JP2005104492A - 緩衝装置および緩衝包装装置 - Google Patents

緩衝装置および緩衝包装装置 Download PDF

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Abstract

【課題】物品の輸送保管時にこれを確実に緩衝すると共に、同一素材の使用により分別廃棄の必要なく、リサイクルに適し、多量の緩衝装置を安価かつ短期間に準備できるようにする。多様な大きさ、形状の物品に対して融通性を持つようにし、数種の大きさの緩衝装置の準備だけで、多くの物品に対応できると同時に、物品の保管時に、緩衝的に積重ねることができるようにする。さらに被緩衝体を支持した緩衝装置を包装装置に収納した緩衝包装装置を提供する。
【解決手段】被緩衝体である物品Bの荷重を受けてこれを保持するとともに側縁2a、2bを有する角形の基板と、この基板の各側縁2a、2bに設けられた緩衝板5a、5bとを設け、緩衝板5a、5bは、前記基板の板面と直交する方向に延びる蛇腹状に形成した緩衝装置である。
【選択図】図1

Description

この発明は、特にパソコンのような小型精密機器等の被緩衝体を破損や故障なく、輸送または保管できる緩衝装置および緩衝包装装置に関する。
従来、特に小型精密機器等の梱包は、段ボール製外箱と発泡スチロール緩衝材等異素材の組合せが代表的であるが、発泡スチロールはかさばり、また廃棄時に分離処分する必要があった。
また、小型精密機器の故障時などの輸送時、適する梱包資材がなく、輸送中に更なる故障の原因となっている。特にメーカ責任によるリコール回収時等には製品を完全に緩衝支持する多量の梱包資材を短時間に準備する必要があり、その対応は困難を極めることが予想される。
さらに梱包前の製品保管には、平面的保管は広い保管面積を必要とし、立体的保管には格別な保管棚を用意する必要があった。
特開平8−58803号公報
上述のように、製品等の物品の輸送保管についてはこれを充分に保護すると共に、かさばらず、同一素材の使用により分別廃棄の必要性をなくし、リサイクルに適した緩衝装置が必要とされている。またリコール回収時等、多量の緩衝装置を安価かつ短期間に準備できることが要求されている。
また、この緩衝装置は、多様な大きさ、形状の物品に対して融通性のあるものが望まれ、数種の大きさの緩衝装置の準備だけで、あらゆる物品に対応できると同時に、個別の物品の梱包時にも有効な緩衝性を発揮することが望ましい。さらに物品の保管時に、緩衝性をもって積重ねることができれば、格別な保管棚を必要とせず、保管のための床面積を減少できるのである。
なお、特許文献1には、本発明と形状的に近似した包装装置が開示されている。しかしながら、これに示されるものは、単に収納される製品上に載置して上方からの荷重に対する緩衝効果を向上させるものに過ぎない。
したがってそこには製品全体を緩衝的に梱包するという着想は示されておらず、さらには強度的構造についても何ら明示されていない。
この発明は上記事情に鑑みてなされたもので、請求項1記載の緩衝装置は、被緩衝体の荷重を受けてこれを保持するとともに側縁を有する角形の基板と、この基板の各側縁に設けられた緩衝板とを設け、前記緩衝板は、前記基板の面と直交する方向に延びる蛇腹状に形成したものである。
また、請求項2記載の緩衝装置は、被緩衝体の荷重を受けてこれを保持するとともに4側縁を有する4角形の基板と、この基板の各側縁に設けられた緩衝板とを有し、この緩衝板は、前記基板の板面と直交する方向に延びる蛇腹状に形成したものである。
また、請求項3記載の緩衝装置は、被緩衝体の荷重を受けてこれを保持するとともに4角形の基板およびこの基板に設けられ相対する1対の側縁にのみ配置された緩衝板を有するもの2枚を、前記基板を面内に直交して重合配置するとともに、前記緩衝板は、前記基板の板面と直交する方向に延びる蛇腹状に形成したものである。
請求項4項記載の緩衝装置は、請求項1ないし3のいずれかに記載のものにおいて、前記緩衝板の前記基板とは反対側に連結板を設け、この連結板を前記基板と対向するように位置して連結して箱形に組み立てたものである。
