JP3315330B2 - カラオケ装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、利用者が指定した
楽曲の伴奏音楽と歌詞画像をスピーカとディスプレイに
それぞれ同期して出力することによりカラオケ演奏を行
うカラオケ装置に関し、特にカラオケ演奏を行っていな
い時にそれまでの演奏履歴を反映した映像を表示するカ
ラオケ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】最近もっとも普及している通信カラオケ
システムは、よく知られているように楽曲／背景画像分
離式である。つまり、カラオケ楽曲の伴奏音と歌詞の情
報および両者の同期情報を含んだカラオケデータを蓄積
しておいて再生する系統と、歌詞表示の背景となる背景
画像データを蓄積しておいて再生する系統とが別になっ
ている。リクエストされたある楽曲を再生するとき、そ
の楽曲の曲調や雰囲気に合った背景画像が選ばれてディ
スプレイに表示される。

【０００３】このときの背景画像はある特定の楽曲に対
応しているのではなく、演歌、ポップス、ロックといっ
た曲調やジャンルに合せて多数の背景画像が分類されて
いる。例えば「演歌」ジャンルに分類されている楽曲を
再生するとき、「演歌」ジャンルに属する複数の画像の
中から適当に選ばれた背景画像データを再生する。この
ようにして曲調ジャンル別の背景画像を表示することで
利用者はカラオケ演奏中の映像を楽しむことができる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、カラオ
ケ演奏中に限ってはその背景画像を楽しむことができる
ものの、演奏中以外ではその楽しみがなかった。つま
り、ある楽曲を演奏していてその曲調に合わせた背景画
像を見ながら歌唱者の歌声に調子を合わせ、盛大に盛り
上がっていたのに、歌が終わって歌声が消え、その伴奏
の再生が終了すると、それまで楽しんでいた映像も途切
れて表示されなくなる。

【０００５】その後ディスプレイには、単色無地の背景
映像の上にこれから演奏予定の楽曲のタイトル等が羅列
されたり、あるいはカラオケ用の背景映像がランダムに
選択されて表示される。このときの映像が問題である。
カラオケ利用者は、友人同士など共通の趣味や似たよう
な主義主張を持った人たちの集まりであることが多く、
それが選択されるカラオケ演奏曲に反映しており、例え
ば１０代の女の子たちはポップスやロックばかり選んで
歌っていることが多い。このような利用者に対してカラ
オケ演奏の合間に演歌や民謡の背景で用いられるような
映像を流してしまえば、せっかく盛り上がったムードが
途端に白けてしまう。

【０００６】本発明はこのような課題を鑑みてなされた
ものであり、その目的は、カラオケ演奏中以外でも、利
用者の趣向を反映した楽しい映像を表示することができ
るカラオケ装置を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】第１の発明に係るカラオ
ケ装置は、つぎの事項（11）〜（14）により特定される
ものである。 （11）再生手段、記憶手段、主制御手段を備えるカラオ
ケ装置である。 （12）再生手段は、利用者が指定した楽曲のカラオケ情
報を再生する。 （13）記憶手段は、嗜好情報に対応付けられた複数種類
の曲間画像を記憶する。 （14）主制御手段は、再生された楽曲のジャンルや曲調
の識別子を複数記憶するとともに、それら複数の識別子
に基づいて嗜好情報を生成し、カラオケ情報を再生して
いない曲間モードにおいて、生成した嗜好情報に対応す
る曲間画像を選択して表示出力させる。この第１発明の
カラオケ装置において、再生手段は曲間音楽を再生し、
記憶手段は嗜好情報に対応付けられた複数種類の曲間音
楽を記憶し、主制御手段は、曲間モードにおいて、生成
した嗜好情報に対応する曲間音楽を再生手段に再生させ
るという構成を採ることもできる。

【０００８】第２の発明に係るカラオケ装置は、つぎの
事項（21）〜（24）により特定されるものである。 （21）再生手段、記憶手段、主制御手段を備えるカラオ
ケ装置である。 （22）再生手段は、曲間音楽、利用者が指定した楽曲の
カラオケ情報を再生する。（23）記憶手段は、嗜好情報
に対応付けられた曲間画像と曲間音楽の複数種類の組み
を記憶する。 （24）主制御手段は、再生された楽曲のジャンルや曲調
の識別子を複数記憶するとともに、それら複数の識別子
に基づいて嗜好情報を生成し、カラオケ情報を再生して
いない曲間モードにおいて、生成した嗜好情報に対応す
る組みの曲間画像を選択して表示出力させるとともに、
曲間音楽を再生手段に再生させる。

