーム状態で物体側に位置し、明るさ絞りSは広角端よりも中間ズーム状態で物体側に位置する。
また、第4レンズ群G4は広角端から望遠端への変倍の際に第3レンズ群G3との間隔を変化させながら移動し、広角端に対して望遠端で像側に位置する。
物体側から順に、第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズの接合レンズからなる。第2レンズ群G2は、両凹負レンズと、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズの接合レンズとからなる。第3レンズ群G3は、両凸正レンズと、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる。第4レンズ群G4は、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる。
非球面は、第1レンズ群G1の物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズの像側の面と、第2レンズ群G2の両凹負レンズの両面と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズの物体側の面と、第3レンズ群G3の両凸正レンズの両面と、第4レンズ群G4の像側に凸面を向けた正メニスカスレンズの両面との8面に用いている。
また、それぞれ実施の形態のズームレンズを用い、電気的に歪曲収差を補正するようにしてもよい。
本実施例のズームレンズは矩形の光電変換面上に広角端では樽型の歪曲収差が発生する。一方中間焦点距離状態付近や望遠端では歪曲収差の発生が変化する。
歪曲収差を電気的に補正するために、有効撮像領域は、広角端では樽型形状とし、中間焦点距離状態や望遠端では矩形の形状となるようにする等、有効撮像領域を変化させてもよい。
本実施例にてこのような機能を撮影装置に持たせる場合、あらかじめ設定した有効撮像領域を画像処理により画像変換し、歪みを低減させた矩形の画像情報に変換するとよい。
広角端での最大像高IHwは、中間焦点距離状態の最大像高IHsや望遠端での最大像高IHtよりも小さくするとよい。
例えば、広角端にて光電変換面の短辺方向の長さが有効撮像領域の短辺方向の長さと同じになるようにし、画像処理後の歪曲収差が−3%程残るように有効撮像領域を定めるようにしてもよい。もちろん、それよりも小さい樽型の領域を有効撮像領域として矩形に変換した画像を記録・再生するようにしてもよい。
以下に、上記各実施例の数値データを示す。記号は上記の外、fは全系焦点距離、BFはバックフォーカス、f1、f2…は各レンズ群の焦点距離、IHは像高、FNOはFナンバー、ωは半画角、WEは広角端、ST1は中間焦点距離状態、ST2は中間ズーム状態、TEは望遠端、r1、r2…は各レンズ面の曲率半径、d1、d2…は各レンズ面間の間隔、nd1、nd2…は各レンズのd線の屈折率、νd1、νd2…は各レンズのアッベ数である。後述するレンズ全長は、レンズ最前面からレンズ最終面までの距離にバックフォーカスを加えたものである。BF(バックフォーカス)は、レンズ最終面から近軸像面までの距離を空気換算して表したものである。
なお、非球面形状は、xを光の進行方向を正とした光軸とし、yを光軸と直交する方向にとると、下記の式にて表される。
x=(y2 /r)/[1+{1−(K+1)(y/r)2 1/2
+A4 4 +A6 6 +A8 8 +A1010+A1212
ただし、rは近軸曲率半径、Kは円錐係数、A4 、A6 、A8 、A10、A12はそれぞれ4次、6次、8次、10次、12次の非球面係数である。また、非球面係数において、「e−n」(nは整数)は、「10−n」を示している。
数値実施例1
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd
1 15.349 0.50 1.94595 17.98
2 11.357 3.50 1.77250 49.60
3* 363.846 可変
4* -8871.915 0.50 1.83481 42.71
5* 5.391 1.65
6 16.952 1.50 1.94595 17.98
7 -20.046 0.50 1.77250 49.60
8* 7.090 可変
9(絞り) ∞ 0.30
10* 2.885 1.50 1.49700 81.54
11* -16.218 0.10
12 3.814 0.50 2.00170 20.64
13* 2.544 可変
14 -9.459 1.50 1.74320 49.34
15* -6.453 可変
16 ∞ 0.40 1.54771 62.84
17 ∞ 0.50
18 ∞ 0.50 1.51633 64.14
19 ∞ 0.37
像面(受光面)

非球面データ
第3面
k=0.000,A4=1.59428e-05,A6=9.09943e-08
第4面
k=0.000,A4=9.06376e-04,A6=-3.82527e-05,A8=7.08506e-07,A10=-4.78046e-09
第5面
k=0.000,A4=2.02837e-03,A6=8.05374e-05,A8=-8.42827e-08,A10=-6.53433e-09
第8面
k=0.000,A4=-2.12944e-03,A6=-1.32698e-05,A8=1.19902e-06,A10=-5.66577e-09
第10面
k=0.000,A4=-1.49814e-03,A6=-1.54456e-04,A8=-4.31939e-06,A10=-6.98110e-08
第11面
k=0.000,A4=4.41037e-03,A6=-2.49679e-07,A8=3.44841e-06,A10=-2.95705e-08
第13面
k=0.000,A4=7.23212e-04,A6=3.44135e-04
第15面
k=0.000,A4=3.00000e-05