また、請求項5記載の緩衝装置は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のものにおいて、互いに隣接する前記緩衝板の側端部を、相互に係合させたものである。
さらに請求項6記載の緩衝包装装置は、包装装置に、被緩衝体を支持した前記請求項1ないし5のいずれかに記載の緩衝装置を少なくとも1個収納した緩衝包装装置である。
また請求項7記載の緩衝包装装置は、包装装置に、相互の間に被緩衝体を介装した請求項1ないし5のいずれかに記載の緩衝装置の少なくとも1対を収納した緩衝包装装置である。
さらに請求項8記載の緩衝包装装置は、その緩衝装置が圧縮状態で収納される請求項6または7記載の緩衝包装装置である。
上述したように、請求項1記載の緩衝装置は、被緩衝体の荷重を受けてこれを保持するとともに側縁を有する角形の基板と、この基板の側縁に設けられた緩衝板とを設け、前記緩衝板は前記基板の板面と直交する方向に延びる蛇腹状に形成したので、極めて簡素な構成にもかかわらず確実な緩衝性を得ることができ、基板に物品を載置した場合、基板下に形成される空間により物品は確実に保護される。また、本発明によれば、段ボール等安価な素材を使用して打ち抜き等で簡単に製造できるため、短時間で多量の緩衝装置を提供できる。さらに単一素材であるため分離廃棄の必要がなくリサイクルに適し、また展開状態では単なる板状であるため、かさばることもない。
また、請求項2記載の緩衝装置は、被緩衝体の荷重を受けてこれを保持するとともに4角形の基板と、この基板に設けられ4つの各側縁に配置された緩衝板とを設け、緩衝板は前記基板の板面と直交する方向に延びる蛇腹状に形成したので、前記第1項の効果に加えて、最も汎用性の高い4角形の4方に緩衝板を設けたことにより、簡単な構成により確実に緩衝的な支持を得ることができるものである。
さらに請求項3記載の緩衝装置は、被緩衝体の荷重を受けてこれを保持するとともに4角形の基板およびこの基板に設けられ相対する1対の側縁にのみ配置された緩衝板を有するもの2枚を、前記基板を面内に直交して重合配置するとともに前記緩衝板は前記基板の板面と直交する方向に延びる蛇腹状に形成したので、素材のロスを低減できるとともに、物品に対して最も荷重の掛かる基板部に強度をもたせると共に、強度に方向性を持つ素材を使用した場合、基板部においては前記方向性を交差するように重合すれば、より強度を増大できる。また同素材を使用する場合、緩衝板の内外突部を前記方向性と平行にすれば折曲しやすいため、弱い緩衝力を、また直交すれば強い緩衝力を得られるため、その組合せにより緩衝部においても任意の緩衝力を得られるよう、選定できるものである。
請求項4項記載の緩衝装置は、前記請求項1ないし3のいずれかに記載の発明において前記緩衝板の前記基板とは反対側に連結板を設け、この連結板を前記基板とは対向するように位置して連結して箱形に組み立てたので、緩衝装置全体として単一のユニットとして独立性を保つことにより外箱のような包装装置がなくとも物品を載置収納でき、立体的保管が可能となり、また外箱の外で組み立てでき、作業性を向上させるとともに、蛇腹状の緩衝板の内側への倒れ込みを防止でき、全体として強度を増大することができるのである。
また、請求項5記載の緩衝装置は、前記請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の発明において、互いに隣接する前記緩衝板の側端部を、相互に係合させたので、各緩衝板の固有の緩衝力をこの手段により増大させ、衝撃等により過大な荷重が掛かった場合でも、端部の係合により、緩衝板の過度な沈み込みを防止でき、物品を充分に保護できるのである。
請求項6記載の緩衝包装装置は、包装装置に前記請求項1ないし5のいずれかに記載の緩衝装置を少なくとも1個収納したので、緩衝包装装置に支持された被緩衝体を確実に緩衝的に収納できる。
また前記緩衝装置を1対用意し、相対してその間に物品を挟持すれば特定の物品に適した、すなわち、充分な緩衝性を有する物品の包装装置を得ることができる。この場合、被緩衝体である物品を、上下、左右任意の形態で保持することもできる。