【０００９】第１または第２の発明に係るカラオケ装置
において、曲間画像は文字情報と背景画像情報との組み
合せにより構成されるものとしたり、主制御手段は複数
の識別子に所定の重み付けを施して嗜好情報を生成する
という構成を採用することができる。

【００１０】

【００１１】

【００１２】

【００１３】

【００１４】

【００１５】

【００１６】

【００１７】

【００１８】

【００１９】

【発明の実施の形態】

＝＝＝＝基本的な構成と機能＝＝＝＝ 図１に示す実施例のカラオケ装置１は、通信カラオケシ
ステムの端末であり、ホスト装置２と通信回線網３で結
合されている。カラオケ装置１における中央処理装置４
はカラオケ装置全体を統一的に制御する前述の主制御部
の中心的要素であり、ＣＰＵ・ＲＡＭ・ＲＯＭを含んだ
コンピュータ本体である。中央処理装置４はモデム５を
介して通信回線網３に接続される。ホスト装置２からカ
ラオケ装置１に配信されるカラオケデータは、楽曲番号
に対応した楽曲のタイトル、ＭＩＤＩ規格に従ったカラ
オケ伴奏音楽データ、及び伴奏との同期情報を含んだ歌
詞データなどからなる。ホスト装置２から配信されてき
た多数の楽曲のカラオケデータがハードディスク装置６
に蓄積される。ＡＤＰＣＭ方式のディジタルデータから
なる多数の種類の効果音データがそれぞれ区別されてハ
ードディスク装置６に格納されている。また背景画像情
報として多数の種類の静止画データもハードディスク装
置６に格納されている。

【００２０】カラオケ装置１の本体には表示器とキーボ
ードを含むユーザインタフェース用の操作パネル７があ
り、またリモコン送信器８に対応したリモコン受信部９
も備えている。操作パネル７やリモコン受信部９は操作
制御部１０を介して中央処理装置４に結合されている。
カラオケ利用者は本体の操作パネル７またはリモコン送
信器８により選曲などの各種操作入力を行い、その操作
内容や操作入力に対する装置の応答情報が操作パネル７
に表示される。

【００２１】楽曲の再生は中央処理装置４の制御のもと
でつぎの手順で行われる。指定された楽曲番号の伴奏音
楽データと歌詞データをハードディスク装置６から読み
出す。ＭＩＤＩ信号からなる伴奏音楽データが順次シン
セサイザ１１に入力されて、オーディオ信号に変換さ
れ、オーディオアンプ１２を経てスピーカ１３から出力
される。このオーディオ出力と同期して、中央処理装置
４は歌詞データを順次文字列に変換してビデオＲＡＭ１
４に書き込むとともに、歌詞文字列に曲の進行を示す着
色を付ける処理を行う。ビデオＲＡＭ１４の内容は表示
制御部１５によりディスプレイ１６に表示される。もち
ろんオーディオアンプ１２はマイク１７の出力とのミキ
シング機能を有する。

【００２２】背景画像情報が動画データの場合はＣＤ−
ＲＯＭプレーヤ１８にて再生される。映像制御部１９は
中央処理装置４の指令を受けて動作するマイコンからな
り、再生すべき背景画像データの選択処理を行うととも
に、選択決定した背景画像データをＣＤ−ＲＯＭプレー
ヤ１８で再生し、圧縮されている背景画像データの復元
処理を行って表示制御部１５に転送する。表示制御部１
５は、映像制御部１９からの背景画像信号とビデオＲＡ
Ｍ１４の歌詞文字列の画像を合成してディスプレイ１６
に表示する。背景画像情報が静止画データの場合は、ハ
ードディスク装置６から静止画データを読み出してビデ
オＲＡＭに展開し、これを表示制御部１５経由でディス
プレイ１６に表示する。

【００２３】＝＝＝＝カラオケ演奏中の背景画像＝＝＝
＝ この装置で取り扱う各楽曲はその曲調によって複数種類
に分類されており、ハードディスク装置６に格納されて
いる各楽曲データにはその曲調ジャンル識別子に相当す
る曲調ジャンル番号が付加されている。一方、取り扱う
背景画像は、その雰囲気がどのような曲調の背景表示と
して適しているのかという観点で分類されていて、ハー
ドディスク装置６やＣＤ−ＲＯＭ（背景画像情報記憶手
段）に記録されている各背景画像データには曲調ジャン
ル番号が付加されている。