群焦点距離
f1=22.35 f2=-4.55 f3=7.58 f4=22.41

各種データ
WE ST1 ST2 TE
像高 3.88 3.88 3.88 3.88
焦点距離 5.10 16.99 26.01 49.09
FNO. 5.99 9.08 10.01 11.00
画角2ω 77.20 25.74 17.03 9.57
BF 8.33 9.86 11.09 4.42
全長 30.24 38.30 41.68 42.06
d3 0.30 5.71 7.71 10.91
d8 8.57 3.45 1.99 0.49
d13 1.00 7.24 8.85 14.19
d15 6.87 8.40 9.63 2.96
数値実施例2
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd
1 14.588 0.40 1.94595 17.98
2 11.065 3.50 1.77250 49.60
3* 217.453 可変
4* -64.965 0.40 1.83481 42.71
5* 6.264 1.52
6 16.179 1.40 2.11764 16.79
7 -32.931 0.40 1.83481 42.71
8* 6.538 可変
9(絞り) ∞ 0.30
10* 2.820 1.20 1.49700 81.54
11* -28.531 0.10
12 3.539 0.40 2.00170 20.64
13* 2.472 可変
14 -9.573 1.40 1.77250 49.60
15* -6.332 可変
16 ∞ 0.40 1.54771 62.84
17 ∞ 0.50
18 ∞ 0.50 1.51633 64.14
19 ∞ 0.37
像面(受光面)

非球面データ
第3面
k=0.000,A4=2.06323e-05,A6=6.50107e-08
第4面
k=0.000,A4=1.10959e-03,A6=-3.98151e-05,A8=7.08345e-07,A10=-4.95015e-09
第5面
k=0.000,A4=2.10330e-03,A6=8.27618e-05,A8=-1.28187e-07,A10=-4.93739e-09
第8面
k=0.000,A4=-1.87704e-03,A6=-1.17134e-05,A8=1.17530e-06,A10=-5.48632e-09
第10面
k=0.000,A4=-8.00000e-04,A6=-1.41957e-04,A8=-4.29901e-06,A10=-6.98073e-08
第11面
k=0.000,A4=4.49180e-03,A6=6.86008e-07,A8=3.45136e-06,A10=-2.94729e-08
第13面
k=0.000,A4=7.51152e-04,A6=3.77400e-04
第15面
k=0.000,A4=3.00000e-05

群焦点距離
f1=21.61 f2=-4.67 f3=8.12 f4=20.27

各種データ
WE ST1 ST2 TE
像高 3.8 3.8 3.8 3.8
焦点距離 5.10 16.99 23.00 47.14
FNO. 6.65 10.27 10.54 11.00
画角2ω 78.93 25.42 18.92 9.77
BF 8.89 12.38 12.14 4.99
全長 29.96 37.65 39.92 39.74
d3 0.30 4.68 6.82 10.75
d8 9.05 3.13 2.34 0.40
d13 0.70 6.46 7.61 12.59
d15 7.44 10.92 10.68 3.53
数値実施例3
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd
1 16.468 0.60 1.94595 17.98
2 11.669 4.00 1.77250 49.60
3* -298.514 可変
4* -35.694 0.50 1.83481 42.71
5* 5.250 1.50
6* 41.185 0.50 1.77250 49.60
7 6.700 1.60 1.94595 17.98
8 21.527 可変
9(絞り) ∞ 0.30
10* 4.099 2.05 1.49700 81.54
11* -10.634 0.10
12 4.996 0.40 2.00170 20.64
13 3.471 可変
14* -10.082 1.60 1.74320 49.34
15* -5.932 可変
16 ∞ 0.30 1.54771 62.84
17 ∞ 0.30
18 ∞ 0.30 1.51633 64.14
19 ∞ 0.37
像面(受光面)

非球面データ
第3面
k=0.000,A4=2.79166e-05,A6=-9.61223e-08
第4面
k=0.000,A4=6.02597e-04,A6=-3.67937e-05,A8=9.10591e-07,A10=-7.79624e-09
第5面
k=0.000,A4=6.24667e-04,A6=6.02647e-05,A8=-2.20783e-06,A10=-1.71665e-08
第6面
k=0.000,A4=9.33860e-04,A6=3.93633e-05
第10面
k=0.000,A4=-2.44420e-03,A6=-1.76979e-05,A8=-3.79600e-06,A10=-7.36605e-08
第11面
k=0.000,A4=1.98650e-04,A6=-4.57669e-05,A8=2.54073e-06,A10=-2.62988e-08
第14面
k=0.000,A4=1.16049e-03,A6=-2.06578e-05
第15面
k=0.000,A4=1.54681e-03,A6=-7.33550e-07

各群焦点距離
f1=22.14 f2=-5.32 f3=9.37 f4=16.56

各種データ
WE ST1 ST2 TE
像高 3.88 3.88 3.88 3.88
焦点距離 5.10 17.01 25.99 48.56
FNO. 6.01 7.95 8.76 11.00
画角2ω 77.92 23.43 15.73 9.39
BF 8.49 7.95 6.92 1.13
全長 32.91 40.69 42.36 41.14
d3 0.30 7.51 9.29 11.21
d8 9.19 3.97 2.26 0.30
d13 1.77 8.11 10.74 15.36
d15 7.43 6.88 5.85 0.07
以上の実施例1〜3の無限遠物点合焦時の収差図をそれぞれ図4〜図9に示す。これらの収差図において、(a)は広角端、(b)は中間焦点距離状態、(c)は中間ズーム状態、(d)は望遠端における球面収差(SA)、非点収差(AS)、歪曲収差(DT)、倍率色収差(CC)を示す。各図中、“ω”は半画角を示す。
次に、各実施例における条件式等の値を掲げる。なお、STNDは中間焦点距離状態、M1は中間ズーム状態における値を示している。

