JP3290248B2 - エアバッグにより車両乗員を保護するための安全装置 - Google Patents

エアバッグにより車両乗員を保護するための安全装置

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JP3290248B2
JP3290248B2 JP15559193A JP15559193A JP3290248B2 JP 3290248 B2 JP3290248 B2 JP 3290248B2 JP 15559193 A JP15559193 A JP 15559193A JP 15559193 A JP15559193 A JP 15559193A JP 3290248 B2 JP3290248 B2 JP 3290248B2
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airbag
air bag
crash
vehicle
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ルプレヒト・シンフーバー
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、請求項1の上位概念に
よる安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のようにエアバッグの作動は、事故
の開始を信号化するセンサ、例えば加速センサもしくは
遅延センサ、或いは公知の構造様式では、クラッシュに
基く変形により互いに接触するようになる、通常は一定
の間隔で延在する複数の接触条片を有する、車両に取付
けられた接触センサの信号に依存して行われる。
【0003】エアバッグを完全に作動させる際の問題
は、エアバッグは所定の支援位置に存在する乗員を考慮
して設置されているのであるが、クラッシュの瞬間およ
びエアバッグを作動させる瞬間には、乗員が正に支援位
置から逸脱した位置を占めることもあるということにあ
る。乗員の側面に設けられ、乗員の、特に頭部領域およ
び胸部領域の側面保護に使用されるエアバッグにおいて
は、車両乗員の頭部および胸部領域が、車両のシートの
ほぼ中央に存在せず、乗員が、その頭部を、例えばサイ
ドエアバッグの近傍に支えている場合は、色々な難点が
生じる。このエアバッグが、その際直ちに完全に作動さ
せられた場合には、エアバッグと車両乗員との間の出口
間隔が極めて小さいために、望まれない乗員における負
荷が生じることもある。
【0004】この理由から、例えばドイツ連邦共和国特
許第38 09 074号(国際分類B60R 21/
16)公報とドイツ連邦共和国特許公開第40 19
677号(国際分類B60R 21/26)公報から既
に、先ず比較的「穏やかに」或いは弱く膨張させられ、
これにより適所外に座っている車両乗員に対する衝撃が
極めて微弱であり、次いで完全に作動させられるエアバ
ッグシステムが公知である。しかしながら、車両乗員の
ための遅延工程の一部が失われるという危険がある。
【0005】ドイツ連邦共和国特許公開第40 23
109号(国際分類B60R 21/32)公報から
も、既に車両のための乗員保護システムが公知であり、
この乗員保護システムにあっては、絶えず、当該乗員の
それぞれのドライビングポジションが、付設された乗員
保護装置との関連にあって測定され、これより、導入す
べき保護処置の時点および規模が導き出される。この解
決に当たり最終的に、それぞれの車両乗員もしくは車両
内のそれぞれのドライビングポジションのために要する
経費が比較的大きいことは別として、この従来技術も、
それぞれの乗員の適所外にある状況を、規定のこととし
て受け入れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の根底をなす課
題は、できるだけ僅かな付加的な費用で、エアバッグを
完全に作動させる瞬間にあっては一定の関係をもたら
す、冒頭に記載した様式の安全装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題は、本発明によ
り、請求項1を特徴づける特徴によって解決される。
【0008】本発明の他の有利な構成は、従属請求項に
記載されている。従来技術にあっては、即ち適所外にあ
る状況が規定のこととして受け入れられ、かつエアバッ
グの完全な作動の遅延のみが行われるが、本発明は、乗
員の位置決めをその所定の支援位置で行う。従って、エ
アバッグを完全に作動させる瞬間にあっては、常に車両
乗員とエアバッグの相対的な位置に関する等しい関係が
成立する。
【0009】仮に、このために設けられる手段が、同様
にエアバッグ、或いは場合によっては安全装置の本来の
構成要素を形成するものと同一のエアバッグを使用する
としても、エアバッグがプレクラッシュセンサによって
有効に解放させられて、このエアバッグは確かに本来の
安全作用を行わないが、車両乗員をその所定の支援位置
へと移動させることはするように高く選択された圧力
で、このエアバッグの作動が行なわれる。このことは、
当然、位置決めエアバッグの適当な大きさが、これがそ
の時々の車両乗員(或いは理論上の平均的な車両乗員)
を支援位置へと移動させることを可能にする程度の大き
さであることを意味する。
【0010】既にこの意味においては、この手段が、必
ずしも同様にエアバッグを有する必要はなく、このため
また、クラッシュの開始において摺動可能な或いは回転
可能なフラップ或いはクッションを使用することもでき
る。
【0011】従属請求項において述べたように、この位
置決め手段を作動させるために、新たなチャージのため
特に弁が制御され、車両自身のコンプレッサと結合可能
である独立したアキュムレータを使用することは有効で
ある。
【0012】更にこの手段は、特に本来の安全エアバッ
グが完全に解放されないでいる場合には、車両の負圧源
−例えばエジンが使用される−との結合によって、再び
その元の状態に復帰(「再生」)させることができる。
【0013】以下に添付した図面に図示した実施例につ
き本発明を詳しく説明する。
【0014】
【実施例】図1においては、参照符号1によりルーフピ
ラーが示されており、このルーフピラーは、位置2によ
り、通常の、従って詳細に説明しない様式でドアシール
を備えている。ルーフピラー1内には、その作動させら
れた状態で示されたサイドエアバッグ4のためのガス発
生機3が示されている。ガス発生機3およびサイドエア
バッグ4に関する詳細は、説明の必要がない。何故な
ら、これらは当業者によく知られているからである。セ
ンサがクラッシュを知らせる電気信号を点火装置に引き
渡すと、ガス発生機3が、ガスを迅速に供給することに
よってこのエアバッグ4を膨張させる(作動させる)こ
とも知られている。
【0015】説明される本発明の実施例にあっては、エ
アバッグ4は本来の安全装置の本質的な構成要素として
だけ使用されるではなく、同時に、クラッシュ開始の瞬
間における広範で偶然の実際位置から所定の支援位置へ
と付属する車両乗員を移動させる手段としても使用され
る。この目的のため図2による加圧手段流入口aが、こ
こではサイドドア7内に設けられた、接触すること無く
作動する、例えばマイクロ波技術によって作動する公知
の構造のプレクラッシュセンサ8が、切迫する側面クラ
ッシュの開始を信号化すると直ちに、弁5を介してアキ
ュムレータ6と結合可能である。プレクラッシュセンサ
は、角度α(ここでは90°)によって規定された比較
的広い走査フイールドを備えている。例えば、通常は電
気的に絶縁する自己の間の横方向間隔を含む複数の接触
条片から成るセンサ条片9は、エアバッグ4を完全に作
動させるために使用される。
【0016】即ち、プレクラッシュセンサ8により、側
面クラッシュの切迫が検出されると直ちに、アキュムレ
ータ6が解放されることにより接続部aを介して、隣の
車両乗員を適所外の位置或いは状態から、少なくともほ
ぼ所定の支援位置へと移動させる速度及び圧力でエアバ
ッグ4の膨張が行われ、このため、エアバッグ4が最適
化されている。
【0017】この位置決めを、誤って解放してしまった
場合には、車両のエンジン10によって発生された、ま
た場合によっては負圧容器11内に蓄積された負圧によ
り、接続部bを介してエアバッグ4を再び、エアバッグ
が十分にルーフピラー1の輪郭内に延在するその出発位
置に戻すことが可能である。また、エンジン10により
駆動されるコンプレッサ12と弁15とを介してアキュ
ムレータ6(パトローネによって形成されていてもよ
い)に圧力を再び充填することも可能である。
【0018】もちろん本発明は、隣の車両乗員の頭部の
領域におけるこのようなサイドエアバッグに限定されな
い。場合によってはエアバッグの他の取付位置により、
付設されるプレクラッシュセンサも、他の位置、例えば
バンパ内に設けなければならない。またクラッシュセン
サが適当に「段階付けをされて」構成されている場合
は、プレクラッシュセンサを省略することができる。
【0019】
【発明の効果】本発明により、クラッシュの際に、エア
バッグを完全に作動させる前に、その時々の車両乗員を
先ず所定の支援位置に移動させることを保証する、冒頭
で述べた様式の安全装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】隣に座っている車両乗員の頭部の側面保護に使
用されるエアバッグを有する車両のルーフピラー領域を
経る横断面図である。
【図2】付設された電気および空気圧による系統詳細図
である。
【符号の説明】
1 ルーフピラー 2 ドアシール 3 ガス発生機 4 エアバッグ 5 弁 6 アキュムレータ 7 サイドドア 8 プレクラッシュセンサ 9 センサ条片 10 エンジン 11 負圧容器
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−293234(JP,A) 特開 昭54−20534(JP,A) 実開 平1−144257(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 21/32

