JP3320269B2 - セル転送方法及びセル送信装置及びセル受信装置 - Google Patents

セル転送方法及びセル送信装置及びセル受信装置

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JP3320269B2
JP3320269B2 JP19987995A JP19987995A JP3320269B2 JP 3320269 B2 JP3320269 B2 JP 3320269B2 JP 19987995 A JP19987995 A JP 19987995A JP 19987995 A JP19987995 A JP 19987995A JP 3320269 B2 JP3320269 B2 JP 3320269B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、音声またはファクシ
ミリ信号等を伝送する際に使用する、個別線信号方式あ
るいは共通線信号方式のシグナリング情報を、ATMネ
ットワークを介して伝送するセル転送方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図32は、例えば特開平5−26016
0に示される、従来の個別線信号方式のシグナリング情
報をセル転送するATM多重化装置の構成を示す図であ
る。図において、1は端末回線からの個別線信号方式の
シグナリング情報を抽出してセル化するシグナリング処
理部、2は端末回線からの音声データをセルに組み立て
る音声セル組立処理部、3はシグナリング処理部1およ
び音声セル組立処理部2からのセルを多重化してATM
網側回線に送出する多重化部である。図33は、シグナ
リングセルの転送シーケンスを示した図である。図にお
いて、16は個別線信号方式のシグナリング情報を転送
するために用いるシグナリングセルである。
【0003】次に上記構成の装置のセル転送動作につい
て説明する。音声セル組立処理部2は端末回線からの音
声データを一定周期ごとにセルに組立て、多重化部3に
送信する。一方、シグナリング処理部1は端末回線から
の個別線信号方式のシグナリング情報を抽出し、セル化
して多重化部3に送信する。多重化部3ではシグナリン
グ処理部1および音声セル組立処理部2からのセルを多
重化してATM網側回線に送出する。次に、シグナリン
グ処理部1におけるシグナリングセルの転送方法を図3
3を用いて説明する。端末回線からの個別線信号の状態
がオンフックからオフフック(個別線の信号線の状態値
が1→0)へ変化したことを検出した時点で、オフフッ
クセル16g−1を送出する。オフフック状態遷移後、
一定時間周期Tごとのダイヤル情報をまとめて、ダイヤ
ル情報セル16h−1を送出する。図33では、一定時
間周期T、例えば500msないし1sec内にダイヤ
ル”5”およびダイヤル”3”が存在するため、ダイヤ
ル”5”と”3”を示す情報をダイヤル情報セル16h
−1に設定する。受信側ではこの情報からダイヤルパル
ス”5”と”3”を再生する。その後、オフフックから
オンフック(個別線の信号線の状態値が0→1)への変
化点検出時に、オンフックセル16j−1を送出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のセル
転送方法では、一定時間周期ごとにダイヤルパルスを監
視して、その周期時間内のダイヤル情報をセル化してい
るので、例えば1秒後にセル化されるため、セル化に要
する処理遅延が大きく、エンドーエンド間での呼設定時
間が大きくなるという課題があった。さらにATM網上
における障害発生時に端末側に対して障害発生を通知す
る手段がないという課題があった。
【0005】本発明に係るセル転送方法は、上記の課題
を解決するためになされたもので、シグナリングのセル
化時に、ダイヤルパルスの転送処理遅延が小さいセル転
送方法を得ることを目的とする。また、ATM網上にお
ける障害発生時に端末側に対して障害発生を通知するセ
ル転送方法を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係るATMネ
ットワークにおける転送方法は、送信側では、各端末チ
ャネルからの信号線の状態変化を示すシグナリングビッ
トを抽出し多重化の対応チャネルレジスタに記憶して、
この記憶されたチャネル毎にシグナリングビットの状態
の遷移を監視してこの状態の遷移を検出すると、検出し
て後一定時間待ち、上記チャネルにおける複数の状態の
遷移を検出すると、各状態の遷移を検出状態と検出時間
に基づく時間信号(タイムスタンプ)と組にして、1つ
のシグナリングセルに複数の状態の遷移を記載して生成
するステップと、受信側では、シグナリングセルを受信
すると、対応するチャネルのシグナリング設定レジスタ
に送信側に対応した規則でシグナリングビットの状態を
設定し、1つのシグナリングセルに記載された複数の状
態の遷移情報を受けると、シグナリングレジスタに複数
回のシグナリングビットを設定するステップと、設定レ
ジスタに状態設定後、受信したシグナリングセル中の時
間信号の時間経過すると、設定レジスタを受信したシグ
ナリングセル中の検出した状態に設定するステップと、
設定レジスタの各シグナリングビットの状態を遷移情報
に記載の時間スタンプで決まる時間に各端末チャネルに
転送を繰り返すステップとを備えた。
【0007】または、送信側では、各端末チャネルから
の信号線の状態変化を示すシグナリングビットを抽出し
多重化の対応チャネルレジスタに記憶して、この記憶さ
れたチャネル毎に上記シグナリングビットの状態の遷移
を監視して状態の遷移を検出すると、検出状態と検出時
間に基づく時間信号(タイムスタンプ)を乗せ、オンフ
ック/オフフックの信号遷移とダイヤルパルス情報との
別も乗せたシグナリングセルを生成するステップと、受
信側では、シグナリングセルを受信すると、対応するチ
ャネルのシグナリング設定レジスタに送信側に対応した
規則でシグナリングビットの状態を設定し、ダイヤルパ
ルス情報を受けた場合には、ネットワーク上で生じるセ
ルのゆらぎ遅延を吸収するゆらぎ吸収遅延時間後にダイ
ヤルパルス情報対応のシグナリングビットを設定し、送
信側からダイヤルパルス間隔保護のための一定時間が経
過したことを示すセルを受けるか、または送信側からの
セル受信後に一定値以上の経過時間がたつと、次に受け
たダイヤルパルス情報記載セルに対して、ゆらぎ吸収遅
延時間経過後にダイヤルパルス情報記載セル対応のシグ
ナリングビット設定を行うようにしたステップと、設定
レジスタに状態設定後、受信したシグナリングセル中の
時間信号の時間経過すると、設定レジスタを受信したシ
グナリングセル中の検出した状態に設定するステップ
と、設定レジスタの各シグナリングビットの状態を各端
末チャネルに転送するステップとを備えた
【0008】または、送信側では、各端末チャネルから
の信号線の状態変化を示すシグナリングビットを抽出し
多重化の対応チャネルレジスタに記憶して、この記憶さ
れたチャネル毎に上記シグナリングビットの状態の遷移
を監視して該状態の遷移を検出すると、検出状態と検出
時間に基づく時間信号(タイムスタンプ)を乗せ、シグ
ナリング情報フィールドにダイヤルパルスの速度情報も
記載したシグナリングセルを生成するステップと、受信
側では、シグナリングセルを受信すると、対応するチャ
ネルのシグナリング設定レジスタに送信側に対応した規
則でシグナリングビットの状態を設定し、ダイヤルパル
ス情報を受けた場合には、ネットワーク上で生じるセル
のゆらぎ遅延を吸収するゆらぎ吸収遅延時間後にダイヤ
ルパルスの速度情報に基づいてダイヤルパルス情報対応
のシグナリングビットを設定するステップと、設定レジ
スタに状態設定後、受信したシグナリングセル中の時間
信号の時間経過すると、設定レジスタを上記受信したシ
グナリングセル中の検出した状態に設定するステップ
と、設定レジスタの各シグナリングビットの状態を各端
末チャネルに転送するステップとを備えた。
【0009】また更に、送信側で、シグナリングセルを
生成するステップは、ダイヤルパルス情報を複数回検出
して、この複数回の情報を記載した1つのシグナリング
セルを生成し、受信側で、シグナリングレジスタに設定
するステップは、複数回のダイヤルパルス情報記載セル
を受信すると、順次、所定のシグナリングビット設定を
行うようにした。
【0010】また更に、送信側で、シグナリングセルを
生成するステップは、同一のバーチャルバスに多重化さ
れた複数のチャネルの、いずれのチャネルにも一定時間
内に変化点を検出しない場合に、上記各チャネルの識別
子と変化点無検出の状態情報を組にして記載したシグナ
リングセルを生成するステップとし、受信側で、転送す
るステップは、識別子と状態情報を記載したシグナリン
グセルを受けると、識別子対応のチャネルに状態情報を
送出するようにした。
【0011】この発明に係るセル送信装置は、各端末チ
ャネル信号線の状態の変化を示すシグナリングビットを
抽出して多重化の対応チャネルレジスタに記憶し、この
レジスタに記憶されたチャネル毎にシグナリングビット
の状態の遷移を検出すると、検出して後一定時間待ち、
チャネルにおける複数の状態の遷移を検出すると、各状
態の遷移を検出状態と検出時間に基づく時間信号(タイ
ムスタンプ)と組にして、1つのシグナリングセルに複
数の状態の遷移を記載して生成するシグナリング処理部
を備えた。
【0012】この発明に係るセル受信装置は、シグナリ
ングセルを受信すると、対応するチャネルのシグナリン
グ設定レジスタに送信側に対応した規則でシグナリング
ビットの状態を設定し、ダイヤルパルス情報を受けた場
合には、ネットワーク上で生じるセルのゆらぎ遅延を吸
収するゆらぎ吸収遅延時間後にダイヤルパルス情報対応
のシグナリングビットを設定し、送信側からダイヤルパ
ルス間隔保護のための一定時間が経過したことを示すセ
ルを受けるか、または送信側からのセル受信後に一定値
以上の経過時間がたつと、次に受けたダイヤルパルス情
報記載セルに対して、ゆらぎ吸収遅延時間経過後にダイ
ヤルパルス情報記載セル対応のシグナリングビット設定
