JP3317350B2 - トレーディングシステムおよびトレーディング処理方法 - Google Patents

トレーディングシステムおよびトレーディング処理方法

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JP3317350B2
JP3317350B2 JP2000259987A JP2000259987A JP3317350B2 JP 3317350 B2 JP3317350 B2 JP 3317350B2 JP 2000259987 A JP2000259987 A JP 2000259987A JP 2000259987 A JP2000259987 A JP 2000259987A JP 3317350 B2 JP3317350 B2 JP 3317350B2
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光雄 頭本
朋弘 粕谷
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  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、価格変動する取引
対象を取り扱うトレーディングシステムおよびトレーデ
ィング処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インターネット等に代表される通信ネッ
トワークの急速な普及に伴い、顧客(投資家)がインタ
ーネットやiモード等を利用して、商品先物取引や証券
取引等における各種手続を行うホームトレードが実現さ
れている。
【0003】現在、本願出願人は、インターネットホー
ムトレードシステムを顧客に対して提供している(htt
p://www.fuji-ft.co.jpを参照)。このシステムは、商
品先物取引(「板寄せ取引」が幅広く採用されている)
に関するものであり、顧客は売買注文の指示をWebサ
イト上で行うことができる。そして、顧客からの注文を
受けた受託者(商品取引員)は、これに基づいて商品取
引所(市場)に対して注文を発注する。
【0004】ここで、上記の「板寄せ取引」とは、図2
8に示すように、一日のうち決められた回数(例えば4
〜6回)だけ集中してセリが行われる日本独自の取引形
態である。一日を午前(前場)と午後(後場)とに分類
し、所定の時間毎に立会(順次「1節」、「2節」、
「3節」と呼ぶ)を行う。そして、各「場節」で集団で
一斉に立ち会い、全体の売数量と買数量とが一致するま
でセリ値を上下させる。これらの数量がマッチした時点
における価格(約定価格)ですべての取引が成立するた
め、板寄せ取引は「単一約定値段」方式の取引仕法であ
る。この板寄せ取引は、国内の商品先物取引でのみ用い
られ、東京工業品取引所以外の取引所銘柄や東京工業品
取引所のゴム等で幅広く採用されている。
【0005】また、現在、日本オンライン証券株式会社
により、「カブナビ」と呼ばれる証券取引発注システム
(http://www.kabu.comを参照)も実現されている。こ
のシステムは、証券取引(「ザラバ取引」)における
「指値(さしね)注文」や「成行(なりゆき)注文」に
様々な条件設定を付け加えることにより、一つの注文に
関する内容を、状況に応じて適宜変化させることを可能
にした注文システムである。また、証券取引の場合、証
券取引所は「逆指値注文」という注文形態を受け付けな
い。しかしながら、顧客が注文を委託する際に条件設定
を行うことで、「逆指値注文」的な注文も受託者側シス
テムの取り扱い上は可能となる。なお、上記URLのホ
ームページ情報によれば、日本オンライン証券株式会社
は、この証券取引発注システムに関する特許出願を行っ
ているとのことである。
【0006】ここで、上記の「ザラバ取引」とは、図2
7に示すように、一日のうちの所定期間(例えば、AM9:
00〜AM11:00、PM0:30〜PM3:30)の間に連続して売買が
行われる取引形態である。個々の売り手と個々の買い手
による個別相対の売り・買いを一定時間内で、価格優先
・時間優先の原則で競い合わせ、売りと買いが合致した
ものについてその都度取引を成立させる。一定時間内で
複数の価格が連続して形成されるため、ザラバ取引は
「複数約定値段」方式の取引仕法である。ザラバ取引
は、証券取引の他に、欧米諸国での商品先物・証券取引
でも用いられ、国内の商品先物取引では、東京工業品取
引所の貴金属・エネルギー銘柄で採用されている。なお
先物取引に関する参考書籍としては、「入門先物市場」
(発行所:東洋経済新報社、著者:宇佐美洋、発行日:
2000年3月9日)がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
トレーディングシステムでは、同一の取引対象に関して
は単一注文だけを入力(受託者サイドから見ると単一注
文のみを受付)できる仕組みになっているため、注文の
入力(受託者に対する注文発注の指示)に関して以下の
ような制限があった。 ・「新規注文」成立後でないと、それに関する「仕切注
文」の入力ができない。 ・同一の取引対象に関する「仕切注文」は1種類しか入
力できない。
【0008】そのため、顧客は、同一の取引対象に関す
る複数の注文(注文セット)を、これらの取り扱いに関
して条件を設定した上で指示することはできなかった。
そのため、買付けから転売まで、或いは、売付けから買
い戻しまでの売買プロセスにおいて、顧客は、自己が希
望する注文の指示をその都度別個に行わなければならな
かった。その結果、市場におけるその取引対象の価格や
先に発注した注文の状況を常時モニタリングする必要が
生じるため、顧客にとって大きな負担が生じていた。こ
こで、「取引対象」とは、商取引の対象となり得るもの
をいい、商品先物取引における「建玉(たてぎょく)」
の他に、保有証券、ポジション等も含む概念である。ま
た、「建玉」とは、商品取引所において取引が成立した
売買契約のうち未決済のものをいい、特に、売契約のも
のを「売建玉」、買契約のものを「買建玉」という。
【0009】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、同一の取引対象に関する複数の
注文の受け付けを、それらの取り扱いに関して条件を設
定した上で可能とすることにより、顧客の負担を減らし
て顧客の利便性の向上を図ることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、第1の発明は、取引所において取り扱われ、かつ
価格変動する取引対象の売買に関する顧客からの注文
を、通信ネットワークを介して受け付けるトレーディン
グシステムにおいて、取引対象の売買に関する注文を管
理する注文管理データベースと、顧客側との間で通信ネ
ットワークを介して情報伝達が可能であり、注文管理デ
ータベースに基づいて、それぞれの注文の状況を管理す
るサーバーとを有する。ここで、サーバーは、顧客より
受け付けた、同一の取引対象に関する第1の注文と、当
該第1の注文とは注文の種類が異なる第2の注文とを関
連付けた上で、注文管理データベースに、第1の注文に
関するレコードと第2の注文に関するレコードとを追加
する。また、サーバーは、発注された第1の注文が成立
した場合、注文管理データベースを更新して第1の注文
の成立処理を行うとともに、第2の注文の処理を自動的
に行う。
【0011】第1の発明において、第1の注文および第
2の注文は、注文の取り扱いに関する条件が顧客によっ
て予め設定されており、サーバーは、第2の注文に関す
る自動処理をこの条件に従って行うことが好ましい。
【0012】また、第1の注文および第2の注文は、同
一の取引対象に関する売買プロセスにおいて異なる売買
ステージに属する注文であってもよく、第1の注文は新
規注文であり、第2の注文は仕切注文であってもよい。
この場合、サーバーは、新規注文と仕切注文とを顧客よ
り受け付けた場合、新規注文を有効とした上で、新規注
文の発注処理を行う。また、サーバーは、新規注文が成
立した場合、新規注文の成立処理を行うとともに、仕切
注文を有効とした上で、仕切注文の発注処理を行う。
【0013】また、サーバーは、顧客が仕切注文として
指値注文を指定している場合、新規注文の約定価格に対
して、顧客が予め設定した価格を加算または減算するこ
とにより、指値注文の執行価格条件を算出することが好
ましい。同様に、サーバーは、顧客が仕切注文として逆
指値注文を指定している場合、新規注文の約定価格に対
して、顧客が予め設定した価格を加算または減算するこ
とにより、逆指値注文の執行価格条件を算出することが
好ましい。
【0014】一方、第1の注文および第2の注文は、同
一の取引対象に関する売買プロセスにおいて同一の売買
ステージに属する注文であってもよく、第1の注文は指
値注文であり、第2の注文は逆指値注文であってもよ
い。この場合、サーバーは、指値注文と逆指値注文との
発注処理を同時に行う。それとともに、サーバーは、指
値注文または逆指値注文のうちの一方が成立した場合、
当該一方の注文の成立処理を行うとともに、他方の注文
の取消処理を行う。
【0015】また、サーバーは、顧客が仕切注文に関す
る有効期限のオプション設定を行った場合、当該有効期
限の範囲内において、指値注文または逆指値注文が成立
するまで、指値注文と逆指値注文との発注状態を継続す
ることが好ましい。
【0016】また、サーバーは、顧客が成行注文のオプ
ション設定を行った場合、所定の期間までに指値注文お
よび逆指値注文のいずれも成立しないならば、指値注文
と逆指値注文とを取り消して、この取引対象に関する成
行注文の発注処理を行うことが好ましい。
【0017】第2の発明は、取引所において取り扱わ
れ、かつ価格変動する取引対象の売買に関する顧客から
の注文を、通信ネットワークを介して受け付けるトレー
ディングシステムにおいて、取引対象の売買に関する注
文を管理する注文管理データベースと、顧客側との間で
通信ネットワークを介して情報伝達が可能であり、注文
管理データベースに基づいて、それぞれの注文の状況を
管理するサーバーとを有する。このサーバーは、顧客よ
り一括して受け付けた、同一の取引対象に関する新規注
文と仕切注文とを関連付けた上で、注文管理データベー
スに、新規注文に関するレコードと仕切注文に関するレ
コードとを追加する。また、サーバーは、発注された新
規注文が成立した場合、注文管理データベースを更新し
て新規注文の成立処理を行うとともに、仕切注文の発注
処理を自動的に行う。
【0018】第3の発明は、取引所において取り扱わ
れ、かつ価格変動する取引対象の売買に関する顧客から
の注文を、通信ネットワークを介して受け付けるトレー
ディングシステムにおいて、取引対象の売買に関する注
文を管理する注文管理データベースと、顧客側との間で
通信ネットワークを介して情報伝達が可能であり、注文
管理データベースに基づいて、それぞれの注文の状況を
管理するサーバーとを有する。このサーバーは、顧客よ
り仕切注文として一括して受け付けた、同一の取引対象
に関する指値注文と逆指値注文とを関連付けた上で、注
文管理データベースに、指値注文に関するレコードと逆
指値注文に関するレコードとを追加する。また、同時に
発注された指値注文または逆指値注文のうちの一方の注
文が成立した場合、注文管理データベースを更新して一
方の注文の成立処理を行うとともに、他方の注文の取消
処理を自動的に行う。
【0019】第4の発明は、取引所において取り扱わ
れ、かつ価格変動する取引対象の売買に関する顧客から
の注文を、通信ネットワークを介して受け付けるトレー
ディングシステムにおいて、取引対象の売買に関する注
文を管理する注文管理データベースと、顧客側との間で
通信ネットワークを介して情報伝達が可能であり、注文
管理データベースに基づいて、それぞれの注文の状況を
管理するサーバーとを有する。このサーバーは、顧客よ
り仕切注文として一括して受け付けた、同一の取引対象
に関する指値注文と逆指値注文とを関連付けた上で、注
文管理データベースに、指値注文に関するレコードと逆