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クラッシュの際にクラッシュセンサ
    (9)によって作動可能なエアバッグと、乗員の実際の
    位置が所定の支援位置から逸脱している場合に、エアバ
    ッグ(4)を完全に作動させる前に乗員を支援位置へと
    移動させるための手段を有する装置とを有する車両乗員
    のための安全装置において、 手段を作動させるための装置が、切迫するクラッシュの
    開始を信号化するプレクラッシュセンサ(8)を有し、
    このプレクラッシュセンサが、時間的に、エアバッグ
    (4)を完全に作動させるために応動するクラッシュセ
    ンサの前に応動するように構成されていることを特徴と
    する安全装置。
  2. 【請求項2】 手段が、その作動の際に支援位置への方
    向に移動される、特にクッションをつけられた部分を有
    することを特徴とする請求項1に記載の安全装置。
  3. 【請求項3】 手段(4)を作動させるために、アキュ
    ムレータ(6)が設けられていることを特徴とする請求
    項1又は2に記載の安全装置。
  4. 【請求項4】 手段(4)が、その元の状態へと復帰さ
    せるために負圧源(11)と結合可能であるように構成
    されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1
    つに記載の安全装置。
  5. 【請求項5】 プレクラッシュセンサ(8)が、クラッ
    シュセンサ(9)の統合された構成要素であることを特
    徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の安全装
    置。
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