また請求項7記載の緩衝包装装置は、包装装置にその相互間に被緩衝体を介装した請求項1ないし5のいずれかに記載の緩衝装置の少なくとも1対を収納したので、極めて安定した緩衝性を保持できるとともに必要に応じて複数段重ねた収納が可能となって、効率のよい緩衝包装ができるものである。
さらに請求項8記載の緩衝包装装置は、その緩衝装置が圧縮状態で包装される請求項6または7記載の緩衝包装装置であるから、被緩衝体を確実に安定して緩衝的に包装することができる。
つぎにこの発明の実施の形態を図示の実施例に基づいて説明する。
[実施例1]
本発明による緩衝装置は、紙やプラスチックからなる段ボールや腰のある紙、プラスチックス板等比較的安価な素材を使用でき、しかもシート材から簡単に打ち抜き、組み立てて製造することができる。
図1および2は、本発明請求項1、2、4、7、8等の具体的実施例を示すもので、1対の緩衝装置A、Aは、被緩衝体であるパソコン等の小型精密機器や小型精密部品Bを上下から挟持し、包装装置、すなわち外箱C内に、好ましくは圧縮された状態で収容される。
以下に、この緩衝装置Aについてその構造を詳細に説明する。緩衝装置Aは、その展開した状態を図2に示すように、例えば、3層または5層構造の段ボール素材から打ち抜かれ、被緩衝体の荷重を受けてこれを保持するとともに一般的に長方形である4角形の基板1の4各側縁2a、2bにはこれに連続して、折り筋や切れ目を介して蛇腹状の緩衝板5a、5bが設けられる。この蛇腹状の緩衝板5a、5bは、後述するように基板1の板面と直交する方向に延びるように折り曲げて立ち上げられるもので、折り筋や切れ目によって相反する方向に向かう内突部3a、3b、外突部4a、4bを形成するようにしたもので、一方の相対する緩衝板5aは、基板1の側縁2aの全長にわたって形成されて同一幅に形成されている。これに対して、他方の相対する緩衝板5bは側縁2bの全長に対し小幅に形成してある。すなわち、後述するように、組み立て状態における逃げ部6がその両側に形成されている。
この緩衝板5a、5bには、必要に応じて、それぞれに連続して基板1とは反対側に位置して連結板7a、7bをそれぞれ設け、さらには必要に応じて、この連結板7aの両側辺には相対するように切込み8a、8bが、また連結板7bの端辺には並行して離間するように切込み9a、9bが設けられ、組立時に切込み8a、8bと噛み合う位置に設けられている。なお、10は、素材として段ボール等を使用した場合、その強度の方向性を有する波板部を切り欠いて示している。
すなわち、3層の段ボールを例にとれば、表裏シート面の中間に一定ピッチで波状に形成した中間層、すなわち波板部10を有する。したがって、折り目や切れ目を波状部の方向と平行方向にした場合は曲げ易いために緩衝力は弱く、直交方向には曲げ辛く緩衝力は強いというように、強度の方向性を有するのである。
つぎにその組み立てについて説明する。図2のように素材から打ち抜かれた状態で4角形の基板1の側縁2a、2bの4方を、同一方向に、基板1に直角に折曲するとともに、折り筋、または切れ目に従って蛇腹状に折り曲げて内突部3a、3b、外突部4a、4bからなる緩衝板5a、5bを形成する。したがって、蛇腹状の緩衝板5a、5bは、基板1の板面と直交する方向に延びる。この時、緩衝板5bの両側には逃げ部6があるため、緩衝板5a、5bの側端部が互いにぶつかり合うことはない。続いて連結板7a、7bをさらに内側に折り曲げて、基板1と対向すように配置するとともに、それぞれに設けられた切り込み8aと9aとを、そして8bと9bとを互いに噛み合せて係合し、図1に最もよく表われているように、全体として箱形に形成する。
なお、連結板7a、7bは、全ての緩衝板5a、5bに設ける必要はなく、少なくとも1ヵ所あれば接着テープ等により箱形に形成できる。