指値注文に関するレコードとを追加する。また、サーバ
ーは、同時に発注された指値注文または逆指値注文の一
方が成立した場合、注文管理データベースを更新して一
方の注文の成立処理を行うとともに、他方の注文の取消
処理を自動的に行う。さらに、サーバーは、顧客により
予め設定された期間内に、指値注文および逆指値注文の
いずれも成立しなかった場合、注文管理データベースを
更新して指値注文および逆指値注文の取消処理を行うと
ともに、顧客により予め設定されたその取引対象に関す
る成行注文の発注処理を自動的に行う。
【0020】第5の発明は、取引所において取り扱わ
れ、かつ価格変動する取引対象の売買に関する顧客から
の注文を、通信ネットワークを介して受け付けるトレー
ディングシステムにおいて、取引対象の売買に関する注
文を管理する注文管理データベースと、顧客側との間で
通信ネットワークを介して情報伝達が可能であり、注文
管理データベースに基づいて、それぞれの注文の状況を
管理するサーバーとを有する。このサーバーは、顧客よ
り一括して受け付けた、同一の取引対象に関する、新規
注文、仕切注文としての指値注文および仕切注文として
の逆指値注文を関連付けた上で、注文管理データベース
に、新規注文に関するレコードと、指値注文に関するレ
コードと、逆指値注文に関するレコードとを追加する。
また、サーバーは、発注された新規注文が成立した場
合、注文管理データベースを更新して新規注文の成立処
理を行うとともに、指値注文と逆指値注文との発注処理
を自動的に行う。
【0021】なお、上述した第1から第5の発明を、板
寄せ取引により取り引きされる取引対象に関するシステ
ムに適用してもよい。
【0022】一方、第6の発明は、取引所において取り
扱われ、かつ価格変動する取引対象の売買に関する顧客
からの注文を、通信ネットワークを介して受け付けるト
レーディング処理方法において、顧客側から通信ネット
ワークを介して伝達され、かつ、ある取引対象に関する
第1の注文を受け付けるステップと、顧客側から通信ネ
ットワークを介して伝達され、第1の注文と同一の取引
対象に関し、かつ、第1の注文とは注文の種類が異なる
第2の注文を、第1の注文と関連付けて受け付けるステ
ップと、取引所に対して第1の注文を発注するステップ
と、発注された第1の注文に関する処理結果に基づい
て、第2の注文に関する処理を自動的に行うステップと
を有するトレーディング処理方法を提供する。
【0023】ここで、上記第2の注文の処理を行うステ
ップは、顧客によって予め設定された注文の取り扱いに
関する条件に従って、第2の注文の処理を自動的に行う
ことが好ましい。
【0024】また、第1の注文および第2の注文は、同
一の取引対象に関する売買プロセスにおいて異なる売買
ステージに属する注文であってもよく、第1の注文は新
規注文であり、第2の注文は仕切注文であってもよい。
ここで、新規注文が成立したならば、仕切注文が自動的
に発注されることが好ましい。また、顧客が仕切注文と
して指値注文を指定している場合、新規注文の約定価格
に対して、顧客が予め設定した価格を加算または減算す
ることにより、指値注文の執行価格条件が算出されるこ
とが好ましい。さらに、顧客が仕切注文として逆指値注
文を指定している場合、新規注文の約定価格に対して顧
客が予め設定した価格を加算または減算することによ
り、逆指値注文の執行価格条件が算出されることが望ま
しい。
【0025】一方、第1の注文および第2の注文は、同
一の取引対象に関する売買プロセスにおいて同一の売買
ステージに属する注文であってもよく、第1の注文は指
値注文であり、第2の注文は逆指値注文であってもよ
い。ここで、指値注文または逆指値注文のうちの一方の
注文が成立した場合、他方の注文の取り消しを自動的に
行うことが好ましい。また、顧客が仕切注文に関する有
効期限のオプション設定を行った場合、当該有効期限の
範囲内において、指値注文または逆指値注文が成立する
まで、指値注文と逆指値注文との注文状態を継続するこ
とが好ましい。さらに、顧客が成行注文のオプション設
定を行った場合、所定の期間までに指値注文および逆指
値注文のいずれも成立しないならば、指値注文と逆指値
注文とを取り消して、その取引対象に関する成行注文を
発注することが望ましい。
【0026】第7の発明は、取引所において取り扱わ
れ、かつ価格変動する取引対象の売買に関する顧客から
の注文を、通信ネットワークを介して受け付けるトレー
ディング処理方法において、顧客側から通信ネットワー
クを介して伝達された同一の取引対象に関する新規注文
と仕切注文とを、関連付けた上で一括して受け付けるス
テップと、取引所に対して新規注文を発注するステップ
と、発注された新規注文が成立した場合、仕切注文の発
注を自動的に行うステップとを有するトレーディング処
理方法を提供する。
【0027】第8の発明は、取引所において取り扱わ
れ、かつ価格変動する取引対象の売買に関する顧客から
の注文を、通信ネットワークを介して受け付けるトレー
ディング処理方法において、顧客側から通信ネットワー
クを介して伝達された同一の取引対象に関する仕切注文
としての指値注文と逆指値注文とを、関連付けた上で一
括して受け付けるステップと、取引所に対して指値注文
と逆指値注文とを同時に発注するステップと、発注され
た指値注文および逆指値注文の一方の注文が成立した場
合、他方の注文の取り消しを自動的に行うステップとを
有するトレーディング処理方法を提供する。
【0028】第9の発明は、取引所において取り扱わ
れ、かつ価格変動する取引対象の売買に関する顧客から
の注文を、通信ネットワークを介して受け付けるトレー
ディング処理方法において、仕切注文として顧客側から
通信ネットワークを介して伝達された同一の取引対象に
関する指値注文と逆指値注文とを、関連付けた上で一括
して受け付けるステップと、取引所に対して指値注文と
逆指値注文とを同時に発注するステップと、発注された
指値注文および逆指値注文の一方の注文が成立した場
合、他方の注文の取消を自動的に行うステップと、顧客
により予め設定された期間内に、指値注文および逆指値
注文のいずれも成立しなかった場合、指値注文および逆
指値注文を取り消して、顧客により予め設定されたその
取引対象に関する成行注文を自動的に発注するステップ
とを有するトレーディング処理方法を提供する。
【0029】第10の発明は、取引所において取り扱わ
れ、かつ価格変動する取引対象の売買に関する顧客から
の注文を、通信ネットワークを介して受け付けるトレー
ディング処理方法において、顧客側から通信ネットワー
クを介して伝達され、かつ、同一の取引対象に関する、
新規注文、仕切注文である指値注文、および仕切注文で
ある逆指値注文とを、関連付けた上で一括して受け付け
るステップと、取引所に対して新規注文を発注するステ
ップと、発注された新規注文が成立した場合、指値注文
および逆指値注文を同時かつ自動的に発注するステップ
とを有するトレーディング処理方法を提供する。
【0030】上記第6から第10の発明は、板寄せ取引
により取引される取引対象に適用することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】1.システム構成 図1は、本実施形態に係るトレーディングシステムの全
体構成図である。このシステムは、通称「Venus」
と呼ばれ、主に商品先物を取り扱うホームトレードであ
る。ゴムやトウモロコシといった各種の商品先物は、法
律(商品取引所法)に基づき設立された商品取引所1に
おいて売買される。この商品取引所1は商品先物の市場
(マーケット)に相当し、現在、日本国内には東京工業
品取引所を含めて7つ存在する。商品取引所1は、会員
組織による非営利法人として構成されているため、取引
の参加はその会員に限定されている。したがって、一般
の顧客2が先物取引に参加する場合、受託業務資格を有
する会員である商品取引員3に取引を委託する必要があ
る。なお、このような委託関係に鑑み、本明細書では、
顧客2を適宜「委託者」と呼ぶとともに、商品取引員3
を適宜「受託者」と呼ぶ。
【0032】受託者3側のシステムは、サーバー31と
記憶装置32とを主体に構成されており、商品取引所1
側のシステムや顧客2側のシステム等を含む外部システ
ムとの間で情報伝達可能なネットワーク環境が整備され
ている。記憶装置32には、後述するホームトレードを
運営するのに必要な各種データベースが格納されている
が、本発明との関係で重要なデータベースとしては、注
文管理データベース33が挙げられる。受託者側システ
ムは、委託者2から受けた商品取引に関する膨大な数の
注文を注文管理データベース33によって一元的に管理
している。注文管理データベース33については後述す
るが、基本的に、このデータベース33を構成する各レ
コード(以下、「注文レコード」という)は、個々の注
文と一対一に対応している。顧客2からの注文指示、商
品取引所1に対する注文の発注、注文の成立・不成立、
或いは、注文の取消等が生じた場合、サーバー31はデ
ータベース33に適宜アクセスし、注文レコードの追加
・更新処理を行う。
【0033】一方、顧客2は、自己の端末装置を操作し
て、通信ネットワークを介して、受託者3のホームトレ
ードサイト(典型的にはWebサイト)にアクセスする
ことにより、受託者3に対して各種注文を入力(指示)
する。また、顧客2は、通信ネットワークを介して、商
品価格や注文の成否等に関する各種情報を入手すること
も可能である。ここで、通信ネットワークは、無線ネッ
トワークおよび有線ネットワークの双方を含む意味で用
いているが、現状ではインターネットやiモード等が最
もポピュラーな通信媒体であろう。また、顧客2側の端
末装置としては、そのような通信ネットワークに接続可
能な装置であればどのようなものであってもよいが、典
型的には、インターネットに接続可能なパーソナルコン
ピュータ21、iモード等を利用可能な携帯端末22が
挙げられる。この他にも、通信ネットワークに接続可能
な家庭用ゲーム機23等を用いてもよい。
【0034】受託者3と商品取引所1との間は、安全性
・信頼性の高い専用回線で結ばれており、商品取引所1
に対する注文の発注や商品取引所1からの通知等は、こ
の専用回線を介して行われる。
【0035】2.商品先物取引の流れ(概要) 商品先物取引の一般的な流れについて説明する。まず、
委託者2は受託者3に対して、委託証拠金を預託して、
売りまたは買いの新規注文を指示する(ステップ
(A))。具体的には、委託者2は、受託者3のホーム
トレードサイトにアクセスし、自己のパーソナルコンピ
ュータ21の画像装置上に所定画面を表示させる。つぎ
に、委託者2本人の認証手続を行い、予め指定された手
続に従って新規注文に関する必要事項を記入する。そし
て、記入事項の確認手続を経た上で、それらを注文情報
として受託者側システムに送信する。
【0036】この注文情報を受託者側システムが受信す
ると、サーバー31は、注文管理データベース33にこ
の新規注文に関する注文レコードを新規に追加する。そ
して、委託者2からの指示に従い、適宜の時期に売りま
たは買いの新規注文を商品取引所1に対して発注する
(ステップ(B))。この発注手続により、新規注文が
市場(商品取引所1)において執行される。そして、新
規注文が成立した場合には(ステップ(C))、新規注
文に係る注文レコードの更新処理が行われるとともに、
売買報告書によって委託者2に取引の成立が報告される
(ステップ(D))。なお、売買報告書は、電子メール
によっても送信され、成立内容が画面上更新される。
【0037】その後、商品価格の変動に応じて、委託者
2が「差金決済」により取引を終了させる場合、委託者
2は受託者3に対して転売または買戻しの「仕切注文」
を指示する(ステップ(E))。新規注文の場合と同様
に、この指示も受託者3のホームトレードサイトにアク
セスすることにより行われ、仕切注文に関する注文レコ
ードが注文管理データベース33に新規に追加される。
ここで、「差金決済」とは、当初の売買契約の価格と、
その後の転売買戻しによる価格との差金の受け払いだけ
で決済を行い、現物およびその代金の授受を伴わない決