【００２４】そして、楽曲を再生する際には、その楽曲
番号に対応する楽曲データをハードディスク装置６から
読み出し、そのデータに付加されている曲調ジャンル番
号を得る。この曲調ジャンル番号が一致する背景画像デ
ータ群の中から一つまたは複数をランダムに選び、これ
を前述したようにディスプレイ１６に表示する。

【００２５】＝＝＝＝曲間モードの制御手順＝＝＝＝ 本カラオケ装置は、ある楽曲の再生が終了して次の楽曲
の再生が始まるまでの間（これを曲間モードとする）、
適宜な曲間画像及び曲間音楽を選択してディスプレイ１
６およびスピーカ１３から出力する。これら曲間画像及
び曲間音楽の選択にあっては、後述するが、直前まで再
生していた楽曲についてそれらがどんなジャンルだった
かを嗜好情報として生成しておき、この嗜好情報を判断
してカラオケ利用者の趣向や客層に合った曲間画像及び
曲間音楽を選ぶようにする。また本発明における曲間モ
ードとは、利用者がまだ予約もしていない状態や、ある
楽曲の再生が終了した後、次の楽曲が再生されずに電源
オフあるいはリセット処理される迄の間も含む。

【００２６】具体的な動作としては、図２に示す曲間モ
ード判定及びカラオケ演奏制御ルーチンと、図３に示す
曲間ＡＶ出力制御ルーチンとが並行して進行する。これ
ら制御ルーチンは中央処理装置４が中心となって実行す
る。

【００２７】図２の曲間モード判定及びカラオケ演奏制
御ルーチンについて説明する。電源投入あるいはリセッ
ト処理が行われると、初期化処理として曲間フラグＦ１
およびタイマフラグＴ１を“０”にする（Ａ１０）。次
に利用者の指定した楽曲の再生予約があるか否かを判定
する（Ａ２０）。これがＮＯであれば、曲間モードであ
ると判定して曲間フラグＦ１を“１”にしてステップＡ
２０に戻る（Ａ３０）。ステップＡ２０がＹＥＳであれ
ば、タイマフラグＴ１が“０”、即ち１０秒間の再生待
機状態が終了したか否かを判定する（Ａ４０）。これが
ＮＯであればステップＡ３０で曲間フラグＦ１を“１”
にしてステップＡ１０に戻る。以上説明した動作は、楽
曲の予約がない、またはあっても再生待機状態のとき、
曲間モードとして曲間フラグＦ１を“１”とするもので
ある。

【００２８】ステップＡ４０がＹＥＳであれば、予約し
てた楽曲があってしかも再生待機状態が終了したことで
あって曲間モードではないため、曲間フラグＦ１を
“０”にし（Ａ５０）、楽曲を再生してカラオケ演奏を
開始する（Ａ６０）。そして後述する嗜好リストを作成
して以前に作成したものを更新する（Ａ７０）。次にカ
ラオケ演奏が終了したか否かを判定する（Ａ８０）。カ
ラオケ演奏がまだ終了しない場合には終了するまで待
つ。ある楽曲のカラオケ演奏が終了すると、予約曲の有
無に関わらずに再生待機状態とし１０秒間のタイマを起
動し、タイマフラグＴ１を“１”とする（Ａ９０）。こ
のタイマフラグＴ１は１０秒後に“０”に戻るようにな
っている。そしてステップＡ２０→Ａ３０またはＡ２０
→Ａ４０→Ａ３０と進んで曲間フラグＦ１を“１”にす
る。

【００２９】ここで曲間フラグＦ１とは、カラオケ装置
が前述した曲間の状態にあるか否かを示すものであり、
曲間モードであればこのフラグを“１”とし、そうでな
ければ“０”とする。一方タイマフラグＴ１とは、中央
処理装置４に持たせたタイマー機能によって再生待機状
態にし、１０秒間のインターバルをおくようにしてい
る。このインターバルの間であればタイマフラグＴ１を
“１”とし、それ以外の時は“０”とするのである。