実施例1 実施例2 実施例3
全長WIDE 30.24 29.96 32.91
全長STND 38.30 37.65 40.69
全長M1 41.68 39.92 42.36
全長TELE 42.06 39.74 41.14
BFWIDE 8.33 8.89 8.49
BFSTND 9.86 12.38 7.95
BFM1 11.09 12.14 6.92
BFTELE 4.42 4.99 1.13

T1w 30.51 30.23 33.09
T1m 42.00 40.26 42.59
T1t 42.36 40.10 41.41
T3w 13.19 12.97 10.57
T3m 23.87 23.19 22.04
T3t 22.51 21.03 20.90
fm 26.01 23 25.99

実施例1 実施例2 実施例3
(1) f3/|f2| 1.66 1.74 1.76
(2) ft/fw 9.62 9.24 9.51
(3) (T1m-T1w)/(T1t-T1w) 0.97 1.02 1.14
(4) (T3m-T3w)/(T3t-T3w) 1.15 1.27 1.11
(5) fm/ft 0.53 0.49 0.54
(6) T1t/ft 0.86 0.85 0.85
(歪曲収差の補正)
ところで、本発明のズームレンズを用いたときに、像の歪曲は電気的にデジタル補正する。以下に、像の歪曲をデジタル補正するための基本的概念について説明する。
例えば、図10に示すように、光軸と撮像面との交点を中心として有効撮像面の長辺に内接する半径Rの円周上(像高)での倍率を固定し、この円周を補正の基準とする。そして、それ以外の任意の半径r(ω)の円周上(像高)の各点を略放射方向に移動させて、半径r'(ω)となるように同心円状に移動させることで補正する。
例えば、図10において、半径Rの円の内側に位置する任意の半径r1(ω)の円周上の点P1は、円の中心に向けて補正すべき半径r1'(ω)円周上の点P2に移動させる。また、半径Rの円の外側に位置する任意の半径r2(ω)の円周上の点Q1は、円の中心から離れる方向に向けて補正すべき半径r2'(ω)円周上の点Q2に移動させる。
ここで、r'(ω)は次のように表わすことができる。
r'(ω)=α・f・tanω (0≦α≦1)
ただし、
ωは被写体半画角、fは結像光学系(本発明では、ズームレンズ)の焦点距離である。
ここで、前記半径Rの円上(像高)に対応する理想像高をYとすると、
α=R/Y=R/(f・tanω)
となる。
光学系は、理想的には、光軸に対して回転対称であり、すなわち歪曲収差も光軸に対して回転対称に発生する。したがって、上述のように、光学的に発生した歪曲収差を電気的に補正する場合には、再現画像上で光軸と撮像面との交点を中心とした有効撮像面の長辺に内接する半径Rの円の円周上(像高)の倍率を固定して、それ以外の半径r(ω)の円周上(像高)の各点を略放射方向に移動させて、半径r'(ω)となるように同心円状に移動させることで補正することができれば、データ量や演算量の点で有利と考えられる。
ところが、光学像は、電子撮像素子で撮像された時点で(サンプリングのため)連続量ではなくなる。したがって、厳密には光学像上に描かれる上記半径Rの円も、電子撮像素子上の画素が放射状に配列されていない限り正確な円ではなくなる。
つまり、離散的座標点毎に表わされる画像データの形状補正においては、上記倍率を固定できる円は存在しない。そこで、各画素(Xi,Yj)毎に、移動先の座標(Xi',Yj' )を決める方法を用いるのがよい。なお、座標(Xi',Yj')に(Xi,Yj)の2点以上が移動してきた場合には、各画素が有する値の平均値をとる。また、移動してくる点がない場合には、周囲のいくつかの画素の座標(Xi',Yj')の値を用いて補間すればよい。
このような方法は、特にズームレンズが有する電子撮像装置において光学系や電子撮像素子の製造誤差等のために光軸に対して歪みが著しく、前記光学像上に描かれる上記半径Rの円が非対称になった場合の補正に有効である。また、撮像素子あるいは各種出力装置において信号を画像に再現する際に幾何学的歪み等が発生する場合等の補正に有効である。
本発明の電子撮像装置では、補正量r’(ω)−r(ω)を計算するために、r(ω)すなわち半画角と像高との関係、あるいは、実像高rと理想像高r’/αとの関係が、電子撮像装置に内蔵された記録媒体に記録されている構成としてもよい。
なお、歪曲補正後の画像が短辺方向の両端において光量が極端に不足することのないようにするには、前記半径Rが、次の条件式を満足するのがよい。
0≦R≦0.6Ls
ただし、Lsは有効撮像面の短辺の長さである。
好ましくは、前記半径Rは、次の条件式を満足するのがよい。
0.3Ls≦R≦0.6Ls
さらには、半径Rは、略有効撮像面の短辺方向の内接円の半径に一致させるのが最も有利である。なお、半径R=0の近傍、すなわち、軸上近傍において倍率を固定した補正の場合は、実質画像数の面で若干の不利があるが、広角化しても小型化にするための効果は確保できる。