済方法をいう。また、「仕切注文」とは、買建玉を転売
し、または売建玉を買い戻すといった取引を終了させる
注文をいう。
【0038】そして、委託者2からの指示に従い、適宜
の時期に売りまたは買いの仕切注文が発注される(ステ
ップ(F))。仕切注文が成立した場合には(ステップ
(G))、仕切注文に係る注文レコードの更新処理が行
われるとともに、委託者2に対して売買報告書と売買計
算書とが送付され、取引の成立が報告される(ステップ
(H))。なお、ここでは売買報告書のみが電子メール
によっても配信され、成立内容が画面上更新される。そ
して、転売買い戻しによる差金決済を行うことにより、
一連の取引(売買プロセス)が終了する。安く買付けた
ものを高く売れば、或いは、高く売付けたものを安く買
えば、その差額相当の利益が生じる。
【0039】商品先物取引を一言でいうと、基本的に
は、将来の一定時期にものを受け渡しすることを約束し
て、その価格を現時点で決める取引である。その上で、
約束の期日がくる前にいつでも反対の売買(買付けたも
のの転売または売付けたものの買戻し)をすることで、
売りや買いの契約を相殺し、現物の授受を伴わず差額
(正確には「差金」)だけの精算で取引を終了すること
ができる取引である。このような差金決済方法を採って
いるため、手元に商品がなくても売契約ができ、また、
買契約をした場合であっても差金決済をすれば商品を受
け取らなくてもよい。すなわち、売付けまたは買付けの
どちらからでも取引を開始することができる点が商品先
物取引の大きな特徴である。この点が、買付けたものを
転売するという取引形態に限定される、証券取引等にお
ける現物取引と大きく異なる。
【0040】3.注文管理データベースの基本構造 図2は、注文管理データベース33の基本構造の説明図
である。注文管理データベース33の概念を明確化する
ために、ここでは単一のデータベースで構成した例を示
しているが、関連性を有する複数データベースの集合と
して注文管理データベース33を構成してもよい。注文
管理データベース33は、個々の注文に対応する注文レ
コードの集合であり、注文毎に、注文内容、注文状況お
よび他の注文とのリンク情報等が互いに関連付け記述さ
れている。注文内容としては、「注文番号」、「銘柄コ
ード」、「限月」、「執行条件」、「指値価格」、「売
買区分」、「注文枚数」、「新規・仕切区分」、「仕切
対象」、「有効年月日」、「有効注文期間」が挙げられ
る。なお、「注文番号」は、個々の注文毎に異なる番号
が付与されており、この「注文番号」より注文が特定さ
れる。また、注文状況は、「成立状況コード」と「取消
フラグ」とによって特定される。基本的には、「成立状
況コード」および「取消フラグ」が共に「0」の場合、
その注文が有効であることを示しており、注文が有効
(発注または発注状態の継続を意味する)であることを
示す。そして、その注文が成立した場合、注文成立であ
ることを意味する「1」が「成立状況コード」にセット
される(処理結果=注文成立)。また、その注文を取り
消す場合、「取消フラグ」に「1」がセットされる(処
理結果=注文取消)。なお、「RNO(リレーション番
号)」は、他の注文レコードとのリンク関係を示す情報
である(詳細については後述する)。
【0041】4.注文の種類 本トレーディングシステムの特徴の説明に先立ち、その
導入事項として、商品先物で用いられる注文の種類につ
いて説明する。注文には、上述した「新規注文」と「仕
切注文」という分類の仕方の他に、「成行注文」、「指
値注文」および「逆指値注文」という別の分類の仕方も
ある。新規注文または仕切注文のどちらを行うにして
も、必ず「成行注文」、「指値注文」または「逆指値注
文」といった執行条件を指定しなければならない。ここ
で、「成行注文」とは、売買価格を指定しない注文をい
い、「いくらの価格でもいいから買いたい、若しくは売
りたい」といった状況、すなわち、値段に構わずとにか
く売買の成立を優先させたい場合に利用される。ザラバ
取引の場合、成行注文は指値注文よりも優先的に約定さ
れる(価格優先)。また、同じ成行注文であれば、先に
出した注文が優先的に約定される(時間優先)。また、
「指値注文」とは、指定価格、若しくはそれより有利な
価格でのみ成立する注文をいい、「いくら以下なら買い
たい、いくら以上なら売りたい」という条件が付された
注文である。例えば、「東京金の2000年4月限を1,100円
の指値で買い」という注文が成立する場合、必ず1,100
円以下の約定価格で成立し、その取引価格が1,100円を
上回っている間は成立しない。この注文を決済時に用い
る場合は、主に利益確定の水準を設定する形になる。さ
らに、「逆指値注文」とは、指定価格、若しくはそれよ
り不利な価格でのみ成立する注文をいい、「いくら以上
なら買いたい、いくら以下なら売りたい」という条件が
付された注文である。例えば、東京小豆を12,000円で買
った顧客が、11,500円を割り込む価格がついたら小豆を
損切りしようと考えた場合、11,490円の逆指値で売り注
文を出しておけば、11,490円以下になった時点で注文が
執行される。この注文を決済時に用いる場合は、主に損
失確定の水準を設定する形になる。
【0042】5.本トレーディングシステムの特徴 本トレーディングシステムでは、同一の取引対象に関し
て、委託者2からの複数の注文の入力(指示)を、”一
括して(換言すれば、同時に)”受け付け可能な設計に
なっている。これにより、従来のトレーディングシステ
ムと比べて、委託者2の利便性の著しい向上を図ること
ができる。この点を、以下の4つの注文受付システムを
例に詳述する。 ・成立前提連続注文 ・ダブル仕切注文 ・成行設定付ダブル仕切注文 ・成立前提連続ダブル仕切注文
【0043】5-1.成立前提連続注文 新規注文の入力(指示)時に、委託者2が「新規注文」
およびそれに関する「仕切注文」を予め一括して入力す
ることができる注文受付システムである。受託者3は、
同時に受け付けたこれらの注文のうち、まず新規注文の
み商品取引所1に対して発注する。そして、新規注文が
市場において成立した場合、成立通知を受けた受託者3
はその注文に関する成立処理を行うと同時に、同一の取
引対象(建玉)の仕切注文を、「執行価格条件」(すな
わち、価格的な注文の執行条件に相当)を算出した上
で、自動的に発注する。
【0044】ここで、次のようなモデルケースを考え
る。 (モデルケース1)新規の売買注文を発注してその新規
注文が成立した場合、予想通りの値動きになったなら
ば、すぐに利益確定の決済が行えるように、決済のため
の「指値注文」を発注したい。
【0045】図3は、モデルケース1を従来のホームト
レードで実現する場合における発注形態の説明図であ
る。従来のホームトレードでは、新規注文が成立しない
限り、仕切注文の受け付けを認めないという制限があっ
た。これは、商品取引所1の仕組みとして、別個の注文
を互いに関連付けた取り扱いを行っていないこと、換言
すれば、注文は互いに独立して取り扱われることに起因
する。また、従来のホームトレードが、「委託者2から
指示された注文を商品取引所1に単に取り次ぐ」という
程度の発想に過ぎなかったことも理由として挙げられよ
う。そのため、従来は、委託者2の利便性の向上を図る
ために、商品取引所1が対応していない注文形式を、受
託者3側での自動処理により対応するという発想自体が
生まれてこなかったという背景がある。
【0046】委託者2は、まず、受託者3に対して新規
注文の発注を指示し、発注された新規注文の成立を確認
した後に、仕切注文の発注を指示するという3回のアク
ションが必要である。また、注文がいつ成立するかわか
らないため、委託者2は、市場価格の動きと発注した新
規注文の状況とを常にチェックしなければならない。こ
のことは、委託者2にとって大きな負担となる。
【0047】なお、新規注文の成立後、予測に反した値
動きとなったならば、すぐに損失確定の決済が行えるよ
うに、決済のための「逆指値注文」を発注したいという
ケースについても、モデルケース1と同様に複数回のア
クションが生じるため、委託者2にとって大きな負担と
なる。
【0048】これに対して、「成立前提連続注文」を利
用すれば、委託者2の負担を生じさせることなく、モデ
ルケース1のような発注形態を容易に実現することがで
きる。図4は、「成立前提連続注文」を利用した発注形
態の説明図である。まず、委託者2は、ホームトレード
サイト上で新規注文を入力する際、新規注文と、その新
規注文が成立した場合に有効としたい仕切注文(指値注
文)とを一括して入力する。これを受けて新規注文が発
注され、基本的に、新規注文が成立するまで発注状態が
継続される。仕切注文は、先に発注された新規注文が成
立するまで発注されない。発注した新規注文が成立する
と、それと同一の取引対象に係る保留されていた仕切注
文(指値注文)が有効となって「自動的に」発注され
る。ここで、「自動的に」とは、既に入力された仕切注
文の発注指示に従い、新規注文の成立(という事実)を
主因として仕切注文が発注されることである。条件設定
されている場合を除いて、仕切注文が成立するまではそ
の発注状態が継続される。そして、市場価格が条件に合
致した時点で仕切注文が成立する。
【0049】図4からわかるように、「成立前提連続注
文」では、新規注文の入力時に、同一の取引対象に関す
る新規注文の入力と仕切注文の入力とを一括して行える
ため、わずか1回のアクションでモデルケース1のよう
な発注形態を実現することができる。また、新規注文が
成立すれば仕切注文が自動的に有効となり、その発注状
態が継続される。したがって、従来のホームトレードの
ように、委託者2が市場の値動きと新規注文の発注状況
とを随時チェックする必要がない。そのため、委託者2
の利便性を著しく向上させることができる。
【0050】つぎに、「成立前提連続注文」におけるシ
ステムの処理手順について説明する。図5は、委託者2
側のパーソナルコンピュータ21の表示装置に表示され
る「成立前提連続注文」時における表示画面の説明図で
ある。委託者2は、自己のパーソナルコンピュータ21
を操作して受託者3のホームトレードサイトにアクセス
し、新規注文用の入力画面41を表示装置上に表示させ
る。委託者2は、この入力画面41において新規注文の
内容に関する必要情報を順次入力し、すべての必要情報
の入力が完了した後に、「続けて仕切注文入力へ」ボタ
ン41aを押す。このアクションによって、新規注文の
取引対象と同一物に関する仕切注文の入力画面42が表
示される。委託者2は、この入力画面42において、仕
切注文の内容に関する必要情報を順次入力する。ここ
で、新規注文入力時には、新規注文の成立価格(約定価
格)は未定である。したがって、単純な指値注文しか発
注できないとすると、利益を狙うための指値注文のはず
が、市場価格の変動により損失を確定するための注文に
なってしまうおそれがある。そのため、新規注文の成立
により発注される仕切注文(例えば売りの指値注文)の
執行条件としては、「新規注文成立価格より何円プラス
した価格以上」といった設定となる。委託者2は、すべ
ての必要情報を入力した後に、「実行/送信」ボタン4
2aを押す。そして、このアクションによって表示され
た受付内容確認画面43で、新規注文の内容とそれに関
する仕切注文の内容とを確認した後に、再度「送信/実
行」ボタン43aを押す。これにより、同一の取引対象
に関する新規注文と仕切注文とが同時に受託者側システ
ムへ送信される。
【0051】図6は、「成立前提連続注文」により発生
する注文レコードの説明図である。委託者2側からの注
文情報を受託者側システムが受信した場合、サーバー3
1は、受け付けた注文に関する注文レコードを注文管理
データベース33に新規に追加する。「成立前提連続注
文」では、新規注文と仕切注文とがセットになってお
り、かつ、同一物を取引対象としているため、これらの
注文は互いに関連性を有する。したがって、新規注文レ
コードおよび仕切注文レコードは、それぞれ別個に生成
されるが、これらは「RNO(リレーション番号)」によ
って関連付けられている。同図に示したように、「RNO