【００３０】次に図３の曲間ＡＶ出力制御ルーチンにつ
いて説明する。まずステップＢ１０で曲間フラグＦ１が
“１”になるのを待つ。曲間モードになれば、後述する
が、本装置における曲間モードの運転内容についての設
定パラメータを認知する（Ｂ２０）。次に後述する嗜好
情報に基づいて曲間画像及び曲間音楽を選択し（Ｂ３
０）、これら画像及び音楽の出力を開始する（Ｂ４
０）。そしてステップＢ５０で、曲間フラグＦ１が
“０”に戻るのを待つ（曲間モード終了）。曲間モード
が終了したら、曲間画像及び曲間音楽の出力を停止し
（Ｂ６０）、ステップＢ１０に戻り再び曲間モードにな
るのを待つ。

【００３１】＝＝＝＝嗜好リストの更新生成＝＝＝＝ ある楽曲の再生が開始されるとこれが終了するまでの
間、中央処理装置４は、所定のスタックエリアに嗜好情
報として嗜好リストを作成する。このリストは演奏の進
行に応じて更新される。嗜好リストは、再生中の楽曲に
加えて直前まで再生した楽曲について最新のものから過
去５曲分の曲調ジャンル番号が上から順に並べられてお
り、次に再生すべき楽曲のカラオケ演奏が始まると、ス
タックエリアに格納された現状の嗜好リストにおいて各
ジャンル番号を１曲分古いものとして順次格納し直して
いき、現在再生中のジャンル番号を最新のものとして格
納する。

【００３２】ここでは分かりやすくするため、図４に示
すように、曲調ジャンル番号に代えてロックやポップス
などのジャンル名で表現する。またこのリストにおいて
は、その右端列に示すように最新の演奏曲ほど大きい重
み付けがなされており、現在再生中の楽曲のジャンル
（ロック）については３点、直前に再生された楽曲のも
の（ポップス）については２点、それ以前の３曲につい
ては１点ずつと、点数が割り振られている。この重みづ
けは適宜変更可能であり、すべて１点ずつにして実質的
に重み付けをなくしてもよい。また嗜好リストの曲数は
過去５曲分に限らず適宜変更できる。

【００３３】＝＝＝＝曲間モードにおける曲間映像及び
曲間音楽の選択出力＝＝＝＝ ＜曲調ジャンルによって分類された曲間画像及び曲間音
楽＞ 取り扱う曲間画像は、カラオケ演奏時に用いられ
る背景画像を転用する場合、曲調ジャンル番号をキーに
して曲間画像を選択する。また曲間音楽については、ハ
ードディスク装置に格納された楽曲データの伴奏音楽を
転用する場合、これに付された曲調ジャンル番号をキー
にして伴奏音楽を選択する。

【００３４】以上説明した他に曲間モード専用の曲間画
像及び曲間音楽のデータを作成しておく。これらのデー
タは、その雰囲気や曲調がどのような音楽ジャンルを好
む客層に適しているのかという観点で分類されていて、
各データには曲間識別番号が付加されており、この識別
番号をキーにして曲間画像及び曲間音楽を選択する。こ
の曲間識別番号は、ロックやポップスなどのジャンル別
に割り振られており、前述した曲調ジャンル番号と同様
に、例えばロックであればロックの曲調ジャンル番号と
同じ番号が割り振られている。

【００３５】また、専用の曲間画像及び曲間音楽を選択
するにあたり、曲間識別番号を各データに割り振るとい
ったことをせずに、例えば曲間専用に作成したＣＤ−Ｒ
ＯＭの１曲目にはロック、２曲目にはポップスといった
ように曲番を選択キーとするなどの適宜変更が可能であ
る。

【００３６】＜曲間画像及び曲間音楽の選択＞ 中央処
理装置４は、前述のように作成された嗜好リストに基づ
いて、リストの５曲分についてジャンル毎に点数を加算
し、最も点数の高いジャンルを決定する。図４の例では
ロックが合計５点およびポップスが３点であり、最も合
計点数の高いジャンルはロックである。これが前述した
曲間画像や曲間音楽を選択するキーとなる。このロック
に対応する曲間識別番号または曲調ジャンル番号が付加
された曲間画像及び曲間音楽を選択してディスプレイ１
６やスピーカ１３に出力する。

【００３７】これら曲間画像及び曲間音楽は、その内容
に応じて、後述する曲間ＣＭ（コマーシャル）や、曲間
ＢＧＶ、曲間ＢＧＭなどのメニュー項目毎に用意されて
おり、これらのメニュー項目は前述した曲間モードの設
定内容として予め選択しておく。このメニュー項目は図
１に示す操作パネル７の図示しない切替スイッチなどで
決定できるようになっている。この選択されたメニュー
項目において、嗜好リストに基づいて決定した曲間識別
番号または曲調ジャンル番号の付加された複数の曲間画
像データ及び曲間音楽データの中からランダムに選んで
出力するのである。

【００３８】＜曲間ＣＭ＞ このメニュー項目は、カラ
オケ利用者に対する宣伝用のものであって、ジャンル別
のヒットチャートや新譜情報、新譜のビデオクリップ等
から構成される。先ずヒットチャートや新譜情報につい
て説明すると、これらは、図１の通信回線網３を介して
定期的に配信されてくる曲間画像としての文字情報でハ
ードディスク装置６に格納される。ヒットチャートの内
容としては例えばポップスの月間ベスト１００や今月リ
リースされる新譜等で、ディスプレイ１６に表示される
と横書きのタイトルがディスプレイ上をスクロールアッ
プするようになっている。このときに組み合わされる背
景画像は、予め専用に作成してハードディスク装置１３
に格納しておいたアニメーションなどの静止画でもよい
し、専用のＣＤ−ＲＯＭに格納した新譜のビデオクリッ
プと呼ばれる音声付き動画のうちの動画データでもよ
い。これら文字情報と背景画像とは別々に独立して選択
され、ディスプレイ１６に合成して出力される。またこ
のときのスピーカ１３に出力される曲間音楽としては後
述する曲間ＢＧＭとして用意されたものから選択され
る。この曲間ＢＧＭが選択されていない場合にはスピー
カから音声が出力されない。

【００３９】また、新譜のビデオクリップ等の曲間画像
と曲間音楽とが一体となった音声付き動画をＣＤ−ＲＯ
Ｍから選択再生してこれをディスプレイ１６とスピーカ
１３から出力させてもよい。このとき、曲間ＢＧＭが操
作パネル７で選択されていたとしてもこれを無視してＣ
Ｄ−ＲＯＭからの音声が優先してスピーカに出力され
る。

【００４０】＜曲間ＢＧＶ＞ このメニュー項目は、デ
ィスプレイに表示する曲間画像であり、これらにはカラ
オケ転用タイプと曲間専用タイプとがある。カラオケ転
用タイプは、カラオケ演奏時に背景画像として用いられ
る静止画または動画を転用するものである。またカラオ
ケ演奏用伴奏音楽付きのＣＤ−ＲＯＭやレーザーディス
クの動画データも転用できる。

【００４１】曲間専用タイプは、予め曲間画像用に作成
した専用映像であって、通信回線網３を介してハードデ
ィスク装置６に格納した静止画や、ＣＤ−ＲＯＭに格納
した動画であったりする。

【００４２】＜曲間ＢＧＭ＞ このメニュー項目の曲間
音楽は、スピーカ１３に出力する曲間音楽であってカラ
オケ演奏時の伴奏音楽を転用するものである。通信回線
網３を介してハードディスク装置６に蓄積したＭＩＤＩ
データやカラオケ演奏用伴奏音楽付きのＣＤ−ＲＯＭに
格納したＰＣＭデータを用いる。

【００４３】以上の他に、曲間画像及び曲間音楽のソー
スを外部に求めることも可能である。図１に示すよう
に、外部音声入力端子２０ａ及び外部画像入力端子２０
ｂからそれぞれ曲間画像及び曲間音楽を得られるように
してもよい。これも操作パネル７の切替スイッチで選択
できるようにする。例えばオーディオアンプ部１２につ
ながった外部音声入力端子２０ａには有線放送の音声出
力端子を接続しておき、映像表示部１９につながった外
部画像入力端子２０ｂにはＣＡＴＶの映像出力端子を接
続しておくのである。そして前記の嗜好リストに基づい
て決定したジャンルに合ったチャンネルを選択できるよ
うにすればよい。具体的には、図示しないチャンネルセ
レクターを中央処理装置４とＣＡＴＶ及び有線放送のチ
ューナーとの間に接続し、前述した曲間識別番号をその
番組内容に対応してチャンネルに対応付けておき、決定
したジャンルに合ったチャンネルを選択して曲間モード
で曲間画像または曲間音楽をディスプレイ１６やスピー
カ１３から出力するのである。

【００４４】なお、背景画像データは通信回線網３を介
して追加や入れ替え等の変更を可能とすることができ、
特にハードディスク装置６に格納された静止画像データ
や、ＣＤ−ＲＡＭ装置を設けてこれに蓄積される動画像
データについてその通信回線を用いた変更が適用可能で
ある。

【００４５】また、ハードディスク装置やＣＤ−ＲＯＭ
プレーヤが各中央処理装置毎に設けられた構成ではな
く、ハードディスク装置やＣＤ−ＲＯＭプレーヤを含む
１台の集中管理用サーバが通信回線網にモデムを介して
ホスト装置に接続されていて、このサーバに対して、ハ
ードディスクやＣＤ−ＲＯＭプレーヤを除いたカラオケ
端末装置が複数台接続されたクライアント／サーバ形式
のカラオケシステムも本発明の構成として含まれる。

【００４６】

【発明の効果】本発明のカラオケ装置にあっては、直前
までカラオケ演奏された楽曲についてその履歴内容から
カラオケ演奏者の嗜好を判断してこれに合った映像やＢ
ＧＭを次の演奏が始まるまでの間に出力できる。例えば
ポップスが多く歌われた場合にはカラオケ利用者はポッ
プスが好みであると判断し、ポップスの雰囲気に相応し
い画像情報や音声情報をカラオケ演奏中以外に出力す
る。したがってカラオケ演奏中以外に、カラオケ利用者
が見聞きするディスプレイの映像やスピーカからの音
は、その利用者の好みや興味をそそるような内容とな
る。よってカラオケ演奏中以外でも、カラオケ利用者は
ディスプレイの映像やスピーカからの音を楽しむことが
でき、娯楽性を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施形態によるカラオケ装置の概
略構成図である。

【図２】同上装置による曲間モード判定及びカラオケ演
奏制御ルーチンを示すフローチャートである。

【図３】同上装置による曲間ＡＶ出力制御ルーチンを示
すフローチャートである。

【図４】同上装置によって作成される嗜好リストの一例
を示す概念図である。

【符号の説明】

１ カラオケ装置 ４ 中央処理装置 ６ ハードディスク装置 ７ 本体側操作パネル ８ リモコン送信器 １１ シンセサイザー １３ スピーカ １６ ディスプレイ １８ ＣＤ−ＲＯＭプレイヤ ２０ａ 外部音声入力端子 ２０ｂ 外部画像入力端子 ３０ 予約リスト画面

Claims (5)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 再生手段、記憶手段、主制御手段を備え
   るカラオケ装置であって、 再生手段は、利用者が指定した楽曲のカラオケ情報を再
   生し、 記憶手段は、嗜好情報に対応付けられた複数種類の曲間
   画像を記憶し、 主制御手段は、再生された楽曲のジャンルや曲調の識別
   子を複数記憶するとともに、それら複数の識別子に基づ
   いて嗜好情報を生成し、カラオケ情報を再生していない
   曲間モードにおいて、生成した嗜好情報に対応する曲間
   画像を選択して表示出力させる カラオケ装置。
2. 【請求項２】 再生手段は、曲間音楽を再生し、 記憶手段は、嗜好情報に対応付けられた複数種類の曲間
   音楽を記憶し、 主制御手段は、曲間モードにおいて、生成した嗜好情報
   に対応する曲間音楽を再生手段に再生させる 請求項１に記載のカラオケ装置。
3. 【請求項３】 再生手段、記憶手段、主制御手段を備え
   るカラオケ装置であって、 再生手段は、曲間音楽、利用者が指定した楽曲のカラオ
   ケ情報を再生し、 記憶手段は、嗜好情報に対応付けられた曲間画像と曲間
   音楽の複数種類の組みを記憶し、 主制御手段は、再生された楽曲のジャンルや曲調の識別
   子を複数記憶するとともに、それら複数の識別子に基づ
   いて嗜好情報を生成し、カラオケ情報を再生していない
   曲間モードにおいて、生成した嗜好情報に対応する組み
   の曲間画像を選択して表示出力させるとともに、曲間音
   楽を再生手段に再生させる カラオケ装置。
4. 【請求項４】 曲間画像は、文字情報と背景画像情報と
   の組み合せにより構成される 請求項１〜３のいずれかに記載のカラオケ装置。
5. 【請求項５】 主制御手段は、複数の識別子に所定の重
   み付けを施して嗜好情報を生成する 請求項１〜４のいずれかに記載のカラオケ装置。