なお、補正が必要な焦点距離区間については、いくつかの焦点ゾーンに分割する。そして、該分割された焦点ゾーン内の望遠端近傍で略、
r’(ω)=α・f・tanω
を満足する補正結果が得られる場合と同じ補正量で補正してもよい。
ただし、その場合、分割された焦点ゾーン内の広角端において樽型歪曲量がある程度残存してしまう。また、分割ゾーン数を増加させてしまうと、補正のために必要な固有データを記録媒体に余計に保有する必要が生じあまり好ましくない。そこで、分割された焦点ゾーン内の各焦点距離に関連した1つ又は数個の係数を予め算出しておく。この係数は、シミュレーションや実機による測定に基づいて決定しておけばよい。
そして、前記分割されたゾーン内の望遠端近傍で略、
r’(ω)=α・f・tanω
を満足する補正結果が得られる場合の補正量を算出し、この補正量に対して焦点距離毎に前記係数を一律に掛けて最終的な補正量にしてもよい。
ところで、無限遠物体を結像させて得られた像に歪曲がない場合は、
f=y/tanω
が成立する。
ただし、yは像点の光軸からの高さ(像高)、fは結像系(本発明ではズームレンズ)の焦点距離、ωは撮像面上の中心からyの位置に結ぶ像点に対応する物点方向の光軸に対する角度(被写体半画角)である。
結像系に樽型の歪曲収差がある場合は、
f>y/tanω
となる。つまり、結像系の焦点距離fと、像高yとを一定とすると、ωの値は大きくなる。
(デジタルカメラ)
図11〜図13は、以上のようなズームレンズを撮影光学系141に組み込んだ本発明によるデジタルカメラの構成の概念図を示す。図11はデジタルカメラ140の外観を示す前方斜視図、図12は同後方正面図、図13はデジタルカメラ140の構成を示す模式的な断面図である。ただし、図11と図13においては、撮影光学系141の非沈胴時を示している。デジタルカメラ140は、この例の場合、撮影用光路142を有する撮影光学系141、ファインダー用光路144を有するファインダー光学系143、シャッターボタン145、フラッシュ146、液晶表示モニター147、焦点距離変更ボタン161、設定変更スイッチ162等を含み、撮影光学系141の沈胴時には、カバー160をスライドすることにより、撮影光学系141とファインダー光学系143とフラッシュ146はそのカバー160で覆われる。そして、カバー160を開いてカメラ140を撮影状態に設定すると、撮影光学系141は図13の非沈胴状態になり、カメラ140の上部に配置されたシャッターボタン145を押圧すると、それに連動して撮影光学系141、例えば実施例1のズームレンズを通して撮影が行われる。撮影光学系141によって形成された物体像が、波長域制限コートを施したローパスフィルタFとカバーガラスCを介してCCD149の撮像面上に形成される。このCCD149で受光された物体像は、処理手段151を介し、電子画像としてカメラ背面に設けられた液晶表示モニター147に表示される。また、この処理手段151には記録手段152が接続され、撮影された電子画像を記録することもできる。なお、この記録手段152は処理手段151と別体に設けてもよいし、フレキシブルディスクやメモリーカード、MO等により電子的に記録書込を行うように構成してもよい。また、CCD149に代わって銀塩フィルムを配置した銀塩カメラとして構成してもよい。
さらに、ファインダー用光路144上にはファインダー用対物光学系153が配置してある。ファインダー用対物光学系153は、複数のレンズ群(図の場合は3群)と2つのプリズムからなり、撮影光学系141のズームレンズに連動して焦点距離が変化するズーム光学系からなり、このファインダー用対物光学系153によって形成された物体像は、像正立部材である正立プリズム155の視野枠157上に形成される。この正立プリズム155の後方には、正立正像にされた像を観察者眼球Eに導く接眼光学系159が配置されている。なお、接眼光学系159の射出側にカバー部材150が配置されている。
このように構成されたデジタルカメラ140は、撮影光学系141が本発明により、沈胴時に厚みを極めて薄く、高変倍で全変倍域で結像性能を極めて安定的であるので、高性能・小型化・広角化が実現できる。
(内部回路構成)
図14は、上記デジタルカメラ140の主要部の内部回路の構成ブロック図である。なお、以下の説明では、上記の処理手段は、例えばCDS/ADC部124、一時記憶メモリ117、画像処理部118等からなり、記憶手段は、例えば記憶媒体部119等からなる。
図14に示すように、デジタルカメラ140は、操作部112と、この操作部112に接続された制御部113と、この制御部113の制御信号出力ポートにバス114及び115を介して接続された撮像駆動回路116並びに一時記憶メモリ117、画像処理部118、記憶媒体部119、表示部120、及び設定情報記憶メモリ部121を備えている。