を行うようにしたシグナリング処理部を備えた。
【0013】この発明に係るセル送信装置は、各端末チ
ャネルからの信号線の状態変化を示すシグナリングビッ
トを抽出し多重化の対応チャネルレジスタに記憶して、
この記憶されたチャネル毎にシグナリングビットの状態
の遷移を監視して状態の遷移を検出すると、検出状態と
検出時間に基づく時間信号(タイムスタンプ)を乗せ、
シグナリング情報フィールドにダイヤルパルスの速度情
報も記載したシグナリングセルを生成するシグナリング
処理部を備えた。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【作用】この発明によるATMネットワークにおける転
送方法は、送信側でシグナリングビットを抽出して記憶
して、シグナリングビットの状態遷移を検出して後一定
時間待ち、複数の状態の遷移を検出すると、各状態の遷
移とタイムスタンプと組にして、1つのシグナリングセ
ルに複数の状態の遷移を記載して送信され、従って受信
側では、少ないセルで送信側の信号線の状態変化が直ち
に受信側で再現される。
【0018】または、受信側では、送信側からダイヤル
パルス間隔保護のための一定時間が経過したことを示す
セルを受けるか、または送信側からのセル受信後に一定
値以上の経過時間がたつと、各シグナリングビットの状
態が各端末チャネルに転送される。従ってダイヤル桁間
のミニマムポーズが保たれる。
【0019】また更に、ダイヤルパルスの速度情報も示
すシグナリングセルで送信され、受信側ではこれにより
所定速度のダイヤルパルスが生成されて対応チャネルに
転送される。従って少ないセルで送信側の信号線の状態
変化が直ちに受信側で再現される。
【0020】また更に、送信側のダイヤルパルス情報が
複数回記載された1つのセルが送信される。従って少な
いセルで送信側の信号線の状態変化が直ちに受信側で再
現される。
【0021】また更に、いずれのチャネルにも一定時間
内に変化点を検出しない場合にもシグナリングセルが送
信される。従って受信側では、少ないセルで複数チャネ
ルの正常通信を確認できる。
【0022】または、チャネルにおける複数のシグナリ
ングビットの状態遷移を検出すると、タイムスタンプと
組にして、1つのシグナリングセルに記載するシグナリ
ング処理部が、セルを生成、送信するので、少ないセル
で送信側の信号線の状態変化が直ちに受信側で再現され
る。
【0023】または、送信側からダイヤルパルス間隔保
護のための一定時間が経過したことを示すセルを受ける
か、または送信側からのセル受信後に一定値以上の経過
時間がたつと、次に受けたダイヤルパルス情報記載セル
に対して、対応のシグナリングビット設定をシグナリン
グ処理部が行うので、ダイヤル桁間のミニマムポーズが
保たれる。
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【実施例】
実施例1.以下、本発明の実施例1のセル転送方式につ
いて説明する。図1は本実施例のATM多重化装置のブ
ロック図である。図において、1から3は従来例と同じ
である。4はATM網側回線から受信した音声セルとシ
グナリングセルを分離する分離部である。5は分離部4
からの音声セルを分解して端末回線に送出する音声セル
分解処理部である。図2は端末回線に時分割多重されて
いる、個別線信号方式のシグナリング情報(シグナリン
グビット)の転送フォーマットを示す図である。図2
(b)は後に説明する端末側チャネルと対応するシグナ
リングビットと、マルチフレーム中の各フレームに格納
される位置との対応を示している。即ち、第2から第7
フレームの各タイムスロット番号0の4〜8の位置に格
納される。図3はシグナリング処理部2のブロック図で
ある。図において、6は端末回線から、その端末回線に
多重化されている複数チャネルのシグナリング情報を抽
出するシグナリングビット抽出回路、7はシグナリング
ビット抽出回路6から受け取った複数チャネルのシグナ
リングビットを保持し格納するシグナリングビット表示
レジスタ、8は端末回線に多重化されているチャネルの
シグナリングビットをシグナリングビット表示レジスタ
7に全て格納完了した際に、割り込みタイミングを発生
させる割り込みタイミング生成回路である。9はシグナ
リングセルの組立および分解を行うCPU、10はCP
U9がシグナリングセルの組立および分解に用いるワー
クRAM、11はシグナリングセルを多重化部3を介し
てATM網側回線に送出するために用いる送信回路、1
2は分離部4経由でATM網側回線からのシグナリング
セルを受信する受信回路である。13は割り込みタイミ
ング生成回路8と受信回路12からの割り込み信号を調
停し、CPU9に通知する割り込み制御回路、14はA
TM網側回線から受信したセルに含まれる複数チャネル
のシグナリングビットを設定するシグナリングビット設
定レジスタ、15はシグナリングビット設定レジスタ1
4に設定されたシグナリングビットを端末回線に送出す
るシグナリングビット送信回路である。
【0029】図4は本実施例にて用いるシグナリングセ
ルのフォーマットを示す図である。図において、16は
シグナリングセルであり、セル中にある161はATM
レイヤヘッダ、162は音声セルとシグナリングセルの
識別を示す種別フィールド、163は個別線信号方式の
シグナリングビットを格納する信号値フィールド、16
4は時間情報を格納するタイムスタンプフィールド、1
65は種別フィールド162、信号値フィールド16
3、タイムスタンプフィールド164を含むシグナリン
グ情報フィールドの誤り検出コードを格納する誤り検出
コードフィールドである。図5は本実施例におけるシグ
ナリングセル転送シーケンスを示す図である。
【0030】本装置の基本となるハードウェア構成は汎
用形式なのでほとんど変わらないが動作フローが特にシ
グナリング処理部のそれが以下のように異なる。次に動
作について説明する。端末回線からの音声データを音声
セル組立処理部1が音声セルに組立て、シグナリング処
理部2は端末回線からシグナリングを抽出してシグナリ
ングセルに組立て、それぞれのセルを多重化部3で多重
化してATM網側回線に送出する。また、ATM網側回
線から受信した音声セルとシグナリングセルを分離部4
で分離し、音声セルを音声セル分解処理部5に、シグナ
リングセルをシグナリング処理部2に転送し、それぞれ
の処理部はセルを分解し、端末回線に送出する。以上が
ATM多重化装置の通常時の概略動作である。
【0031】次にシグナリング処理部2の動作を説明す
る。シグナリング処理部2のシグナリングビット受信回
路6は端末回線から、図2に示すように時分割多重され
たフレームのタイムスロット0を用いて転送される個別
線信号方式のシグナリングビットA1〜A30を抽出
し、シグナリングビット表示レジスタ7に転送する。シ
グナリングビット表示レジスタ7は、シグナリングビッ
トA1〜A30を全て格納完了した時点で、割り込みタ
イミング生成回路8に格納完了を通知する。割り込みタ
イミング生成回路8は割り込み制御回路13を介してC
PU9に割り込みを通知する。CPU9は、シグナリン
グビット表示レジスタ7からシグナリングビットA1〜
A30を読みとり、各チャネルごとにシグナリングビッ
トの状態遷移を監視し、変化点を検出した時点で、ワー
クRAM10上でチャネルごとにシグナリングセル16
を組立て、送信回路11に設定する。送信回路11はシ
グナリングセル16が設定されると、そのセル16を多
重化部3に送出する。その結果、ATM網側回線にシグ
ナリングセル16が送出される。このように本実施例で
は、端末回線側の図5(a)に示すように信号線の状態
変化に応じて直ちにセルが生成、送出される。
【0032】一方、シグナリングセル16を受信した受
信回路12は、割り込み制御回路13を介してCPU9
に受信割り込みを通知する。CPU9は受信回路12か
らシグナリングセル16を読み出し、ワークRAM10
上でチャネルごとにシグナリングセル16を分解し、そ
の中に含まれるシグナリングビットを抽出してシグナリ
ングビット設定レジスタ14のチャネル対応に設けられ
たフィールドの該当チャネルのフィールドに設定する。
シグナリングビット送信回路15はシグナリングビット
設定レジスタ14から一定周期ごとに、設定されている
シグナリングビットA1〜A30の値を読みとり、端末
回線のタイムスロット0に、図2に示すフォーマットに
従って上記シグナリングビットを設定していく。
【0033】次に図4および5を用いて、シグナリング
セル16の転送方法について説明する。図5(a)は、
送信側において、端末回線から受けた個別線信号方式の
シグナリングの値の変化のシーケンスを示しており、図
5(b)はその変化に基づいたシグナリングセル16の
送信シーケンスを示している。図5(c)は、受信側で
受信したシグナリングセル16のシーケンスを示し、図
5(d)は個別線信号方式のシグナリングを端末回線に
送出する一連の動作を示している。送信側で、図示の例
では最初のシグナリングの変化点Aが、図示していない
前のシグナリングの変化点からの経過時間Tが一定時間
(例えば2秒)以上であるため、変化点A検出時に送信
するシグナリングセル16−1(以降、セル16の送出
の順に16−1、16−2等と表示し、他のセルについ
ても同様の記述をする)のタイムスタンプフィールド1
64に0を設定し、信号値フィールド163に変化後の
値1を、種別にシグナリングセルを示す値をそれぞれ設
定し、誤り検出コードを計算して誤り検出コードフィー
ルド165に設定して送信する。引き続くシグナリング
の変化点は前の変化点からの経過時間が一定値以下であ
るため、シグナリングセル16−2〜16−4のタイム
スタンプフィールド164には、前のシグナリングの変
化点からの経過時間、それぞれ、67、33、67を設
定し、変化後のシグナリングの値、それぞれ0、1、0
を信号値フィールド163に設定して送信する。また、
シグナリングセル16−5のタイムスタンプフィールド
164には、前のシグナリングの変化点Dからの経過時
間Tが一定値以上のため0を、シグナリングセル16−