=001」が付与された各注文レコードは互いにリンクし
ていることを示している。この「RNO」を設けた理由
は、ある注文のステータスの変化(例えば、有効→成
立)に応じて、他の注文のステータスも変化(例えば、
有効→取消)し得るので、それに対応するためである。
【0052】「成立前提連続注文」の受付時点におい
て、新規注文は、必要情報のすべてが記述された完全な
注文レコード(親A)として生成される(「注文番号=
001」)。これに対して、この時点において、仕切注文
は準備レコード(子A)として生成される。上述したよ
うに、仕切注文の執行条件は、「新規注文成立価格を基
準として±何円」といった設定になっているので、新規
注文の約定価格が確定しない限り仕切注文の指値価格を
設定できない。また、新規注文が成立しない限り仕切注
文は発注されないので、現時点で注文レコードを生成す
る必要もない。以上のような理由で、仕切注文に関する
注文内容に関しては、「執行条件」(例えば、指値)と
「指値価格」(例えば、+α円)以外をブランクとした
準備レコード(子A)として生成される。子Aは「RNO
=001」が付与されて、同一番号の「RNO」が付与されて
いる親Aとの関連付けがなされている。
【0053】図7および図8はそれぞれ、「成立前提連
続注文」における注文レコードの状態推移図、各注文の
経時的な推移図である。なお、図8において、「○」は
注文レコードが有効であることを示しており、この注文
レコードに係る注文が発注状態にあることを示している
(後述する図14、図20、図26についても同様)。
【0054】まず、親A(新規注文レコード)の生成直
後の状態では、その「成立状況コード」および「取消フ
ラグ」は共に0に設定されている(有効状態)。親Aが
有効である限り、商品取引所1に対する新規注文の発注
状態が継続される。
【0055】例えば、図8に示した後場1節で新規注文
が成立した場合、サーバー31は親Aの「成立状況コー
ド」を「0」から「1」に変更する(処理結果=注文成
立)。そして、注文成立という処理結果に起因して、
「RNO=001」により親Aと関連付けられた子A(仕切注
文の準備レコード)が親B(仕切注文の注文レコード)
に変化する(図6参照)。これにより、親Bに「注文番
号=002」が付与され、受託者側システム上において仕
切注文は正式な注文として管理される。また、仕切注文
に関してブランクだった注文内容は、基本的に、親Aデ
ータに基づき特定される。なお、図6において「←」は
親Aデータが引き継がれることを示している。親Bの
「指値価格」は、新規注文の約定価格Z円に子Aの「指
値価格=α円」を加算した価格となる(売りの仕切注文
の場合)。なお、買い仕切注文の場合は、新規注文の約
定価格Z円から子Aの「指値価格=α円」を減算した価
格となる。親Bの「有効注文時間」は、親Bの生成時か
ら親Aの「有効年月日」の最終時刻までとなる。この時
点において、親Bの注文状況に関しては、「成立状況コ
ード」および「取消フラグ」は共に「0」に設定される
(有効状態)。
【0056】また、親Bの「RNO」は子Aの「RNO=00
1」をそのまま引き継ぐので、親Aとの関連性が引き続
き維持される。なお、親Bの「KEEPRNO(保持リレーシ
ョン番号)」として、当初の「RNO=001」が保持され
る。これは、親Aと関連性を有することを意味し、親B
が当初から親ではなく、親Aの注文成立によって子から
親へ変化したことの証である。以上の処理により、有効
な注文は、親A(新規注文)から親B(仕切注文)に切
り換わり、後場1節において仕切注文が自動的に発注さ
れる。そして、注文が成立した場合を除き、親Bの「有
効注文時間」まで仕切注文の発注状態が継続される。
【0057】以上の説明からわかるように、各注文レコ
ードの状況(ステータス)を「成立状況コード」と「取
消フラグ」によって管理するとともに、関連性を有する
注文レコード同士を「RNO」によってリンクして取り扱
う。したがって、一連の売買プロセス(買付けてから転
売するまで、または、売付けてから買戻すまで)におい
て異なる売買ステージ(買付け時と転売時、または、売
付け時と買戻し時)に属する新規注文と仕切注文とを、
受託者側システムにおいて一括して受け付けることがで
きる。それとともに、前ステージの注文形態である新規
注文の「処理結果」に応じて、後ステージの注文形態で
ある仕切注文の発注処理を自動的に行うことが可能とな
る。ここで、「処理結果」とは、発注された注文の受託
者側システムにおける最終的な処分をいい、注文の成立
処理はもとより、商品取引所1に対して取消依頼を行う
取消処理等も含まれる。
【0058】5-2.ダブル仕切注文 同一の取引対象(建玉)に関して、委託者2が「指値注
文」と「逆指値注文」とを予め一括して入力することが
できる注文受付システムである。受託者3は、商品取引
所1に対して指値注文の発注と逆指値注文の発注とを同
時に行い、一方の注文が成立した場合、他方の注文を自
動的に取り消す。
【0059】ここで、次のようなモデルケースを考え
る。 (モデルケース2)同一の取引対象(建玉)に関して、
今後の値動きを予想し、当初の予測通りの値動きをしそ
うであれば、利益確定の決済が行えるように、決済のた
めの「指値注文」を発注したい。逆に、当初の予測に反
した値動きをしそうであれば、損失確定の決済が行える
ように、決済のための「逆指値注文」を発注したい。そ
して、決済されるまでこの発注を繰り返したい。
【0060】図9は、モデルケース2を従来のホームト
レードで実現する場合における発注形態の説明図であ
る。従来のホームトレードは、商品取引所1が対応する
注文形式のみを受け付けており、指値注文または逆指値
注文のうちの一方の仕切注文が成立したら、他方の仕切
注文の取消依頼を商品取引所1に対して行うといった追
加アクションが必要となる注文形式を受け付けていなか
った。すなわち、仕切注文の入力は一種類のみしか選択
できなかった。そのため、委託者2は、まず、現在の取
引対象(建玉)の今後の値動きを予測して、指値注文ま
たは逆指値注文のいずれかの仕切注文を入力するという
アクションを行う。その後、予測に反した値動きになっ
た場合、委託者2は現在の仕切注文の取り消しを指示
し、今後の値動きを再度予測した上で、仕切注文を再発
注するという追加アクションの繰り返しを決済がなされ
るまで毎日行う必要がある。市場状況の変化に応じて、
先の仕切注文の取消指示と新たな仕切注文の発注指示と
をその都度繰り返すことは、委託者2にとって大きな負
担となる。
【0061】これに対して、「ダブル仕切注文」を利用
すれば、委託者2の負担を生じさせることなく、モデル
ケース2のような発注形態を容易に実現することができ
る。図10は、「ダブル仕切注文」を利用した発注形態
の説明図である。まず、委託者2は、同一の取引対象に
関する2種類の仕切注文(指値注文および逆指値注文)
と、これらの注文の有効期限(最長1ヶ月=月末まで)
とを一括入力する。これを受けて、受託者3は、指値注
文と逆指値注文とを同時に商品取引所1に対して発注す
る。これらの仕切注文は、有効期限の範囲内において注
文が成立するまで継続される。その後、市場価格が条件
に合致して、一方の仕切注文が成立した場合、他方の仕
切注文は自動的に取り消される(商品取引所1に対して
取消依頼を行う)。
【0062】図10からわかるように、「ダブル仕切注
文」では、注文の種類が異なる2つの仕切注文の入力
と、この注文の有効期限の入力とを一括して行えるた
め、わずか1回のアクションでモデルケース2のような
発注形態を実現することができる。そのため、従来のホ
ームトレードにおける不都合を解消し、委託者2の利便
性を著しく向上させることができる。
【0063】つぎに、「ダブル仕切注文」におけるシス
テムの処理手順について説明する。図11は、委託者側
のパーソナルコンピュータ21の表示装置に表示される
「ダブル仕切注文」時における表示画面の説明図であ
る。委託者2は、表示装置上に表示された入力画面44
において、取引対象毎に仕切注文の内容に関する必要情
報を順次入力する。「ダブル仕切注文」では、同一の取
引対象(建玉)に関する指値注文と逆指値注文とが、商
品取引所1に対して同時に発注される。したがって、委
託者2は、指値・逆指値注文のそれぞれについて指値を
設定する必要がある。委託者2は、有効期限等を含むす
べての必要情報の入力が完了した後に、「実行/送信」
ボタン44aを押す。そして、このアクションによって
表示された受付内容確認画面45で、仕切注文の内容を
確認した後に、再度「送信/実行」ボタン45aを押
す。これにより、同一の取引対象に関する指値・逆指値
注文が同時に受託者側システムへ送信される。
【0064】図12は、「ダブル仕切注文」により発生
する注文レコードの説明図である。「ダブル仕切注文」
では、仕切注文として指値注文と逆指値注文とがセット
になっており、かつ、取引対象が同一である。そのた
め、別個に生成された指値注文に関する注文レコードと
逆指値注文に関する注文レコードとは、例えば「RNO=0
01」を付与することにより、互いに関連付けられてい
る。上述した「成立前提連続注文」と異なり、「ダブル
仕切注文」の場合は、注文の受付時点で2つの仕切注文
の注文レコードが生成される(準備レコードは生成され
ない)。
【0065】図13および図14はそれぞれ、「ダブル
仕切注文」における注文レコードの状態推移図、各注文
の経時的な推移図である。親A(指値注文レコード)と
親B(逆指値注文レコード)とが生成された直後から、
親Aおよび親Bは、「成立状況コード」、「取消フラ
グ」が共に「0」に設定される。したがって、特段の発
注開始条件が設定されている場合を除き、親A,Bとも
有効となり、それぞれの注文が同時に発注される。
【0066】例えば、図14に示した後場1節で指値注
文が成立した場合、サーバー31は親Aの「成立状況コ
ード」を「0」から「1」に変更する(処理結果=注文
成立)。それとともに、「RNO=001」により親Aと関連
付けられた親Bの「取消フラグ」を「0」から「1」に
切り換える。この取消処理に伴い、発注状態が継続して
いた逆指値注文が自動的に取り消される(商品取引所1
に対して取消依頼を行う)。
【0067】以上の説明からわかるように、「成立状況
コード」、「取消フラグ」、「RNO」によって、各注文
レコードの状況と注文レコード同士の関連性とを管理す
る。これにより、売買プロセスにおいて同一ステージ
(転売時、買い戻し時)に属する指値注文と逆指値注文
とを、受託者側システムにおいて一括して受け付けるこ
とができる。それとともに、指値注文または逆指値注文
のうちの一方の処理結果に基づいて、他方の注文の取消
処理を自動的に行うことが可能となる。
【0068】5-3.成行設定付ダブル仕切注文 特定の時間以降に3種類目の「成行注文」を発注すると
いうオプション設定を伴うダブル仕切注文である。受託
者3は、特定の時間に到達した時点で、先に発注した指
値注文と逆指値注文とを取り消し、その代わりに成行注
文を自動的に発注する。
【0069】ここで、次のようなモデルケースを考え
る。 (モデルケース3)同一の取引対象(建玉)に関して、
今後の値動きを予想し、当初の予測通りの値動きをしそ
うであれば、利益確定の決済が行えるように、決済のた
めの「指値注文」を発注したい。逆に、当初の予測に反
した値動きをしそうであれば、損失確定の決済が行える
ように、決済のための「逆指値注文」を発注したい。そ
して、一定時刻までに「「指値注文」或いは「逆指値注
文」の条件に達せず成立しない状況であれば、価格的な
条件を付けない「成行注文」を発注することにより決済
を優先させたい。
【0070】図15は、モデルケース3を従来のホーム
トレードで実現する場合における発注形態の説明図であ
る。上述したモデルケース2と同様、委託者2は、ま
ず、現在の取引対象(建玉)の今後の値動きを予測し
て、指値注文または逆指値注文のいずれかの仕切注文を
入力するというアクションを行う。その後、予測に反し
た値動きになった場合、委託者2は現在の仕切注文の取
り消しを指示し、今後の値動きを再度予測した上で、仕