上記の一時記憶メモリ117、画像処理部118、記憶媒体部119、表示部120、及び設定情報記憶メモリ部121は、バス122を介して相互にデータの入力又は出力が可能なように構成され、また、撮像駆動回路116には、CCD149とCDS/ADC部124が接続されている。
操作部112は各種の入力ボタンやスイッチを備え、これらの入力ボタンやスイッチを介して外部(カメラ使用者)から入力されるイベント情報を制御部に通知する回路である。
制御部113は、例えばCPU等からなる中央演算処理装置であり、不図示のプログラムメモリを内蔵し、そのプログラムメモリに格納されているプログラムにしたがって、操作部112を介してカメラ使用者から入力される指示命令を受けてデジタルカメラ140全体を制御する回路である。
CCD149は、本発明による撮影光学系141を介して形成された物体像を受光する。CCD149は、撮像駆動回路116により駆動制御され、その物体像の各画素ごとの光量を電気信号に変換してCDS/ADC部124に出力する撮像素子である。
CDS/ADC部124は、CCD149から入力する電気信号を増幅しかつアナログ/デジタル変換を行って、この増幅とデジタル変換を行っただけの映像生データ(ベイヤーデータ、以下RAWデータという。)を一時記憶メモリ117に出力する回路である。
一時記憶メモリ117は、例えばSDRAM等からなるバッファであり、CDS/ADC部124から出力される上記RAWデータを一時的に記憶するメモリ装置である。画像処理部118は、一時記憶メモリ117に記憶されたRAWデータ又は記憶媒体部119に記憶されているRAWデータを読み出して、制御部113から指定された画質パラメータに基づいて歪曲収差補正を含む各種画像処理を電気的に行う回路である。
記録媒体部119は、例えばフラッシュメモリ等からなるカード型又はスティック型の記録媒体を着脱自在に装着して、それらカード型又はスティック型のフラッシュメモリに、一時記憶メモリ117から転送されるRAWデータや画像処理部118で画像処理された画像データを記録して保持する装置の制御回路である。
表示部120は、液晶表示モニターを備え、その液晶表示モニターに画像や操作メニュー等を表示する回路である。設定情報記憶メモリ部121には、予め各種の画質パラメータが格納されているROM部と、そのROM部から読み出された画質パラメータの中から操作部112の入力操作によって選択された画質パラメータを記憶するRAM部が備えられている。設定情報記憶メモリ部121は、それらのメモリへの入出力を制御する回路である。
このように構成されたデジタルカメラ140は、撮影光学系141が、本発明により、十分な広角域を有し、コンパクトな構成としながら、高変倍で全変倍域で結像性能が極めて安定的であるので、高性能・小型化・広角化が実現できる。そして、広角側、望遠側での速い合焦動作が可能となる。
以上のように、本発明にかかるズームレンズは、望遠端付近での全長の増大を抑えながらも変倍比の確保に有用である。
本発明のズームレンズの実施例1の無限遠物点合焦時の広角端(a)、中間焦点距離状態(b)、中間ズーム状態(c)、望遠端(d)でのレンズ断面図である。 本発明のズームレンズの実施例2の図1と同様の図である。 本発明のズームレンズの実施例3の図1と同様の図である。 実施例1の無限遠物点合焦時の収差図である。 実施例1の無限遠物点合焦時の他の収差図である。 実施例2の無限遠物点合焦時の収差図である。 実施例2の無限遠物点合焦時の他の収差図である。 実施例3の無限遠物点合焦時の収差図である。 実施例3の無限遠物点合焦時の他の収差図である。 歪曲収差の補正を説明する図である。 本発明によるズームレンズを組み込んだデジタルカメラの外観を示す前方斜視図である。 上記デジタルカメラの後方斜視図である。 上記デジタルカメラの断面図である。 デジタルカメラの主要部の内部回路の構成ブロック図である。
符号の説明
G1…第1レンズ群
G2…第2レンズ群
G3…第3レンズ群
G4…第4レンズ群
S…明るさ絞り
F…ローパスフィルタ
C…カバーガラス
I…像面
112…操作部
113…制御部
114…バス
115…バス
116…撮像駆動回路
117…一時記憶メモリ
118…画像処理部
119…記憶媒体部
120…表示部
121…設定情報記憶メモリ部
122…バス
124…CDS/ADC部
140…デジタルカメラ
141…撮影光学系
142…撮影用光路
143…ファインダー光学系
144…ファインダー用光路
145…シャッターボタン
146…フラッシュ
147…液晶表示モニター
149…CCD
150…カバー部材
151…処理手段
152…記録手段
153…ファインダー用対物光学系
155…正立プリズム
157…視野枠
159…接眼光学系
160…カバー
161…焦点距離変更ボタン
162…設定変更スイッチ