つぎに、通常に組み立てられる外箱Cからなる包装装置は、緩衝装置Aの外周がその内周にぴったりと嵌り込むように寸法取りされており、緩衝装置Aの一方を、その基板1を上にして収容することができる。この時、この基板1が物品の保持面となるが、連結板7a、7b側を物品Bの支持面、すなわち載置面としてもよい。そしてさらに滑り防止マット等を介して物品Bを載置支持した後、他方の緩衝装置Aをその基板1面を下方にして配置する。好ましくは、この時あらかじめ計算された内外突部3a、3b、4a、4bの段数により、上方の緩衝装置Aの上部が外箱Cから所定量突出している。次いで1対の緩衝装置Aを圧縮しながら、外箱Cの蓋を閉じて封する。これにより緩衝板5a、5bは縮んで、復元力による緩衝性が発生し、物品Bを常時緩衝的に保持収容できるのである。もちろん、手順によっては、緩衝装置A、A間に物品Bを介装した状態で、両緩衝装置A、Aにバンド(図示せず)を掛け渡して緩衝装置A、Aが所定量圧縮された状態に緊締して一体化しておき、これを包装箱に収納することも可能である。
なお、図1における下方の緩衝装置Aの基板1には、図中一点鎖線で示されるように、支持される物品Bの形状に合わせて、プレス等によって凹所1Bを形成しておくことにより、支持時に物品の保持が確実になり横方向へのズレを確実に防止することができる。もちろん、前記連結板7a、7bの、前記物品Bと当接する箇所に前記凹所1Bと同様の凹所を形成しておくことによっても物品の保持を確実にすることができる。
[実施例2]
上記実施例では前述したように、強度に方向性のある素材を使用したため、蛇腹状の各緩衝板5a、5bの緩衝力に差異を生じて不都合な場合がある。この点を解決した実施例が図3に示されている。図2の実施例と同一箇所には同一符号を付してある。他の実施例についても同様である。この実施例では素材Dの波板部10の方向性、すなわち強度の方向性に対し、この緩衝装置Aを斜めに配置して打ち抜いて、組み立てる。したがって緩衝板5a、5bの強度の方向性10は、それぞれの内突部3a、3b、外突部4a、4bに対して斜めとなるため、その緩衝力の差異は減少し、45°に配置したときに全く同一になるのである。
[実施例3]
図4は、本発明の請求項3に関する実施例である。すなわち図1ないし図3に示す実施例では、基板1と緩衝板5a、5bとを、また必要に応じ連結板7a、7bを一体の同一素材から形成したが、被緩衝体としての物品の重量によっては基板1の強度や素材Dの形抜き方向によって、スクラップロスが問題となる場合がある。この実施例では緩衝装置Aは複数の緩衝体A1、A2によって構成される。すなわち、それぞれの緩衝体A1、A2には前記実施例と同様に、それぞれ基板1a、1bには連続して相対する1対の側縁2a、2bにのみ緩衝板5a、5bと、これに連続して連結板7a、7bとが設けられている。なお、これら緩衝体A1、A2は、その内外突部3a、3b、4a、4bが素材Dの強度の方向性10に対し直交するよう配置して製作すれば、その緩衝板5a、5bの緩衝力は、最大値が得られると同時に、素材Dのロスを充分に減少することができる。
このように構成された本発明は、緩衝体A1、A2を打ち抜いた後、それらの緩衝板5a、5bが異なる方向、すなわち2枚の基板1を面内に直交する方向に、各基板1a、1bを重合配置して、接着材やステープルにより結合する。したがって物品Bの載置面が2重となり、より強度を増すと同時に、強度の方向性10を有する素材Dを使用した場合、図4に示すような配置によって製作すれば、基板1aと1bの強度の方向性は直交するので、素材Dの有する弱点、すなわち、強度の方向性10に沿って曲り易い点をカバーできる。さらには各緩衝板5a、5bの緩衝力は均一となり、安定した性能を発揮できる。なお、緩衝体A1、A2は物品Bの重量、形状に合わせ3枚以上の使用も可能である。
なお、前述したように基板1に物品Bの凹所を形成する場合に、基板の強度が問題でないときには、図示しないが、物品B側の基板1を物品Bの凹所形状に打抜いておけば、基板2枚が重合されたときに凹所1Bを形成することができる。
また、図示していないが、図4に示した実施例においては、各基板1a、1bの相対する側縁2a、2bにのみ緩衝板5a、5bを設けて、各基板を重合した状態で全側縁、すなわち実質的に全周に緩衝板が配置されるようにしたが、スクラップロスを重視しなければ、各基板において1つの角部を挟んで隣接する側縁にのみ緩衝板を設けて、同様に各基板を重合した状態で全側縁、すなわち実質的に全周に緩衝板が配置されるようにすることもできる。この場合、図4の実施例における連結板は、一方の緩衝板または両方の緩衝板の、前記基板とは反対側縁に連設し、連結板をさらに内側に折り曲げて、基板と対向するように配置するとともに、これらの連結板を近接する他の緩衝板または他の連結板と連結することによって、同様に箱形に形成することができる。
[実施例4]
つぎに本発明の請求項4の実施例を説明する。図1ないし4において前述したように、緩衝板5a、5bにはこれに連続して、または基板1とは反対側に、連結板7a、7bが設けられている。この連結板7a、7bはそれぞれに設けられた切込み8a、8b、9a、9b等による噛み合せ結合もしくはテープ等により全体として箱形に組み立てられるようにしてある。
すなわち、この連結板7a、7bを設けることにより、これらを基板1に対向する位置で連結することにより、緩衝板5a、5bの内側への倒れ込みを防止できるとともに、緩衝装置としての組み立て時、すなわち、外箱Cに収納する前に箱形に組むことができ作業性を向上でき、また全体として堅固となり、より有効な緩衝性を発揮する。さらには一ユニットとして独立性を持つことができるので、外箱Cを用いることなく、例えば、物品Bを相互間に保持した状態で、両者をバンド等で緊締することによって物品Bを緩衝的に保管することもできる。なお、この連結板7a、7bは各緩衝板5a、5bに設ける必要はなく、少なくとも1ヶ所にあれば、これに他の緩衝板をテープ等にて固定することにより同様の効果を得られるのである。
[実施例5]
つぎに本発明請求項5の実施例を図5、6に基づき説明する。緩衝装置Aの一方の対をなす緩衝板5aは、基板1の側縁2aの全長と同一幅であるが、他方の相対する緩衝板5bは、その外突部4bを側縁2bの全長とほぼ同一幅とし、かつ、内突部3bは側縁2bの全長より狭くして、結果的に緩衝板5bの側縁に複数の切込みを形成しこれによりその両側部に係合面部11を形成してある。そしてこれを組み立てることにより、一方の緩衝板5aの内外突部3a、4a内側に、他方の緩衝板5bの係合面部11を位置することができる。
このように緩衝板を折曲した際、互いに隣接する緩衝板の側端部において、それぞれの内外突部が係合されるので、その緩衝力は増大し重量のある物品Bの緩衝装置として適したものになる。なお、本実施例では全ての内外突部を係合させるように構成したが、必要部のみでよいことはもちろんであり、さらに一方の内突部3bの両端部に切込みを設け、これに他方の内突部3aを係合する手段も有効である。また、図4に示した複数の緩衝体からなる緩衝装置にも適用できるものである。
なお、緩衝板5a、5bの緩衝力の強化を無視して、緩衝板5a、5bの蛇腹の大きさ、すなわち、内突部、外突部の間隔を同一とし、かつ、立ち上り組み立て時にその両側縁が全長にわたって相互に近接するように切込みを形成して構成することにより、緩衝装置Aの4隅部が図6に示されるような不要な開口部を呈することなく、外観的にも極めて良好なものとすることができる。
つぎに本発明の参考例として、基板1の機能を改良したものを図7、8、ついで図9に基づいて説明する。
すなわち、パソコンのような小型精密電子機器の出荷梱包においては、充分な緩衝性による商品の保護が必須であるが、一方では安価で、組み立て易く、さらには単一素材製であってかさばらないことが要求される。したがって、基板1の被緩衝体の荷重を受ける機能を大部分排除し、むしろ被緩衝体の位置決め支持機能を強化することが要求される場合もある。
したがって、前記請求項1ないし5記載の発明において、前記基板には物品保持開口部を設けると共に、前記緩衝板に形成した蛇腹の少なくとも前記開口部に隣接する部分を開口部よりも内側に突出した緩衝装置が考えられる。
まず図7、8に示すものでは、特定の被緩衝体、すなわち例えばパソコン等の小型精密電子機器のような物品の緩衝収容箱、すなわちメーカ出荷時における商品の梱包に有効なもので、平面図およびそのY-Y線における正面断面図を示してある。各符号は、図9の他の参考例の正面断面図を含めて、本発明の実施例と同一部分には同一符号を付してある。
基板1には物品Bの外形に合わせた物品保持開口部12が設けられ、また基板1に対して緩衝板5a、5bを蛇腹状に折曲した際、この緩衝板に形成した内突部3a、3bのうち、少なくとも前記開口部12に隣接する最も近い(図示では最上位の)内突部3mを開口部12よりも内側に突出させて、載置部3cを形成してある。したがって物品Bは開口部12に挿入されることによって、前後左右の動きを規制されると同時に内突部3mの載置部3cに緩衝的に載置され、したがって物品Bを所定位置に保持できると共に、緩衝体の蛇腹部に直接受けることができるので、物品Bの受け部材を開口部内側に特に設ける必要はないのである。
なおこのものでは、開口部12に最も近い内突部3mのみを開口部12より内側に突出させたが、全ての内突部3a、3bを同様にしてもよく、また内突部3mの突出寸法をより大きくとれば、部品Bに対する受け角度がより緩やかになるため、さらに確実に物品Bを載置できるのである。また、この内突部3mは、全ての緩衝板5a、5bに設けなくても、物品Bの形状、重量によっては、相対する1対の緩衝板にのみ設けることにより、所期の目的を達成できる。
またこの参考例は、図4に示される本発明実施例の複数の緩衝体からなる緩衝装置の場合にも適用できる。この場合、図示しないが、各緩衝体A1、A2の各基板1a、1bにそれぞれ開口部を設け、これらを交差させて各基板1a、1bを重合した際、最終的な物品保持開口部が得られればよいものである。
ついで図9に示すように、基板1の開口部12の各内側縁に上方に起立した当て板片1fを設けることによって、例えば輸送中に、開口部12に形成される基板1の側端部が物品に衝突することによって物品に過剰な衝撃を与えたり、傷をつけたりすることを防止することができる。この場合、当て板片1fは、起立状態から内側に向かって偏倚することによって、物品Bの側面を緩衝的に支持することもできる。
なお、この当て板片1fを下方に起立することによって、物品の梱包時に物品Bを案内するとともに、同様に、内側に向かって偏倚することによって、物品Bの側面を緩衝的に支持することもできる。
もちろん、それぞれの場合、当て板片1fは、前記開口の全ての内側縁に設ける必要はなく、相対する1対の内側縁にのみ設けでもよく、また、図4に示される本発明実施例の複数の緩衝体からなる緩衝装置の場合にも適用できる。この場合、図示しないが、各緩衝体A1、A2の各基板1a、1bにそれぞれ開口部を設け、これらを交差させて各基板1a、1bを重合した際、最終的な物品保持開口部が得られるが、全ての内側縁に当て板片1fを形成して、重合状態で基板の面と直交するいずれかの方向に、すべて同一方向に起立することによって、重合状態の当て板片1fを形成することができる。また、それぞれ基板1a、1bの当て板片を、それぞれ開口部を挟んで反対方向に起立することによって、物品Bを開口部を挟んで当て板片で緩衝的に支持することもできる。なお、重合状態のものであっても、前述のように、相対する1対の内側縁にのみに当て板片を設けでもよいことは、もちろんである。
[実施例6]
つぎに本発明の請求項6、7の実施例について説明する。図10に示すように、包装装置、すなわち外箱C内には、その内側寸法とほぼ同一の外周寸法を有する緩衝装置Aの1対が物品Bを挟持した状態で最下位置に収納され、さらにその上部の緩衝装置A上に別の物品Bを載置し、この物品をさらに緩衝装置Aによって挟持している。そして、好ましくは、このような収納状態で最上の緩衝装置Aが外箱Cの開口から突出しており、これを上方から押しこむことにより、各緩衝装置A、A、Aが圧縮され、この状態で外箱Cの上部蓋を閉じて封すれば、前記物品B、Bは所定の圧縮力によって緩衝的に保持される。
[実施例7]
また、図11は、前述の包装箱に代えて、包装枠体が適用された実施例を示すもので、包装枠体C1にはその底板C2の4隅に案内支持フレームC3が直立して設けられている。この支持フレームC3は、前記緩衝装置Aの4隅に設けられた案内切り欠き15に対応して配置される。すなわち、緩衝装置Aの4隅にはその外方に開放して直角形状の案内切り欠き15をそれぞれ形成してある。
したがって、図示するように、その相互間に物品Bを収納挟持した状態の緩衝装置A、Aは、その案内切り欠き15、15内に前記支持フレームC3、C3を位置し、案内されて複数段積層され、図示していないが、全体の緩衝装置A、Aが所定量圧縮された状態で、最上位の緩衝装置と包装枠体C1の底板C2にバンド等を掛け渡して、緊締固定される。
なお、支持フレームC3に適当なクランプを設けておき、全体の緩衝装置A、Aが所定量圧縮された状態で、最上位の緩衝装置Aの上方への移動を阻止するようにクランプして包装枠体C1内に緩衝包装することも可能である。
以上の本発明各項の実施例は、全て重力方向、すなわち縦方向荷重への緩衝収納例について説明したが、被緩衝体の荷重を受けてこれを保持するものであれば横方向への緩衝装置として配置することができることは勿論である。
さらに、最適の実施例として、以上のように4角形の基板からなるものについて説明したが、被緩衝体の形状によっては、3角形、5角形、6角形の基板からなるものにも適用可能であることはもちろんである。
本発明の実施の形態を示す使用例の分解斜視図 本発明の展開図 本発明の素材に対する配置展開図 本発明の他の実施例の素材に対する配置展開図 本発明の他の実施例を示す展開図 図5の実施例の組み立て状態の部分斜視図 本発明の参考例を示す組み立て状態の平面図 図7のY-Y線における正面断面図 本発明の他の参考例を示す組み立て状態の正面断面図 本発明の他の実施例を示す断面図 本発明のさらに他の実施例を示す分解斜視図
符号の説明
A…緩衝装置、A1・A2…緩衝体、B…小型精密部品・物品、C…包装装置・外箱、C1…包装枠体、C2…底板、C3…案内支持フレーム、1a・1b…基板、1f…当て板片、1B…凹所、2a・2b…側縁、3a・3b・3m…内突部、3c…載置部、4a・4b…外突部、5a・5b…緩衝板、7a・7b…連結板、10…波板部・方向性、11…係合面部、12…開口部、15…案内切り欠き部

Claims (8)

  1. 被緩衝体の荷重を受けてこれを保持するとともに側縁を有する角形の基板と、この基板の各側縁に設けられた緩衝板とを有してなり、前記緩衝板は、前記基板の板面と直交する方向に延びる蛇腹状に形成したことを特徴とする緩衝装置。
  2. 被緩衝体の荷重を受けてこれを保持するとともに4側縁を有する4角形の基板と、この基板の各側縁に設けられた緩衝板とを有してなり、前記各緩衝板は、前記基板の板面と直交する方向に延びる蛇腹状に形成したことを特徴とする緩衝装置。
  3. 被緩衝体の荷重を受けてこれを保持するとともに4角形の基板およびこの基板に設けられ相対する1対の側縁にのみ配置された緩衝板を有するもの2枚を、前記基板を面内に直交して重合配置するとともに、前記緩衝板は、前記基板の板面と直交する方向に延びる蛇腹状に形成したことを特徴とする緩衝装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の発明において、前記緩衝板の前記基板とは反対側に連結板を設け、この連結板を前記基板と対向するように位置して連結して箱形に組み立てたことを特徴とする緩衝装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の発明において、互いに隣接する前記緩衝板の側端部を、相互に係合させたことを特徴とする緩衝装置。
  6. 包装装置に被緩衝体を支持した前記請求項1ないし5のいずれかに記載の緩衝装置を少なくとも1個収納したことを特徴とする緩衝包装装置。
  7. 包装装置に、相互の間に被緩衝体を介装した請求項1ないし5のいずれかに記載の緩衝装置の少なくとも1対を収納したことを特徴とする緩衝包装装置。
  8. 前記緩衝装置は、圧縮状態で包装されることを特徴とする請求項6または7記載の緩衝包装装置。
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