JP3316904B2 - 自動車用エアバッグ装置 - Google Patents

自動車用エアバッグ装置

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JP3316904B2 JP01285493A JP1285493A JP3316904B2 JP 3316904 B2 JP3316904 B2 JP 3316904B2 JP 01285493 A JP01285493 A JP 01285493A JP 1285493 A JP1285493 A JP 1285493A JP 3316904 B2 JP3316904 B2 JP 3316904B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の側面衝突時に
乗員を衝撃から守るエアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の技術としては、例えば実開平3
−112455号公報に示すものがある。即ち、かかる
従来の自動車用エアバッグ装置は、ドア本体のアウタパ
ネルとインナパネルとの間に車体の前後方向に沿って延
設された補強用のドアビームが配設され、このドアビー
ムに車両の側面衝突状態を検出する側突検出センサが装
着されると共に、前記ドア本体内に自動車の側面衝突時
に車室内側に向けて膨張展開する側突用のエアバッグ本
体が装着され、このエアバッグ本体の動作が前記側突検
出センサからの検出信号に応じて制御され、前記ドアビ
ームの内面及び外面に各一対の歪みゲージを装着し、こ
れらの各歪みゲージによって形成されるホイーストンブ
リッジ回路を備えた自動車の側面衝突状態検出手段によ
って前記側突検出センサを構成したものである。この
他、自動車用エアバッグ装置の側突検出センサとして、
加速度センサー方式、タッチスイッチ方式などがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
自動車用エアバッグ装置にあっては、側突検出センサが
ドア本体に組付けられているので、図3に示すように、
衝突時に発生する加速度波形Aにおけるセンサの検出レ
ベルCを超えた室内方向の最初の加速度ピークA′と、
ドアを閉じた時の反動で発生する加速度波形Bにおける
センサの検出レベルC′を超えた室外方向の2番目の加
速度ピークB′とを誤認する恐れがあり、検出精度を決
定しにくいという課題がある。
【0004】そこで、本発明は、ドア本体を閉じた時の
センサの検出レベルを超えた加速度波形の最初の加速度
ピークが、衝突時のセンサの検出レベルを超えた加速度
波形における最初の加速度ピークに対して、方向が逆、
つまり、室外方向であることに着目して、側面衝突の事
実の検出を確実なものとする手段を提供することを目的
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の自動車用エアバ
ッグ装置としては、ドアに装着され側面衝突時の室内方
向への加速度を検出する第1センサを具備する検出装置
と、側面衝突時に車室内側面と乗員との間に膨張展開す
る側面衝突用のエアバッグ本体と、前記第1センサによ
り検出された加速度に応じてエアバッグ本体の動作を制
御する制御装置とを有するものにおいて、前記検出装置
は、ドアを閉じた時の反動で発生する室外方向の加速度
を検出する第2センサをさらに具備し、前記制御装置
は、室内方向の第1所定値以上の加速度を第1センサが
検出した時に第1信号を出力する一方、室外方向の第2
所定値以上の加速度を前記第2センサが検出した時に第
2信号を出力する電圧感知器と、前記第1信号が出力さ
れたときに前記エアバッグ本体を作動させる一方、前記
第2信号が出力されたときには前記エアバッグ本体の作
動を所定時間キャンセルするコントロールユニットとを
有することを特徴とする。
【0006】
【作 用】この装置によると、前記第2センサが最初に
室外方向の第2所定値以上の加速度を検出すると、その
あと所定時間内に、第1センサが室内方向の第1所定値
以上の加速度を検出しても、それは、ドアを閉じたこと
であると判断して、この室内方向の第1所定値以上の加
速度の検出では制御装置によりエアバッグ本体を膨張さ
せない。また、前記第1センサが最初に室内方向の第1
所定値以上の加速度を検出すると、制御装置により、前
記エアバッグ本体を膨張させるエアバッグモジュールに
ON信号を発する。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図3を用
いて詳述する。即ち、自動車用エアバッグ装置は、ドア
本体1のアウタパネル2のメンバー15に装着された検
出装置6と、ドア本体1内に装着された側面衝突用のエ
アバッグ本体7と、前記検出装置6からの検出信号に応
じてエアバッグ本体7の動作を制御する制御装置8と、
を有している。検出装置6は、外部からの衝突など室外
3から室内4方向に加わった加速度を検出する第1セン
サ5及びドア本体1を閉じる事などによって発生する室
内4から室外3方向に加わった加速度を検出する第2セ
ンサ9を具備している。エアバッグ本体7は、自動車の
側面衝突時に車室内4側に向けて膨張展開するもので、
このエアバッグ本体7の動作が前記検出装置6からの検
出信号に応じて制御装置8により制御される。
【0008】前記制御装置8は、電圧感知器11と、コ
ントロールユニット12と、スイッチ14とを有してい
る。電圧感知器11は、コントロールユニット12がエ
アバッグ本体7を作動させないエリアD(図3)内にお
いて、第1センサ5が第1所定値(図3のC)以上の加
速度を検出した時に第1信号を出力する一方、第2セン
サ9が第2所定値(図3のC’)以上の加速度を検出し
た時に第2信号を夫々選択的に出力するものである。コ
ントロールユニット12は、電圧感知器11から第2信
号が出力されると、前記エアバッグ本体7を車室内4側
に向けて膨張展開するインフレータ(図示省略)を含む
エアバッグモジュール19への着火信号を所定時間(例
えば0.1秒間)キャンセルするキャンセル信号17を
出力する一方で、電圧感知器11から第1信号が出力さ
れると、該第1信号によりスイッチ14からON信号1
8を発するようにして、該ON信号18をエアバッグモ
ジュール19へと送るようになっている。符号10は前
記検出装置6の信号を増幅する増幅器、13は前記コン
トロールユニット12によるキャンセル信号17により
前記エアバッグモジュール19をONさせないように保
持するセーフィングセンサー、20は補助電源、21は
イグニッションキースイッチ、22はバッテリである。
ドア本体1を閉じたことにより、ドア本体1を閉じた時
の反動で発生する加速度波形Bにおけるセンサの検出レ
ベルC’を超えた室外3方向の最初の加速度ピークB″
を前記第2センサ9が検出すると、電圧感知器11から
第2信号が出力され、コントロールユニット12がエア
バッグモジュール19への着火信号を所定時間(例えば
0.1秒間)キャンセルする。また、側方からの衝突時
に発生する加速度波形Aにおけるセンサの検出レベルC
を超えた室内4方向の最初の加速度ピークA′を前記第
1センサ5が検出すると、電圧感知器11から第1信号
が出力され、該第1信号によりエアバッグモジュール1
9へON信号18が出力され、前記エアバッグ本体7が
車室内4側に向けて膨張展開される。
【0009】本実施例の前記制御装置8の電圧感知器1
1は、第1センサ5が加速度ピークを検出する前に、例
えばマイナス30Gの最初の加速度ピークB″を前記第
2センサ9が検出した時には、その後例えばプラス20
Gの2番目の加速度ピークB′を同じく第1センサ5が
検出しても、第2信号を発する。
【0010】前記制御装置8のコントロールユニット1
2は、該第2信号を受信することにより、前記エアバッ
グ本体7を膨張展開するインフレータ(図示省略)を含
むエアバッグモジュール19へのON信号18を例えば
0.1秒だけキャンセルする。また、前記制御装置8の
電圧感知器11は、第2センサ9が加速度ピークを検出
する前に、例えばプラス30Gの最初の加速度ピーク
A′を前記第1センサ5が検出した時には、第1信号を
発する。前記制御装置8のコントロールユニット12は
該第1信号を受信することにより、スイッチ14から、
前記エアバッグ本体7を膨張展開するインフレータ(図
示省略)を含むエアバッグモジュール19にON信号1
8を出力する。
【0011】
【発明の効果】以上のように本発明の自動車用エアバッ
グ装置によれば、検出装置が、ドアを閉じた時の反動で
発生する室外方向の加速度を検出する第2センサを具備
し、制御装置が、室内方向の第1所定値以上の加速度を
第1センサが検出した時に第1信号を出力する一方、室
外方向の第2所定値以上の加速度を前記第2センサが検
出した時に第2信号を出力する電圧感知器と、前記第1
信号が出力されたときに前記エアバッグ本体を作動させ
る一方、前記第2信号が出力されたときには前記エアバ
ッグ本体の作動を所定時間キャンセルするコントロール
ユニットとを有することを特徴とするから、ドアを閉じ
た時の加速度と、衝突時の加速度とが全く混同されない
ようにして、衝突検知を確実にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すドア本体の斜視図及び
回路図である。
【図2】図1のドア本体の縦断面図で(イ)は全体説明
図、(ロ)は検出装置を中心に示す図である。
【図3】図1の検出装置が室内及び室外方向に検出する
加速度波形の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 ドア本体 2 アウタパネル 5 第1センサ 6 検出装置 7 エアバッグ本体 8 制御装置 9 第2センサ 11 電圧感知器 12 コントロールユニット 14 スイッチ 18 ON信号 19 エアバッグモジュール

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドアに装着され側面衝突時の室内方向へ
    の加速度を検出する第1センサを具備する検出装置と、
    側面衝突時に車室内側面と乗員との間に膨張展開する側
    面衝突用のエアバッグ本体と、前記第1センサにより検
    出された加速度に応じてエアバッグ本体の動作を制御す
    る制御装置とを有する自動車用エアバッグ装置におい
    て、 前記検出装置は、ドアを閉じた時の反動で発生する室外
    方向の加速度を検出する第2センサをさらに具備し、 前記制御装置は、室内方向の第1所定値以上の加速度を
    第1センサが検出した時に第1信号を出力する一方、室
    外方向の第2所定値以上の加速度を前記第2センサが検
    出した時に第2信号を出力する電圧感知器と、 前記第1信号が出力されたときに前記エアバッグ本体を
    作動させる一方、前記第2信号が出力されたときには前
    記エアバッグ本体の作動を所定時間キャンセルするコン
    トロールユニットとを有することを特徴とする自動車用
    エアバッグ装置。
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