Claims (20)

  1. 物体側から順に、
    正屈折力をもつ第1レンズ群と、
    負屈折力をもつ第2レンズ群と、
    つのレンズ群からなり正屈折力をもつ後群、とからなり、
    前記後群は、正屈折力をもつ第3レンズ群と、前記第3レンズ群の像側に配置された正屈折力をもつ第4レンズ群と、からなり
    前記第1レンズ群は2枚以下のレンズからなり、
    前記第3レンズ群は2枚以下のレンズからなり、
    前記第1レンズ群、前記第2レンズ群、前記第3レンズ群のそれぞれのレンズ群は少なくとも1つ以上の非球面を有し、
    前記第2レンズ群よりも像側且つ前記第3レンズ群の最も像側のレンズ面よりも物体側に明るさ絞りを備え、
    最も遠距離の被写体に合焦した状態における広角端から望遠端への変倍にて、
    前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が広角端よりも望遠端にて広がり、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が広角端よりも望遠端にて狭まり、
    前記第1レンズ群は広角端から望遠端への変倍の際に移動し、広角端よりも望遠端にて物体側に位置し、
    前記第2レンズ群は広角端から望遠端への変倍の際に移動し、最後に像側に移動し、
    前記明るさ絞りは広角端から望遠端への変倍の際にまず物体側に移動し、広角端から望遠端への変倍途中にて最も物体側に位置する状態を経由し、その状態で移動方向を反転し、広角端よりも望遠端で物体側に位置し、
    前記第3レンズ群は広角端から望遠端への変倍の際にまず物体側に移動し、広角端から望遠端への変倍途中にて最も物体側に位置する状態を経由し、その状態で移動方向を反転し、広角端よりも望遠端で物体側に位置し、
    前記第4レンズ群は広角端から望遠端への変倍の際に前記第3レンズ群との間隔を変化させながら移動し、広角端に対して望遠端で像側に位置し、
    前記第3レンズ群が最も物体側に位置するときの状態を中間ズーム状態と定義したとき、
    前記第1レンズ群は広角端よりも中間ズーム状態で物体側に位置し、
    前記明るさ絞りは広角端よりも中間ズーム状態で物体側に位置し、
    以下の条件式満足することを特徴とするズームレンズ。
    1.3<f3/|f2|<3.0 ・・・(1)
    ただし、
    3は前記第3レンズ群の焦点距離、
    2は前記第2レンズ群の焦点距離、
    である。
  2. 前記第2レンズ群が複数の負レンズと少なくとも1つの正レンズを有することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
  3. 物体側から順に、
    正屈折力をもつ第1レンズ群と、
    負屈折力をもつ第2レンズ群と、
    二つのレンズ群からなり正屈折力をもつ後群、とからなり、
    前記後群は、正屈折力をもつ第3レンズ群と、前記第3レンズ群の像側に配置された正屈折力をもつ第4レンズ群と、からなり、
    前記第4レンズ群は非球面を有する1枚の正レンズからなり、
    前記正レンズは物体側の面の近軸曲率の絶対値よりも大きい近軸曲率の絶対値をもつ像側面を持ち、
    前記第2レンズ群よりも像側且つ前記第3レンズ群の最も像側のレンズ面よりも物体側に明るさ絞りを備え、
    最も遠距離の被写体に合焦した状態における広角端から望遠端への変倍にて、
    前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が広角端よりも望遠端にて広がり、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が広角端よりも望遠端にて狭まり、
    前記第1レンズ群は広角端から望遠端への変倍の際に移動し、広角端よりも望遠端にて物体側に位置し、
    前記第2レンズ群は広角端から望遠端への変倍の際に移動し、最後に像側に移動し、
    前記明るさ絞りは広角端から望遠端への変倍の際にまず物体側に移動し、広角端から望遠端への変倍途中にて最も物体側に位置する状態を経由し、その状態で移動方向を反転し、広角端よりも望遠端で物体側に位置し、
    前記第3レンズ群は広角端から望遠端への変倍の際にまず物体側に移動し、広角端から望遠端への変倍途中にて最も物体側に位置する状態を経由し、その状態で移動方向を反転し、広角端よりも望遠端で物体側に位置し、
    前記第4レンズ群は広角端から望遠端への変倍の際に前記第3レンズ群との間隔を変化させながら移動し、広角端に対して望遠端で像側に位置し、
    前記第3レンズ群が最も物体側に位置するときの状態を中間ズーム状態と定義したとき、
    前記第1レンズ群は広角端よりも中間ズーム状態で物体側に位置し、
    前記明るさ絞りは広角端よりも中間ズーム状態で物体側に位置し、
    以下の条件式を満足することを特徴とするズームレンズ。
    1.3<f 3 /|f 2 |<3.0 ・・・(1)
    ただし、
    3 は前記第3レンズ群の焦点距離、
    2 は前記第2レンズ群の焦点距離、
    である。
  4. 前記第4レンズ群は像側に凸面を持つ正メニスカスレンズからなることを特徴とする請求項3に記載のズームレンズ。
  5. 物体側から順に、
    正屈折力をもつ第1レンズ群と、
    負屈折力をもつ第2レンズ群と、
    二つのレンズ群からなり正屈折力をもつ後群、とからなり、
    前記後群は、正屈折力をもつ第3レンズ群と、前記第3レンズ群の像側に配置された正屈折力をもつ第4レンズ群と、からなり、
    前記第2レンズ群よりも像側且つ前記第3レンズ群の最も像側のレンズ面よりも物体側に明るさ絞りを備え、
    最も遠距離の被写体に合焦した状態における広角端から望遠端への変倍にて、
    前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が広角端よりも望遠端にて広がり、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が広角端よりも望遠端にて狭まり、
    前記第1レンズ群は広角端から望遠端への変倍の際に移動し、広角端よりも望遠端にて物体側に位置し、
    前記第2レンズ群は広角端から望遠端への変倍の際に移動し、最後に像側に移動し、
    前記明るさ絞りは広角端から望遠端への変倍の際にまず物体側に移動し、広角端から望遠端への変倍途中にて最も物体側に位置する状態を経由し、その状態で移動方向を反転し、広角端よりも望遠端で物体側に位置し、
    前記第3レンズ群は広角端から望遠端への変倍の際にまず物体側に移動し、広角端から望遠端への変倍途中にて最も物体側に位置する状態を経由し、その状態で移動方向を反転し、広角端よりも望遠端で物体側に位置し、
    前記第4レンズ群は広角端から望遠端への変倍の際に前記第3レンズ群との間隔を変化させながら移動し、広角端に対して望遠端で像側に位置し、
    前記第3レンズ群が最も物体側に位置するときの状態を中間ズーム状態と定義したとき、