6のタイムスタンプフィールド164には67を設定
し、信号値フィールド163には、それぞれ1、0を設
定する。
【0034】受信側では、対応して以下の動作となる。
即ち、シグナリングセル16のタイムスタンプフィール
ド164の値が0の時、セル受信からゆらぎ吸収固定遅
延経過してから、該当シグナリングセル16の信号値フ
ィールド163の値をシグナリングビット設定レジスタ
14に設定する。また、それ以外の値の時には、前のシ
グナリングセル16の信号値フィールド163の値をシ
グナリングビット設定レジスタ14に設定後、該当シグ
ナリングセル16のタイムスタンプフィールド164の
時間経過してから、信号値フィールド163の値をシグ
ナリングビット設定レジスタ14に設定する。即ち、シ
グナリングセル16−1および16−5のタイムスタン
プフィールド164の値が0であり、前記セル受信時点
からゆらぎ吸収固定遅延経過してから、前記セルに含ま
れる信号値フィールド163の値1をシグナリングビッ
ト設定レジスタ14に設定する。また、シグナリングセ
ル16−2〜16−4については、前のシグナリングセ
ル16の信号値フィールド163の値をシグナリングビ
ット設定レジスタ14に設定後から、タイムスタンプフ
ィールド164の値、それぞれ67、33、67mS経
過してからシグナリングビット設定レジスタ14に、そ
れぞれの信号値フィールド163の値、0、1、0を設
定する。シグナリングセル16−6の信号値フィールド
163の値については、シグナリングセル16−5の信
号値フィールド163の値をシグナリングビット設定レ
ジスタ14に設定後から、シグナリングセル16−6の
タイムスタンプフィールド164の値、67mS経過後
に同レジスタ14に設定する。なお、セルの回線への送
出時間は、回線速度155Mbit/sの時、2.7μ
Sであり、仮に全端末が同時にダイヤルパルスを送出す
る場合でも、セル送出に要する時間は30×2.7=8
1μSあればよく、ダイヤルパルスの最小間隔33mS
に比べて極めて小さいので、セルが滞留することはな
い。また、本実施例では、信号が変化した時点でそれを
受信側に通知するので、従来例に比べ、セル化に伴う遅
延は大幅に短縮される。
【0035】実施例2.セルの送出は少し遅れるが、発
明の特徴を生かし、更にセル数を減らした例を説明す
る。以下、本発明の実施例2のセル転送方法について説
明する。本実施例の装置構成等は実施例1と同じであ
る。複数の変化点情報を1セルに格納したことが異な
る。図6は本実施例に用いるシグナリングセル16のフ
ォーマットを示す図であり、166はシグナリングセル
16のシグナリング情報フィールドの有効長を示すレン
グスフィールドである。図7は本実施例におけるシグナ
リングセル転送シーケンスを示す図であり、図において
1つのシグナリングセル16にシグナリングの変化点情
報を2組まで格納する例を示している。
【0036】次に動作について説明する。シグナリング
セル16の組立および受信時の処理を除いて、シグナリ
ング処理部2の動作は実施例1と同じである。また、シ
グナリングセル16は、図6に示すように、種別フィー
ルド162、信号値フィールド163、タイムスタンプ
フィールド164および誤り検出コードフィールド16
5を1つの組として、複数組格納する。図7において、
送信側のシグナリングの値が1から0に変化した時点A
で、シグナリングセル16−1を組み立てる。本実施例
では2つの変化点情報まで1つのシグナリングセル16
に格納するので、次の変化点発生を一定時間(例えば1
00mS)待ち合わせる。しかし、100mS経過して
も次の変化点が発生しないので、その時点でシグナリン
グセル16−1を送信する。この時、シグナリングセル
16−1には、種別フィールド162−1、信号値フィ
ールド163−1、タイムスタンプフィールド164−
1および誤り検出コードフィールド165−1のみを設
定し、レングスフィールド166に変化点情報1組分の
長さ4バイトを設定する。なお、タイムスタンプフィー
ルド164−1には前の変化点から一定時間以上経過し
ていることを示す値0を設定しておく。
【0037】また、変化点Bと変化点Cについては、一
定時間(100mS)以内にシグナリングが変化してい
るので、シグナリングセル16−2に、変化点Bと変化
点Cの変化点情報をそれぞれ、種別フィールド162−
1、信号値フィールド163−1、タイムスタンプフィ
ールド164−1および誤り検出コードフィールド16
5−1と、種別フィールド162−2、信号値フィール
ド163−2、タイムスタンプフィールド164−2お
よび誤り検出コードフィールド165−2に設定し、レ
ングスフィールド166に変化点情報2組分の長さ8バ
イトを設定して送信する。以降、変化点D〜Gについて
も同様に変化点情報2組分を、それぞれシグナリングセ
ル16−3、4に格納して送信する。
【0038】受信側では、シグナリングセル16のレン
グスフィールド166を読みとり、変化点情報の格納組
数を判定する。シグナリングセル16−1では、変化点
情報は1組であり、タイムスタンプフィールド164−
1の値が0であるため、セル受信後ゆらぎ吸収固定遅延
経過してから、信号値フィールド163−1の値をシグ
ナリングビット設定レジスタ14に設定する。シグナリ
ングセル16−2、4では、変化点情報は2組であり、
最初の変化点情報のタイムスタンプフィールド164−
1の値が0であるため、セル受信後ゆらぎ吸収固定遅延
経過してから、信号値フィールド163−1の値をシグ
ナリングビット設定レジスタ14に設定し、その後、2
番目の変化点情報のタイムスタンプフィールド164−
2に示された値である67mS経過後に、信号値フィー
ルド163−2の値をシグナリングビット設定レジスタ
14に設定する。シグナリングセル16−3では、変化
点情報は2組であり、最初の変化点情報のタイムスタン
プフィールド164−1の値が33であるため、前の変
化点Cに対応する値をシグナリングビット設定レジスタ
14に設定してから33mS後に、信号値フィールド1
63−1の値をシグナリングビット設定レジスタ14に
設定し、その後、2番目の変化点情報のタイムスタンプ
フィールド164−2の値67mS経過後に、信号値フ
ィールド163−2の値をシグナリングビット設定レジ
スタ14に設定する。このようにして、実施例1と比べ
ると、セル送出のタイミングは100ms遅れるが、送
出セル数は半減する。100ms遅れたとしても、従来
と比べると大幅に時間は早くなる。
【0039】実施例3.オンフック、オフフックによる
信号線の状態変化も含めたセル生成の例を説明する。以
下、本発明の実施例3のセル転送方法について説明す
る。本実施例以下、実施例7までの装置構成等も実施例
1と同じである。図8は本実施例に用いるシグナリング
セル16のうち、信号値の転送に用いるシグナリングセ
ル16セルaのフォーマットを示す図である。図9は本
実施例に用いるシグナリングセル16のうち、ダイヤル
パルスの転送に用いるシグナリングセル16bのフォー
マットを示す図であり、167は検出したダイヤルパル
スの数を表示するパルスカウントフィールドである。な
お、本実施例ではシステムで予めダイヤルパルス速度が
決まっているとする。図10は本実施例におけるセル転
送シーケンスを示す図である。図10では、ダイヤルパ
ルス速度10ppsの例を示している。
【0040】次に動作について説明する。シグナリング
セル16の組立および受信時の処理を除いて、シグナリ
ング処理部2の動作は実施例1と同じである。また、シ
グナリングセル16は、図8、9に示すように、信号値
の転送に用いるセル16aとダイヤルパルスの転送に用
いるセル16bの2種類から成り、種別フィールド16
2にそれぞれのセル種別を示すコードを設定する。図1
0において、送信側のシグナリングの変化点Aはオフフ
ック(起動状態)への遷移、変化点B〜Gがダイヤルパ
ルス、変化点Hがオンフック(切断状態)への遷移をそ
れぞれ示している。変化点A検出時点で、シグナリング
処理部2のCPU9はシグナリングセル16a−1の信
号値フィールド163に変化後の値0を、種別フィール
ド162に信号値セルを示すコードを設定して送信す
る。同様に、変化点H検出時点では、シグナリングセル
16a−2の信号値フィールド163に変化後の値1
を、種別フィールド162に信号値セルを示すコードを
設定して送信する。また、変化点Cを検出した時点で、
シグナリングセル16b−1のパルスカウントフィール
ド167に1を、種別フィールド162にダイヤルパル
スセルを示すコードを設定して送信する。同様に、変化
点Eを検出した時点ならびに、変化点Gを検出した時点
で、それぞれシグナリングセル16b−2、16b−3
を送信する。
【0041】一方、受信側では、シグナリングセル16
a−1、16a−2を受信すると直ちに、信号値フィー
ルド163の値をシグナリングビット設定レジスタ14
に設定することにより、端末回線にシグナリングの値を
送出する。また、オフフック(起動状態)検出後の最初
のダイヤルパルスセルであるシグナリングセル16b−
1を受信すると、セル受信時点からゆらぎ吸収固定遅延
経過してから、値1を、それから67mS経過後に値0
をシグナリングビット設定レジスタ14にそれぞれ設定
することにより、ダイヤルパルスを端末回線に送出す
る。シグナリングセル16b−1のパルスカウントフィ
ールド167の値が1であるため、値1およびその後の
値0の設定動作、つまりダイヤルパルスの再生動作は1
回のみ行う。シグナリングセル16b−2を受信する
と、前述したシグナリングセル16b−1に対応するダ
イヤルパルスの再生のために、値0をシグナリングビッ
ト設定レジスタ14に設定してから33mS経過後に、
値1を、値1を設定してから67mS後に値0をそれぞ
れシグナリングビット設定レジスタ14に設定する。即
ち、システムとしてはダイヤルパルス10ppsが決ま
っているので、パルス数1とあっても100ms後に次
のセルで再び次のパルスが再生できる。
【0042】この動作により、値1の区間が67mS、