切注文を再発注するという追加アクションを行う。そし
て、一定時間までに注文が成立しないようであれば、そ
の時間になった時点で先の仕切注文(指値注文または逆
指値注文)の取り消しを指示して、新たな仕切注文(成
行注文)を指示するというアクションを行う必要があ
る。そのため、委託者2にとって大きな負担となる。
【0071】これに対して、「成行設定付ダブル仕切注
文」を利用すれば、委託者2の負担を生じさせることな
く、モデルケース3のような発注形態を容易に実現する
ことができる。図16は、「成行設定付ダブル仕切注
文」を利用した発注形態の説明図である。まず、上述し
た「ダブル仕切注文」と同様に、委託者2は、同一の取
引対象に関する2種類の仕切注文(指値注文および逆指
値注文)等を一括入力する。それと同時に、どちらの仕
切注文も成立しなかった場合に成行注文での仕切注文の
発注を希望するならば、その時間(場・節)も指定す
る。これを受けて、指値注文と逆指値注文とが同時に商
品取引所1に対して発注される。委託者2により指定さ
れた時間(場・節)までにいずれの注文も成立しなかっ
た場合、双方の注文は自動的に取り消され、成行注文が
発注される。指値注文および逆指値注文に代えて成行注
文が発注されるため、市場において注文が成立する可能
性が非常に高くなる。
【0072】図16からわかるように、「成行設定付ダ
ブル仕切注文」では、注文の種類が異なる2つの仕切注
文の入力と、これらの注文を取り消して成行注文を有効
にさせるタイマー設定とを一括して行えるため、わずか
1回のアクションでモデルケース3のような発注形態を
実現することができる。そのため、委託者2の利便性を
著しく向上させることができる。
【0073】つぎに、成行設定付ダブル仕切注文におけ
るシステムの処理手順について説明する。図17は、委
託者側のパーソナルコンピュータ21の表示装置に表示
される「成行設定付ダブル仕切注文」時における表示画
面の説明図である。委託者2は、表示装置上に表示され
た入力画面46において、「ダブル仕切注文」の場合と
同様に、取引対象毎に仕切注文の内容に関する必要情報
を順次入力する。そして、「ダブル仕切注文」の場合と
同様に、指値・逆指値毎の指値を設定する。そして、
「成行注文設定を有効にする」のチェックボックス46
bにチェックを入れる。このオプションは、指定された
終了場節までに指値注文および逆指値注文のいずれもが
成立しなかった場合、これらの注文を取り消し、その終
了場節以降は成行注文を自動発注するものである。委託
者2は、すべての必要情報の入力が完了した後に、「実
行/送信」ボタン46aを押す。そして、このアクショ
ンによって表示された受付内容確認画面47で、仕切注
文の内容を確認した後に、再度「送信/実行」ボタン4
7aを押す。これにより、同一の取引対象に関する指値
・逆指値注文が成行設定のオプション付で同時に受託者
側システムへ送信される。
【0074】図18は、「成行設定付ダブル仕切注文」
により発生する注文レコードの説明図である。「成行設
定付ダブル仕切注文」は、指値注文と逆指値注文とに加
えて成行注文を付加した、同一の取引対象に関する3種
類の注文のセットである。したがって、別個に生成され
た指値注文、逆指値注文および成行注文に関する3つの
注文レコードは、「RNO=001」の付与により互いに関連
付けられている。
【0075】図19および図20はそれぞれ、「成行設
定付ダブル仕切注文」における注文レコードの状態推移
図、各注文の経時的な推移図である。初期状態におい
て、親A(指値注文レコード)、親B(逆指値注文レコ
ード)および親C(成行注文レコード)のいずれも、
「成立状況コード」、「取消フラグ」が共に「0」に設
定されている。ただし、親Aおよび親Bの「有効注文時
間」の終了時刻と親Cの「有効注文時間」の開始時刻と
が同一に設定されている。したがって、最初は、親Aと
親Bが有効となるが、「有効注文時間」の開始時刻に至
っていない親Cは有効とはならない。その結果、指値注
文および逆指値注文のみが同時に発注される。そして、
例えば、親Aに係る指値注文が成立した場合、親Aの
「成立状況コード」は「0」から「1」に変更されると
ともに(処理結果=注文成立)、残りの親B,Cの「取
消フラグ」は「0」から「1」に切り換わる(処理結果
=注文取消)。これにより、指値注文の成立処理が行わ
れるとともに、逆指値注文および成行注文の取消処理が
自動的に行われる。
【0076】一方、親Aおよび親Bの「有効注文時間」
内にいずれの注文も成立しなかった場合、その「有効注
文時間」の終了に伴い親A,Bの「取消フラグ」は
「0」から「1」に切り換わる。それと同時に、親Cの
「有効注文時間」の開始時刻に至ることで、成行注文が
自動的に発注される。
【0077】以上の説明からわかるように、「成立状況
コード」、「取消フラグ」の他に、「有効注文時間」を
適切に設定することで、各注文レコードの有効状態を設
定・管理する。これにより、同一の取引対象に関して3
種類の仕切注文(指値、逆指値、成行注文)がリンクし
た「成行注文設定付ダブル仕切注文」を受託者3側のシ
ステム処理により実現することができる。
【0078】5-4.成立前提連続ダブル仕切注文 新規注文の入力時に、委託者2が「新規注文」と、それ
に関する2種類の「仕切注文」(「指値注文」および
「逆指値注文」)とを予め一括して入力することができ
る注文受付システムである。受託者3は、まず新規注文
の発注を行い、新規注文が市場において成立した場合、
その取引対象に関する2種類の仕切注文(「指値注文」
および「逆指値注文」)を自動的に発注する。この注文
受付システムは、上述した「成立前提連続注文」と「ダ
ブル仕切注文」とを組み合わせたものに相当する。
【0079】ここで、次のようなモデルケースを考え
る。 (モデルケース4)新規の売買注文を発注してその新規
注文が成立した場合、今後の値動きを予想し、当初の予
測通りの値動きをしそうであれば、利益確定の決済が行
えるように、決済のための「指値注文」を発注したい。
逆に、当初の予測に反した値動きをしそうであれば、損
失確定の決済が行えるように、決済のための「逆指値注
文」を発注したい。
【0080】図21は、モデルケース4を従来のホーム
トレードで実現する場合における発注形態の説明図であ
る。この場合、委託者2は、新規注文の入力、新規注文
の成立確認、今後の値動きの予測、そして仕切注文の入
力という4つのアクションを行う必要がある。それとと
もに、市場での値動きが、仕切注文の入力時に行った予
測に反した場合、仕切注文の取消の指示、今後の値動き
の再予測、そして仕切注文の再入力という追加アクショ
ンが必要となる。そのため、委託者2は、市場の値動き
を常にチェックしておかねばならず、大きな負担とな
る。
【0081】これに対して、「成立前提連続ダブル仕切
注文」を利用すれば、委託者2の負担を生じさせること
なく、モデルケース4のような発注形態を容易に実現す
ることができる。図22は、「成立前提連続ダブル仕切
注文」を利用した発注形態の説明図である。まず、委託
者2は、新規注文を入力する際、新規注文と、その新規
注文が成立した場合に有効としたい2種類の仕切注文
(指値注文および逆指値注文)とを一括して入力する。
これを受けて、受託者3は、新規注文を発注する。2種
類の仕切注文は、先に発注された新規注文が成立するま
で発注されない。発注した新規注文が成立すると、それ
と同一の取引対象に係る保留されていた2種類の仕切注
文(指値注文および逆指値注文)が有効となって自動的
に発注される。その後、市場価格が条件に合致して、一
方の仕切注文が成立した場合、他方の仕切注文は自動的
に取り消される。図22からわかるように、「成立前提
連続ダブル仕切注文」では、新規注文の入力時に、同一
の取引対象に関する新規注文の入力と2種類の仕切注文
の入力とを一括して行えるため、わずか1回のアクショ
ンでモデルケース4のような発注形態を実現することが
できる。また、新規注文が成立すれば、仕切注文が自動
的に有効となるため、従来のホームトレードのように、
市場の値動きと新規注文の成立状況とを随時チェックす
る必要がない。そのため、委託者2の利便性を著しく向
上させることができる。
【0082】つぎに、「成立前提連続ダブル仕切注文」
におけるシステムの処理手順について説明する。図23
は、委託者側のパーソナルコンピュータ21の表示装置
に表示される「成立前提連続ダブル仕切注文」時におけ
る表示画面の説明図である。委託者2は、表示装置上に
表示された入力画面48において、新規注文の内容に関
する必要情報を順次入力し、すべての必要情報の入力が
完了した後に、「続けてダブル仕切注文入力へ」ボタン
48aを押す。このアクションによって、新規注文の取
引対象と同一物に関するダブル仕切注文の入力画面49
が表示される。委託者2は、この入力画面49におい
て、指値・逆指値注文のそれぞれについて指値を設定す
る。ここで、新規注文入力時には、新規注文の成立価格
(約定価格)は未定である。したがって、この新規注文
の成立により発注される指値・逆指値注文の各執行条件
としては、「新規注文成立価格より何円プラス(または
マイナス)した価格以上(または以下)」といった設定
となる。委託者2は、すべての必要情報を入力した後
に、「実行/送信」ボタン49aを押す。そして、この
アクションによって表示された受付内容確認画面50
で、新規注文の内容とそれに関する仕切注文(指値・逆
指値注文)の内容とを確認した後に、再度「送信/実
行」ボタン50aを押す。これにより、同一の取引対象
に関する新規注文と仕切注文とが同時に受託者側システ
ムへ送信される。
【0083】図24は、「成立前提連続ダブル仕切注
文」により発生する注文レコードの説明図である。「成
立前提連続ダブル仕切注文」では、新規注文、仕切注文
としての指値注文および逆指値注文の3つがセットにな
っており、それぞれの対応レコードである親A、子Aお
よび子Bは、「RNO=001」によって関連付けられてい
る。「成立前提連続注文」と同様に、この注文の受付時
点において、新規注文は、必要情報のすべてが記述され
た完全な注文レコード(親A)として注文管理データベ
ース33に追加される。これに対して、2つの仕切注文
は準備レコード(子A、子B)として生成される。
【0084】図25および図26はそれぞれ、「成立前
提連続ダブル仕切注文」における注文レコードの状態推
移図、各注文の経時的な推移図である。まず、親A(新
規注文レコード)の生成直後の状態では、その「成立状
況コード」および「取消フラグ」は共に0に設定されて
いるため親Aのみが有効となる。親Aが有効である限
り、商品取引所1に対する新規注文の発注状態が継続さ
れる。
【0085】例えば、図26に示した前場3節で新規注
文が成立した場合、サーバー31は親Aの「成立状況コ
ード」を「0」から「1」に変更する(処理結果=注文
成立)。この成立処理に伴い、「RNO=001」で親Aと関
連付けられた子A,Bがそれぞれ親B,Cに変化する
(図24参照)。これにより、受託側システム上におい
て指値注文および逆指値注文は正式な注文として管理さ
れる。また、子A,Bでブランクだった注文内容は、基
本的に、親Aデータに基づき特定される。親Bの「指値
価格」は、新規注文の約定価格Z円に対して子Aの「α
円」を加算(売りの仕切注文の場合)または減算(買い
の仕切注文の場合)した価格(親Bの執行価格条件に相
当)となる。これとは逆に、親Cの「指値価格」は、新
規注文の約定価格Z円に対して子Aの「β円」を減算ま
たは加算した価格(親Cの執行価格条件に相当)とな
る。さらに、親B,Cの「有効注文時間」は、親B,C
の生成時を開始時刻とし、親Aの「有効年月日」の最終
時刻までとなる。
【0086】この時点において、親B,Cの注文状況に
関しては、「成立状況コード」および「取消フラグ」は
共に「0」に設定される(有効状態)。したがって、親
Aに係る新規注文の成立(処理結果=注文成立)に起因
して、親B,Cが有効になるため、指値注文および逆指
値注文が自動的に発注される。
【0087】なお、親B,Cには新たに「RNO=002」が