    前記第1レンズ群は広角端よりも中間ズーム状態で物体側に位置し、
    前記明るさ絞りは広角端よりも中間ズーム状態で物体側に位置し、
    以下の条件式を満足することを特徴とするズームレンズ。
    1.3<f 3 /|f 2 |<3.0 ・・・(1)
    0.6<T1 t /f t <0.9 ・・・(6)
    ただし、
    3 は前記第3レンズ群の焦点距離、
    2 は前記第2レンズ群の焦点距離、
    T1 t は望遠端における前記第1レンズ群の最も物体側のレンズ面から結像面までの光軸上の実距離、
    t は望遠端における前記ズームレンズ全系の焦点距離、
    である。
  6. 前記ズームレンズが以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至5の少なくとも何れか一項に記載のズームレンズ。
    8.0<f t /f w <25.0 ・・・(2)
    ただし、
    t は望遠端における前記ズームレンズ全系の焦点距離、
    w は広角端における前記ズームレンズ全系の焦点距離、
    である。
  7. 前記第1レンズ群は広角端から望遠端への変倍の際にまず物体側に移動することを特徴とする請求項1乃至6の少なくとも何れか一項に記載のズームレンズ。
  8. 前記第1レンズ群が以下の条件式を満足して移動することを特徴とする請求項1乃至7の少なくとも何れか一項に記載のズームレンズ。
    0.55<(T1 m −T1 w )/(T1 t −T1 w )<1.3 ・・・(3)
    ただし、
    T1 w は広角端における前記第1レンズ群の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上の実距離、
    T1 m は中間ズーム状態における前記第1レンズ群の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上の実距離、
    T1 t は望遠端における前記第1レンズ群の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上の実距離、
    である。
  9. 前記第2レンズ群が広角端よりも望遠端にて像側に位置することを特徴とする請求項1乃至8の少なくとも何れか一項に記載のズームレンズ。
  10. 前記第2レンズ群が広角端から望遠端への変倍の際にまず物体側に移動することを特徴とする請求項1乃至9の少なくとも何れか一項に記載のズームレンズ。
  11. 前記第3レンズ群が以下の条件式を満足して移動することを特徴とする請求項1乃至10の少なくとも何れか一項に記載のズームレンズ。
    1.0<(T3 m −T3 w )/(T3 t −T3 w )<1.5 ・・・(4)
    ただし、
    T3 w は広角端における第3レンズ群の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上の実距離、
    T3 m は中間ズーム状態における第3レンズ群の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上の実距離、
    T3 t は望遠端における第3レンズ群の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上の実距離、
    である。
  12. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至11の少なくとも何れか一項に記載のズームレンズ。
    0.3<f m /f t <0.9 ・・・(5)
    ただし、
    m は中間ズーム状態における前記ズームレンズ全系の焦点距離、
    t は望遠端における前記ズームレンズ全系の焦点距離、
    である。
  13. 前記第1レンズ群は2枚以下のレンズからなり、
    前記第3レンズ群は2枚以下のレンズからなり、
    前記第1レンズ群、前記第2レンズ群、前記第3レンズ群のそれぞれのレンズ群は少なくとも1つ以上の非球面を有することを特徴とする請求項1乃至12の少なくとも何れか一項に記載のズームレンズ。
  14. 前記第2レンズ群が複数の負レンズと少なくとも1つの正レンズを有することを特徴とする請求項13に記載のズームレンズ。
  15. 前記第4レンズ群は広角端から望遠端への変倍の際にまず物体側に移動し、その後像側に移動することを特徴とする請求項1乃至14の少なくとも何れか一項に記載のズームレンズ。
  16. 前記第4レンズ群は非球面を有する1枚の正レンズからなり、
    前記正レンズは物体側の面の近軸曲率の絶対値よりも大きい近軸曲率の絶対値をもつ像側面を持つことを特徴とする請求項1乃至15の少なくとも何れか一項に記載のズームレンズ。
  17. 前記第4レンズ群は像側に凸面を持つ正メニスカスレンズからなることを特徴とする請求項16に記載のズームレンズ。
  18. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至17の少なくとも何れか一項に記載のズームレンズ。
    0.6<T1 t /f t <0.9 ・・・(6)
    ただし、
    T1 t は望遠端における前記第1レンズ群の最も物体側のレンズ面から結像面までの光軸上の実距離、
    t は望遠端における前記ズームレンズ全系の焦点距離、
    である。
  19. ズームレンズと、その像側に配置され且つ前記ズームレンズにより形成される像を電気信号に変換する撮像素子を有し、
    前記ズームレンズが請求項1乃至18の少なくとも何れか一項に記載のズームレンズであることを特徴とする撮像装置。
  20. 前記電気信号に含まれる収差を補正する信号処理を行う画像処理部を有することを特徴とする請求項19に記載の撮像装置。
JP2007309052A 2007-11-29 2007-11-29 ズームレンズ及びそれを備えた撮像装置 Expired - Fee Related JP5067937B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007309052A JP5067937B2 (ja) 2007-11-29 2007-11-29 ズームレンズ及びそれを備えた撮像装置
US12/313,808 US7643224B2 (en) 2007-11-29 2008-11-24 Zoom lens and image pickup apparatus equipped with same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007309052A JP5067937B2 (ja) 2007-11-29 2007-11-29 ズームレンズ及びそれを備えた撮像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009134001A JP2009134001A (ja) 2009-06-18
JP5067937B2 true JP5067937B2 (ja) 2012-11-07