値0の区間が33mS継続した後、再び値1の区間が6
7mSとなり、ダイヤルパルス速度10ppsのダイヤ
ルパルスを、シグナリングセル16b−1、16b−2
の受信に対応して再生する。さらに、シグナリングセル
16b−3受信時点は、ダイヤルパルスの最後の変化点
を端末回線に送出してからの経過時間Tが一定値より大
きいので、シグナリングセル16b−3以降のセルに対
してゆらぎを吸収するため、シグナリングセル16b−
3受信からゆらぎ吸収固定遅延経過してから、値1をシ
グナリングビット設定レジスタ14に設定し、それから
67mS経過後に値0をシグナリングビット設定レジス
タ14に設定する。なお、シグナリングセル16b−
2、16b−3のパルスカウントフィールド167の値
が1であるため、ダイヤルパルスの再生動作は1回のみ
行う。受信側での上記一連の動作により、正しく送信側
の変化点B〜Gに対応するダイヤルパルスを再生するこ
とができる。
【0043】実施例4.以下、本発明の実施例4のセル
転送方法について説明する。これはダイヤルパルスの桁
間の間隔を保証するものである。図11は本実施例にお
けるセル転送シーケンスを示す図である。なお、シグナ
リングセル16a,16bのフォーマットは実施例3と
同一である。
【0044】次に動作について説明する。シグナリング
セル16の組立および受信時の動作は実施例3と同じで
あり、それに加えて、図11に示すように、変化点Eか
ら一定時間T1経過するまで次の変化点を検出しない場
合に、シグナリングセル16bのパルスカウントフィー
ルド167の値を0に設定したシグナリングセル16c
−1を送信する。受信側では、シグナリングセル16の
種別フィールド162とパルスカウントフィールド16
7の値が0であることから、シグナリングセル16c−
1であることを認識する。このシグナリングセル16c
−1の次に到着するシグナリングセル16b−3に対応
するダイヤルパルスの再生、すなわち、送信側の変化点
Fに対応するシグナリングの値1のシグナリングビット
設定レジスタ14への設定のタイミングを、変化点Eに
対応するシグナリングの値0の同レジスタ14への設定
から33mS経過後、つまり10ppSのダイヤルパル
ス波形の終了からT2時間以降となるように、シグナリ
ングセル16b−3に対するゆらぎ吸収固定遅延の値を
調整する。こうして網のゆらぎによりダイヤルパルスの
桁間隔がつまって誤りにならないようにする。
【0045】実施例5.回路によりダイヤルパルスの速
度が異なっても正しく情報を伝える例を説明する。以
下、本発明の実施例5のセル転送方法について説明す
る。図12は本実施例に用いるシグナリングセル16d
のフォーマットを示す図であり、168はダイヤルパル
スの速度を表示するパルス速度フィールドである。図1
3は本実施例におけるダイヤルパルス速度10ppsの
場合のセル転送シーケンスを示す図である。図14は本
実施例におけるダイヤルパルス速度20ppsの場合の
セル転送シーケンスを示す図である。
【0046】次に動作について説明する。変化点Aおよ
びH検出時のシグナリングセル16a−1,16a−2
の送信動作および受信後の動作は実施例3と同一であ
る。図13に示すように、送信側では、変化点C検出時
点で、変化点Bから変化点Cまでの経過時間(すなわ
ち、シグナリングの値が1の区間)を測定し、その値が
67mS前後の場合(実際には60〜73mSの範
囲)、ダイヤルパルスの速度を10ppsと判定し、シ
グナリングセル16dのパルス速度フィールド168に
10ppsを示すコードを、また、パルスカウントフィ
ールド167に1を、種別フィールドにダイヤルパルス
セルを示すコードを、それぞれ設定し、誤り検出コード
フィールド165を計算して設定し、シグナリングセル
16d−1を送信する。同様に、変化点Eならびに変化
点G検出時点で、それぞれシグナリングセル16d−
2、16d−3を送信する。
【0047】受信側では、シグナリングセル16d−1
を受信すると、前記セルがオフフック(起動状態)検出
後の最初のダイヤルパルスセルであるため、セル受信時
点からゆらぎ吸収固定遅延経過してから、値1をシグナ
リングビット設定レジスタ14に設定する。シグナリン
グセル16d−1のパルス速度フィールド168の値が
10ppsを示しているため、値1を設定してから67
mS経過後に値0をシグナリングビット設定レジスタ1
4に設定する。次にシグナリングセル16d−2を受信
すると、上記で値0をシグナリングビット設定レジスタ
14に設定してから33mS経過後に、値1を、値1を
設定してから67mS後に値0をそれぞれシグナリング
ビット設定レジスタ14に設定する。この動作により、
値1の区間が67mS、値0の区間が33mS継続した
後、再び値1の区間が67mSとなり、ダイヤルパルス
速度10ppsのダイヤルパルス(送信側の変化点B,
C,D,Eに対応するシグナリングの変化)を端末回線
に送出する。シグナリングセル16d−3受信時には、
ダイヤルパルスの最後の変化点をシグナリングビット設
定レジスタ14に設定してからの経過時間Tが一定の値
より大きいので、シグナリングセル16d−3以降のセ
ルに対してゆらぎを吸収するため、シグナリングセル1
6d−3受信時点からゆらぎ吸収固定遅延経過してか
ら、パルス速度フィールド168の値10ppsに対応
するシグナリングの値の変化、すなわち、値1、それか
ら67mS経過後に値0を、それぞれシグナリングビッ
ト設定レジスタ14に設定する。なお、シグナリングセ
ル16d−1〜3のパルスカウントフィールド167は
この例では1に設定されているため、ダイヤルパルスの
再生動作は1回のみ行う。
【0048】上記ではダイヤルパルス速度が10pps
の場合を説明したが、20ppsの場合には図14に示
すように、変化点C、EおよびG検出時点で、変化点B
から変化点C、変化点Dから変化点E、および変化点F
から変化点Gまでの経過時間が32mS前後(30〜3
7mSの範囲)となるので、その区間の時間を測定し、
シグナリングセル16dのパルス速度フィールド168
に20ppsを示すコードを設定し、それぞれ、シグナ
リングセル16d−1〜3を送信する。受信側では、パ
ルス速度フィールド168の値20ppsに対応するシ
グナリングの値の変化をシグナリングビット設定レジス
タ14に設定することによって、端末回線に20pps
のダイヤルパルスを送出する。以上のように、接続され
ている端末回線のダイヤルパルス幅からダイヤルパルス
速度を推定でき、これをもセルに乗せて、必要なダイヤ
ルパルス列を再生できる。
【0049】実施例6.以下、本発明の送出セル数を更
に減らした例を説明する。実施例6のセル転送方法につ
いて説明する。図15は本実施例におけるダイヤルパル
ス速度10ppsの場合のセル転送シーケンスを示す図
である。本実施例ではシグナリングセル生成のタイミン
グを例えばパルス列2つの検出、または設定時間経過
後、行うものである。本実施例に用いるシグナリングセ
ル16のフォーマットは実施例5と同じであるが、ダイ
ヤルパルスの転送に用いるシグナリングセル16dのパ
ルスカウントフィールド167の値を2に設定すること
がある点が異なる。図では、シグナリングセル16dと
区別するために16eと表記している。次に動作につい
て説明する。変化点AおよびH検出時のシグナリングセ
ル16a−1,16a−2の送信動作および受信後の動
作は実施例3と同一である。図15において、送信側に
おいて、シグナリングの変化点Cを検出した時点で、変
化点Bと変化点Cの時間間隔が67mS前後であること
を識別し、ダイヤルパルス速度10ppsと判定する。
変化点Eを検出した時点で、それまでに変化点B、C、
Dが発生していることから、2つのダイヤルパルスを受
け取ったことを認識する。そこで、シグナリングセル1
6e−1のパルスカウントフィールド167の値を2に
設定し、パルス速度フィールド168の値を10pps
を示すコードを設定し、送信する。また、変化点G検出
時点では、ダイヤルパルスを1つ受け取ったことを認識
するが、2つのダイヤルパルスを受け取るまでシグナリ
ングセル16eの送信を待ち合わせる。しかし、変化点
GからT3時間経過しても次の変化点を検出しないた
め、その時点でシグナリングセル16e−2にパルスカ
ウントフィールド167の値を1に設定して送信する。
【0050】受信側では、シグナリングセル16e−1
を受信すると、前記セルがオフフック(起動状態)検出
後の最初のダイヤルパルスセルであるため、セル受信時
点からゆらぎ吸収固定遅延経過してから、値1をシグナ
リングビット設定レジスタ14に設定する。シグナリン
グセル16e−1のパルス速度フィールド168の値が
10pps、パルスカウントフィールド167の値が2
を示しているため、値1を設定してから67mS経過後
に値0を、その後33mS経過後に値1を、さらに67
mS後に値0をそれぞれシグナリングビット設定レジス
タ14に設定する。この動作により、値1の区間が67
mS、値0の区間が33mS継続した後、再び値1の区
間が67mSとなり、ダイヤルパルス速度10ppsの
ダイヤルパルス(送信側の変化点B,C,D,Eに対応
するシグナリングの変化)を端末回線に送出する。次に
シグナリングセル16e−2を受信すると、ダイヤルパ
ルスの最後の変化点をシグナリングビット設定レジスタ
14に設定してからの経過時間Tが一定の値例えば20
0msより大きいので、シグナリングセル16e−2の
セルに対してゆらぎを吸収するため、シグナリングセル
16e−2受信時点からゆらぎ吸収固定遅延経過してか
ら、パルス速度フィールド168の値10ppsに対応
するシグナリングの値の変化をシグナリングビット設定
レジスタ14に設定する。ただし、シグナリングセル1
6e−2のパルスカウントフィールド167は1に設定
されているため、ダイヤルパルスの端末回線への送出は
1回のみ行う。
【0051】実施例7.以下、本発明の実施例7のセル
転送方法について説明する。図16は本実施例に用いる
シグナリングセル16のフォーマットを示す図であり、
169は端末回線に多重化されているシグナリングのチ
ャネル番号を識別するチャネル番号フィールドである。
図17は本実施例におけるシグナリングセルの転送シー
ケンスを示す図である。
【0052】次に動作について説明する。図17におい
て、チャネル1〜3がATM網側回線において同一のバ
ーチャルパスに多重化されるものとする。チャネル1の
シグナリングの変化点G1からT4時間(例えば10
秒)経過しても、次の変化点を検出しない場合、シグナ
リングのセル転送が正常に行われていることを周期的に
受信側に通知する目的で、その時点でシグナリングセル
16f−1を組立て送信する。その際、チャネル番号フ
ィールド169−1にチャネル番号1を、信号値フィー
ルド163−1にその時点でのシグナリングの値0を設
定し、さらにチャネル番号フィールド169−1、信号
値フィールド163−1、種別フィールド162−1を
含む2バイトに対する誤り検出コードを作成し、誤り検
出コードフィールド165−1に設定し、レングスフィ
ールド166に3バイト(1チャネル分のデータ長)を
設定する。また、チャネル2のシグナリングの変化点G
2からT4時間経過しても、次の変化点を検出しない場
合、その時点でシグナリングセル16f−2を組立て送
信する。その際、チャネル番号フィールド169−1、
169−2にそれぞれチャネル番号1、2を、さらに信
号値フィールド163−1、163−2にそれぞれチャ
ネル番号1、2のその時点でのシグナリングの値0を設
定し、その他のフィールドを設定した後、レングスフィ
ールド166に6バイト(2チャネル分のデータ長)を
設定する。
【0053】さらに、チャネル3のシグナリングの変化
点G3からT4時間経過しても、次の変化点を検出しな
い場合、その時点でシグナリングセル16f−3を組立
て送信する。その際、チャネル番号1〜3のそれぞれに
対応するフィールドを、前述した要領で設定して送信す
る。その後、T4周期ごとにチャネル番号1〜3のその
時点のシグナリングの値を設定したシグナリングセル1
6f−3を組立て送信する。なお、シグナリングセル1
6fのATMレイヤヘッダ161のバーチャルパス識別
子には、チャネル1〜3が多重化されているバーチャル
パス番号を、バーチャルチャネル識別子にはチャネル1
〜3にそれぞれ割り当てられているバーチャルチャネル
番号のいずれかを設定する。
【0054】また、図に示していないが、シグナリング
セル16f−3をT4周期で送信している状態で、例え
ばチャネル1のシグナリングの値が0から1に変化した
場合には、チャネル1は、変化検出時点でシグナリング
セル16f−1を送出し、チャネル2および3について
は、次にシグナリングセル16f−3を送信すべきタイ
ミングで、シグナリングセル16f−2を送信する。一
方、シグナリングセル16fの受信側では、シグナリン
グセル16fのレングスフィールド16をチェックし、
それにいくつのチャネル数の情報が含まれているかを割
り出す。図17では、シグナリングセル16f−1は1
チャネル分(チャネル1)、16f−2では2チャネル
分(チャネル1、チャネル2)、16f−3は3チャネ
ル分(チャネル1、チャネル2、チャネル3)である。
シグナリングセル16f−1を受信した場合にはチャネ
ル1について、端末回線にシグナリングセル16f−1
の信号値フィールド163−1の値を送出する。また、
シグナリングセル16f−2を受信した場合には、チャ
ネル1およびチャネル2について、端末回線に、シグナ
リングセル16f−1の信号値フィールド163−1お
よび163−2の値を、それぞれ送出する。同様に、シ
グナリングセル16f−3を受信した場合には、チャネ
ル1、チャネル2およびチャネル3について、端末回線
に、シグナリングセル16f−1の信号値フィールド1
63−1、163−2および163−3の値をそれぞれ
送出する。正常状態を示すこれらのセルを受信しない場
合は、異常であるとして、対応チャネルについて、端末
回線に通信中を示すシグナリングビットを送出する。端
末はこれにより新たな発呼を中止する。
【0055】実施例8.本実施例以降は、ATM網上の
障害発生を端末に通知し、余分なセルの発生を抑えよう
とする例を説明する。以下、本発明の実施例8のセル転
送方法について説明する。図18は警報情報を転送する
OAM(Operation And Mainten
ance)セルのフォーマットを示す図であり、17は
OAMセルである。セル中の171はバーチャルパスお
よびバーチャネルチャネルの識別子を含むATMレイヤ
ヘッダ、172はOAMセル17の種別を示すOAM種
別フィールド、173はOAM種別フィールド172で
示された種別の中でどのような機能を実行するセルであ
るかを示すOAM機能種別フィールド、174はOAM
機能種別の固有フィールド、175はリザーブフィール
ド、176はセルのペイロード部分に対する誤り検出コ
ードを設定するCRCフィールドである。ATM多重化
装置全体の構成は実施例1と同じである。また図19は
本発明におけるシグナリング処理部2のブロック構成を
示す図である。図において、22は音声セル組立処理部
1との間で制御情報の送受を行う音声セル組立処理部通
信回路、23は音声セル分解処理部5との間で情報の送
受を行う音声セル分解処理部通信回路である。図20
は、OAMセル17のうちのVP−AIS(Alarm
Indication Signal)セル17aお
よびVP−FERFセル17bの送信シーケンスを示し
た図である。図21は本発明におけるVP−AIS状態
検出時のシーケンスを示す図である。図22は通信相手
のVP−AIS状態検出によって起動されるシーケンス
を示す図である。図23は本発明におけるVP−AIS
状態解除検出時のシーケンスを示す図である。図24は
通信相手のVP−AIS状態解除検出によって起動され
るシーケンスを示す図である。なお、その他のATM多
重化装置の構成は実施例1と同じである。
【0056】次に動作について説明する。ATM網内の
ノード装置において回線障害を検出した場合、図20に
示すように、障害が発生した回線の下流側の回線に多重
化されているバーチャルパスについて、OAMセル17
(OAM種別フィールド172=警報転送、OAM機能
種別フィールド173=AISを示すコードが設定され
ている。OAMセル、以降このセルをVP−AISセル
17aと呼ぶ)を、回線障害が継続している間、一定周
期(例えば1秒周期)ごとに送信する。また、回線障害
の回復を検出した場合には、ATM網内のノード装置は
VP−AISセル17aの送出を停止する。一方、VP
−AISセル17aをATM網から受信した端末は、O
AMセル17(OAM種別フィールド172=警報転
送、OAM機能種別フィールド173=FERF(Fa
r End Receive Failuer)を示す
コードが設定されているOAMセル(以降このセルをV
P−FERFセル17bと呼ぶ)を送信する。ATM網
から、上記VP−AISセル17aを受信したATM多
重化装置では、分離部4がシグナリング処理部2は受信
回路12を介してVP−AISセル17aを受信する
と、図21に示すように、該当バーチャルパスがVP−
AIS状態に遷移したと判定し、VP−FERFセル1
7bを送信する。また、シグナリング処理部2のCPU
9は音声セル分解処理部通信回路23を介して、音声セ
ル分解処理部5に、該当バーチャルパスのVP−AIS
状態発生を通知する。
【0057】さらに、VP−AISセル17aを受信し
たバーチャルパスに多重化されているチャネル(図21
ではチャネル1〜3)について、ワークRAM10上に
VP−AIS状態検出時点での端末方向に送出中のシグ
ナリングの値を保存し、シグナリングの値0をシグナリ
ングビット設定レジスタ14に設定する。この場合、シ
グナリングの値0は通話中を示す値であり、システムと
してこの値を端末回線に送出することにより、シグナリ
ングの値0を受信中のチャネルを用いて、端末回線から
ダイヤルパルスの送出をすることをできなくしている。
また、チャネル1〜3それぞれについて、例えば図8に
示したシグナリングセル16bの信号値フィールド16
3に値0を設定したシグナリングセル16a−11〜1
2、16a−21〜22、16a−31〜32を一定周
期(T4)ごとに送出する。一方、図22に示すよう
に、通信相手(ATM多重化装置#1)がVP−AIS
状態を検出した場合には、まずVP−FERFセル17
aを、引き続いて、VP−AIS状態を検出したバーチ
ャルパスに多重化されているチャネル1〜3のシグナリ
ングセル16(信号値フィールド163=0)を受信す
る。その後、VP−FERFセル17aは一定周期(1
秒)ごとに、チャネル1〜3のシグナリングセル16
(信号値フィールド163=0)を一定周期(T4)ご
とに受信する。VP−FERFセル17a受信により、
該当バーチャルチャネルについてVP−FERF状態に
遷移し、そのバーチャルパスに多重化されているチャネ
ル1〜3について、ワークRAM10上にVP−FER
F状態検出時での端末方向へ送出中のシグナリングの値
を保存し、シグナリングの値0をシグナリングビット設
定レジスタ14に設定することにより、シグナリングの
値0を端末回線に送出する。また、チャネル1〜3のシ
グナリングセル16(信号値フィールド163=0)を
受信すると、既にそのチャネルがVP−FERF状態に
入っていれば、そのシグナリングセル16を廃棄し、入
っていなければ、そのシグナリングセル16の信号値フ
ィールド163の値=0を、端末回線に送出する。
【0058】一方、ATM網から、VP−AISセル1
7aを3秒間以上受信していないことを検出した場合、
あるいは、図示していないがVP−AIS状態にあるバ
ーチャルパスからシグナリングセル16を受信した場
合、または、音声セル分解処理部5からVP−AIS状
態にあるバーチャルパスから音声セルを受信したことを
通知された場合のいずれかの時、VP−AIS状態解除
と判定する。VP−AIS状態解除と判定すると、図2
3において、該当バーチャルパスに多重化されているチ
ャネルについて、ワークRAM10上に保存しておい
た、VP−AIS状態に入る前のシグナリングの値を、
シグナリングビット設定レジスタ14に設定する。ま
た、チャネル1〜3それぞれについて、例えば図8に示
したシグナリングセル16bの信号値フィールド163
に、端末回線から受け取ったシグナリングの値を設定し
たシグナリングセル16a−1、16a−2、16a−
3を送出する。さらに、シグナリング処理部2のCPU
9は音声セル分解処理部通信回路23を介して、音声セ
ル分解処理部5に、該当バーチャルパスのVP−AIS
状態解除を通知する。なお、図24に示すように、通信
相手(ATM多重化装置#1)がVP−AIS状態解除
を検出した場合には、ATM多重化装置#2は、VP−
FERFセル17bを受信しなくなるため、3秒間VP
−FERFセル17b未受信を検出した時点で、該当バ
ーチャルパスのVP−FERF状態解除と判定し、音声
セル分解処理部通信回路23を介して、音声セル分解処
理部5に、該当バーチャルパスのVP−FERF状態解
除を通知する。その後、VP−FERF状態解除となっ
たバーチャルパスに多重化されている、チャネル1〜3
のシグナリングセル16を受信し、そのセルに含まれて
いる信号値フィールド163の値を端末回線に送出す
る。こうして端末側ではATM網の障害発生と回復に呼
応して、自動的に通信の停止、再開ができる。
【0059】実施例9.ATM多重化装置でみれば、シ
ステムの警報はVP−AISセルでなく、VP−FER
Fセルで知ることもある。これに対応して、以下、本発
明の実施例9のセル転送方法について説明する。図25
はVP−FERFセル17bがATM網内で生成・送信
されるケースを示した図である。図26は本発明におけ
るVP−FERF状態検出時およびVP−FERF状態
解除検出時のシーケンスを示す図である。図27は通信
相手のVP−FERF状態検出およびVP−FERF状
態解除検出によって起動されるシーケンスを示す図であ
る。次に動作について説明する。なお、ATM多重化装
置の構成は実施例1と同じである。VP−FERFセル
17bが送信されるケースは、図20に示したように、
ATM網内のノード装置が回線障害を検出して、障害を
検出した回線の下流側にVP−AISセル17aを送出
し、端末がそのVP−AISセル17aを受けてATM
網にVP−FERFセル17bを送信する場合と、図2
5に示すように、ATM網内のノード装置が回線障害を
検出し、障害回線の上流側にVP−FERFセル17b
を送信する場合の2つがある。ATM網から、VP−F
ERFセル17bを受信したATM多重化装置では、分
離部4がシグナリング処理部2に振り分ける。シグナリ
ング処理部2は受信回路12を介してVP−FERF1
7bセルを受信すると、VP−FERFセル17bを受
信したバーチャルパスがVP−FERF状態に遷移した
と判定する。VP−FERF状態に遷移すると、図26
に示すように、シグナリング処理部2のCPU9は、音
声セル組立処理部通信回路22を介して、音声セル組立
処理部2に対して、該当バーチャルパスに多重化されて
いるチャネルの音声セルの送信停止を指示するととも
に、該当バーチャルパスに多重化されているチャネル
(図26ではチャネル1〜3)について、ワークRAM
10上にVP−FERF状態検出時点での端末方向へ送
出中のシグナリングの値を保存し、シグナリングの値0
をシグナリングビット設定レジスタ14に設定する。ま
た、チャネル1〜3それぞれについて、シグナリングセ
ル16の送出を停止する。
【0060】一方、VP−FERFセル17bを3秒間
以上受信していないことを検出した場合、VP−FER
F状態解除と判定し、音声セル組立処理部2に対して、
該当バーチャルパスに多重化されているチャネルの音声
セルの送信再開を指示するとともに、該当バーチャルパ
スに多重化されているチャネルについて、ワークRAM
10上に保存しておいた、VP−FERF状態に入る前
のシグナリングの値を、シグナリングビット設定レジス
タ14に設定する。また、チャネル1〜3それぞれにつ
いて、例えば図8に示したシグナリングセル16bの信
号値フィールド163に端末回線から受け取ったシグナ
リングの値を設定した、シグナリングセル16a−1、
16a−2、16a−3を送出する。また、通信相手
(ATM多重化装置#1)がVP−FERF状態に遷移
した場合、ATM多重化装置2には、VP−FERF状
態に遷移したバーチャルパスに多重化されているチャネ
ル1〜3のシグナリングセル16が送られてこなくなる
ため、一定時間以上、シグナリングセル16未受信を検
出したチャネルについて、端末回線にシグナリングの値
=0を送出する。一方、ATM多重化装置#1がVP−
FERF状態解除を検出した場合には、ATM多重化装
置#2に、該当バーチャルパスに多重化されているチャ
ネル1〜3のシグナリングセル16が送られてくるよう
になるため、該当チャネルのシグナリングセル16受信
時には、そのシグナリングセル16の信号値フィールド
163の値を、端末回線に送出する。
【0061】実施例10.上記実施例では個別信号線方
式のシグナリングのセルについて説明した。本実施例以
降は共通線信号方式のシグナリングについて説明する。
図28は端末回線における共通線方式のシグナリング情
報の転送フォーマット方式を示す図である。図におい
て、24は端末回線の信号チャネルのビット列を時系列
的に集めて得られる、LAPDフレームである。LAP
Dフレーム24には、アドレスフィールド241、制御
フィールド242、情報フィールド243およびFCS
フィールド244の各サブフィールドがある。また、情
報フィールド243にはエンド−エンド間のシグナリン
グ情報を搭載したレイヤ3メッセージ25が格納されて
いる。図29は本発明に用いるシグナリング処理部2の
ブロック図である。図において、18はCPU9が、端
末回線上のタイムスロットの中からシグナリング転送用
のスロットを設定するシグナリングスロット指定回路、
19は端末回線から、シグナリングスロット指定回路1
8で指定されるスロットからシグナリングデータを抽出
して受信するシグナリングデータ受信回路、20はシグ
ナリングデータ受信回路19で受信したシグナリングデ
ータからLAPDフレームを抽出し、プロトコルを終端
するLAPDフレーム処理回路、21はLAPDフレー
ム処理回路20からのLAPDフレームを端末回線の指
定されたタイムスロットに書き込むシグナリングデータ
送信回路である。図30は本発明におけるVP−AIS
状態およびVP−AIS状態解除検出時のシーケンスを
示す図である。なお、OAMセル17のフォーマットに
ついては、実施例8に示したものと同じである。
【0062】次に動作について説明する。CPU9はあ
らかじめ、シグナリングスロット指定回路18に、端末
回線、例えばTTC標準JJ20.20〜22に規定さ
れる1.5Mインタフェース上のタイムスロットの中か
ら、シグナリング転送に用いるタイムスロットを設定し
ておく。このタイムスロットは2つ以上あってもよい
が、図28ではタイムスロット0がシグナリング転送に
用いる信号チャネルであるため、本実施例ではタイムス
ロット0のみを設定する。シグナリングスロット指定回
路18に設定されたタイムスロット0から、シグナリン
グデータ受信回路19は、共通線信号方式のシグナリン
グデータを時系列的に抽出して、LAPDフレーム処理
回路20に転送する。LAPDフレーム処理回路20
は、そのシグナリングデータからLAPDフレーム24
を抽出し、さらにLAPDプロトコルを終端して、ワー
クRAM10にLAPDフレーム24の情報フィールド
243に含まれるレイヤ3メッセージ25とそのメッセ
ージを受信したタイムスロット番号を書き込む。さら
に、フレーム受信を割り込み制御回路13を介してCP
U9にフレーム受信を通知する。CPU9はフレーム受
信割り込みを受け取ると、ワークRAM10から前記レ
イヤ3メッセージを読み出し、それをAAL5プロトコ
ルに従ってセルに組立て、ATMレイヤヘッダのバーチ
ャルパス識別子に端末回線のタイムスロット番号に対応
した値を設定し、そのセルを送信回路11に書き込むこ
とにより、ATM網側回線に送出する。
【0063】また、ATM網側回線から受信したシグナ
リングセル16は受信回路12に格納され、割り込み制
御回路13を介してCPU9にセル受信が通知される。
CPU9は受信した1つもしくは複数のシグナリングセ
ル16から、AAL5プロトコルに従ってレイヤ3メッ
セージ25を復元し、LAPDフレーム処理回路20に
そのレイヤ3メッセージ25と、セルのバーチャルパス
識別子に対応するタイムスロット番号を転送する。LA
PDフレーム処理回路20はレイヤ3メッセージ25を
もとにLAPDフレーム24を組立て、シグナリングデ
ータ送信回路21に送信する。シグナリングデータ送信
回路21は、端末回線の指定されたタイムスロットにL
APDフレーム24を、1バイトずつ端末回線のフレー
ム周期ごとに設定していく。
【0064】図30において、シグナリング処理部2
は、VP−AIS解除状態にあるバーチャルパスにおい
て、ATM側回線からVP−AISセル17aを受信す
ると、該当バーチャルパスに関してVP−AIS状態に
遷移したと判定し、音声セル分解処理部5に、音声セル
分解処理部通信回路23を介して、該当バーチャルパス
のVP−AIS状態発生を通知し、さらに、VP−FE
RFセル17bをATM側回線に送信するとともに、該
当バーチャルパスのバーチャルパス識別子に対応する、
端末回線上の共通線信号方式のシグナリングの転送を行
うタイムスロットの番号を検索する。その後、CPU9
は初期設定メッセージを作成して、前記タイムスロット
番号とともにLAPDフレーム処理回路20に送信す
る。LAPDフレーム処理回路20はレイヤ3メッセー
ジ25をもとにLAPDフレーム24を組立て、シグナ
リングデータ送信回路21が指定されたタイムスロット
にLAPDフレーム24を送信する。送信した初期設定
メッセージに対する初期設定応答メッセージを、端末回
線から受け取ると、そのメッセージを廃棄する。これに
より、現在通信中の呼を初期化する。VP−AIS状態
のバーチャルパスに対応するタイムスロットから受信し
たレイヤ3メッセージ25が、SETUP(呼設定)メ
ッセージの場合には、CPU9は、REL COM(解
放完了)メッセージを組立て、そのタイムスロット番号
とともにフレーム処理回路20に送出する。その後、シ
グナリングデータ送信回路21を介して、端末回線にL
APDフレーム24に格納されたREL COM(解放
完了)メッセージが送信される。これにより、新たな呼
の設定を防止する。さらに、図示していないが、DIS
C(切断)メッセージを受信した場合には、CPU9は
シグナリングセル16を組立て送信回路11を介してA
TM網側回線に送出する。上記以外のメッセージを受け
取った場合には廃棄し、ATM網側回線に送出しない。
【0065】一方、VP−AISセル17aを3秒間以
上受信していないことを検出した場合、あるいは、図示
していないがVP−AIS状態にあるバーチャルパスか
らシグナリングセル16を受信した場合、または、音声
セル分解処理部5からVP−AIS状態にあるバーチャ
ルパスから音声セルを受信したことを通知された場合の
いずれかの時、VP−AIS状態解除と判定する。VP
−AIS状態解除と判定すると、音声セル分解処理部5
に、音声セル分解処理部通信回路23を介して、該当バ
ーチャルパスのVP−AIS状態解除を通知する。その
後、端末回線からSETUP(呼設定)メッセージを含
む全てのメッセージを受け取った場合には、そのメッセ
ージをセルに組立てATM網側回線に送出する。
【0066】実施例11.VP−AISセルに換わって
VP−FERFセル受信も同様である。以下、本発明の
実施例11のセル転送方法について説明する。図31は
本実施例におけるVP−FERF状態およびVP−FE
RF状態解除検出時のシーケンスを示す図である。な
お、OAMセル17のフォーマットについては、実施例
8に示したものと同じである。
【0067】次に動作について説明する。VP−FER
F解除状態にあるバーチャルパスにおいて、ATM網側
回線からVP−FERFセル17bを受信すると、シグ
ナリング処理部2は該当バーチャルパスがVP−FER
F状態に遷移したと判定する。VP−FERF状態に遷
移すると、図31に示すように、音声セル組立処理部2
に対して、音声セル組立処理部通信回路22を介して、
該当バーチャルパスに多重化されているチャネル(図3
1ではチャネル1〜3)の音声セルの送信停止を指示す
るとともに、該当バーチャルパスのバーチャルパス識別
子に対応する、端末回線上の共通線信号方式のシグナリ
ングの転送を行うタイムスロットの番号を検索する。そ
の後、CPU9は初期設定メッセージを作成して、前記
タイムスロット番号とともにLAPDフレーム処理回路
20に送信する。LAPDフレーム処理回路20はレイ
ヤ3メッセージ25をもとにLAPDフレーム24を組
立て、シグナリングデータ送信回路21が指定されたタ
イムスロットにLAPDフレーム24を送信する。送信
した初期設定メッセージに対する初期設定応答メッセー
ジを、端末回線から受け取ると、そのメッセージを廃棄
する。これにより、現在通信中の呼を初期化する。
【0068】なお、VP−FERF状態のバーチャルパ
スに対応するタイムスロットから、SETUP(呼設
定)他のメッセージを受け取った場合には廃棄し、AT
M網側回線には送出しない。メッセージを受け取った場
合には、CPU9は、REL COM(解放完了)メッ
セージを組立て、そのタイムスロット番号とともにフレ
ーム処理回路20に送出する。その後、シグナリングデ
ータ送信回路21を介して、端末回線にLAPDフレー
ム24に格納されたREL COM(解放完了)メッセ
ージが送信される。これにより、新たな呼の設定を防止
する。また、図示していないが、他のメッセージを受け
取った場合には廃棄し、ATM網側回線には送出しな
い。
【0069】一方、VP−FERFセル17bを3秒間
以上受信していないことを検出した場合には、VP−F
ERF状態解除と判定し、音声セル組立処理部2に対し
て、、音声セル組立処理部通信回路22を介して、該当
バーチャルパスに多重化されているチャネルの音声セル
の送信再開を指示する。その後、端末回線からSETU
P(呼設定)メッセージを含む全てのメッセージを受け
取った場合には、そのメッセージをセルに組立てATM
網側回線に送出する。
【0070】
【発明の効果】以上のようにこの発明では、送信側で
は、チャネル毎にシグナリングビットの状態の遷移検出
して後一定時間待ち、複数の状態の遷移を記載したシグ
ナリングセルを生成するステップと、受信セルでシグナ
リングビットを複数設定ステップと、設定時間経過する
と、端末へ転送を繰り返すステップとを備えたので、少
ないセルで送信側の信号線の状態変化を遅れなく転送で
きる効果がある。
【0071】または、受信側では、送信側からダイヤル
パルス間隔保護のための一定時間が経過したことを示す
セルを受けるか、または送信側からのセル受信後に一定
値以上の経過時間がたつと、各シグナリングビットの状
態が各端末チャネルに転送されようにしたので、ダイヤ
ル桁間のミニマムポーズが保たれる効果がある。
【0072】または、ダイヤルパルスの速度情報も示す
シグナリングセルで送信され、受信側ではこれにより所
定速度のダイヤルパルスが生成されて対応チャネルに転
送されるようにしたので、少ないセルで送信側の信号線
の状態変化が直ちに転送される効果がある。
【0073】また更に、送信側のダイヤルパルス情報が
複数回記載された1つのセルが送信されので、少ないセ
ルで送信側の信号線の状態変化が直ちに受信側で再現で
きる効果がある。
【0074】また更に、いずれのチャネルにも一定時間
内に変化点を検出しない場合にもシグナリングセルが送
信されるので、受信側では、少ないセルで複数チャネル
の正常通信を確認できる効果がある。
【0075】または、チャネルにおける複数のシグナリ
ングビットの状態遷移を検出すると、タイムスタンプと
組にして、1つのシグナリングセルに記載するシグナリ
ング処理部を備えたので、少ないセルで送信側の信号線
の状態変化が直ちに受信側で再現できる効果がある。
【0076】または、送信側からダイヤルパルス間隔保
護のための一定時間が経過したことを示すセルを受ける
か、または送信側からのセル受信後に一定値以上の経過
時間がたつと、次に受けたダイヤルパルス情報記載セル
に対して、対応のシグナリングビット設定をシグナリン
グ処理部が行うので、ダイヤル桁間のミニマムポーズが
保たれる効果がある。
【0077】
【0078】
【0079】
【0080】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のセル転送方法を行うATM多重化装
置の例を示すブロック図である。
【図2】 個別線信号方式のシグナリング情報(シグナ
リングビット)の転送フォーマットを示す図である。
【図3】 図1に示す装置のシグナリング処理部2のブ
ロック図である。
【図4】 実施例1に用いるシグナリングセルのフォー
マットを示す図である。
【図5】 実施例1におけるシグナリングセル転送シー
ケンスを示す図である。
【図6】 実施例2に用いるシグナリングセルのフォー
マットを示す図である。
【図7】 実施例2におけるシグナリングセル転送シー
ケンスを示す図である。
【図8】 実施例3に用いるシグナリングセルのうち、
信号値の転送に用いるセルのフォーマットを示す図であ
る。
【図9】 実施例3に用いるシグナリングセルのうち、
ダイヤルパルスの転送に用いるセルのフォーマットを示
す図である。
【図10】 実施例3におけるセル転送シーケンスを示
す図である。
【図11】 実施例4におけるセル転送シーケンスを示
す図である。
【図12】 実施例5に用いるシグナリングセルのフォ
ーマットを示す図である。
【図13】 実施例5におけるダイヤルパルス速度10
ppsの場合のセル転送シーケンスを示す図である。
【図14】 実施例5におけるダイヤルパルス速度20
ppsの場合のセル転送シーケンスを示す図である。
【図15】 実施例6におけるダイヤルパルス速度10
ppsの場合のセル転送シーケンスを示す図である。
【図16】 実施例7に用いるシグナリングセル16の
フォーマットを示す図である。
【図17】 実施例7におけるシグナリングセルの転送
シーケンスを示す図である。
【図18】 ATM網において警報情報を転送するOA
Mセルのフォーマットを示す図である。
【図19】 実施例8のシグナリング処理部の構成図で
ある。
【図20】 OAMセルのうちVP−AISセルとVP
−FERFセルの送信シーケンスを示す図である。
【図21】 実施例8におけるVP−AIS状態検出時
のシーケンスを示す図である。
【図22】 通信相手がVP−AISを検出した場合に
起動されるシーケンスを示す図である。
【図23】 実施例8におけるVP−AIS状態解除検
出時のシーケンスを示す図である。
【図24】 通信相手がVP−AIS状態解除を検出し
た場合に起動されるシーケンスを示す図である。
【図25】 VP−FERFセルがATM網内で生成・
送信されることを示す図である。
【図26】 実施例9におけるVP−FERF状態検出
時およびVP−FERF状態解除検出時のシーケンスを
示す図である。
【図27】 通信相手がVP−FERF状態検出または
VP−FERF状態解除を検出した場合に起動されるシ
ーケンスを示す図である。
【図28】 共通線信号方式のシグナリング情報の転送
フォーマットの方式を示す図である。
【図29】 実施例10に用いるシグナリング処理部2
のブロック図である。
【図30】 実施例10におけるVP−AIS状態およ
びVP−AIS状態解除検出時のシーケンスを示す図で
ある。
【図31】 実施例11におけるVP−FERF状態お
よびVP−FERF状態解除検出時のシーケンスを示す
図である。
【図32】 従来のセル転送方法におけるATM多重化
装置の構成を示す図である。
【図33】 従来のセル転送方法におけるシグナリング
セルの転送シーケンスを示した図である。
【符号の説明】
1 シグナリング処理部、2 音声セル組立処理部、3
多重化部、4 分離部、5 音声セル分解処理部、6
シグナリングビット抽出回路、7 シグナリングビッ
ト表示レジスタ、8 割り込みタイミング生成回路、9
CPU、10ワークRAM、11 送信回路、12
受信回路、13 割り込み制御回路、14 シグナリン
グビット設定レジスタ、15 シグナリングビット送信
回路、16 シグナリングセル、161 ATMレイヤ
ヘッダ、162 種別フィールド、163 信号値フィ
ールド、164 タイムスタンプフィールド、165誤
り検出コードフィールド、166 レングスフィール
ド、167 パルスカウントフィールド、168 パル
ス速度フィールド、169 チャネル番号フィールド、
17 OAMセル、171 ATMレイヤヘッダ、17
2 OAM種別フィールド、173 OAM機能種別フ
ィールド、174 OAM機能種別の固有フィールド、
175 リザーブフィールド、176 CRCフィール
ド、18シグナリングスロット指定回路、19 シグナ
リングデータ受信回路、20 LAPDフレーム処理回
路、21 シグナリングデータ送信回路、22 音声セ
ル組立処理部通信回路、23 音声セル分解処理部通信
回路、24 LAPDフレーム、241 アドレスフィ
ールド、242 制御フィールド、243 情報フィー
ルド、244 FCSフィールド、25 レイヤ3メッ
セージ 。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 矢野雅嗣 他4名,音声CLADの試 作,電子情報通信学会1995年総合大会講 演論文集,電子情報通信学会,1995年3 月10日,通信2,44,B−598 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/56

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信側では、各端末チャネルからの信号
    線の状態変化を示すシグナリングビットを抽出し多重化
    の対応チャネルレジスタに記憶して、該記憶されたチャ
    ネル毎に上記シグナリングビットの状態の遷移を監視し
    て該状態の遷移を検出すると、該検出して後一定時間待
    ち、上記チャネルにおける複数の状態の遷移を検出する
    と、各状態の遷移を検出状態と検出時間に基づく時間信
    号(タイムスタンプ)と組にして、1つのシグナリング
    セルに該複数の状態の遷移を記載して生成するステップ
    と、 受信側では、上記シグナリングセルを受信すると、対応
    するチャネルのシグナリング設定レジスタに送信側に対
    応した規則でシグナリングビットの状態を設定し、1つ
    のシグナリングセルに記載された複数の状態の遷移情報
    を受けると、上記シグナリングレジスタに上記複数回の
    シグナリングビットを設定するステップと、 上記設定レジスタに状態設定後、上記受信したシグナリ
    ングセル中の時間信号の時間経過すると、上記設定レジ
    スタを上記受信したシグナリングセル中の検出した状態
    に設定するステップと、 上記設定レジスタの各シグナリングビットの状態を遷移
    情報に記載の時間スタンプで決まる時間に各端末チャネ
    ルに転送を繰り返すステップとを備えたセル転送方法。
  2. 【請求項2】 送信側では、各端末チャネルからの信号
    線の状態変化を示すシグナリングビットを抽出し多重化
    の対応チャネルレジスタに記憶して、該記憶されたチャ
    ネル毎に上記シグナリングビットの状態の遷移を監視し
    て該状態の遷移を検出すると、検出状態と検出時間に基
    づく時間信号(タイムスタンプ)を乗せ、オンフック/
    オフフックの信号遷移とダイヤルパルス情報との別も乗
    せたシグナリングセルを生成するステップと、 受信側では、上記シグナリングセルを受信すると、対応
    するチャネルのシグナリング設定レジスタに送信側に対
    応した規則でシグナリングビットの状態を設定し、ダイ
    ヤルパルス情報を受けた場合には、ネットワーク上で生
    じるセルのゆらぎ遅延を吸収するゆらぎ吸収遅延時間後
    にダイヤルパルス情報対応のシグナリン グビットを設定
    し、送信側からダイヤルパルス間隔保護のための一定時
    間が経過したことを示すセルを受けるか、または送信側
    からのセル受信後に一定値以上の経過時間がたつと、次
    に受けたダイヤルパルス情報記載セルに対して、ゆらぎ
    吸収遅延時間経過後に上記ダイヤルパルス情報記載セル
    対応のシグナリングビット設定を行うようにしたステッ
    プと、 上記設定レジスタに状態設定後、上記受信したシグナリ
    ングセル中の時間信号の時間経過すると、上記設定レジ
    スタを上記受信したシグナリングセル中の検出した状態
    に設定するステップと、 上記設定レジスタの各シグナリングビットの状態を各端
    末チャネルに転送するステップとを備えた セル転送方
    法。
  3. 【請求項3】 送信側では、各端末チャネルからの信号
    線の状態変化を示すシグナリングビットを抽出し多重化
    の対応チャネルレジスタに記憶して、該記憶されたチャ
    ネル毎に上記シグナリングビットの状態の遷移を監視し
    て該状態の遷移を検出すると、検出状態と検出時間に基
    づく時間信号(タイムスタンプ)を乗せ、シグナリング
    情報フィールドにダイヤルパルスの速度情報も記載した
    シグナリングセルを生成するステップと、 受信側では、上記シグナリングセルを受信すると、対応
    するチャネルのシグナリング設定レジスタに送信側に対
    応した規則でシグナリングビットの状態を設定し、ダイ
    ヤルパルス情報を受けた場合には、ネットワーク上で生
    じるセルのゆらぎ遅延を吸収するゆらぎ吸収遅延時間後
    に上記ダイヤルパルスの速度情報に基づいてダイヤルパ
    ルス情報対応のシグナリングビットを設定するステップ
    と、 上記設定レジスタに状態設定後、上記受信したシグナリ
    ングセル中の時間信号の時間経過すると、上記設定レジ
    スタを上記受信したシグナリングセル中の検出した状態
    に設定するステップと、 上記設定レジスタの各シグナリングビットの状態を各端
    末チャネルに転送するステップとを備えた セル転送方
    法。
  4. 【請求項4】 送信側で、シグナリングセルを生成する
    ステップは、ダイヤルパルス情報を複数回検出して、該
    複数回の情報を記載した1つのシグナリングセルを生成
    し、 受信側で、シグナリングレジスタに設定するステップ
    は、上記複数回のダイヤルパルス情報記載セルを受信す
    ると、順次、所定のシグナリングビット設定を行うよう
    にしたことを特徴とする請求項2記載のセル転送方法。
  5. 【請求項5】 送信側で、シグナリングセルを生成する
    ステップは、同一のバーチャルバスに多重化された複数
    のチャネルの、いずれのチャネルにも一定時間内に変化
    点を検出しない場合に、上記各チャネルの識別子と変化
    点無検出の状態情報を組にして記載したシグナリングセ
    ルを生成するステップとし、 受信側で、転送するステップは、上記識別子と状態情報
    を記載したシグナリングセルを受けると、識別子対応の
    チャネルに上記状態情報を送出するようにしたことを特
    徴とする請求項1または請求項2いずれか記載のセル転
    送方法。
  6. 【請求項6】 各端末チャネル信号線の状態の変化を示
    すシグナリングビットを抽出して多重化の対応チャネル
    レジスタに記憶し、該レジスタに記憶されたチャネル毎
    に上記シグナリングビットの状態の遷移を検出すると、
    該検出して後一定時間待ち、上記チャネルにおける複数
    の状態の遷移を検出すると、各状態の遷移を検出状態と
    検出時間に基づく時間信号(タイムスタンプ)と組にし
    て、1つのシグナリングセルに該複数の状態の遷移を記
    載して生成するシグナリング処理部を備えたことを特徴
    とするセル送信装置。
  7. 【請求項7】 シグナリングセルを受信すると、対応す
    るチャネルのシグナリング設定レジスタに送信側に対応
    した規則でシグナリングビットの状態を設定し、ダイヤ
    ルパルス情報を受けた場合には、ネットワーク上で生じ
    るセルのゆらぎ遅延を吸収するゆらぎ吸収遅延時間後に
    ダイヤルパルス情報対応のシグナリングビットを設定
    し、送信側からダイヤルパルス間隔保護のための一定時
    間が経過したことを示すセルを受けるか、または送信側
    からのセル受信後に一定値以上の経過時間がたつと、次
    に受けたダイヤルパルス情報記載セルに対して、ゆらぎ
    吸収遅延時間経過後に上記ダイヤルパルス情報記載セル
    対応のシグナリングビット設定を行うようにしたシグナ
    リング処理部を備えたことを特徴とするセル受信装置。
  8. 【請求項8】 各端末チャネルからの信号線の状態変化
    を示すシグナリングビットを抽出し多重化の対応チャネ
    ルレジスタに記憶して、該記憶されたチャネ ル毎に上記
    シグナリングビットの状態の遷移を監視して該状態の遷
    移を検出すると、検出状態と検出時間に基づく時間信号
    (タイムスタンプ)を乗せ、シグナリング情報フィール
    ドにダイヤルパルスの速度情報も記載したシグナリング
    セルを生成するシグナリング処理部を備えたことを特徴
    とするセル送信装置。
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矢野雅嗣 他4名,音声CLADの試作,電子情報通信学会1995年総合大会講演論文集,電子情報通信学会,1995年3月10日,通信2,44,B−598

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