付与される。したがって、これ以降は、親Aとの関係と
離れて親B,C間で関連付けられた取り扱いがなされ
る。ただし、親B,Cの「KEEPRNO」には、当初の「RNO
=001」が保持されているため、親B,Cが当初から親
ではなく、親Aの注文成立よって子から親へ変化したこ
とが情報として記憶される。
【0088】その後、例えば、後場3節で指値注文が成
立した場合、サーバー31は、親Bの「成立状況コー
ド」を「0」から「1」に変更するとともに(処理結果
=注文成立)、この処理結果に基づいて、親Cの「取消
フラグ」を「0」から「1」に切り換える。これによ
り、指値注文の成立処理が行われるとともに、逆指値注
文の取消処理が自動的に行われる。
【0089】以上の説明からわかるように、新規注文が
成立した場合、仕切注文に関する注文レコードとして親
B,Cが新たに生成され、親B,Cが有効となるので、
指値注文および逆指値注文が同時に発注される。親B,
Cには「RNO=002」が新たに付与されるため、それ以降
の親B,C間の取扱・管理に関しては、親Aと無関係に
行うことができる。これにより、同一の取引対象に関し
て3種類の注文(新規注文、仕切注文(指値注文)、仕
切注文(逆指値注文))がリンクした「成立前提連続ダ
ブル仕切注文」を受託者3側のシステム処理により実現
することができる。
【0090】6.本トレーディングシステムのまとめ 図29は、本実施形態に係るトレーディングシステムの
基本概念の説明図である。なお、この説明図は板寄せ取
引を例に説明しているが、後述するように、本トレーデ
ィングシステムはザラバ取引等への応用も可能である。
受託者側システムである会社側サーバーは顧客から、同
一の取引対象に関する異なる種類の複数の注文A,B,
Cを”一括”(換言すれば、”同時”)に受け付けるこ
とが可能である。これらの注文A,B,Cは、”条件付
複合注文”、すなわち、個々の注文の「取り扱い」に関
して予め「条件」が設定された、同一の取引対象に関す
る注文セットである。この注文セットは、例えば、新規
注文と仕切注文のように、ある取引対象に関する売買プ
ロセス(買付け〜転売または売付け〜買い戻し)におい
て異なる売買ステージ(例えば、買付け時と転売時等)
に属する注文形態であってもよく(「成立前提連続注
文」)、指値注文と逆指値注文のように、同一の売買ス
テージ(例えば、転売時等)に属する注文形態であって
もよい(「ダブル仕切注文」、「成行設定付ダブル仕切
注文」)。また、これらを組み合わせた注文形態であっ
てもよい(「成立前提連続ダブル仕切注文」)。
【0091】また、注文の「取り扱い」に関する「条
件」については、例えば、「成立前提連続注文」の場
合、新規注文の成立を「条件」として、仕切注文を発注
するという「取り扱い」がなされる。また、「ダブル仕
切注文」の場合、一方の仕切注文が成立することを「条
件」として、他方の仕切注文を取り消すという取り扱い
がなされる。「成行設定付ダブル仕切注文」の場合、所
定の期間内に指値注文および逆指値注文のいずれも成立
しないことを「条件」として、成行注文を発注するとい
う「取り扱い」がなされる。さらに、「成立前提連続ダ
ブル仕切注文」の場合、新規注文の成立を「条件」とし
て、2種類の指値注文を発注するという「取り扱い」が
なされる。
【0092】このような条件付複合注文を受け付けた会
社側サーバ(受託者側システム)は、この注文セットの
うちの少なくとも一つの注文A(指値注文および逆指値
注文の場合は2つの注文A,B)を商品取引所に対して
発注する。そして、注文Aの処理結果(注文の成立処
理、取消処理、訂正処理等)に基づいて、残りの注文
B,Cの取扱処理を会社側サーバー内で行い、予め設定
された条件に合致する場合には新たな発注(または取消
依頼、訂正、変更等)を商品取引所に対して行う。
【0093】このような自動処理を会社側サーバー(受
託者側)で行うことにより、商品取引所における注文の
取り扱い上の仕組みに拘わらず、商品取引所が対応して
いない注文形式(条件付複合注文)を実質的に実現する
ことができる。その結果、顧客は、一連の売買プロセス
において生じる複数の注文を、適切な条件を設定した上
で受託者に対して一括して指示しておくことができるた
め、顧客の利便性を著しく向上させることができるとい
う効果がある。
【0094】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れるものではなく、(1)価格変動する「モノ(取引対
象)」が取引される取引所と、(2)顧客(典型的には
投資家)とが存在するような取引対象に対して広く適用
することができる。したがって、板寄せ取引される商品
先物以外にも、ザラバ取引される商品先物について適用
するは当然に可能である。また、証券取引、債券取引、
金融先物取引、その他の金融デリバティブ等に適用する
こともできる(これらは個々に取引所が存在する)。な
お、為替取引についても、取引所のような組織が創設さ
れれば応用可能である。
【0095】なお、取引対象によっては、上述した「逆
指値注文」を取引所が受け付けないものがある。しかし
ながら、例えば、商品先物のザラバ取引では、東京工業
品取引所が、逆指値注文とほぼ同じ内容の「IRO注文」
の受け付けを行っているため、逆指値注文に代えてIRO
注文を利用することにより、上述した実施形態と同様の
システムを実現することができる。その意味で、本発明
との関係において、「逆指値注文」という用語を、それ
と同様の内容のIRO注文等を含む広い概念で用いてい
る。
【0096】
【発明の効果】このように、本発明によれば、委託者側
からの同一の取引対象に関する条件付複合注文を受託者
側で一括して受け付け、受託者側での自動処理によって
取引所に適合した形態で注文の発注を行う。そして、注
文の状況に応じてその他の注文の処理を適宜行い、予め
設定された条件に合致する場合に新たな注文の発注、す
でに発注された注文の取消・訂正等を取引所に対して行
う。これにより、顧客は適切な条件を設定した上で、受
託者に対して複数の注文を一括して指示しておくことが
できるため、顧客の利便性の著しい向上を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るトレーディングシステムの全
体構成図
【図2】注文管理データベースの基本構造の説明図
【図3】成立前提連続注文に関する従来の発注形態の説
明図
【図4】成立前提連続注文の発注説明図
【図5】成立前提連続注文時における表示画面の説明図
【図6】成立前提連続注文で発生する注文レコードの説
明図
【図7】成立前提連続注文における注文レコードの状態
推移図
【図8】成立前提連続注文における各注文の経時的な推
移図
【図9】ダブル仕切注文に関する従来の発注形態の説明
【図10】ダブル仕切注文の発注説明図
【図11】ダブル仕切注文時における表示画面の説明図
【図12】ダブル仕切注文で発生する注文レコードの説
明図
【図13】ダブル仕切注文における注文レコードの状態
推移図
【図14】ダブル仕切注文における各注文の経時的な推
移図
【図15】成行設定付ダブル仕切注文に関する従来の発
注形態の説明図
【図16】成行設定付ダブル仕切注文の発注説明図
【図17】成行設定付ダブル仕切注文時における表示画
面の説明図
【図18】成行設定付ダブル仕切注文で発生する注文レ
コードの説明図
【図19】成行設定付ダブル仕切注文における注文レコ
ードの状態推移図
【図20】成行設定付ダブル仕切注文における各注文の
経時的な推移図
【図21】成立前提連続ダブル仕切注文に関する従来の
発注形態の説明図
【図22】成立前提連続ダブル仕切注文の発注説明図
【図23】成立前提連続ダブル仕切注文時における表示
画面の説明図
【図24】成立前提連続ダブル仕切注文で発生する注文
レコードの説明図
【図25】成立前提連続ダブル仕切注文における注文レ
コードの状態推移図
【図26】成立前提連続注ダブル仕切文における各注文
の経時的な推移図
【図27】ザラバ取引の説明図
【図28】板寄せ取引の説明図
【図29】本実施形態に係るトレーディングシステムの
基本概念の説明図
【符号の説明】
1 商品取引所、 2 顧客(委託者)、 3 商品取引員(受託者)、 21 パーソナルコンピュータ、 22 携帯端末、 23 ゲーム機、 31 サーバー、 32 記憶装置、 33 注文管理データベース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 インターネットで殖やせ!マネー,株 式会社アスキー発行(2000−7−25)p p.12−41 日経ネットトレーディング 2000年 Vol.2,第7巻,第10号(2000−7 −10)pp.80− 日経ネットトレーディング 2000年 Vol.2,第7巻,第10号(2000−7 −10)pp.14− (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/60 G06F 19/00 JICSTファイル(JOIS)

Claims (32)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】取引所において取り扱われ、かつ価格変動
    する取引対象の売買に関する顧客からの注文を、通信ネ
    ットワークを介して受け付けるトレーディングシステム
    において、 顧客より発注指示を受けた個々の注文に対応して設けら
    れたレコードによって、注文内容と注文状況とを管理す
    るとともに、顧客より発注指示を受けた条件付複合注文
    については、当該複合注文間の取り扱いに関する条件付
    で、それぞれのレコードが関連付けられている注文管理
    データベースと、 顧客側との間で通信ネットワークを介して情報伝達が可
    能であり、前記注文管理データベースにアクセスして、
    注文に関する処理を行うサーバーとを有し、 前記サーバーは、 ある取引対象に関する第1の注文と、当該取引対象と同
    一の取引対象に関し、かつ、第1の注文とは注文の種類
    が異なる第2の注文とを有する条件付複合注文の発注指
    示を顧客側より受信した場合、第1の注文と第2の注文
    との間における取り扱いに関する条件を設定した上で、
    第1の注文に関するレコードと第2の注文に関するレコ
    ードとを関連付けて、前記注文管理データベースに追加
    し、 取引所に対して発注した第1の注文が成立した場合、前
    記注文管理データベースにアクセスして、第1の注文の
    成立処理を行うとともに、前記注文管理データベースに
    おいて第1の注文と関連付けられている第2の注文に関
    する処理を、第1の注文と第2の注文との間における取
    り扱いに関する条件に従って自動的に行うことを特徴と
    するトレーディングシステム。
  2. 【請求項2】前記レコードには、注文の成立状況と注文
    取消の有無とがさらに記述されていることを特徴とする
    請求項1に記載されたトレーディングシステム。
  3. 【請求項3】前記第1の注文および前記第2の注文は、
    同一の取引対象に関する売買プロセスにおいて異なる売
    買ステージに属する注文であることを特徴とする請求項
    1または2に記載されたトレーディングシステム。
  4. 【請求項4】前記第1の注文は新規注文であり、前記第
    2の注文は仕切注文であって、 前記サーバーは、 同一の取引対象に関する新規注文および仕切注文を有す
    る条件付複合注文の発注指示を顧客側より受信した場
    合、新規注文が成立したならば仕切注文を発注するとい
    う条件を設定した上で、新規注文に関するレコードと仕
    切注文に関するレコードとを関連付けて、前記注文管理
    データベースに追加し、 取引所に対する仕切注文の発注を保留して新規注文の発
    注処理を行い、 取引所に対して発注した新規注文が成立した場合、前記
    注文管理データベースにアクセスして、新規注文の成立
    処理を行うとともに、前記注文管理データベースにおい
    て新規注文と関連付けられている仕切注文の発注処理を