Family

ID=40844340

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007309052A Expired - Fee Related JP5067937B2 (ja) 2007-11-29 2007-11-29 ズームレンズ及びそれを備えた撮像装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7643224B2 (ja)
JP (1) JP5067937B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8385002B2 (en) * 2009-12-17 2013-02-26 Samsung Electronics Co., Ltd. Zoom lens and photographing apparatus
JP5558143B2 (ja) * 2010-03-10 2014-07-23 オリンパス株式会社 ズーム光学系及びそれを用いた電子撮像装置
JP5590444B2 (ja) * 2010-03-12 2014-09-17 株式会社リコー ズームレンズ、撮像装置および情報装置
JP6268697B2 (ja) * 2012-10-23 2018-01-31 株式会社ニコン 変倍光学系、光学装置、変倍光学系の製造方法
WO2014065266A1 (ja) 2012-10-23 2014-05-01 株式会社ニコン 変倍光学系、光学装置、変倍光学系の製造方法
KR20140125980A (ko) * 2013-04-19 2014-10-30 삼성전자주식회사 줌 렌즈 및 이를 구비한 촬상장치
JP6685950B2 (ja) * 2017-02-17 2020-04-22 富士フイルム株式会社 ズームレンズおよび撮像装置

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4156777B2 (ja) * 2000-05-23 2008-09-24 オリンパス株式会社 ズームレンズ
JP4235424B2 (ja) * 2002-09-19 2009-03-11 キヤノン株式会社 カメラおよびカメラシステム
US7151638B2 (en) * 2004-02-27 2006-12-19 Ricoh Company, Ltd. Zooming lens system and device using the zooming lens system
JP4518472B2 (ja) 2004-02-27 2010-08-04 株式会社リコー ズームレンズ、レンズユニット、カメラおよび携帯情報端末装置
JP4496009B2 (ja) 2004-05-17 2010-07-07 株式会社リコー ズームレンズおよび撮影機能を有する情報装置
JP2006078979A (ja) 2004-09-13 2006-03-23 Ricoh Co Ltd ズームレンズ、カメラおよび携帯情報端末装置
JP4690025B2 (ja) 2004-12-13 2011-06-01 オリンパス株式会社 ズームレンズ及びそれを用いた撮像装置
JP4678823B2 (ja) 2004-11-09 2011-04-27 オリンパスイメージング株式会社 ズームレンズ
US7382549B2 (en) * 2004-11-09 2008-06-03 Olympus Corporation Zoom lens and imaging system incorporating it
JP4863733B2 (ja) * 2006-03-07 2012-01-25 オリンパスイメージング株式会社 ズームレンズ及びそれを用いた撮像装置
EP1881357B1 (en) * 2006-07-20 2009-09-16 Nikon Corporation Vibration-proof telephoto zoom lens having four lens groups

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009134001A (ja) 2009-06-18
US20090174949A1 (en) 2009-07-09
US7643224B2 (en) 2010-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4942091B2 (ja) 広角高変倍ズームレンズ及びそれを用いた撮像装置
JP4912828B2 (ja) ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
JP2009139701A (ja) ズームレンズ及びそれを用いた撮像装置
JP5638889B2 (ja) 撮像装置
JP5062734B2 (ja) 光路反射式ズームレンズを備えた撮像装置
JP5058760B2 (ja) ズームレンズ及びそれを備えた撮像装置
JP2011123464A (ja) ズームレンズおよびそれを備えた撮像装置
JP2009098200A (ja) 3群ズームレンズ及びそれを備えた撮像装置
JP4931121B2 (ja) 光路を反射する反射面を備えたズームレンズ及びそれを備えた撮像装置
US20140043521A1 (en) Zoom Lens Having Optical Path Bending Member and Image Pickup Apparatus Equipped with Same
JP2009276622A (ja) ズームレンズ及びそれを備えた撮像装置
JP2010181787A (ja) ズームレンズ及びそれを備える撮像装置
JP5025232B2 (ja) 変倍光学系を用いた撮像装置
JP2009036961A (ja) 2群ズームレンズ及びそれを用いた撮像装置
JP2009092836A (ja) 2群ズームレンズ及びそれを備えた撮像装置
JP2011252962A (ja) 結像光学系及びそれを備えた撮像装置
JP2009037125A (ja) 3群ズームレンズ及びそれを備えた撮像装置
JP2009020324A (ja) 3群ズームレンズ及びそれを用いた撮像装置
JP2010054722A (ja) ズームレンズ及び撮像装置
JP5009051B2 (ja) 3群ズームレンズ及びそれを備えた撮像装置
JP5067937B2 (ja) ズームレンズ及びそれを備えた撮像装置
JP5031318B2 (ja) ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
JP2010134373A (ja) 撮像装置
JP4947992B2 (ja) ズームレンズ及びそれを用いた撮像装置
JP2012042512A (ja) 撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101020

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120531

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120606

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120717

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120808

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120810

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150824

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5067937

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150824

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees