JP3318616B2 - 段ボール製緩衝体 - Google Patents
段ボール製緩衝体Info
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- JP3318616B2 JP3318616B2 JP04485494A JP4485494A JP3318616B2 JP 3318616 B2 JP3318616 B2 JP 3318616B2 JP 04485494 A JP04485494 A JP 04485494A JP 4485494 A JP4485494 A JP 4485494A JP 3318616 B2 JP3318616 B2 JP 3318616B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオデッキ、アン
プ、パソコン、ワープロなどの電気製品を梱包するとき
に用いられる緩衝体の改良に関するものである。
プ、パソコン、ワープロなどの電気製品を梱包するとき
に用いられる緩衝体の改良に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般的に電気製品などの各種機器を梱包
する場合においては、機器が段ボール箱の内部で動かな
いように、且つ外部からの衝撃から保護することを目的
として緩衝材と共に段ボール箱に収納され、輸送時や保
管時等における機器の保護が図られている。
する場合においては、機器が段ボール箱の内部で動かな
いように、且つ外部からの衝撃から保護することを目的
として緩衝材と共に段ボール箱に収納され、輸送時や保
管時等における機器の保護が図られている。
【０００３】従来の緩衝材としては、発泡スチロールな
どの発泡プラスチックを成型したものが広く利用されて
いる。発泡プラスチックは、機器を保護するための緩衝
機能に優れた材質であり、しかも容易に各種機器の形状
に合わせて成型することができ、梱包材への収納効率を
高くできる利点がある。
どの発泡プラスチックを成型したものが広く利用されて
いる。発泡プラスチックは、機器を保護するための緩衝
機能に優れた材質であり、しかも容易に各種機器の形状
に合わせて成型することができ、梱包材への収納効率を
高くできる利点がある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、発泡プ
ラスチックはその材質自体極めて優れた特性を有するも
のの、近時緩衝材として使用した後の処理の点で種々の
問題点を含んでいる。例えば、回収ルートが未整備のた
め、家庭ゴミとして廃棄され大きな社会問題となってい
る。これに伴い回収時に取り扱いに手間がかかり、回収
費が高くなる。また、焼却廃棄する場合には高エネルギ
ーであることから、焼却炉の整備が必要となる点であ
る。この他、発泡プラスチック製の緩衝材自体、極めて
嵩高いものであることから輸送効率が低く、輸送費が高
くなると共に保管スペースに広い場所を必要とする欠点
があった。このようなことから、本業界においては、発
泡プラスチックに代替するものとして、緩衝機能に優れ
しかも構造簡単な緩衝材が広く要望されていた。
ラスチックはその材質自体極めて優れた特性を有するも
のの、近時緩衝材として使用した後の処理の点で種々の
問題点を含んでいる。例えば、回収ルートが未整備のた
め、家庭ゴミとして廃棄され大きな社会問題となってい
る。これに伴い回収時に取り扱いに手間がかかり、回収
費が高くなる。また、焼却廃棄する場合には高エネルギ
ーであることから、焼却炉の整備が必要となる点であ
る。この他、発泡プラスチック製の緩衝材自体、極めて
嵩高いものであることから輸送効率が低く、輸送費が高
くなると共に保管スペースに広い場所を必要とする欠点
があった。このようなことから、本業界においては、発
泡プラスチックに代替するものとして、緩衝機能に優れ
しかも構造簡単な緩衝材が広く要望されていた。
【０００５】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者は上記諸
点に鑑み鋭意研究の結果、本発明を成し得たものであ
り、その特徴とするところは、側面板、上面板、下面
板、前面板及び後面板より構成される収納部に収納体の
一部を収納させる構造の段ボール製の緩衝体において、
上面板及び下面板は側面板の上下から延出され、前面板
及び後面板は該側面板から該上面板及び該下面板にかけ
て設けられた差込溝に差し込まれ該差込溝の延長線上の
該上面板と該下面板を夫々挟み付ける保持溝を有するも
のであって、該側面板の両側の該上面板と該下面板との
２つの折曲部において相互に相手側に設けられた切込に
よって形成され該側面板、該上面板、該下面板の各板の
外面より突出する支持片と、該上面板と該下面板の外面
より突出する該前面板及び該後面板の辺部と、該前面板
と該後面板の外面より突出し該側面板、該上面板及び該
下面板の夫々の一部で構成されるコの字部とによって、
該側面板、該上面板、該下面板、該前面板及び該後面板
の夫々の外面側に緩衝ゾーンを形成したこと。
点に鑑み鋭意研究の結果、本発明を成し得たものであ
り、その特徴とするところは、側面板、上面板、下面
板、前面板及び後面板より構成される収納部に収納体の
一部を収納させる構造の段ボール製の緩衝体において、
上面板及び下面板は側面板の上下から延出され、前面板
及び後面板は該側面板から該上面板及び該下面板にかけ
て設けられた差込溝に差し込まれ該差込溝の延長線上の
該上面板と該下面板を夫々挟み付ける保持溝を有するも
のであって、該側面板の両側の該上面板と該下面板との
２つの折曲部において相互に相手側に設けられた切込に
よって形成され該側面板、該上面板、該下面板の各板の
外面より突出する支持片と、該上面板と該下面板の外面
より突出する該前面板及び該後面板の辺部と、該前面板
と該後面板の外面より突出し該側面板、該上面板及び該
下面板の夫々の一部で構成されるコの字部とによって、
該側面板、該上面板、該下面板、該前面板及び該後面板
の夫々の外面側に緩衝ゾーンを形成したこと。
【０００６】或いは、側面板、上面板、下面板、前面板
及び後面板より構成される収納部に収納体の一部を収納
させる構造の段ボール製の緩衝体において、上面板及び
下面板は側面板の上下から延出され夫々内板と外板を折
り重ねて形成された二重構造であり、前面板及び後面板
は該側面板から該上面板及び該下面板にかけて設けられ
た差込溝に差し込まれ該差込溝の延長線上の該上面板と
該下面板を夫々挟み付ける保持溝を有するものであっ
て、該側面板は該上面板と該下面板との２つの折曲部に
おいて夫々相手側に設けられた切込によって形成され該
上面板と該下面板の外面より突出する支持片を両側に有
すると共に、該上面板及び該下面板は夫々外面側に折り
返された外板の自由端部に該側面板に設けられた該支持
片と交差する支持片を有し、該上面板、該下面板の各外
板及び該側面板に設けられた各支持片と、該上面板と該
下面板の外面より突出する該前面板及び該後面板の辺部
と、該前面板と該後面板の外面より突出し該側面板、該
上面板及び該下面板の夫々の一部で構成されるコの字部
とによって、該側面板、該上面板、該下面板、該前面板
及び該後面板の夫々の外面側に緩衝ゾーンを形成したこ
とにある。
及び後面板より構成される収納部に収納体の一部を収納
させる構造の段ボール製の緩衝体において、上面板及び
下面板は側面板の上下から延出され夫々内板と外板を折
り重ねて形成された二重構造であり、前面板及び後面板
は該側面板から該上面板及び該下面板にかけて設けられ
た差込溝に差し込まれ該差込溝の延長線上の該上面板と
該下面板を夫々挟み付ける保持溝を有するものであっ
て、該側面板は該上面板と該下面板との２つの折曲部に
おいて夫々相手側に設けられた切込によって形成され該
上面板と該下面板の外面より突出する支持片を両側に有
すると共に、該上面板及び該下面板は夫々外面側に折り
返された外板の自由端部に該側面板に設けられた該支持
片と交差する支持片を有し、該上面板、該下面板の各外
板及び該側面板に設けられた各支持片と、該上面板と該
下面板の外面より突出する該前面板及び該後面板の辺部
と、該前面板と該後面板の外面より突出し該側面板、該
上面板及び該下面板の夫々の一部で構成されるコの字部
とによって、該側面板、該上面板、該下面板、該前面板
及び該後面板の夫々の外面側に緩衝ゾーンを形成したこ
とにある。
【０００７】ここで本明細書中でいう「収納部」とは、
側面板、上面板、下面板、前面板及び後面板によって５
面が囲まれた空間であって、この部分に収納体の一部を
収納させる。本発明に係る緩衝体は、通常２つの緩衝体
を一対として収納体を挟み付けるように収納体に取り付
けて使用されるが、単体でも３つ以上組み合わせるよう
にしてもよい。本発明においては、側面板、上面板及び
下面板は一枚の段ボールシートをコの字状に折曲するこ
とによって形成し、前面板と後面板は別体としている。
この場合、前面板と後面板はコの字状に折り曲げて使用
する一体構造のものでもよく、夫々単体のものでもよ
い。
側面板、上面板、下面板、前面板及び後面板によって５
面が囲まれた空間であって、この部分に収納体の一部を
収納させる。本発明に係る緩衝体は、通常２つの緩衝体
を一対として収納体を挟み付けるように収納体に取り付
けて使用されるが、単体でも３つ以上組み合わせるよう
にしてもよい。本発明においては、側面板、上面板及び
下面板は一枚の段ボールシートをコの字状に折曲するこ
とによって形成し、前面板と後面板は別体としている。
この場合、前面板と後面板はコの字状に折り曲げて使用
する一体構造のものでもよく、夫々単体のものでもよ
い。
【０００８】前面板と後面板を取り付けるために、側面
板から上面板及び下面板にかけて差込溝が設けられる。
この場合、前面板と後面板には夫々保持溝が設けられ、
該保持溝で側面板、上面板及び下面板をコの字状に保持
させるようにしている。つまり、該保持溝と該差込溝を
相互に係合させることによって、該差込溝で前面板と後
面板を、該保持溝で上面板と下面板を夫々保持させる構
造としている。
板から上面板及び下面板にかけて差込溝が設けられる。
この場合、前面板と後面板には夫々保持溝が設けられ、
該保持溝で側面板、上面板及び下面板をコの字状に保持
させるようにしている。つまり、該保持溝と該差込溝を
相互に係合させることによって、該差込溝で前面板と後
面板を、該保持溝で上面板と下面板を夫々保持させる構
造としている。
【０００９】「支持片」とは、側面板とその上下から延
出された上面板及び下面板に設けられたものであって、
側面板、上面板及び下面板をコの字状に形成した場合に
おいて、これらの折曲境界部からさらに延長方向に突出
する部分をいう。つまり、側面板の両側から上面板と下
面板の外面より突き出た部分、上面板及び下面板から側
面板の外面より突き出た部分が支持片である。
出された上面板及び下面板に設けられたものであって、
側面板、上面板及び下面板をコの字状に形成した場合に
おいて、これらの折曲境界部からさらに延長方向に突出
する部分をいう。つまり、側面板の両側から上面板と下
面板の外面より突き出た部分、上面板及び下面板から側
面板の外面より突き出た部分が支持片である。
【００１０】支持片を設ける手段としては、側面板の両
側の上面板と下面板との２つの折曲部において、夫々相
互に相手側に侵食させ切込を設けることによって夫々か
ら延出した突出部分が設けられる。つまり、折曲部で折
曲することなく、相手側部分において切込によって囲ま
れた部分が支持片となる。従って、その相手側には支持
片が外された後の孔が存在する。また、側面板にのみ上
述した手段で支持片を設け、上面板と下面板は夫々内板
と外板を折り重ねた二重構造として、外面側に折り返さ
れた該外板の自由端部に支持片を設けるようにしてもよ
い。この場合、側面板に設けられた支持片と上面板及び
下面板の外板に設けられた支持片は、互いに交差する位
置に設ける必要がある。そして、側面板に設けられた支
持片と上面板及び下面板の外板に設けられた支持片を互
いに噛み合うようにすれば、側面板と上面板及び下面板
を両者の支持片によって簡単にコの字状に保持させるこ
とができ、組立時における能率が向上する利点がある。
側の上面板と下面板との２つの折曲部において、夫々相
互に相手側に侵食させ切込を設けることによって夫々か
ら延出した突出部分が設けられる。つまり、折曲部で折
曲することなく、相手側部分において切込によって囲ま
れた部分が支持片となる。従って、その相手側には支持
片が外された後の孔が存在する。また、側面板にのみ上
述した手段で支持片を設け、上面板と下面板は夫々内板
と外板を折り重ねた二重構造として、外面側に折り返さ
れた該外板の自由端部に支持片を設けるようにしてもよ
い。この場合、側面板に設けられた支持片と上面板及び
下面板の外板に設けられた支持片は、互いに交差する位
置に設ける必要がある。そして、側面板に設けられた支
持片と上面板及び下面板の外板に設けられた支持片を互
いに噛み合うようにすれば、側面板と上面板及び下面板
を両者の支持片によって簡単にコの字状に保持させるこ
とができ、組立時における能率が向上する利点がある。
【００１１】「緩衝ゾーン」とは、収納部に収納される
収納体を保護するために、側面板、上面板、下面板、前
面板及び後面板の夫々の外面側に、該収納部を梱包材等
から間隔を空けるための空間部分をいう。本発明に係る
緩衝体はこの空間部分を、側面板、上面板及び下面板に
設けられた各支持片（上面板と下面板の各外板に設けら
れたものも含む）と、前面板及び後面板の上面板と下面
板の夫々の外面より突出している辺部と、該前面板と該
後面板の外面より突出している部分であって側面板、上
面板及び下面板の夫々の一部で構成されるコの字部によ
って、確保させている。この場合、前面板と後面板を側
面板の外面より突出させるようにしてもよい。
収納体を保護するために、側面板、上面板、下面板、前
面板及び後面板の夫々の外面側に、該収納部を梱包材等
から間隔を空けるための空間部分をいう。本発明に係る
緩衝体はこの空間部分を、側面板、上面板及び下面板に
設けられた各支持片（上面板と下面板の各外板に設けら
れたものも含む）と、前面板及び後面板の上面板と下面
板の夫々の外面より突出している辺部と、該前面板と該
後面板の外面より突出している部分であって側面板、上
面板及び下面板の夫々の一部で構成されるコの字部によ
って、確保させている。この場合、前面板と後面板を側
面板の外面より突出させるようにしてもよい。
【００１２】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
詳細に説明する。
詳細に説明する。
【００１３】図１は、本発明に係る緩衝体１の一実施例
を示すもので、側面板２、上面板３、下面板４、前面板
５、後面板６の５面で囲まれた収納部７に収納体を収納
させる構造であって、該５面の夫々の外面側に緩衝ゾー
ン８を形成したものである。この緩衝体１は、図２に示
すように側面板２、上面板３及び下面板４は一体で前面
板５と後面板６は夫々別体に形成され、該側面板２から
該上面板３及び該下面板４にかけて設けられた差込溝９
に、該前面板５と該後面板６を差し込むようにしてい
る。この場合、前面板５と後面板６には保持溝１０が設
けられ、該保持溝１０で差込溝９の延長線上にある上面
板３と下面板４を挟み付けて、側面板２、上面板３及び
下面板４をコの字状に保持させるようにしている。
を示すもので、側面板２、上面板３、下面板４、前面板
５、後面板６の５面で囲まれた収納部７に収納体を収納
させる構造であって、該５面の夫々の外面側に緩衝ゾー
ン８を形成したものである。この緩衝体１は、図２に示
すように側面板２、上面板３及び下面板４は一体で前面
板５と後面板６は夫々別体に形成され、該側面板２から
該上面板３及び該下面板４にかけて設けられた差込溝９
に、該前面板５と該後面板６を差し込むようにしてい
る。この場合、前面板５と後面板６には保持溝１０が設
けられ、該保持溝１０で差込溝９の延長線上にある上面
板３と下面板４を挟み付けて、側面板２、上面板３及び
下面板４をコの字状に保持させるようにしている。
【００１４】緩衝ゾーン８は、収納部７を段ボール箱等
の梱包材から間隔を空けるためのもので、側面板２、上
面板３及び下面板４から延出された支持片１１と、該前
面板５及び該後面板６の該上面板３と該下面板４の外面
より突出する辺部１２と、該前面板５と該後面板６の外
面より突出し側面板２、上面板３及び下面板４の一部で
構成されるコの字部１３によって形成される。支持片１
１は側面板２の両側の上面板３と下面板４との折曲部１
４において、夫々相互に相手側に切込１５を設けること
によって形成されるもので、折曲部１４でコの字に折曲
されたときに各面の外面側に突出する状態となる。本例
では、側面板２の外面側の緩衝ゾーン８は支持片１１に
よって形成されているが、図１の鎖線で示すように前面
板５と後面板６を側面板２の外面から突出させるように
してもよい。
の梱包材から間隔を空けるためのもので、側面板２、上
面板３及び下面板４から延出された支持片１１と、該前
面板５及び該後面板６の該上面板３と該下面板４の外面
より突出する辺部１２と、該前面板５と該後面板６の外
面より突出し側面板２、上面板３及び下面板４の一部で
構成されるコの字部１３によって形成される。支持片１
１は側面板２の両側の上面板３と下面板４との折曲部１
４において、夫々相互に相手側に切込１５を設けること
によって形成されるもので、折曲部１４でコの字に折曲
されたときに各面の外面側に突出する状態となる。本例
では、側面板２の外面側の緩衝ゾーン８は支持片１１に
よって形成されているが、図１の鎖線で示すように前面
板５と後面板６を側面板２の外面から突出させるように
してもよい。
【００１５】緩衝体１の使用状態を図３に示す。これ
は、オーディオのアンプＡを梱包する状態を示すもの
で、緩衝体１を該アンプＡの両側に配し、該アンプＡの
両側部を収納部７に収納させることによって、該アンプ
Ａの６面が梱包材等に接触することなく間隔を空けた状
態に保持させることができる。図に示す鎖線は、後面板
６を側面板２の外面から突出させたときのものである。
は、オーディオのアンプＡを梱包する状態を示すもの
で、緩衝体１を該アンプＡの両側に配し、該アンプＡの
両側部を収納部７に収納させることによって、該アンプ
Ａの６面が梱包材等に接触することなく間隔を空けた状
態に保持させることができる。図に示す鎖線は、後面板
６を側面板２の外面から突出させたときのものである。
【００１６】前面板５や後面板６は、図４に示すように
垂直に設けずに、収納部７の開口部が広くなるように斜
めに設けるようにしてもよい。これは、収納体に設けら
れたスイッチやツマミ等が前面板５や後面板６に接触さ
せないようにするため、或いは収納体の形状に合わせる
場合などである。
垂直に設けずに、収納部７の開口部が広くなるように斜
めに設けるようにしてもよい。これは、収納体に設けら
れたスイッチやツマミ等が前面板５や後面板６に接触さ
せないようにするため、或いは収納体の形状に合わせる
場合などである。
【００１７】図５（ａ）は緩衝体１の他の実施例を示す
もので、上面板３と下面板４を夫々内板１６と外板１７
を折り重ねて形成する二重構造としたものである。これ
は、切込１５による支持片１１を側面板２側にのみ設
け、そして側面板２の外面より突出させるべき支持片１
１は該外板１７の自由端部に設けて、これらが互いに交
差するようにしている。本例の場合、側面板２側の支持
片１１と外板１７側の支持片１１が互いに噛み合うよう
に支持片１１の幅を設定しており、側面板２側の支持片
１１と外板１７側の支持片１１を互いに交差させて噛み
合わせるだけで、側面板２、上面板３及び下面板４をコ
の字状に保持させることができ、前面板５と後面板６の
はめ込みが容易になるなど組み立ての能率化を図ること
が可能となる。勿論、上面板３や下面板４などを二重に
した場合でも、前実施例のように上面板３と下面板４
（の各内板１６）から支持片１１を延出させてもよく、
任意である。
もので、上面板３と下面板４を夫々内板１６と外板１７
を折り重ねて形成する二重構造としたものである。これ
は、切込１５による支持片１１を側面板２側にのみ設
け、そして側面板２の外面より突出させるべき支持片１
１は該外板１７の自由端部に設けて、これらが互いに交
差するようにしている。本例の場合、側面板２側の支持
片１１と外板１７側の支持片１１が互いに噛み合うよう
に支持片１１の幅を設定しており、側面板２側の支持片
１１と外板１７側の支持片１１を互いに交差させて噛み
合わせるだけで、側面板２、上面板３及び下面板４をコ
の字状に保持させることができ、前面板５と後面板６の
はめ込みが容易になるなど組み立ての能率化を図ること
が可能となる。勿論、上面板３や下面板４などを二重に
した場合でも、前実施例のように上面板３と下面板４
（の各内板１６）から支持片１１を延出させてもよく、
任意である。
【００１８】また、前面板５と後面板６は同図（ｂ）に
示すように、連結板１８で連結した一体構造としてもよ
い。このように、前面板５と後面板６を一体に構成すれ
ば、該前面板５と該後面板６が分離することなく、組み
立ての自動化を図る上で大きな効果がある。本例では、
さらに該前面板５と該後面板６部分を段ボールを折り重
ねた二重構造とした例を示しているが、勿論一重でもよ
い。
示すように、連結板１８で連結した一体構造としてもよ
い。このように、前面板５と後面板６を一体に構成すれ
ば、該前面板５と該後面板６が分離することなく、組み
立ての自動化を図る上で大きな効果がある。本例では、
さらに該前面板５と該後面板６部分を段ボールを折り重
ねた二重構造とした例を示しているが、勿論一重でもよ
い。
【００１９】
【発明の効果】以上のように本発明に係る段ボール製緩
衝体は、２ピース若しくは３ピースの段ボール製部材を
組み合わせるだけで、収納体を収納させる収納部の外面
側に緩衝ゾーンを形成して収納体を梱包材から離反させ
て保持する構造としていることから、組み立てが極めて
簡単で自動化を図ることも可能であると共に、梱包され
る製品の保護を図る上で極めて優れた緩衝能力を発揮さ
せることができる。また、この緩衝体は、ブランクシー
トの状態で輸送、保管させることができ、輸送効率及び
輸送コストに優れ、且つ保管スペースも少なくすること
ができ、在庫も容易となる。特に本発明緩衝体は、段ボ
ールによって構成したものであることから、緩衝材とし
ての使用後の処理について何等問題なく、しかも再利用
することも可能となって、環境面で極めて優れた効果を
有するものである。
衝体は、２ピース若しくは３ピースの段ボール製部材を
組み合わせるだけで、収納体を収納させる収納部の外面
側に緩衝ゾーンを形成して収納体を梱包材から離反させ
て保持する構造としていることから、組み立てが極めて
簡単で自動化を図ることも可能であると共に、梱包され
る製品の保護を図る上で極めて優れた緩衝能力を発揮さ
せることができる。また、この緩衝体は、ブランクシー
トの状態で輸送、保管させることができ、輸送効率及び
輸送コストに優れ、且つ保管スペースも少なくすること
ができ、在庫も容易となる。特に本発明緩衝体は、段ボ
ールによって構成したものであることから、緩衝材とし
ての使用後の処理について何等問題なく、しかも再利用
することも可能となって、環境面で極めて優れた効果を
有するものである。
【図１】本発明に係る段ボール製緩衝体の一実施例を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図２】図１に示した緩衝体の組み立て状態を示す分解
斜視図である。
斜視図である。
【図３】図１に示した緩衝体使用状態を示す横断面図で
ある。
ある。
【図４】緩衝体の他の例を示す平面図である。
【図５】（ａ）（ｂ）は夫々緩衝体の他の例を示す分解
斜視図である。
斜視図である。
１ 緩衝体 ２ 側面板 ３ 上面板 ４ 下面板 ５ 前面板 ６ 後面板 ７ 収納部 ８ 緩衝ゾーン ９ 差込溝 １０ 保持溝 １１ 支持片 １２ 辺部 １３ コの字部 １４ 折曲部 １５ 切込 １６ 内板 １７ 外板 １８ 連結板 Ａ アンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平６−183461（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−51067（ＪＰ，Ａ) 実開 平２−141329（ＪＰ，Ｕ) 実開 平６−67374（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B65D 81/06 B65D 77/26
Claims (1)
- 【請求項１】 側面板、上面板、下面板、前面板及び後
面板より構成される収納部に収納体の一部を収納させる
構造の段ボール製の緩衝体において、上面板及び下面板
は側面板の上下から延出され夫々内板と外板を折り重ね
て形成された二重構造であり、前面板及び後面板は該側
面板から該上面板及び該下面板にかけて設けられた差込
溝に差し込まれ該差込溝の延長線上の該上面板と該下面
板を夫々挟み付ける保持溝を有するものであって、該側
面板は該上面板と該下面板との２つの折曲部において夫
々相手側に設けられた切込によって形成され該上面板と
該下面板の外面より突出する支持片を両側に有すると共
に、該上面板及び該下面板は夫々外面側に折り返された
外板の自由端部に該側面板に設けられた該支持片と交差
する支持片を有し、該上面板、該下面板の各外板及び該
側面板に設けられた各支持片と、該上面板と該下面板の
外面より突出する該前面板及び該後面板の辺部と、該前
面板と該後面板の外面より突出し該側面板、該上面板及
び該下面板の夫々の一部で構成されるコの字部とによっ
て、該側面板、該上面板、該下面板、該前面板及び該後
面板の夫々の外面側に緩衝ゾーンを形成したことを特徴
とする段ボール製緩衝体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
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