    自動的に行うことを特徴とする請求項3に記載されたト
    レーディングシステム。
  5. 【請求項5】前記サーバーは、顧客が仕切注文として指
    値注文を指定している場合、新規注文の約定価格に対し
    て、顧客が予め設定した価格を加算または減算すること
    により、指値注文の執行価格条件を算出し、当該執行価
    格条件を指値注文に関するレコードの注文内容に記述す
    ることを特徴とする請求項4に記載されたトレーディン
    グシステム。
  6. 【請求項6】前記サーバーは、顧客が仕切注文として逆
    指値注文を指定している場合、新規注文の約定価格に対
    して、顧客が予め設定した価格を加算または減算するこ
    とにより、逆指値注文の執行価格条件を算出し、当該執
    行価格条件を逆指値注文に関するレコードの注文内容に
    記述することを特徴とする請求項4に記載されたトレー
    ディングシステム。
  7. 【請求項7】前記第1の注文および前記第2の注文は、
    同一の取引対象に関する売買プロセスにおいて同一の売
    買ステージに属する注文であることを特徴とする請求項
    1または2に記載されたトレーディングシステム。
  8. 【請求項8】前記第1の注文は仕切注文としての指値注
    文であり、前記第2の注文は仕切注文としての逆指値注
    文であって、 前記サーバーは、 同一の取引対象に関する指値注文および逆指値注文を有
    する条件付複合注文の発注指示を顧客より受信した場
    合、指値注文および逆指値注文の一方の仕切注文が成立
    したならば他方の仕切注文を取り消すという条件を設定
    した上で、指値注文に関するレコードと逆指値注文に関
    するレコードとを関連付けて、前記注文管理データベー
    スに追加し、 取引所に対して指値注文と逆指値注文とを同時に発注す
    るために、指値注文と逆指値注文との発注処理を行い、 取引所に対して発注した指値注文および逆指値注文の一
    方の仕切注文が成立した場合、前記注文管理データベー
    スにアクセスして、一方の仕切注文の成立処理を行うと
    ともに、前記注文管理データベースにおいて一方の仕切
    注文と関連付けられている他方の仕切注文の取消処理を
    自動的に行うことを特徴とする請求項7に記載されたト
    レーディングシステム。
  9. 【請求項9】前記サーバーは、 条件付複合注文の発注指示を受信する際に、仕切注文に
    関する有効期限のオプション設定の指示も受信した場
    合、当該有効期限を指値注文に関するレコードの注文内
    容と逆指値注文に関するレコードの注文内容とに記述
    し、 当該有効期限の範囲内において、指値注文または逆指値
    注文が成立するまで、指値注文と逆指値注文との発注状
    態を継続することを特徴とする請求項8に記載されたト
    レーディングシステム。
  10. 【請求項10】前記サーバーは、 条件付複合注文の発注指示を受信する際に、成行注文の
    オプション設定の指示も受信した場合、所定の期間まで
    に指値注文および逆指値注文のいずれも成立しないなら
    ば指値注文と逆指値注文とを取り消して成行注文を発注
    するという条件を設定した上で、指値注文に関するレコ
    ードと逆指値注文に関するレコードと成行注文に関する
    にレコードとを関連付けて、前記注文管理データベース
    に追加し、 取引所に対する成行注文の発注を保留するとともに、取
    引所に対して指値注文と逆指値注文とを同時に発注する
    ために、指値注文と逆指値注文との発注処理を行い、 所定の期間までに指値注文および逆指値注文のいずれも
    成立しないならば、所定の期間の終了に伴い、前記注文
    管理データベースにアクセスして、指値注文と逆指値注
    文との取消処理を行うとともに、前記注文管理データベ
    ースにおいて指値注文と逆指値注文とに関連付けられて
    いる成行注文の発注処理を自動的に行うことを特徴とす
    る請求項8に記載されたトレーディングシステム。
  11. 【請求項11】取引所において取り扱われ、かつ価格変
    動する取引対象の売買に関する顧客からの注文を、通信
    ネットワークを介して受け付けるトレーディングシステ
    ムにおいて、 顧客より発注指示を受けた個々の注文に対応して設けら
    れたレコードによって、注文の注文内容と注文状況とを
    管理するとともに、顧客より発注指示を受けた条件付複
    合注文については、それぞれのレコードが関連付けられ
    ている注文管理データベースと、 顧客側との間で通信ネットワークを介して情報伝達が可
    能であり、前記注文管理データベースにアクセスして、
    注文に関する処理を行うサーバーとを有し、前記サーバ
    ーは、 ある取引対象に関する新規注文と、当該取引対象と同一
    の取引対象に関する仕切注文とを有する条件付複合注文
    の発注指示を顧客側より受信した場合、新規注文が成立
    したならば仕切注文を発注する条件を設定した上で、新
    規注文に関するレコードと仕切注文に関するレコードと
    を関連付けて、前記注文管理データベースに追加し、 取引所に対する仕切注文の発注を保留して新規注文の発
    注処理を行い、 取引所に対して発注した新規注文が成立した場合、前記
    注文管理データベースにアクセスして、新規注文の成立
    処理を行うとともに、前記注文管理データベースにおい
    て新規注文と関連付けられている仕切注文の発注処理を
    自動的に行うことを特徴とするトレーディングシステ
    ム。
  12. 【請求項12】取引所において取り扱われ、かつ価格変
    動する取引対象の売買に関する顧客からの注文を、通信
    ネットワークを介して受け付けるトレーディングシステ
    ムにおいて、 顧客より発注指示を受けた個々の注文に対応して設けら
    れたレコードによって、注文の注文内容と注文状況とを
    管理するとともに、顧客より発注指示を受けた条件付複
    合注文については、それぞれのレコードが関連付けられ
    ている注文管理データベースと、 顧客側との間で通信ネットワークを介して情報伝達が可
    能であり、前記注文管理データベースにアクセスして、
    注文に関する処理を行うサーバーとを有し、前記サーバ
    ーは、 ある取引対象に関する仕切注文としての指値注文と、当
    該取引対象と同一の取引対象に関する仕切注文としての
    逆指値注文とを有する条件付複合注文の発注指示を顧客
    側より受信した場合、指値注文および逆指値注文の一方
    の仕切注文が成立したならば他方の仕切注文を取り消す
    という条件を設定した上で、指値注文に関するレコード
    と逆指値注文に関するレコードとを関連付けて、前記注
    文管理データベースに追加し、 取引所に対して指値注文と逆指値注文とを同時に発注す
    るために、指値注文と逆指値注文との発注処理を行い、 取引所に対して発注した指値注文および逆指値注文の一
    方の仕切注文が成立した場合、前記注文管理データベー
    スにアクセスして、一方の仕切注文の成立処理を行うと
    ともに、前記注文管理データベースにおいて一方の仕切
    注文と関連付けられている他方の仕切注文の取消処理を
    自動的に行うことを特徴とするトレーディングシステ
    ム。
  13. 【請求項13】取引所において取り扱われ、かつ価格変
    動する取引対象の売買に関する顧客からの注文を、通信
    ネットワークを介して受け付けるトレーディングシステ
    ムにおいて、 顧客より発注指示を受けた個々の注文に対応して設けら
    れたレコードによって、注文の注文内容と注文状況とを
    管理するとともに、顧客より発注指示を受けた条件付複
    合注文については、それぞれのレコードが関連付けられ
    ている注文管理データベースと、 顧客側との間で通信ネットワークを介して情報伝達が可
    能であり、前記注文管理データベースにアクセスして、
    注文に関する処理を行うサーバーとを有し、前記サーバ
    ーは、 ある取引対象に関する仕切注文としての指値注文と、当
    該取引対象と同一の取引対象に関する仕切注文としての
    逆指値注文とを有する条件付複合注文の発注指示を顧客
    側より受信した際に、成行注文のオプション設定の指示
    も受信した場合、所定の期間までに指値注文および逆指
    値注文のいずれも成立しないならば指値注文と逆指値注
    文とを取り消して成行注文を発注するという条件を設定
    した上で、指値注文に関するレコードと逆指値注文に関
    するレコードと成行注文に関するレコードとを関連付け
    て、前記注文管理データベースに追加し、 取引所に対する成行注文の発注を保留するとともに、取
    引所に対して指値注文と逆指値注文とを同時に発注する
    ために、指値注文と逆指値注文との発注処理を行い、 所定の期間までに指値注文および逆指値注文のいずれも
    成立しなかった場合、所定期間の終了に伴い、前記注文
    管理データベースにアクセスして、指値注文と逆指値注
    文との取消処理を行うとともに、前記注文管理データベ
    ースにおいて指値注文と逆指値注文とに関連付けられて
    いる成行注文の発注処理を自動的に行うことを特徴とす
    るトレーディングシステム。
  14. 【請求項14】取引所において取り扱われ、かつ価格変
    動する取引対象の売買に関する顧客からの注文を、通信
    ネットワークを介して受け付けるトレーディングシステ
    ムにおいて、 顧客より発注指示を受けた個々の注文に対応して設けら
    れたレコードによって、注文の注文内容と注文状況とを
    管理するとともに、顧客より発注指示を受けた条件付複
    合注文については、それぞれのレコードが関連付けられ
    ている注文管理データベースと、 顧客側との間で通信ネットワークを介して情報伝達が可
    能であり、前記注文管理データベースにアクセスして、
    注文に関する処理を行うサーバーとを有し、 前記サーバーは、 ある取引対象に関する新規注文と、当該取引対象と同一
    の取引対象に関する仕切注文としての指値注文と、当該
    取引対象と同一の取引対象に関する仕切注文としての逆
    指値注文とを有する条件付複合注文の発注指示を顧客側
    より受信した場合、新規注文が成立したならば指値注文
    と逆指値注文の発注を同時に行うという条件を設定した
    上で、新規注文に関するレコードと指値注文に関するレ
    コードと逆指値注文に関するレコードとを関連付けて、
    前記注文管理データベースに追加し、 取引所に対して仕切注文である指値注文と逆指値注文と
    の発注を保留して新規注文の発注処理を行い、 取引所に対して発注した新規注文が成立した場合、前記
    注文管理データベースにアクセスして、新規注文の成立
    処理を行うとともに、前記注文管理データベースにおい
    て新規注文と関連付けられている指値注文と逆指値注文
    との発注処理を自動的に行うことを特徴とするトレーデ
    ィングシステム。
  15. 【請求項15】前記取引対象は、板寄せ取引により取り
    引きされる取引対象であることを特徴とする請求項1か
    ら14のいずれかに記載されたトレーディングシステ
    ム。
  16. 【請求項16】取引所において取り扱われ、かつ価格変
    動する取引対象の売買に関する顧客からの注文を、通信
    ネットワークを介して受け付けるトレーディング処理方
    法において、 顧客より発注指示を受けた条件付複合注文である、ある
    取引対象に関する第1の注文と、当該取引対象と同一の
    取引対象に関し、かつ、第1の注文とは注文の種類が異
