JP3318778B2 - 履帯用パッド及びその製造方法 - Google Patents

履帯用パッド及びその製造方法

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JP3318778B2 JP34654292A JP34654292A JP3318778B2 JP 3318778 B2 JP3318778 B2 JP 3318778B2 JP 34654292 A JP34654292 A JP 34654292A JP 34654292 A JP34654292 A JP 34654292A JP 3318778 B2 JP3318778 B2 JP 3318778B2
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達雄 鈴木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無限道車両に用いられ
る履帯を構成する各履板に走行路面の保護用として取付
ける履帯用パッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から履帯から走行路面を保護するた
めに、履帯を構成する各履板の踏面側にパッドを取付け
ている。この種の従来の履帯用パッドとしては、例えば
実公昭62−32138号公報に示されるように各履板
に対して着脱可能に固着するもの、あるいは実開平4−
131589号公報に示されるように各履板に焼付け固
着する構成となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記両従来の技術のい
ずれも履帯の各履板は弾性部材を介して走行路面に当接
するため、走行路面は履帯から保護されるが、走行方向
あるいは横方向への滑り防止については配慮されておら
ず、凍結した路面の場合走行方向へ、あるいは横方向へ
と滑ることがあり危険である。
【0004】また上記従来の履帯用パッドの場合、走行
路面を保護するために、比較的軟質の弾性部材が用いら
れていることから、これをクレーン車や高所作業車用の
履帯に用いた場合、これらの作業機が高揚程かつ重荷重
の作業を行なったときに、上記履帯用パッドが変形して
車体が揺れて危険であった。
【0005】本発明は上記のことにかんがみなされたも
ので、着脱可能にした履帯用パッドを改良したもので凍
結路面でも滑ることがなく、またクレーンや高所作業車
にあっても車体が揺れることなく安全に作業できるよう
にした履帯用パッドを提供することを目的とするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る履帯用パッドは、長さ方向両端に位置
する両端部材3,4を、コ字状の断面形状の連結部材5
の両端部に、互いに離間して両端部材3,4間に連結部
材5にて横断面方向の3方を囲まれた空間を有して連結
し、連結部材5に弾性部材6を固着し、上記両端部材
3,4の一方の端部材3に履板1の長手方向端部に係合
する固定鉤部材7を固着し、他方の端部材4に履板1の
長手方向他端部に係合する着脱鉤部材8をボルト9にて
着脱可能に固着し、上記両端部材3,4の少なくとも一
方にスパイク11,11a,18を着脱可能に設けた構
成になっている。
【0007】そして上記構成の履帯用パッドにおいて、
連結部材5に固着する弾性部材21の硬度を65〜99
度にし、この弾性部材21の踏面側に、この弾性部材2
1より硬度の低い弾性材料からなる踏面部材22を植設
し、この踏面部材22は、上記弾性部材21の踏面より
突出させた構成にし、この構成の履帯用パッドの製造方
法において、弾性部材21の成形途中でまだ軟らかいう
ちに踏面部材22の足部を押込み挿入し、弾性部材21
の硬化により結合するようにした。
【0008】
【作 用】本発明に係る履帯用パッドを履帯の各履板に
装着することにより履帯はこの履帯用パッドの弾性部材
を介して走行路面に接触する。そして端部材4に設けら
れたスパイク11,11a,18が走行路面に当接して
滑り止めとなり、凍結路面を滑ることなく走行できる。
また硬度の高い弾性部材21にこれよりも硬度が低い踏
面部材22を、弾性部材21より突出して植設したこと
により、車両の停止時における、弾性部材21の変形が
抑制されると共に、走行時は踏面部材22にて滑り止め
効果が得られる。さらに、踏面部材22を弾性部材21
の踏面より突出させて植設してなる履帯用パッドの製造
方法では、踏面部材22は接着剤を用いることなく弾性
部材21に固着される。
【0009】
【実 施 例】本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1から図6は本発明の第1の実施例を示すもの
で、図中1は履板であり、この履板1はトラックリンク
2にて無端状に連結されて履帯が構成されている。Pは
上記各履帯1の踏面側に着脱可能に取付ける本発明に係
る履帯用パッドであり、この履帯用パッドPは両端部材
3,4と、この各端部材3,4を連結する連結部材5と
からなっており、この連結部材5の上面に踏面を構成す
る弾性部材6が焼付け固着されている。また一方の端部
材3には履板1の一端部に係合する固定鉤部材7が固着
されており、他方の端部材4には履板1の他端部に係合
する着脱鉤部材8がボルト9にて着脱可能に固着されて
いる。
【0010】上記両端部材3,4は、図1及び図2に示
すように、断面形状がコ字状になっている連結部材5の
両端部に、互いに離間し、両端部材3,4間に連結部材
5にて横断面方向の3方を囲まれた空間を有するように
して固着されている。
【0011】上記着脱鉤部材8を固着する方の端部材4
の上面には矩形状の挿入穴10が設けてあり、この挿入
穴10に板状のスパイク11が係脱可能に嵌合するよう
になっている。そしてこのスパイク11が挿入される挿
入穴10の奥部は着脱鉤部材8の取付け方向に開放され
ており、着脱鉤部材8の取付け部8aがスパイク11の
側面に当接し、ボルト9をスパイク11を貫通させて端
部材4に螺着することによりスパイク11が着脱鉤部材
8と共締めにより固着されるようになっている。
【0012】上記両端部材3,4の裏面には履板1の走
行方向の中央に突設された突条12に係合する溝13が
設けてあり、またこの各端部材3,4に固着される両鉤
部材7,8にも上記突条12が係合する係合孔14,1
5が設けてある。上記着脱鉤部材8は端部材4の端部に
設けた凹部に嵌合されるようになっている。上記スパイ
ク11の高さは弾性部材6より、これの弾性撓み代分だ
け低くなっていて、弾性部材6が車両の重量にて撓み変
形した状態でスパイク11の先端が走行路面に接触する
ようになっている。
【0013】上記スパイク11は走行路面の凍結時等必
要に応じて用いられるものであり、これを用いない場合
には、スペーサ16を挿入穴10内に挿入して着脱鉤部
材8と共締め固着しておく。上記スパイク11の先端形
状は凍結路面に喰いつく形状であればその形状は問わな
いが、その変形例として図6に示す。このスパイク11
aは断面L字状になっていて、先端面積が広くなってお
り、その上面に複数個のスパイク部材17a,17bを
固着してある。
【0014】上記第1の実施例に示した構成の履帯用パ
ッドを各履板1に装着して走行した場合、このときの走
行路面に接触する各弾性部材6が車両の重量にて圧縮変
形し、これにより端部材4に取付けたスパイク11,1
1aの先端が走行路面に当接して滑り止め作用が生じ、
走行路面が凍結している場合等、路面が滑りやすくなっ
ている状態での車両の走行を安定して行なうことができ
る。そして上記スパイク11,11aの不使用時にはこ
れをスペーサ16に取替えておく。またこの実施例で
は、その製造において長さの異なる連結部材5を用意し
ておくことにより、長さの異なる履帯用パッドを容易に
製造することができる。
【0015】図7は本発明の第2の実施例を示すもの
で、一方の端部材4aにピン状のスパイク18が複数個
植設してある。この各スパイク18は螺合により植設さ
れており、不使用時には取外しておき、かつそのねじ穴
にはゴム栓あるいはねじ栓等にて閉塞しておく。上記各
スパイク18の高さも、弾性部材6より、これの弾性変
形分だけ低くして、車両の走行時にこれが路面に接触す
るようにしてある。
【0016】図8、図9は本発明の第3の実施例を示す
もので、履帯用パッドの弾性部材19の踏面にピン状の
スパイク20を複数本植設する。この各スパイク20は
弾性部材19に埋設したナット部材20aに着脱可能に
螺着されるようになっており、この場合もスパイク20
の不使用時にはそのねじ穴にはゴム栓あるいはねじ栓等
にて閉塞しておく。
【0017】この第3の実施例では履帯用パッドの弾性
部材19の踏面に直接スパイク20を植設したことによ
り滑り止め効果は顕著に得られる。また上記各スパイク
20は弾性部材19にて支持されていることにより走行
時における弾性支持性は維持される。
【0018】図10(a),(b)はさらに本発明の第
4の実施例を示すもので、履帯用パッドの弾性部材21
の踏面に別の弾性材料よりなる踏面部材22が複数個植
設してある。この踏面部材22は、上記弾性部材21の
踏面より突出されている。この実施例での弾性部材21
の硬度は比較的硬く、例えば65〜99度好ましくは8
0〜95度である。そして弾性部材21に植設する踏面
部材22の硬度はこれよりも低く、例えば60〜70度
のものが用いられる。
【0019】この実施例における踏面部材22の植設方
法を以下に説明する。弾性部材21を板状の連結部材5
に盛付け成形する際に、この弾性部材21の加熱成形に
よる硬化に所定の時間がかかる。そこで、この弾性部材
21が充分軟らかいときに、踏面部材22をこれに押込
み挿入する。これにより踏面部材22の足部が弾性部材
21内に没入する。弾性部材21は硬化するに従ってわ
ずかに縮むことにより、上記踏面部材22は接着材等を
用いることなく強固に固着される。
【0020】上記踏面部材22の足部には抜け止め用の
ヒレ23がリング状に設けてある。またこの踏面部材2
2の平面形状は図示するように円形のほかに四角形等種
々の形状が考えられる。またその断面の大きさも、配列
位置によって変えてもよい。
【0021】上記第4の実施例では弾性部材21の踏面
に、これよりも硬度の低い踏面部材22が植設されてい
ることにより、車両が停止したときにおける履帯用パッ
ドの弾性部材の保形性が良くなって耐変形性が得られ、
これにより、クレーン作業時や高所作業時における揺動
が小さくなって作業の安全性が向上される。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、凍結した走行路面でも
滑ることなく走行できて走行時の安全性が向上できる。
また硬度が高い弾性部材21に、これより硬度の低い踏
面部材22を弾性部材21の踏面より突出させて植設し
たことにより、停止時の安全性が向上し、クレーンや高
所作業車にあっても車体が揺れることがなくこれらによ
る作業を安全に行なうことができる。そしてさらに走行
時には路面部材22にて滑り止め効果を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における履帯用パッドの
断面図である。
【図2】図1のA矢視図である。
【図3】図1のB矢視図である。
【図4】(a)は図1のC矢視図、(b)は図1のD矢
視図である。
【図5】本発明の第1の実施例の要部を示す分解斜視図
である。
【図6】本発明の第1の実施例の変形例の要部を示す分
解斜視図である。
【図7】本発明の第2の実施例の要部を示す正面図であ
る。
【図8】本発明の第3の実施例を示す一部破断正面図で
ある。
【図9】図8のE矢視図である。
【図10】(a)は本発明の第4の実施例の要部を示す
断面図である。(b)は本発明の第4の実施例の要部を
示す断面図である。
【符号の説明】
1…履板、2…トラックリンク、3,4…端部材、5…
連結部材、6,19,21…弾性部材、7…固定鉤部
材、8…着脱鉤部材、9…ボルト、10…挿入穴、1
1,11a,18…スパイク、12…突条、13…溝、
14,15…係合穴、16…スペーサ、22…踏面部
材。
フロントページの続き (56)参考文献 実開 平4−131589(JP,U) 実開 平4−99183(JP,U) 実開 平4−35087(JP,U) 実開 平4−14583(JP,U) 実開 平3−85286(JP,U) 実開 平3−24485(JP,U) 実開 平1−123787(JP,U) 実開 昭62−184081(JP,U) 実開 昭56−136868(JP,U) 実公 昭62−32138(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 55/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長さ方向両端に位置する両端部材3,4
    を、コ字状の断面形状の連結部材5の両端部に、互いに
    離間して両端部材3,4間に連結部材5にて横断面方向
    の3方を囲まれた空間を有して連結し、連結部材5に弾
    性部材6を固着し、上記両端部材3,4の一方の端部材
    3に履板1の長手方向端部に係合する固定鉤部材7を固
    着し、他方の端部材4に履板1の長手方向他端部に係合
    する着脱鉤部材8をボルト9にて着脱可能に固着し、上
    記両端部材3,4の少なくとも一方にスパイク11,1
    1a,18を着脱可能に設けたことを特徴とする履帯用
    パッド。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の履帯用パッドにおいて、
    連結部材5に固着する弾性部材21の硬度を65〜99
    度にし、この弾性部材21の踏面側に、この弾性部材2
    1より硬度の低い弾性材料からなる踏面部材22を植設
    し、この踏面部材22は、上記弾性部材21の踏面より
    突出してなることを特徴とする履帯用パッド。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の履帯用パッドの製造方法
    において、弾性部材21の成形途中でまだ軟らかいうち
    に踏面部材22の足部を押込み挿入し、弾性部材21の
    硬化により結合するようにしたことを特徴とする履帯用
    パッドの製造方法。
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US11136078B2 (en) * 2018-07-24 2021-10-05 Jees LLC Vehicle track shoe pad

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