JPH07257315A - 乗員保護システム - Google Patents

乗員保護システム

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Publication number
JPH07257315A
JPH07257315A JP6057211A JP5721194A JPH07257315A JP H07257315 A JPH07257315 A JP H07257315A JP 6057211 A JP6057211 A JP 6057211A JP 5721194 A JP5721194 A JP 5721194A JP H07257315 A JPH07257315 A JP H07257315A
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JP
Japan
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gas supply
signal
occupant protection
gas
vehicle
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Application number
JP6057211A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Akiyama
吉之 秋山
Hayato Sugawara
早人 菅原
Terumi Nakazawa
照美 仲沢
Kenji Ota
健治 太田
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Hitachi Ltd
Hitachi Automotive Systems Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Automotive Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Automotive Engineering Co Ltd, Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Automotive Engineering Co Ltd
Priority to JP6057211A priority Critical patent/JPH07257315A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】一事故で衝突が連続的に発生した場合でも乗員
を保護できる乗員保護システムを提供する。 【構成】乗員を保護するエアバック8a〜8cと、各エ
アバックへ気体を供給する気体供給装置7a〜7cと、
車両の加速度を検出する加速度検出センサ6と、加速度
検出センサ6の検出結果に基づいて、信号を出力するM
PU11と、MPU11からの信号を受けて気体供給装
置を作動させるトランジスタ系10i、10j、10k
とを備えている。MPU11は、前記検出結果から車両
の衝突を判断したときに、いずれかのトランジスタ系に
対して信号を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の衝突時に乗員を
保護するための乗員保護システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両の衝突を検知して、乗員を衝突時の
衝撃から保護するための乗員保護システムが従来から知
られており、例えば、特開平5−50895号公報記載
の「車両用エア−バック装置」がある。
【0003】該装置は、エア−バックと、エア−バック
を膨張させるためのインフレ−タおよびスクイブと、ス
クイブの着火を遅延させる遅延回路等を備えている。そ
して、該装置は、車両の衝突を検知すると、先ず、第1
段階のエアバック膨張として、運転席側のエアバックを
完全に膨張させると同時に、助手席側のエアバックをあ
る程度膨張させる。つぎに、第2段階のエアバック膨張
として、助手席側のエアバックを完全に膨張させる。
【0004】この2段階の膨張動作は、助手席とダッシ
ュボ−ドとの間隔が、運転席とハンドルとの間隔に比べ
て大きいことを考慮したものであり、また、室内の密閉
空間において、複数のエアバックを効率よく膨張させる
ために行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
装置では、段階的にエアバックを膨張させているもの
の、第1次の衝突の直後に発生する第2次、第3次の衝
突については考慮されていない。通常、エアバックは、
第1次の衝突において運転者を保護した後、運転者の邪
魔にならないように収縮してしまう。したがって、一つ
の事故で衝突が連続的に発生した場合、第2次以降の衝
突に対して、乗員を保護することができない。また、車
両事故において、第1次の衝突よりも第2次以降の衝突
のほうが大事に至るケ−スも多く存在する。
【0006】特開平4−287746号公報記載の「乗
員保護装置」では、2回の衝突に対して対応している
が、これは連続的な衝突を想定しておらず、また、一度
しかエアバックを作動することができない。
【0007】そこで、本発明の目的は、一事故で複数回
の衝突が連続的に発生した場合でも乗員を保護できる乗
員保護システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の第1の態様によれば、車両の衝突時に乗員を
保護する乗員保護システムであって、車両の加速度を検
出する加速度検出器と、前記加速度検出器が検出した加
速度から車両が衝突状態にあるか否かを判断し、衝突状
態にあることを判断したときに信号を出力する制御装置
と、該制御装置からの信号を受けて、その都度作動する
乗員保護装置とを備え、前記乗員保護装置は、予め定め
た二以上の回数の範囲内で作動可能であることを特徴と
する乗員保護システムが提供される。
【0009】上記目的を達成するための本発明の第2の
態様によれば、第1の態様において、前記乗員保護装置
は、前記衝突状態における乗員への衝撃を緩和するため
の衝撃緩和装置と、前記制御装置からの信号を受けて該
衝撃緩和装置を駆動する駆動装置とを備えることを特徴
とする乗員保護システムが提供される。
【0010】上記目的を達成するための本発明の第3の
態様によれば、第2の態様において、前記駆動装置は、
前記予め定めた二以上の回数と少なくとも同数の気体供
給装置を備え、前記衝撃緩和装置は、各気体供給装置に
一つずつ接続される衝撃緩和機構を備え、前記複数の衝
撃緩和機構は、同一の保護対象に対して働く位置に共に
設けられ、前記制御装置は、車両が衝突状態にあること
を判断したときに、前記複数の気体供給装置の中から未
作動の気体供給装置を選出し、選出した気体供給装置の
内のいずれか一つに対して信号を出力し、前記気体供給
装置は、前記制御装置からの信号を受けて気体を発生
し、前記衝撃緩和機構は、気体を発生した気体供給装置
から供給される気体により作動することを特徴とする乗
員保護システムが提供される。
【0011】上記目的を達成するための本発明の第4の
態様によれば、第2の態様において、前記駆動装置は、
前記予め定めた二以上の回数と少なくとも同数の気体供
給装置を備え、前記衝撃緩和装置は、各気体供給装置に
接続される一つの衝撃緩和機構を備え、前記制御装置
は、車両が衝突状態にあることを判断したときに、前記
複数の気体供給装置の中から未作動の気体供給装置を選
出し、選出した気体供給装置の内のいずれか一つに対し
て信号を出力し、前記気体供給装置は、前記制御装置か
らの信号を受けて気体を発生し、前記衝撃緩和機構は、
気体を発生した気体供給装置から供給される気体により
作動することを特徴とする乗員保護システムが提供され
る。
【0012】上記目的を達成するための本発明の第5の
態様によれば、第2の態様において、前記駆動装置は、
前記制御装置からの信号を受けて気体を発生する気体供
給装置を備え、前記衝撃緩和装置は、前記気体供給装置
から供給される気体により作動する衝撃緩和機構を備
え、前記気体供給装置は、内部に高圧ガスを充填してい
るガス封入装置と、該ガス封入装置からのガスの吐出を
調節する弁と、該弁の開閉を行う弁開閉装置とを備え、
前記制御装置は、車両が衝突状態にあることを判断した
ときに、前記弁開閉装置に対して開信号を出力し、前記
開信号の出力後、車両が予め定めた状態に変化したこと
を判断したときに、前記弁開閉装置に対して閉信号を出
力し、前記弁開閉装置は、前記開信号を受けて前記弁を
開き、前記閉信号を受けて前記弁を閉じることを特徴と
する乗員保護システムが提供される。
【0013】上記目的を達成するための本発明の第6の
態様によれば、第5の態様において、前記予め定めた状
態は、前記加速度検出器が検出した加速度が、予め定め
たレベルより下回った状態、および、前記開信号が出力
されてから予め定めた時間が経過した状態のうち、少な
くとも一方の状態であることを特徴とする乗員保護シス
テムが提供される。
【0014】上記目的を達成するための本発明の第7の
態様によれば、第1、2、3、または4の態様におい
て、前記気体供給装置は、前記制御装置からの信号を受
けて点火を行う電気点火装置と、該電気点火装置により
着火されて気化する薬剤とを備えることを特徴とする乗
員保護システムが提供される。
【0015】上記目的を達成するための本発明の第8の
態様によれば、第3、4、または5の態様において、前
記衝撃緩和機構は、エアバックを備えることを特徴とす
る乗員保護システムが提供される。
【0016】上記目的を達成するための本発明の第9の
態様によれば、第4または5の態様において、前記衝撃
緩和機構は、シ−トベルトプリテンショナを備えること
を特徴とする乗員保護システムが提供される。
【0017】上記目的を達成するための本発明の第10
の態様によれば、第1、2、3、45、または6の態様
において、記憶装置をさらに備え、前記制御装置は、さ
らに、前記加速度検出器が検出した加速度から衝突波形
デ−タを算出し、前記記憶装置は、前記制御装置が前記
衝突状態にあることを判断したときに、前記衝突波形デ
−タを記憶し、前記記憶装置は、前記予め定めた二以上
の回数と同数の衝突波形デ−タを少なくとも記憶する容
量を持つことを特徴とする乗員保護システムが提供され
る。
【0018】上記目的を達成するための本発明の第11
の態様によれば、第1、2、3、45、または6の態様
において、該車両に対して相対的に接近する障害物を検
出し、その結果を出力するレ−ダをさらに備え、前記制
御装置は、さらに、該レ−ダの検出結果から、前記障害
物と該車両との距離、および、前記障害物に対する該車
両の相対速度を算出し、前記算出された距離および相対
速度に基づいて、該車両が前記障害物を回避可能である
か否かを判断し、回避可能でないことを判断したときに
は、前記乗員保護装置に対して前記信号を出力すること
を特徴とする乗員保護システムが提供される。
【0019】
【作用】本発明の乗員保護システムによれば、前記加速
度検出器は、車両の加速度を常に検出し、前記制御装置
は、前記加速度検出器が検出した加速度から車両が衝突
状態にあるか否かを判断する。前記制御装置は、車両が
衝突状態にあることを判断したときには、前記乗員保護
装置に対して信号の出力を行う。前記乗員保護装置は、
該制御装置からの信号を受けて、その都度作動する。こ
の作動は、予め定めた二以上の回数の範囲内で行われ
る。
【0020】また、前記記憶装置が備えてある場合、前
記制御装置は、さらに、前記加速度検出器が検出した加
速度から衝突波形デ−タを算出し、前記記憶装置は、前
記制御装置が前記衝突状態にあることを判断したとき
に、前記衝突波形デ−タを記憶する。
【0021】また、前記レ−ダが備えてある場合は、前
記制御装置は、さらに、該レ−ダの検出結果から、前記
障害物と該車両との距離、および、前記障害物に対する
該車両の相対速度を算出し、前記算出された距離および
相対速度に基づいて、車両が障害物を回避可能であるか
否かを判断し、回避可能でないことを判断したときに
は、前記乗員保護装置に対して前記信号を出力する。
【0022】
【実施例】本発明に係る乗員保護システムを図面に基づ
いて説明する。
【0023】図1は、該乗員保護システムの機能ブロッ
ク図、図2は、該機能ブロック図に基づいたフロ−チャ
−トである。
【0024】図1において、該乗員保護システム1は、
車両の加速度を検出し、その検出結果を示す信号を出力
する加速度検出器2と、該加速度検出器2から出力され
た信号を受けて、車両が衝突状態にあるか否かを判断
し、その判断結果に基づいて、信号を出力する制御装置
3と、該制御装置3から出力された信号を受けて作動す
る乗員保護装置16とを備えている。
【0025】前記乗員保護装置16は、前記衝突状態に
おける乗員への衝撃を緩和するための衝撃緩和装置5
と、前記制御装置3からの信号を受けて該衝撃緩和装置
5を駆動する駆動装置4とを備えている。
【0026】前記駆動装置4には、気体供給装置(A)
4aおよび気体供給装置(B)4bが設けらており、前
記衝撃緩和装置5には、前記気体供給装置(A)に駆動
される衝撃緩和機構(A)5a、および、前記気体供給
装置(B)に駆動される衝撃緩和機構(B)5bが設け
られている。
【0027】前記加速度検出器2には、車両の加速度
(減速度も含む)を検出するための加速度センサ(ここ
では図示しない)が設けられている。使用される加速度
センサとしては、例えば、静電容量式、歪ゲ−ジ式、ま
たは、圧電式の加速度センサがある。
【0028】前記衝撃緩和機構(A)、(B)は、それ
ぞれ、例えば、エアバックやシ−トベルトプリテンショ
ナを備えている。
【0029】また、図1において、気体供給装置と衝撃
緩和機構は、説明を簡略化するために2組(A、B)し
か示されていないが、対応しようとする衝突回数に応じ
て、2組以上設けることができる。この組合せについて
は後述する。
【0030】前記乗員保護システムの処理フロ−を簡単
に説明すると次のようになる。
【0031】図2において、S21は、車両が通常走行
を行っている状態を示している。
【0032】前記加速度検出器2は、該車両の加速度を
常に検出し、検出した加速度に応じた信号を出力する。
そして、何らかの原因で、前記加速度が予め定められた
値よりも大きくなった場合、前記制御装置3は、該車両
が衝突状態にあることを判断する(S22)。
【0033】該車両が衝突状態にあることを判断した場
合、前記制御装置3は、まず、気体供給装置(A)に対
して信号を出力する。該気体供給装置(A)は、この信
号を受けて前記衝撃緩和機構(A)を作動する。具体的
に説明するならば、気体供給装置(A)は、前記衝撃緩
和機構(A)が備える前記エアバックに対して気体、例
えば、窒素ガスを供給する。そして、前記エアバック
は、この気体により膨張して展開し、乗員を保護できる
状態になる(S23)。
【0034】前記制御装置3は、この後も前記加速度検
出器2からの信号に基いて、車両の衝突状態の判断を行
う(S24)。
【0035】そして、車両の第2次衝突を判断した場
合、気体供給装置(B)に対して信号の出力を行う(S
25)。
【0036】以下、駆動装置4および衝撃緩和装置5に
予め定められた作動回数分、乗員を保護することができ
る。図1に示す乗員保護システムの場合は、気体供給装
置(A)および衝撃緩和機構(A)で、第1次の衝突に
対処し、気体供給装置(B)および衝撃緩和機構(B)
で、第2次の衝突に対処することができる。
【0037】また、第1次、第2次の衝突が発生するケ
−スとしては、一つの事故で連続して第1次、第2次の
衝突が発生する場合、例えば、車両がガ−ドレ−ルに衝
突し、その勢いで、付近の電柱等の障害物に衝突した場
合や、第1次の衝突と第2次の衝突の時間的間隔が比較
的長い場合、例えば、第1次の衝突が軽度であり、再度
車両の運転を開始したところ、第2次の事故(衝突)に
遭遇した場合の両方が考えられる。該乗員保護システム
は、前記いずれの場合も対処することが可能である。
尚、特に断わらないかぎり、第2次以降の衝突について
は、前述した2つの場合のどちらでも構わないこととす
る。
【0038】次に、該乗員保護システムを、より具体的
に説明する。
【0039】図3には、該乗員保護システムの第1の実
施例が示されている。該乗員保護システムには、前述し
たように、前記加速度検出器2、前記制御装置3、前記
駆動装置4と、衝撃緩和装置5と、前記制御装置3に接
続されているセ−フィングセンサ13とが設けられてい
る。
【0040】前記加速度検出器2には、加速度センサ6
が設けられている。
【0041】前記制御装置3は、前記加速度センサ6の
検出結果から車両の状態を判断する車両状態判断回路系
9と、該判断回路系9からの指令に基づいて、前記駆動
装置4に対して出力を行う駆動回路系10とが備えられ
ている。
【0042】前記判断回路系9は、車両の状態の判断等
の処理を行うCPU11a、該CPUが処理を行うため
に必要なプログラムや処理デ−タ等を格納するためのR
OM(リ−ドオンリメモリ)11bおよびRAM(ラン
ダムアクセスメモリ)11c、前記加速度センサ6から
のアナログ信号をデジタル信号に変換するためのA/D
変換部11d、後記のEEPROMと信号の送受を行う
ためI/Oポ−ト11e、および、前記駆動回路系10
へ信号を送る際に使用するI/Oポ−ト11fを備えた
MPU11と、前記駆動回路系10と前記駆動装置4と
を接続するケ−ブルの断線を検出する断線検出回路(図
示しない)の検出結果を少なくとも記憶する記憶手段、
具体的には、EEPROM12とが設けられている。前
記断線検出回路および該回路の行う断線検出方法は、よ
く知られたものなので特に記述しない。また、前記判断
回路系9においては、前記MPUおよび前記EEPRO
M以外の構成を用いても構わない。
【0043】前記駆動回路系10には、電源10aと、
該電源の電圧を昇圧するための昇圧回路10bと、前記
駆動装置4への供給電流を変化させるためのトランジス
タ系10i、10j、10kと、各トランジスタ系と前
記駆動装置4とを接続するケ−ブルが断線した場合にバ
ックアップ用電源となるコンデンサ10c、10d、1
0eと、前記断線時、前記コンデンサからの電流が前記
昇圧回路へ流れないようにするためのダイオ−ド10
f、10g、10hが設けられている。また、前記それ
ぞれのトランジスタ系には、抵抗器10lおよびセ−フ
ィングセンサ13が接続されている。該セ−フィングセ
ンサ13の接点が開いている場合(セ−フィングセンサ
がオフの状態にある場合)、前記各トランジスタ系は、
前記駆動装置4を作動させることがない。したがって、
前記駆動装置4の誤爆を防止することができる。該セ−
フィングセンサには、例えば、機械式の加速度センサを
用いることができる。
【0044】前記加速度センサ6は、前記MPUのA/
D変換部11dに接続され、また、前記EEPROM1
2は、前記MPUのI/Oポ−ト11eに接続されてい
る。
【0045】前記駆動装置4と前記衝撃緩和装置5の構
成の詳細については、図6に示されている。
【0046】図6において、前記駆動装置4には、3つ
の気体供給装置(7a、7b、7c)が設けられてい
る。各気体供給装置の内部には、電気点火装置(17
a、17b、17c)が設けられている。そして、各電
気点火装置から引き出されているケ−ブルは、前記駆動
回路系10内の各トランジスタに接続されている。具体
的には、電気点火装置17aはトランジスタ系10i
に、電気点火装置17bは、トランジスタ系10jに、
電気点火装置17cは、トランジスタ系10kに接続さ
れている。また、各電気点火装置には点火されて気化す
る薬剤が設けらている。そして、該ケ−ブルに一定以上
の電流が流れると、該ケ−ブルの温度が上昇して前記薬
剤が着火しガスを発生する。
【0047】一方、前記衝撃緩和装置5には、各気体供
給装置に対して一つずつ接続されるエアバック(8a、
8b、8c)が設けられている。各エアバックは、実際
に車両に搭載される際、接続される気体供給装置に近い
位置に設けられる。
【0048】そして、各気体供給装置で発生したガス
は、接続されているエアバックに対して送り込まれる。
すると、エアバックは、内部に前記気体が充填され膨張
する。
【0049】また、各エアバックには、内部に充填した
気体を、膨張後、外へ逃がすための弁(図示しない)が
設けられている。したがって、エアバックは、膨張して
乗員を保護した後、収縮することができる。前記弁の口
径等については、気体供給装置からの気体の供給量や膨
張時間等を考慮して決定される。尚、特に断わらないか
ぎり、以下に記述する各エアバックについても、前述し
た弁が設けられている。
【0050】また、前記衝撃緩和装置5には、前記エア
バック以外にもシ−トベルトプリテンショナを備えるこ
ともできる。
【0051】ここで、前記乗員保護システムが車両に搭
載された場合の配置例について記述する。
【0052】図3に示すように、加速度検出器2、制御
装置3、および、セ−フィングセンサ13は、例えば、
電子制御ユニット14として構成することができる。
【0053】図4には、前記電子制御ユニット14を構
成した場合の各電子部品の実装例が示されている。
【0054】図4において、電子制御ユニット14に
は、主要部品である、加速度センサ6と、MPU11
と、EEPROM12と、セ−フィングセンサ13とが
備えられている。
【0055】そして、図5には、前記電子制御ユニット
14をはじめ、前記エアバックおよび前記シ−トベルト
プリテンショナを車両に搭載した場合の配置例が示され
ている。図5において、前記電子制御ユニット14は、
運転席と助手席との間に配置されている。そして、エア
バックを格納するためのエアバック格納部8dは、運転
者の前方に位置するステアリングホイ−ルの中央部18
に設けられ、もう一つのエアバック格納部8eは、助手
席側の乗員の前方に位置するダッシュボ−ド19に設け
られている。また、シ−トベルトプリテンショナ15
a、15bは、図示しないシ−トベルトを引き込めるよ
うに、運転席側および助手席側にそれぞれ設けられてい
る。そして、第1の実施例の3つのエアバック(8a、
8b、8c)は、エアバック格納部8dもしくは8eに
格納することができる。
【0056】ここで、図3、図7および図8に基づい
て、該乗員保護システムの動作について説明する。
【0057】図7のS101において、前記CPUは、
加速度センサ6からの検出信号を前記A/D変換部11
dを介して受取り、加速度デ−タVsを算出する。図8
(a)には、車両の衝突時に加速度センサ6から送られ
る信号を示す波形の一例が示されている。そして、CP
Uは、S102において、前記Vsを積分し、デ−タI
sを算出する。具体的には、RAMに記憶されている前
回の加速度デ−タVsを読み込み、今回算出した加速度
デ−タVsを加算し、今回のIsを算出している。尚、
特に断わらない限り、以下に記述するMPU内の処理は
CPUが行うものとし、また、CPUが前記処理を行う
ために必要なプログラムは、前記ROMに予め格納され
ている。
【0058】つぎに、予め定められたしきい値(本実施
例ではしきい値をaとしている)をROMから読みだ
し、今回算出したIsと前記しきい値aとを比較する。
そして、今回算出したIsが前記しきい値aより大きい
ことを判断した場合、つぎに、S104の処理を行な
う。図8の(b)には、Isの値の変化と前記しきい値
aとの関係の一例が示されている。また、前記しきい値
は、衝突状態の検出レベルに基づいて決定されるもので
あり、予めROMに格納されている。そして、S104
では、まず、RAMからFLAG1の値を読み出す。F
LAG1は変数であり、RAMには、このFLAG1を
はじめとする変数を記憶するための領域が予め確保され
ている。そして、CPUは、FLAG1の値が「0」で
あるか「1」であるかを判断する。もし、FLAG1の
値が「0」であることを判断したならば、図3に示すI
/Oポ−ト11fを介して、トランジスタ系10iに信
号を出力する(S105)。一方、FLAG1の値が
「1」であることを判断したならば、S106の処理を
行う。また、FLAG1の値が「1」であった場合、こ
れは気体供給装置7aが既に作動したことを示してい
る。
【0059】前記トランジスタ系10iは、MPUから
前記信号を与えられると、気体供給装置7aに対して出
力を行う。すると、気体供給装置7a内の電気点火装置
17aに通常以上の電流が流れ、薬剤が発火し気化す
る。したがって、気体供給装置7aから前記エアバック
8aに対して気体が送られ、エアバック8aが膨張す
る。また、前記トランジスタ系10iを始め、トランジ
スタ系の出力に関しては、前記セ−フィングセンサ13
がオンの状態にあるときのみ作動する。
【0060】一方、S106においては、FLAG2の
値が「0」か「1」かを判断する。FLAG2の値が
「0」であることを判断した場合、図3に示すトランジ
スタ系10jに信号を出力する(S107)。FLAG
2の値が「1」であることを判断した場合、S108の
処理行う。そして、S108において、FLAG3の値
が「0」であった場合は、トランジスタ系10kに信号
を出力し(S109)、FLAG3の値が「1」であっ
た場合は、S110の処理を行う。
【0061】図7においては、FLAG1、FLAG2
およびFLAG3の処理について記述されているが、F
LAG3以降のFLAGが存在した場合は、同様な処理
が続くものとする。
【0062】図7のS110では、前記Vsの絶対値が
予め定められしきい値bより、小さいか否かを判断す
る。このしきい値bは、ROMに予め格納されている。
前記Vsの絶対値が予め定められしきい値b以上である
ことを判断した場合、変数T1に「0」を設定する。
【0063】そして、S110で、前記Vsの絶対値が
予め定められたしきい値bより小さいことを判断した場
合、S112の処理を行う。S112では、RAMから
1の値を読みだし、このT1の値が所定値Cより、大き
いか否かを判断する。この所定値Cの値は、ROMに予
め記憶されている。前記T1の値が所定値C以下である
ことを判断した場合、T1の値に1を加算し、このT1
値をRAMに格納する。
【0064】一方、S112において、T1の値が所定
値Cより大きい場合、S113で、T1およびIsに
「0」を設定し、RAMに格納する。その後、RAMか
らFLAG1の値を読みだし、この値が「0」か「1」
かを判断し(S115)、値が「0」ならば、FLAG
1に「1」を設定して、前記トランジスタ系10iの出
力を停止させる(S116)。つまり、T1の値が所定
値Cより大きくなるまでの間、トランジスタ系10iの
出力は継続することになる。MPUがトランジスタ系1
0iに送る信号のタイミングについては、図8(c)の
出力1に示されている。
【0065】S115において、FLAG1の値を
「1」と判断した場合には、S117の処理を行う。S
117では、FLAG2の値を判断して、値が「0」な
らば、FLAG2に「1」を設定して、前記トランジス
タ系10jの出力を停止させる(S118)。また、S
117で、FLAG2の値を1と判断した場合には、S
119で前述と同様な処理を行う。
【0066】また、S118、S120でのトランジス
タ系への出力については、それぞれ図8(c)の出力
2、3に示されている。
【0067】そして、S119をはじめ、S103、S
111、S114、およびS120の処理が終了した後
は、S101の処理から再度繰り返される。
【0068】以上が、本実施例の動作であるが、例え
ば、該動作は、1ms毎に起動してもよい。また、本実
施例では、3つのエアバックと各エアバックに気体を供
給する3つの気体供給装置とを備えてえるが、対処する
衝突に対応してエアバックと気体供給装置を増やしても
よい。
【0069】つぎに、第2の実施例として、前記衝撃緩
和装置5に1つのエアバックを備えた場合の乗員保護シ
ステムについて記述する。
【0070】1つのエアバックを備えた場合の構成は、
例えば、図9に示すようになっている。
【0071】図9において、駆動装置4には、前述の実
施例と同様に、3つの気体供給装置(7a、7b、7
c)が設けられており、これらの3つの気体供給装置か
ら発生する気体は、ダクト20を通じて、前記エアバッ
ク8aに送られる。
【0072】本実施例では、1つのエアバックを複数回
(図9に示すように構成した場合は3回となる)使用し
ている。このエアバックについては、3回程度の作動で
あるならば、一般的なエアバックに用いられている素材
を使用することも可能である。また、各気体供給装置
(7a、7b、7c)には、気体供給装置からエアバッ
クに気体が送出される方向に圧力がかかった場合のみ開
く逆止弁(21a、21b、21c)が設けられてい
る。したがって、一つの気体供給装置が気体を供給して
いる際、気体を発生させていない気体供給装置側に気体
が入り込むことを防ぐことができる。
【0073】次に、第3の実施例として、エアバックと
気体供給装置を1対設けた場合の乗員保護システムにつ
いて記述する。
【0074】図10において、前記駆動装置4は、高圧
ガスを発生させるガスボンベ22とガスボンベ22から
の気体の吐出を調節する電磁弁23とを備えている。ま
た、前記駆動回路系10においては、前記電磁弁23を
駆動するトランジスタ系10iが設けられている。その
他の構成については、前述の実施例と同様である。ただ
し、MPU11から駆動回路系10への出力について
は、図8(d)に示すようになる。つまり、前記実施例
において、MPU11は、3つのトランジスタ系に対し
て、順番に信号を出力していたが、本実施例では、トラ
ンジスタ系10iに対して3回信号の出力を行う。
【0075】一方、衝撃緩和装置5には、エアバック8
aが設けられている。該電磁弁23は、エアバックとガ
スボンベとをつなぐ管路(ダクト20)で気体の送出を
抑止するための弁棒24が設けられている。そして、該
電磁弁23は、トランジスタ系10iからの出力を受け
て、前記弁棒24を駆動する。具体的には、図8(d)
に示すトランジスタ系10iの出力がオンになっている
間は、前記電磁弁は開いた状態になり、反対に出力がオ
フになっている間は、前記電磁弁が閉じた状態となる。
【0076】以上、第1〜3の実施例まで記述したが、
第2、3の実施例のエアバックについても、第1の実施
例と同様なエアバック格納部に配置される。
【0077】つぎに、第4の実施例として、衝突時の衝
突波形を記憶する場合の乗員保護システムについて記述
する。
【0078】衝突時の衝突波形を記憶する手段は、既に
知られているが、本実施例では、複数回の衝突における
衝突波形を記憶することができる。この衝突波形を記憶
するための装置としては、前記EEPROM12を用い
ればよい。
【0079】前記衝突波形を記憶する際の処理フロ−
は、例えば、図11に示すようになる。図11のフロ−
については、図7に示すフロ−と同様な処理が含まれる
ので、図7に示すフロ−との違いを中心に述べる。
【0080】図11のフロ−における波形記憶の処理
は、例えば、S114の処理の後に行うことができる。
【0081】S121において、前記CPUは、FLA
G1〜3の値を読みだし、これらの値から、記憶しよう
とする衝突波形が何回目の衝突のものなのかを判断す
る。具体的には、FLAG1〜3が全て「0」のときに
は、Is(衝突波形)を1回目の衝突時の衝突波形とし
てEEPROM12に記憶する。FLAG1が「1」
で、FLAG2、3が「0」のときは、2回目の衝突時
の衝突波形として、FLAG1、2が「1」で、FLA
G3が「0」のときは、3回目の衝突波形として、Is
を記憶する。
【0082】つぎに、第5の実施例として、障害物を検
知するためのレ−ダを車両に備えた場合の乗員保護シス
テムについて記述する。また、該レ−ダは、前記第1〜
4のそれぞれの実施例の構成に付加することが可能であ
る。第1の実施例に該レ−ダを備えた場合の構成は、例
えば、図12に示すようになる。
【0083】該レ−ダ25は、例えば、車両の前方部
(バンパ−付近、ル−フのバックミラ−の辺り)に設け
ることができる。そして、該レ−ダ25は、前記MPU
のA/D変換部11dに接続されている。
【0084】該レ−ダ25には、電波を送る送信部およ
び該電波の反射波を受信する受信部を備えたタイプのも
のや、光波の発光部と受光部を備えたタイプのものを使
用することができる。
【0085】該レ−ダ25の概略動作を前記送信部およ
び前記受信部を備えたタイプのレ−ダを例にとって説明
する。
【0086】該レ−ダは、前記送信部(図示しない)か
ら電磁波をパルス波あるいは連続波として出力する。そ
して、該車両が障害物に接近した際、前記送信部から送
出された電磁波は、該障害に反射され、前記受信部(図
示しない)にて受信される。この検出結果は、前記MP
U11に信号として送られる。前記MPU11は、該信
号を受けて、前記電磁波が送信してから受信するまでの
時間を計測し、この計測結果と、電磁波の速度により、
車両と障害物との距離Dを算出する。
【0087】さらに、前記MPUは、この算出された距
離Dを微分し、該車両の前記障害物に対する相対速度V
を求める。そして、前記MPUは、予め定めた、車両と
障害物との距離Aと、前記距離Dとを比較し、前記距離
A内に障害物あることを判断したときには、つぎに、相
対速度Vを予め定めた相対速度Bと比較する。
【0088】そして、相対速度Vが相対速度Bより大き
いことを判断した場合には、駆動回路系10に対して信
号を送る。前記駆動回路系10は、この信号に基づいて
エアバックを作動させる。
【0089】このように車両が衝突する前にエアバック
を作動するように構成しておけば、乗員の安全性が一層
高まることになる。
【0090】もちろん、前記加速度センサにより、この
後の衝突に対しても検出することができる。
【0091】
【発明の効果】本発明の乗員保護システムによれば、一
事故で複数回の衝突が発生した場合でも、乗員を保護す
ることができる。また、複数回の衝突時の衝突波形を記
憶することができる。
【0092】さらに、レ−ダを備えた場合、衝突が発生
する前に乗員保護装置を作動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る乗員保護システムの機能ブロック
図。
【図2】本発明に係る乗員保護システムの概略動作を示
すフロ−チャ−ト。
【図3】本発明に係る乗員保護システムの接続図。
【図4】本発明に係る電子制御ユニットの構成例を示す
説明図。
【図5】本発明に係る乗員保護システムを車両に搭載し
た場合の一実施例を示す配置図。
【図6】本発明に係る乗員保護装置の一実施例を示す構
成図。
【図7】本発明に係る乗員保護システムに係るフロ−チ
ャ−ト。
【図8】本発明に係る乗員保護システムに係る信号の波
形を示す説明図。
【図9】本発明に係る乗員保護装置の一実施例を示す構
成図。
【図10】本発明に係る乗員保護システムの接続図。
【図11】本発明に係る乗員保護システムの衝突波形の
記憶時のフロ−チャ−ト。
【図12】本発明に係る乗員保護システムがレ−ダを備
えた場合の接続図。
【符号の説明】
1:乗員保護システム、 2:加速度検出器、 3:制
御装置、 4:駆動装置、 4a:気体供給装置A、
4b:気体供給装置B、 5:衝撃緩和装置、5a:衝
撃緩和機構A、 5b:衝撃緩和機構B、 6:加速度
センサ、 7a、7b、7c:気体供給装置、 8a、
8b、8c:エアバック、 8d、8e:エアバック格
納部、 9:車両状態判断回路系、 10:駆動回路
系、 10a:電源、 10b:昇圧回路、 10c、
10d、10e:コンデンサ、 10f、10g、10
h:ダイオ−ド、 10i、10j、10k:トランジ
スタ系、 10l:抵抗器、 11:MPU、 11
a:CPU、 11b:ROM、 11c:RAM、
11d:A/D変換部、 11e、11f:I/Oポ−
ト、 12:EEPROM、 13:セ−フィングセン
サ、 14:電子制御ユニット、 15a、15b:シ
−トベルトプリテンショナ、 16:乗員保護装置、
17a、17b、17c:電気点火装置、 18:ステ
アリングホイ−ルの中央部、 19:ダッシュボ−ド、
20:ダクト、 21a、21b、21c:逆止弁、
22:ガスボンベ、 23:電磁弁、 24:弁棒、
25:レ−ダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菅原 早人 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会社 日立製作所自動車機器事業部内 (72)発明者 仲沢 照美 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会社 日立製作所自動車機器事業部内 (72)発明者 太田 健治 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会社 日立製作所自動車機器事業部内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の衝突時に乗員を保護する乗員保護シ
    ステムにおいて、 車両の加速度を検出する加速度検出器と、 前記加速度検出器が検出した加速度から車両が衝突状態
    にあるか否かを判断し、衝突状態にあることを判断した
    ときに信号を出力する制御装置と、 該制御装置からの信号を受けて、その都度作動する乗員
    保護装置とを備え、 前記乗員保護装置は、 予め定めた二以上の回数の範囲内で作動可能であること
    を特徴とする乗員保護システム。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記乗員保護装置は、 前記衝突状態における乗員への衝撃を緩和するための衝
    撃緩和装置と、 前記制御装置からの信号を受けて該衝撃緩和装置を駆動
    する駆動装置とを備えることを特徴とする乗員保護シス
    テム。
  3. 【請求項3】請求項2において、 前記駆動装置は、前記予め定めた二以上の回数と少なく
    とも同数の気体供給装置を備え、前記衝撃緩和装置は、
    各気体供給装置に一つずつ接続される衝撃緩和機構を備
    え、前記複数の衝撃緩和機構は、同一の保護対象に対し
    て働く位置に共に設けられ、 前記制御装置は、車両が衝突状態にあることを判断した
    ときに、前記複数の気体供給装置の中から未作動の気体
    供給装置を選出し、選出した気体供給装置の内のいずれ
    か一つに対して信号を出力し、 前記気体供給装置は、前記制御装置からの信号を受けて
    気体を発生し、 前記衝撃緩和機構は、気体を発生した気体供給装置から
    供給される気体により作動することを特徴とする乗員保
    護システム。
  4. 【請求項4】請求項2において、 前記駆動装置は、前記予め定めた二以上の回数と少なく
    とも同数の気体供給装置を備え、前記衝撃緩和装置は、
    各気体供給装置に接続される一つの衝撃緩和機構を備
    え、 前記制御装置は、車両が衝突状態にあることを判断した
    ときに、前記複数の気体供給装置の中から未作動の気体
    供給装置を選出し、選出した気体供給装置の内のいずれ
    か一つに対して信号を出力し、 前記気体供給装置は、前記制御装置からの信号を受けて
    気体を発生し、 前記衝撃緩和機構は、気体を発生した気体供給装置から
    供給される気体により作動することを特徴とする乗員保
    護システム。
  5. 【請求項5】請求項2において、 前記駆動装置は、前記制御装置からの信号を受けて気体
    を発生する気体供給装置を備え、 前記衝撃緩和装置は、前記気体供給装置から供給される
    気体により作動する衝撃緩和機構を備え、 前記気体供給装置は、 内部に高圧ガスを充填しているガス封入装置と、該ガス
    封入装置からのガスの吐出を調節する弁と、該弁の開閉
    を行う弁開閉装置とを備え、 前記制御装置は、 車両が衝突状態にあることを判断したときに、前記弁開
    閉装置に対して開信号を出力し、 前記開信号の出力後、車両が予め定めた状態に変化した
    ことを判断したときに、前記弁開閉装置に対して閉信号
    を出力し、 前記弁開閉装置は、前記開信号を受けて前記弁を開き、
    前記閉信号を受けて前記弁を閉じることを特徴とする乗
    員保護システム。
  6. 【請求項6】請求項5において、 前記予め定めた状態は、前記加速度検出器が検出した加
    速度が、予め定めたレベルより下回った状態、および、
    前記開信号が出力されてから予め定めた時間が経過した
    状態のうち、少なくとも一方の状態であることを特徴と
    する乗員保護システム。
  7. 【請求項7】請求項1、2、3または4において、 前記気体供給装置は、 前記制御装置からの信号を受けて点火を行う電気点火装
    置と、 該電気点火装置により着火されて気化する薬剤とを備え
    ることを特徴とする乗員保護システム。
  8. 【請求項8】請求項3、4、または5において、 前記衝撃緩和機構は、エアバックを備えることを特徴と
    する乗員保護システム。
  9. 【請求項9】請求項4または5において、 前記衝撃緩和機構は、シ−トベルトプリテンショナを備
    えることを特徴とする乗員保護システム。
  10. 【請求項10】請求項1、2、3、4、5または6にお
    いて、 記憶装置をさらに備え、 前記制御装置は、さらに、前記加速度検出器が検出した
    加速度から衝突波形デ−タを算出し、 前記記憶装置は、前記制御装置が前記衝突状態にあるこ
    とを判断したときに、前記衝突波形デ−タを記憶し、 前記記憶装置は、前記予め定めた二以上の回数と同数の
    衝突波形デ−タを少なくとも記憶する容量を持つことを
    特徴とする乗員保護システム。
  11. 【請求項11】請求項1、2、3、4、5または6にお
    いて、 車両に対して相対的に接近する障害物を検出し、その結
    果を出力するレ−ダをさらに備え、 前記制御装置は、さらに、前記レ−ダの検出結果から、
    前記障害物と該車両との距離、および、前記障害物に対
    する該車両の相対速度を算出し、 前記算出された距離および相対速度に基づいて、該車両
    が前記障害物を回避可能であるか否かを判断し、 回避可能でないことを判断したときには、前記乗員保護
    装置に対して前記信号を出力することを特徴とする乗員
    保護システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH101019A (ja) * 1996-06-17 1998-01-06 Toyota Motor Corp 乗員保護装置の強制起動装置
EP0926012A1 (en) 1997-12-22 1999-06-30 Takata Corporation Igniter for air bag

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH101019A (ja) * 1996-06-17 1998-01-06 Toyota Motor Corp 乗員保護装置の強制起動装置
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