    なる第2の注文とを、コンピュータが、顧客側より通信
    ネットワークを介して受信する第1のステップと、 個々の注文に対応して設けられたレコードであって、注
    文内容と注文状況とが記述されたレコードの集合である
    注文管理データベースに、コンピュータが、第1の注文
    と第2の注文との間における取り扱いに関する条件を設
    定した上で、第1の注文に関するレコードと第2の注文
    に関するレコードとを関連付けて、前記注文管理データ
    ベースに追加する第2のステップと、 コンピュータが、取引所に対して発注した第1の注文の
    処理結果に起因して、前記注文管理データベースにおい
    て第1の注文と関連付けられている第2の注文に関する
    処理を、第1の注文と第2の注文との間における取り扱
    いに関する条件に従って自動的に行う第3のステップと
    を有することを特徴とするトレーディング処理方法。
  17. 【請求項17】前記レコードには、注文の成立状況と注
    文取消の有無とがさらに記述されていることを特徴とす
    る請求項16に記載されたトレーディング処理方法。
  18. 【請求項18】前記第1の注文および前記第2の注文
    は、同一の取引対象に関する売買プロセスにおいて異な
    る売買ステージに属する注文であることを特徴とする請
    求項16または17に記載されたトレーディング処理方
    法。
  19. 【請求項19】前記第1の注文は新規注文であり、前記
    第2の注文は仕切注文であることを特徴とする請求項1
    8に記載されたトレーディング処理方法。
  20. 【請求項20】上記第3のステップは、コンピュータ
    が、新規注文の成立処理を行ったことに起因して、取引
    所に対する発注が保留されていた仕切注文の発注処理を
    自動的に行うステップであることを特徴とする請求項1
    9に記載されたトレーディング処理方法。
  21. 【請求項21】顧客が仕切注文として指値注文を指定し
    ている場合、コンピュータが、新規注文の約定価格に対
    して、顧客が予め設定した価格を加算または減算するこ
    とにより、指値注文の執行価格条件を算出し、当該執行
    価格条件を指値注文に関するレコードの注文内容に記述
    するステップをさらに有し、 上記第3のステップにおいて、コンピュータが、算出さ
    れた執行価格条件で指値注文の発注処理を自動的に行う
    ことを特徴とする請求項19または20に記載されたト
    レーディング処理方法。
  22. 【請求項22】顧客が仕切注文として逆指値注文を指定
    している場合、コンピュータが、新規注文の約定価格に
    対して、顧客が予め設定した価格を加算または減算する
    ことにより、逆指値注文の執行価格条件を算出し、当該
    執行価格条件を逆指値注文に関するレコードの注文内容
    に記述するステップをさらに有し、 上記第3のステップにおいて、コンピュータが、前記執
    行価格条件で逆指値注文の発注処理を自動的に行うこと
    を特徴とする請求項19または20に記載されたトレー
    ディング処理方法。
  23. 【請求項23】前記第1の注文および前記第2の注文
    は、同一の取引対象に関する売買プロセスにおいて同一
    の売買ステージに属する注文であることを特徴とする請
    求項16または17に記載されたトレーディング処理方
    法。
  24. 【請求項24】前記第1の注文は仕切注文としての指値
    注文であり、前記第2の注文は仕切注文としての逆指値
    注文であることを特徴とする請求項23に記載されたト
    レーディング処理方法。
  25. 【請求項25】取引所に対して指値注文と逆指値注文と
    を同時に発注するために、コンピュータが、指値注文と
    逆指値注文との発注処理を行うステップをさらに有し、 上記第3のステップにおいて、取引所に対して発注した
    指値注文および逆指値注文の一方の仕切注文が成立した
    場合、コンピュータが、一方の仕切注文の成立処理を行
    うとともに、前記注文管理データベースにおいて一方の
    仕切注文と関連付けられている他方の仕切注文の取消処
    理を自動的に行うことを特徴とする請求項24に記載さ
    れたトレーディング処理方法。
  26. 【請求項26】上記指値注文と逆指値注文との発注処理
    を行うステップにおいて、顧客が仕切注文に関する有効
    期限のオプション設定を行った場合、コンピュータが、
    当該有効期限の範囲内において、指値注文または逆指値
    注文が成立するまで、指値注文と逆指値注文との注文状
    態を継続することを特徴とする請求項25に記載された
    トレーディング処理方法。
  27. 【請求項27】顧客が成行注文のオプション設定を行っ
    た場合、取引所に対して発注した指値注文および逆指値
    注文のいずれもが所定の期間内に成立しないならば、コ
    ンピュータが、所定の期間の終了に伴い、指値注文と逆
    指値注文との取消処理を行うとともに、指値注文および
    逆指値注文と同一の取引対象に関する成行注文の発注処
    理を自動的に行うステップをさらに有することを特徴と
    する請求項25に記載されたトレーディング処理方法。
  28. 【請求項28】取引所において取り扱われ、かつ価格変
    動する取引対象の売買に関する顧客からの注文を、通信
    ネットワークを介して受け付けるトレーディング処理方
    法において、 ある取引対象に関する新規注文と、当該取引対象と同一
    の取引対象に関する仕切注文とを有する条件付複合注文
    の発注指示を、コンピュータが、顧客側より通信ネット
    ワークを介して受信する第1のステップと、 個々の注文に対応して設けられたレコードであって、注
    文内容と注文状況とが記述されたレコードの集合である
    注文管理データベースに、コンピュータが、新規注文が
    成立したならば仕切注文を発注するという条件を設定し
    た上で、新規注文に関するレコードと仕切注文に関する
    レコードとを関連付けて、前記注文管理データベースに
    追加する第2のステップと、 コンピュータが、取引所に対する仕切注文の発注を保留
    して、新規注文の発注処理を行う第3のステップと、 取引所に対して発注した新規注文の成立した場合、コン
    ピュータが、新規注文の成立処理を行うとともに、前記
    注文管理データベースにおいて新規注文と関連付けられ
    ている仕切注文の発注処理を自動的に行う第4のステッ
    プとを有することを特徴とするトレーディング処理方
    法。
  29. 【請求項29】取引所において取り扱われ、かつ価格変
    動する取引対象の売買に関する顧客からの注文を、通信
    ネットワークを介して受け付けるトレーディング処理方
    法において、 ある取引対象に関する仕切注文としての指値注文と、当
    該取引対象と同一の取引対象に関する仕切注文としての
    逆指値注文とを有する条件付複合注文の発注指示を、コ
    ンピュータが、顧客側より通信ネットワークを介して受
    信する第1のステップと、 個々の注文に対応して設けられたレコードであって、注
    文内容と注文状況とが記述されたレコードの集合である
    注文管理データベースに、コンピュータが、指値注文お
    よび逆指値注文の一方の仕切注文が成立したならば他方
    の仕切注文を取り消すという条件を設定した上で、指値
    注文に関するレコードと逆指値注文に関するレコードと
    を関連付けて、前記注文管理データベースに追加する第
    2のステップと、 取引所に対して指値注文と逆指値注文とを同時に発注す
    るために、コンピュータが、指値注文と逆指値注文との
    発注処理を行う第3のステップと、 取引所に対して発注した指値注文および逆指値注文の一
    方の仕切注文が成立した場合、コンピュータが、一方の
    仕切注文の成立処理を行うとともに、前記顧客管理デー
    タベースにおいて一方の仕切注文に関連付けられている
    他方の仕切注文の取消処理を自動的に行う第4のステッ
    プとを有することを特徴とするトレーディング処理方
    法。
  30. 【請求項30】取引所において取り扱われ、かつ価格変
    動する取引対象の売買に関する顧客からの注文を、通信
    ネットワークを介して受け付けるトレーディング処理方
    法において、 同一の取引対象に関する仕切注文としての指値注文およ
    び逆指値注文を有する条件付複合注文の発注指示と、成
    行注文のオプション設定の指示とを、コンピュータが、
    顧客側より通信ネットワークを介して受信する第1のス
    テップと、 個々の注文に対応して設けられたレコードであって、注
    文内容と注文状況とが記述されたレコードの集合である
    注文管理データベースに、コンピュータが、所定の期間
    までに指値注文および逆指値注文のいずれも成立しない
    ならば指値注文と逆指値注文とを取り消して成行注文を
    発注するという条件を設定した上で、指値注文に関する
    レコードと逆指値注文に関するレコードと成行注文に関
    するレコードとを関連付けて、前記注文管理データベー
    スに追加する第2のステップと、コンピュータが、取引
    所に対する成行注文の発注を保留して、取引所に対して
    指値注文と逆指値注文とを同時に発注するために、指値
    注文と逆指値注文との発注処理を行う第3のステップ
    と、 所定の期間内に、取引所に対して発注した指値注文およ
    び逆指値注文のいずれもが成立しなかった場合、コンピ
    ュータは、所定の期間の終了に伴い、指値注文と逆指値
    注文との取消処理を行うとともに、前記顧客管理データ
    ベースにおいて指値注文と逆指値注文とに関連付けられ
    ている成行注文の発注処理を自動的に行う第4のステッ
    プとを有することを特徴とするトレーディング処理方
    法。
  31. 【請求項31】取引所において取り扱われ、かつ価格変
    動する取引対象の売買に関する顧客からの注文を、通信
    ネットワークを介して受け付けるトレーディング処理方
    法において、 同一の取引対象に関する新規注文、仕切注文としての指
    値注文、および仕切注文としての逆指値注文を有する条
    件付複合注文の発注指示を、コンピュータが、顧客側よ
    り通信ネットワークを介して受信する第1のステップ
    と、 個々の注文に対応して設けられたレコードであって、注
    文内容と注文状況とが記述されたレコードの集合である
    注文管理データベースに、コンピュータが、新規注文が
    成立したならば仕切注文としての指値注文と逆指値注文
    との発注を同時に行うという条件を設定した上で、新規
    注文に関するレコードと指値値注文に関するレコードと
    逆指値注文に関するレコードとを関連付けて、前記注文
    管理データベースに追加する第2のステップと、 コンピュータが、取引所に対する指値注文と逆指値注文
    との発注を保留して、新規注文の発注処理を行う第3の
    ステップと、 取引所に対して発注した新規注文が成立した場合、コン
    ピュータが、新規注文の成立処理を行うとともに、前記
    顧客管理データベースにおいて新規注文に関連付けられ
    ている指値注文と逆指値注文との発注処理を自動的に行
    う第4のステップとを有することを特徴とするトレーデ
    ィング処理方法。
  32. 【請求項32】前記取引対象は、板寄せ取引により取り
    引きされる取引対象であることを特徴とする請求項16
    から31のいずれかに記載されたトレーディング処理方
    法。
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